JPH08292683A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JPH08292683A
JPH08292683A JP7095332A JP9533295A JPH08292683A JP H08292683 A JPH08292683 A JP H08292683A JP 7095332 A JP7095332 A JP 7095332A JP 9533295 A JP9533295 A JP 9533295A JP H08292683 A JPH08292683 A JP H08292683A
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JP
Japan
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image forming
image
forming area
belt
counter
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JP7095332A
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English (en)
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Toru Iwanami
徹 岩波
Satoshi Akaike
智 赤池
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像記録装置において、合成/部分消去等の
画像編集機能や両面記録、あるいは原稿入力装置等の周
辺機器と連動させる機能などを使用した場合でも、感光
体の疲労が部分的に偏ることによって、作像領域間にお
いて感光体の劣化の程度が異なることによる画質劣化を
防止可能な画像記録装置を提供することを目的とする。 【構成】 ベルト状感光体の各作像領域の使用履歴を計
測する使用履歴計測手段と、前記使用履歴計測手段によ
って計測された各作像領域の使用履歴を記憶する記憶手
段と、前記記憶手段に記憶された各作像領域の使用履歴
に基づいて、記録動作の開始時に使用履歴が最も小さい
作像領域を最初の作像に使用するよう作像位置を制御す
る作像位置制御手段とを備えるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子写真法を利用し
た複写機やプリンタ等の画像記録装置に関し、特に複数
の作像領域を有する感光体において作像領域間で感光体
の劣化の程度が異なることによる画質劣化を防止可能と
した画像記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記画像記録装置のうち単位時間
あたりのプリント枚数が多い機種としては、例えば、感
光体として継ぎ目部を有する無端ベルト状の感光体を使
用し、このベルト状感光体の周囲に、一次帯電器、画像
露光手段、現像器、転写帯電器、分離帯電器、クリーニ
ング装置、定着器等の画像形成手段を配置して、このベ
ルト状感光体上に継ぎ目部を除いて連続的に画像を記録
するように構成したものがある。このため、上記画像記
録装置では、例えば、図12に示すように、ベルト状感
光体4上に継ぎ目部21を除いて複数の作像領域22を
設定し、各作像領域22に静電潜像を形成して画像の記
録を行うことにより、単位時間あたり多数枚のプリント
を可能としている。
【0003】このような構成の画像記録装置では、画像
記録モードによって何枚の画像記録を行う場合でも、ベ
ルト状感光体4の継ぎ目部21に隣接する先端部の作像
領域22が常に使用されるため、ベルト状感光体4の使
用する作像領域22が偏ることがある。上記ベルト状感
光体の使用する作像領域が偏ると、感光体の疲労度が作
像領域によって異なり、画像の露光光量が一定の場合で
も感光体の表面電位が、図13に示すように、感光体の
疲労度によって変化してしまい、感光体の使用履歴によ
ってバックグラウンド(BKG)電位が図14に示すよ
うに変化する。そのため、上記ベルト状感光体の作像領
域の疲労度によって感光体の露光部の表面電位が十分低
下せず、感光体の背景部にかぶり等が発生して画質が劣
化し、連続して多数枚のプリントを行った場合には、ベ
ルト状感光体の使用した作像領域によって画質が著しく
異なり、画像記録装置の画質は、最も画質の悪いもので
評価されるため、ベルト状感光体の寿命が相対的に短く
なるという問題点があった。
【0004】そこで、かかる問題点を解決し得る技術と
しては、特開昭60−64374号公報、特開昭62−
150268号公報、特開昭62−280871号公
報、特開昭63−191161号公報及び特開平3−2
30177号公報等に示すように種々のものが既に提案
されている。
【0005】上記特開昭60−64374号公報に係る
感光体ベルトの作像位置決め方式は、感光体ベルト上に
形成する画像の作像位置を決める方式において、感光体
ベルトの端部にマークを設け、このマークを検出してか
らのベルト移動時間を監視して各作像位置を決めると共
に、複写動作開始時の最初の作像位置を適宜変化させる
ように構成したものである。ここで、複写動作開始時の
最初の作像位置を適宜変化させる手段としては、最初の
作像位置を乱数で決定したり、前回最後に使用した作像
領域の次の作像領域を最初の作像位置とするものなどが
ある。
【0006】また、上記特開昭62−150268号公
報に係るベルト状感光体の停止位置制御装置は、一周に
複数の画像形成領域を有し、記録する画像のサイズによ
り画像形成領域の分割を異にするベルト感光体を用いる
静電記録装置の上記ベルト感光体の停止位置制御装置に
おいて、記録動作完了後の停止位置が特定の画像サイズ
に対応した画像領域により決定されるように制御される
ものである。
【0007】さらに、上記特開昭62−280871号
公報に係る画像形成装置は、感光体の疲労度に対応して
原稿ランプの供給電圧を調整手段で調整し、前記供給電
圧が所定値に達した時、自動的に現像バイアス電位を補
正する補正手段に切換わるように構成したものである。
【0008】また更に、上記特開昭63−191161
号公報に係る感光体疲労を補償した複写装置は、感光体
の疲労の程度を、前回コピー終了時点までの疲労度、前
回コピー終了よりの休止時間及び今回のコピー時間によ
り計測する手段と、該疲労の程度に応じて帯電基の帯電
電流及び/又は露光ランプの電圧を制御する手段を設け
るように構成したものである。
【0009】また、上記特開平3−230177号公報
に係る画像形成装置は、露光装置から像露光して像形成
体表面に静電潜像を形成し、該静電潜像を現像装置で現
像して顕像化する画像形成装置において、コピー枚数を
検知するコピー枚数検知手段からのコピー枚数データに
基づいて前記露光装置のガンマ特性を変化させるように
構成したものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の場合には、次のような問題点を有している。す
なわち、上記提案に係る種々の装置の場合には、記録動
作開始時の最初の作像領域を適宜変化させたり、感光体
の疲労度に応じて画像形成条件を適宜変化させることに
より、感光体が部分的に疲労して画質トラブルが発生す
るのを防止したものである。ところが、最近の画像記録
装置では、高画質化及び高機能化に伴って装備される種
々の機能、即ち合成/部分消去等の画像編集機能を使用
した時、両面記録を行った時、手差しコピーをとった
時、あるいは原稿入力装置等の周辺機器と連動させた時
などに、画像記録上の理由やタイミング待ち等の理由か
ら、1つの連続した記録動作中でも、一時的に帯電器を
OFFしたり、現像前に除電器で感光体上の電位を除電
して現像を防止する場合がある。そのため、このような
種々の機能を使用した場合には、従来の技術では、感光
体の疲労が部分的に偏ることを効果的に防ぐことはでき
ないという問題点があった。
【0011】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたもので、その目的とすると
ころは、画像記録装置において、合成/部分消去等の画
像編集機能や両面記録、あるいは原稿入力装置等の周辺
機器と連動させる機能などを使用した場合でも、感光体
の疲労が部分的に偏ることによって、作像領域間におい
て感光体の劣化の程度が異なることによる画質劣化を防
止可能な画像記録装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項第1項
に係る画像記録装置は、複数の作像領域を有し、無端ベ
ルト状に形成された感光体を用いて画像の記録を行う画
像記録装置において、前記ベルト状感光体の各作像領域
の使用履歴を計測する使用履歴計測手段と、前記使用履
歴計測手段によって計測された各作像領域の使用履歴を
記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された各作像
領域の使用履歴に基づいて、記録動作の開始時に使用履
歴が最も小さい作像領域を最初の作像に使用するよう作
像位置を制御する作像位置制御手段とを備えるように構
成されている。
【0013】また、この発明の請求項第2項に係る画像
記録装置は、複数の作像領域を有し、無端ベルト状に形
成された感光体を用いて画像の記録を行う画像記録装置
において、前記ベルト状感光体の各作像領域の使用履歴
を計測する使用履歴計測手段と、前記使用履歴計測手段
によって計測された各作像領域の使用履歴を記憶する記
憶手段と、前記記憶手段に記憶された各作像領域の使用
履歴に応じて、各作像領域毎に作像条件を変更する作像
条件変更手段とを備えるように構成されている。
【0014】さらに、この発明の請求項第3項に係る画
像記録装置は、請求項第1項又は第2項記載の画像記録
装置において、前記使用履歴計測手段が計測する使用履
歴が、ベルト状感光体の各作像領域の使用回数であるこ
とを特徴とするものである。
【0015】また、この発明の請求項第4項に係る画像
記録装置は、請求項第1項又は第2項記載の画像記録装
置において、前記使用履歴計測手段が計測する使用履歴
が、ベルト状感光体の各作像領域の帯電から除電までの
時間に基づく値であることを特徴とするものである。
【0016】上記使用履歴計測手段としては、例えば、
ベルト状感光体1周内に設けられた作像領域毎に、その
領域の使用量をカウントするカウンタが用いられるが、
使用履歴を表す尺度としては、上記したように、帯電か
ら除電までの時間でもよいし、作像回数でもよい。ま
た、作像回数の場合、作像領域中実際に帯電が行われた
面積や帯電から除電までの時間に応じて重みづけを行っ
た値をカウントしてもよい。
【0017】
【作用】この発明の請求項第1項に係る画像記録装置
は、使用履歴計測手段によってベルト状感光体の各作像
領域の使用履歴を計測して、この使用履歴計測手段によ
って計測された各作像領域の使用履歴を記憶手段に記憶
し、この記憶手段に記憶された各作像領域の使用履歴に
基づいて、記録動作の開始時に使用履歴が最も小さい作
像領域を最初の作像に使用するよう作像位置を作像位置
制御手段によって制御するように構成されているので、
常に使用履歴が最も小さい作像領域から画像の記録動作
を開始することができ、画像記録装置において、合成/
部分消去等の画像編集機能や両面記録、あるいは原稿入
力装置等の周辺機器と連動させる機能などを使用した場
合でも、感光体の疲労が部分的に偏ることによって、作
像領域間において感光体の劣化の程度が異なることによ
る画質劣化を防止することができる。
【0018】また、この発明の請求項第2項に係る画像
記録装置は、使用履歴計測手段によってベルト状感光体
の各作像領域の使用履歴を計測して、この使用履歴計測
手段によって計測された各作像領域の使用履歴を記憶手
段に記憶し、この記憶手段に記憶された各作像領域の使
用履歴に応じて、各作像領域毎に作像条件を作像条件変
更手段によって変更するように構成されているので、画
像記録装置において、合成/部分消去等の画像編集機能
や両面記録、あるいは原稿入力装置等の周辺機器と連動
させる機能などを使用した場合でも、感光体の疲労が部
分的に偏った場合でも、各作像領域の使用履歴に応じ
て、各作像領域毎に作像条件を作像条件変更手段によっ
て変更することにより、作像領域間において感光体の劣
化の程度が異なることによる画質が劣化するのを防止す
ることができる。
【0019】さらに、この発明の請求項第3項に係る画
像記録装置は、請求項第1項又は第2項記載の画像記録
装置において、前記使用履歴計測手段が計測する使用履
歴が、ベルト状感光体の各作像領域の使用回数であるこ
とを特徴とするので、簡単な構成で使用履歴を計量可能
である。
【0020】また、この発明の請求項第4項に係る画像
記録装置は、請求項第1項又は第2項記載の画像記録装
置において、前記使用履歴計測手段が計測する使用履歴
が、ベルト状感光体の各作像領域の帯電から除電までの
時間に基づく値であることを特徴とするので、より正確
な使用履歴の計量が可能となる。
【0021】
【実施例】以下にこの発明を図示の実施例に基づいて説
明する。
【0022】図2はこの発明に係る画像記録装置の一実
施例を示すものである。
【0023】図2において、1は画像記録装置本体を示
すものであり、この画像記録装置本体1には、幾つかの
付加装置が装備可能となっている。上記画像記録装置本
体1の上端面には、図示しない原稿を載置するプラテン
ガラス2が配置されており、このプラテンガラス2の下
方には、原稿の画像を走査する走査光学系3、及びベル
ト状の感光体4を含む画像形成部5が配設されている。
また、上記画像記録装置本体1の内部には、上段トレイ
6−1、中段トレイ6−2、下段トレイ6−3が配設さ
れているとともに、これらのトレイからは、用紙搬送系
7を介して転写用紙が画像形成部5へと搬送される。さ
らに、上記給紙トレイ内の用紙を搬送するための用紙搬
送系7には、インバータ9、10及びデュープレックス
トレイ11が配置されている。また、上記画像記録装置
本体1上には、CRTディスプレイからなるユーザーイ
ンターフェイス12と、プラテンガラス2上に配置され
たDADF(自動両面原稿送り装置)13とが配置され
ている。なお、上記DADF13の代わりにRDH(原
稿を元のフィード状態に戻し原稿送りを自動的に繰り返
す装置)15を装着することも可能となっている。ま
た、用紙搬送系7の供給側には、MSI(手差しトレ
イ)16及びHCF(大容量トレイ)17を取り付ける
ことが可能であり、用紙搬送系7の出口側には、1台な
いし複数台のソータ19あるいはシンプルキャッチトレ
イ20が取り付け可能となっている。
【0024】図3は上記画像記録装置の画像形成部5を
示すものである。
【0025】図において、4は上記ベルト状感光体を示
すものであり、このベルト状感光体4は、駆動ローラ2
01及び複数の従動ローラ202等によって循環移動自
在に支持されているとともに、駆動ローラ201を駆動
モータ237によって回転駆動することにより、矢印方
向に沿って所定の移動速度で移動するように配設されて
いる。また、上記駆動モータ237は、エンコーダ23
8によって回転量が検出され、後述する作像領域のうち
どの作像領域が何処に位置しているかを管理している。
ベルト状感光体4の移動速度を高精度に制御可能となっ
ている。上記ベルト状感光体4は、一次帯電器211に
よって所定の電位に一様に帯電された後、プラテンガラ
ス2上に載置された図示しない原稿の画像が走査光学系
3により露光位置231において露光され、当該ベルト
状感光体4の表面には、原稿の画像に応じた静電潜像が
形成される。
【0026】上記走査光学系3は、プラテンガラス2上
に載置された原稿を照明する露光ランプ102と、原稿
からの反射光像を実線で示す光路に沿ってベルト状感光
体4の表面に導くフルレートミラー103と、2枚のハ
ーフレートミラー106、107と、結像レンズ108
と、ミラー110、111、113とから構成されてい
る。そして、上記フルレートミラー103は第1のキャ
リッジ101に、2枚のハーフレートミラー106、1
07は第2のキャリッジ105に、それぞれ取付られて
おり、原稿走査時には、第1のキャリッジ101が矢印
方向に沿ってV1の速度で、第2のキャリッジ105が
矢印方向に沿ってV1/2の速度で、それぞれ駆動され
るようになっている。また、上記ミラー110、111
は第3のキャリッジ109に、ミラー113は第4のキ
ャリッジ112に、それぞれ取付られており、原稿走査
時には、第4のキャリッジ112が矢印方向に沿ってV
2の速度で、第3のキャリッジ109が矢印方向に沿っ
てV2/2の速度で、それぞれ駆動されるようになって
いる。
【0027】上記ベルト状感光体4の表面には、上記の
如く構成される走査光学系3によって露光箇所231で
原稿の画像がスリット状に走査露光され、原稿に対応し
た静電潜像が形成される。そして、インターイメージラ
ンプ215で不要な像や像間のイレーズ、更にはサイド
イレーズを行った後、ベルト状感光体4の静電潜像は、
通常黒色トナーの現像装置216、またはカラートナー
の現像装置217によって現像されてトナー像となる。
このトナー像は、ベルト状感光体4の回転と共に移動
し、プリトランスファコロトロン218、トランスファ
コロトロン220の近傍を通過する。上記プリトランス
ファコロトロン218は、通常、交流印加によりトナー
の電気的付着力を弱めトナーの移動を容易にするための
ものである。また、上記ベルト状感光体4は、透明な合
成樹脂によって形成されているため、転写前にプリトラ
ンスファランプ(イレーズ用に兼用)225で背面から
光の照射を受けてさらにトナーの電気的付着力を弱め、
転写が行われ易くするように構成されている。
【0028】一方、画像記録装置本体1の供給トレイ6
−1、6−2、6−3に収容されているコピー用紙、あ
るいは手差しトレイ16に沿って手差しで送り込まれる
コピー用紙は、送りロールによって送り出され、搬送ガ
イド501に案内されてベルト状感光体4とトランスフ
ァコロトロン220の間を通過するように搬送される。
上記コピー用紙の搬送は、原則的にLEF(Long Edg
e Feed )によって行われ、用紙の先端と露光開始位置
タッキングポイントで一致するように図示しないレジゲ
ートが開閉制御されてトナー像がコピー用紙上に転写さ
れることになる。そして、デタックコロトロン221と
ストリップフィンガ222によって用紙がベルト状感光
体4から剥離され、トナー像が転写されたコピー用紙
は、定着器24によって熱及び圧力によって定着処理を
受けて排出トレイ20等に排出されるようになってい
る。
【0029】コピー用紙が剥離された後のベルト状感光
体4は、プレクリーンコロトロン224によりクリーニ
ングし易くされ、ランプ225による背面からの光照射
により不要な電荷が消去され、ブレード226によって
不要なトナー、ゴミ等が掻き落とされ、次の画像記録工
程に備える。
【0030】なお、上記ベルト状感光体4上には、パッ
チジェネレータ212により像間にパッチが形成され、
パッチ部の静電電位をESVセンサ214で検出して濃
度調整が行われる。また、ベルト状感光体4上には、後
述するように、ホール252が開けられており、ベルト
ホールセンサ213でこれを検出してベルトスピードを
検出し、プロセススピードの制御を行っている。また、
ADC(Auto Density Control)センサ219で、
パッチ部分に載ったトナーから反射光量とトナーがない
状態における反射光量とを比較してトナーの付着具合を
検出し、またポップセンサ223で用紙が剥がれずにベ
ルト状感光体4に巻きついてしまった場合を検知してい
る。
【0031】図4は上記ベルト状感光体の作像領域を示
すものである。ベルト状感光体4には、シーム部251
があるので、ここに像がのらないようにしており、シー
ム部251から一定距離Lの位置にベルトホール252
が設けられ、例えば周長1158mmの場合には、Lは
70mmに設定される。図の253、254はベルト状
感光体4面をN分割したときの先頭と最後のコピーフレ
ームで、図のBはコピーフレームの間隔、Cはコピーフ
レーム長、Dはコピーフレームのピッチであり、シーム
251は、コピーフレーム253のLE(LeadEdge
)とコピーフレーム254のTE(Tail Edge )と
の中央にくるようにA=B/2に設定されている。
【0032】なお、コピーフレームのLEは、記録用紙
のLEと一致させる必要があるが、TEは必ずしも一致
せず、コピーフレーム適用の最大用紙TEと一致する。
【0033】上記の如く構成される画像形成部4では、
例えば、両面記録動作を行う場合、記録用紙が供給トレ
イ6−1、6−2、6−3、又は手差しトレイ16より
送り出され、この記録用紙は、用紙搬送系7を通って搬
送ガイド501により案内されてベルト状感光体4とト
ランスファコロトロン220の間の転写部Aへと搬送さ
れる。そして、上記記録用紙上には、トランスファコロ
トロン220によってベルト状感光体4上に形成された
トナー像が転写された後、このトナー像が転写された記
録用紙は、定着器24によってトナー像が定着され、一
旦、デュープレックストレイ11に上下反転して仮置き
される。その後、記録用紙の裏面に画像を記録するた
め、再びデュープレックストレイ11より用紙搬送系7
を通って転写部Aへと搬送され、トナー像の転写、定着
工程を経て排出トレイ20等に排出される。
【0034】このため、例えば、両面記録動作を行う場
合には、連続記録動作中であってベルト状感光体4が回
転を継続している状態でも、記録用紙の表裏両面を反転
して搬送する間、画像形成部5の動作には、ベルト状感
光体4の帯電及び画像露光、現像工程を行わない待ち時
間が発生することになる。そのため、上記ベルト状感光
体4のコピーフレーム(作像領域)には、両面記録動作
等の機能を実行すると、画像記録のための帯電や露光等
を受ける使用履歴が不規則的に変動し、コピーフレーム
(作像領域)毎に使用履歴が異なることとなる。
【0035】ところで、上記の如く原稿の画像が露光さ
れ、画像の形成が行われるベルト状感光体4は、図5に
示すように、記録用紙25のサイズに応じて、次に示す
ように予め定められたコピーフレーム(作像領域)に画
像の形成が行われるようになっている。すなわち、図5
はベルト状感光体4を展開した状態を示すものであり、
このベルト状感光体4の表面には、A3サイズの記録用
紙A3−1、A3−2に対応する画像が所定の間隔を隔
てて2箇所、A4サイズの記録用紙A4−1、A4−
2、A4−3、A4−4に対応する画像が所定の間隔を
隔てて4箇所配置されるように、コピーフレーム(作像
領域)が設定されている。
【0036】そして、上記ベルト状感光体4の場合に
は、感光体の各コピーフレーム(作像領域)の使用履歴
を個別に計数するカウンタが、図5のように設定されて
いる。すなわち、A3−1の記録用紙に対応したコピー
フレーム(作像領域)で画像記録が行われた場合には、
カウンタ1及びカウンタ2が、A3−2の記録用紙に対
応したコピーフレーム(作像領域)で画像記録が行われ
た場合には、カウンタ3及びカウンタ4が、カウンタト
されるようになっている。また、A4−1の記録用紙に
対応したコピーフレーム(作像領域)で画像記録が行わ
れた場合にはカウンタ1が、A4−2の記録用紙の場合
にはカウンタ3が、A4−3の記録用紙の場合にはカウ
ンタ3が、A4−4の記録用紙の場合にはカウンタ4
が、それぞれカウントされるようになっている。
【0037】図6は上記ベルト状感光体4表面の作像領
域の他の配置例を示すものである。この図では、ベルト
状感光体4上にA3サイズの記録用紙が3枚、A4サイ
ズの記録用紙が4枚、それぞれ所定の間隔をおいて配置
されるようになっている。
【0038】そして、上記ベルト状感光体4の場合に
は、感光体の使用履歴を計数するカウンタが、図6によ
うに設定されている。すなわち、A3−1の記録用紙の
場合にはカウンタ1が、A3−2の記録用紙の場合には
カウンタ2及びカウンタ3が、A3−3の記録用紙の場
合にはカウンタ4が、それぞれカウントされるようにな
っている。また、A4−1の記録用紙の場合にはカウン
タ1が、A4−2の記録用紙の場合にはカウンタ2が、
A4−3の記録用紙の場合にはカウンタ3が、A4−4
の記録用紙の場合にはカウンタ4が、それぞれカウント
されるようになっている。
【0039】また、上記ベルト状感光体4の各作像領域
の使用履歴を計数するカウンタとしては、更に精度良く
検出するため、図6(c)のように設定しても良い。す
なわち、この配置例では、A3−1の記録用紙の場合に
はカウンタ1及びカウンタ2が、A3−2の記録用紙の
場合にはカウンタ4、5、6が、A3−3の記録用紙の
場合にはカウンタ8及びカウンタ9が、それぞれカウン
トされるようになっている。また、A4−1の記録用紙
の場合にはカウンタ1が、A4−2の記録用紙の場合に
はカウンタ3及びカウンタ4が、A4−3の記録用紙の
場合にはカウンタ6及びカウンタ7が、A4−4の記録
用紙の場合にはカウンタ9が、それぞれカウントされる
ようになっている。
【0040】上記の構成では、基本的に、所定の作像領
域で記録用紙の画像記録を行った場合に、カウンタがカ
ウントを行うように設定されている。しかし、記録動作
のモードによっては、帯電から除電までの時間が通常の
記録動作と異なる作像領域が発生する。例えば、図3に
おいて通常の記録動作では、一次帯電器211で帯電さ
れた領域が、プリトランスファランプ(イレーズ用に兼
用)225によって除電される。一方、画像形成部4の
待ち時間中は、一次帯電器211で帯電された領域が、
インターイメージランプ215によって除電される。従
って、待ち時間中の作像領域については、通常の記録動
作で1単位の計数に対し、帯電時間の比に応じて例えば
1/2単位の計数を該当するカウンタによって使用履歴
を計数することによって、感光体の疲労度をきめ細かく
把握できる。また、画像信号の書込み画素数やエリアカ
バレッジ(Area Coverage )を計数し、これに重み付
けをした値を、その画像が記録される作像領域にカウン
トするように構成しても良い。
【0041】そして、記録動作の終了時に、カウンタの
値が最も小さい領域を、次回の記録動作で最初に使用す
る領域とする。そのため、該当する領域を、次の作像領
域の停止位置236になるようにベルト状感光体4を停
止させるように構成されている。
【0042】図1は上記画像記録装置の制御回路を示す
ブロック図である。
【0043】図において、30は画像記録装置の画像記
録動作を制御するCPUからなる記録装置制御手段、3
1はベルト状感光体4の駆動を制御する感光体駆動制御
手段、237はベルト状感光体4の前記駆動モータ、4
はこの駆動モータ237によって回転駆動されるベルト
状感光体、213はベルト状感光体4の位置を検出する
前述したホールセンサからなる感光体位置検出手段、3
2は上記ベルト状感光体4の各作像領域の使用履歴を個
別に計量するカウンタからなる使用履歴計量手段と、3
3はこの使用履歴計量手段32によって計量された使用
履歴を記憶する不揮発性メモリ(NVM)からなる使用
履歴記憶手段、215はベルト状感光体4の不要像を除
電するインターイメージランプからなる不要像除電器、
34はこの不要像除電器215を制御する不要像除電器
制御手段、211はベルト状感光体4を帯電する一次帯
電器、35はこの一次帯電器211を制御する帯電器制
御手段、102は原稿の画像を露光する露光ランプ、3
6はこの露光ランプ102を制御する露光量制御手段、
216はベルト状感光体4上の静電潜像を現像する現像
器、37はこの現像器216に引加する現像バイアスを
制御する現像バイアス制御手段を、示すものである。
【0044】以上の構成において、この実施例に係る画
像記録装置では、次のようにして当該画像記録装置にお
いて、合成/部分消去等の画像編集機能や両面記録、あ
るいは原稿入力装置等の周辺機器と連動させる機能など
を使用した場合でも、感光体の疲労が部分的に偏ること
を効果的に防ぐことができ、作像領域間において感光体
の劣化の程度が異なることによる画質劣化を防止可能と
なっている。
【0045】すなわち、上記画像記録装置では、図2に
示すように、画像記録装置本体1の上端面に配置された
プラテンガラス2に図示しない原稿を載置した状態で、
原稿の画像を走査光学系3を介して1次帯電器によって
予め所定の電位に帯電されたベルト状感光体4上に走査
露光し、ベルト状感光体4上に原稿の画像に対応した静
電潜像を形成する。そして、上記ベルト状感光体4上に
形成された静電潜像を、図3に示すように、第1又は第
2の現像装置216、217によって現像して、トナー
像とする。このベルト状感光体4上に形成されたトナー
像は、給紙トレイ6−1、6−2、6−3から給紙され
る記録用紙25上にトランスファコロトロン220の帯
電によって転写された後、デタックコロトロン221の
帯電を受けてベルト状感光体4から分離され、定着器2
4によって定着処理を受ける。
【0046】ところで、上記ベルト状感光体4は、上記
の如く一次帯電器211によって所定の電位に一様に帯
電されるとともに、除電されるまでの間、帯電された状
態にあるため、ベルト状感光体4の感光体層は劣化を受
けるが、その劣化の程度は、画像記録に使用される各作
像領域の使用頻度、更には両面記録動作中などのように
帯電されたままの状態にある時間や、一旦帯電されて画
像記録することなくインターイメージランプ215によ
って除電されるまでの時間等に依存して異なる。
【0047】そのため、この実施例では、図5に示すよ
うに、ベルト状感光体4の各作像領域の使用頻度がカウ
ンタからなる使用履歴計量手段32によって計量され、
記録動作制御手段30は、次のようにして各作像領域の
カウンタの計量値に応じて、画像記録動作を行う作像領
域を制御するようになっている。即ち、上記記録動作制
御手段は、図7に示すように、まず、画像記録装置が稼
働中か否かを判別し(ステップ1)、画像記録装置が稼
働中の場合には、作像領域のLEが一次帯電器211を
通過したか否かが判別される(ステップ2)。そして、
ベルト状感光体4の作像領域のLEが一次帯電器211
を通過した場合には、一次帯電器211がONか否かが
判別された後(ステップ3)、一次帯電器211がON
の場合には、一次帯電器211で帯電された直後インタ
ーイメージランプ215で除電されるのパターンか、
一次帯電器211で帯電された後画像記録が行われプリ
トランスファランプ(イレーズ用に兼用)225で除電
されるのパターンかが判別される(ステップ4)。い
ま、帯/除電のパターンが一次帯電器211で帯電され
た後画像記録が行われプリトランスファランプ(イレー
ズ用に兼用)225で除電されるのパターンの場合に
は、使用される記録用紙25のサイズがA4サイズであ
るかA3サイズであるかが判別される(ステップ5)。
使用される記録用紙25のサイズがA4サイズの場合に
は、図5に示すように、次にどの作像領域(使用パネ
ル)が使用されるかが判別される(ステップ6)。そし
て、A4−1の作像領域が使用される場合には、カウン
タ1に4を加算し(ステップ7)、A4−2の作像領域
が使用される場合には、カウンタ2に4を加算し(ステ
ップ8)、A4−3の作像領域が使用される場合には、
カウンタ3に4を加算し(ステップ9)、A4−3の作
像領域が使用される場合には、カウンタ4に4を加算す
る(ステップ10)。
【0048】そして、画像記録動作の停止要求があるか
否かが判別され(ステップ11)、連続画像記録動作を
行う場合には、ステップ2に戻り、画像記録動作の停止
要求がある場合には、各カウンタのカウント値を比較す
る後述する比較ルーチン(ステップ12)が行われ、最
小の値を持つカウンタに対応する作像領域を停止作像領
域とする。この決定された停止作像領域が停止位置で停
止するように、駆動モータを制御してベルト状感光体の
停止作像領域を停止位置で停止させる後述する停止処理
ルーチンが行われる(ステップ13)。
【0049】また、使用される作像領域のパターンがA
3サイズの場合(ステップ5がBの場合)には、どの作
像領域が使用されるか否かが判別される(ステップ1
4)。A3−1の作像領域が使用される場合には、カウ
ンタ1、2に2を加算し(ステップ15)、A3−2の
作像領域が使用される場合には、カウンタ3、4に2を
加算する(ステップ16)。そして、上記と同様に、画
像記録動作の停止要求があるか否かが判別され(ステッ
プ11)、画像記録動作の停止要求がある場合には、カ
ウンタのカウント値を比較し、最小の値を持つカウンタ
に対応する作像領域を停止作像領域として、当該停止作
像領域を停止位置で停止させる(ステップ12、1
3)。
【0050】一方、帯/除電のパターンが一次帯電器2
11で帯電された直後インターイメージランプ215で
除電されるのパターンの場合(ステップ4のの場
合)には、使用される作像領域がA4サイズかA3サイ
ズかが判別され(ステップ17)、次にどの作像領域が
使用されるか否かが判別される(ステップ18)。A4
−1の作像領域が使用される場合には、カウンタ1に2
を加算し(ステップ19)、A4−2の作像領域が使用
される場合には、カウンタ2に2を加算し(ステップ2
0)、A4−3の作像領域が使用される場合には、カウ
ンタ3に2を加算し(ステップ21)、A4−4の作像
領域が使用される場合には、カウンタ4に2を加算する
(ステップ22)。
【0051】そして、画像記録動作の停止要求があるか
否かが判別され(ステップ2)、連続画像記録動作を行
う場合には(ステップ11)、ステップ2に戻り、画像
記録動作の停止要求がある場合には、各カウンタのカウ
ント値を比較して、最小の値を持つカウンタに対応する
作像領域を停止作像領域とする。この決定された停止作
像領域が停止位置で停止するように、駆動モータを制御
してベルト状感光体の停止作像領域を停止位置で停止さ
せる(ステップ12、13)。
【0052】また、使用される作像領域のパターンがA
3サイズの場合には(ステップ17のBの場合)、どの
作像領域が使用されるか否かが判別される(ステップ2
3)。A3−1の作像領域が使用される場合には、カウ
ンタ1、2に1を加算し(ステップ24)、A3−2の
作像領域が使用される場合には、カウンタ3、4に1を
加算する(ステップ25)。そして、上記と同様に、画
像記録動作の停止要求があるか否かが判別され(ステッ
プ11)、画像記録動作の停止要求がある場合には、最
小の値を持つカウンタに対応する作像領域を停止作像領
域として、当該停止作像領域を停止位置で停止させる
(ステップ12、13)。
【0053】図8は各カウンタのカウント値を比較する
比較ルーチンを示すものである。
【0054】図8において、まず、カウンタ1とカウン
タ2の大小が比較され(ステップ1)、カウンタ2の方
が大きい場合には、カウンタ3とカウンタ4の大小が比
較される(ステップ2)。そして、カウンタ4の方が大
きい場合には、カウンタ1とカウンタ3の大小が比較さ
れ(ステップ3)、カウンタ3の方が大きい場合には、
A4−1の作像領域を停止パネルとし(ステップ4)、
カウンタ1の方が大きい場合には、A4−3の作像領域
を停止パネルとする(ステップ5)。また、カウンタ3
の方が大きい場合には、カウンタ1とカウンタ4の大小
が比較され(ステップ6)、カウンタ4の方が大きい場
合には、A4−1の作像領域を停止パネルとし(ステッ
プ7)、カウンタ1の方が大きい場合には、A4−4の
作像領域を停止パネルとする(ステップ8)。
【0055】一方、カウンタ1の方が大きい場合には
(ステップ1のNOの場合)、カウンタ3とカウンタ4
の大小が比較される(ステップ9)。そして、カウンタ
4の方が大きい場合には、カウンタ2とカウンタ3の大
小が比較され(ステップ10)、カウンタ3の方が大き
い場合には、A4−2の作像領域を停止パネルとし(ス
テップ11)、カウンタ2の方が大きい場合には、A4
−3の作像領域を停止パネルとする(ステップ12)。
また、カウンタ3の方が大きい場合には、カウンタ2と
カウンタ4の大小が比較され(ステップ13)、カウン
タ4の方が大きい場合には、A4−2の作像領域を停止
パネルとし(ステップ14)、カウンタ2の方が大きい
場合には、A4−4の作像領域を停止パネルとする(ス
テップ15)。
【0056】図9はこの決定された停止作像領域を停止
位置で停止させる停止処理ルーチンを示す。
【0057】まず、停止パネルのLEが停止ポイントに
達したか否かが判別され(ステップ1)、停止パネルの
LEが停止ポイントに達した場合には、画像記録装置が
停止される(ステップ1)。
【0058】このように、上記実施例では、図1に示す
ように、使用履歴計量手段32によってベルト状感光体
4の各作像領域の使用履歴を計量して、この使用履歴計
量手段32によって計測された各作像領域の使用履歴を
使用履歴記憶手段33に記憶し、この使用履歴記憶手段
33に記憶された各作像領域の使用履歴に基づいて、記
録動作の開始時に使用履歴が最も小さい作像領域を最初
の作像に使用するよう作像位置を記録装置制御手段30
によって制御するように構成されているので、常に使用
履歴が最も小さい作像領域から画像の記録動作を開始す
ることができ、画像記録装置において、合成/部分消去
等の画像編集機能や両面記録、あるいは原稿入力装置等
の周辺機器と連動させる機能などを使用した場合でも、
ベルト状感光体4の疲労が部分的に偏ることによって、
作像領域間において感光体の劣化の程度が異なることに
よる画質劣化を防止することができる。
【0059】実施例2 図10はこの発明に係る画像記録装置の実施例2を示す
ものであり、前記実施例と同一の部分には同一の符号を
付して説明すると、この実施例では、ベルト状感光体の
各作像領域の使用履歴を計測する使用履歴計測手段と、
前記使用履歴計測手段によって計測された各作像領域の
使用履歴を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶さ
れた各作像領域の使用履歴に応じて、各作像領域毎に作
像条件を変更する作像条件変更手段とを備えるように構
成されている。
【0060】すなわち、この実施例では、図1に示すよ
うに、ベルト状感光体4の各作像領域の使用頻度がカウ
ンタからなる使用履歴計量手段32によって計量され、
記録動作制御手段30は、次のようにして各作像領域の
カウンタの計量値に応じて、画像記録動作を行う作像条
件を制御するようになっている。即ち、上記記録動作制
御手段30は、図10に示すように、まず、画像記録装
置が稼働中か否かを判別し(ステップ1)、画像記録装
置が稼働中の場合には、作像領域(パネル)のLEが一
次帯電器211を通過したか否かが判別される(ステッ
プ2)。そして、ベルト状感光体4の作像領域のLEが
一次帯電器211を通過した場合には、一次帯電器21
1がONか否かが判別された後(ステップ3)、一次帯
電器211がONの場合には、帯電量、光量の基本出力
に対して各補正計数を乗算した値をそれぞれ出力する
(ステップ4)。例えば、作像領域のカウンタ値に応じ
て図11に示すように、露光ランプ102の光量が補正
される。次に、一次帯電器211で帯電された直後イン
ターイメージランプ215で除電されるのパターン
か、一次帯電器211で帯電された後画像記録が行われ
プリトランスファランプ(イレーズ用に兼用)225で
除電されるのパターンかが判別される(ステップ
5)。いま、帯/除電のパターンが一次帯電器211で
帯電された後画像記録が行われプリトランスファランプ
(イレーズ用に兼用)225で除電されるのパターン
の場合には、使用パネルのパターン、即ち使用される記
録用紙25のサイズがA4サイズであるかA3サイズで
あるかが判別される(ステップ6)。使用される記録用
紙25のサイズがA4サイズの場合には、図5に示すよ
うに、次にどの作像領域(使用パネル)が使用されるか
が判別される(ステップ7)。そして、A4−1の作像
領域が使用される場合には、カウンタ1に4を加算して
カウンタ1の値に基づき対応する補正計数を計算し(ス
テップ8、9)、A4−2の作像領域が使用される場合
には、カウンタ2に4を加算してカウンタ2の値に基づ
き対応する補正計数を計算し(ステップ10、11)、
A4−3の作像領域が使用される場合には、カウンタ3
に4を加算してカウンタ3の値に基づき対応する補正計
数を計算し(ステップ12、13)、A4−4の作像領
域が使用される場合には、カウンタ4に4を加算してカ
ウンタ4の値に基づき対応する補正計数を計算する(ス
テップ14、15)。
【0061】そして、パネル(作像領域)のLEが現像
器216を通過したか否かが判別され(ステップ1
6)、パネルのLEが現像器216を通過した場合に
は、現像バイアスの基本出力値に対して補正計数を乗算
した値を出力する(ステップ17)。次に、画像記録動
作の停止要求があるか否かが判別され(ステップ1
8)、連続画像記録動作を行う場合には、ステップ2に
戻り、画像記録動作の停止要求がある場合には、画像記
録動作を終了する。
【0062】また、使用される作像領域のパターンがA
3サイズの場合(ステップ6がBの場合)には、どの作
像領域(パネル)が使用されるか否かが判別される(ス
テップ19)。A3−1の作像領域が使用される場合に
は、カウンタ1、2に2を加算してカウンタ1、2の値
に基づき対応する補正計数を計算し(ステップ20、2
1)、A3−2の作像領域が使用される場合には、カウ
ンタ3、4に2を加算してカウンタ3、4の値に基づき
対応する補正計数を計算する(ステップ22、23)。
そして、上記と同様に、パネル(作像領域)のLEが現
像器216を通過したか否かが判別され(ステップ1
6)、パネルのLEが現像器216を通過した場合に
は、現像バイアスの基本出力値に対して補正計数を乗算
した値を出力する(ステップ17)。次に、画像記録動
作の停止要求があるか否かが判別され(ステップ1
8)、画像記録動作の停止要求がある場合には、画像記
録動作を終了する。
【0063】一方、帯/除電のパターンが一次帯電器2
11で帯電された直後インターイメージランプ215で
除電されるのパターンの場合(ステップ5のの場
合)には、使用される作像領域がA4サイズかA3サイ
ズかが判別され(ステップ24)、次にどの作像領域が
使用されるか否かが判別される(ステップ25)。A4
−1の作像領域が使用される場合には、カウンタ1に2
を加算してカウンタ1の値に基づき対応する補正計数を
計算し(ステップ26、27)、A4−2の作像領域が
使用される場合には、カウンタ2に2を加算してカウン
タ2の値に基づき対応する補正計数を計算し(ステップ
28、29)、A4−3の作像領域が使用される場合に
は、カウンタ3に2を加算してカウンタ3の値に基づき
対応する補正計数を計算し(ステップ30、31)、A
4−4の作像領域が使用される場合には、カウンタ4に
2を加算してカウンタ4の値に基づき対応する補正計数
を計算する(ステップ32、33)。
【0064】そして、上記と同様に、パネル(作像領
域)のLEが現像器216を通過したか否かが判別され
(ステップ16)、パネルのLEが現像器216を通過
した場合には、現像バイアスの基本出力値に対して補正
計数を乗算した値を出力する(ステップ17)。次に、
画像記録動作の停止要求があるか否かが判別され(ステ
ップ18)、画像記録動作の停止要求がある場合には、
画像記録動作を終了する。
【0065】また、使用される作像領域のパターンがA
3サイズの場合(ステップ26がBの場合)には、どの
作像領域(パネル)が使用されるか否かが判別される
(ステップ34)。A3−1の作像領域が使用される場
合には、カウンタ1、2に1を加算してカウンタ1、2
の値に基づき対応する補正計数を計算し(ステップ3
5、36)、A3−2の作像領域が使用される場合に
は、カウンタ3、4に1を加算してカウンタ3、4の値
に基づき対応する補正計数を計算する(ステップ37、
38)。そして、上記と同様に、パネル(作像領域)の
LEが現像器216を通過したか否かが判別され(ステ
ップ16)、パネルのLEが現像器216を通過した場
合には、現像バイアスの基本出力値に対して補正計数を
乗算した値を出力する(ステップ17)。次に、画像記
録動作の停止要求があるか否かが判別され(ステップ1
8)、画像記録動作の停止要求がある場合には、画像記
録動作を終了する。
【0066】このように、上記実施例では、使用履歴計
量手段32によってベルト状感光体4の各作像領域(使
用パネル)の使用履歴を計測して、この使用履歴計量手
段32によって計測された各作像領域の使用履歴を記憶
手段33に記憶し、この記憶手段33に記憶された各作
像領域の使用履歴に応じて、各作像領域毎に作像条件を
作像条件変更手段を兼ねる記録装置制御手段30によっ
て変更するように構成されているので、画像記録装置に
おいて、合成/部分消去等の画像編集機能や両面記録、
あるいは原稿入力装置等の周辺機器と連動させる機能な
どを使用した場合でも、感光体の疲労が部分的に偏った
場合でも、各作像領域の使用履歴に応じて、各作像領域
毎に作像条件を作像条件変更手段によって変更すること
により、作像領域間において感光体の劣化の程度が異な
ることによる画質が劣化するのを防止することができ
る。
【0067】その他の構成及び作用は、前記実施例と同
様であるので、その説明を省略する。
【0068】
【発明の効果】この発明は、以上の構成及び作用よりな
るもので、この発明の請求項第1項に係る画像記録装置
は、使用履歴計測手段によってベルト状感光体の各作像
領域の使用履歴を計測して、この使用履歴計測手段によ
って計測された各作像領域の使用履歴を記憶手段に記憶
し、この記憶手段に記憶された各作像領域の使用履歴に
基づいて、記録動作の開始時に使用履歴が最も小さい作
像領域を最初の作像に使用するよう作像位置を作像位置
制御手段によって制御するように構成されているので、
常に使用履歴が最も小さい作像領域から画像の記録動作
を開始することができ、画像記録装置において、合成/
部分消去等の画像編集機能や両面記録、あるいは原稿入
力装置等の周辺機器と連動させる機能などを使用した場
合でも、感光体の疲労が部分的に偏ることによって、作
像領域間において感光体の劣化の程度が異なることによ
る画質劣化を防止することができる。
【0069】また、この発明の請求項第2項に係る画像
記録装置は、使用履歴計測手段によってベルト状感光体
の各作像領域の使用履歴を計測して、この使用履歴計測
手段によって計測された各作像領域の使用履歴を記憶手
段に記憶し、この記憶手段に記憶された各作像領域の使
用履歴に応じて、各作像領域毎に作像条件を作像条件変
更手段によって変更するように構成されているので、画
像記録装置において、合成/部分消去等の画像編集機能
や両面記録、あるいは原稿入力装置等の周辺機器と連動
させる機能などを使用した場合でも、感光体の疲労が部
分的に偏った場合でも、各作像領域の使用履歴に応じ
て、各作像領域毎に作像条件を作像条件変更手段によっ
て変更することにより、作像領域間において感光体の劣
化の程度が異なることによる画質が劣化するのを防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明に係る画像記録装置の一実施
例を示す制御部のブロック図である。
【図2】 図2はこの発明に係る画像記録装置の一実施
例を示す全体構成図である。
【図3】 図3はこの発明に係る画像記録装置の一実施
例を示す画像形成部の構成図である。
【図4】 図4はベルト状感光体の一部を示す平面図で
ある。
【図5】 図5はベルト状感光体の画像記録領域を示す
説明図である。
【図6】 図6(a)〜(c)はベルト状感光体の画像
記録領域をそれぞれ示す説明図である。
【図7】 図7は画像記録装置の動作を示すフローチャ
ートである。
【図8】 図8は画像記録装置の動作を示すフローチャ
ートである。
【図9】 図9は画像記録装置の動作を示すフローチャ
ートである。
【図10】 図10は画像記録装置の動作を示すフロー
チャートである。
【図11】 図11は作像領域のカウンタ値による光量
補正データを示す図表である。
【図12】 図12は従来の画像記録装置におけるベル
ト状感光体の一部を示す平面図である。
【図13】 図13は感光体ドラムの表面電位の変化を
示すグラフである。
【図14】 図14は感光体ドラムのバックグラウンド
(BKG)電位の変化を示すグラフである。
【符号の説明】
4 ベルト状感光体、30 記録装置制御手段、32
使用履歴計量手段、33 使用履歴記憶手段。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の作像領域を有し、無端ベルト状に
    形成された感光体を用いて画像の記録を行う画像記録装
    置において、前記ベルト状感光体の各作像領域の使用履
    歴を計測する使用履歴計測手段と、前記使用履歴計測手
    段によって計測された各作像領域の使用履歴を記憶する
    記憶手段と、前記記憶手段に記憶された各作像領域の使
    用履歴に基づいて、記録動作の開始時に使用履歴が最も
    小さい作像領域を最初の作像に使用するよう作像位置を
    制御する作像位置制御手段とを備えたことを特徴とする
    画像記録装置。
  2. 【請求項2】 複数の作像領域を有し、無端ベルト状に
    形成された感光体を用いて画像の記録を行う画像記録装
    置において、前記ベルト状感光体の各作像領域の使用履
    歴を計測する使用履歴計測手段と、前記使用履歴計測手
    段によって計測された各作像領域の使用履歴を記憶する
    記憶手段と、前記記憶手段に記憶された各作像領域の使
    用履歴に応じて、各作像領域毎に作像条件を変更する作
    像条件変更手段とを備えたことを特徴とする画像記録装
    置。
  3. 【請求項3】 前記使用履歴計測手段が計測する使用履
    歴は、ベルト状感光体の各作像領域の使用回数であるこ
    とを特徴とする請求項第1項又は第2項記載の画像記録
    装置。
  4. 【請求項4】 前記使用履歴計測手段が計測する使用履
    歴は、ベルト状感光体の各作像領域の帯電から除電まで
    の時間に基づく値であることを特徴とする請求項第1項
    又は第2項記載の画像記録装置。
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