JP3497806B2 - 水質監視装置 - Google Patents

水質監視装置

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JP3497806B2
JP3497806B2 JP2000280616A JP2000280616A JP3497806B2 JP 3497806 B2 JP3497806 B2 JP 3497806B2 JP 2000280616 A JP2000280616 A JP 2000280616A JP 2000280616 A JP2000280616 A JP 2000280616A JP 3497806 B2 JP3497806 B2 JP 3497806B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浄水場、下水処理
場などに流入する被処理水に対する微生物の応答から被
処理水の水質異常を検知するようにした水質監視装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】浄水場では、取水口から取水した河川水
を処理して、飲料水を生成し、これを各家庭などに供給
するとき、取水口から取水した河川水に通常の処理で除
去できない有害物質が混入すると、各家庭などに供給さ
れる飲料水の水質が悪化してしまう。
【0003】同様に、下水処理場では、流入下水を活性
汚泥処理することから、流入下水への有害物質混入など
の水質異常が処理に大きく影響する。
【0004】そこで、これら浄水場、下水処理場では、
魚類が飼育されている水槽に河川水、流入下水などを導
きながら、魚類の行動、致死などの状態を観察し、これ
らの観察結果に基づき、河川水、流入下水などが処理場
に流入する前、あるいは流入時点で検出するようにした
水質監視装置を設置していることが多い。
【0005】また、このような水質監視装置以外の水質
監視装置として、画像処理を利用して魚類の行動、状態
を自動監視し、これによって観察者の負荷を低減させる
ようにした水質監視装置も開発されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の水質監視装置においては、流入水の水質が異常
になっても、流入水により魚類が異常行動を起こした
り、死亡したりするまでに、ある程度の時間がかかって
しまうことから、水質異常が発生してから水質異常を検
知するまでに時間がかかり過ぎるという問題があった。
【0007】また、魚類飼育用水槽、魚類監視装置を小
型化するのが難しいのみならず、構造自体を簡素化する
ことが難しいことから、水質監視装置自体を小型化、低
価格化し難いという問題があった。
【0008】さらに、水質監視装置で使用される魚類の
行動は、魚類の種類、健康状態、水槽が設置されている
周囲の環境により、影響を受けることから、異常検知感
度が時事刻々変動し、最悪の異常検知感度になっている
とき、水質異常を検知できなくなってしまうことがあっ
た。
【0009】本発明は上記の事情に鑑み、被測定液供給
配管、測定槽、排水配管など、被測定液、試薬溶液など
が流れる配管などを定期的に洗浄して、配管などの汚れ
に起因する測定精度低下を防止し、これによって浄水
場、下水処理場に流入する流入水の水質異常を短い時間
で正確に検知することができるとともに、長期間にわた
り高い測定精度を維持することができる水質監視装置を
提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、請求項1では、鉄バクテリアを保持した
微生物膜を用いて原水の水質異常を検知する水質監視装
置において、pH2〜4の酸性溶液を貯留する酸性溶液
タンクと、この酸性溶液タンクから前記酸性溶液を汲み
出し、被測定液、試薬溶液が流れる配管および水質検知
器に供給する酸性溶液供給配管とを備えたことを特徴と
している。
【0011】請求項2では、請求項1に記載の水質監視
装置において、前記酸性溶液供給配管は、前記酸性溶液
タンク内に貯留されているpH2〜4の前記酸性溶液を
1時間に1回から1週間に1回の頻度で汲み出して、前
記配管および前記水質検知器に供給することを特徴とし
ている。
【0012】請求項3では、鉄バクテリアを保持した微
生物膜を用いて原水の水質異常を検知する水質監視装置
において、pH1〜2.5の強酸性溶液を貯留する強酸
性溶液タンクと、この強酸性溶液タンクから前記強酸性
溶液を汲み出し、被測定液、試薬溶液が流れる配管およ
び水質検知器に供給する強酸性溶液供給配管とを備えた
ことを特徴としている。
【0013】請求項4では、請求項3に記載の水質監視
装置において、前記強酸性溶液供給配管は、前記強酸性
溶液タンク内に貯留されているpH1〜2.5の前記強
酸性溶液を1時間に1回から1週間に1回の頻度で汲み
出して、前記配管および前記水質検知器に供給すること
を特徴としている。
【0014】請求項5では、鉄バクテリアを保持した微
生物膜を用いて原水の水質異常を検知する水質監視装置
において、pH2〜4の酸性溶液を貯留する酸性溶液タ
ンクと、pH1〜2.5の強酸性溶液を貯留する強酸性
溶液タンクと、この強酸性溶液タンクに貯留されている
前記強酸性溶液または前記酸性溶液タンクに貯留されて
いる前記酸性溶液のいずれか一方を汲み出し、被測定
液、試薬が流れる配管および水質検知器に供給する強酸
性/酸性溶液供給配管とを備えたことを特徴としてい
る。
【0015】請求項6では、請求項5に記載の水質監視
装置において、前記強酸性/酸性溶液供給配管は、前記
強酸性溶液タンクに貯留されている前記強酸性溶液の汲
み出し周期より、前記酸性溶液タンクに貯留されている
前記酸性溶液の汲み出し周期を短くすることを特徴とし
ている。
【0016】請求項7では、請求項1乃至請求項6のい
ずれかに記載の水質監視装置において、前記酸性溶液供
給配管、前記強酸性溶液供給配管または前記強酸性/酸
性溶液供給配管によって、前記酸性溶液タンクに貯留さ
れている前記酸性溶液または前記強酸性溶液タンクに貯
留されている前記強酸性溶液を汲み出して、前記配管お
よび前記水質検知器に供給に供給しているとき、前記水
質検知器の一部を構成する測定槽内の前記酸性溶液また
は前記強酸性溶液を強制的に排出させて、前記測定槽内
の前記酸性溶液または前記強酸性溶液が前記測定槽内に
配置された微生物膜に接触しないようにすることを特徴
としている。
【0017】請求項8では、請求項1乃至請求項7のい
ずれかに記載の水質監視装置において、前記水質検知器
の一部を構成する前記測定槽に流入する前記被測定液の
pHを測定するpH測定器を設け、このpH測定器の測
定結果を参照して、水質監視を行うことを特徴としてい
る。
【0018】請求項9では、請求項1乃至請求項8のい
ずれかに記載の水質監視装置において、前記水質検知器
の一部を構成する前記測定槽を恒温状態にする温度調節
装置を備えたことを特徴としている。
【0019】請求項10では、請求項1乃至請求項9の
いずれかに記載の水質監視装置において、pH2〜4の
前記酸性溶液およびpH1〜2.5の前記強酸性溶液と
して、硫酸または塩酸、あるいは硝酸を用いることを特
徴としている。
【0020】上記の構成により、酸性溶液供給配管によ
って、酸性溶液タンクからpH2〜4の酸性溶液を汲み
出し、被測定液、試薬溶液が流れる配管および水質検知
器に供給することにより、被測定液供給配管、測定槽、
排水配管など、被測定液、試薬溶液などが流れる配管、
水質検知器などを定期的に洗浄して、これら配管、水質
検知器の汚れに起因する測定精度低下を防止し、これに
よって浄水場、下水処理場に流入する流入水の水質異常
を短い時間で正確に検知するとともに、長期間にわたり
高い測定精度を維持する。
【0021】請求項2では、請求項1に記載の水質監視
装置において、前記酸性溶液供給配管によって、前記酸
性溶液タンク内に貯留されているpH2〜4の前記酸性
溶液を1時間に1回から1週間に1回の頻度で汲み出し
て、前記配管および前記水質検知器に供給することによ
り、被測定液供給配管、測定槽、排水配管など、被測定
液、試薬溶液などが流れる配管、水質検知器などを最も
最適な周期で洗浄して、これら配管、水質検知器の汚れ
に起因する測定精度低下を防止し、これによって浄水
場、下水処理場に流入する流入水の水質異常を短い時間
で正確に検知するとともに、長期間にわたり高い測定精
度を維持する。
【0022】請求項3では、強酸性溶液供給配管によっ
て、強酸性溶液タンクからpH1〜2.5の強酸性溶液
を汲み出し、被測定液、試薬溶液が流れる配管および水
質検知器に供給することにより、被測定液供給配管、測
定槽、排水配管など、被測定液、試薬溶液などが流れる
配管、水質検知器などを強い洗浄力で洗浄して、これら
配管、水質検知器の汚れに起因する測定精度低下を防止
し、これによって浄水場、下水処理場に流入する流入水
の水質異常を短い時間で正確に検知するとともに、長期
間にわたり高い測定精度を維持する。
【0023】請求項4では、前記強酸性溶液供給配管に
よって、前記強酸性溶液タンク内に貯留されているpH
1〜2.5の前記強酸性溶液を1時間に1回から1週間
に1回の頻度で汲み出して、前記配管および前記水質検
知器に供給することにより、被測定液供給配管、測定
槽、排水配管など、被測定液、試薬溶液などが流れる配
管、水質検知器などを最も最適な周期で、かつ強い洗浄
力で洗浄して、これら配管、水質検知器の汚れに起因す
る測定精度低下を防止し、これによって浄水場、下水処
理場に流入する流入水の水質異常を短い時間で正確に検
知するとともに、長期間にわたり高い測定精度を維持す
る。
【0024】請求項5では、強酸性/酸性溶液供給配管
によって、強酸性溶液タンクに貯留されているpH1〜
2.5の強酸性溶液または酸性溶液タンクに貯留されて
いるpH2〜4の酸性溶液のいずれか一方を汲み出し、
被測定液、試薬が流れる配管および水質検知器に供給す
ることにより、被測定液供給配管、測定槽、排水配管な
ど、被測定液、試薬溶液などが流れる配管、水質検知器
などの汚れ度合いに応じた最適な洗浄力で、配管、水質
検知器などを洗浄して、これら配管、水質検知器の汚れ
に起因する測定精度低下を防止し、これによって浄水
場、下水処理場に流入する流入水の水質異常を短い時間
で正確に検知するとともに、長期間にわたり高い測定精
度を維持する。
【0025】請求項6では、前記強酸性/酸性溶液供給
配管によって、前記強酸性溶液タンクに貯留されている
前記強酸性溶液の汲み出し周期より、前記酸性溶液タン
クに貯留されている前記酸性溶液の汲み出し周期を短く
することにより、被測定液供給配管、測定槽、排水配管
など、被測定液、試薬溶液などが流れる配管、水質検知
器などの汚れ度合いに応じた最適な洗浄力、最適な周期
で、配管、水質検知器などを洗浄して、これら配管、水
質検知器の汚れに起因する測定精度低下を防止し、これ
によって浄水場、下水処理場に流入する流入水の水質異
常を短い時間で正確に検知するとともに、長期間にわた
り高い測定精度を維持する。
【0026】請求項7では、前記酸性溶液供給配管、前
記強酸性溶液供給配管または前記強酸性/酸性溶液供給
配管によって、前記酸性溶液タンクに貯留されている前
記酸性溶液または前記強酸性溶液タンクに貯留されてい
る前記強酸性溶液を汲み出して、前記配管および前記水
質検知器に供給に供給しているとき、前記水質検知器の
一部を構成する測定槽内の前記酸性溶液または前記強酸
性溶液を強制的に排出させて、前記測定槽内の前記酸性
溶液または前記強酸性溶液が前記測定槽内に配置された
微生物膜に接触させないようにすることにより、水質の
良否を検知する微生物膜を保護しながら、被測定液供給
配管、測定槽、排水配管など、被測定液、試薬溶液など
が流れる配管、水質検知器などの汚れ度合いに応じた最
適な洗浄力で、配管、水質検知器などを洗浄して、これ
ら配管、水質検知器の汚れに起因する測定精度低下を防
止し、これによって浄水場、下水処理場に流入する流入
水の水質異常を短い時間で正確に検知するとともに、長
期間にわたり高い測定精度を維持する。
【0027】請求項8では、前記水質検知器の一部を構
成する前記測定槽に流入する前記被測定液のpHを測定
するpH測定器を設け、このpH測定器の測定結果を参
照して、水質監視を行わせることにより、浄水場、下水
処理場に流入する流入水のpHが異常になっていかどう
かを検知するとともに、被測定液供給配管、測定槽、排
水配管など、被測定液、試薬溶液などが流れる配管、水
質検知器などの汚れ度合いに応じた最適な洗浄力で、配
管、水質検知器などを洗浄して、これら配管、水質検知
器の汚れに起因する測定精度低下を防止し、これによっ
て浄水場、下水処理場に流入する流入水の水質異常を短
い時間で正確に検知するとともに、長期間にわたり高い
測定精度を維持する。
【0028】請求項9では、温度調節装置によって、前
記水質検知器の一部を構成する前記測定槽を恒温状態に
することにより、被測定液供給配管、測定槽、排水配管
など、被測定液、試薬溶液などが流れる配管、水質検知
器などを洗浄して、これら配管、水質検知器の汚れに起
因する測定精度低下を防止しながら、浄水場、下水処理
場に流入する流入水の水温が高いときでも、また低いと
きでも、流入水の水質異常を短い時間で正確に検知する
とともに、長期間にわたり高い測定精度を維持する。
【0029】請求項10では、pH2〜4の前記酸性溶
液およびpH1〜2.5の前記強酸性溶液として、硫酸
または塩酸、あるいは硝酸を使用することにより、洗浄
コストを低く抑えながら、被測定液供給配管、測定槽、
排水配管など、被測定液、試薬溶液などが流れる配管、
水質検知器などを洗浄して、これら配管、水質検知器の
汚れに起因する測定精度低下を防止し、これによって浄
水場、下水処理場に流入する流入水の水質異常を短い時
間で正確に検知するとともに、長期間にわたり高い測定
精度を維持する。
【0030】
【発明の実施の形態】《実施形態の構成》図1は、本発
明による水質監視装置の実施形態を示す構成図である。
【0031】この図に示す水質監視装置1は、被測定液
2の水質を検知する水質検知部3と、この水質検知部3
に被測定液2、空気4を供給して被測定液2の水質を測
定させる被測定液/空気供給部5と、水質検知部3に試
薬溶液6を供給して被測定液2の水質測定を補助する試
薬溶液供給部7と、被測定液/空気供給部5、水質検知
部3に酸性溶液8を供給して、被測定液供給配管9など
に付着した有機物、微生物などを除去させる酸性溶液供
給部10と、被測定液/空気供給部5、水質検知部3に
強酸性溶液11を供給して、被測定液供給配管9などに
付着した有機物、微生物などをほぼ完全に除去させる強
酸性溶液供給部12とを備えている。
【0032】そして、被測定液/空気供給部5から水質
検知部3に被測定液2と、空気4とを供給して、水質検
知部3の水質検知感度を校正させた後、被測定液/空気
供給部5から水質検知部3に被測定液2を供給しなが
ら、試薬溶液供給部7から水質検知部3に試薬溶液6を
供給して、被測定液2の水質を検知させる。また、予め
設定された一定の周期で、酸性溶液供給部10から被測
定液/空気供給部5、水質検知部3に酸性溶液8を供給
して、被測定液/空気供給部5の被測定液供給配管9、
水質検知部3の流路30(図2参照)などに付着した有
機物、微生物などを除去させ、さらにこの周期より、長
い周期で、強酸性溶液供給部12から被測定液/空気供
給部5、水質検知部3に強酸性溶液11を供給させて、
被測定液/空気供給部5の被測定液供給配管9、水質検
知部3の流路30などに強く付着した有機物、微生物な
どを除去し、水質検知部3の水質測定精度を維持する。
【0033】水質検知部3は、被測定液2の水質に応じ
た電流値信号を生成する水質検知器13と、被測定液/
空気供給部5から供給される被測定液2、空気4などを
水質検知器13に導く水質検知基台14と、この水質検
知基台14を覆うように配置され、水質検知基台14の
温度を一定に保つ温度調節器15と、水質検知器13を
駆動して水質検知動作を行わせながら、検知動作で得ら
れた電流値信号を処理して、被測定液2の水質を示す警
報信号などを生成する変換/演算器16と、水質検知基
台14の流路30から排出される被測定液2、試薬溶液
6などを外部に導く排水配管32とを備えている。
【0034】そして、被測定液/空気供給部5から空気
4が混入されて溶存酸素濃度が飽和溶存酸素濃度にされ
た被測定液2が供給されているとき、この被測定液2の
溶存酸素濃度に応じた基準電流信号(水質検知基準値と
なる電流値信号)を生成してこれを保持し、また被測定
液/空気供給部5から被測定液2が供給されるととも
に、試薬溶液供給部7から試薬溶液6が供給されている
とき、被測定液2の水質に応じた電流値信号を生成する
とともに、この電流値信号と、基準電流信号とを比較
し、この比較結果に応じた警報信号などを生成し、これ
を警報装置(図示は省略する)などに供給する。
【0035】この場合、前記水質検知器13は、図2に
示すように、棒状に形成される電極保持部材17と、こ
の電極保持部材17の下部に形成された凹部18内に配
置された板状部材によって構成され、溶存酸素量を検出
する検出電極19と、電極保持部材17の側面に形成さ
れた凹部20内に配置された板状部材によって構成さ
れ、検出電極19と協調して、溶存酸素量を検出する対
極21と、上部側が閉止された筒状部材にによって構成
され、内部に形成された空洞22内に電極保持部材17
が配置される検知器筐体23と、この検知器筐体23の
下部側に配置される微生物膜24と、この微生物膜24
と検出電極19との間に介挿される気体透過膜25と、
これら気体透過膜25、微生物膜24の周辺部分を検知
器筐体23の下面に密着させる固定部材26と、検知器
筐体23内に充填される内部液27と、電極保持部材1
7、検知器筐体23を貫通するように配置され、変換/
演算器16から出力される電圧信号を検出電極19、対
極21に印加しながら、これら検出電極19、対極21
から出力される電流値信号を変換/演算器16に導く2
本のリード線27、28とを備えている。
【0036】そして、微生物膜24側が下になるよう
に、水質検知基台14に形成された縦孔29内に収納さ
れて、水質検知基台14内に形成された流路30内に試
薬溶液6、被測定液2などが満たされているとき、微生
物膜24に保持させた鉄バクテリア31によって、これ
ら試薬溶液6、被測定液2などの溶存酸素を消費させる
とともに、気体透過膜25を介して、残っている溶存酸
素を内部液27に導いて、対極21、検出電極19に印
加されている電圧信号の値、内部液27の導電率に応じ
た電流値信号を発生させ、これを変換/演算器16に供
給する。
【0037】また、被測定液/空気供給部5は、水質の
測定対象となる被測定液2が貯留される被測定液タンク
33と、この被測定液タンク33に貯留されている被測
定液2を汲み出す被測定液供給ポンプ34と、この被測
定液供給ポンプ34によって汲み出された被測定液2を
水質検知基台14に形成された流路30内に導く被測定
液供給配管9と、空気4を貯留し、被測定液2の溶存酸
素濃度を飽和溶存酸素濃度にするとき、被測定液供給配
管9内に空気4を混入させる気体供給器35とを備えて
いる。
【0038】そして、被測定液2の水質測定に先立ち、
被測定液供給ポンプ34を動作させて、被測定液タンク
33に貯留されている被測定液2を汲み出すとともに、
気体供給器35によって被測定液2に空気4を混入させ
た後、空気4によって溶存酸素濃度が飽和溶存酸素濃度
にされた被測定液2を水質検知基台14の流路30内に
供給して、水質検知器13から水質検知基準となる基準
電流値信号を出力させ、これを変換/演算器16に保持
させる。この後、試薬溶液供給部7から被測定液供給配
管9内に試薬溶液6が供給されているとき、気体供給器
35の動作を停止させた状態で、被測定液2を水質検知
基台14の流路30内に供給させ、水質検知器13から
被測定液2の水質を示す電流値信号を出力させて、これ
を変換/演算器16に供給させ、電流値信号の値と、基
準電流値信号の値と比較するとともに、この比較結果に
応じた警報信号などを生成し、これを警報装置(図示は
省略する)などに供給する。
【0039】また、試薬溶液供給部7は、第1鉄含有溶
液とpH調整用緩衝液との混合液(試薬溶液6)が貯留
される試薬溶液タンク36と、気体供給器35から被測
定液供給配管9内に空気4が混入されていない状態で、
被測定液/空気供給部5の被測定液供給ポンプ34によ
って、被測定液タンク33から被測定液2が汲み出さ
れ、これが水質検知基台14の流路30内に供給されて
いるとき、試薬溶液タンク36に貯留されている試薬溶
液6を汲み出す試薬溶液供給ポンプ37と、この試薬溶
液供給ポンプ37によって汲み出された試薬溶液6を被
測定液供給配管9内に混入させる試薬溶液供給配管38
とを備えている。
【0040】そして、気体供給器35から被測定液供給
配管9内に空気4が混入されていない状態で、被測定液
/空気供給部5の被測定液供給ポンプ34によって被測
定液タンク33から被測定液2が汲み出され、これが水
質検知基台14の流路30内に供給されているとき、試
薬溶液供給ポンプ37によって、試薬溶液タンク36に
貯留されている試薬溶液6を汲み出し、これを被測定液
供給配管9内に混入させる。
【0041】また、酸性溶液供給部10は、塩酸または
硫酸あるいは硝酸などの酸を希釈して得られるpH2〜
4の酸性溶液8が貯留される酸性溶液タンク39と、被
測定液供給配管9内、水質検知基台14の流路30内な
どに有機物、微生物などが付着、堆積しているとき、酸
性溶液タンク39から酸性溶液6を汲み出す酸性溶液供
給ポンプ40と、この酸性溶液供給ポンプ40によって
汲み出された酸性溶液8を被測定液供給配管9内に導く
酸性溶液供給配管41とを備えており、被測定液供給配
管9内、水質検知基台14の流路30内などに有機物、
微生物などが付着、堆積して、これら被測定液供給配管
9内、水質検知基台14などを洗浄する必要が生じ、気
体供給器35、被測定液供給ポンプ34、試薬溶液供給
ポンプ37が停止状態にされているとき、酸性溶液供給
ポンプ40によって、酸性溶液タンク39に貯留されて
いる酸性溶液8を汲み出すとともに、これを被測定液供
給配管9内に供給して、被測定液供給配管9→水質検知
基台14の流路30→排水配管32なる経路で、酸性溶
液8を流出させて、被測定液供給配管9内、水質検知基
台14の流路30内、微生物膜24の下面などに付着、
堆積した有機物、微生物などを除去する。
【0042】また、強酸性溶液供給部12は、塩酸また
は硫酸あるいは硝酸などの酸を希釈して得られるpH1
〜2.5の強酸性溶液11が貯留される強酸性溶液タン
ク42と、被測定液供給配管9内、水質検知基台14の
流路30内などに有機物、微生物などが強固に付着、堆
積しているとき、強酸性溶液タンク42から強酸性溶液
11を汲み出す強酸性溶液供給ポンプ43と、この強酸
性溶液供給ポンプ43によって汲み出された強酸性溶液
11を被測定液供給配管9内に導く強酸性溶液供給配管
44とを備えており、被測定液供給配管9内、水質検知
基台14の流路30内などに有機物、微生物などが強固
に付着、堆積し、これら被測定液供給配管9内、水質検
知基台14の流路30などを洗浄する必要が生じて、気
体供給器35、被測定液供給ポンプ34、試薬溶液供給
ポンプ37、酸性溶液供給ポンプ40が停止状態にされ
ているとき、強酸性溶液供給ポンプ43によって、強酸
性溶液タンク42に貯留されている強酸性溶液11を汲
み出させるとともに、これを被測定液供給配管9内に供
給させて、被測定液供給配管9→水質検知基台14の流
路30→排水配管32なる経路で、強酸性溶液11を流
出させ、被測定液供給配管9内、水質検知基台14の流
路30内などに強固に付着、堆積した有機物、微生物な
どを除去させる。
【0043】《実施形態の動作》次に、図1に示す構成
図、図2に示す断面図、図3に示す特性図を参照しなが
ら、水質監視装置1の動作について説明する。
【0044】<基準電流値信号の算出動作>まず、温度
が変化すると、微生物膜24に保持させている鉄バクテ
リア31の活性、すなわち被測定液2に含まれている溶
存酸素を使用させて、試薬溶液6に含まれている第1鉄
を酸化させて第2鉄にする際の速度が変化するのみなら
ず、被測定液2に溶け込む酸素の量(溶存酸素量)が変
化することから、温度調整器15によって、水質検知基
台14、水質検知器13の温度が予め設定された一定の
温度に保持される。
【0045】そして、被測定液2の水質検知処理に先だ
ち、水質検知器13の校正処理が行われる。
【0046】この校正処理では、被測定液/空気供給部
5の被測定液供給ポンプ34が動作状態にされて、被測
定液タンク33→被測定液供給ポンプ34→被測定液供
給配管9なる経路で、被測定液供給配管9内に被測定液
2が導かれるとともに、気体供給器35から被測定液供
給配管9内に空気4が混入されて、被測定液2の溶存酸
素濃度が飽和溶存酸素濃度にされた後、被測定液供給配
管9→水質検知基台14の流路30なる経路で、流路3
0内に供給される。
【0047】そして、流路30に満たされている被測定
液(飽和溶存酸素濃度にされた被測定液)2に接してい
る微生物膜24によって、被測定液2の溶存酸素が消費
され、残った溶存酸素が気体透過膜25を透過した後、
内部液27に供給されて拡散され、検出電極19と、対
極21との間に電流が流れるとともに、2本のリード線
27、28を介して、変換/演算器16に基準電流値信
号が供給され、保持される。
【0048】この際、被測定液2が飽和溶存酸素濃度に
なり、微生物膜24によって、被測定液2に溶け込んで
いる酸素のうち、少ししか消費されないことから、検出
電極19と、対極21との間に、図3のa部に示す大き
さの電流が流れ、これが被測定液2の水質を判定すると
きの基準電流値信号として、変換/演算器16に保持さ
れる。
【0049】<被測定液2が有害物質を含まないときの
水質測定動作>次いで、基準電流値信号の算出処理が終
了した時点で、被測定液2の水質測定処理が開始され
る。
【0050】この水質測定処理では、被測定液/空気供
給部5の被測定液供給ポンプ34が動作状態にされて、
被測定液タンク33→被測定液供給ポンプ34→被測定
液供給配管9なる経路で、被測定液供給配管9内に被測
定液2が導かれるとともに、試薬溶液供給ポンプ37が
動作状態にされて、試薬溶液タンク36→試薬溶液供給
ポンプ37→試薬溶液供給配管38→被測定液供給配管
9なる経路で、被測定液供給配管9内に試薬溶液6が導
かれて、被測定液2と混合された後、被測定液供給配管
9→水質検知基台14の流路30なる経路で、流路30
内に供給される。
【0051】そして、微生物膜24に保持させる鉄バク
テリア31として、“Thiobacillusferrooxidans”が使
用されているとき、流路30に満たされている被測定液
(試薬溶液6と混合されて、第1鉄を含有し、pHが調
整された被測定液)2に接している微生物膜24の鉄バ
クテリア31によって、下式に示すように、第1鉄が酸
化されて第2鉄にされ、これに伴い被測定液2の溶存酸
素が消費される。
【0052】 これにより、気体透過膜25を透過して、内部液27に
供給されて拡散される溶存酸素の量が減少して、検出電
極19と、対極21との間に、図3のb部に示す大きさ
の電流が流れるとともに、2本のリード線27、28を
介して、変換/演算器16に電流値信号が供給されて、
基準電流値信号と比較され、これらの比較結果に基づ
き、被測定液2中に鉄バクテリア31の活性を低下させ
る有害物質、鉄バクテリア31を死亡させる有害物質が
無いと判定される。
【0053】<被測定液2が有害物質を含んでいるとき
の水質測定動作>次いで、被測定液/空気供給部5の被
測定液供給ポンプ34が動作状態にされて、被測定液タ
ンク33→被測定液供給ポンプ34→被測定液供給配管
9なる経路で、被測定液供給配管9内に被測定液2が導
かれるとともに、試薬溶液供給ポンプ37が動作状態に
されて、試薬溶液タンク36→試薬溶液供給ポンプ37
→試薬溶液供給配管38→被測定液供給配管9なる経路
で、被測定液供給配管9内に試薬溶液6が導かれて、被
測定液2と混合されながら、被測定液供給配管9→水質
検知基台14の流路30なる経路で、流路30内に供給
されている状態で、被測定液タンク33内に貯留されて
いる被測定液2中にシアン、フェノール、農薬などの有
害物質が混入し、この有害物質が混入した被測定液2が
流路30に供給されると、流路30に満たされている被
測定液(試薬溶液6と混合されて、第1鉄を含有し、p
Hが調整された被測定液)2に接している微生物膜24
の鉄バクテリア31が不活性状態になり、最悪の場合に
は、死滅してしまう。
【0054】これにより、微生物膜24の鉄バクテリア
31によって、被測定液2の溶存酸素が消費されなくな
ることから、気体透過膜25を透過して、内部液27に
供給されて拡散される溶存酸素の量が増加し、検出電極
19と、対極21との間に、流れる電流の値が増加す
る。
【0055】例えば、被測定液2中に混入した有害物質
がシアンであれば、シアン濃度が“0.1mg/L”で
あるとき、検出電極19と、対極21との間に、図3の
c部に示す大きさの電流が流れ、またシアン濃度が
“0.05mg/L”であるとき、検出電極19と、対
極21との間に、図3のd部に示す大きさの電流が流れ
る。
【0056】そして、変換/演算部16によって、(a
部一b部)の比較結果、(a部一c部)の比較結果、
(a部一d部)の比較結果、(c部一b部)の比較結
果、(d部一b部)の比較結果などが算出されるととも
に、比較結果が大きな値を示しているとき、被測定液2
中に有害物質が含まれていると判定されて、警報、ガイ
ダンス等が出力される。
【0057】<酸性溶液8による洗浄動作>また、上述
した被測定液2の水質測定処理を長期間、続けると、被
測定液2に含まれている有機物、微生物など、あるいは
第1鉄含有溶液、pH調整用緩衝液の混合溶液(試薬溶
液6)から析出した酸化第2鉄などが被測定液供給配管
9内、水質検知基台14の流路30内、微生物膜24の
下面、排水配管32内などに付着、堆積し、これによっ
て水質測定感度が低下するのみならず、最悪の場合に
は、水質測定不能になってしまうことから、被測定液供
給配管9内、水質検知基台14の流路30内、微生物膜
24の下面、排水配管32内に付着、堆積した有機物、
微生物、酸化第2鉄などがある程度の分量になる前、例
えば1時間に1回から1週間に1回の頻度で、上述した
被測定液2の水質測定処理が中断されて、酸性溶液8に
よる洗浄処理が行われる。
【0058】この洗浄処理では、酸性溶液供給ポンプ4
0が動作状態にされて、酸性溶液タンク39→酸性溶液
供給ポンプ40→酸性溶液供給配管41→被測定液供給
配管9→水質検知基台14の流路30→排水配管32な
る経路で、酸性溶液8が流されて、これら被測定液供給
配管9内、水質検知基台14の流路30内、微生物膜2
4の下面、排水配管32内に付着した有機物、微生物、
酸化第2鉄などの堆積物が溶かされるとともに、これら
有機物、微生物、酸化第2鉄などが溶かし込まれた酸性
溶液8が外部に排出される。
【0059】この際、微生物膜24に保持される微生物
として、pH3以下で生息することができるのみなら
ず、活性も維持される鉄バクテリア31などの鉄酸化細
菌を使用していることから、酸性溶液8による洗浄を行
っても、微生物膜24に保持させている微生物に対し、
何ら悪影響を与えないようにすることができる。
【0060】<強酸性溶液11による洗浄動作>また、
上述した被測定液2の水質測定処理を長期間、続ける
と、酸性溶液8による洗浄を行っても、被測定液供給配
管9内、水質検知基台14の流路30内、排水配管32
内などに付着、堆積した有機物、微生物、酸化第2鉄な
どを完全に除去できなくなり、これによって水質測定感
度が低下するのみならず、最悪の場合には、水質測定不
能になってしまうことから、被測定液供給配管9内、水
質検知基台14の流路30内、排水配管32内に付着、
堆積した有機物、微生物、酸化第2鉄などがある程度の
分量になる前、例えば1時間に1回から1週間に1回の
うち、酸性溶液8による洗浄頻度より少ない洗浄頻度
で、上述した被測定液2の水質測定処理が中断されて、
強酸性溶液11による洗浄動作が行われる。
【0061】この洗浄処理では、強酸性溶液供給ポンプ
43が動作状態にされて、強酸性溶液タンク42→強酸
性溶液供給ポンプ43→強酸性溶液供給配管44→被測
定液供給配管9→水質検知基台14の流路30→排水配
管32なる経路で、強酸性溶液11が流されて、これら
被測定液供給配管9内、水質検知基台14の流路30
内、排水配管32内に付着した有機物、微生物、酸化第
2鉄などの堆積物が溶かされるとともに、これら有機
物、微生物、酸化第2鉄などが溶かし込まれた強酸性溶
液11が外部に排出される。
【0062】この際、強酸性溶液11が微生物膜24に
接すると、この微生物膜24に保持させている鉄バクテ
リア31が活性を損なう恐れがあることから、水質検知
基台14の流路30内に導かれた強酸性溶液11が微生
物膜24の下面に接しないように、強酸性溶液供給ポン
プ43の吐出量が調整されるとともに、必要に応じて気
体供給器35から被測定液供給配管9内に空気4が注入
される。
【0063】《実施形態の効果》このように、この実施
形態においては、予め設定された一定の周期で、酸性溶
液供給部10から被測定液/空気供給部5、水質検知部
3に酸性溶液8を供給させて、被測定液/空気供給部5
の被測定液供給配管9、水質検知部3の流路30(図2
参照)などに付着した有機物、微生物などを除去してい
るので、被測定液供給配管9、流路30、排水配管32
など、被測定液2、試薬溶液6などが流れる配管、水質
検知器などの汚れに起因する測定精度低下を防止し、こ
れによって浄水場、下水処理場に流入する流入水の水質
異常を短い時間で正確に検知することができるととも
に、長期間にわたり高い測定精度を維持することができ
る。
【0064】また、この実施形態では、1時間に1回か
ら1週間に1回の頻度で、酸性溶液供給部10から被測
定液/空気供給部5、水質検知部3に酸性溶液8を供給
して、これらを洗浄するようにしているので、被測定液
供給配管9、流路30、排水配管32など、被測定液
2、試薬溶液6などが流れる配管、水質検知器などを最
も最適な周期で洗浄して、これら配管、水質検知器の汚
れに起因する測定精度低下を防止し、これによって浄水
場、下水処理場に流入する流入水の水質異常を短い時間
で正確に検知することができるとともに、長期間にわた
り高い測定精度を維持することができる。
【0065】また、この実施形態では、予め設定された
一定の周期で、強酸性溶液供給部12から被測定液/空
気供給部5、水質検知部3に強酸性溶液11を供給し
て、被測定液/空気供給部5の被測定液供給配管9、水
質検知部3の流路30などに強く付着した有機物、微生
物などを除去しているので、被測定液供給配管9、流路
30、排水配管32など、被測定液2、試薬溶液6など
が流れる配管、水質検知器などを強い洗浄力で洗浄し
て、これら配管、水質検知器の汚れに起因する測定精度
低下を防止し、これによって浄水場、下水処理場に流入
する流入水の水質異常を短い時間で正確に検知すること
ができるとともに、長期間にわたり高い測定精度を維持
することができる。
【0066】また、この実施形態では、1時間に1回か
ら1週間に1回の頻度で、強酸性溶液供給部12から被
測定液/空気供給部5、水質検知部3に強酸性溶液11
を供給して、被測定液/空気供給部5の被測定液供給配
管9、水質検知部3の流路30などに強く付着した有機
物、微生物などを除去し、水質検知部3の水質測定精度
を維持するようにしているので、被測定液供給配管9、
流路30、排水配管など、被測定液2、試薬溶液6など
が流れる配管、水質検知器などを最も最適な周期で、か
つ強い洗浄力で洗浄して、これら配管、水質検知器の汚
れに起因する測定精度低下を防止し、これによって浄水
場、下水処理場に流入する流入水の水質異常を短い時間
で正確に検知することができるとともに、長期間にわた
り高い測定精度を維持することができる。
【0067】また、この実施形態では、予め設定された
一定の周期で、酸性溶液供給部10から被測定液/空気
供給部5、水質検知部3に酸性溶液8を供給して、被測
定液/空気供給部5の被測定液供給配管9、水質検知部
3の流路30(図2参照)などに付着した有機物、微生
物などを除去するとともに、予め設定された一定の周期
で、強酸性溶液供給部12から被測定液/空気供給部
5、水質検知部3に強酸性溶液11を供給して、被測定
液/空気供給部5の被測定液供給配管9、水質検知部3
の流路30などに強く付着した有機物、微生物などを除
去しているので、被測定液供給配管9、流路30、排水
配管32など、被測定液2、試薬溶液6などが流れる配
管、水質検知器などの汚れ度合いに応じた最適な洗浄力
で、配管、水質検知器などを洗浄して、これら配管、水
質検知器の汚れに起因する測定精度低下を防止し、これ
によって浄水場、下水処理場に流入する流入水の水質異
常を短い時間で正確に検知することができるとともに、
長期間にわたり高い測定精度を維持することができる。
【0068】また、この実施形態では、1時間に1回か
ら1週間に1回のうち、酸性溶液8による洗浄頻度より
少ない洗浄頻度で、強酸性溶液供給部12から被測定液
/空気供給部5、水質検知部3に強酸性溶液11を供給
させて、被測定液/空気供給部5の被測定液供給配管
9、水質検知部3の流路30などに強く付着した有機
物、微生物などを除去しているので、被測定液供給配管
9、流路30、排水配管32など、被測定液2、試薬溶
液6などが流れる配管、水質検知器などの汚れ度合いに
応じた最適な洗浄力、最適な周期で、配管、水質検知器
などを洗浄して、これら配管、水質検知器の汚れに起因
する測定精度低下を防止し、これによって浄水場、下水
処理場に流入する流入水の水質異常を短い時間で正確に
検知することができるとともに、長期間にわたり高い測
定精度を維持することができる。
【0069】また、この実施形態では、温度調整器15
によって、水質検知基台14、水質検知器13の温度を
予め設定された一定の温度に保持して、微生物膜24に
保持させている鉄バクテリア31の活性、すなわち被測
定液2に含まれている溶存酸素を使用して、試薬溶液6
に含まれている第1鉄を酸化させて第2鉄にする際の速
度を一定化させるとともに、被測定液2に溶け込む酸素
の量(溶存酸素量)を一定化させるようにしているの
で、被測定液供給配管9、流路30、排水配管32な
ど、被測定液2、試薬溶液6などが流れる配管、水質検
知器などを洗浄して、これら配管、水質検知器の汚れに
起因する測定精度低下を防止しつつ、浄水場、下水処理
場に流入する流入水の水温が高いときでも、また低いと
きでも、流入水の水質異常を短い時間で正確に検知する
ことができるとともに、長期間にわたり高い測定精度を
維持することができる。
【0070】また、この実施形態では、入手が容易な硫
酸、塩酸、硝酸などの酸を希釈させて得られるpH2〜
4の酸性溶液8、pH1〜2.5の強酸性溶液11を使
用して、被測定液供給配管9、流路30、排水配管32
などを洗浄するようにしているので、洗浄コストを低く
抑えつつ、被測定液供給配管9、流路30、排水配管3
2など、被測定液2、試薬溶液6などが流れる配管、水
質検知器などを洗浄して、これら配管、水質検知器の汚
れに起因する測定精度低下を防止し、これによって浄水
場、下水処理場に流入する流入水の水質異常を短い時間
で正確に検知することができるとともに、長期間にわた
り高い測定精度を維持することができる。
【0071】《他の実施形態》また、上述した実施形態
では、強酸性溶液11を使用して、被測定液供給配管9
内、水質検知基台14の流路30内、排水配管32内に
付着した有機物、微生物、酸化第2鉄などの堆積物を除
去させるとき、水質検知基台14の流路30内に導かれ
た強酸性溶液11が微生物膜24の下面に接しないよう
に、強酸性溶液供給ポンプ43の吐出量などを調整する
ようにしているが、水質検知基台14の流路30に自動
排水弁を設け、強酸性溶液11による洗浄を行うとき、
自動排水弁を開いて、水質検知基台14の流路30内に
導かれた強酸性溶液11を強制的に排出して、強酸性溶
液11が微生物膜24の下面に接しないようにしても良
い。
【0072】このように構成しても、水質検知基台14
の流路30内に導かれた強酸性溶液11によって、微生
物膜24に保持している鉄バクテリア31が悪影響を受
けないようにすることができる。
【0073】また、上述した実施形態では、被測定液2
の水質を測定するとき、被測定液2のpHを測定しない
ようにして、水質監視装置1の構成を簡素化するように
しているが、被測定液供給配管9の途中に、pH測定器
を設けて、水質検知部3に供給される被測定液2のpH
を測定させ、この測定結果を変換/演算器16に供給さ
せて、被測定液2に有害物質が含まれていないかどうか
を判定させるようにしても良い。
【0074】このように構成することにより、被測定液
2のpHが酸性側、またはアルカリ性側に変化しても、
水質検知部3に被測定液2に有害物質が含まれていない
かどうかを正確に判定させることができるとともに、被
測定液2のpHが酸性側、またはアルカリ性側に大きく
変化したとき、被測定液2に何らかの異物が混入したと
判定させることができる。
【0075】また、上述した実施形態では、鉄バクテリ
ア31として、“Thiobacillus ferrooxidans”を使用
させるようにしているが、このような“Thiobacillus f
errooxidans”以外の鉄バクテリア、例えば入手が容易
で、取り扱いが容易な、“Thiobacillus ferrooxidans、
Gallionella ferruginea、Leptospirillum ferrooxidan
s、Leptothrix、Sphaerotilus”を使用させるようにして
も良い。
【0076】また、上述した実施形態では、水質検知部
3を校正するとき、気体供給器35から被測定液供給配
管9内に空気4を送り込んで、被測定液2の溶存酸素濃
度を飽和溶存酸素濃度にするようにしているが、気体供
給器35から、被測定液供給配管9内に、酸素濃度が一
定になるように調整された、空気以外の気体を送り込ん
で、被測定液2の溶存酸素濃度を飽和溶存酸素濃度にす
るようにしても良い。
【0077】また、上述した実施形態では、酸性溶液8
として、硫酸、塩酸、硝酸などの酸を希釈して、pH2
〜4になるように濃度調整した酸性溶液を使用し、また
強酸性溶液11として、硫酸、塩酸、硝酸などの酸を希
釈してpH1〜2.5になるように濃度調整した強酸性
溶液を使用するようにしているが、酸性溶液8、強酸性
溶液11を作るとき、pH2〜4に調整可能な酸、pH
1〜2.5に調整可能な酸であれば、どのような酸を使
用しても良い。
【0078】また、上述した実施形態では、酸性溶液供
給部10を動作させて、被測定液供給配管9内、水質検
知基台14の流路30内、微生物膜24の下面、排水配
管32内を洗浄するときの周期に比べ、強酸性溶液供給
部12を動作させて、被測定液供給配管9内、水質検知
基台14の流路30内、排水配管32内を洗浄するとき
の周期を長くするようにしているが、被測定液供給配管
9内、水質検知基台14の流路30内、微生物膜24の
下面、排水配管32内に付着、堆積した有機物、微生
物、酸化第2鉄などが容易に除去できないときには、こ
れらの周期を同じにしたり、強酸性溶液11を使用した
洗浄のみを行わせるようにしても良い。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、請
求項1の水質監視装置では、被測定液供給配管、測定
槽、排水配管など、被測定液、試薬溶液などが流れる配
管、水質検知器などを定期的に洗浄して、これら配管、
水質検知器の汚れに起因する測定精度低下を防止し、こ
れによって浄水場、下水処理場に流入する流入水の水質
異常を短い時間で正確に検知することができるととも
に、長期間にわたり高い測定精度を維持することができ
る。
【0080】請求項2の水質監視装置では、被測定液供
給配管、測定槽、排水配管など、被測定液、試薬溶液な
どが流れる配管、水質検知器などを最も最適な周期で洗
浄して、これら配管、水質検知器の汚れに起因する測定
精度低下を防止し、これによって浄水場、下水処理場に
流入する流入水の水質異常を短い時間で正確に検知する
ことができるとともに、長期間にわたり高い測定精度を
維持することができる。
【0081】請求項3の水質監視装置では、被測定液供
給配管、測定槽、排水配管など、被測定液、試薬溶液な
どが流れる配管、水質検知器などを強い洗浄力で洗浄し
て、これら配管、水質検知器の汚れに起因する測定精度
低下を防止し、これによって浄水場、下水処理場に流入
する流入水の水質異常を短い時間で正確に検知すること
ができるとともに、長期間にわたり高い測定精度を維持
することができる。
【0082】請求項4の水質監視装置では、被測定液供
給配管、測定槽、排水配管など、被測定液、試薬溶液な
どが流れる配管、水質検知器などを最も最適な周期で、
かつ強い洗浄力で洗浄して、これら配管、水質検知器の
汚れに起因する測定精度低下を防止し、これによって浄
水場、下水処理場に流入する流入水の水質異常を短い時
間で正確に検知することができるとともに、長期間にわ
たり高い測定精度を維持することができる。
【0083】請求項5の水質監視装置では、被測定液供
給配管、測定槽、排水配管など、被測定液、試薬溶液な
どが流れる配管、水質検知器などの汚れ度合いに応じた
最適な洗浄力で、配管、水質検知器などを洗浄して、こ
れら配管、水質検知器の汚れに起因する測定精度低下を
防止し、これによって浄水場、下水処理場に流入する流
入水の水質異常を短い時間で正確に検知することができ
るとともに、長期間にわたり高い測定精度を維持するこ
とができる。
【0084】請求項6の水質監視装置では、被測定液供
給配管、測定槽、排水配管など、被測定液、試薬溶液な
どが流れる配管、水質検知器などの汚れ度合いに応じた
最適な洗浄力、最適な周期で、配管、水質検知器などを
洗浄して、これら配管、水質検知器の汚れに起因する測
定精度低下を防止し、これによって浄水場、下水処理場
に流入する流入水の水質異常を短い時間で正確に検知す
ることができるとともに、長期間にわたり高い測定精度
を維持することができる。
【0085】請求項7の水質監視装置では、水質の良否
を検知する微生物膜を保護しながら、被測定液供給配
管、測定槽、排水配管など、被測定液、試薬溶液などが
流れる配管、水質検知器などの汚れ度合いに応じた最適
な洗浄力で、配管、水質検知器などを洗浄して、これら
配管、水質検知器の汚れに起因する測定精度低下を防止
し、これによって浄水場、下水処理場に流入する流入水
の水質異常を短い時間で正確に検知することができると
ともに、長期間にわたり高い測定精度を維持することが
できる。
【0086】請求項8の水質監視装置では、浄水場、下
水処理場に流入する流入水のpHが異常になっていかど
うかを検知することができるとともに、被測定液供給配
管、測定槽、排水配管など、被測定液、試薬溶液などが
流れる配管、水質検知器などの汚れ度合いに応じた最適
な洗浄力で、配管、水質検知器などを洗浄して、これら
配管、水質検知器の汚れに起因する測定精度低下を防止
し、これによって浄水場、下水処理場に流入する流入水
の水質異常を短い時間で正確に検知することができると
ともに、長期間にわたり高い測定精度を維持することが
できる。
【0087】請求項9の水質監視装置では、被測定液供
給配管、測定槽、排水配管など、被測定液、試薬溶液な
どが流れる配管、水質検知器などを洗浄して、これら配
管、水質検知器の汚れに起因する測定精度低下を防止し
ながら、浄水場、下水処理場に流入する流入水の水温が
高いときでも、また低いときでも、流入水の水質異常を
短い時間で正確に検知することができるとともに、長期
間にわたり高い測定精度を維持することができる。
【0088】請求項10の水質監視装置では、入手が容
易な酸を使用させ、これによって洗浄コストを低く抑え
させながら、被測定液供給配管、測定槽、排水配管な
ど、被測定液、試薬溶液などが流れる配管、水質検知器
などを洗浄して、これら配管、水質検知器の汚れに起因
する測定精度低下を防止し、これによって浄水場、下水
処理場に流入する流入水の水質異常を短い時間で正確に
検知することができるとともに、長期間にわたり高い測
定精度を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による水質監視装置の実施形態を示す構
成図である。
【図2】図1に示す水質検知器の詳細な構成例を示す断
面図である。
【図3】図1に示す水質検出器に供給される被測定液の
水質と、水質検出器から出力される電流値信号の大きさ
との関係例を示す特性図である。
【符号の説明】 1…水質監視装置、2…被測定液(原水)、3…水質検
知部、4…空気、5…被測定液/空気供給部、6…試薬
溶液、7…試薬溶液供給部、8…酸性溶液、9…被測定
液供給配管(配管)、10…酸性溶液供給部、11…強
酸性溶液、12…強酸性溶液供給部、13…水質検知
器、14…水質検知基台、15…温度調節器(温度調節
装置)、16…変換/演算器、17…電極保持部材、1
8…凹部、19…検出電極、20…凹部、21…対極、
22…空洞、23…検知器筐体、24…微生物膜、25
…気体透過膜、26…固定部材、27…内部液、27…
リード線、28…リード線、29…縦孔、30…流路
(測定槽)、31…鉄バクテリア、32…排水配管(配
管)、33…被測定液タンク、34…被測定液供給ポン
プ、35…気体供給器、36…試薬溶液タンク、37…
試薬溶液供給ポンプ、38…試薬溶液供給配管、39…
酸性溶液タンク、40…酸性溶液供給ポンプ、41…酸
性溶液供給配管(強酸性/酸性溶液供給配管)、42…
強酸性溶液タンク、43…強酸性溶液供給ポンプ、44
…強酸性溶液供給配管(強酸性/酸性溶液供給配管)
フロントページの続き (72)発明者 藤沢 実 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会 社東芝 本社事務所内 (72)発明者 平本 昭 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会 社東芝 本社事務所内 (72)発明者 宇野 弘高 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東 芝 府中事業所内 (72)発明者 升方 正 福岡県福岡市中央区長浜2丁目4番1号 株式会社東芝 九州支社内 (72)発明者 松永 是 東京都小金井市中町2−24−16 (56)参考文献 特開 平11−37969(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 33/18 C02F 1/00 G01N 27/327

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄バクテリアを保持した微生物膜を用い
    て原水の水質異常を検知する水質検知器を備えた水質監
    視装置において、 pH2〜4の酸性溶液を貯留する酸性溶液タンクと、 この酸性溶液タンクから前記酸性溶液を汲み出し、被測
    定液となる前記原水が流れる配管および前記水質検知器
    に供給する酸性溶液供給配管と、 を備えたことを特徴とする水質監視装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の水質監視装置におい
    て、 前記酸性溶液供給配管は、前記酸性溶液タンク内に貯留
    されているpH2〜4の前記酸性溶液を1時間に1回か
    ら1週間に1回の頻度で汲み出して、前記配管および前
    記水質検知器に供給する、 ことを特徴とする水質監視装置。
  3. 【請求項3】 鉄バクテリアを保持した微生物膜を用い
    て原水の水質異常を検知する水質監視装置において、 pH1〜2.5の強酸性溶液を貯留する強酸性溶液タン
    クと、 この強酸性溶液タンクから前記強酸性溶液を汲み出し、
    被測定液、試薬溶液が流れる配管および水質検知器に供
    給する強酸性溶液供給配管と、 を備えたことを特徴とする水質監視装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の水質監視装置におい
    て、 前記強酸性溶液供給配管は、前記強酸性溶液タンク内に
    貯留されているpH1〜2.5の前記強酸性溶液を1時
    間に1回から1週間に1回の頻度で汲み出して、前記配
    管および前記水質検知器に供給する、 ことを特徴とする水質監視装置。
  5. 【請求項5】 鉄バクテリアを保持した微生物膜を用い
    て原水の水質異常を検知する水質監視装置において、 pH2〜4の酸性溶液を貯留する酸性溶液タンクと、 pH1〜2.5の強酸性溶液を貯留する強酸性溶液タン
    クと、 この強酸性溶液タンクに貯留されている前記強酸性溶液
    または前記酸性溶液タンクに貯留されている前記酸性溶
    液のいずれか一方を汲み出し、被測定液、試薬が流れる
    配管および水質検知器に供給する強酸性/酸性溶液供給
    配管と、 を備えたことを特徴とする水質監視装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の水質監視装置におい
    て、 前記強酸性/酸性溶液供給配管は、前記強酸性溶液タン
    クに貯留されている前記強酸性溶液の汲み出し周期よ
    り、前記酸性溶液タンクに貯留されている前記酸性溶液
    の汲み出し周期を短くする、 ことを特徴とする水質監視装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載
    の水質監視装置において、 前記酸性溶液供給配管、前記強酸性溶液供給配管または
    前記強酸性/酸性溶液供給配管によって、前記酸性溶液
    タンクに貯留されている前記酸性溶液または前記強酸性
    溶液タンクに貯留されている前記強酸性溶液を汲み出し
    て、前記配管および前記水質検知器に供給に供給してい
    るとき、前記水質検知器の一部を構成する測定槽内の前
    記酸性溶液または前記強酸性溶液を強制的に排出させる
    手段を設け、前記測定槽内の前記酸性溶液または前記強
    酸性溶液が前記測定槽内に配置された微生物膜に接触す
    るのを阻止する、 ことを特徴とする水質監視装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載
    の水質監視装置において、 前記水質検知器の一部を構成する前記測定槽に流入する
    前記被測定液のpHを測定するpH測定器を設け、この
    pH測定器の測定結果を参照して水質監視を行う、 ことを特徴とする水質監視装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載
    の水質監視装置において、 前記水質検知器の一部を構成する前記測定槽を恒温状態
    にする温度調節装置、 を備えたことを特徴とする水質監視装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項9のいずれかに記
    載の水質監視装置において、 pH2〜4の前記酸性溶液およびpH1〜2.5の前記
    強酸性溶液として、硫酸または塩酸、あるいは硝酸を用
    いる、 ことを特徴とする水質監視装置。
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