JP2587282Y2 - Cod測定装置 - Google Patents

Cod測定装置

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JP2587282Y2
JP2587282Y2 JP1992039481U JP3948192U JP2587282Y2 JP 2587282 Y2 JP2587282 Y2 JP 2587282Y2 JP 1992039481 U JP1992039481 U JP 1992039481U JP 3948192 U JP3948192 U JP 3948192U JP 2587282 Y2 JP2587282 Y2 JP 2587282Y2
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water
electrode
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cod
platinum electrode
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秀一 平田
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Horiba Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、試料水を希釈した反応
液に、比較電極の液絡部と酸化還元電位測定電極の白金
電極を浸漬させて、酸化還元電位滴定に基づいて反応液
のCOD(Chemical Oxygen Dema
nd)を測定するように構成された酸化法によるCOD
測定装置の改良技術に関する。
【0002】
【従来の技術】上記の酸化法によるCODの測定に際し
て、試料水や少量であるが希釈水やブランク水に含まれ
る塩化物イオンが測定値に誤差をもたらすことから、こ
れをマスキングするために試薬として硝酸銀を反応液に
加えるが、この硝酸銀が塩化物イオンと反応して塩化銀
が生成される。この塩化銀が比較電極の液絡部や酸化還
元電位測定電極の白金電極に付着すると測定値に異常を
来すことから、従来では、エアの吐出口を液絡部や白金
電極に臨ませるように加圧エアの供給管を反応槽に設け
て、液絡部や白金電極に付着する塩化銀を加圧エアのバ
ブリングによって洗浄させる形態をとっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、図8に示すよ
うに、比較電極3と酸化還元電位測定電極5の他に、反
応液や試薬、希釈水、ブランク水、滴定液といった各種
の供給管8〜12と、排液と排気の管13,14が輻輳
して設けられる反応槽1の蓋体2に、更にバブリングの
ための専用の加圧エアの供給管24を接続することがメ
ンテナンス性を劣悪なものとし、加えてエアに同伴して
蒸発する反応液を反応槽1に還流させるための冷却器2
5を、排気管14に設ける必要がある点で改善の余地が
あった。本考案は、かゝる実情に鑑みて成されたもので
あって、CODの測定にとって必要とする系を有効に利
用した合理的な改良によって、上記の問題点を解消でき
るに至ったCOD測定装置を提供することを目的として
いる。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに第1考案では、反応槽内の反応液に、比較電極の液
絡部と酸化還元電位測定電極の白金電極を浸漬させて、
酸化還元電位滴定に基 づいて反応液のCODを測定する
ように構成されたCOD測定装置において、校正用のブ
ランク水と希釈水の各供給管の一方の吐出口を前記液絡
部に臨ませて配置すると共に、他方の吐出口を白金電極
に臨ませて配置して前記液絡部の洗浄を前記反応槽への
前記ブランク水または希釈水の供給と同時に行い、更
に、前記白金電極の洗浄を前記反応槽への前記希釈水ま
たはブランク水の供給と同時に行うように構成した点に
特徴がある。そして第2考案では、反応槽内の反応液
に、比較電極の液絡部と酸化還元電位測定電極の白金電
極を浸漬させて、酸化還元電位滴定に基づいて反応液の
CODを測定するように構成されたCOD測定装置にお
いて、校正用のブランク水の供給管を分岐させて、各分
岐管の吐出口を液絡部と白金電極とに臨ませて配置し
前記液絡部、白金電極の洗浄を前記反応槽への前記ブラ
ンク水の供給と同時に行うように構成した点に特徴があ
る。また、第3考案では、反応槽内の反応液に、比較電
極の液絡部と酸化還元電位測定電極の白金電極を浸漬さ
せて、酸化還元電位滴定に基づいて反応液のCODを測
定するように構成されたCOD測定装置において、校正
用のブランク水と希釈水の各供給管の一方の吐出口を前
記液絡部に臨ませて配置すると共に、他方の吐出口を白
金電極に臨ませて配置してなり、更に、前記希釈水とブ
ランク水の前記各供給管は、それぞれ加圧エアを駆動源
とする加圧給水装置に接続されており、かつ、この加圧
給水装置の気密タンクを空にして、前記各供給管の前記
吐出口から前記白金電極または液絡部に向けて加圧エア
を吹き付けるバブリングを行うように構成した点に特徴
がある。
【0005】
【作用】上記の第1ならびに第2考案の何れにおいて
も、CODの測定にとって必要な希釈水あるいはブラン
ク水の供給によって、比較電極の液絡部や酸化還元電位
測定電極の白金電極が洗浄される。つまり、第1考案で
はブランク水と希釈水の供給動作が液絡部と白金電極の
洗浄動作を兼用している。また、第2考案ではブランク
水の供給動作が液絡部と白金電極の洗浄動作を兼用して
いる。 また、上記の第3考案では、希釈水とブランク水
の各供給管から加圧エアを吹き付けることで、液絡部ま
たは白金電極を洗浄できる。
【0006】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。本考案にかゝる一実施例のCOD測定装置を示す
図1において、1は反応槽、2は反応槽1の上部開口を
閉じる蓋体である。3は下端に液絡部4が設けられた比
較電極、5は下端に白金電極6を備えた酸化還元電位測
定電極、7は試料水供給管8と試薬供給管9を集合させ
た集合管、10は試料水希釈用の希釈水の供給管、11
は校正用のブランク水の供給管、12は滴定液の供給
管、13は排液管、14は排気管で、これら比較電極3
と酸化還元電位測定電極5、及び、各管7〜14は前記
蓋体2に設けられている。15は蓋体2に搭載されたモ
ータである。
【0007】図2に示すように、希釈水供給管10の吐
出口aは、酸化還元電位測定電極5の白金電極6に臨ま
せて配置され、校正用のブランク水供給管11の吐出口
bは比較電極3の液絡部4に臨ませて配置されている。
そして、前記希釈水とブランク水の供給管10,11
は、それぞれ加圧エアを駆動源とする加圧給水装置1
6,17に接続されており、かつ、この加圧給水装置1
6,17は、ピンチバルブ18を備えた希釈水やブラン
ク水の導入管19を気密タンク20の底部に接続すると
共に、エアポンプ21を共用して前記気密タンク20の
上部空間に加圧エアを供給するエア供給管22を接続し
て、電磁弁Vの開閉制御によって希釈水とブランク水を
反応槽1にエアで圧送させるように構成され、CODの
測定を完了した排液後に、希釈水を白金電極6に且つブ
ランク水を液絡部4に加圧吹き付けさせることによっ
て、当該白金電極6と液絡部4に付着した塩化銀を洗浄
除去させるようにしている。すなわち、CODの測定に
とって必要不可欠な測定動作である反応槽1へのブラン
ク水の供給と液絡部4の洗浄を兼ねて行わせ、更に、反
応槽1への希釈水の供給と白金電極6の洗浄を兼ねて行
わせている。尚、図中の23は筒状の電極カバーであ
る。
【0008】因に、上記の洗浄を実施せず、試料水とし
て濃度が4.1g/Lの塩化ナトリウムの水溶液40m
lに、60mlの希釈水を加えた反応液のCOD測定を
繰り返し行い、その時の滴定曲線の変化を調べて見たと
ころ、1回目の測定結果を示す図3(A)と16回目の
測定結果を示す図3(B)から明らかなように、測定不
能なほどに滴定曲線が大きく変化したのに対して、上記
と同じ条件でのCOD測定を行う際に、希釈水による白
金電極6の洗浄とブランク水による液絡部4の洗浄を、
それぞれ60秒間にわたって行ったところ、1回目の測
定結果を示す図4(A)と50回目の測定結果を示す図
4(B)から明らかなように、CODの測定を50回繰
り返しても滴定曲線の大きな変化は見られなかった。こ
れで正しく、白金電極6と液絡部4とに付着した塩化銀
が希釈水とブランク水とによって効果的に洗浄除去され
たことが判明したのである。
【0009】上記の洗浄に加えて、滴定前の反応待ち時
間の間、加圧給水装置16の気密タンク20を空にし
て、希釈水の供給管10から白金電極6に向けて加圧エ
アを吹き付けるバブリングを100秒間にわたって行っ
たところ、1回目の測定結果を示す図5(A)と159
回目の測定結果を示す図5(B)から明らかなように、
CODの測定を159回繰り返しても滴定曲線の変化は
殆ど見られなかった。この程度のバブリングでは、エア
に同伴して蒸発する反応液の量は微々たるものであり、
反応液還流のための冷却器を必要としないことを付言し
ておく。
【0010】尚、図6に示すように、筒状の電極カバー
23に希釈水の供給管10を接続して、電極カバー23
を利用して白金電極6に付着の塩化銀を希釈水によって
洗浄させる形態をとることが可能である。また、前記希
釈水供給管10の吐出口aを液絡部4に臨ませて当該液
絡部4を希釈水で洗浄し、かつ、前記ブランク水供給管
11の吐出口bを白金電極6に臨ませて当該白金電極6
をブランク水で洗浄させる形態の実施も可能である。更
に、CODの測定対象である試料水の濃度によっては希
釈水を必要としない場合があり、この場合、前記気密タ
ンク20を空にして或いは水位を低くして、希釈水供給
管10から加圧エアを液絡部4または白金電極6に向け
て吹き付けさせるエア洗浄の形態をとればよく、この
際、エアをバブリングさせないので反応液がエアに同伴
して蒸発することがなく、従って反応液還流のための冷
却器を必要とはしない。あるいは装置によっては、希釈
水の供給管そのものを装備させない形態のものもあり、
この場合は図7に示すように、校正用のブランク水の供
給管11を分岐させて、各分岐管11a,11bの吐出
口c,dを液絡部4と白金電極6とに臨ませて配置し、
当該液絡部4と白金電極6に付着の塩化銀をブランク水
によって洗浄させる形態をとればよい。すなわち、測定
動作である反応槽1へのブランク水の供給と液絡部4、
白金電極6の洗浄を兼ねて行わせている。
【0011】
【考案の効果】以上説明したように、第1および第2考
案の何れにおいても、CODの測定にとって必要な希釈
水あるいはブランク水の供給系を有効に利用して、液絡
部と白金電極を合理的に洗浄させる形態をとったこと
で、従来のように、洗浄専用の加圧エアの供給系はもと
より、エアに同伴して蒸発する反応液還流のための冷却
器が不要となり、配管系の輻輳化の回避ならびにメンテ
ナンス性の向上に加えて大幅なコストダウンが達成され
るに至ったのである。すなわち、第1考案は、CODの
測定にとって必要不可欠な測定動作である反応槽へのブ
ランク水の供給と液絡部または白金電極の洗浄を兼ねて
行わせ、更に、反応槽への希釈水の供給と白金電極また
は液絡部の洗浄を兼ねて行わせている。また、第2考案
でも、COD計による測定動作で必要不可欠な反応槽へ
のブランク水の供給と液絡部、白金電極の洗浄を兼ねて
行わせている。このため、第1,2考案ではCODの測
定毎に自動的に液絡部と白金電極を洗浄できる。 また、
第3考案では、加圧エアを希釈水とブランク水の各供給
管から吹き付けることで液絡部または白金電極を洗浄で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】COD測定装置の簡略平面図である。
【図2】希釈水とブランク水の供給系ならびに白金電極
と液絡部の洗浄状態を示す説明図である。
【図3】(A),(B)は洗浄機能を停止させた状態で
のCODの測定時における滴定曲線の経時変化を示すグ
ラフである。
【図4】(A),(B)は希釈水とブランク水とによる
洗浄を実施させた際のCODの測定時における滴定曲線
の経時変化を示すグラフである。
【図5】(A),(B)は希釈水とブランク水とによる
洗浄に加えてバブリング洗浄を実施した際のCODの測
定時における滴定曲線の経時変化を示すグラフである。
【図6】電極カバーを利用した希釈水の供給による白金
電極の洗浄形態を示す部分断面図である。
【図7】校正用のブランク水の分岐供給による液絡部と
白金電極の洗浄形態を示す説明図である。
【図8】従来例のCOD測定装置の簡略平面図である。
【符号の説明】
1…反応槽、3…比較電極、4…液絡部、5…酸化還元
電位測定電極、6…白金電極、10…希釈水供給管、1
1…ブランク水供給管、11a,11b…分岐管、a,
b、c,d…吐出口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 27/26 341 G01N 33/18 104

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応槽内の反応液に、比較電極の液絡部
    と酸化還元電位測定電極の白金電極を浸漬させて、酸化
    還元電位滴定に基づいて反応液のCODを測定するよう
    に構成されたCOD測定装置において、校正用のブラン
    ク水と希釈水の各供給管の一方の吐出口を前記液絡部に
    臨ませて配置すると共に、他方の吐出口を白金電極に臨
    ませて配置して前記液絡部の洗浄を前記反応槽への前記
    ブランク水または希釈水の供給と同時に行い、更に、前
    記白金電極の洗浄を前記反応槽への前記希釈水またはブ
    ランク水の供給と同時に行うように構成してあることを
    特徴とするCOD測定装置。
  2. 【請求項2】 反応槽内の反応液に、比較電極の液絡部
    と酸化還元電位測定電極の白金電極を浸漬させて、酸化
    還元電位滴定に基づいて反応液のCODを測定するよう
    に構成されたCOD測定装置において、校正用のブラン
    ク水の供給管を分岐させて、各分岐管の吐出口を液絡部
    と白金電極とに臨ませて配置し、前記液絡部、白金電極
    の洗浄を前記反応槽への前記ブランク水の供給と同時に
    行うように構成してあることを特徴とするCOD測定装
    置。
  3. 【請求項3】 反応槽内の反応液に、比較電極の液絡部
    と酸化還元電位測定電極の白金電極を浸漬させて、酸化
    還元電位滴定に基づいて反応液のCODを測定するよう
    に構成されたCOD測定装置において、校正用のブラン
    ク水と希釈水の各供給管の一方の吐出口を前記液絡部に
    臨ませて配置すると共に、他方の吐出口を白金電極に臨
    ませて配置してなり、更に、前記希釈水とブランク水の
    前記各供給管は、それぞれ加圧エアを駆動源とする加圧
    給水装置に接続されており、かつ、この加圧給水装置の
    気密タンクを空にして、前記各供給管の前記吐出口から
    前記白金電極または液絡部に向けて加圧エアを吹き付け
    るバブリングを行うことを特徴とするCOD測定装置。
JP1992039481U 1992-05-16 1992-05-16 Cod測定装置 Expired - Lifetime JP2587282Y2 (ja)

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KR101487250B1 (ko) * 2014-11-27 2015-01-28 정창구 화학적 산소요구량 측정장치용 비교전극
CN113358721B (zh) * 2021-05-31 2024-05-07 清池水环境治理科技发展(天津)有限公司 一种便携式cod快速测定仪用一次性一体化电极单元

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