JPH08292971A - 管路のブロック抽出方法および管路のブロック変更方法 - Google Patents

管路のブロック抽出方法および管路のブロック変更方法

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JPH08292971A
JPH08292971A JP6331745A JP33174594A JPH08292971A JP H08292971 A JPH08292971 A JP H08292971A JP 6331745 A JP6331745 A JP 6331745A JP 33174594 A JP33174594 A JP 33174594A JP H08292971 A JPH08292971 A JP H08292971A
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block
valve
pipeline
pipe
closed
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JP6331745A
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Inventor
Kazumasa Sawada
和昌 沢田
Toshimori Muraki
寿守 村木
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Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 管路のブロックの抽出および変更を自動的に
行なうこと。 【構成】 給水管網の場合、対象区域を設定し、該当す
るメッシュに含まれる全配水管(パイプ)、バルブ、ノ
ードのデータを配水設備のデータベース3から抽出し
て、ワークファイル7に展開し、画面等に表示する。こ
のとき、各バルブ、パイプ、ノードについて、バルブフ
ラグVF 、パイプフラグPF 、ノードフラグNF を設定
し、初期値として「0」を設定する。ブロックを抽出す
るために、閉とするバルブを指示し、閉じたバルブの開
閉フラグを「1」とする。次に、仮給水点を設定して、
そのパイプフラグPF を「2」とする。フラグが「0」
から「2」に変化したバルブ、パイプまたはノードに隣
接する、バルブ、パイプ、ノードのフラグを次々に
「2」に変化させつつ追跡することで、配水ブロックを
自動的に抽出していく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、管路のブロック抽出方
法および管路のブロック変更方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、水道管網や、ガス管網に対して
は、水の流れる方向が変化することによる濁水の発生
や、地震対策のために、一定範囲をブロック化すること
が行われる。この場合、ブロックの抽出および決定等の
作業は、従来は、紙面地図上において、人手により目視
で行なっていた。つまり、管網の中のある箇所の属する
ブロックを抽出したい場合には、目視により、抽出した
い箇所から出発して、途中のバルブの開閉を確認しなが
ら管路を追跡していき、追跡管路を色分け等して認識し
ていた。また、ブロックを変更したい場合には、複数の
バルブの開閉状態を確認し、そのうちの1つのバルブか
ら出発して、目視により管路追跡を行なっていた。ま
た、バルブの開閉状態を変化させた場合には、その都
度、最初から管路追跡を行なっていた。
【0003】また、例えば水道マッピングシステムで
は、給水系統を構成する配水管(パイプ)ごとにその経
路をベクトルデータ形式で示す配水管(パイプ)データ
と、この各配水管(パイプ)の端点としてのバルブまた
はノードの位置座標を示す端点データとからなる配水設
備データベースを備え、給水管の口径や材質等の設備個
々の情報は、文字情報をもたせることで管理していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、人手に
より、管路追跡を行なったり、多数のバルブの開閉を意
識しながらブロックの抽出を行なったり、バルブの開閉
状態を変化させる都度、最初から管路追跡を行なうこと
は、非常に大きな労力と時間を要し、非効率的であり、
錯誤の生ずる可能性があった。
【0005】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、管路のブロックの
抽出および変更を自動的に行なうことのできる管路のブ
ロック抽出方法および管路のブロック変更方法を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために第1の発明は、(a)複数の管路が結合され、途
中にバルブが設けられた管網のバルブに開閉情報を設定
する工程と、(b)供給点となる管路を指定し、閉情報
を持ったバルブに至るまで管路追跡を行なう工程と、
(c)閉情報を有するバルブに至るまでの管路をブロッ
クとして抽出する工程とを具備することを特徴とする管
路のブロック抽出方法である。
【0007】また、第2の発明は、(a)複数の管路が
結合され、途中にバルブが設けられた管網のバルブに開
閉情報を設定する工程と、(b)供給点となる管路を指
定し、閉情報を持ったバルブに至るまで管路追跡を行な
う工程と、(c)閉情報を有するバルブに至るまでの管
路をブロックとして抽出する工程と、(d)前記バルブ
の開閉情報を任意に変更して、前記工程(a)から前記
工程(c)を繰り返す工程とを具備することを特徴とす
る管路のブロック変更方法である。
【0008】
【作用】管網に設けられている全てのバルブに開閉情報
を持たせ、所定のパイプから管路追跡を開始して閉情報
を持ったバルブに至るまで管路追跡を行なうことを繰り
返して、管路のブロックの抽出および変更を行なう。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は、システムの1例を示す概略構成図
である。ホストコンピュータ1の外部記憶装置にはデー
タベース3が構築されており、ホストコンピュータ1は
アプリケーションプログラム5を用いて、データベース
3に格納されているデータの検索や表示等の処理を行な
う。
【0010】管路のブロック抽出やブロック変更を行な
う際には、データベース3から必要なデータを呼び出
し、所定のフォーマットの第1のワークファイル7aお
よび第2のワークファイル7bを作成して処理を行な
う。なお、9は検索入出力用端末、11は表示部、13
はタブレット、15はハードコピー装置を、それぞれ示
している。尚、タブッレト13の代わりにマウスを用い
ることもでき、ワークファイル7a、7bを内部記憶装
置に記憶すればスピードを速めることができる。
【0011】図2は、本発明の1実施例で対象とする給
水管網を示す図であり、図5から図16までの全ての図
は、図2の給水管網を対象としたものである。この例で
は、P1 からP19までは配水管(パイプ)、V1 からV
6 までは給水用のバルブ、N1 からN10までは分岐点等
に設定されたノードをそれぞれ示している。各配水管
(パイプ)の端点は、ノードまたはバルブになってい
る。また、本実施例では、配水管P11に仮給水点を設定
して管網の配水(管路の)ブロック抽出および配水(管
路の)ブロック変更を行なうものとする。
【0012】ここで配水ブロックとは、所定の複数のバ
ルブによって限られた、バルブ、パイプ、ノードからな
る集合である。したがって、前記所定の複数のバルブを
全て「閉」とすると、前記配水ブロック内に設けた仮給
水点からの給水は、前記配水ブロック以外の区域に流出
することはない。また、前記配水ブロック外に仮給水点
が存在する場合には、前記所定の複数のバルブを全て
「閉」とすると、前記配水ブロック内には、全く給水さ
れないことになる。
【0013】図3は、ワークファイルでのバルブレコー
ドのデータフォーマットの1例を示す説明図であり、ヘ
ッダ21に付加領域22およびデータ領域23が続く。
ヘッダ21はデータ区分コード、データ項目コード、形
態区分コード、個別番号を有する。データ区分コード
は、当該レコードがバルブに関するものであること、あ
るいは、当該バルブが含まれるメッシュ番号等を示す。
データ項目コードは、当該レコードに含まれるデータの
内容や、各項目のデータ形式やデータ長等を示す。形態
区分コードは、当該バルブの形態分類等を示すもので、
図3の例では、2本の配水管(パイプ)の間に設けられ
たバルブであること等を示す。個別番号は、各バルブの
コード番号(通し番号等)である。
【0014】付加領域22には、当該バルブの両側に接
続される各配水管(パイプ)のコード番号(個別番
号)、バルブフラグVF の初期値「0(ゼロ)」および
開閉フラグが設定される。開閉フラグは、バルブが開の
状態のときには「0」、閉の状態のときには「1」が設
定される。またデータ領域23には、当該バルブの座標
データが設定されている。なお、付加領域22のデータ
は、レコードを配水設備データベースから抽出してワー
クファイルに転送する際にデータ領域23の座標データ
に基づいて付加されたものである。
【0015】なお図3のバルブレコードと同様に、配水
管(パイプ)レコードは各パイプのパイプ番号Pi 、パ
イプフラグPF 等のデータからなり、ノードレコードは
各ノードのノード番号Nk 、ノードフラグNF 等のデー
タからなる(図示せず)。
【0016】図4は配水ブロック抽出および配水ブロッ
ク変更の手順を示すフローチャートである。図5は、図
4のA(ステップ407からステップ411の処理)の
部分を図2の例に合わせて詳細に説明するフローチャー
トである。
【0017】図6は第1例における各バルブの開閉状態
を示す図である。図7から図12までは図6の各バルブ
の開閉状態(第1例)におけるブロック抽出作業に関す
る図であり、図7は第1例におけるパイプフラグPF
変化を示す説明図、図8は第1例におけるノードフラグ
F の変化を示す説明図、図9は第1例におけるバルブ
フラグVF の変化を示す説明図である。また、図10は
第1回の処理でブロックに含まれると判定されたパイプ
を示す図、図11は第2回の処理でブロックに含まれる
と判定されたパイプを示す図、図12は第3回の処理で
ブロックに含まれると判定されたパイプを示す図であ
る。以下、図4から図12を用いて第1例におけるブロ
ック抽出作業を説明する。
【0018】管網の配水ブロック抽出および配水ブロッ
ク変更を行なう際には、まず指定範囲(対象区域)を設
定するため、対話形式等により該当する全メッシュを入
力する(ステップ401)。ここで、対象区域は、メッ
シュコード等で指定してもよいし、町丁名等で指定して
もよい。
【0019】対象区域が決定したら、該当するメッシュ
に含まれる全配水管(パイプ)およびバルブのデータを
配水設備のデータベース3から抽出して、第1のワーク
ファイル7aに展開し(ステップ402)、第1のワー
クファイル7aの内容を表示部11等に表示する(ステ
ップ403)。
【0020】次に、第1のワークファイル7aの内容に
基づいて、配水設備のデータベース3からデータを抽出
して、配水管(パイプ)、バルブ、ノードのレコードフ
ォーマットを作成し、第2のワークファイル7bを作成
する(ステップ404)。また、第2のワークファイル
7bには、図3にフォーマットを示したバルブレコード
と同様に、配水管(パイプ)レコードおよびノードレコ
ードが転送され、各レコード毎の通し番号Vj 、Pi
よびNk がふられている。また、各配水管(パイプ)お
よびノードについても、バルブフラグVF と同様のパイ
プフラグPF およびノードフラグNF が設定され、初期
値として「0」が設定されている。第2のワークファイ
ル7bの作成が完了したら、画面等の表示を、第1のワ
ークファイル7aの内容から第2のワークファイル7b
の内容に変更する(ステップ405)。
【0021】次に、ブロック化のために、「閉」とする
バルブを対話形式等で指示し、閉じたバルブの開閉フラ
グを「1」とする(ステップ406)。本実施例の第1
例では、図6、および図9の「開閉フラグ」の欄に示す
ように、バルブV1 、V3 を「閉」とし、これらのバル
ブの開閉フラグを「1」とする。
【0022】次にブロック内の給水点を指示して入力し
(ステップ407)、給水点の存在する配水管のパイプ
フラグPF を「2」に変更する(ステップ408)。こ
の給水点は、必ずブロック内に含まれる地点である。し
たがって、ある地点が、どのブロックに含まれるかを調
べることができる。本実施例では、給水源のある配水管
11を指定して(ステップ501)、配水管P11のパイ
プフラグPF を「2」に設定する(ステップ502)。
【0023】次に、ブロック化の処理を行なう(ステッ
プ409)。まず配水管(パイプ)Pi を、P1 から順
番に調べていくために、まずiを「1」に設定し(ステ
ップ503)、抽出状態フラグFを「0」に設定する
(ステップ504)。ステップ505では、P19に達す
るまで順番に全ての配水管(パイプ)をチェックするた
めに、すべての配水管P1 からP19までの処理が終了し
たか否かを判定する。
【0024】ステップ505で、処理が終了していない
と判定された場合には、配水管PiのパイプフラグPF
が「2」であるか否かを判定する(ステップ506)。
ステップ506で、配水管Pi のパイプフラグPF
「2」でなければ、iを「i+1」に設定して(ステッ
プ511)、ステップ505、506、511の処理を
繰り返す。
【0025】なお、図2の例では、最初の段階では、図
7の「パイプフラグPF の変化」の「給水点指示」に示
すように、パイプフラグPF が「2」であるのは給水点
の存在するP11のみである。ステップ506で配水管P
i のパイプフラグPF が「2」である場合には、配水管
i の端点のバルブまたはノードについて、バルブフラ
グVF またはノードフラグNF に「0」のものがあるか
否かを判定し(ステップ507)、「0」のものがあれ
ば「2」に変更する(ステップ508)。図2の例で
は、パイプP11の端点はノードN2 およびN3 であり、
これらのノードのノードフラグNF は初期値が「0」で
あるので「2」に変更する。
【0026】次に、ノードフラグNF が「0」から
「2」に変更されたノード、または開閉フラグが「0
(開)」でバルブフラグVF が「0」から「2」に変更
されたバルブに接続されている配水管のパイプフラグP
F を「2」に設定し(ステップ509)、抽出状態フラ
グを「1」に設定する(ステップ510)。次にiを
「i+1」に設定して、次々に各配水管について、ステ
ップ505から511までの処理を繰り返す。iが「1
9」になった段階で、ステップ505で、すべての配水
管P1 からP19までの処理が終了したと判定される。
【0027】次に、ステップ512(図4のステップ4
10)に進み、パイプフラグPF が「2」である全ての
配水管、およびバルブフラグVF が「2」である全ての
バルブを、色を変える等の方法でバルブフラグVF
「0」であるバルブと区別して表示する。
【0028】図6に示す第1例のバルブ開閉状態の条件
下でのチェック回数L=1の場合の各フラグの値は、図
7の「パイプフラグPF の変化」の「第1回」の欄、図
8の「ノードフラグNF の変化」の「第1回」の欄、お
よび図9(a)の「バルブフラグのVF の変化」の「第
1回」の欄に示す結果となる。図10の配水管(パイ
プ)のうち2本線で示した部分が、第1回の処理でブロ
ックに含まれると判定されたパイプ(パイプフラグPF
が「2」である配水管)である。
【0029】次に、抽出状態フラグFが「0」であるか
否かを判定する(ステップ513)。ステップ513
は、パイプP1 からP19まで一連のチェックを行なう過
程で、ステップ508またはステップ509でバルブ、
ノードまたはパイプのいずれかのフラグが「0」から
「2」に変更された場合には、変更の影響で他のパイ
プ、バルブまたはノードのフラグが「0」から「2」に
変更される可能性があり、再度すべてのフラグをチェッ
クする必要があるため、その要否を判定するためのもの
である。
【0030】ステップ508またはステップ509で、
いずれかのフラグが「0」から「2」に変更された場合
には、ステップ510において抽出状態フラグFの値が
「1」と設定されていることになる。ステップ513
で、Fが「1」である場合には、ステップ514でチェ
ック回数L(初期値は「0」)をL+1に変更し、ステ
ップ503に戻って再度iを「1」に設定し、パイプP
1 からP19まで順番に、ステップ505から511に至
る一連の処理を繰り返す。
【0031】図6に示す第1例の条件下では、チェック
回数L=2の場合には、各フラグの値は、それぞれの図
の「第2回」の欄に示す結果となり、図11のパイプの
うち図10で2本線で示した部分に加えて新しく3本線
で示したパイプが、第2回の処理でブロックに含まれる
と新たに判定されたパイプとなる。同様に、チェック回
数L=3の場合には各フラグの値は、各図の「第3回」
の欄に示す結果となり、図12のパイプのうち4本線で
示した部分が、第3回の処理でブロックに含まれると新
たに判定されたパイプとなる。
【0032】ステップ508またはステップ509で、
いずれのフラグも「0」から「2」に変更されない状態
が、パイプP1 からP19まで一巡する間ずっと継続した
場合には、ステップ513(図4のステップ411)に
おいて抽出状態フラグFは「0」のままであり、その段
階で、ステップ401で指定した範囲およびステップ4
06で選んだバルブを「閉」と設定した条件下における
ブロック抽出のための処理が全て終了したと判定され
る。
【0033】図6に示す第1例の条件下では、チェック
回数L=4の場合には、パイプフラグPF 、ノードフラ
グNF およびバルブフラグのVF の値は、1つも変化せ
ず、「第3回」の欄に示す結果と全く同じとなり、これ
以上は何度処理を繰り返しても、どのフラグの値も変更
されない。したがってステップ513およびステップ4
11において、抽出状態フラグFは「0」であると判定
され、図5に示す処理は全て終了したことが確認され
る。この段階ではパイプP15のみが、配水ブロック外の
配水管であることになり、それ以外のパイプは全て配水
ブロックに含まれることになる。
【0034】次に、第1例の設定条件の下で、配水ブロ
ックの抽出が完了したか否かを判定する(ステップ41
2)。閉じた配水ブロックであるための第1の必要条件
は、ブロックの境界を示す端点が全て閉じたバルブでな
くてはならないということである。
【0035】しかし、第1例では、図12に示すように
ノードN9 およびN10が境界となる端点となっているた
め、対象区域内では閉じた配水ブロックは抽出できてい
ない。対象区域の内側にあって問題の端点のノードN9
およびN10に最も近いバルブV6 の開閉フラグは「0」
であり、バルブV6 は開いていることがわかる。バルブ
6 が開いているために対象区域内でのブロック化がで
きなかったことが表示の変化によりオペレータが容易に
分かるのであるから、オペレータはステップ406に戻
り、図6の第1例で開閉フラグが「0(開)」であった
バルブV6 を閉じて開閉フラグを「1(閉)」に変更
し、再度、配水ブロックの抽出を試みる。つまり、図1
3の第2例における各バルブの開閉状態および処理結果
を示す図のように、バルブV1 、V3 、V6 を閉じ開閉
フラグを「1」に設定することで、これらの閉じたバル
ブに囲まれた2本線で示すパイプ群からなる配水ブロッ
クを抽出できる。なお、この場合、バルブV2 、V4
5 の開閉フラグを「0(開)」である。
【0036】一般に、ステップ412において、ステッ
プ406で行なった各バルブの開閉状態の設定が不適当
であったために閉じたバルブでブロックを囲むことがで
きずブロック抽出が不可能となる場合には、ステップ4
01で指定範囲(対象区域)の境界線上に、バルブフラ
グVF が「2」で開閉フラグが「0(開)」であるバル
ブ、ノードフラグNF が「2」のノード、およびパイプ
フラグPF が「2」のパイプのいずれかが存在するた
め、これらの有無を判定する。無と判定された場合に
は、指定範囲の内側に、第1の必要条件を満たすブロッ
クが抽出できたことになる。
【0037】有と判定された場合には、ステップ412
で、ブロック抽出が完了していないと判断されたことに
なる。この場合には、閉じるべきバルブを抽出し、ステ
ップ406に戻って閉とするバルブの開閉フラグを「1
(閉)」とする。閉じるべきバルブを抽出する方法の1
例としては、次のような方法がある。(a)まず、ステ
ップ401で入力した指定範囲(対象区域)の境界線上
に、バルブフラグVFが「2」で開閉フラグが「0
(開)」であるバルブ、ノードフラグNF が「2」のノ
ード、またはパイプフラグPF が「2」のパイプが存在
するか否かにより、閉じた配水ブロックが抽出されてい
るか否かを判定する。(b)指定範囲(対象区域)の境
界線上に、バルブフラグVF が「2」で開閉フラグが
「0(開)」であるバルブ、ノードフラグNF が「2」
のノード、またはパイプフラグPF が「2」のパイプが
存在する場合には、対象区域の内側方向へ向かって、接
続するパイプ、ノード、バルブを次々にたどり、開閉フ
ラグが「0(開)」であるバルブまで接続しているか否
かを検索する。(c)開閉フラグが「0(開)」である
バルブまで接続している場合には、ステップ406で開
閉フラグを「1(閉)」に変更して、再度ステップ40
7以下の処理を繰り返す。
【0038】配水ブロックの第2の必要条件は、第1の
必要条件を満たす1つの配水ブロックの内部に、ステッ
プ407で指示した給水点からの配水が遮断される小ブ
ロックが存在していないということである。
【0039】図14の第3例における各バルブの開閉状
態および処理結果を示す図のように、ステップ406で
バルブV1 、V3 、V4 、V5 、V6 を閉じ開閉フラグ
を「1」に設定することで、これらの閉じたバルブに境
界を限られた2本線で示すパイプ群からなる配水ブロッ
クが抽出される。この場合は、バルブV2 のみが、開閉
フラグが「0(開)」であるバルブとなる。図14の配
水ブロックでは、第1の必要条件は満たしているが、第
2の必要条件を満たしていない。
【0040】つまり、バルブV4 、V5 が閉じられてい
るため、仮給水点から給水しても、パイプP5 、P6
12の部分には給水されないことになる。これらのパイ
プP5 、P6 、P12には、他に給水経路がないため、バ
ルブV4 、V5 が閉じられていることは望ましくない。
したがって、オレペレータは表示により内部の孤立パイ
プであることが分かるので、バルブV4 、V5 を開と
し、開閉フラグを「0(開)」に変更することで、図1
3の第2例に示すような配水ブロックを抽出することが
できる。
【0041】配水ブロックの第3の必要条件は、第1お
よび第2の必要条件を満たす1つの配水ブロックの内部
に、この配水ブロックの境界以外の箇所に閉じたバルブ
が存在していないということである。
【0042】図15の第4例における各バルブの開閉状
態および処理結果を示す図と、図16の第5例における
各バルブの開閉状態および処理結果を示す図とを比較し
てみると、図15で開であるバルブV5 が図16では閉
であり、図15で閉であるバルブV4 が図16では開で
あって、バルブの開閉状態は異なっている。しかし、配
水ブロックに含まれる2本線で示されたパイプ群は、図
15と図16とでは、全く同じであり、しかも図13に
示す配水ブロックに含まれるパイプ群とも全く同じであ
る。
【0043】しかし、図15のバルブV4 および図16
のバルブV5 の両側に存在するパイプのパイプフラグP
F は、いずれも「2」で仮給水点からの給水が供給され
ている。給水管(パイプ)が袋小路状態になることは可
能な限り避けるべきであるため、バルブV4 およびバル
ブV5 は両方とも開とすべきである。第1の必要条件、
第2の必要条件、第3の必要条件を全て満たす配水ブロ
ックを抽出するためには、図4のステップ406でバル
ブの開閉を指示する際に、図13の第2例に示すよう
に、バルブV1 、V3 、V6 を閉じて開閉フラグを
「1」とし、バルブV2 、V4 、V5 を開いて開閉フラ
グを「0」としなくてはならない。
【0044】第1の必要条件および第2の必要条件を満
たしている配水ブロックの内部に、開くべきバルブが閉
じられている状態が存在することを発見するには、開閉
フラグが「1(閉)」となっているバルブの両端のパイ
プのパイプフラグPF が両方とも「2」となっているバ
ルブを検索する等の方法がある。
【0045】なお、より複雑または広範囲な管網におい
ては、各バルブの開閉の設定を変更することで、ステッ
プ401で指定した1つの範囲内で、様々なブロックを
抽出することが可能となる。
【0046】このように、本実施例によれば、配水(管
路の)ブロックの抽出および変更を自動的ないし半自動
的に行なうことができる。また、配水ブロックにおいて
開くべきバルブが閉じられている状態を発見することが
できる。
【0047】なお、図3に示したバルブレコードのデー
タフォーマットの1例ではバルブの開閉フラグが含まれ
ているが、バルブの開閉フラグのデータファイルと、開
閉フラグを含まないバルブレコードのファイルとを別々
にしてもよい。
【0048】また、図4のステップ407および図5の
ステップ501で設定した給水点の位置のデータについ
ては、別のファイルで保管してもよい。
【0049】なお、この管路のブロック抽出方法および
管路のブロック変更方法は、ガス管網にも応用でき、給
水管の給水点は、ガス配管の場合にはガバナに相当す
る。
【0050】
【発明の効果】管路のブロックの抽出および変更を自動
的に行なうことのできる、管路のブロック抽出方法およ
び管路のブロック変更方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 システムの1例を示す概略構成図
【図2】 本実施例で対象となる管網を示す図
【図3】 ワークファイルでのバルブレコードのデータ
フォーマットの一例を示す説明図
【図4】 配水ブロック抽出および配水ブロック変更の
手順を示すフローチャート
【図5】 図3のAを詳細に示すフローチャート
【図6】 第1例における各バルブの開閉状態を示す図
【図7】 第1例におけるパイプフラグPF の変化を示
す説明図
【図8】 第1例におけるノードフラグNF の変化を示
す説明図
【図9】 第1例におけるバルブフラグVF の変化を示
す説明図
【図10】 第1回の処理でブロックに含まれると判定
されたパイプを示す図
【図11】 第2回の処理でブロックに含まれると判定
されたパイプを示す図
【図12】 第3回の処理でブロックに含まれると判定
されたパイプを示す図
【図13】 第2例における各バルブの開閉状態および
処理結果を示す図
【図14】 第3例における各バルブの開閉状態および
処理結果を示す図
【図15】 第4例における各バルブの開閉状態および
処理結果を示す図
【図16】 第5例における各バルブの開閉状態および
処理結果を示す図
【符号の説明】
1…………ホストコンピュータ 3…………データベース 5…………アプリケーションプログラム 7a………第1のワークファイル 7b………第2のワークファイル 9…………検索出力用端末 11………表示部 13………タブレット 15………ハードコピー装置 21………ヘッダ 22………付加領域 23………データ領域

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)複数の管路が結合され、途中にバ
    ルブが設けられた管網のバルブに開閉情報を設定する工
    程と、 (b)供給点となる管路を指定し、閉情報を持ったバル
    ブに至るまで管路追跡を行なう工程と、 (c)閉情報を有するバルブに至るまでの管路をブロッ
    クとして抽出する工程と、 を具備することを特徴とする管路のブロック抽出方法。
  2. 【請求項2】 前記ブロックを表示する工程を更に具備
    することを特徴とする請求項1記載の管路のブロック抽
    出方法。
  3. 【請求項3】 前記ブロックの内部で前記ブロックの境
    界以外の箇所に閉じたバルブが存在する場合には該バル
    ブを開とする工程を更に具備する請求項1または請求項
    2に記載された管路のブロック抽出方法。
  4. 【請求項4】 前記管路はガス管である請求項1から請
    求項3に記載された管路のブロック抽出方法。
  5. 【請求項5】 前記管路は上水道管である請求項1から
    請求項3に記載された管路のブロック抽出方法。
  6. 【請求項6】 (a)複数の管路が結合され、途中にバ
    ルブが設けられた管網のバルブに開閉情報を設定する工
    程と、 (b)供給点となる管路を指定し、閉情報を持ったバル
    ブに至るまで管路追跡を行なう工程と、 (c)閉情報を有するバルブに至るまでの管路をブロッ
    クとして抽出する工程と、 (d)前記バルブの開閉情報を任意に変更して、前記工
    程(a)から前記工程(c)を繰り返す工程と、 を具備することを特徴とする管路のブロック変更方法。
  7. 【請求項7】 前記ブロックを表示する工程を更に具備
    することを特徴とする請求項6記載の管路のブロック変
    更方法。
  8. 【請求項8】 (a)前記複数の管路の内部で閉情報を
    持ったバルブのみに囲まれたブロックを抽出できたか否
    かを判定する工程と、 (b)(a)でブロックが抽出できないと判定された場
    合に開情報を持ったバルブのうち閉とすべきバルブを抽
    出する工程と、 (c)(b)で抽出されたバルブを閉とする工程と、 を更に具備することを特徴とする請求項6または請求項
    7に記載された管路のブロック変更方法。
  9. 【請求項9】 (a)前記ブロックの内部に供給点から
    の供給が遮断される小ブロックが存在するか否かを判定
    する工程と、 (b)(a)で小ブロックが存在すると判定された場合
    には該小ブロックが孤立パイプであるか否かを判定する
    工程と、 (c)(a)および(b)で孤立パイプではない小ブロ
    ックが存在すると判定された場合には該小ブロックの境
    界にあるバルブを開とする工程と、 を更に具備することを特徴とする請求項6または請求項
    7に記載された管路のブロック変更方法。
  10. 【請求項10】 前記ブロックの内部で前記ブロックの
    境界以外の箇所に閉じたバルブが存在する場合には該バ
    ルブを開とする工程を更に具備する請求項6または請求
    項7に記載された管路のブロック変更方法。
  11. 【請求項11】 前記管路はガス管である請求項6から
    請求項10に記載された管路のブロック変更方法。
  12. 【請求項12】 前記管路は上水道管である請求項6か
    ら請求項10に記載された管路のブロック変更方法。
JP6331745A 1994-12-09 1994-12-09 管路のブロック抽出方法および管路のブロック変更方法 Pending JPH08292971A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100456177C (zh) * 2005-12-09 2009-01-28 北京北方微电子基地设备工艺研究中心有限责任公司 一种晶片刻蚀设备的气路控制方法
JP2010139039A (ja) * 2008-12-15 2010-06-24 Tokyo Gas Co Ltd 埋設パイプラインによる災害時ガス供給工法

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