JPH08292095A - 光学装置 - Google Patents

光学装置

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JPH08292095A
JPH08292095A JP9471295A JP9471295A JPH08292095A JP H08292095 A JPH08292095 A JP H08292095A JP 9471295 A JP9471295 A JP 9471295A JP 9471295 A JP9471295 A JP 9471295A JP H08292095 A JPH08292095 A JP H08292095A
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light
light receiving
signal
receiving element
wavelength
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Withdrawn
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JP9471295A
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Inventor
Takeshi Yamamoto
武史 山本
Hironobu Kiyomoto
浩伸 清本
Hayami Hosokawa
速美 細川
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外乱光成分を除去して、信号光成分に対応す
る信号を検出する。 【構成】 発光素子2から発する信号光を被検出物体6
に照射し、その反射光を第1の受光素子3で受光すると
ともに、第1の受光素子3の近傍に配置した第2の受光
素子4で受光する。第1の受光素子3は、発光素子2が
発生する信号光の波長帯域を含む所定の範囲の波長帯域
について受光感度を有するものとする。第2の受光素子
4は、第1の受光素子3の受光感度の範囲を含む、より
広い範囲の受光感度を有するものとする。第1の受光素
子3が受光する外乱光の量と、第2の受光素子4が受光
する外乱光の量は、それぞれの受光感度の波長帯域の広
さに対応するものとして、2つの受光素子3,4の出力
から、信号処理回路9により、外乱光成分を除去した信
号光の強度成分を演算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、信号光を受光し、受光
光量に対応する信号を出力する光学装置に関する。特に
外乱光成分を除去して信号光成分に正確に対応する信号
を出力することのできる光学装置に関する。
【0002】
【従来の技術】信号光を受光し、受光光量に対応する信
号を出力する光学装置において、外乱光の影響を除去す
るために、従来から種々の対策がなされている。
【0003】例えば、光源に変調光を用いて、受光信号
を同期検波することにより、外乱光と信号光とを区別し
て信号光を検出する方法が知られている。
【0004】また光学的に外乱光の影響を除去する別の
方法として、波長フィルタを受光部に装着する方法が知
られている。すなわち、信号光の波長帯域の光を透過
し、それ以外の波長帯域の光を反射する波長フィルタを
受光部に配置し、信号光の波長帯域以外の外乱光を除去
する。これにより受光部に入射する外乱光成分を減少さ
せることができ、外乱光が強い場合にも信号光の検出が
容易になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
変調光を用いる従来技術によると、例えば蛍光灯のラピ
ッドスタート時の光や、インバータ蛍光灯の光などのよ
うに、変調周波数以上の周波数成分をもつ外乱光につい
ては、信号光との判別ができず、誤った検出を行うおそ
れがあった。
【0006】また、後者の波長フィルタを用いる従来技
術によると、光源の光の波長範囲の外乱光成分が受光部
に入射してしまい、外乱光成分を充分除去することがで
きないという問題があった。
【0007】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
もので、外乱光成分を確実に除去して、信号光成分に正
確に対応する信号を出力することのできる光学装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の光学装置は、信号光と非信号光と
を互いに異なる比率で受光するようにした複数の受光手
段(例えば図1の受光素子3,4)と、各受光手段の出
力を演算して信号光に対応する信号を出力する演算手段
(例えば図1の信号処理回路9)とを備えることを特徴
とする。
【0009】請求項4に記載の光学装置は、信号光の波
長を含む受光波長帯域を有する第1の受光手段(例えば
図2の受光素子3)と、信号光の波長を含み、第1の受
光手段の受光波長帯域とは異なる受光波長帯域を有する
第2の受光手段(例えば図2の受光素子4)と、第1及
び第2の受光手段の出力を演算して信号光に対応する信
号を出力する演算手段(例えば図2の信号処理回路9)
とを備えることを特徴とする。
【0010】請求項5に記載の光学装置は、信号光の波
長を含む受光波長帯域を有する第1の受光手段(例えば
図6(a)に示す感度特性を有する図5の受光素子3)
と、信号光の波長を含まない受光波長帯域を有する第2
の受光手段(例えば図6(b)に示す波長特性を有する
図5の波長フィルタ21と受光素子4)と、第1及び第
2の受光手段の出力を演算して信号光に対応する信号を
出力する演算手段(例えば図5の信号処理回路9)とを
備えることを特徴とする。
【0011】
【作用】上記構成の光学装置においては、信号光受光用
の受光素子3と外乱光モニタ用の受光素子4とを別に設
けたので、受光素子3の出力に含まれる外乱光成分を受
光素子4の出力を利用して除去することにより、信号光
に正確に対応する信号を出力することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の光学装置の実施例を図面を参
照して説明する。
【0013】図1に本発明の第1の実施例の概略構成を
示す。図1において、装置本体1内の一方の側(図中右
側)には、光軸がほぼ平行となるように発光素子2と第
1の受光素子3とが配置されている。また装置本体1内
の他方の側(図中上側)には、発光素子2と第1の受光
素子3の光軸に対してほぼ直角の方向の光軸を有する第
2の受光素子4が配置されている。受光素子3,4の配
置は、この例に限らず、被検出物体6によって反射され
た信号光が、受光素子3には入射するが、受光素子4に
は入射しないような配置であればよい。発光素子2から
発する信号光は第1のレンズ5によりほぼ平行にされ、
被検出物体6を照射し、被検出物体6から反射する信号
光は第2のレンズ7により収束されて、第1の受光素子
3により受光される。
【0014】一方、第2の受光素子4は発光素子2から
発する光が入射しない(被検出物体6によって反射され
た信号光も入射しない)位置に配置されており、外部か
らの外乱光のみを受光するようになっている。この外乱
光は、第3のレンズ8により第2の受光素子4上に収束
される。すなわち、受光素子3と4は、信号光と外乱光
が存在する空間的分布の相違があるために、それぞれ信
号光と外乱光を異なる比率で受光する。そして受光素子
3,4に入射した光はそれぞれ電気信号に変換され、信
号処理回路9に入力される。この信号処理回路9は、装
置本体1の内部または外部に配置される。
【0015】ここで、受光素子3,4の感度がほぼ等し
いと仮定すると、第1の受光素子3の出力における信号
光のみの強度成分P1(sig)は、次の式で表すことがで
きる。 P1(sig)=P1−αP2 ただし、P1は第1の受光素子3の出力、P2は第2の受
光素子4の出力、αは定数であり、例えば、発光素子2
の出力を0としたときの受光素子3と受光素子4の出力
の比から定められる。すなわち、P1(sig)=0とする
と、P1−αP2=0より、α=P1/P2から定められ
る。この計算は信号処理回路9でなされる。
【0016】本実施例によれば、第1の受光素子3の出
力から外乱光成分を除去することができ、被検出物体6
からの信号光のみを検出(信号光に正確に対応した信号
を出力)することができる。
【0017】図2に本発明の第2の実施例の概略構成を
示す。本実施例は第1の実施例における第1の受光素子
3及び第2の受光素子4を、それぞれ受光分光特性が波
長λに関して互いに異なるものとし、同一方向(図中右
方向)に向けて、並列に配置したものである。なお、こ
の実施例においては、受光素子3,4の前のレンズ7,
8は省略されている。
【0018】説明を簡単にするために、受光素子3,4
の波長に対する受光感度はある特定の波長域で同等かつ
一定(A)とし、外乱光の強度も波長に対して一定とす
る。第1の受光素子3の受光可能な波長範囲をλ2乃至
λ3とし、第2の受光素子4の受光可能な波長範囲をλ1
乃至λ4とすると(但し、λ1<λ2<λ3<λ4)、第1
の受光素子3が受光する信号光成分P1(sig)は、外乱
光の受光量は、受光素子3,4の受光可能な波長帯域に
対応すると考えられるため、次式から求めることができ
る。 P1(sig)=P1−A(λ3−λ2)(P2−P1)/{A
(λ4−λ1)−A(λ3−λ2)} =P1−(λ3−λ2)(P2−P1)/{(λ4−λ1)−
(λ3−λ2)} この計算は信号処理回路9でなされる。
【0019】この場合の波長λと受光素子3,4の相対
受光感度A及び発光素子2の相対強度との関係を図3に
示す。図3(a)に示す範囲が第1の受光素子3の感度
特性であり、図3(b)に示す範囲が第2の受光素子4
の感度特性である。また図3(c)は発光素子2の波長
λに対する強度特性を示す。
【0020】本実施例によれば、外乱光モニタ用の第2
の受光素子4を第1の受光素子3の近傍に配置すること
で、受光素子3への外乱光とほぼ同じ外乱光を受光素子
4で受光し、受光可能な波長範囲の差により外乱光をモ
ニタすることができる。
【0021】図4は第3の実施例を表しており、第1の
受光素子3及び第2の受光素子4の受光側にそれぞれ光
ファイバ11,12とレンズ7,8を配置した例を示
す。この実施例では、レンズ7,8で収束された光が光
ファイバ11,12により案内され、受光素子3,4に
入射される。受光素子3,4のそれぞれの受光可能な波
長範囲および信号処理回路9での演算は、第2の実施例
と同様である。
【0022】図5に本発明の第4の実施例の概略構成を
示す。本実施例は第1の受光素子3と第2の受光素子4
とを図中右に向けて並列に配置し、それぞれの受光面の
前にレンズ7,8を配置し、さらにレンズ8の前に波長
フィルタ21を設けたものである。波長フィルタ21は
発光素子2の発光波長帯域を含まない所定の波長帯域の
光を透過させるものである。これにより第2の受光素子
4は発光素子2が発する信号光は受光せず、透過波長域
の外乱光のみを受光する。
【0023】すなわち、図6(a)に示すように、第1
の受光素子3の受光可能な波長の範囲をλ1乃至λ4とす
るとき、第2の受光素子4の受光可能な波長の範囲(波
長フィルタ21の透過波長範囲)は、図6(b)に示す
ように、λ2乃至λ3となり、図6(c)に示す発光素子
2の発光波長範囲外となる。
【0024】従って、信号処理回路9で、第1の受光素
子3の出力P1中の信号光成分P1(sig)は、次式から
求められる。 P1(sig)=P1−A(λ4−λ1)P2/A(λ3−λ2) =P1−(λ4−λ1)P2/(λ3−λ2
【0025】一方、図7(a),(b)に示すように、
受光素子3と受光素子4(波長フィルタ21)の特性を
図6(a),(b)に示す場合と同一にしたとしても、
発光素子2の発する信号光の波長帯域が、波長フィルタ
21の透過波長域に含まれる場合は、信号処理回路9
で、 P1(sig)=P1−A(λ4−λ1)(P1−P2)/A
{(λ4−λ1)−(λ3−λ2)} =P1−(λ4−λ1)(P1−P2)/{(λ4−λ1)−
(λ3−λ2)} により信号光成分P1(sig)が求められる。
【0026】本実施例によれば、波長フィルタ21を用
いることにより、第1の受光素子3と第2の受光素子4
の出力から外乱光成分を相殺して、信号光のみを検出す
ることができる。
【0027】図8に本発明の第5の実施例の概略構成を
示す。本実施例は図5に示す第4の実施例において、第
1の受光素子3のレンズ7の前に、発光素子2の発光波
長領域の光を透過する第2の波長フィルタ22を配置し
たものである。このときの受光素子3,4の受光可能波
長範囲を、図9(a)に示すように、それぞれλ3乃至
λ4及びλ1乃至λ2とする。発光素子2の発光波長帯域
は、図9(b)に示すように、λ3乃至λ4の中に入って
いる。本実施例では、第1の受光素子3の出力P1中の
信号光成分P1(sig)は、信号処理回路9において、 P1(sig)=P1−A(λ4−λ3)P2/A(λ2−λ1) =P1−(λ4−λ3)P2/(λ2−λ1) で求められる。
【0028】本実施例によれば、波長フィルタ22を用
いることにより、信号光受光用の第1の受光素子3に入
射する外乱光を大幅に減少させることができる。
【0029】図10に本発明の第6の実施例の概略構成
を示す。本実施例は図8に示す第5の実施例の第1の受
光素子3の光軸上に、ハーフミラー23を光軸に対して
45度の角度に配置し、被検出物体6からの光を、透過
する光と反射する光の2つに分離し、透過光の光軸上
に、第2の波長フィルタ22と第1の受光素子3を配置
し、反射光の光軸上に、第1の波長フィルタ21と第2
の受光素子4を配置したものである。
【0030】本実施例によれば、受光素子3,4に入射
する光を収束させるレンズ7は1個でよく、部品点数を
削減することができる。また第2の受光素子4で受光す
る光は第1の受光素子3で受光する光と同一の入射光
(レンズ7で収束し、ハーフミラー23で分離した光)
であるため、第1の受光素子3に入射した外乱光を第2
の受光素子4で確実に検出することができる。なお、信
号光成分P1(sig)の演算は図8に示す第5の実施例の
場合と同様に行うことができる。
【0031】図11に本発明の第7の実施例の概略構成
を示す。本実施例は図10に示す第6の実施例における
第1の受光素子3、レンズ7及び第2の波長フィルタ2
2を2組としたものである。2組の第1の受光素子3、
レンズ7及び第2の波長フィルタ22の一方である3
a,7a,22aを、図10に示す第6の実施例と同じ
位置に配置し(但し、レンズ7aは波長フィルタ22a
と受光素子3aの間に配置されている)、他方の3b,
7b,22bを、第6の実施例における第2の受光素子
4及び第1の波長フィルタ21の位置に配置した。また
第2の波長フィルタ22a,22bに入射した光の破線
で示す反射光をハーフミラー23で反射または透過さ
せ、この光をレンズ8を介して第2の受光素子4で受光
するようにした。
【0032】上記の構成により、図12(c)に示すよ
うに、波長λ2乃至λ3の帯域の光を発光素子2で発生
し、図12(a)に示すように、波長λ2乃至λ3の帯域
の光を第1の受光素子3a,3bにより受光し、図12
(b)に示すように、波長フィルタ22a,22bで反
射されたそれ以外の帯域の光を第2の受光素子4で受光
する(受光素子4には波長フィルタが設けられていない
が、この受光素子4は、図2の実施例における場合のよ
うに(図3(b)に示すように)、波長λ1乃至λ4の受
光感度を有している)。
【0033】本実施例によれば、ハーフミラー23や波
長フィルタ22a,22bで反射される光を有効に使っ
て信号処理回路9で信号光成分P1(sig)を検出するこ
とができ、光量のロスを防ぐことができる。なお、信号
光成分P1(sig)の演算は、次式に従って行われる。 P1(sig)=P1−A(λ3−λ2)(βP2) /A{(λ4−λ3)+(λ2−λ1)} =P1−β(λ3−λ2)P2/(λ4−λ3+λ2−λ1) βは、ハーフミラーの反射率(透過率)によって定まる
定数である。
【0034】図13に本発明の第8の実施例の概略構成
を示す。本実施例は図10に示すハーフミラー23及び
第1の波長フィルタ21を不要とし、ハーフミラー23
の位置に第2の波長フィルタ22を光軸に対してほぼ4
5度の角度で配置したものである。この構成により、図
12(c)に示す、発光素子2から発するλ2乃至λ3
発光波長帯域の光は、図12(a)に示すように、波長
λ2乃至λ3の帯域を透過する第2の波長フィルタ22を
透過し、第1の受光素子3で受光される。これに対し
て、図12(b)に示すように、λ2乃至λ3の波長帯域
を除く波長帯域の光は反射光となり、第2の受光素子4
で受光される(この実施例でも、受光素子4は波長λ1
乃至λ4の範囲の受光感度を有している)。
【0035】この場合、次式から信号光成分を求めるこ
とができる。 P1(sig)=P1−A(λ3−λ2)P2/A{(λ4−λ3)+(λ2−λ1)} =P1−(λ3−λ2)P2/(λ4−λ3+λ2−λ1
【0036】本実施例によれば、第2の波長フィルタ2
2の透過域以外の波長範囲の光を全て第2の受光素子4
で受光するので、外乱光が確実に検出でき、外乱光検出
能力を高めることができる。また第2の受光素子4で受
光する光は、第1の受光素子3で受光する光と同一の入
射光(レンズ7からの入射光)であるため、第1の受光
素子3に入射した外乱光を第2の受光素子4で確実に検
出することができる。さらに図10に示す第6の実施例
における第1の波長フィルタ21を省略できるため、低
コスト化、小型化を実現することができる。
【0037】上記各実施例では、第1の受光素子3と第
2の受光素子4の感度が同一で、入射する光の波長λに
対しても感度が一定で、しかも外乱光強度も入射光の波
長λに対して一定であるとしたが、実際には上記感度は
それぞれ入射する光の波長λの関数として表される。受
光素子3,4の出力をそれぞれP1,P2、受光素子3,
4の感度をそれぞれf1(λ),f2(λ)、外乱光強度
特性をg(λ)、発光素子2の発光強度特性をh(λ)
とすれば、それぞれの入射光の波長λに対する特性は、
例えば図14に示すようになる。
【0038】この場合の第1の受光素子3の出力の信号
光成分P1(sig)は、次のように求めることができる。 外乱光強度をG=∫g(λ)dλ、発光素子発光強度を
L=∫h(λ)dλとするとき、 P1の外乱光成分 P1(noise)=∫f1(λ)g(λ)dλ =a1∫g(λ)dλ=a1G (1) P1の信号光成分 P1(sig) =∫f1(λ)h(λ)dλ =b1∫h(λ)dλ=b1L (2) P2の外乱光成分 P2(noise)=∫f2(λ)g(λ)dλ =a2∫g(λ)dλ=a2G (3) P2の信号光成分 P2(sig) =∫f2(λ)h(λ)dλ =b2∫h(λ)dλ=b2L (4) となる。式(1),(2),(3),(4)より、 P1=a1G+b1L (5) P2=a2G+b2L (6) が得られる。式(5),(6)より、 P1(sig)=P1−a1G =P1−(a1/a2)(P2−b2L) =P1−{∫f2(λ)g(λ)dλ/∫f1(λ)g(λ)dλ} (P2−∫f2(λ)h(λ)dλ) (7) が得られる。式(7)により、P1(sig)を検出するこ
とが可能となる。
【0039】図15に図13の第8の実施例において、
入射角45度で波長フィルタ22に光を入射させるとき
の波長フィルタ22の特性の一例を示す。図15に示す
波長フィルタ22の膜構成は、 基板(n=1.5)/1.45688H 1.4066L .78103H .89416L 1.394
83H (.9969L 1.0176H)41.42259L .8026H .8653L .77643
H .45545L (.63834H .67458L)5 1.71339H.2528L / Air
(n=1) となっている。これは、λ=720nmのとき、λ/4
を1としたときの光学的膜厚(nd)を表している。
H,Lは屈折率がそれぞれ2.26,1.46の材料で、例えば
TiO2,SiO2があげられる。また例えば(0.9969L ,
1.0176H)4は、繰り返し積層群で、0.9969L ,1.0176Hの
層が4回繰り返されていることを表す。
【0040】次に、上記各実施例で示した光学装置のう
ちの1つ(図13に示す実施例)を光電センサに応用し
た場合の構成例を図16乃至図18に示す。なお、図1
6以降の実施例においては、便宜上、信号処理回路9の
図示を省略している。
【0041】図16は、装置本体1を、発光素子2とレ
ンズ5を有する投光部1Aと、レンズ7、波長フィルタ
22及び受光素子3,4を有する受光部1Bとに分離
し、透過形光電センサとした例を表している。図17は
拡散反射形光電センサとした場合の例であり、図18は
反射板31を用いた回帰反射形光電センサに応用した例
である。
【0042】これらの光電センサにおいては、上述した
ようにして、外乱光成分を除去した信号P1(sig)を所
定の基準値と比較するなどして、被検出物体6の有無を
信号処理回路9で判定する。
【0043】本発明の光学装置を光電センサに応用した
場合、センサ検出距離の長距離化を図ることができる。
また図17に示す拡散反射形光電センサにおいては、低
反射率の被検出物体6の検出能力が向上する。さらに変
調周波数以上の周波数の外乱光、例えばラピッドスター
ト時の蛍光灯の光やインバータ蛍光灯の光などの外乱光
が入射してもこれらは除去され、信号光の検出が可能と
なり、誤動作の発生を防止することができる。また、光
源に直流光を使用したDC駆動の場合でも、変調による
外乱光との差別化が不要となり、変調同期検波回路が不
要となるため、装置の構成を簡略化して外乱光による誤
動作の発生を防止することができる。
【0044】図19に本発明の光学装置の一実施例(図
13の実施例)を変位センサに応用した場合の構成例を
示す。図19において、第1の受光素子としての信号検
出用のPSD(Position Sensitive
Detectors)41と、PSD41と同等の特
性を持つ第2の受光素子としての外乱光モニタ用のPS
D42を備えており、これらは、図13に示す第8の実
施例の受光素子3と受光素子4と同様に配置されてい
る。すなわち、第1のPSD41と第2のPSD42と
は波長フィルタ22に対して対称の位置に配置されてい
る。
【0045】発光素子2からの光が被検出物体6により
反射された信号光は、波長フィルタ22を透過して第1
のPSD41に入射するが、外乱光はその波長によって
第1のPSD41または第2のPSD42に入射する。
第2のPSD42は、波長フィルタ22からの反射光を
受けている。図19に示すように、第1のPSD41の
出力電流をi11,i12とし、第2のPSD42の出力電
流をi21,i22と定めると、第1のPSD41及び第2
のPSD42のそれぞれの信号光成分i1(sig),i2
(sig)は下記のように表すことができる。 i1(sig)=i11−k1122(sig)=i21−k222 ただし、k1,k2は、PSD41,42の特性によって
決まる定数である。
【0046】上記のように、第1のPSD41の出力の
うち外乱光成分を除去し、信号光成分のみを検出するこ
とができる。
【0047】次に、図20と図21を参照して、図19
に示す変位センサの動作原理を説明する。図20は、変
位センサの光学系について示した図である。この変位セ
ンサの発光素子2は光を発光し、レンズ(投光レンズ)
5はこの光を集光し、被検出物体6に向かって投光する
ようになされている。この投光された光の光路の延長線
上の、レンズ5から距離Sだけ離れた位置に被検出物体
6が配置されており、投光された光は、この被検出物体
6によって反射される。
【0048】レンズ(受光レンズ)7は、この投光され
た光の光路と垂直方向(図中下方向)に、レンズ5から
距離Xだけ離れた位置に配置されている。このレンズ7
は、被検出物体6によって反射された光を集光する。受
光素子としてのPSD41は、レンズ7から、投光され
た光の光路と平行な方向に、距離sだけ離れた位置に配
置されている。このPSD41は、スポット光の照射さ
れている位置を電気信号として捕らえることのできるフ
ォトダイオードの一種である。
【0049】図21は、PSD41の構成について示し
た図である。図21に示すように、スポット光がPSD
の中央から距離xだけ離れたところへ入射した場合、 i1:i2=L/2−x:L/2+x の関係で、図21に示すように電流i1,i2が流れる。
この式より x={(i2−i1)/(i1+i2)}・L/2 となり、電流i1,i2を読み取ることによって、xの位
置が求められる。
【0050】よって、図20のPSD41は、光を受光
することによって、図20に示した距離xを読み取るこ
とができ、結果として、信号処理回路9で、レンズ5か
ら被検出物体6までの距離Sを測定することが可能とな
る。
【0051】次に、図20に示した変位センサの動作に
ついて説明する。発光素子2によって発光された光は、
レンズ5を介して投光される。この投光された光は、こ
の光の光路の延長線上の、レンズ5から距離Sだけ離れ
た位置にある被検出物体6に当たり、そこで反射され
る。この反射された光は、投光された光の光路と垂直
に、レンズ5から距離Xだけ離れた位置に配置されてい
るレンズ7によって集光される。この集光された光は、
PSD41によって受光される。
【0052】このような動作によって、次の式が導き出
される。 x:s=X:S ここで、sはPSD41とレンズ7との距離、Xはレン
ズ7とレンズ5との距離であり、いずれも既知である。
従って、上記式から、 S=X・s/x の式が成り立ち、レンズ5と被検出物体6との距離Sを
導くことができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光学装置
によれば、信号光受光用の受光手段と、外乱光モニタ用
の受光手段とを別個に設け、これらの受光手段の出力に
基づいて信号光に対応する信号を演算するようにしたの
で、外乱光成分を除外して、信号光成分に正確に対応す
る電気信号を出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学装置の第1の実施例の概略構成を
示す配置図である。
【図2】本発明の光学装置の第2の実施例の概略構成を
示す配置図である。
【図3】図2に示す実施例の受光素子の感度特性及び発
光素子の強度特性を示す図である。
【図4】本発明の光学装置の第3の実施例の概略構成を
示す配置図である。
【図5】本発明の光学装置の第4の実施例の概略構成を
示す配置図である。
【図6】図5に示す実施例の受光素子の感度特性及び発
光素子の強度特性を示す図である。
【図7】図5に示す実施例の受光素子の他の感度特性及
び発光素子の他の強度特性を示す図である。
【図8】本発明の光学装置の第5の実施例の概略構成を
示す配置図である。
【図9】図8に示す実施例の受光素子の感度特性及び発
光素子の強度特性を示す図である。
【図10】本発明の光学装置の第6の実施例の概略構成
を示す配置図である。
【図11】本発明の光学装置の第7の実施例の概略構成
を示す配置図である。
【図12】図11に示す実施例の受光素子の感度特性及
び発光素子の強度特性を示す図である。
【図13】本発明の光学装置の第8の実施例の概略構成
を示す配置図である。
【図14】受光素子感度、外乱光強度及び発光素子発光
強度と波長との関係を示す図である。
【図15】図13に示す実施例の波長フィルタ透過率特
性の一例を示す図である。
【図16】本発明の光学装置の一例を透過形光電センサ
に応用した例の構成を示す配置図である。
【図17】本発明の光学装置の一例を拡散反射形光電セ
ンサに応用した例の構成を示す配置図である。
【図18】本発明の光学装置の一例を回帰反射形光電セ
ンサに応用した例の構成を示す配置図である。
【図19】本発明の光学装置の一例を変位センサに応用
した例の構成を示す配置図である。
【図20】図19に示す変位センサの光学系を示す説明
図である。
【図21】図19に示す変位センサのPSDの構成を示
す説明図である。
【符号の説明】
2 発光素子(投光手段) 3,4 受光素子(受光手段) 6 被検出物体 9 信号処理回路(信号抽出手段) 21,22 波長フィルタ 23 ハーフミラー(分岐手段) 41,42 PSD

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号光と非信号光とを互いに異なる比率
    で受光するようにした複数の受光手段と、 前記各受光手段の出力を演算して前記信号光に対応する
    信号を出力する演算手段とを備えることを特徴とする光
    学装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の受光手段は、前記信号光と非
    信号光との波長分布の相違に基づいて、前記信号光と非
    信号光とを互いに異なる比率で受光することを特徴とす
    る請求項1に記載の光学装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の受光手段は、前記信号光が存
    在する空間的分布と前記非信号光が存在する空間的分布
    との相違に基づいて、前記信号光と非信号光とを互いに
    異なる比率で受光することを特徴とする請求項1に記載
    の光学装置。
  4. 【請求項4】 信号光の波長を含む受光波長帯域を有す
    る第1の受光手段と、 前記信号光の波長を含み、前記第1の受光手段の受光波
    長帯域とは異なる受光波長帯域を有する第2の受光手段
    と、 前記第1及び第2の受光手段の出力を演算して前記信号
    光に対応する信号を出力する演算手段とを備えることを
    特徴とする光学装置。
  5. 【請求項5】 信号光の波長を含む受光波長帯域を有す
    る第1の受光手段と、 前記信号光の波長を含まない受光波長帯域を有する第2
    の受光手段と、 前記第1及び第2の受光手段の出力を演算して前記信号
    光に対応する信号を出力する演算手段とを備えることを
    特徴とする光学装置。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2の受光手段で受光され
    る光を同一の光束から分岐して生成する分岐手段をさら
    に備えることを特徴とする請求項4または5に記載の光
    学装置。
  7. 【請求項7】 前記第1及び第2の受光手段で受光され
    る光を波長帯域に基づいて抽出する波長フィルタをさら
    に備えることを特徴とする請求項4または5に記載の光
    学装置。
  8. 【請求項8】 前記信号光を発生し、投光する投光手段
    をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至7のいず
    れかに記載の光学装置。
  9. 【請求項9】 前記演算手段は、物体の有無を検出する
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の光
    学装置。
  10. 【請求項10】 前記演算手段は、物体の変位を検出す
    ることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の
    光学装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180050329A (ko) 2015-09-04 2018-05-14 피알쥐알 씨오., 엘티디. 촬영 장치 및 물체의 거동 산출 장치
JP2023029348A (ja) * 2018-08-29 2023-03-03 旭化成エレクトロニクス株式会社 光学デバイス

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