JPH08293753A - 圧電振動子およびその製造方法 - Google Patents

圧電振動子およびその製造方法

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JPH08293753A
JPH08293753A JP9909395A JP9909395A JPH08293753A JP H08293753 A JPH08293753 A JP H08293753A JP 9909395 A JP9909395 A JP 9909395A JP 9909395 A JP9909395 A JP 9909395A JP H08293753 A JPH08293753 A JP H08293753A
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Japan
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lid
base
piezoelectric vibrator
glass
opening
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JP9909395A
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Inventor
Kazuo Murata
一男 村田
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Citizen Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 外部との導通をとる配線電極12を有するベ
ース11と、ベースに搭載する励振電極を有する圧電体
13と、開口部を有し外表面に金属膜を有するフタ16
と、ベースとフタとを接合する接合材17と、フタの開
口部を気密封止する板材18とを有する圧電振動子およ
びその製造方法。 【効果】 接合部分に溶融状態を生じずガス発生のない
陽極接合法により板材でフタの開口部を封孔する。この
ため、振動子容器内の雰囲気を汚染することがなく、脱
ガス成分が圧電体に吸着するなどして、特性の劣化を引
き起こすことがなくなる。このために、高い信頼性を有
する圧電振動子を提供することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧電振動子の構造とその
製造方法とに関し、とくに高い信頼性を有する圧電振動
子の構造とその製造方法とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】高い信頼性を要求される圧電体は、大気
や温度や湿度の外乱要因による振動子特性の変化や励振
電極材料の化学変化を防ぐため、真空や不活性ガス雰囲
気に気密封止された圧電振動子容器内に設置する必要が
ある。
【0003】従来技術における圧電振動子の構造を、図
9の断面図を用いて説明する。図9に示すように、配線
電極92を有するベース91に導電性接着剤99を介し
て接続する圧電体93を気密封止するため、ベース91
とフタ96とを、低融点ガラスやはんだや金(Au)−
スズ(Sn)の共晶合金からなる接合材97で接合する
構造を採用している。
【0004】しかしこの図9に示すような構造を採用す
ると、ベース91とフタ96との接合時に高温処理を行
う。このため、接合材97が溶融状態になり、接合材9
7自身の蒸発と接合材97に吸着しているガス成分の脱
ガスが発生する。
【0005】さらに、高温処理のためベース91やフタ
96の容器部材の内表面に吸着しているガス成分の脱ガ
スの発生もあり、容器内の雰囲気が汚染される。この結
果、脱ガス成分が圧電体93に吸着するなどして圧電振
動子の特性劣化が発生する欠点がある。
【0006】そこで、図10の断面図に示すような構造
の圧電振動子が提案されている。図10に示すように、
ベース91とフタ96との接合時に発生するガス成分を
容器の外部に排出するための開口部94を設ける。そし
て、ガスを排出した後にその開口部94を封孔材料98
でふさぎ、気密封止する構造を採用している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図10
に示すような構造にした場合においても、封孔材料98
には、共晶合金や樹脂材料などを用いることになる。こ
のため、これらの材料も加熱により封孔を行う、すなわ
ち封孔時に溶融状態となる。
【0008】したがって、結局この封孔材料98自身の
蒸発あるいは封孔材料98に吸着しているガス成分の脱
ガスが発生し、容器内部の雰囲気が汚染され、圧電振動
子の特性劣化を引き起こすことになる。
【0009】本発明の目的は、上記課題を解決して、容
器内部の雰囲気の汚染が少なく高い信頼性の圧電振動子
の構造と、その製造方法とを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の圧電振動子においては、下記記載の手段を
採用する。
【0011】本発明の圧電振動子は、外部との導通をと
る配線電極を有するベースと、ベースに搭載する圧電体
と、開口部を有し外表面に金属膜を有するフタと、ベー
スとフタとを接合する接合材と、フタの開口部を気密封
止する板材とを有することを特徴とする。
【0012】本発明の圧電振動子の製造方法は、ベース
に設ける配線電極に圧電体を導電性接着剤を用いて電気
的、機械的に接続する工程と、開口部を有するフタの外
表面に金属膜を形成する工程と、フタとベースとを接合
材を用いて接合する工程と、フタの開口部を板材を用い
て陽極接合法により気密封止する工程とを有することを
特徴とする。
【0013】本発明の圧電振動子は、外部との導通をと
る配線電極を有するベースと、ベースに搭載する圧電体
と、開口部を有し外表面に金属膜を有するフタと、ベー
スとフタとを接合する接合材と、フタあるいはベースの
少なくとも一方に設けるガス吸着剤と、フタの開口部を
気密封止する板材とを有することを特徴とする。
【0014】本発明の圧電振動子は、外部との導通をと
る配線電極を有するベースと、ベースに搭載する圧電体
と、開口部を有するフタと、ベースとフタとを接合する
接合材と、フタの開口部を気密封止する少なくとも一つ
の面に金属膜を有する板材とを有することを特徴とす
る。
【0015】本発明の圧電振動子の製造方法は、ベース
に設ける配線電極に圧電体を導電性接着剤を用いて電気
的、機械的に接続する工程と、開口部を有するフタとベ
ースとを接合材を用いて接合する工程と、板材の少なく
とも一つの面に金属膜を形成する工程と、フタの開口部
を板材を用いて陽極接合法により気密封止する工程とを
有することを特徴とする。
【0016】本発明の圧電振動子は、外部との導通をと
る配線電極を有するベースと、ベースに搭載する圧電体
と、開口部を有するフタと、ベースとフタとを接合する
接合材と、フタあるいはベースの少なくとも一方に設け
るガス吸着剤と、フタの開口部を気密封止する少なくと
も一つの面に金属膜を有する板材とを有することを特徴
とする。
【0017】
【作用】本発明の圧電振動子では、フタとベースとの接
合時に容器部材や接合材から発生するガスをフタの開口
部を通して外部に排出した後、低温で接合可能で、しか
も接合部分に溶融状態を生じずガス発生のない陽極接合
法を用いて、板材で開口部を封孔する。
【0018】このため、振動子容器内の雰囲気を汚染す
ることがなくなり、従来例のような脱ガス成分が圧電体
に吸着するなどして圧電振動子の特性劣化が発生せず、
高い信頼性を有する圧電振動子を作製することが可能と
なる。
【0019】
【実施例】以下図面により本発明の実施例における圧電
振動子の構造と、この構造を形成するための製造方法と
を説明する。まずはじめに図1の断面図を用いて圧電振
動子の構造を説明する。図1は本発明の実施例における
圧電振動子の構造を示す断面図である。
【0020】図1に示すように、配線電極12を有する
ベース11と、開口部14を有し上部の外表面に金属膜
15を有するフタ16と、ベース11上の配線電極12
に導電性接着剤19を介して電気的と機械的に接続する
圧電体13と、フタ16とベース11とを接合する接合
材17と、フタ16が有する開口部14を封孔する板材
18とを有する。
【0021】つぎに、この図1に示す構造の圧電振動子
を形成するための圧電振動子の製造方法について説明す
る。図7(a)から(d)は本発明の実施例における圧
電振動子の作製方法を説明するための断面図である。
【0022】はじめに図7(a)に示すように、外部と
の導通を取るための配線電極12をベース11上に、真
空蒸着法やスパッタリング法やメッキ法によって薄膜形
成する。ここでベース11はガラスや、セラミックス
や、ガラスセラミックスや、樹脂のいずれかを用いる。
【0023】その後、形成した配線電極12に導電性接
着剤19を用いて圧電体13を電気的と機械的に接続す
る。
【0024】一方、図7(b)に示すように、フタ16
の上部の外表面には、金属膜15を真空蒸着法やスパッ
タリング法やメッキ法によって膜形成する。フタ16と
しては、ガラスや、セラミックスや、ガラスセラミック
スや、樹脂のいずれかを用いる。さらに金属膜15とし
ては、アルミニウムや、シリコンや、ニッケルや、チタ
ンや、タンタルや、クロムや、ガリウムや、ヒ素のうち
の一種もしくは二種以上の化合物から選択する。
【0025】つぎに図7(c)に示すように、圧電体1
3を電気的と機械的に接続したベース11と金属膜15
を形成したフタ16とを、低融点ガラスあるいは無機接
着剤からなる接合材17を用いて接合する。
【0026】一般的には接合材料を用いて接合するとき
加熱が必要であり、この加熱によりベース11やフタ1
6などの内表面あるいは接合材から脱ガスの発生がある
が、これらのガスはフタ16に設けられている開口部1
4から外部へ排出される。このため、容器内部の雰囲気
が脱ガス成分で汚染されることはない。
【0027】つぎに図7(d)に示すように、フタ16
が有する開口部14を、陽極接合法により板材18で気
密封止する。板材18にはソーダガラスあるいはパイレ
ックスガラスを用いる。なお、板材18は、ガラスや、
セラミックスや、ガラスセラミックスや、金属や、ある
いは樹脂の表面にソーダガラスあるいはパイレックスガ
ラスを有する構造にしてもよい。
【0028】陽極接合法では図7(d)に示すように、
板材18がマイナス側に、フタ16に形成する金属膜1
5がプラス側になるように、200Vから400Vの範
囲の直流電圧を印加して接合を行う。
【0029】このとき温度150℃から300℃の範囲
の加熱も必要になるが、陽極接合法はイオンの移動を利
用する接合方法のため、板材18と金属膜15との接合
部分に溶融状態を生じない。このため、圧電振動子の容
器内部の雰囲気を汚染することはなく、圧電体13に脱
ガス成分が吸着するなどして振動子の特性の劣化を引き
起こすことがなくなる。
【0030】さらに、陽極接合法での加熱温度は、接合
材17でベース11とフタ16とを接合するときの温度
より低くでき、陽極接合時にベース11やフタ16など
の内表面などからの脱ガスも生じないので、振動子の容
器内の雰囲気を汚染することがなく、振動子の特性の劣
化を引き起こすことがない。
【0031】さらに図2に示すように、ベース11とフ
タ16とを接合材17で接合する前に、ベース11ある
いはフタ16の少なくとも一方にガス吸着材20を設け
れておけば、若干の汚染ガスの発生があっても、ガス吸
着材20がその汚染ガスを吸着除去するので、圧電振動
子の容器内部の雰囲気をより清浄にすることが可能であ
る。なお、図2ではガス吸着材20をフタ16側に設け
る場合を示してある。
【0032】さらにまた、図1では外部との導通をとる
ために、配線電極12をベース11の側面を介してベー
ス11の裏面まで形成しているが、配線電極12は図3
に示すように、ベース11内部を貫通してベース11の
裏面に達する構造にしてもよい。
【0033】配線電極12を、図3に示すよう構造にす
ると、ベース11とフタ16とを接合材17で接合する
部分に導電材料で構成する配線電極がない構造となり、
接合材17に導電性材料を用いても電気的に短絡するこ
とがなくなる。
【0034】このために、接合材17として低融点ガラ
スや無機接着剤の他に、はんだや、金(Au)−スズ
(Sn)の共晶合金を用いることも可能となる。さら
に、フタ16としてガラスや、セラミックスや、ガラス
セラミックス、あるいは樹脂の他に金属を用いることも
可能となる。
【0035】つぎに以上の説明と異なる実施例における
圧電振動子の構造を説明する。図4は本発明の他の実施
例の圧電振動子の構造を示す断面図である。
【0036】図4に示すように、配線電極12を有する
ベース11と、開口部14を有するフタ56と、ベース
11上の配線電極12に導電性接着剤19を介して設け
る圧電体13と、フタ56とベース11とを接合する接
合材17と、フタ56が有する開口部14を封孔する表
面に金属膜15を有する板材58とを備える。
【0037】なお、図4では金属膜15を板材58の片
面に形成する場合を示したが、図6に示すように、金属
膜15は板材58の外表面全体に形成してもよい。
【0038】また、図4では板材58の面積がフタ56
の上面の面積より小さい場合を示したが、板材58の面
積は図5に示すように、フタ56の上面の面積とほぼ等
しくてもよい。
【0039】つぎに、本発明の他の実施例の圧電振動子
の作製方法について説明する。図8(a)から(d)は
本発明の他の実施例の圧電振動子の製造方法を説明する
ための断面図である。
【0040】まず図8(a)に示すように、外部との導
通を取るための配線電極12をベース11上に、真空蒸
着法やスパッタリング法やメッキ法によって薄膜形成す
る。ベース11としてはガラスや、セラミックスや、ガ
ラスセラミックスや、あるいは樹脂を用いる。
【0041】その後、ベース11上に形成した配線電極
12に導電性接着剤19を用いて圧電体13を電気的と
機械的に接続する。
【0042】つぎに図8(b)に示すように、圧電体1
3を接続したベース11とソーダガラスあるいはパイレ
ックスガラスからなるフタ56とを、低融点ガラスある
いは無機接着剤からなる接合材17を用いて接合する。
なおフタ56は、ガラスや、セラミックスや、ガラスセ
ラミックスや、金属や、あるいは樹脂の表面にソーダガ
ラスやパイレックスガラスを形成する構造にしてもよ
い。
【0043】一方、図7(c)に示すように、板材58
の表面には、金属膜15を真空蒸着法やスパッタリング
法やメッキ法によって薄膜形成する。板材58としては
ガラスや、セラミックスや、ガラスセラミックスや、金
属やあるいは樹脂を用いる。金属膜15としてはアルミ
ニウムや、シリコンや、ニッケルや、チタンや、タンタ
ルや、クロムや、ガリウムや、あるいはヒ素のうちの一
種もしくは二種以上の化合物から選択する。
【0044】つぎに図8(d)に示すように、フタ56
に設けた開口部14を、陽極接合法により金属膜15を
形成した板材58で気密封止する。
【0045】陽極接合法では図8(d)に示すように、
フタ56がマイナス側に板材58に形成する金属膜15
がプラス側になるように200Vから400Vの範囲の
直流電圧を印加して接合を行う。
【0046】このとき温度150℃から300℃の範囲
の加熱も必要になるが、陽極接合法はイオンの移動を利
用する接合方法のため、フタ56と金属膜15との接合
部分に溶融状態を生じないので、図1を用いて説明した
実施例と同様に、圧電振動子の容器内部の雰囲気を汚染
することはない。
【0047】また、図2に示した実施例と同様にベース
11とフタ56とを接合材17で接合する前に、ベース
11あるいはフタ56の少なくとも一方にガス吸着材を
設けれておけば、若干の汚染ガスの発生があっても、ガ
ス吸着材20がその汚染ガスを吸着除去するので、圧電
振動子の容器内部の雰囲気をより清浄にすることが可能
である。
【0048】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように本発明に
よれば、フタとベースとの接合時に容器部材や接合材か
ら発生するガスをフタの開口部を通して外部に排出した
後、接合部分に溶融状態を生じずガス発生のない陽極接
合法により板材でフタの開口部を封孔する。
【0049】このため、振動子容器内の雰囲気を汚染す
ることがなく、脱ガス成分が圧電体に吸着するなどし
て、特性の劣化を引き起こすことがなくなる。このた
め、高い信頼性を有する圧電振動子を作製することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における圧電振動子の構造とそ
の製造方法とを示す断面図である。
【図2】本発明の実施例における圧電振動子の構造とそ
の製造方法とを示す断面図である。
【図3】本発明の実施例における圧電振動子の構造とそ
の製造方法とを示す断面図である。
【図4】本発明の実施例における圧電振動子の構造とそ
の製造方法とを示す断面図である。
【図5】本発明の実施例における圧電振動子の構造とそ
の製造方法とを示す断面図である。
【図6】本発明の実施例における圧電振動子の構造とそ
の製造方法とを示す断面図である。
【図7】本発明の実施例における圧電振動子の構造とそ
の製造方法とを示す断面図である。
【図8】本発明の実施例における圧電振動子の構造とそ
の製造方法とを示す断面図である。
【図9】従来例における圧電振動子の構造を示す断面図
である。
【図10】従来例における圧電振動子の構造を示す断面
図である。
【符号の説明】
11 ベース 12 配線電極 13 圧電体 14 開口部 15 金属膜 16 フタ 17 接合材 18 板材 19 導電性接着剤

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部との導通をとる配線電極を有するベ
    ースと、ベースに搭載する圧電体と、開口部を有し外表
    面に金属膜を有するフタと、ベースとフタとを接合する
    接合材と、フタの開口部を気密封止する板材とを有する
    ことを特徴とする圧電振動子。
  2. 【請求項2】 ベースに設ける配線電極に圧電体を導電
    性接着剤を用いて電気的、機械的に接続する工程と、開
    口部を有するフタの外表面に金属膜を形成する工程と、
    フタとベースとを接合材を用いて接合する工程と、フタ
    の開口部を板材を用いて陽極接合法により気密封止する
    工程とを有することを特徴とする圧電振動子の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 外部との導通をとる配線電極を有するベ
    ースと、ベースに搭載する圧電体と、開口部を有し外表
    面に金属膜を有するフタと、ベースとフタとを接合する
    接合材と、フタあるいはベースの少なくとも一方に設け
    るガス吸着剤と、フタの開口部を気密封止する板材とを
    有することを特徴とする圧電振動子。
  4. 【請求項4】 外部との導通をとる配線電極を有するベ
    ースと、ベースに搭載する圧電体と、開口部を有するフ
    タと、ベースとフタとを接合する接合材と、フタの開口
    部を気密封止する少なくとも一つの面に金属膜を有する
    板材とを有することを特徴とする圧電振動子。
  5. 【請求項5】 ベースに設ける配線電極に圧電体を導電
    性接着剤を用いて電気的、機械的に接続する工程と、開
    口部を有するフタとベースとを接合材を用いて接合する
    工程と、板材の少なくとも一つの面に金属膜を形成する
    工程と、フタの開口部を板材を用いて陽極接合法により
    気密封止する工程とを有することを特徴とする圧電振動
    子の製造方法。
  6. 【請求項6】 外部との導通をとる配線電極を有するベ
    ースと、ベースに搭載する圧電体と、開口部を有するフ
    タと、ベースとフタとを接合する接合材と、フタあるい
    はベースの少なくとも一方に設けるガス吸着剤と、フタ
    の開口部を気密封止する少なくとも一つの面に金属膜を
    有する板材とを有することを特徴とする圧電振動子。
  7. 【請求項7】 ベースは、ガラス、ガラスセラミック
    ス、セラミックスあるいは樹脂からなることを特徴とす
    る請求項1、3、4、あるいは6に記載の圧電振動子。
  8. 【請求項8】 接合材は、低融点ガラス、無機接着剤、
    はんだ、あるいは共晶合金であることを特徴とする請求
    項1、3、4、あるいは6に記載の圧電振動子。
  9. 【請求項9】 フタは、ガラス、ガラスセラミックス、
    セラミックス、金属あるいは樹脂で構成することを特徴
    とする請求項1、あるいは3に記載の圧電振動子。
  10. 【請求項10】 フタは、ソーダガラスあるいはパイレ
    ックスガラスであることを特徴とする請求項4、あるい
    は6に記載の圧電振動子。
  11. 【請求項11】 フタは、ガラス、ガラスセラミック
    ス、セラミックス、金属あるいは樹脂の表面にソーダガ
    ラスあるいはパイレックスガラスを有することを特徴と
    する請求項4、あるいは6に記載の圧電振動子。
  12. 【請求項12】 フタの外表面に設ける金属膜は、アル
    ミニウム(Al)、シリコン(Si)、ニッケル(N
    i)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、クロム(C
    r)、ガリウム(Ga)、あるいはヒ素(As)の内の
    一種もしくは二種以上の化合物から選択した材料で構成
    することを特徴とする請求項1、あるいは3に記載の圧
    電振動子。
  13. 【請求項13】 板材の少なくとも一つの面に設ける金
    属膜は、アルミニウム(Al)、シリコン(Si)、ニ
    ッケル(Ni)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、
    クロム(Cr)、ガリウム(Ga)、あるいはヒ素(A
    s)の内の一種もしくは二種以上の化合物から選択した
    材料で構成することを特徴とする請求項4、あるいは6
    に記載の圧電振動子。
  14. 【請求項14】 板材は、ソーダガラスあるいはパイレ
    ックスガラスであることを特徴とする請求項1、あるい
    は3に記載の圧電振動子。
  15. 【請求項15】 板材は、ガラス、ガラスセラミック
    ス、セラミックス、金属あるいは樹脂の表面にソーダガ
    ラスあるいはパイレックスガラスを有することを特徴と
    する請求項1、あるいは3に記載の圧電振動子。
  16. 【請求項16】 板材は、ガラス、ガラスセラミック
    ス、セラミックス、金属あるいは樹脂であることを特徴
    とする請求項4、あるいは6に記載の圧電振動子。
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