JPH08292051A - 現在位置算出システムおよび現在位置算出方法 - Google Patents

現在位置算出システムおよび現在位置算出方法

Info

Publication number
JPH08292051A
JPH08292051A JP7097219A JP9721995A JPH08292051A JP H08292051 A JPH08292051 A JP H08292051A JP 7097219 A JP7097219 A JP 7097219A JP 9721995 A JP9721995 A JP 9721995A JP H08292051 A JPH08292051 A JP H08292051A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
road
current position
distance
candidate point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7097219A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3764508B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Sato
裕幸 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Faurecia Clarion Electronics Co Ltd
Original Assignee
Xanavi Informatics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Xanavi Informatics Corp filed Critical Xanavi Informatics Corp
Priority to JP09721995A priority Critical patent/JP3764508B2/ja
Publication of JPH08292051A publication Critical patent/JPH08292051A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3764508B2 publication Critical patent/JP3764508B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Instructional Devices (AREA)
  • Navigation (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】車両が高速道路を走行中に、車両が高速道路を
走行していることを正確に判断する現在位置算出システ
ムを提供することを目的とする。 【構成】プロセッサ18は、車両の進行方位と、走行距
離とに基づき、現在位置と予想される仮想現在位置を算
出し、これにより、車両が道路上に存在すること、或い
は、存在しないことを示す候補点を算出する。さらに、
候補点が高速道路上に連続して存在することを示す状態
中の走行距離を計数する第1の距離計数手段と、候補点
が、道路上に存在しないことを示す状態中の走行距離を
計数する第2の距離計数手段とを備え、候補点が、道路
上に存在しないことを示す状態から一般道路上に存在す
ることを示す状態に変化するときに、第1の距離計数手
段に基づき、車両がそれ以前に第1の所定の距離を超え
て高速道路上を走行していると推定され、かつ、第2の
距離計数手段に基づき、候補点が道路上に存在しないこ
とを示す状態中の走行距離が、第2の所定の距離より小
さい場合に、候補点が高速道路上に存在すると判断し、
これを現在位置とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両等の移動体に搭載
され、該移動体の進行距離、進行方位などを測定して、
これにより、当該移動体の現在位置を算出する現在位置
算出システムに関するものであり、より詳細には、該移
動体が高速道路上に存在する場合の該移動体の現在位置
を算出する現在位置算出システムに関するものである。
【0002】
【従来技術】従来より、道路上を走行する車両の現在位
置を算出する現在位置算出システムにおいて、該車両の
現在位置は、ジャイロ等の方位センサにより測定した車
両の進行方向と、車速センサまたは距離センサにより測
定した車両の進行距離とに基づいて算出されている。
【0003】また、車両の進行距離は、一般的には、ト
ランスミッションの出力軸、または、タイヤの回転数を
計測して、その回転数に、タイヤ1回転あたりに車両が
進む距離である距離係数を乗ずることにより求められて
いる。
【0004】さらに、このように車両の進行方向と進行
距離から求めた現在位置の誤差を補正するために、特開
昭63−148115号公報に記載のように、走行距離
および方位変化量に基づき定まる車両の推定位置と、道
路地図の誤差に基いて誤差量を得て、推定位置を中心と
する誤差量の範囲内に位置するすべての道路上に対応さ
せて、推定位置を自己位置として登録し、これら登録さ
れた推定位置の各道路に対する相関係数を算出して、道
路に対する誤差が最も少ないことを示す相関係数に対応
する推定位置を現在位置とする技術が開示されている。
また、特公平1−46004号には、地図上の道路を折
れ線近似した地図情報中の折点間を結ぶ直線がなす方位
と方位検出器の検出する方位との差が、一定角度内にあ
れば、車両が折点間の道路を前進していると判断する技
術が開示されている。これら公報に記載されたように、
道路に整合するように、求められた車両の現在位置を修
正する、いわゆる、マップマッチングの技術が知られて
おり、このマップマッチングの技術により、現在位置算
出の精度を高めることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両が高速
道路中のサービスエリア或いはパーキングエリアに入場
した場合や、車両がサービスエリア或いはパーキングエ
リアから、高速道路の本線に復帰した場合に、現在位置
算出装置が、適切に高速道路上に対応する位置を現在位
置として示すことができない場合がある。すなわち、高
速道路を走行していた際に累積された車両の進行距離の
誤差や、サービスエリア或いはパーキングエリア内で車
両が旋回することにより生じる方位センサの誤差などに
より、マップマッチングを行った場合に、装置が、マッ
チングすべき道路を見失ってしまったり、或いは、高速
道路の周辺に存在する一般道路に、現在位置をマッチン
グさせてしまう場合がある。特に、高速道路の近傍を側
道が通っている場合に、装置が、ひとたび、現在位置
を、この側道にマッチングさせた場合には、車両が本来
走行している道路である高速道路に、現在位置を再度マ
ッチングさせることが困難となる。
【0006】その一方、現在位置算出装置に格納された
道路データが更新されていないために、車両が、高速道
路からジャンクション(分岐点)を介して一般道路に移
った場合に、現在位置算出装置に格納された道路データ
が更新されておらず、該ジャンクションに対応する道路
データが含まれていない場合には、装置が、現在位置
を、高速道路にマッチングさせ続け、その結果、現在位
置を一般道路に適切にマッチングさせることができない
場合もある。
【0007】本発明は、車両が高速道路を走行している
ときに、該車両が高速道路を走行していることを、正確
に判断するとともに、該車両の現在位置を、精度よく算
出する現在位置算出システムを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決する手段】本発明の目的は、車両に搭載さ
れ、該車両の現在位置を算出する現在位置算出システム
であって、少なくとも、一般道路か高速道路かを示すデ
ータを備えた道路データを含む、道路地図を表わす地図
データを記憶する手段と、車両の進行方位を検出する方
位検出手段と、車両の走行距離を算出する距離算出手段
と、前記方位検出手段により検出された前記進行方位
と、前記距離算出手段により算出された前記走行距離と
に基づき、車両の現在位置であると予想される仮想現在
位置を算出する仮想現在位置算出手段と、前記仮想現在
位置と、前記地図データに含まれる前記道路データとを
比較し、車両がある道路上に存在すること、或いは、車
両が道路上に存在しないことを示す候補点を算出する候
補点算出手段と、前記候補点が高速道路上に連続して存
在することを示す状態中の車両の走行距離を計数する第
1の距離計数手段と、前記候補点が、道路上に存在しな
いことを示す状態中の車両の走行距離を計数する第2の
距離計数手段と、前記候補点が、道路上に存在しないこ
とを示す状態から、一般道路上に存在することを示す状
態に変化するときに、前記第1の距離計数手段の値に基
づき、車両が、それ以前に第1の所定の距離を超えて、
高速道路上を走行していると推定され、かつ、第2の距
離計数手段に基づき、候補点が道路上に存在していない
ことを示す状態中の車両の走行距離が、第2の所定の距
離より小さいことが推定される場合に、候補点が、高速
道路上に存在する状態であると判断し、前記候補点を車
両の現在位置とする判断手段とを備えたことを特徴とす
る現在位置算出システムにより達成される。
【0009】本発明の好ましい実施態様においては、前
記候補点算出手段が、前記仮想現在位置算出手段により
算出された前記仮想現在位置から所定範囲に存在し、そ
の方位と前記進行方位との差が、所定の値よりも小さい
道路上に、前記候補点を設定するように構成されてい
る。
【0010】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記候補点算出手段が、前記仮想現在位置から所定
範囲に存在し、その方位と前記進行方位との差が、所定
の値よりも小さい道路上に、前記車両が存在しないと判
断した場合に、前記仮想現在位置を、前記候補点とする
ように構成されている。
【0011】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記候補点算出手段が、前記仮想現在位置から道路
までの距離および該道路の方位と進行方位との差に基づ
き、車両が該道路上に存在している信憑性を示す信頼度
を算出し、前記信頼度の値が最も大きな位置を、車両の
候補点とするように構成されている。
【0012】
【作用】本発明によれば、候補点が高速道路上に連続し
て存在することを示す状態中の車両の走行距離を、第1
の計数手段が計数し、かつ、候補点が、道路上に存在し
ないことを示す状態中の車両の走行距離を、第2の距離
計数手段が計数し、候補点が、道路上に存在しないこと
を示す状態から、一般道路上に存在することを示す状態
に変化するときに、前記第1の距離計数手段の値に基づ
き、車両が、それ以前に第1の所定の距離を超えて、高
速道路上を走行していると推定され、かつ、第2の距離
計数手段に基づき、候補点が道路上に存在していないこ
とを示す状態中の車両の走行距離が、第2の所定の距離
より小さいことが推定される場合に、候補点が、高速道
路上に存在する状態であると判断する。したがって、車
両が高速道路上を走行している信憑性が高い場合に、候
補点を高速道路上に与えることができ、その結果、車両
が高速道路上を走行していることを正確に判断すること
が可能となる。
【0013】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、前記候補点算出手段が、前記仮想現在位置から道路
までの距離および該道路の方位と進行方位との差に基づ
き、車両が該道路上に存在している信憑性を示す信頼度
を算出し、前記信頼度の値が最も大きな位置を、車両の
候補点とするように構成されているため、より精度よ
く、車両の現在位置を算出することが可能となる。
【0014】
【実施例】以下、添付図面に基づいて、本発明の実施例
につき詳細に説明を加える。
【0015】図1は、本発明の実施例にかかる現在位置
算出装置の構成を示すブロックダイヤグラムである。図
1に示すように、この現在位置算出装置10は、車両の
ヨーレイトを検出することで進行方位変化を検出する角
速度センサ11と、地磁気を検出することで車両の進行
方位を検出する地磁気センサ12と、車両のトランスミ
ッションの出力軸の回転に比例した間隔でパルスを出力
する車速センサ13を備えている。
【0016】また、現在位置周辺の地図や現在位置を示
すマーク等を表示するディスプレイ17と、ディスプレ
イ17に表示する地図の縮尺切り替えの指令をユーザに
(運転者)から受け付けるスイッチ14と、デジタル地
図データを記憶しておくCD−ROM15と、そのCD
−ROM15から地図データを読みだすためのドライバ
16とを備えている。また、以上に示した各周辺装置の
動作の制御を行うコントローラ18を備えている。本実
施例において、上述したディジタル地図データには、複
数の線分の端部を示す座標から構成される道路データ、
或いは、該道路の道幅を示す道路幅データ、道路が高速
道路或いは一般道路であるかを示す高速道路フラグなど
が含まれる。
【0017】コントローラ18は、角速度センサ11の
信号(アナログ)をデジタル信号に変換するA/D変換
器19と、地磁気センサ12の信号(アナログ)をデジ
タル信号に変換するA/D変換器20と、車速センサ1
3から出力されるパルス数を0.1秒毎にカウントする
カウンタ26と、スイッチ14の押圧の有無を入力する
パラレルI/O21と、CD−ROM15から読みださ
れた地図データを転送するDMA(Direct Memory Acce
ss)コントローラ22と、ディスプレイ17に地図画像
を表示する表示プロセッサ23とを有する。
【0018】また、コントローラ18は、さらに、マイ
クロプロセッサ24と、メモリ25とを有する。マイク
ロプロセッサ24は、A/D変換器19を介して得た角
速度センサ11の信号、A/D変換器20を介して得た
地磁気センサ12の信号、カウンタ26がカウントした
車速センサ13の出力パルス数、パラレルI/O21を
介して入力するスイッチ14の押圧の有無、DMAコン
トロ−ラ22を介して得たCD−ROM15からの地図
データを受け入れて、それら信号に基づいて処理を行
い、車両の現在位置を算出して、それを表示プロセッサ
23を介してディスプレイ17に表示させる。この車両
位置の表示は、図2に示すように、すでにディスプレイ
17に表示している地図上に矢印マ−ク等を重畳して表
示することにより行う。これにより、ユーザは、地図上
で車両の現在位置を知ることができる。メモリ25は、
このような動作を実現するための処理(後述)の内容を
規定するプログラムなどを格納したROMと、マイクロ
プロセッサ24が処理を行う場合にワ−クエリアとして
使用するRAMとを含んでいる。
【0019】以下、このように構成された現在位置算出
装置10の動作について説明する。
【0020】装置10の動作は、全般的に、車両の進行
方位及び進行距離を算出する処理と、算出された進行方
位及び距離から車両の現在位置を決定する処理と、得ら
れた車両位置および方位を表示する処理との三つの処理
に分けることができるため、これらについて順次説明す
る。
【0021】図3に、車両の進行方位及び進行距離を算
出する処理の流れを説明する。
【0022】この処理は、一定周期、たとえば100m
S毎に起動され実行されるマイクロプロセッサ24のル
ーチンである。
【0023】このルーチンでは、最初、A/D変換器1
9から角速度センサ11の出力値を読み込む(ステップ
401)。この角速度センサ11の出力値には、方位変
化が出力されるので、車両の進行方向の相対的な値しか
検出できない。このため、次に、A/D変換器20から
地磁気センサ12の出力値を読み込み(ステップ40
2)、この地磁気センサ12の出力値により算出された
絶対方位とジャイロ11から出力される方位変化(角速
度出力)とを用いて、車両の推定方位を決定する(ステ
ップ403)。
【0024】この方位の決定は、たとえば、長い時間、
車速が低い時には、角速度センサの誤差が大きいので、
一定時間以上車速が低い場合には、地磁気センサ方位の
みを利用するという方法により行う。
【0025】次に、車速センサ13の出力するパルス数
を、0.1秒毎に、カウンタ26で計数して、その計数
値を読み込む(ステップ404)。この読み込んだ値
に、距離係数を乗算することで、0.1秒間に進んだ距
離を求める(ステップ405)。
【0026】次に、このようにして求められた0.1秒
間あたりの進行距離値を、前回得られた値に積算して、
車両の進行距離が20mとなったかどうかを調べ(ステ
ップ406)、20mに満たない場合(ステップ406
でNo)、今回の処理を終了して、新たな処理を開始す
る。
【0027】進行距離算出処理の結果、積算された進行
距離が一定距離、例えば20mとなった場合(ステップ
406でYes)、その時点での進行方向と進行距離
(20m)とを出力する(ステップ407)。ステップ
407では、さらに、積算距離を初期化して、新たに進
行距離の積算を開始する。
【0028】次に、算出された進行方位および進行距離
に基づいて、車両の仮想現在位置を算出し、算出された
仮想現在位置に基づき、車両の候補点を求める処理につ
いて説明する。
【0029】図4に、この処理の流れを示す。
【0030】本処理は、図3からの進行方位および進行
距離が出力されるのを受けて起動され、実行されるマイ
クロプロセッサ24のルーチンである。すなわち、本処
理は、車両が20m進む毎に起動される。
【0031】さて、この処理では、まず、ステップ40
7で出力された進行方位と進行距離とを読み込む(ステ
ップ501)。次に、それらの値に基づいて、車両の移
動量を緯度経度方向、別々に、それぞれ求める。さら
に、これらの各方向における移動量を、前回の処理で求
められた車両の候補点の位置に加算して、現在車両が存
在すると推定される位置である仮想現在位置(A)を求
める(ステップ502)。この候補点の詳細については
後述する。
【0032】もし、装置の始動直後など、前回求められ
た候補点の位置が存在しない場合には、別途設定された
位置を、前回求められた候補点の位置として用いて仮想
現在位置(A)を求める。
【0033】次に、求めた仮想現在位置(A)の周辺の
地図を、CD−ROM15から、ドライバ16およびD
MAコントローラ23を介して読み出し、仮想現在位置
(A)を中心とする予め設定された距離D内にある道路
データ(線分)を選択して、これらを取り出す(ステッ
プ503)。
【0034】なお、前述したように、本実施例において
は、道路データとして、図5に示すように、2点間を結
ぶ複数の線分51ないし55で近似し、それら線分を、
その始点と終点の座標によって表したものなどを用いて
いる。たとえば、線分53は、その始点(x3、y3)
と終点(x4、y4)によって表現される。
【0035】次に、ステップ503で取り出された線分
の中から、その線分の方位が、求められている進行方向
と、所定値以内にある線分だけを選択し、(ステップ5
04)。さらに、取り出されたn個すべての線分に対し
て、仮想現在位置(A)から垂線をおろし、その垂線L
(n)の長さを求める(ステップ505)。
【0036】次に、これら垂線の長さに基づき、ステッ
プ504で抜き出されたすべての線分に対して、以下の
式によりに定義されるエラーコスト値ec(n)を算出
する。
【0037】ec(n)=α×|θcar−θ(n)|+
β|L(n)| ここに、θcarは、仮想現在位置(A)における車両方
位、θ(n)は、線分の方位、L(n)は、仮想現在位
置(A)から線分までの距離、すなわち垂線の長さ、α
およびβは、重み係数である。これら重み係数の値は、
進行方向と道路の方位のずれと現在位置と道路のずれの
どちらを、現在位置が、その上にある道路を選択する上
で重視するかによって変化させてよい。たとえば、進行
方向と方位が近い道路を重視する場合は、αを大きくす
るようにする。
【0038】ここで、候補点について説明する。装置の
始動直後など、初期的な状態においては、仮想現在位置
(A)は、ユーザ(運転者)がスイッチ14を用いて所
定の情報を入力することなどにより、一意的に定まり、
かつ、この位置は道路に対応する線分上に存在する。し
かしながら、車両が走行した後には、ジャイロなどの方
位センサの誤差などにより、仮想現在位置(A)が、道
路に対応する線分に存在しなくなる場合がある。その結
果、たとえば、図6に示すように、道路が分岐している
場合、すなわち、道路に対応する線分61の節点68か
ら、二つの線分64および65があらわれる場合に、い
ずれの線分に対応する道路上に車両が存在するかが、明
確にすることができない場合が多い。
【0039】したがって、このような場合に、本実施例
においては、考えられ得る二つの線分上に存在する所定
の点を候補点として設定し、これらの現在位置、エラー
コスト、後述する累算エラーコストなどを、それぞれ、
メモリ25のRAMの所定の領域に記憶するように構成
されている。なお、説明を容易にするため、以下の説明
においては、特に複数の候補点であることを明示しない
限り、単一の候補点から、新たな一以上の候補点を生成
することとする。
【0040】ついで、算出されたエラーコストec
(n)と、前回の処理において算出された候補点に関連
する累算エラーコストesとにしたがって、下記の式に
より定義される、今回の処理における累算エラーコスト
es(n)を算出する(ステップ506)。
【0041】 es(n)=(1−k)×es+k×ec(n) ここに、kは、0より大きく1より小さな重み係数であ
る。この累算エラーコストes(n)は、前回以前の処
理において算出されたエラーコストを、今回の処理にお
いて算出されるエラーコストにどのくらい反映させるか
を表わしている。
【0042】さらに、算出された累算エラーコストes
(n)に基づき、下記の式に定義される信頼度trst
(n)を算出する(ステップ506)。
【0043】 trst(n)=100/(1+es(n)) 上記式から明らかなように、累算エラーコストec
(n)が大きくなるのにしたがって、信頼度trst
(n)は減少し、0(ゼロ)に近づく。その一方、これ
が小さくなるのにしたがって、信頼度trst(n)は
増大し、その値は、100に近づく。
【0044】このような処理をすることにより、ある候
補点に対する現在位置Aより所定の範囲Dに存在するn
個の線分に関連する信頼度trst(n)が求められ
る。候補点が複数存在する場合には、それぞれの候補点
Cmより所定の範囲Dに存在するn個の線分に関連する
信頼度trst(m,n)を算出すればよい。
【0045】ついで、算出した信頼度trst(n)に
基づき、ある候補点から、対応する線分にそって 車両
の進行した距離Rに対応する長さだけ進められた点を、
新たな候補点C(n)とする(ステップ507)。した
がって、ある候補点に対する現在位置Aより所定の範囲
Dに存在し、かつその方位と車両方位との差が所定値以
下であるような線分の本数がnである場合には、n個の
新たな候補点C(n)が生成されることになる。
【0046】さらに、新たな候補点C(n)の各々に対
応する信頼度trst(n)の値にしたがって、これら
新たな候補点C(n)をソートし(ステップ508)、
最も信頼度の値の大きな候補点C(i)を、表示候補点
CD、すなわち、ディスプレイ17上に表示するための
候補点として、その位置、累算エラーコスト、信頼度な
どを、メモリ25のRAMの所定の領域に記憶するとと
もに、表示候補点以外の他の候補点の位置、累算エラー
コスト、信頼度なども、RAMの所定の領域に記憶する
(ステップ509)。
【0047】たとえば、図6に示すように、線分61上
に存在したある候補点62に対して、現在位置Aが、点
63に示す位置に表わされるとする。このような場合
に、現在位置Aから、所定範囲Dに存在し、その方位と
車両方位との差が所定値以下であるような線分64、6
5を取り出し、現在位置Aから、線分64、65までの
距離L(1)、L(2)を算出するともに、算出された
距離、線分64、65の角度θ(1)、θ(2)および
車両方位θcarなどに基づき、関連するエラーコスト、
累算エラーコスト、信頼度を算出する。さらに、図3の
ステップ405で求められた車両の進行距離Rに基づ
き、ある候補点62から、線分61および64、或い
は、線分61および65に沿って、進行距離Rに対応す
る長さだけ進められた位置を算出し、この位置に対応す
る点を、それぞれ候補点66、67とする。このように
求められた候補点66、67のうち、最も信頼度trs
tの値が大きなものが、表示候補点となる。
【0048】さらに、図7に示すように、線分64上の
候補点66に対して、新たな現在位置Aが、点71に示
す位置に表わされ、その一方、線分65上の候補点67
に対して、新たな現在位置A’が、点72に示す位置に
表わされるとする。この場合には、現在位置Aから所定
範囲Dに存在し、その方位と車両方位との差が所定値以
下であるような線分73、74を取り出すとともに、新
たな現在位置A’から所定範囲Dに存在し、その方位と
車両方位との差が所定値以下であるような線分75を取
り出す。ついで、現在位置Aから、線分73、74まで
のそれぞれの距離L1(1)およびL1(2)を算出す
るともに、現在位置A’から、線分73までの距離L2
(1)を算出する。さらに、現在位置Aに関連して算出
された距離、線分73、74の角度θ1(1)およびθ
1(2)ならびに車両方位θcarなどに基づき、関連す
るエラーコスト、累算エラーコストおよび信頼度を算出
するとともに、現在位置A’に関連して算出された距
離、線分73の角度θ2(1)および車両方位θcarな
どに基づき、関連するエラーコスト、累算エラーコスト
および信頼度を算出する。
【0049】さらに、図3のステップ405で求められ
た車両の走行距離Rに基づき、候補点66から、線分6
4および73、或いは、線分64および74に沿って、
若しくは、候補点67から、線分65および75に沿っ
て、車両の走行距離Rに対応する長さだけ進められた位
置を算出し、この位置に対応する点を、それぞれ新たな
候補点とする。図8は、このように新たに求められた候
補点81ないし83を示している。なお、図6を参照し
て説明した例と同様に、候補点81ないし83のうち、
最も信頼度trstの値が大きなものが、表示候補点と
なる。また、本実施例においては、14個の候補点に関
連するデータを記憶可能に構成されている。したがっ
て、図4のステップ501ないし509の処理を実行し
た結果、候補点が15個以上算出された場合には、これ
らのうち、信頼度trstの値が大きい順に14個の候
補点に関連する種々のデータが、メモリ25のRAMの
所定の領域に記憶されることになる。
【0050】ところで、前述したステップ503では、
仮想現在位置(A)を中心とする予め設定された距離D
内にある道路データ(線分)を取り出したが、この距離
Dは、前回行ったステップ509で算出した候補点の信
頼度trstの値に基づいて決定する値でもよい。
【0051】なお、信頼度に基づいて、検索範囲を求め
る理由は、信頼度が小さい場合には、前回求めた現在位
置の精度に対する信憑性が低いと考えられるので、より
広い範囲を検索して道路を探す方が、正しい現在位置を
求める上で適当であるからである。
【0052】また、ある候補点に対する現在位置Aから
所定範囲D内に、その方位と車両の進行方位との差が所
定値以下であるような線分が存在しない場合が考えられ
る。この場合には、現在位置Aを、ある候補点から算出
された次の候補点とする。本実施例においては、候補点
がこのような状態であることをフリー状態と称する。こ
れに対して、それ以外の状態、すなわち、ある候補点に
対する現在位置Aから所定の範囲D内に、その方位と車
両の進行方位との差が所定値以下であるような線分が存
在し、その結果、特定の線分上に次の候補点が存在し得
る状態をマッチング状態と称する。
【0053】なお、現在位置Aから所定範囲D内に、そ
の方位と車両の進行方位との差が所定値以下であるよう
な線分が存在しない場合に、ステップ506で算出すべ
きエラーコストec(n)には、マッチング状態である
場合に得られるエラーコストの値よりも大きな一定の値
が与えられる。
【0054】ステップ509までの処理が実行され、表
示候補点を含む候補点が生成され、これらに関連する種
々のデータが、メモリ25のRAMの所定の領域に記憶
されるた後に、高速道路優先復帰処理が実行される(ス
テップ510)。図9は、このステップ510で実行さ
れる高速道路優先復帰処理を示すフローチャートであ
る。
【0055】高速道路優先復帰処理では、まず、表示候
補点が、マッチング状態であるかどうかを判断する(ス
テップ901)。表示候補点がマッチング状態である場
合、すなわち、表示候補点が、線分上に存在する場合に
は、道路データに基づき、この線分に対応する道路が、
高速道路であるか、或いは、一般道路であるかを判断す
る(ステップ902)。線分に対応する道路が、高速道
路である場合には、予め設けられている高速道路マッチ
ング状態走行距離カウンタhw_lを、車両の走行距離
Rに対応する値だけ更新する(ステップ903)。な
お、このカウンタhw_lの値は、電源投入時など、装
置10を初期化する際に、0(ゼロ)にリセットされて
いる。このステップ903は、表示候補点が、高速道路
に対応する線分上で、どのくらいの距離だけマッチング
状態を続けているかを示すためのものである。
【0056】これに対して、ステップ902で、表示候
補点が、一般道路上であると判断された場合には、後述
するフラグflag=1であり、かつ、後述するフリー
状態走行距離カウンタfr_lの値に対応する距離が、
1km以下であるかどうかを判断する(ステップ90
4)。なお、電源投入時など、装置10を初期化する際
に、フラグflag=0にリセットされるともに、フリ
ー状態走行カウンタfr_lの値も0(ゼロ)にリセッ
トされており、後述するステップ912において、フラ
グflagはセットされ、後述するステップ913にお
いて、フリー状態走行距離カウンタfr_lの値は更新
される。このステップ904の意義については後述す
る。
【0057】ステップ904でイエス(Yes)と判断
された場合には、表示候補点以外に、高速道路に対応す
る線分上に存在する候補点があるかどうかを判断し(ス
テップ905)、存在する場合には、これら候補点の中
で、最も信頼度trstの値の大きなものを表示候補点
とする(ステップ906)。これらステップ905およ
び906の意義についても後述する。
【0058】ステップ904でノー(No)と判断され
た場合、或いは、ステップ906が終了した場合には、
高速道路マッチング状態走行距離カウンタhw_l、フ
ラグflagおよびフリー状態走行距離カウンタfr_
lをリセットする(ステップ907)。
【0059】これに対して、ステップ901において、
表示候補点がフリー状態であると判断された場合には、
高速道路マッチング状態走行距離カウンタhw_lの値
が、3kmに対応する値以上であるかを判断する(ステ
ップ910)。すなわち、車両が高速道路上でマッチン
グ状態である場合には、ステップ903において、高速
道路マッチング状態走行距離カウンタhw_lの値が、
車両が走行するのにしたがって増大しているため、ステ
ップ910では、車両が、今まで、高速道路上で、どの
くらいの距離だけ走行していたかを推定している。
【0060】ステップ910でイエス(Yes)と判断
された場合には、フラグflag=0であるかどうかを
判断する。前回までに実行された高速道路優先処理にお
いて、表示候補点がマッチング状態であったと判断され
ていた場合には、フラグflag=0であるため、この
ステップにおいて、イエス(Yes)と判断され、フリ
ー状態走行距離カウンタfr_lがリセットされるとと
もに、フラグflag=1にセットされる(ステップ9
12)。
【0061】その一方、ステップ910で、ノー(N
o)と判断された場合には、何ら処理をすることなくリ
ターンする。すなわち、車両が、高速道路上で、所定の
距離だけ走行していないと推定され、その結果、車両が
高速道路上に存在する信憑性が小さいと判断している。
【0062】また、ステップ911でノー(No)と判
断された場合、すなわち、フラグflagがすでにセッ
トされていた場合には、フリー状態走行距離カウンタf
r_lの値を、車両の走行距離Rに対応する値だけ更新
する(ステップ913)。
【0063】次に、この処理中のステップが実行される
順序を説明することにより、ステップの意義を説明す
る。すなわち、表示候補点がマッチング状態であり、か
つ、表示候補点の存在する線分が高速道路上にある場
合、換言すれば、車両が高速道路上を走行していること
に、最も信憑性がある場合には、高速道路マッチング状
態走行距離カウンタhw_lの値が、車両の走行距離R
にしたがって更新される(ステップ901、902、9
03)。
【0064】ところが、サービスエリアまたはパーキン
グエリアに車両が入場することなどにより、車両の走行
距離の誤差または車両方位の誤差が大きくなり、表示候
補点がフリー状態になった場合には、高速道路マッチン
グ状態走行距離カウンタhw_lの値を調べ、表示候補
点が、それ以前に、どのくらいマッチング状態であった
か、換言すれば、車両が、それ以前に、どのくらいの距
離だけ、高速道路上を走行していたと推定されるかを判
断し、車両が、所定の距離以上、高速道路上を走行して
いたと推定される場合には、フリー状態走行距離カウン
タをリセットするとともに、フラグflag=1とする
(ステップ901、910、911、912)。すなわ
ち、このフラグは、高速道路に対応する線分上を移動し
ていた表示候補点が、フリー状態となったことを意味し
ている。
【0065】図4に示すステップ501ないし509を
実行することにより決定された表示候補点がフリー状態
のまま、次の高速道路優先復帰処理が行われた場合に
は、ステップ901、910、911および913が実
行され、フリー状態走行距離カウンタfr_lの値が更
新される。したがって、表示候補点がフリー状態である
限り、高速道路優先復帰処理において、フリー状態走行
距離カウンタfr_lの値が、車両の走行距離Rにした
がって更新される。
【0066】これに対して、ステップ501ないし50
9を実行することにより決定された表示候補点が、マッ
チング状態であり、かつ、表示候補点の存在する線分が
一般道路に対応するときに、高速道路に対応する線分上
を移動していた表示候補点がフリー状態になったのか否
かを判断するとともに、表示候補点が、フリー状態とな
ってから、所定の距離よりも走行していないことを判断
する。この場合には、ついで、表示候補点以外の候補点
が、高速道路に対応する線分上に存在するか否かを判断
し、他の候補点が存在すると判断された場合には、これ
を表示候補点とする。換言すれば、高速道路に対応する
線分上を移動していた表示候補点が、フリー状態になっ
た場合であっても、フリー状態である間の走行距離がそ
れほど大きくない場合には、表示候補点は高速道路に対
応する線分上に存在すると判断するものである。
【0067】車両が高速道路上を走行している場合に、
高速道路から一般道路に移るのは、一度だけ、すなわ
ち、高速道路を降りるときだけであり、高速道路から一
般道路に移動する場合は、高速道路上のジャンクション
などの分岐点を、車両が通過する場合と比較して非常に
少ない。したがって、表示候補点が、所定の距離以上、
高速道路に対応する線分上に存在していた後に、フリー
状態となり、その後に、一般道路に対応する線分上に存
在することになったとしても、フリー状態である距離が
短ければ、それだけ、車両が高速道路上に存在すること
に信憑性があることになる。本処理は、上記事項に基づ
いてなされている。
【0068】上述したような高速道路優先復帰処理が実
行された後に、表示候補点の位置および方位を示すデー
タが出力され、メモリ25のRAMの所定の領域に記憶
される。(図4ステップ511)。
【0069】図4のステップ501ないし511を実行
することにより得られた表示候補点は、図10に示すフ
ローチャートに基づく処理によりディスプレイ17の画
面上に表示される。
【0070】本処理は、1秒毎に起動され実行されるマ
イクロプロセッサ24のルーチンである。
【0071】最初、スイッチ14が押圧により地図の縮
尺の変更を指示されているかを、パラレルI/O21の
内容を見て判断する(ステップ1001)。もし、押さ
れていれば(ステップ1001でYes)、それに対応
して、所定の縮尺フラグを設定する(ステップ100
2)。
【0072】次に、図5の処理を実行することにより得
られた表示候補点の位置および方位を示すデータを、メ
モリ25のRAMの所定の領域から読み出し(ステップ
1003)、ステップ1002で切り替えられた縮尺フ
ラグの内容に応じた縮尺の地図をディスプレイ17に、
例えば、図2に示すような状態で表示する(ステップ1
004)。
【0073】そして、地図に重畳して、表示候補点の位
置およびその方位を、たとえば、先に示した図2のよう
に、矢印記号“↑”を用いて表示する(ステップ100
5)。そして最後に、これらに重畳して、北を示す北マ
ークと、縮尺に対応した距離マークとを、図2のように
表示する(ステップ1006)。
【0074】なお、本実施例においては、上記のように
矢印記号を用いて車両位置および方向を示したが、車両
位置および方向の表示形態は、位置および進行方向が、
表示状態が明確に示されるものであれば、その形態は任
意でよい。また、北マーク等も同様である。
【0075】本実施例によれば、高速道路に対応する線
分上を移動していた表示候補点が、フリー状態となり、
その後に、一般道路に対応する線分上に存在することに
なった場合であっても、車両が所定の距離以上、高速道
路を走行していたと推定され、かつ、フリー状態になっ
てからの車両の走行距離が所定の値以下であった場合
に、表示候補点は高速道路に対応する線分上に存在する
と判断される。したがって、車両が高速道路上に存在す
ることに信憑性が高い場合に、確実に表示候補点を高速
道路に対応する線分上に表示することができ、その結
果、車両が高速道路を走行している際に、精度よく、当
該車両の現在位置を算出することが可能となる。
【0076】本発明は、以上の実施例に限定されること
なく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種
々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含
されるものであることは言うまでもない。
【0077】たとえば、前記実施例中の高速道路優先復
帰処理において、高速道路マッチング状態カウンタhw
_lの値が3kmに対応する距離以上であることを判断
し(ステップ910)、フリー状態走行距離カウンタf
r_lの値が、1kmに対応する距離以下であることを
判断しているが、これらの数値は、前記実施例中のもの
に限定されないことは明らかであり、方位センサの精度
などにしたがって、変更することができる。
【0078】また、本明細書において、手段とは、必ず
しも物理的手段を意味するものではなく、各手段の機能
が、ソフトウエアによって実現される場合も包含する。
また、一つの手段の機能が二以上の物理的手段により実
現されても、二以上の手段の機能が一つの物理的手段に
より実現されてもよい。
【0079】
【発明の効果】本発明によれば、車両が高速道路を走行
しているときに、該車両が高速道路を走行していること
を、正確に判断するとともに、該車両の現在位置を、精
度よく算出する現在位置算出システムを提供することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の実施例にかかる現在位置算
出装置の構成を示すブロックダイヤグラムである。
【図2】 図2は、本実施例にかかる地図および現在位
置の表示例を示す図である。
【図3】 図3は、車両の進行方位および進行距離を算
出する処理を示すフローチャートである。
【図4】 図4は、車両の現在位置を算出する処理を示
すフローチャートである。
【図5】 図5は、本実施例にかかる道路データの一例
を説明するための図である。
【図6】 図6は、道路に対応する線分、仮想現在位置
および候補点を説明するための図である。
【図7】 図7は、道路に対応する線分、仮想現在位置
および候補点を説明するための図である。
【図8】 図8は、道路に対応する線分、仮想現在位置
および候補点を説明するための図である。
【図9】 図9は、本実施例にかかる高速道路優先復帰
処理を示すフローチャートである。
【図10】 図10は、本実施例にかかる現在位置表示
処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 現在位置算出装置 11 角速度センサ 12 方位センサ 13 車速センサ 14 スイッチ 15 CD−ROM 16 CD−ROM読み取りドライバ 17 ディスプレイ 18 コントローラ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載され、該車両の現在位置を算
    出する現在位置算出システムであって、 少なくとも、一般道路か高速道路かを示すデータを備え
    た道路データを含む、道路地図を表わす地図データを記
    憶する手段と、 車両の進行方位を検出する方位検出手段と、 車両の走行距離を算出する距離算出手段と、 前記方位検出手段により検出された前記進行方位と、前
    記距離算出手段により算出された前記走行距離とに基づ
    き、車両の現在位置であると予想される仮想現在位置を
    算出する仮想現在位置算出手段と、 前記仮想現在位置と、前記地図データに含まれる前記道
    路データとを比較し、車両がある道路上に存在するこ
    と、或いは、車両が道路上に存在しないことを示す候補
    点を算出する候補点算出手段と、 前記候補点が高速道路上に連続して存在することを示す
    状態中の車両の走行距離を計数する第1の距離計数手段
    と、 前記候補点が、道路上に存在しないことを示す状態中の
    車両の走行距離を計数する第2の距離計数手段と、 前記候補点が、道路上に存在しないことを示す状態か
    ら、一般道路上に存在することを示す状態に変化すると
    きに、前記第1の距離計数手段の値に基づき、車両が、
    それ以前に第1の所定の距離を超えて、高速道路上を走
    行していると推定され、かつ、第2の距離計数手段に基
    づき、候補点が道路上に存在いないことを示す状態中の
    車両の走行距離が、第2の所定の距離より小さいことが
    推定される場合に、候補点が、高速道路上に存在する状
    態であると判断し、前記候補点を車両の現在位置とする
    判断手段とを備えたことを特徴とする現在位置算出シス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記候補点算出手段が、前記仮想現在位
    置算出手段により算出された前記仮想現在位置から所定
    範囲に存在し、その方位と前記進行方位との差が、所定
    の値よりも小さい道路上に、前記候補点を設定するよう
    に構成されたことを特徴とする請求項1に記載の現在位
    置算出システム。
  3. 【請求項3】 前記候補点算出手段が、前記仮想現在位
    置から所定範囲に存在し、その方位と前記進行方位との
    差が、所定の値よりも小さい道路上に、前記車両が存在
    しないと判断した場合に、前記仮想現在位置を、前記候
    補点とするように構成されたことを特徴とする請求項2
    に記載の現在位置算出システム。
  4. 【請求項4】 前記候補点算出手段が、前記仮想現在位
    置から道路までの距離および該道路の方位と進行方位と
    の差に基づき、車両が該道路上に存在している信憑性を
    示す信頼度を算出し、前記信頼度の値が最も大きな位置
    を、車両の候補点とするように構成されたことを特徴と
    する請求項1ないし3の何れか一項に記載のシステム。
  5. 【請求項5】 車両の進行方位および車両の走行距離と
    にしたがって、車両の現在位置を算出する現在位置算出
    方法であって、 前記進行方位および走行距離とに基づき、車両の現在位
    置であると予想される仮想現在位置を算出し、 前記仮想現在位置と、少なくとも高速道路と一般道路か
    を示す道路を備えた道路データとを比較し、車両がある
    道路上に存在すること、或いは、車両が道路上に存在し
    ないことを示す候補点を算出し、 前記候補点が高速道路上に連続して存在することを示す
    状態中の車両の走行距離を、第1の計数手段により計数
    し、 前記候補点が、道路上に存在しないことを示す状態中の
    車両の走行距離を、第2の計数手段により計数し、 前記候補点が、道路上に存在しないことを示す状態か
    ら、一般道路上に存在することを示す状態に変化すると
    きに、前記第1の距離計数手段の値に基づき、車両が、
    それ以前に第1の所定の距離を超えて、高速道路上を走
    行していると推定され、かつ、第2の距離計数手段に基
    づき、候補点が道路上に存在しないことを示す状態中の
    車両の走行距離が、第2の所定の距離より小さいことが
    推定される場合に、候補点が、高速道路上に存在する状
    態であると判断し、前記候補点を車両の現在位置とする
    ように構成されたことを特徴とする現在位置算出方法。
JP09721995A 1995-04-21 1995-04-21 現在位置算出システムおよび現在位置算出方法 Expired - Lifetime JP3764508B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09721995A JP3764508B2 (ja) 1995-04-21 1995-04-21 現在位置算出システムおよび現在位置算出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09721995A JP3764508B2 (ja) 1995-04-21 1995-04-21 現在位置算出システムおよび現在位置算出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08292051A true JPH08292051A (ja) 1996-11-05
JP3764508B2 JP3764508B2 (ja) 2006-04-12

Family

ID=14186528

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09721995A Expired - Lifetime JP3764508B2 (ja) 1995-04-21 1995-04-21 現在位置算出システムおよび現在位置算出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3764508B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005105047A1 (en) * 2004-04-30 2005-11-10 Quantum Hi-Tech (Beijing) Research Institute Orally disintegrating tablet and method of preparation
CN108428335A (zh) * 2018-01-24 2018-08-21 中国人民解放军63920部队 基于指令计数变化为判据的遥控指令执行情况判断方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005105047A1 (en) * 2004-04-30 2005-11-10 Quantum Hi-Tech (Beijing) Research Institute Orally disintegrating tablet and method of preparation
CN108428335A (zh) * 2018-01-24 2018-08-21 中国人民解放军63920部队 基于指令计数变化为判据的遥控指令执行情况判断方法
CN108428335B (zh) * 2018-01-24 2020-05-22 中国人民解放军63920部队 基于指令计数变化为判据的遥控指令执行情况判断方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3764508B2 (ja) 2006-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3545839B2 (ja) 現在位置算出装置
JP3634006B2 (ja) 現在位置算出装置
JP3679450B2 (ja) 現在位置算出装置および現在位置算出方法
JP3764508B2 (ja) 現在位置算出システムおよび現在位置算出方法
JP3660389B2 (ja) 現在位置算出システムおよび現在位置算出方法
JP3596943B2 (ja) 現在位置算出システムおよび現在位置算出方法
JP3587904B2 (ja) 現在位置算出装置
JP3599420B2 (ja) 現在位置算出装置
JP3569028B2 (ja) 現在位置算出装置
JP3596941B2 (ja) 現在位置算出装置
JP3596944B2 (ja) 現在位置算出システムおよび現在位置算出方法
JP3660392B2 (ja) 現在位置算出システムおよび現在位置算出方法
JPH08334336A (ja) 現在位置算出システムおよび現在位置算出方法
JP3679826B2 (ja) 現在位置算出システムおよび現在位置算出方法
JP3798444B2 (ja) 現在位置算出システムおよび現在位置算出方法
JP3634005B2 (ja) 現在位置算出装置
JP3792270B2 (ja) 現在位置算出システムおよび現在位置算出方法
JP3656662B2 (ja) 現在位置算出装置
JP3693383B2 (ja) 現在位置算出システムおよび現在位置算出方法
JP3599421B2 (ja) 現在位置算出装置
JP3682091B2 (ja) 現在位置算出システムおよび現在位置算出方法
JP3599422B2 (ja) 現在位置算出装置
JP3573525B2 (ja) 現在位置算出装置
JPH08334353A (ja) 現在位置算出システムおよび現在位置算出方法
JPH08334359A (ja) 現在位置算出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041001

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050510

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050627

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060120

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090127

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140127

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140127

Year of fee payment: 8

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140127

Year of fee payment: 8

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140127

Year of fee payment: 8

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140127

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term