JPH08293010A - 情報記録媒体 - Google Patents

情報記録媒体

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JPH08293010A
JPH08293010A JP7097212A JP9721295A JPH08293010A JP H08293010 A JPH08293010 A JP H08293010A JP 7097212 A JP7097212 A JP 7097212A JP 9721295 A JP9721295 A JP 9721295A JP H08293010 A JPH08293010 A JP H08293010A
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JP
Japan
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amorphous magnetostrictive
recording medium
data
ribbon
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Pending
Application number
JP7097212A
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English (en)
Inventor
Hisashi Asuke
尚志 足助
Masao Kuroiwa
政夫 黒岩
Yotaro Yamazaki
陽太郎 山崎
Ken Namikawa
建 並河
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 取り扱う情報量を増やすことができるのは勿
論のこと、半硬質磁性材料への磁気記録の書込みを容易
に行うことができるとともに、情報を容易に管理して確
実に処理することができる情報記録媒体を提供する。 【構成】 長さがほぼ等しくかつ幅が互いに異なる複数
のアモルファス磁歪リボン12,…を支持体10に設け
た。これにより、共振周波数が低い帯域では各アモルフ
ァス磁歪リボンの各共振周波数が同一となり、各アモル
ファス磁歪リボン12,…に共通するデータを設けるこ
とができる。また、共振周波数が高い帯域では各アモル
ファス磁歪リボンの幅に応じて各共振周波数が互いに異
なり、各アモルファス磁歪リボン12,…の幅に依存す
る固有のデータを設けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アモルファス磁歪リ
ボンの磁歪振動の高次共振周波数を検出することによ
り、情報の読み取りを非接触で行うようにした情報記録
媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、社会生活において非接触で情報の
やり取りを行うことができる情報記録媒体が多用されつ
つある。たとえば、情報記録媒体としてICを使用し、
RF帯域の電磁波でICとアンテナ間において情報のや
り取りを行うモジュールが開発され、そのようなモジュ
ールが個別認証(ID)カードやリフト券などの読取
り、あるいは物流管理などに利用されている。しかしな
がら、ICを使用する方式のものは、複数ビットの情報
を扱うことができるものの、製造コストが高いという欠
点がある。
【0003】一方、上記のような情報記録媒体として、
アモルファス磁歪リボンを使用したものも知られてい
る。磁性材料は一般に半導体と比較して安価であるか
ら、上記のような情報記録媒体は、たとえば、店舗に陳
列された商品に取り付ける万引き防止用タグなどに多用
されつつある。万引き防止用タグは1ビットの情報を扱
う情報記録媒体であるが、近年、複数ビットの情報を扱
うことができるものも提案されている(例えば国際公開
WO92/12402)。
【0004】図7は上記提案に係る情報記録媒体の一例
を示すもので、この図に示す情報記録媒体は、ケーシン
グ1の内部のキャビティ1aにアモルファス磁歪リボン
2を振動自在な状態で配置し、ケーシング1の一側に着
磁された半硬質磁性材料(軟質磁性材料と硬質磁性材料
の中間の保磁力を有する材料)3を取り付けて構成され
ている。このような情報記録媒体においては、アモルフ
ァス磁歪リボン2に半硬質磁性材料3によるバイアス磁
界が印加され、その状態で交流磁界を印加するとアモル
ファス磁歪リボン2が振動する。
【0005】すなわち、図8に示すように、アモルファ
ス磁歪リボン2にバイアス磁界BHを印加させた状態で
交流磁界AHを印加すると、アモルファス磁歪リボン2
の磁歪の大きさが所定の周期で変化し、これによって磁
歪振動が生じる。そして、このアモルファス磁歪リボン
2の振動を信号Sとして受信器で受信する。受信器は信
号S中に存在する共振周波数を受信信号のピークにより
検出する。この場合、検出されるピークは、アモルファ
ス磁歪リボンの長さに依存しているため、上記ピークを
検出することにより、当該情報記録媒体を特定すること
ができる。
【0006】以上は、アモルファス磁歪リボン2を用い
た情報記録媒体の基本的原理であるが、上記提案に係る
情報記録媒体では、アモルファス磁歪リボンの振動に含
まれる複数の共振周波数を利用して、複数ビットの情報
を扱うようにしている。すなわち、提案された情報記録
媒体では、半硬質磁性材料3の長手方向に沿う所定箇所
を着磁して磁気記録を書き込み、これにより、アモルフ
ァス磁歪リボン2に印加されるバイアス磁界を変化させ
て、受信器により検出されるピークの次数を選択する。
たとえば、受信器が1次から4次までの共振周波数の信
号を検出できるように調整されているとすると、半硬質
磁性材料3に書き込むパターンによって、ある情報記録
媒体は1次と4次の共振周波数の信号のみが検出され、
ある情報記録媒体は1次と2次の共振周波数の信号のみ
が検出されるというようにして、1次から4次までで4
ビットの情報を非接触で読み取ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような情報記録媒体においても、その情報の記録密度は
ICを用いた情報記録媒体の記録密度に比べるとかなり
小さい。このため、上記情報記録媒体は、その情報量の
低さから運用にあたってかなりの制限を受けていた。そ
こで、長さが少しづつ異なる複数のアモルファス磁歪リ
ボン用いて、それぞれの共振周波数を互いにずらした情
報記録媒体を構成することも考えられる。このように構
成すると、アモルファス磁歪リボンがn本であれば情報
のビット数数が上記のn倍となり、情報記録媒体の記録
密度が大幅に増加する。
【0008】しかしながら、長さを変えたアモルファス
磁歪リボンを用いる構成では、半硬質磁性材料への磁気
記録の書込みパターンおよび書込みの領域を各アモルフ
ァス磁歪リボン毎に変えなければならず、その書込み作
業が複雑化するという問題があった。
【0009】また、情報のビット数を単に増やすだけで
なく、情報の管理のし易さや情報処理の確実性を考慮し
た情報記録媒体が強く要望されている。すなわち、複数
の情報記録媒体に共通するデータと個別データとを記録
することができれば、貨物の仕分けなどを容易かつ確実
に行うことができる。もっとも、使用可能なビットの全
てを当該情報記録媒体の個別データとして使用する場合
であっても、受信器側のソフトウエアで個別データを処
理すれば、貨物の仕分けなどを行うことも可能ではあ
る。しかしながら、情報を一度に処理するよりも何回か
に分けて処理する方が処理が確実で管理も簡単である。
【0010】したがって、本発明は上記事情に鑑みてな
されたもので、情報量を増やすことができるのは勿論の
こと、半硬質磁性材料への磁気記録の書込みを容易に行
うことができるとともに、情報を容易に管理して確実に
処理することができる情報記録媒体を提供することを目
的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の情報記
録媒体は、支持体と、この支持体に振動自在に設けられ
た複数のアモルファス磁歪リボンと、上記支持体に設け
られ、上記アモルファス磁歪リボンにバイアス磁界を印
加する磁界印加手段とを備え、交流磁界中での上記アモ
ルファス磁歪リボンの磁歪振動の複数の共振周波数をデ
ータとして読み取ることができるようになされた情報記
録媒体において、上記アモルファス磁歪リボンはそれら
の幅が互いに異なることを特徴としている。
【0012】請求項2に記載の情報記録媒体は、請求項
1に記載の特徴に加え、前記複数のアモルファス磁歪リ
ボンの長さが互いに等しく、前記共振周波数が所定以下
の場合に共通するデータを記憶し、上記共振周波数が所
定以上の場合にアモルファス磁歪リボンの幅毎に固有の
データを記憶することを特徴としている。
【0013】請求項3に記載の情報記録媒体は、請求項
1に記載の特徴に加え、前記アモルファス磁歪リボン
が、長さが互いに異なることを特徴としている。また、
請求項4に記載の情報記録媒体は、請求項1または2に
記載の特徴に加え、前記複数のアモルファス磁歪リボン
が、長さが互いに等しく幅が互いに異なる複数のアモル
ファス磁歪リボンと、長さが互いに異なり幅が互いに等
しいアモルファス磁歪リボンとを具備していることを特
徴としている。
【0014】
【作用】以下、本発明の作用を従来の情報記録媒体と比
較しつつ説明する。アモルファス磁歪リボンの磁歪振動
は1次から始まる複数の共振周波数を有しており、共振
周波数fnと次数nとの関係は次式(1)で表される。
ただし、式中Lはアモルファス磁歪リボンの長さ、vは
アモルファス磁歪リボンを伝わる音の速度である。 fn=nv/2L (1)
【0016】このように、磁歪振動の周波数はアモルフ
ァス磁歪リボンの長さによって決まり、その長さが互い
に異なる場合には、次数nと共振周波数fnとの関係は
図4(B)に示すようになる。この図において符号A〜
Cは、図6に示すアモルファス磁歪リボンの形状A〜C
に対応している。このように、それぞれのアモルファス
磁歪リボンにおける共振周波数fnは、次数nに対して
直線的に変化し、その直線の傾きはアモルファス磁歪リ
ボンの長さにより異なる。そして、各共振周波数を発信
信号のピークとして検出しうるようになされているか否
かが記録されたデータの内容となる。図6は各アモルフ
ァス磁歪リボンの1次から4次までの共振周波数を使用
する場合のデータの配列を示している。図6に示すよう
に、アモルファス磁歪リボンの各形状A〜Cについてそ
れぞれ別個のデータa1〜c4が記録される。なお、デー
タを示す符号に付した添字は次数を示す。
【0017】一方、長さを等しくして幅が互いに異なる
アモルファス磁歪リボンの共振周波数は、図4(A)に
示すようになる。この図において符号A〜Cは、図5に
示すアモルファス磁歪リボンの形状A〜Cに対応してい
る。図4(A)に示すように、幅の狭い形状Aを有する
アモルファス磁歪リボンでは、共振周波数fnは次数n
に対して直線的に変化する。しかしながら、幅の広い形
状B,Cを有するアモルファス磁歪リボンでは、次数が
高い範囲では共振周波数fnの増加率は鈍化し、その傾
向は幅が広い程顕著となる。
【0018】図4(A)に示す例では、1次と2次の共
振周波数fは、どのアモルファス磁歪リボンについて
も同じであるが、3次と4次の共振周波数fnが各アモ
ルファス磁歪リボン毎に異なっている。このように、ア
モルファス磁歪リボンの幅のみを互いに異ならせること
により、低次における共振周波数が各アモルファス磁歪
リボンについて同一となる。そして、このような原理を
用いると図5に示すようなデータの記録が可能となる。
【0019】すなわち、図5に示すように、1次および
2次の共振周波数を用いたデータを全ての情報記録媒体
について共通するd1,d2とする。これらデータd1
2は、共振周波数の発信信号をピークとして検出でき
るようになされているか否かでd1’およびd2’となり
うるから、1次と2次の共振周波数を用いたデータは2
ビットとなる。このように、各情報記録媒体のデータを
共通にすることができる情報エリアを設定することがで
きる。
【0020】次に、3次および4次の共振周波数におい
ては、アモルファス磁歪リボンの各形状A〜Cについて
それぞれ固有のデータa3〜c4が記録される。このよう
に、3次と4次の共振周波数によって各アモルファス磁
歪リボンの幅により決定される固有の情報エリアを設定
することもできる。
【0021】上記のように本発明では、複数の情報記録
媒体に共通するデータと固有データとを記録することが
できるので、低い周波数帯の共通データを管理する場合
と、高い周波数帯の固有データを管理する場合の2種類
の管理方法を実現することができ、データの運用効率を
向上させることができる。たとえば貨物の集配場などに
おいて輸送先による仕分けを行う場合には、まず共通デ
ータだけを読み取って大まかな仕分けを行い、次に固有
データだけを読み取って細かな仕分けを行うなど効率的
な運用を行うことができる。また、このようにデータの
処理を分散させることができるため、一度に読み取って
処理するデータの量が少なくて済み、処理が確実で管理
も簡単となる。さらに、アモルファス磁歪リボンの長さ
がほぼ等しいため、磁界印加手段に書き込む長手方向の
磁化パターンを統一することができ、データの書込みを
容易に行うことができる。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例につ
いて説明する。図1は実施例の情報記録媒体を示す側断
面図、図2は図1のII−II線断面図である。図1におい
て符号1はケーシング(支持体)である。ケーシング1
0はプラスチックなどの合成樹脂で構成され、その一側
に開口する3つの凹部10a,10b,10cを有して
いる。凹部10a,…の長さは全て同一であるが、幅は
図2に示すように互いに異なっている。凹部10a,…
の開口部はそれぞれ半硬質磁性材料(磁界印加手段)1
1,…で閉塞され、半硬質磁性材料11と凹部10a,
…とによって形成された空間には、凹部10a,…の平
面視形状よりも僅かに小さいアモルファス磁歪リボン1
2,13,14が自由に振動できる状態で収納されてい
る。
【0023】半硬質磁性材料11,…には所定の磁気パ
ターンが記録され、これにより、アモルファス磁歪リボ
ン12,…にバイアス磁界BHが印加されている(図8
参照)。そして、その状態でアモルファス磁歪リボン1
2,…に交流磁界AHを印加すると、アモルファス磁歪
リボン12に磁歪振動が発生し、この交流磁界AHの変
化からアモルファス磁歪リボン2の振動が信号Sとして
発信される。発信された信号Sは受信器で受信され、受
信器は信号S中に存在する共振周波数を受信信号のピー
クにより検出する。
【0024】ここで、半硬質磁性材料11としては、C
u−Ni−Fe合金、Cu−Ni−Co合金、Fe−C
r−Co合金、Fe−Co−V合金、Fe−Ni−Cr
合金、Fe−Mn合金、Co−Pt合金などの磁性合金
を板状に延伸したものを使用することができる。また、
R−Co5のような希土類−コバルト磁石、Ba−フェ
ライト磁石、Sr−フェライト磁石、アルニコ系磁石な
ども使用することができる。また、例えばBa−フェラ
イト粉末やSr−フェライト粉末などのような磁気テー
プなどに用いられる磁性粉末をバインダーに分散させて
液状にし、これをプラスチック製の基材にコーティング
したものや、そのような基材に磁性材料を蒸着・スパッ
タしたもの等も用いることができる。
【0025】半硬質磁性材料11は、軟質磁性材料と硬
質磁性材料の中間の保磁力を有することにより、半硬質
磁性材料11は、部分的あるいは全体的に着磁と消磁と
を自由に行うことができる材料で構成されている。磁気
記録の安定性を得るために、半硬質磁性材料の保磁力は
300 Oe以上であることが望ましく、また、磁気記
録の消去をさほど難なく行うために5000 Oe以下
であることが望ましい。保磁力のさらに望ましい範囲は
1000〜3000 Oeである。
【0026】次に、アモルファス磁歪リボン12,…
は、透磁率が高く磁歪が発生し易いFe−Ni−Mo−
B系、Fe−B−Si系、Fe−B−Si−C系、Fe
−Co−B−Si系などの合金を超急冷法によってアモ
ルファス化し、厚さ10〜50μmのリボン状に形成さ
れて製造されている。この場合において、アモルファス
磁歪リボン12,…の磁歪振動により発生する信号の検
出精度を向上させるために、急冷の後に磁場中アニール
を施すこともある。
【0027】次に、実際に製造した情報記録媒体の一例
について説明する。アモルファス磁歪リボン12,1
3,14として、Metglas2826MB(アライド社製)を長
さ40mm、厚さ0.04mmとしたものを用いた。ア
モルファス磁歪リボン14の幅は、3mm、13の幅は
8mm、12の幅は13mmとした。半硬質磁性材料1
1,…としては、Cu−Ni−Fe合金を用い、ABS
樹脂製のケーシング10を用い図1に示す構成の情報記
録媒体の試作品を製造した。また、半硬質磁性材料1
1,…には磁気ヘッドを用いて着磁を行い、1次〜6次
までの共振周波数(KHz)を確認したところ表1に示
す結果を得た。
【0028】表1に示すように、1次から3次までの共
振周波数はアモルファス磁歪リボンの幅が異なってもほ
とんど変わらないことが確認された。また、4次から6
次の共振周波数は、アモルファス磁歪リボンの幅が広く
なるにつれて漸次低下することも確認された。このよう
に、本実施例では、1次から3次までの低次共振周波数
を共通データとして用いることができ、4次から6次ま
での高次データを各アモルファス磁歪リボンに固有のデ
ータとして用いることができる。
【0029】
【表1】
【0030】次に、上記構成の情報記録媒体を用いて例
えば物流管理を行う方法について説明する。上記情報記
録媒体では、1次から3次までの共振周波数のデータは
3通りの組合せがある。また、4次から6次までの固
有データは23通りの組合せがある。共通データと固有
データは、例えば表2のような内容を示すものとされ
る。
【表2】
【0031】まず、貨物の輸送先である市区町村名がデ
ータ書込装置に入力されると、データ書込装置は、対応
する都道府県をメモリから読み出し、内部にストックし
た情報記録媒体に県市区町村名を示すデータを固有デー
タとして書き込む。また、データ書込装置は、輸送先の
地域名を示すデータを共通データとして書き込む。な
お、データの書込みは、上述したように磁気ヘッドを用
いて半硬質磁性材料11に着磁して行う。
【0032】次に、上記のようなデータの書込が行われ
た情報記録媒体は貨物に装着され、貨物の集配場では、
情報記録媒体の共通データを受信器で読み込んで貨物を
地域別に自動的に仕分ける。仕分けられた貨物は適当な
輸送手段によって各地域に設けられた集配場へ輸送され
る。地域の集配場では固有データを受信器で読み込み、
固有データで示された市区町村の名称に基づき、市区町
村毎に貨物を自動的に仕分ける。そして、仕分けられた
貨物は、トラックなどよってまとめて出荷される。
【0033】このように、実施例の情報記録媒体におい
ては、複数のアモルファス磁歪リボン12,…に共通す
るデータと固有データとを記録することができるので、
上記のように、地域のデータと細分化された地区のデー
タとを別々に読み取って処理することができる。よっ
て、一度に読み取るデータの量が少ないため、処理が確
実であるとともに、管理が簡単で効率的である。しか
も、データの読取りを非接触で行うことができるので自
動化に適している。また、アモルファス磁歪リボン1
2,…の長さが等しいため、磁気ヘッドで書き込む長手
方向の磁化パターンを統一することができ、データの書
込みを容易に行うことができる。
【0034】なお、上記実施例では1次から6次までの
共振周波数をデータ用に使用しているが、もっと高次ま
で使用することができるのは勿論である。また、データ
の書込み方法については、半硬質磁性材料11に予め均
一に着磁しておき、必要な部分を消磁して磁気パターン
を形成することもできる。
【0035】次に、図3は本発明の第2実施例を示すも
ので、ケーシング20に、幅が互いに異なるアモルファ
ス磁歪リボン12,13,14と、長さが互いに異なる
アモルファス磁歪リボン15,16,17とを設けたも
のである。このような情報記録媒体においては、アモル
ファス磁歪リボン12,13,14の固有データに加え
て、アモルファス磁歪リボン15,16,17の固有デ
ータも使用することができるので、取り扱う情報の量を
大幅に増やすことができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数のアモルファス磁歪リボンに共通するデータと固有デ
ータとを記録することができるので、低い周波数帯の共
通データを管理する場合と、高い周波数帯の固有データ
を管理する場合の2種類の管理方法を実現することがで
き、データの運用効率を向上させることができる。ま
た、このようにデータの処理を分散させることができる
ため、一度に読み取って処理するデータの量が少なくて
済み、処理が確実で管理も簡単となる。さらに、アモル
ファス磁歪リボンの長さがほぼ等しいため、磁界印加手
段に書き込む長手方向の磁化パターンを統一することが
でき、データの書込みを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の情報記録媒体を示す側断面図であ
る。
【図2】第1実施例の情報記録媒体を示す側断面図であ
る。
【図3】第2実施例の情報記録媒体を示す側断面図であ
る。
【図4】アモルファス磁歪リボンの振動の次数と共振周
波数との関係を示す線図であり、(A)はアモルファス
磁歪リボンの幅を変えた場合、(B)はアモルファス磁
歪リボンの長さを変えた場合を示す。
【図5】本発明におけるアモルファス磁歪リボンの形状
と、記憶するデータとの関係を示す図である。
【図6】長さが互いに異なるアモルファス磁歪リボンを
用いた場合のアモルファス磁歪リボンの長さと、記憶す
るデータとの関係を示す図である。
【図7】従来の情報記録媒体を示す側断面図である。
【図8】アモルファス磁歪リボンに磁歪振動を生じさせ
る原理を説明するための図であって、磁界の強さと磁歪
の大きさを示す線図である。
【符号の説明】
10 ケーシング(支持体) 11 半硬質磁性材料(磁界印加手段) 12,13,14 アモルファス磁歪リボン
フロントページの続き (72)発明者 並河 建 東京都大田区久ケ原4ー33ー9

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体と、この支持体に振動自在に設け
    られた複数のアモルファス磁歪リボンと、上記支持体に
    設けられ、上記アモルファス磁歪リボンにバイアス磁界
    を印加する磁界印加手段とを備え、交流磁界中での上記
    アモルファス磁歪リボンの磁歪振動の複数の共振周波数
    をデータを読み取ることができるようになされた情報記
    録媒体において、 上記アモルファス磁歪リボンはそれらの幅が互いに異な
    ることを特徴とする情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記複数のアモルファス磁歪リボンの長
    さは互いに等しく、前記共振周波数が所定以下の場合に
    共通するデータを記憶し、上記共振周波数が所定以上の
    場合にアモルファス磁歪リボンの幅毎に固有のデータを
    記憶することを特徴とする請求項1に記載の情報記録媒
    体。
  3. 【請求項3】 前記アモルファス磁歪リボンは、長さが
    互いに異なることを特徴とする請求項1に記載の情報記
    録媒体。
  4. 【請求項4】 前記複数のアモルファス磁歪リボンは、
    長さが互いに等しく幅が互いに異なる複数のアモルファ
    ス磁歪リボンと、長さが互いに異なり幅が互いに等しい
    アモルファス磁歪リボンとを具備していることを特徴と
    する請求項1または2に記載の情報記録媒体。
JP7097212A 1995-04-21 1995-04-21 情報記録媒体 Pending JPH08293010A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010529551A (ja) * 2006-06-06 2010-08-26 センサーマティック・エレクトロニクス・コーポレーション 磁気機械共鳴装置のためのアモルファス合金組成物およびそれを含むeasマーカー

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010529551A (ja) * 2006-06-06 2010-08-26 センサーマティック・エレクトロニクス・コーポレーション 磁気機械共鳴装置のためのアモルファス合金組成物およびそれを含むeasマーカー

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