JPH08293705A - 薄膜積層電極とその製造方法 - Google Patents

薄膜積層電極とその製造方法

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JPH08293705A
JPH08293705A JP9481695A JP9481695A JPH08293705A JP H08293705 A JPH08293705 A JP H08293705A JP 9481695 A JP9481695 A JP 9481695A JP 9481695 A JP9481695 A JP 9481695A JP H08293705 A JPH08293705 A JP H08293705A
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JP
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thin film
dielectric
conductor
film
laminated electrode
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JP9481695A
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English (en)
Inventor
Masato Kobayashi
真人 小林
Yukio Yoshino
幸夫 吉野
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 導体損失が低減できかつ製造の際の歩留りを
従来例に比較して向上させることができる薄膜積層電極
と、その製造方法を提供する。 【構成】 所定の形状を有する薄膜導体を基板上に形成
し、薄膜導体より大きい寸法を有する開口部を有する遮
蔽手段を、薄膜導体が開口部の内部に位置するように設
け、遮蔽手段を用いて遮蔽手段の開口部を介して薄膜誘
電体を薄膜導体及び基板上に形成し、所定の形状を有す
る別の薄膜導体を薄膜誘電体上に形成することを繰り返
すことにより、薄膜導体と薄膜誘電体とを、薄膜誘電体
が薄膜導体を覆うよう交互に積層する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄膜積層電極とその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子部品の小型化が進む中、マイ
クロ波、準ミリ波又はミリ波などの高周波帯においても
高誘電率材料を用いることによって、デバイスの小型化
がなされてきている。しかし、誘電率を大きくすること
によって形状を縮小すると、原理的には体積の立方根に
反比例してエネルギー損失が増大するという問題点があ
った。また、高周波デバイスのエネルギー損失は、表皮
効果による導体損失と、誘電体材料による誘電体損失と
に大きく分類することができる。近年、誘電体材料は、
高誘電率のものでも低損失な特性を有する材料が実用化
されており、従って、誘電体損失よりも導体損失の方が
回路の無負荷Qにおいて支配的である。
【0003】以上のような情況の下、本出願人は国際出
願公開第WO95/06336号公報において、高周波
帯での導体損失が低減できる薄膜積層電極を提案した。
図24は従来例の薄膜積層電極250,250aを用い
て構成した従来例のTMモード誘電体共振器の断面図で
ある。従来例のTMモード誘電体共振器は、図24に示
すように、誘電体基板200の上面に薄膜積層電極25
0が形成され、誘電体基板200の下面に薄膜積層電極
250aが形成されて構成される。そして、薄膜積層電
極250は、同一の円形形状を有する薄膜導体201乃
至220と薄膜誘電体231乃至249が、互いに同心
になるように交互に積層されて構成され、薄膜積層電極
250aは、同一の円形形状を有する薄膜導体201a
乃至220aと薄膜誘電体231a乃至249aが、互
いに同心になるように交互に積層されて構成される。
【0004】そして、薄膜導体201乃至220,20
1a乃至220aと薄膜誘電体231乃至249,23
1a乃至249aの各膜厚を、使用周波数における表皮
深さより薄い所定の値に設定することによって、導体損
失を低減するというものである。従来の薄膜積層電極2
50,250aでは、上述のように薄膜導体201乃至
220,201a乃至220aと薄膜誘電体231乃至
249,231a乃至249aは同じ形状になるように
構成されているので、従来の薄膜積層電極250,25
0aの外周部には、図24に示すように約1μm間隔で
薄膜導体201乃至220,201a乃至220aが露
出する。また、従来の薄膜積層電極250,250a
は、以下のようにして製造される。まず、誘電体基板2
00の上面の全面に、導体膜と誘電体膜とを所望の積層
数になるように交互に成膜し、最上層の導体膜の上面に
所定の形状を有するレジストパターンをフォトリソグラ
フィー方法を用いて形成する。そして、レジストパター
ンの下に位置する導体膜以外の導体膜と、レジストパタ
ーンの下に位置する誘電体膜以外の誘電体膜とをエッチ
ングすることによって除去すると、レジストパターンと
同じ形状を有する薄膜積層電極250,250aが形成
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
薄膜積層電極250,250aは、原理的には十分、導
体損失を低減することができるが、実際に製造しようと
すると、薄膜積層電極250,250aの外周部では、
約1μm間隔で薄膜導体201乃至220,201a乃
至220aの端部が露出しているために、(1)金属な
どの導電性を有する微粉末が薄膜積層電極250,25
0aの外周部に付着する、(2)成膜する工程や実装す
る工程などにおいて、人為的ミスなどによって薄膜積層
電極250,250aの外周部にきずやひびなどのダメ
ージを与える、などの場合には薄膜導体が相互に短絡し
て、薄膜積層電極250,250aの導体損失が所望の
値より大きくなるので、導体損失のバラツキが大きくな
り歩留りが悪くなるという問題があった。
【0006】本発明の目的は、以上の問題点を解決し、
導体損失のバラツキが低減でき、かつ製造する際の歩留
りを従来例に比較して向上させることができる薄膜積層
電極とその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載の薄膜積層電極は、薄膜導体と薄膜誘電体とが交互に
積層されてなり、上記薄膜誘電体は上記薄膜導体を覆う
ように形成されたことを特徴とする。
【0008】また、請求項2記載の薄膜積層電極は、請
求項1記載の薄膜積層電極において、基板上に薄膜導体
と薄膜誘電体とが交互に積層されたことを特徴とする。
【0009】本発明に係る請求項3記載の薄膜積層電極
の製造方法は、所定の形状を有する薄膜導体を基板上に
形成する第1の工程と、上記薄膜導体より大きい寸法を
有する開口部を有する遮蔽手段を、上記薄膜導体が上記
開口部の内部に位置するように設ける第2の工程と、上
記遮蔽手段を用いて上記遮蔽手段の上記開口部を介して
誘電体を形成することにより薄膜誘電体を上記薄膜導体
及び上記基板上に形成する第3の工程と、所定の形状を
有する別の薄膜導体を上記薄膜誘電体上に形成する第4
の工程とを含むことを特徴とする。
【0010】また、請求項4記載の薄膜積層電極の製造
方法は、請求項3記載の薄膜積層電極の製造方法におい
てさらに、上記第2の工程と上記第3の工程と上記第4
の工程とを、上記薄膜導体と上記薄膜誘電体とが交互に
積層されるように繰り返す工程を含むことを特徴とす
る。
【0011】さらに、請求項5記載の薄膜積層電極の製
造方法は、請求項3又は4記載の薄膜積層電極の製造方
法において、上記遮蔽手段は金属マスクであることを特
徴とする。
【0012】またさらに、請求項6記載の薄膜積層電極
の製造方法は、請求項3又は4記載の薄膜積層電極の製
造方法において、上記遮蔽手段はレジスト膜であること
を特徴とする。
【0013】本発明に係る請求項7記載の薄膜積層電極
の製造方法は、所定の形状を有する薄膜導体を基板上に
形成する第1の工程と、上記薄膜導体の表面を覆うよう
に上記基板上に誘電体膜を形成する第2の工程と、上記
薄膜導体より大きい寸法を有するレジスト膜を、上記レ
ジスト膜が上記誘電体膜を介して上記薄膜導体を覆うよ
うに上記誘電体膜上に形成する第3の工程と、上記レジ
スト膜の直下に位置する誘電体膜以外の誘電体膜を除去
することにより所定の形状を有する薄膜誘電体を形成す
る第4の工程と、上記レジスト膜を除去する第5の工程
と、所定の形状を有する別の薄膜導体を上記薄膜誘電体
上に形成する第6の工程とを含むことを特徴とする。
【0014】また、請求項8記載の薄膜積層電極の製造
方法は、請求項7記載の薄膜積層電極の製造方法におい
てさらに、上記第2の工程と上記第3の工程と上記第4
の工程と上記第5の工程と上記第6の工程とを、上記薄
膜導体と上記薄膜誘電体とが交互に積層されるように繰
り返す工程とを含むことを特徴とする。
【0015】
【作用】本発明に係る請求項1記載の薄膜積層電極は、
上記薄膜誘電体が上記薄膜導体を覆うように上記薄膜導
体と上記薄膜誘電体とが交互に積層されている。これに
よって、薄膜積層電極の側面における薄膜導体間の短絡
を防ぐことができる。
【0016】また、請求項2記載の薄膜積層電極では、
請求項1記載の薄膜積層電極が基板上に形成されてい
る。
【0017】本発明に係る請求項3記載の薄膜積層電極
の製造方法では、基板上に形成された上記薄膜導体が上
記開口部の内部に位置するように上記遮断手段は設けら
れ、上記開口部を介して上記薄膜誘電体が形成される。
これによって、上記薄膜誘電体は、上記薄膜導体を覆う
ように形成される。そして、上記薄膜誘電体上に別の薄
膜導体が形成される。
【0018】また、請求項4記載の薄膜積層電極の製造
方法では、請求項3記載の薄膜積層電極の製造方法にお
いてさらに、上記第2の工程と上記第3の工程と上記第
4の工程とを繰り返す工程を含む。これによって、上記
薄膜導体と上記薄膜誘電体とが交互に積層される。
【0019】さらに、請求項5記載の薄膜積層電極の製
造方法では、請求項3又は4記載の薄膜積層電極の製造
方法において、上記遮蔽手段は金属マスクである。
【0020】またさらに、請求項6記載の薄膜積層電極
の製造方法では、請求項3又は4記載の薄膜積層電極の
製造方法において、上記遮蔽手段はレジスト膜である。
【0021】本発明に係る請求項7記載の薄膜積層電極
の製造方法では、上記基板上に形成された薄膜導体の表
面を覆うように上記基板上に誘電体膜が形成され、上記
薄膜導体より大きい寸法を有するレジスト膜は、上記レ
ジスト膜が上記誘電体膜を介して上記薄膜導体を覆うよ
うに上記誘電体膜上に形成される。そして、上記レジス
ト膜の直下に位置する誘電体膜以外の誘電体膜を除去す
ることにより、上記薄膜誘電体が形成される。これによ
って、上記薄膜誘電体が上記薄膜導体を覆うように形成
される。そして、上記レジスト膜が除去された後に、別
の薄膜導体が上記薄膜誘電体上に形成される。
【0022】また、請求項8記載の薄膜積層電極の製造
方法では、請求項7記載の薄膜積層電極の製造方法にお
いてさらに、上記第2の工程と上記第3の工程と上記第
4の工程と上記第5の工程と上記第6の工程とを繰り返
す工程を含む。これによって、上記薄膜導体と上記薄膜
誘電体とが交互に積層される。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係る実施例に
ついて説明する。なお、添付図面において同一のものに
ついては同一の参照符号を付す。
【0024】<第1の実施例>図1は、本発明に係る第
1の実施例のTMモード誘電体共振器の断面図である。
また、図2は、図1のTMモード誘電体共振器の平面図
である。
【0025】図1のTMモード誘電体共振器において、
薄膜積層電極50は、薄膜導体1乃至20と薄膜誘電体
31乃至49とが交互に積層されることによって構成さ
れ、薄膜積層電極50aは、薄膜導体1a乃至20aと
薄膜誘電体31a乃至49aとが交互に積層されること
によって構成される。そして、薄膜積層電極50におい
て、薄膜誘電体31乃至49はそれぞれ、直下に形成さ
れた薄膜導体1乃至19を完全に覆うように形成され、
薄膜積層電極50aにおいて、薄膜誘電体31a乃至4
9aはそれぞれ、直上に形成された薄膜導体1a乃至1
9aを完全に覆うように形成されたことを特徴とする。
【0026】以下、図面を参照して第1の実施例のTM
モード誘電体共振器について詳細に説明する。
【0027】まず、第1の実施例のTMモード誘電体共
振器の製造方法について説明する。図3乃至図10は、
当該製造方法における主要工程後の誘電体基板100の
断面図である。当該製造方法は、金属マスク121を用
いて金属マスク121に形成された開口部111を介し
て薄膜導体1乃至20を形成する工程と、金属マスク1
22を用いて金属マスク122に開口部111より大き
い寸法に形成された開口部112を介して薄膜誘電体3
1乃至49を形成する工程とからなる。ここで、金属マ
スク122を、薄膜導体1乃至19が開口部112の内
部に位置するように設けて、薄膜誘電体31乃至49が
それぞれ直下に形成された薄膜導体1乃至19を完全に
覆うように、薄膜誘電体31乃至49を形成することを
特徴とする。
【0028】第1の実施例のTMモード誘電体共振器の
製造方法においては、まず、図3に示すように、誘電体
基板100の上面に、金属マスク121を密着載置す
る。ここで、誘電体基板100は、円形のサファイヤか
らなり、誘電体基板100の厚さが330μmになるよ
うにかつ上面と下面がR面になるようにカットされてい
る。ここでR面とは、サファイアの単結晶の面方位(1
/102)のことである。括弧内の/は、2番目の数字
の“1”の上側に付与されるバー(上線:−)を表わす
ものとする。また、金属マスク121は、誘電体基板1
00と同一の直径を有しかつ厚さ0.5mmのステンレ
スなどの金属円板からなり、その中央部に、外周円と同
心になるように厚さ方向に貫通形成された直径R1の円
形の開口部111を備える。ここで、開口部111の直
径R1は、38.68mmになるように設定される。
【0029】次に、誘電体基板100の上方から、スパ
ッタリング法を用いて、Cuからなる導体を原子状、イ
オン状又は分子状にして誘電体基板100の上面に付着
させる。これによって、誘電体基板100の上面に開口
部111を介して、薄膜導体1が形成される一方、金属
マスク121の上面に導体膜101が形成される。そし
て、導体膜101が形成された金属マスク121を除去
する。このようにして、図4に示すように、直径がR1
の円形の薄膜導体1は、誘電体基板100の外周円と同
心になるように、誘電体基板100の上面に形成され
る。
【0030】ここで、薄膜導体1は以下に示す成膜条件
で、その膜厚が1μmになるように形成される。 (a)スパッタリング装置の種類:RFマグネトロンス
パッタリング装置、 (b)成膜する材料:Cu、 (c)誘電体基板100の温度:150℃、 (d)印加する高周波電力:600W、 (e)導入する気体:Ar、 (f)真空槽の設定圧力:0.5Pa。
【0031】次に、図5に示すように、金属マスク12
2は、薄膜導体1が形成された誘電体基板100の上面
に密着するように載置される。ここで、金属マスク12
2は、薄膜導体1の直径R1より大きい直径R2を有す
る円形形状の開口部112を備え、開口部112と薄膜
導体1が同心になるように設けられる。そして、誘電体
基板100の上方から、スパッタリング方法を用いて、
SiOからなる誘電体をイオン状又は分子状にして薄
膜導体1の上面と、誘電体基板100の上面のうちの円
環形状の誘電体基板100の表面100aに付着させ
る。これによって、図6に示すように薄膜導体1の上面
と、誘電体基板100の上面のうちの円環形状の誘電体
基板100の表面100aとに薄膜誘電体31が形成さ
れる一方、金属マスク122の上面には、誘電体膜10
3が形成される。
【0032】ここで、薄膜誘電体31は以下に示す成膜
条件で、その膜厚が0.96μmになるように形成され
る。 (a)スパッタリング装置の種類:RFマグネトロンス
パッタリング装置、 (b)成膜する材料:SiO、 (c)誘電体基板100の温度:150℃、 (d)印加する高周波電力:600W、 (e)導入する気体:Ar+O、 (f)真空槽の設定圧力:0.6Pa。
【0033】また、誘電体基板100の表面100a
は、誘電体基板100の上面のうちの開口部112の外
周と薄膜導体1の外周との間に位置する円環形状の部分
であって、(R2−R1)/2で表される径方向の幅を
有する。ここで、誘電体基板100の表面100aの径
方向の幅(R2−R1)/2は、薄膜導体1の膜厚の2
倍以上すなわち2μm以上になるように設定される。ま
た好ましくは、金属マスク122が所定の位置からずれ
て設けられた場合においても、薄膜誘電体31が薄膜導
体1を完全に覆うように形成されるように、誘電体基板
100の表面100aの径方向の幅(R2−R1)/2
は、100μm以上になるように設定される。一般的
に、金属マスク122を誘電体基板100の上面に載置
するときに生じる所定の位置からのずれ量は、数10μ
mが見込まれるからである。そして、誘電体膜103が
形成された金属マスク122を取り除く。このようにし
て、図7に示すように、薄膜誘電体31は、薄膜導体1
の上面から誘電体基板100の表面100aまで延在し
て薄膜導体1を完全に覆うように形成される。
【0034】次に、図7に示す誘電体基板100の上面
に、図8に示すように、金属マスク121は、開口部1
11が薄膜導体1及び薄膜誘電体31と同心になるよう
に、かつ金属マスク121の下面における開口部111
の外周縁端部が薄膜誘電体31の上面と密着するように
誘電体基板100上に載置される。そして、誘電体基板
100の上方から、スパッタリング方法を用いて、Cu
からなる導体を薄膜誘電体31の上面に付着させる。こ
れによって、図9に示すように、薄膜誘電体31の上面
に薄膜導体2が所定の膜厚になるように形成される一
方、金属マスク121の上面には導体膜102が形成さ
れる。この時、金属マスク121の下面の直下に位置す
る薄膜誘電体31の表面と誘電体基板100の上面は、
金属マスク121によって遮蔽されているので導体膜は
形成されない。その後、導体膜102が形成された金属
マスク121を取り除く。このようにして、図10に示
すように、薄膜誘電体31上に薄膜導体2が、薄膜導体
1と薄膜誘電体31と同心になるように形成される。
【0035】さらに、図1に示すように薄膜誘電体31
と同一の直径を有する薄膜誘電体32が、薄膜導体2の
上面と薄膜導体2の直下に位置する薄膜誘電体31の上
面以外の薄膜誘電体31の上面とに形成される。ここ
で、薄膜誘電体32は、薄膜誘電体31と同様に金属マ
スク122を用いて開口部112を介して薄膜誘電体3
1と同心になるように形成される。これによって、薄膜
誘電体32は薄膜導体2を完全に覆うように形成され
る。またさらに、薄膜誘電体32の上面には薄膜導体3
が金属マスク121を用いて開口部111を介して薄膜
導体2と同心になるように形成され、薄膜導体3の上面
と薄膜導体3の直下に位置する薄膜誘電体32の上面以
外の薄膜誘電体32の上面には薄膜誘電体33が金属マ
スク122を用いて開口部112を介して薄膜誘電体3
2と同心になるように形成される。以下同様にして、薄
膜導体4乃至20と薄膜誘電体34乃至49が交互に形
成されて、薄膜積層電極50が形成される。すなわち、
薄膜積層電極50において、薄膜誘電体31乃至49は
それぞれ、直下に形成された薄膜導体1乃至19を完全
に覆うように形成される。
【0036】また、誘電体基板100の下面には、薄膜
導体1と同様の方法を用いて薄膜導体1と同一の直径R
1を有する円形形状の薄膜導体1aが、薄膜導体1に対
向するように形成され、以下、薄膜積層電極50と同様
にして、薄膜誘電体31a乃至49aと薄膜導体2a乃
至20aとが交互に形成されて薄膜積層電極50aが形
成される。すなわち、薄膜積層電極50aにおいて、薄
膜誘電体31a乃至49aはそれぞれ、直上に形成され
た薄膜導体1a乃至19aを完全に覆うように形成され
る。ここで、薄膜導体1乃至20と薄膜導体1a乃至2
0aは、全て同一の円形形状になるように形成され、薄
膜誘電体31乃至49と薄膜誘電体31a乃至49a
は、全て同一形状になるように形成される。以上のよう
にして第1の実施例のTMモード誘電体共振器は製造さ
れる。
【0037】第1の実施例のTMモード誘電体共振器に
おいて、TMモード誘電体共振器が共振周波数と同じ周
波数を有する高周波信号で励振されたとき、誘電体基板
100に接するように形成される薄膜導体1,1aは、
TMモード誘電体共振器の共振エネルギーの一部を薄膜
誘電体31乃至49,31a乃至49aを介して誘電体
基板100から離れて形成される薄膜導体2乃至20,
2a乃至20aに透過する。これによって、薄膜導体1
乃至20,1a乃至20aにそれぞれ高周波電流が流
れ、実効的に表皮深さを増大させる。これによって、1
層の導体膜からなる電極に比べて導体損失及び表面抵抗
を低減することができるので、第1の実施例のTMモー
ド誘電体共振器は、一層の導体膜からなる電極を用いて
構成されたTMモード誘電体共振器に比較して高い無負
荷Qを有する。また、第1の実施例のTMモード誘電体
共振器のTM010モードにおける共振周波数は3GHz
である。ここで、TMモード誘電体共振器の共振周波数
は、薄膜導体1乃至20の形状と誘電体基板100の厚
さなどの物理的な寸法と誘電体基板100の誘電率とに
よって決まる。
【0038】以上の第1の実施例のTMモード誘電体共
振器に用いた薄膜積層電極50,50aでは、薄膜導体
20,20a以外の薄膜導体1乃至19,1a乃至19
aがそれぞれ、薄膜誘電体31乃至49,31a乃至4
9aによって覆われていて、薄膜導体1乃至19,1a
乃至19aが薄膜積層電極50,50aの表面に露出し
ていないので、薄膜導体1乃至19間及び薄膜導体1a
乃至19a間の相互の短絡を防ぐことができる。これに
よって、導体損失のバラツキを小さくすることができる
ので、薄膜積層電極50,50aを歩留りよく製造でき
る。
【0039】以上の第1の実施例のTMモード誘電体共
振器に用いた薄膜積層電極50,50aは、薄膜導体2
0,20a以外の薄膜導体1乃至19,1a乃至19a
がそれぞれ、薄膜誘電体31乃至49,31a乃至49
aによって覆われて、薄膜導体1乃至19,1a乃至1
9aが薄膜積層電極50,50aの表面に露出しないよ
うに構成されている。これによって、TMモード誘電体
共振器を実装する時や使用するときに、薄膜積層電極5
0,50aの表面に金属微粒子などの異物が付着した場
合でも、薄膜積層電極50,50aの導体損失が増加す
るなどの特性劣化を防ぐことができる。
【0040】以上のようにして構成されたTMモード誘
電体共振器においては、導体損失の小さい薄膜積層電極
51,51aの導体損失のバラツキが小さくなるように
薄膜導体51,51aが形成されているので、無負荷Q
のバラツキを小さくすることができ、TMモード誘電体
共振器を歩留りよく製造できる。
【0041】<第2の実施例>図11乃至図15は、本
発明に係る第2の実施例の薄膜積層電極50,50aの
製造方法の主要工程における誘電体基板100の断面図
である。以下図11乃至図15を参照して、第2の実施
例の製造方法について説明する。
【0042】第2の実施例の製造方法は、第1の実施例
の金属マスク121に代えて誘電体基板100上に形成
されたレジスト膜123,125を用いて薄膜導体1,
2を形成し、また金属マスク122に代えて誘電体基板
100上に形成されたレジスト膜124を用いて薄膜誘
電体31を形成することを特徴とする。
【0043】第2の実施例の製造方法においては、ま
ず、円形の誘電体基板100の上面に、例えばスピンナ
ーなどを用いて、全面にレジストを塗布した後、フォト
リソグラフィー方法を用いて、誘電体基板100の中心
を中心として、直径R1の円の内部にあるレジストを除
去する。これによって、中央部に直径R1の円形形状の
開口部113を備えたレジスト膜123が形成される。
【0044】上述のようにして形成されたレジスト膜1
23を用いて、開口部113を介して、第1の実施例と
同様にして、図11に示すように、誘電体基板100の
上面に、誘電体基板100の外周円と同心で直径がR1
の円形の薄膜導体1を形成する。
【0045】次に、薄膜導体1の上面を含む誘電体基板
100の上面に、レジストを塗布した後、フォトリソグ
ラフィー方法を用いて、誘電体基板100の中心を中心
として、直径R2の円の内部にあるレジストを除去す
る。これによって、図12に示すように、中央部に直径
R2の円形形状の開口部114を備えたレジスト膜12
4が形成される。ここで、開口部114の直径R2は、
第1の実施例と同様に設定される。そして、レジスト膜
124を用いて開口部114を介して薄膜導体1の上面
と、誘電体基板100の表面100aに、図13に示す
ように、薄膜誘電体31を形成する。
【0046】さらに、図14に示すように、薄膜誘電体
31の上面を含む誘電体基板100の上面に、レジスト
膜124と同様にして、直径R1の開口部115を備え
たレジスト膜125を形成する。ここで、開口部115
は、薄膜導体1と同心になるように設けられる。そし
て、レジスト膜125を用いて開口部115を介して、
図15に示すように薄膜誘電体31の上面に、薄膜導体
1と同一の直径R1を有する薄膜導体2を形成する。そ
して、レジスト膜125を除去する。以上のようにし
て、薄膜誘電体31の上面に、薄膜導体1と同心で直径
がR1の円形の薄膜導体2が形成される。以下、同様に
して薄膜誘電体32乃至49と薄膜導体3乃至20を交
互に形成することにより薄膜積層電極50を形成する。
また、同様にして、誘電体基板100の下面に薄膜積層
電極50aを形成する。
【0047】以上の第2の実施例の製造方法を用いるこ
とにより第1の実施例と同様に、薄膜積層電極50,5
0aを製造することができる。
【0048】また、第2の実施例においては、フォトリ
ソグラフィー方法を用いて開口部113,114,11
5を形成しているので、第1の実施例に比較して薄膜導
体1乃至20と薄膜誘電体31乃至49を精度よく形成
することができる。
【0049】<第3の実施例>図16乃至図23は、本
発明に係る第3の実施例の薄膜積層電極50,50aの
製造方法の主要工程における誘電体基板100の断面図
である。以下図16乃至図23を参照して、第3の実施
例の製造方法について説明する。
【0050】図16に示すように、まず誘電体基板10
0の上面の全面に、スパッタリング方法を用いて、導体
膜101aを形成する。次に導体膜101aの上面に、
フォトリソグラフィー方法を用いて直径がR1である円
形形状のレジスト膜126を、レジスト膜126の中心
が上記誘電体基板100の中心と一致するように形成す
る。次に図17に示すように、レジスト膜126の直下
に位置する導体膜101a以外の導体膜101aをエッ
チングすることによって除去する。そして、レジスト膜
126を除去する。このようにしてまず、誘電体基板1
00の上面に、直径R1の円形形状の薄膜導体1を形成
する。
【0051】次に、図18に示すように、薄膜導体1の
上面と誘電体基板100の上面に、スパッタリング方法
を用いて誘電体膜103aを形成する。そして、図19
に示すように、誘電体膜103aの上面に、フォトリソ
グラフィー方法を用いて薄膜導体1の直径R1より大き
い直径R2を有する円形形状のレジスト膜127を、薄
膜導体1と同心になるように形成する。これによって、
レジスト膜127は、誘電体膜103aを介して薄膜導
体1を完全に覆うように形成される。そして、図20に
示すように、レジスト膜127の直下に位置する誘電体
膜103a以外の誘電体膜103aをエッチングするこ
とによって除去した後、レジスト膜127を除去する。
このようにして、薄膜導体1の上面と誘電体基板100
の表面100aとに直径R2を有する円形形状の薄膜誘
電体31が形成される。すなわち、薄膜導体1を完全に
覆うように薄膜誘電体31が形成される。ここで、誘電
体基板100の表面100aの径方向の幅は、第1の実
施例と同様に設定される。
【0052】次に、図21に示すように、薄膜誘電体3
1の上面と誘電体基板100の上面に、スパッタリング
方法を用いて導体膜102aを形成し、図22に示すよ
うに、導体膜102aの上面に、フォトリソグラフィー
方法を用いて直径R1を有する円形形状のレジスト膜1
28を薄膜導体1と同心になるように形成する。そし
て、図23に示すように、レジスト膜128の直下に位
置する導体膜102a以外の導体膜102aをエッチン
グすることによって除去する。そして、レジスト膜12
8を除去する。以下同様にして、薄膜誘電体32乃至4
9と薄膜導体3乃至20を交互に形成して薄膜積層電極
50を形成する。また、誘電体基板100の下面に、同
様にして、薄膜積層電極50aを形成する。
【0053】以上の第3の実施例の製造方法を用いるこ
とにより第1の実施例と同様に、薄膜積層電極50,5
0aを製造することができる。
【0054】また、第3の実施例においては、フォトリ
ソグラフィー方法を用いてレジスト膜126,127,
128を形成しているので、第1の実施例に比較して薄
膜導体1乃至20と薄膜誘電体31乃至49を精度よく
形成することができる。
【0055】<変形例>以上の第1乃至第3の実施例で
は、20層の薄膜導体1乃至20と19層の薄膜誘電体
31乃至49を交互に積層して薄膜積層電極50,50
aを構成したが、本発明はこれに限らず、さらに多くの
層を積層して構成してもよいし、少ない層で構成しても
よい。以上のように構成しても第1乃至第3の実施例と
同様の効果を有する。
【0056】以上の第1乃至第3の実施例においては、
スパッタリング方法を用いて薄膜導体1乃至20と薄膜
誘電体31乃至49を形成したが、本発明はこれに限ら
ず、真空蒸着方法又はプラズマCVD方法などの他の膜
形成方法を用いてもよい。また、第2の実施例と第3の
実施例において、薄膜導体1乃至20は無電解銅メッキ
などのメッキ法を用いて形成してもよい。以上のように
しても第1乃至第3の実施例と同様に製造することがで
き同様の効果を有する。
【0057】以上の第1乃至第3の実施例においては、
Cuを用いて薄膜導体1,2を形成したが、本発明はこ
れに限らず、Al、Au又はAgなどの他の金属を用い
て形成してもよい。また、薄膜誘電体31は、SiO
を用いて構成したが、本発明はこれに限らず、Al
23、Ta25又はSi34などの他の誘電体材料を用
いて形成してもよい。以上のようにしても第1乃至第3
の実施例と同様に製造することができ同様の効果を有す
る。
【0058】以上の第1乃至第3の実施例における薄膜
積層電極50,50aでは、薄膜導体1乃至20と薄膜
導体31乃至49を円形形状に形成したが、本発明はこ
れに限らず、方形、幅方向に比べて十分長い長手方向を
有する方形又は多角形など他の形状に形成してもよい。
以上のように形成する場合でも薄膜誘電体を薄膜導体よ
り大きい寸法になるようにかつ薄膜導体を完全に覆うよ
うに形成することにより、第1乃至第3の実施例と同様
に薄膜積層電極50,50aを製造することができ同様
の効果を有する。
【0059】以上の第1と第2の実施例の薄膜積層電極
50,50aの製造方法では、開口部112,114を
それぞれ、薄膜導体1の直径R1より大きい直径R2に
なるように形成し、金属マスク122又はレジスト膜1
24を開口部112,114が薄膜導体1と同心になる
ように設けて薄膜誘電体31を形成した。しかしなが
ら、本発明はこれに限らず、開口部112,114をそ
れぞれ、薄膜導体1より大きい寸法に形成し、金属マス
ク122又はレジスト膜124を、薄膜導体1が開口部
112,114の内部に位置するように設けて、薄膜誘
電体31を形成するようにしてもよい。以上のようにし
ても第1と第2の実施例と同様に薄膜積層電極50,5
0aを製造することができ同様の効果を有する。
【0060】以上の第3の実施例の薄膜積層電極50,
50aの製造方法では、誘電体膜103aの上面に、薄
膜導体1の直径R1より大きい直径R2を有するレジス
ト膜127を、薄膜導体1と同心になるように形成して
薄膜誘電体31を形成した。しかしながら、本発明はこ
れに限らず、薄膜導体1より大きい寸法を有するレジス
ト膜127を、レジスト膜127が誘電体膜103aを
介して薄膜導体1を覆うように形成して、薄膜誘電体3
1を形成するようにしてもよい。以上のようにしても第
3の実施例と同様に薄膜積層電極50,50aを製造す
ることができ同様の効果を有する。
【0061】
【発明の効果】本発明に係る請求項1記載の薄膜積層電
極は、上記薄膜誘電体が上記薄膜導体を覆うように上記
薄膜導体と上記薄膜誘電体とが交互に積層されている。
これによって、薄膜積層電極の側面における薄膜導体間
の短絡を防ぐことができるので、導体損失のバラツキを
低減することができ、かつ製造の際における歩留りを、
従来例に比較して向上させることができる。
【0062】また、請求項2記載の薄膜積層電極は、基
板上に上記薄膜誘電体が上記薄膜導体を覆うように上記
薄膜導体と上記薄膜誘電体とが交互に積層されている。
これによって、薄膜積層電極の側面における薄膜導体間
の短絡を防ぐことができるので、導体損失のバラツキを
低減することができ、かつ製造の際における歩留りを、
従来例に比較して向上させることができる。
【0063】本発明に係る請求項3記載の薄膜積層電極
の製造方法では、基板上に形成された上記薄膜導体が、
上記開口部の内部に位置するように上記遮断手段は設け
られ、上記開口部を介して上記薄膜誘電体が形成され
る。これによって、上記薄膜誘電体は、上記薄膜導体を
覆うように形成されるので、従来例に比較して、歩留り
のよい薄膜積層電極の製造方法を提供できる。
【0064】また、請求項4記載の薄膜積層電極の製造
方法は、請求項3記載の薄膜積層電極の製造方法におい
てさらに、上記第2の工程と上記第3の工程と上記第4
の工程とを繰り返す工程を含む。これによって、上記薄
膜導体と上記薄膜誘電体とを交互に積層できる。
【0065】さらに、請求項5記載の薄膜積層電極の製
造方法は、請求項3又は4記載の薄膜積層電極の製造方
法において、上記遮蔽手段は金属マスクである。これに
よって、他の遮蔽手段を用いた製造方法に比較して工程
を簡単にできる。
【0066】またさらに、請求項6記載の薄膜積層電極
の製造方法は、請求項3又は4記載の薄膜積層電極の製
造方法において、上記遮蔽手段はレジスト膜である。こ
れによって、遮蔽手段としてレジスト膜を用いない場合
に比較して、上記薄膜導体と上記薄膜誘電体を精度よく
形成できる。
【0067】本発明に係る請求項7記載の薄膜積層電極
の製造方法では、上記基板上に形成された薄膜導体の表
面を覆うように上記基板上に誘電体膜が形成され、上記
薄膜導体より大きい寸法を有するレジスト膜は、上記レ
ジスト膜が上記誘電体膜を介して上記薄膜導体を覆うよ
うに上記誘電体膜上に形成される。そして、上記レジス
ト膜の直下に位置する誘電体膜以外の誘電体膜を除去す
ることにより、上記薄膜誘電体が形成される。これによ
って、上記薄膜誘電体は、上記薄膜導体を覆うように形
成されるので、従来例に比較して、歩留りよく薄膜積層
電極を製造することができる。
【0068】また、請求項8記載の薄膜積層電極の製造
方法では、請求項7記載の薄膜積層電極の製造方法にお
いてさらに、上記第2の工程と上記第3の工程と上記第
4の工程と上記第5の工程と上記第6の工程とを繰り返
す工程を含む。これによって、上記薄膜導体と上記薄膜
誘電体とを交互に積層できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る第1の実施例のTMモード誘電
体共振器の断面図である。
【図2】 図1のTMモード誘電体共振器の平面図であ
る。
【図3】 第1の実施例のTMモード誘電体共振器の製
造方法において、誘電体基板100の上面に金属マスク
121を載置して薄膜導体1を形成したときの誘電体基
板100の断面図である。
【図4】 第1の実施例のTMモード誘電体共振器の製
造方法において、図3の誘電体基板100の上面から金
属マスク121を取り除いたときの誘電体基板100の
断面図である。
【図5】 第1の実施例のTMモード誘電体共振器の製
造方法において、図4の誘電体基板100の上面に、金
属マスク122を載置したときの誘電体基板100の断
面図である。
【図6】 第1の実施例のTMモード誘電体共振器の製
造方法において、図5の誘電体基板100の上方から誘
電体を付着させて薄膜誘電体31を形成したときの誘電
体基板100の断面図である。
【図7】 第1の実施例のTMモード誘電体共振器の製
造方法において、図6の誘電体基板100の上面から金
属マスク122を取り除いたときの誘電体基板100の
断面図である。
【図8】 第1の実施例のTMモード誘電体共振器の製
造方法において、図7の誘電体基板100の上面に金属
マスク121を載置したときの誘電体基板100の断面
図である。
【図9】 第1の実施例のTMモード誘電体共振器の製
造方法において、図8の誘電体基板100の上方から導
体を付着させて薄膜導体2を形成したときの誘電体基板
100の断面図である。
【図10】 第1の実施例のTMモード誘電体共振器の
製造方法において、図9の誘電体基板100の上面から
金属マスク121を取り除いたときの誘電体基板100
の断面図である。
【図11】 本発明に係る第2の実施例の薄膜積層電極
50,50aの製造方法において、誘電体基板100の
上面にレジスト膜123を形成して薄膜導体1を形成し
たときの誘電体基板100の断面図である。
【図12】 第2の実施例において、図11の誘電体基
板100の上面からレジスト膜123を除去して、レジ
スト膜124を形成したときの誘電体基板100の断面
図である。
【図13】 第2の実施例において、図12の誘電体基
板100の上方から誘電体を付着させて薄膜誘電体31
を形成したときの誘電体基板100の断面図である。
【図14】 第2の実施例において、図13の誘電体基
板100の上面からレジスト膜124を除去して、レジ
スト膜125を形成したときの誘電体基板100の断面
図である。
【図15】 第2の実施例において、図14の誘電体基
板100の上方から薄膜導体2を形成したときの誘電体
基板100の断面図である。
【図16】 本発明に係る第3の実施例の薄膜積層電極
50,50aの製造方法において、誘電体基板100の
上面に導体膜101aを形成し、さらに導体膜101a
の上面にレジスト膜126を形成したときの誘電体基板
100の断面図である。
【図17】 第3の実施例において、図16の誘電体基
板100の上面からレジスト膜126の直下に位置する
導体膜102a以外の導体膜102aを除去したときの
誘電体基板100の断面図である。
【図18】 第3の実施例において、図17の誘電体基
板100の上面からレジスト膜126を除去して、誘電
体膜103aを形成したときの誘電体基板100の断面
図である。
【図19】 第3の実施例において、図18の誘電体膜
103aの上面にレジスト膜127を形成したときの誘
電体基板100の断面図である。
【図20】 第3の実施例において、図19の誘電体基
板100の上面からレジスト膜127の直下に位置する
誘電体膜103a以外の誘電体膜103aを除去したと
きの誘電体基板100の断面図である。
【図21】 第3の実施例において、図20の誘電体基
板100の上面に導体膜102aを形成したときの誘電
体基板100の断面図である。
【図22】 第3の実施例において、図21の導体膜1
02aの上面にレジスト膜128を形成したときの誘電
体基板100の断面図である。
【図23】 第3の実施例において、図22の誘電体基
板100の上面からレジスト膜128の直下に位置する
導体膜102a以外の導体膜102aを除去したときの
誘電体基板100の断面図である。
【図24】 従来例のTMモード誘電体共振器の断面図
である。
【符号の説明】
1,2,3,4,20,1a,2a,3a,4a,20
a…薄膜導体、 31,32,33,49,31a,32a,33a,4
9a…薄膜誘電体、 50,50a…薄膜積層電極、 100…誘電体基板、 100a…誘電体基板100の表面、 101,101a,102,102a…導体膜、 103,103a…誘電体膜、 111,112,113,114,115…開口部、 121,122…金属マスク、 123,124,125,126,127,128…レ
ジスト膜。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄膜導体と薄膜誘電体とが交互に積層さ
    れてなり、 上記薄膜誘電体は上記薄膜導体を覆うように形成された
    ことを特徴とする薄膜積層電極。
  2. 【請求項2】 基板上に薄膜導体と薄膜誘電体とが交互
    に積層されたことを特徴とする請求項1記載の薄膜積層
    電極。
  3. 【請求項3】 所定の形状を有する薄膜導体を基板上に
    形成する第1の工程と、 上記薄膜導体より大きい寸法を有する開口部を有する遮
    蔽手段を、上記薄膜導体が上記開口部の内部に位置する
    ように設ける第2の工程と、 上記遮蔽手段を用いて上記遮蔽手段の上記開口部を介し
    て誘電体を形成することにより薄膜誘電体を上記薄膜導
    体及び上記基板上に形成する第3の工程と、 所定の形状を有する別の薄膜導体を上記薄膜誘電体上に
    形成する第4の工程とを含むことを特徴とする薄膜積層
    電極の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記薄膜積層電極の製造方法はさらに、 上記第2の工程と上記第3の工程と上記第4の工程と
    を、上記薄膜導体と上記薄膜誘電体とが交互に積層され
    るように繰り返す工程を含むことを特徴とする請求項3
    記載の薄膜積層電極の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記遮蔽手段は、金属マスクであること
    を特徴とする請求項3又は4記載の薄膜積層電極の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 上記遮蔽手段は、レジスト膜であること
    を特徴とする請求項3又は4記載の薄膜積層電極の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 所定の形状を有する薄膜導体を基板上に
    形成する第1の工程と、 上記薄膜導体の表面を覆うように上記基板上に誘電体膜
    を形成する第2の工程と、 上記薄膜導体より大きい寸法を有するレジスト膜を、上
    記レジスト膜が上記誘電体膜を介して上記薄膜導体を覆
    うように上記誘電体膜上に形成する第3の工程と、 上記レジスト膜の直下に位置する誘電体膜以外の誘電体
    膜を除去することにより所定の形状を有する薄膜誘電体
    を形成する第4の工程と、 上記レジスト膜を除去する第5の工程と、 所定の形状を有する別の薄膜導体を上記薄膜誘電体上に
    形成する第6の工程とを含むことを特徴とする薄膜積層
    電極の製造方法。
  8. 【請求項8】 上記薄膜積層電極の製造方法はさらに、
    上記第2の工程と上記第3の工程と上記第4の工程と上
    記第5の工程と上記第6の工程とを、上記薄膜導体と上
    記薄膜誘電体とが交互に積層されるように繰り返す工程
    とを含むことを特徴とする請求項7記載の薄膜積層電極
    の製造方法。
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