JPH08293018A - 画像処理装置及び方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像の色調変更処理を短時間且つ低コストで
行うことができる画像処理装置及び方法を提供する。 【構成】 第１の画像メモリ８に画像データを格納し、
表示装置４に表示する（Ｓ１）。使用者が範囲指示を行
った部分の画像データに対して色調変更を行うとともに
変更後の画像データを第２の画像メモリ９に格納する
（Ｓ４，Ｓ５）。この処理を、色調変更の態様を変えて
９回繰り返し（Ｓ６）、色調の異なる９枚の部分画像を
表示装置４に同時に表示する（Ｓ７）。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、画像の色調変更処理を
行う画像処理装置及び方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】画像の色調を変更する処理を行う画像処
理装置は従来より知られており、この装置では例えば新
緑の絵において、緑を強調したり、夕焼けの絵において
赤を強調する変更を行うことができる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装置では、単一の画面で色調を変更しては修正する
という作業を繰り返すことになり、そのような作業の過
程で作成された画像を相互に比較した上で、選択すべき
色調を決定することが困難であった。

【０００４】また、色調変更した画像を印刷して比較す
る場合は、色調変更した画像をすべて印刷してから比較
しなければならず、処理に要する時間とコストの面で改
善の余地があった。

【０００５】本発明はこの点に着目してなされたもので
あり、画像の色調変更処理を短時間且つ低コストで行う
ことができる画像処理装置及び方法を提供することを目
的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、カラー画像を表示可能な表示手段と、該表示
手段に表示した画像の色調を変更する色調変更手段とを
備える画像処理装置において、画像データを記憶する第
１及び第２の画像記憶手段と、該第１の画像記憶手段に
記憶された画像データ中の所望の範囲を使用者が指定す
るための範囲指定手段とを備え、前記色調変更手段は、
前記範囲指定手段により指定された範囲の画像データを
読み出してその色調変更を行うとともに該色調変更した
画像データを前記第２の画像記憶手段に記憶する動作を
複数回行い、該第２の画像記憶手段に記憶された複数の
色調変更された画像データに対応する画像を前記表示手
段に表示するようにしたものである。

【０００７】また、前記第２の画像記憶手段に記憶した
画像データに対応する画像を印刷する印刷手段をさらに
備えることが望ましい。

【０００８】また、前記複数回の色調変更は、変更の態
様を毎回変化させて行うことが望ましい。

【０００９】同じ目的を達成するため本発明は、カラー
画像を表示可能な表示手段に表示した画像の色調を変更
する処理を行う画像処理方法において、画像データを第
１の画像記憶手段に記憶する工程と、該第１の画像記憶
手段に記憶された画像データ中の所望の範囲を使用者が
指定する工程と、該指定された範囲の画像データを読み
出してその色調変更を行うとともに該色調変更した画像
データを第２の画像記憶手段に記憶する動作を複数回行
う工程と、該第２の画像記憶手段に記憶された複数の色
調変更された画像データに対応する画像を前記表示手段
に表示する工程とを有するようにしたものである。

【００１０】また、前記第２の画像記憶手段に記憶した
画像データに対応する画像を印刷する工程をさらに備え
ることが望ましい。

【００１１】また、前記複数回の色調変更は、変更の態
様を毎回変化させて行うことが望ましい。

【００１２】

【作用】請求項１の画像処理装置又は請求項４の画像処
理方法によれば、画像データが第１の画像記憶手段に記
憶され、該第１の画像記憶手段に記憶された画像データ
中の所望の範囲を使用者が指定し、該指定された範囲の
画像データを読み出してその色調変更を行うとともに該
色調変更した画像データを第２の画像記憶手段に記憶す
る動作が複数回行われ、該第２の画像記憶手段に記憶さ
れた複数の色調変更された画像データに対応する画像が
表示手段に表示される。

【００１３】請求項２の画像処理装置又は請求項５の画
像処理方法によれば、第２の画像記憶手段に記憶した画
像データに対応する画像が印刷される。

【００１４】請求項３の画像処理装置又は請求項６の画
像処理方法によれば、複数回の色調変更は、変更の態様
を毎回変化させて行われる。

【００１５】

【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。

【００１６】図１は本発明の一実施例にかかる画像処理
装置の構成を示すブロック図であり、この装置は、装置
全体の制御を行う中央処理装置（ＣＰＵ）１と、表示さ
れた画像の一部を指定するための範囲指定キー（ＨＳ
Ｋ）２１及び印刷の指示をするためのプリントキー（Ｐ
ＲＫ）２２を有するキーボード（ＫＢ）２と、カラー画
像を表示する表示装置（ＬＣＤ）４と、画像を表示装置
４に表示させるための表示用メモリ（ＶＲＡＭ）５と、
画像を印刷するプリンタ（ＰＲＴ）６と、ＣＰＵ１が実
行する処理のプログラムを格納する読み出し専用メモリ
（ＲＯＭ）７と、画像データを格納する第１及び第２の
画像メモリ（ＧＭ）８、９と、ＣＰＵ１がプログラムを
実行するために種々のワークエリア等に使用される書き
込み可能メモリ（ＲＡＭ）１０と、上記各部を接続する
バス２０とを備える。

【００１７】本装置の電源投入時から画像表示まで動作
は、従来の装置と同様である。画像が表示された後の動
作を、図２のフローチャートを参照して説明する。

【００１８】先ずステップＳ１では、画像データを第１
の画像メモリ８に格納し、ＣＰＵ１の指示に基づいて、
その画像データをＶＲＡＭ５に格納し、表示装置４に表
示する。図３（ａ）の画面１１は、そのときの表示状態
の一例を示しており、ここでは湖と山と太陽が表示され
ている。

【００１９】この状態で使用者が範囲指定キー２１を操
作することにより、この画像の一部を範囲指示する（ス
テップＳ２）。図３（ａ）には、範囲カーソル１２で、
囲まれた太陽の一部と二つの山の一部を矩形の範囲指示
した状態を示している。

【００２０】その後、ＣＰＵ１の指示に基づいて第１の
画像メモリ８から、範囲カーソル１２で範囲指示された
画像に対応する画像データを読み出し（範囲指示された
部分画像の切り出しを行い）、一旦ＲＡＭ１０に格納す
る（ステップＳ３）。次いで、ＲＡＭ１０に格納した画
像データに対して色調変更処理を行い（ステップＳ
４）、色調変更が終了した画像データを第２の画像メモ
リ９に格納する（色調変更が終了した部分画像の貼り付
けを行う）。このときの格納位置は、表示装置４に表示
したとき図３（ｂ）に１３で示す位置に表示される位置
である。

【００２１】以上で１枚の部分画像の色調変更及び貼り
付け工程が終了するが、本実施例では９枚の部分画像の
貼り付けができる（第２の画像メモリ９が、９枚の部分
画像データを格納できる）ようにしているので、ステッ
プＳ６では、９枚分の貼り付けが終了したか否かを判別
する。そして、終了していないときは、ステップＳ４に
戻り、再度ＲＡＭ１０に格納した部分画像データに対し
て色調変更処理を行い、処理後の画像データを第２に画
像メモリに格納する。このとき、色調変更の態様は毎回
変化させる。例えば、１枚目で緑を強調したときは、２
枚目では赤を強調するといった変化をつける。なお、強
調の仕方は種々あるが、既存技術で実現可能である。

【００２２】所定枚数分（本実施例では９枚）の処理が
終了したときは、第２の画像メモリ９に格納された画像
データをＶＲＡＭ５に転送し、ＣＰＵ１の指示に基づい
て表示装置４に表示する（ステップＳ７）。図３（ｂ）
はこのときの表示画面である。そして、このとき使用者
が印刷キー２２を操作すると、第２の画像メモリ９に格
納された画像データに対応する画像がプリンタ６により
印刷される（ステップＳ８）。

【００２３】さらに、使用者は９枚の色調が異なる部分
画像を対比して、最適な色調を選択し、第１の画像メモ
リ８に格納された画像データ全体に対して、同様の色調
変更を行うことができる。

【００２４】なお、画像全体を縮小して複数にコピー
し、それぞれについて異なる色調変更を行う手法も考え
られるが、小型の画像では色調の微妙な差異を見極める
のが困難である。従って、本実施例のように原画と同じ
縮尺で部分画像を切り出して、それぞれ異なる色調変更
を行うのが有利である。ここで、切り出す部分は、でき
るだけ様々な色合いが混在している部分が望ましい。

【００２５】以上のように本実施例では、第１の画像メ
モリ８に格納した画像データから、範囲指示された部分
を切り出し、その切り出した画像データに対して色調変
更を行うとともに処理後の画像データを第２の画像メモ
リ９に格納する処理を９回繰り返し、９枚の色調の異な
る画像を表示装置４に同時に表示するようにしたので、
使用者はそれぞれの画像を対比して、最適な色調を選択
することができる。その結果、色調変更処理を短時間で
且つ低コストで行うことができる。

【００２６】

【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、画
像データが第１の画像記憶手段に記憶され、該第１の画
像記憶手段に記憶された画像データ中の指定された範囲
の画像データを読み出してその色調変更を行うとともに
該色調変更した画像データを第２の画像記憶手段に記憶
する動作が複数回行われ、該第２の画像記憶手段に記憶
された複数の色調変更された画像データに対応する画像
が表示手段に表示されるので、使用者は複数の色調変更
された画像を対比して、最適な色調を選択することがで
きる。その結果、色調変更した画像をすべて印刷する必
要が無く、色調変更処理を短時間で且つ低コストで行う
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例にかかる画像処理装置の構成
を示すブロック図である。

【図２】図１の装置における色調変更処理の手順を示す
フローチャートである。

【図３】表示装置に表示された画像の一例を示す図であ
る。

【符号の説明】

１ 中央処理装置 ２ キーボード ４ 表示装置 ５ 表示用メモリ ６ プリンタ ８ 第１の画像メモリ ９ 第２の画像メモリ ２１ 範囲指定キー

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 カラー画像を表示可能な表示手段と、該
   表示手段に表示した画像の色調を変更する色調変更手段
   とを備える画像処理装置において、 画像データを記憶する第１及び第２の画像記憶手段と、 該第１の画像記憶手段に記憶された画像データ中の所望
   の範囲を使用者が指定するための範囲指定手段とを備
   え、 前記色調変更手段は、前記範囲指定手段により指定され
   た範囲の画像データを読み出してその色調変更を行うと
   ともに該色調変更した画像データを前記第２の画像記憶
   手段に記憶する動作を複数回行い、該第２の画像記憶手
   段に記憶された複数の色調変更された画像データに対応
   する画像を前記表示手段に表示することを特徴とする画
   像処理装置。
2. 【請求項２】 前記第２の画像記憶手段に記憶した画像
   データに対応する画像を印刷する印刷手段をさらに備え
   ることを特徴とする請求項１記載の画像処理装置。
3. 【請求項３】 前記複数回の色調変更は、変更の態様を
   毎回変化させて行うことを特徴とする請求項１記載の画
   像処理装置。
4. 【請求項４】 カラー画像を表示可能な表示手段に表示
   した画像の色調を変更する処理を行う画像処理方法にお
   いて、 画像データを第１の画像記憶手段に記憶する工程と、 該第１の画像記憶手段に記憶された画像データ中の所望
   の範囲を使用者が指定する工程と、 該指定された範囲の画像データを読み出してその色調変
   更を行うとともに該色調変更した画像データを第２の画
   像記憶手段に記憶する動作を複数回行う工程と、 該第２の画像記憶手段に記憶された複数の色調変更され
   た画像データに対応する画像を前記表示手段に表示する
   工程とを有することを特徴とする画像処理方法。
5. 【請求項５】 前記第２の画像記憶手段に記憶した画像
   データに対応する画像を印刷する工程をさらに備えるこ
   とを特徴とする請求項４記載の画像処理方法。
6. 【請求項６】 前記複数回の色調変更は、変更の態様を
   毎回変化させて行うことを特徴とする請求項４記載の画
   像処理方法。