JPH0829371A - 酸洗液分析用電極の自動洗浄校正方法およびその装置 - Google Patents

酸洗液分析用電極の自動洗浄校正方法およびその装置

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JPH0829371A
JPH0829371A JP16175694A JP16175694A JPH0829371A JP H0829371 A JPH0829371 A JP H0829371A JP 16175694 A JP16175694 A JP 16175694A JP 16175694 A JP16175694 A JP 16175694A JP H0829371 A JPH0829371 A JP H0829371A
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analysis
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JP16175694A
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Kenji Kanai
健二 金井
Minoru Iwata
穣 岩田
Toshio Kojima
寿男 小島
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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】(1) 予め入力しておいたプログラムに従って、
電極を所定時間毎に酸洗液から取り出し、その都度、電
極表面の塩酸による酸洗、水洗および電極の校正を順次
行う酸洗液分析用電極の自動洗浄校正方法。(2) 塩酸槽
B2、水洗槽(純水槽B3)および校正液槽(第一校正液槽
B4および第二校正液槽B5)と、酸洗液分析用電極を上下
方向に移動させる昇降機構および水平方向に移動させる
走行機構と、予め入力された操作プログラムに基づいて
前記昇降機構と走行機構の作動を制御する分析計制御コ
ントローラ4を有する前記(1)の方法を実施するための
装置。 【効果】電極の洗浄および校正を人手を要することなく
自動的に行うことが可能で、省力化を図る上で極めて有
効である。この方法は、本発明装置を用いることにより
容易に実施することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼板、特にステンレス
鋼板の酸洗液の管理に使用する酸洗液分析用電極の自動
洗浄校正方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ステンレス鋼板の酸洗は、鋼板をふっ酸
(HF)、硝酸(HNO3)、硫酸(H2SO4) 、硫酸ナトリウム(Na2
SO4)等の単独、または混合溶液に浸漬し、あるいはそれ
らの溶液中で電解処理する方法により行われる。
【0003】前記の酸洗方法のうち、例えば、硫酸ナト
リウムと硫酸の混合溶液中で電解処理を行う電解酸洗法
では、粉末状の硫酸ナトリウムを水で溶解して12〜22重
量%(以下、特にことわらない限り「%」は「重量%」
を意味する)の濃度とし、これに硫酸を加えてpHを2〜
3に調整し、30〜70℃に加熱した溶液を電解液(酸洗
液)として使用している。なお、電解時の電流密度は2
〜4A/dm2 である。
【0004】一般に、電解処理を行う酸洗法では、酸洗
液の水素イオン濃度(H+ ) 、あるいはNa2SO4濃度、6価
クロム濃度を分析して液組成を所定の濃度範囲に維持す
るために、通常、酸洗槽に電極式連続分析装置が取り付
けられる。しかし、この分析装置の電極ユニットを直接
酸洗液に浸漬すると、電解の際に流れる迷走電流の影響
で分析値に誤差が生じるので、酸洗槽の近くに配管でこ
の酸洗槽と接続された分析槽を設け、ポンプにより酸洗
液の一部を抜き出してこの分析槽に容れ、その中に分析
用の電極ユニットを浸漬して分析することにより電解時
の迷走電流の影響を防止している。
【0005】図1は電極式連続分析装置の酸洗槽への取
り付け状況を示す概略図であるが、酸洗槽5の外側にサ
ンプリング配管11および戻り配管12により酸洗槽5と接
続された分析槽6が設けられ、戻り配管12の途中に取り
付けられたポンプ14により酸洗液9の一部が抜き出され
て分析槽6に貯留され、その槽6内に分析用電極ユニッ
ト7が浸漬されている。リザーブタンク13は分析に供し
た後の酸洗液9を一時的に溜めておく槽である。なお、
酸洗槽には、被酸洗材料(例えばステンレス鋼板15) を
挟んで上下に電解用電極10が設けられている。
【0006】上記の電極式連続分析装置により酸洗液の
分析を続ける間に、分析用電極の表面が汚れ、場合によ
っては電極表面に固着物が付着、堆積する。例えば、前
記の硫酸ナトリウムと硫酸を混合した酸洗液の連続分析
では、溶解していた硫酸ナトリウムが粒子状となって分
析計の電極表面に固着し、分析値(例えば、水素イオン
濃度の分析値、すなわちpH測定値)に誤差が生じる。こ
の現象は、特に液温が30℃以下になると顕著になる。従
って、分析用電極表面を定期的に洗浄して固着物を除去
しなければならない。
【0007】この場合の電極表面の洗浄(固着物の除
去)方法としては、2〜5%の希塩酸溶液に2〜3分浸
漬する方法がある。これは、下記 (1)式の反応により硫
酸ナトリウム(Na2SO4)を溶解する方法で、電極表面に固
着した硫酸ナトリウムを容易に除去することができる。
【0008】 Na2SO4+2HCl →2NaCl+H2SO4 ・・・ (1) 図2は、電極の洗浄および校正を行う通常の手順を示す
図である。なお、第一および第二校正液としては、例え
ば、中性りん酸塩pH標準液(pH 6.86、25℃) 、フタル酸
塩pH標準液(pH 4.01、25℃) およびしゅう酸塩pH標準液
(pH 1.68、25℃) のいずれか2種がそれぞれ使用され
る。
【0009】しかし、この方法では、2〜3時間毎に分
析用電極ユニットを希塩酸に浸漬して電極表面の固着物
を除去し、電極の校正を行うことが必要で、人手を要す
る。
【0010】また、校正に個人差が出て好ましくない。
【0011】一方、超音波洗浄、ブラシ洗浄等により電
極表面の固着物を除去する方法があり、そのための装置
が市販されているが、この装置により硫酸ナトリウムと
硫酸を混合した酸洗液の連続分析に用いる分析計の電極
を洗浄し、電極表面の固着物を除去しようとしても、粒
子径の大きい硫酸ナトリウムの除去には効果があるが、
微粒の硫酸ナトリウムに対してはあまり効果がなく、し
かも、除去、洗浄に長時間を要する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、酸洗液の分
析に用いられる電極式連続分析装置の電極を希塩酸に浸
漬することにより洗浄し、電極表面に付着している固着
物を除去して、電極の校正を行うに当たり、一連の操作
を、人手を要することなく自動的に行う方法、およびそ
のための装置を提供することを課題としてなされたもの
である。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、下記
の酸洗液分析用電極の自動洗浄校正方法、およびそのた
めの下記の自動洗浄校正装置にある。
【0014】 酸洗液分析用電極を酸洗液から取り出
して電極表面を洗浄し、電極の校正を行うに際して、予
め分析計制御コントローラに操作プログラムを入力して
おき、このプログラムに従って、電極を所定時間毎に酸
洗液から取り出し、その都度、電極表面の塩酸による酸
洗、水洗および電極の校正を順次行って、電極が正しい
値を示す場合は電極ユニットを酸洗液に戻し、正しい値
を示さない場合は更に所定回数の水洗および電極の校正
を繰り返してその間に正しい値を示せば電極ユニットを
酸洗液に戻し、最後の校正で正しい値を示さない場合は
操作を中止することを特徴とする酸洗液分析用電極の自
動洗浄校正方法。
【0015】 塩酸槽、水洗槽および校正液槽と、酸
洗液分析用電極を上下方向に移動させる昇降機構および
水平方向に移動させる走行機構と、予め入力された操作
プログラムに基づいて前記昇降機構と走行機構の作動を
制御する分析計制御コントローラを有することを特徴と
する酸洗液分析用電極の自動洗浄校正装置。
【0016】前記の項における「所定時間毎」とは、
電極表面の汚れ易さや固着物の付着のし易さなどに応じ
て予め定めた時間毎、また、「所定回数」とは、汚れや
固着物の除去のし易さなどに応じて予め定めた回数を意
味する。
【0017】
【作用】以下に、図を用いて前記の本発明方法、およ
びの本発明装置について詳細に説明する。
【0018】図3は、本発明方法を実施するための装置
の一例で、本発明の酸洗液分析用電極の自動洗浄校正装
置の構成を示す図である。
【0019】この本発明装置は、分析槽B0の近くに順に
配置された洗浄水槽B1、塩酸槽B2、純水槽B3、第一校正
液槽B4および第二校正液槽B5と、電極Eが組み込まれた
分析用電極ユニットFを上下方向に移動させる昇降機構
と、この電極ユニットFを水平方向に移動させる走行機
構を有し、さらに、前記昇降機構および走行機構に対し
て予め入力された操作プログラムに基づいてその作動を
コントロールする分析計制御コントローラ4を備えてい
る。洗浄水槽B1は、電極ユニットFを塩酸槽B2に浸漬す
る前に電極表面に付着している酸洗液を除去するのが好
ましいので、そのために設けられたものである。なお、
分析槽B0に取り付けられている循環管路3(一部のみ図
示)は酸洗液の一部を酸洗槽(図示せず)から分析槽B0
へ取り出し、分析槽B0から再度酸洗槽へ戻すための配管
であって、その途中にはポンプ(図示せず)が取り付け
られている。
【0020】また、1は分析槽B0から第二校正液槽B5
での各槽の直上に水平に設けられた走行レールで、Aは
この走行レール1上を走行する走行駆動車輪、Bは走行
駆動車輪Aに連結され昇降装置を保持するキャリッジ、
Cは分析用電極ユニットを上下方向に移動させる昇降装
置、Dは電極保持装置で、この電極保持装置Dによって
電極ユニットFが保持されている。
【0021】走行レール1上に取り付けられているL0
L5は、それぞれ分析槽B0、洗浄水槽B1、塩酸槽B2、純水
槽B3、第一校正液槽B4および第二校正液槽B5の停止位置
検出リミットスイッチで、走行装置により走行レール1
上を走行する分析用電極ユニットFを分析計制御コント
ローラ4の指示に基づいて分析槽B0〜第二校正液槽B5
各槽の直上で停止させる機能を有する。
【0022】分析用電極ユニットFを走行させる走行装
置は電動式で、分析計制御コントローラ4と昇降装置お
よび走行装置とは信号制御ケーブルGで結ばれている。
ここで走行機構とは、走行装置、走行レール1、停止位
置検出リミットスイッチL0〜L5の他、動力配線、制御配
線等を含めた、分析用電極ユニットを走行させる機構を
いう。
【0023】S0〜S5は、それぞれ分析槽B0、洗浄水槽
B1、塩酸槽B2、純水槽B3、第一校正液槽B4および第二校
正液槽B5の浸漬下限位置検出リミットスイッチで、分析
計制御コントローラ4の指示に基づいて、電極Eの側部
に取り付けられた浸漬下限位置検出リミットスイッチLS
2 を検出して昇降装置Cの作動により下降する分析用電
極ユニットFを適切な位置で停止させる機能を有する。
すなわち、電極Eの側部にリミットスイッチLS2 が取り
付けられているので、電極ユニットFが下降する際にリ
ミットスイッチS0〜S5のそれぞれとリミットスイッチLS
2 とが同じ高さになった状態で停止する。このとき、電
極Eの先端が前記各槽内の溶液または水に浸漬された状
態になる。
【0024】電極保持装置Dの下端面には電極上限位置
検出リミットスイッチLS1 が取り付けられており、分析
用電極ユニットFが上昇するときの上限が検知され、そ
こで停止する。前記の昇降機構とは、昇降装置C、浸漬
下限位置検出リミットスイッチS0〜S5およびLS2 、電極
上限位置検出リミットスイッチLS1 の他、動力配線、制
御配線等を含めた、分析用電極ユニットを昇降させる機
構を意味する。なお、昇降装置Cとしては、空気圧シリ
ンダ方式、電動駆動方式等を利用した装置を用いればよ
い。
【0025】この装置を用いて本発明方法を実施するに
は、分析計制御コントローラ4に、電極の洗浄、校正等
の条件(各槽での浸漬時間等)や、電極ユニットの昇
降、水平方向への移動を指示する操作プログラムを入力
してやればよい。これによって装置は作動を開始し、プ
ログラムに従って一定周期で一連の動作が進行し、分析
装置に取り付けられた電極の洗浄および校正が自動的に
行われる。
【0026】図4および図5は、図3に示した構成を有
する本発明装置の動作を示すフローチャートである。こ
のフローチャートに基づいてこの装置で行われる操作を
説明する。
【0027】操作が開始されると、先ず、ステップ(1)
で電極の洗浄開始時間かどうかの判断がなされる。開始
時間になると洗浄水槽B1、塩酸槽B2および純水槽B3の攪
拌が開始されるとともに、酸洗工程を管理するプロセス
コンピュータに「校正開始」の信号が送られ、オンライ
ンでの分析装置による定常測定が一時中断される。そし
て、電極ユニットの分析槽B0からの引き上げ、洗浄水槽
B1直上への走行(停止位置検出リミットスイッチL1が作
動)および下降(浸漬下限位置検出リミットスイッチS1
作動)の各動作が順次行われる。
【0028】次いで、ステップ(2) で洗浄時間の判断が
なされ、規定時間が経過すると電極ユニットFは洗浄水
槽B1から引き上げられ、塩酸槽B2への走行(スイッチL2
が作動)および下降(スイッチS2作動)の各動作が順次
進行する。ステップ(3) で塩酸槽B2中での規定の浸漬時
間が経過すると、前記と同様の各動作により、ステップ
(4) へ進み、純水による洗浄が行われる。
【0029】純水槽B3中での規定の水洗時間が過ぎる
と、ステップ(5) で電極の校正を行うかどうかの判断が
なされ、校正を行う場合は、純水槽B3からの電極ユニッ
トFの引き上げ、第一校正液槽B4への走行(スイッチL4
が作動)および下降(スイッチS4作動)の各動作が順次
進行し、第一校正液での電極の指示値が制御コントロー
ラ4に送信され、制御コントローラに入力されている第
一校正液標準データとの比較がなされる(第一校正液に
よる校正)。
【0030】さらに、第一校正液槽B4からの電極ユニッ
トFの引き上げ、第二校正液槽B5への走行(スイッチL5
が作動)および下降(スイッチS5作動)の各動作が進行
して、第一校正液での校正と同様に第二校正液での電極
の校正が行われる。なお、ステップ(5) で電極の校正を
行うかどうかの判断がなされるのは、電極の洗浄のみを
行い、校正は毎回は行わなくてもよい場合を考慮したも
ので、この場合は校正は行わずに電極ユニットは分析槽
へ戻される。
【0031】ステップ(6) に進み、そこで第一校正液お
よび第二校正液での校正データの判断がなされ、合格
(YES)の場合は、電極ユニットFの第二校正液槽B5
からの引き上げ、分析槽B0への走行(スイッチL0が作
動)および下降(スイッチS0作動)の各動作が順次行わ
れるとともに、プロセスコンピュータに「校正完了」の
信号が送られて中断された定常測定が再開される。
【0032】ステップ(6) でNOと判断された場合は、
電極ユニットFは第二校正液槽B5から引き上げられ、純
水槽B3への走行(スイッチL3が作動)および下降(スイ
ッチS3作動)の各動作によって再度電極表面の純水によ
る洗浄が行われ、ステップ(7) へ進む。
【0033】ステップ(7) ではステップ(6) での校正外
れが第一校正液での外れであったかどうかの判断がなさ
れ、そう(YES)であれば、電極ユニットは純水槽B3
から引き上げられて第一校正液槽B4へ移され、ステップ
(8-1) で予め定めた校正回数以下であれば、ステップ(9
-1) で規定内に入ったかどうかの判断がなされる。ステ
ップ(9-1) で規定内に入っていれば、電極ユニットFは
あらためて純水槽B3へ移され、前記のステップ(4) から
の操作が行われる。規定内に入っていなければステップ
(10)で調整がなされ(電極表面のわずかな汚れであれ
ば、分析装置の方を調整してある程度カバーできる)、
それでも規定内に入らない場合は、電極管理装置の一連
の操作は中止され、警報が発信されることになる。ステ
ップ(10)での調整により規定内に入ったときはステップ
(9-1) に戻され、規定内に入ったとの判断がなされてス
テップ(4) からの操作が行われる。
【0034】ステップ(7) で、ステップ(6) での校正外
れが第一校正液での外れではない(NO)と判断された
場合は、電極ユニットFは純水槽B3から第二校正液槽B5
へ移され、上記の第一校正液槽B4へ移された場合と同様
の手順を踏んで、一連の操作が中断されるか、ステップ
(9-2) に戻され、ステップ(4) からの操作が行われるこ
とになる。
【0035】上記の本発明方法、ないしは本発明装置を
用いれば、電極式連続分析装置の電極の洗浄、校正を人
手を要することなく自動的に行うことができる。
【0036】
【実施例】複合電極(ガラス電極、比較電極および温度
センサーの3本の電極を一体化した電極)を用いたPH
計に対して、図3に示した本発明装置を使用して、電極
表面の洗浄、校正を行った。塩酸槽には2%塩酸を容
れ、第一校正液としては、中性りん酸塩標準液、第二校
正液としては、フタル酸塩標準液を用いた(いずれも、
和光純薬工業(株)製)。また、洗浄水槽、塩酸槽、純
水槽、第一校正液槽および第二校正液槽の各槽での電極
ユニットの浸漬時間は2分とした。
【0037】複合電極式PH計を用い、前記の本発明装
置により定期的に電極の自動洗浄および校正を行いなが
ら、実際にステンレス鋼の電解酸洗に使用している硫酸
ナトリウムと硫酸を混合した酸洗液の連続分析を行っ
た。塩酸槽の塩酸濃度は2%とし、洗浄水槽以下の各槽
での電極ユニットの浸漬時間は2分とした。また、酸洗
液の硫酸ナトリウム濃度は 20 重量%、目標pHは 2.5で
あり、連続分析を行う間、30分毎に電極表面の洗浄およ
び校正を行った。
【0038】測定結果を図6に示す。この図から明らか
なように、pH測定値は約6日間安定して推移した。その
後、目標値から変移するのは、電極表面の洗浄を定期的
に行ってもやはり徐々に硫酸ナトリウムの固着が進行す
ることによるものである。
【0039】図7は、前記の酸洗液の連続分析に使用し
た複合電極式PH計の電極の洗浄を超音波洗浄方式また
はブラシ洗浄方式を用いて行い、本発明装置を用いて行
った場合と洗浄に要する時間を比較した結果を示す図で
ある。この時間とは、電極表面の固着物を除去して正し
いpH値を示す程度に洗浄するのに要した時間で、固着物
を除去する操作(本発明装置の場合は、2%塩酸中への
浸漬)のみに要した時間を示した。本発明装置を用いた
場合、短時間で容易に電極表面の固着物を除去すること
ができた。
【0040】
【発明の効果】本発明方法によれば、酸洗液の分析に用
いられる電極式連続分析装置の電極の洗浄および校正を
人手を要することなく自動的に行うことが可能であり、
省力化を図る上で極めて有効である。この方法は、本発
明装置を用いることにより容易に実施することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】電極式連続分析装置の酸洗槽への取り付け状況
を示す概略図である。
【図2】電極の洗浄および校正を行う通常の手順を示す
図である。
【図3】本発明の酸洗液分析用電極の自動洗浄校正装置
の構成を示す図である。
【図4】本発明装置の動作を示すフローチャートの一部
である。
【図5】本発明装置の動作を示すフローチャートの他の
一部である。
【図6】本発明装置により定期的に電極の自動洗浄およ
び校正を行いながら実施した酸洗液の連続分析結果を示
す図である。
【図7】複合電極式PH計の電極の洗浄に要する時間に
ついての、本発明装置を用いた場合と超音波洗浄方式ま
たはブラシ洗浄方式を用いた場合の比較結果を示す図で
ある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸洗液分析用電極を酸洗液から取り出して
    電極表面を洗浄し、電極の校正を行うに際して、予め分
    析計制御コントローラに操作プログラムを入力してお
    き、このプログラムに従って、電極を所定時間毎に酸洗
    液から取り出し、その都度、電極表面の塩酸による酸
    洗、水洗および電極の校正を順次行って、電極が正しい
    値を示す場合は電極ユニットを酸洗液に戻し、正しい値
    を示さない場合は更に所定回数の水洗および電極の校正
    を繰り返してその間に正しい値を示せば電極ユニットを
    酸洗液に戻し、最後の校正で正しい値を示さない場合は
    操作を中止することを特徴とする酸洗液分析用電極の自
    動洗浄校正方法。
  2. 【請求項2】塩酸槽、水洗槽および校正液槽と、酸洗液
    分析用電極を上下方向に移動させる昇降機構および水平
    方向に移動させる走行機構と、予め入力された操作プロ
    グラムに基づいて前記昇降機構と走行機構の作動を制御
    する分析計制御コントローラを有することを特徴とする
    酸洗液分析用電極の自動洗浄校正装置。
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