JPH08291818A - 自転車用ケーブルの防塵カバーシステム - Google Patents

自転車用ケーブルの防塵カバーシステム

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JPH08291818A
JPH08291818A JP16277995A JP16277995A JPH08291818A JP H08291818 A JPH08291818 A JP H08291818A JP 16277995 A JP16277995 A JP 16277995A JP 16277995 A JP16277995 A JP 16277995A JP H08291818 A JPH08291818 A JP H08291818A
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dust
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  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ケーブルの端部からケーブル内に泥水等の異物
の侵入を防ぐ。 【構成】リアディレイラーワイヤ4の端部にノーズキャ
ップ固定配置し、ノーズキャップの小径部53に蛇腹菅
55の一端を挿入し、他端をインナーケーブル17に固
定しカバーする。インナーケーブル17とアウターシン
グとの間の隙間にゴミ等の異物が侵入するのを防ぐ。ノ
ーズキャップがない端部ではライナーに蛇腹菅55の他
端を固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自転車用ケーブルの防
塵カバーシステムに関する。更に詳しくは、泥水等の異
物の侵入によるケーブルの劣化を防止するための自転車
用ケーブルの防塵カバーシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】自転車のフロントブレーキ、リアブレー
キ、フロントディレイラー及びリアディレイラーは、ハ
ンドルに配置されたシフトレバーユニット又はブレーキ
レバーからケーブルを介して操作される。ケーブルはア
ウターケーシング、インナーケーブル等から構成されて
いる。インナーケーブルは複数本の鋼線のワイヤを撚り
合わせて作られている。
【0003】通常のアウターケーシングは、インナーケ
ーブルの外周面と摺動する合成樹脂製のケーブルライナ
と、このケーブルライナの外周に螺旋状に巻かれている
帯鋼板と、更にこの帯鋼板の外周は合成樹脂製のジャケ
ットで被覆されて構成されている。シフティングレバー
ユニット又はブレーキレバーから、リアディレイラー又
はフロントディレイラーに連結されたケーブルの中間位
置はアウターケーシングがなくインナーケーブルが露出
されている。
【0004】このインナーケーブルの露出は次の理由に
よる。インナーケーブルの外周面とケーブルライナの内
孔の内周面との間には、インナーケーブルが摺動し易い
ように遊び(隙間)が形成されている。しかしながら、
ケーブルが長くなるとインナーケーブルとケーブルライ
ナとの間の摩擦力が増大し、シフトレバーユニットのレ
バー又はブレーキレバーの操作が重くなるので、アウタ
ーケーシングは中断されている。
【0005】この遊びである隙間にケーブルの端部から
泥水等の異物が侵入し、インナーケーブルとケーブルラ
イナとの摺動抵抗を増加させて、結果としてブレーキ、
変速機等の操作性を悪くする。また、泥水の砂、粘土等
の異物が研磨材の役割をしてケーブルライナとインナー
ケーブルの磨耗を促進することにもなる。したがって、
可能な限り泥水等の異物が前記遊び(隙間)に侵入しな
いことが望ましい。
【0006】取り分けマウンテンバイクは、野山で使わ
れるため泥水等の異物が前記遊び(隙間)に侵入し易い
ので、可能な限り防いだ方が良い。本出願人はケーブル
内に異物が侵入するのを防ぐためにアウターケーシング
に取り付けて使用するアウターケーブルのエンドキャッ
プを提案した(実開昭63−173512号公報)。こ
のアウターケーブルのエンドキャップを多用するとイン
ナーケーブルを駆動するのに摺動抵抗が増加する問題が
ある。また、インナーケーブルが露出されているので劣
化するという問題もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な技術背景で発明されたもりであり、次の目的を達成す
る。
【0008】本発明の目的は、ケーブル内に異物が侵入
するのを防ぐ自転車用ケーブルの防塵カバーシステムを
提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、ケーブルの劣化を防
ぐための自転車用ケーブルの防塵カバーシステムを提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を達成
するために、次のような手段を採る。
【0011】本発明の自転車用ケーブルの防塵カバーシ
ステムは、ケーブル内に挿入され、力を伝達するための
インナーケーブルと、前記インナーケーブルの外周に隙
間を有して配置され、前記インナーケーブルを摺動自在
に案内するためのライナを備えたアウタケーシングとか
らなるブレーキ、変速機等に使用される自転車用のケー
ブルの防塵カバーシステムであって、前記アウターケー
シングの端部の外周が挿入される内孔を有し、かつ自転
車の車体に係合されたノーズキャップと、一端が前記イ
ンナーケーブルに固定され、他端が前記ノーズキャップ
に固定された防塵カバーとを有する。
【0012】前記防塵カバーは、が前記インナーケーブ
ルの動きに追従する伸縮部を有しても良い。
【0013】他の本発明の自転車用ケーブルの防塵カバ
ーシステムは、ケーブル内に挿入され、力を伝達するた
めのインナーケーブルと、前記インナーケーブルの外周
に隙間を有して配置され、前記インナーケーブルを摺動
自在に案内するためのライナを備えたアウタケーシング
とからなるブレーキ、変速機等に使用される自転車用の
ケーブルの防塵カバーシステムであって、前記アウタケ
ーシングの端部の外周が挿入される内孔を有し、かつ自
転車の車体に係合されたノーズキャップと、前記ケーブ
ルの中間位置で前記アウターケーシングが中断された外
周位置に前記インナーケーブルに沿って配置され、少な
くとも一端が前記ノーズキャップに連結されたライナー
と、一端が前記インナーケーブルに固定され、他端が前
記ライナーをカバーする防塵カバーである。
【0014】前記防塵カバーは、一端が前記インナーケ
ーブルに固定され、他端が前記ライナーに固定され、か
つ伸縮部を有する防塵カバーであっても良い。
【0015】更に、前記防塵カバーは、一端が前記イン
ナーケーブルに固定され、他端が前記ライナーの外周を
覆う防塵カバーであっても良い。
【0016】
【作用】ブレーキ、変速機等を遠隔位置から操作するた
めの自転車用のケーブル内へ異物が侵入するのを防ぐ。
ケーブルの中間位置で、かつアウターケーシングが中断
された外周位置にノーズキャップを対向してフレームに
固定配置する。このノーズキャップにライナーを連結し
てインナーケーブルをカバーする。防塵カバーの一端を
インナーケーブルの一端に固定し、他端をライナー、又
はライナーがない構造のときは、ノーズキャップに固定
または摺動自在に係合させてケーブルの端部をカバーし
て、ケーブル内の隙間にゴミ等の異物が侵入するのを防
ぐ。防塵カバーを蛇腹状に伸縮自在に構成しても良い。
【0017】
【実施例】第1実施例 本発明の第1実施例を図面を参照しながら以下に説明す
る。図1は自転車のブレーキ及び変速機を操作するケー
ブルの配置を示す図である。ハンドル1にはリアシフト
レバーユニット(変速操作装置)2及びフロントシフト
レバーユニット(変速操作装置)が配置されている(図
示せず)。リアシフトレバーユニット2にはリアディレ
イラー3がリアディレイラーワイヤ4を介して連結され
ている。リアディレイラー3は、チェーン5をシフトし
て複数枚のリアスプロケット6の中から最適な歯数のリ
アスプロケット6を選択し噛み合わせを変えて変速する
ものであり、公知の構造、機能でありその説明は省略す
る。
【0018】図3は、第1実施例の自転車用ケーブルカ
バーを適用した防塵シテテムである。第1実施例のもの
はリアディレイラーワイヤ4及びフロントディレイラー
ワイヤ31をフレームの底部から回して、すなわち下回
し仕様でそれぞれリアディレイラー3及びフロントディ
レイラー30に接続させている。リアディレイラーワイ
ヤ4の中間部分はアウターケーシング18が中断されて
いる(図2,3参照)。図2は、斜フレーム7に一体に
固定されたキャップ受8の断面拡大図である。
【0019】キャップ受8は、ノーズキャップ10を固
定支持するためのものである。キャップ受8は、円筒状
の内孔11が形成され、内孔11は底面12を有してい
る。内孔11には軸線方向にスリット13が形成されて
いる。スリット13は、リアディレイラーワイヤ4を自
転車に組み立てるときに使用するためのものであり、イ
ンナーケーブル17のみを通すためのものである。
【0020】ノーズキャップ10は小径部14とこれよ
り直径が大きい大径部15よりなる。大径部15の端面
16は内孔11の底面12に接して配置されている。大
径部15の内孔19が形成してあり、内孔19にはリア
ディレイラーワイヤ4のアウターケーシング18の一端
部が挿入されている。キャップ受8の内孔11の中心線
方向に底面12から小径挿入孔9が形成されている。小
径挿入孔9は、ノーズキャップ10の小径部14を挿入
し支持するための孔である。小径挿入孔9とスリット1
3とは連通されている。
【0021】リアディレイラーワイヤ4のインナーケー
ブル17の外周にはライナー20が配置固定されてい
る。ライナー20は合成樹脂、ゴム、金属管等で作られ
ている。ライナー20の一端はノーズキャップ10の小
径部14に挿入されている。このためライナー20でイ
ンナーケーブル17でカバーするため、小径部14とイ
ンナーケーブル17の間隙(遊び)から泥などの異物が
侵入することはない。下部水平フレーム22の下部に
は、前記したキャップ受8と同一構造であるキャップ受
23が対向する向きに配置されかつ固定されている(図
3参照)。
【0022】キャップ受23には前記したキャップ受8
と同様の構造のノーズキャップ24が挿入されている。
ライナー20はフレームの底部に固定されたケーブルガ
イド21で案内され、更に下部水平フレーム22のキャ
ップ受23のノーズキャップ24に伸びている。ライナ
ー20の他端はノーズキャップ24の小径部25に挿入
されている。なお、ライナー20とケーブルガイド21
とは相対的に摺動しないが、インナーケーブル17とラ
イナー20とは摺動する。このため、合成樹脂製のライ
ナー20に潤滑剤を混入させると摺動抵抗が少なくな
る。
【0023】ノーズキャップ24にはリアディレイラー
ワイヤ4のアウターケーシング18の一端が挿入されて
いる。リアディレイラーワイヤ4の他端にはノーズキャ
ップ39が挿入されている。
【0024】図4はリアディレイラーとリアディレイラ
ーワイヤとの接続を示す外観図である。図5はケーブル
調整バレルユニットの断面を示す断面図である。リアデ
ィレイラーケーブル4は、リアディレイラー3のブラケ
ット41に設けられたケーブル調整バレルユニット40
に接続されている。更に、リアディレイラーワイヤ4の
インナーケーブル17の先端は、ケーブル固定ボルトユ
ニット42で固定されている。
【0025】ケーブル調整バレルユニット40の調整ボ
ルト43のねじ部44は、ブラケット41に形成された
めねじ45内にねじ込まれ固定されている。調整ボルト
43の中心には貫通孔46が形成されている。調整ボル
ト43の頭部の外周にはスプライン軸47が形成されて
おり、このスプライン軸47は、円筒状の調整つまみ4
8に形成されたスプライン穴49に挿入され、軸線方向
に移動自在に係合されている。調整つまみ48の外周を
指でつまんで回すと、調整ボルト43がスプライン穴4
9、スプライン軸47の連結を介して回転駆動される。
【0026】調整つまみ45の回転により、調整ボルト
43はブラケット41のめねじ45にねじ込まれている
ので軸線方向に移動し、インナーケーブル17とアウタ
ーケーシング18との間に相対移動が生じる。すなわ
ち、イナナーケーブル17がリアディレイラー3のケー
ブル固定ボルトユニット42が設けられているリンクを
駆動する。
【0027】調整ボルト43の端面50とスプライン穴
49の底面51との間にはコイルスプリング52が介在
されている。コイルスプリング52は、調整つまみ48
をリアディレイラー3のブラケット41に押圧する。ノ
ーズキャップ39の小径部53は、調整ボルト43の中
心孔46を貫通している。
【0028】図6は、蛇腹菅55の断面図である。小径
部53には、蛇腹管55の一端の連結固定部56が挿入
されて連結されている。連結固定部56の内孔57は、
小径部53の外径より小径に作られているが、柔軟な材
質で作られているので小径部53に挿入して固定でき
る。蛇腹管55は合成ゴム、合成樹脂エラストマー等で
作られている。蛇腹管55の他端の連結固定部58はイ
ンナーケーブル17に固定されている。蛇腹管55の薄
肉部60が伸縮してインナーケーブル17の移動に追随
する。
【0029】連結固定部58の内孔59は、インナーケ
ーブル17の外径より小径に作られているが、柔軟な材
質で作られているのでインナーケーブル17に挿入固定
できる。蛇腹管55の連結固定部56,58は伸びて小
径部53及びインナーケーブル17の外周を締め付けて
いるので、この間に隙間がなくこの連結固定部56,5
8から異物等が侵入することはなく、しかもインナーケ
ーブル17の移動に対して摩擦抵抗が少ない。
【0030】以上の説明から明らかなように、リアディ
レイラーワイヤ4のいずれの位置からも異物等が侵入で
きない。なお、リアディレイラーワイヤ4のリアシフト
レバーユニット2側の端部は、ハンドル1に配置されて
いるので異物が侵入する可能性は低いので、通常のアウ
ターケーシングを用いても良い。しかしながら、この位
置でも異物の侵入を防ぐには、本出願人が提案したシー
ルドアウターケーシングを用いると良い(日本国実用新
案公開昭63−173512号公報)。
【0031】フロントシフトレバーユニット(図示せ
ず)には、フロントディレイラー30がフロントディレ
イラーワイヤ31(図4参照)を介して連結されてい
る。フロントディレイラー30は、チェーン5をシフト
して複数枚のフロントスプロケット32の中から必要な
フロントスプロケット32に噛み合わせて変速するもの
であり、公知の構造、機能でありその説明は省略する。
フロントディレイラー30に連結されているフロントデ
ィレイラーワイヤ31の終端は、アウターケーシング3
4を有していない。
【0032】アウターケーシング34の一端にはノーズ
キャップ35に挿入されている。ノーズキャップ35は
小径部36を有している。斜フレーム7には一体にキャ
ップ受37が配置されている。キャップ受37の構造、
機能は前記したキャップ受8と同一であり、その説明は
省略する。
【0033】小径部36にはライナー38の一端が挿入
され、ケーブルガイド21に案内されて垂直フレーム7
0に沿って上方に伸びている。ライナー38内部のイン
ナーケーブル33はフロントディレイラー30に連結さ
れている。ライナー38の他端には、蛇腹管71の一端
73が挿入されて連結されている。蛇腹管71はゴム、
合成樹脂エラストマー等で作られており伸縮自在なもの
である。
【0034】図7は、蛇腹官71の断面図である。蛇腹
管71の一端の連結固定部73はインナーケーブル33
に挿入固定されている。連結固定部73の内孔の周面に
は内周突起74が形成されている。内周突起74はライ
ナー38の外周に形成された外周溝75に挿入固定され
ている。蛇腹管71の他端には連結固定部76が形成さ
れている。連結固定部76の内孔77はインナーケーブ
ル33の外周に挿入連結されている。
【0035】蛇腹管71の連結固定部73,76の内孔
の内径は、ライナー38及びインナーケーブル33の外
径より小さく、ライナー38及びインナーケーブル33
の外周を締め付けているので、この連結部から異物等が
侵入することはない。インナーケーブル33を駆動して
も蛇腹管71の薄肉部78がこれに追随して伸縮するの
で抵抗は少なく、又、蛇腹管71の連結固定部73,7
6の連結部から異物がフロントディレイラーワイヤ31
に侵入することはない。フロントディレイラーワイヤ3
1のアウターケーシング34のシフトレバーユニット側
の端部には、公知のシールドキャップ79が挿入されて
いる。
【0036】以上の説明から明らかなように、フロント
ディレイラーワイヤ31のいずれの位置からも異物等が
侵入できない。なお、ブレーキケーブルに関しても同様
のシステムを備えているが、前記システムと実質的に同
一なので、その説明は省略する。
【0037】第2実施例 図8に示すものは自転車用ケーブル防塵カバーの第2実
施例を示す断面図である。前記第1実施例の蛇腹菅71
は、薄肉部78が伸縮自在なものであった。第2実施例
の自転車用ケーブル防塵カバー80は全体が円筒状の形
をしたものであり、合成ゴム、合成樹脂エラストマーか
ら作られる。この内部には円筒穴81が形成されてい
る。
【0038】円筒孔81とライナー38の外周との間は
隙間があり、自転車用ケーブル防塵カバー80とライナ
ー38とは相対移動できる。なお、この隙間はなくても
摺動だけでも良い。自転車用ケーブル防塵カバー80の
一端は、小径に形成された連結固定部82が形成されて
いる。連結固定部82の内孔83はインナーケーブル3
3に挿入され固定されている。
【0039】内孔83は製造時はインナーケーブル33
の外径より小さいが、自転車用ケーブル防塵カバー80
が弾性材料で作られているので、圧入することにより挿
入し固定できる。
【0040】第3実施例 図9に示すものは自転車用ケーブル防塵カバーの第3実
施例を示す断面図である。第3実施例の自転車用ケーブ
ル防塵カバーシステム90は、全体が円筒状の形をした
ものであり、合成ゴム、合成樹脂エラストマーから作ら
れている。フレームに固定されたキャップ受91は、ノ
ーズキャップ92を固定支持する。ノーズキャップ92
の内孔93にはO字の形をしたシールドリング94が挿
入されている。シールドリング94は、インナーケーブ
ル17の外周に接触して、異物の侵入を防ぐ。シールド
リング94の固定とアウターケーシング18の先端を支
持するために、内孔93にはリング状の底板95が挿入
されている。
【0041】ノーズキャップ92の小径部96には円筒
状のラバーブーツ97の一端が挿入されている。ラバー
ブーツ97の内孔96は小径部97より小径であり、ラ
バーブーツ97の内孔98を小径部96に挿入すること
により気密を保つことが出来る。ラバーブーツ97の他
端は、小径部99が形成されている。ラバーブーツ97
の小径部99の内孔100には内周面に2個の内周突起
101が形成されている。
【0042】内周突起101によりインナーケーブル1
7の外周との間の気密を保持する。第3実施例のラバー
ブーツ97はゴム製のため、ノーズキャップ92の小径
部96に挿入しやすい、ラバーブーツ97全体を一体成
形できるので製造が容易である、インナーケーブル17
の湾曲にもラバーブーツ97が追従できる、内周突起1
01がインナーケーブル17の動きに追従しやすく耐久
性に優れている等の特徴がある。
【0043】[その他の実施例]前記第1,2及び3実
施例のものはリアディレイラーワイヤ4及びフロントデ
ィレイラーワイヤ31をフレームの底部から回して、す
なわち下回し仕様でそれぞれリアディレイラー3及びフ
ロントディレイラー30に接続されている。しかしなが
ら、前記リアディレイラーワイヤ4及びフロントディレ
イラーワイヤ31を、水平フレーム85(図1参照)か
らリアディレイラー3及びフロントディレイラー30に
連結するもの、いわゆる上回し仕様であるものに適用で
きる。
【0044】前記した第1実施例の蛇腹菅55の一端
は、ノーズキャップ39の小径部53に挿入され固定さ
れている。また、蛇腹官71の一端はライナー38の一
端に挿入固定されている。しかしながら、ノーズキャッ
プ39又はライナー38を使用しない場合は、アウター
ケーシングに直接取り付けても良い。
【0045】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明の自転車用
ケーブル防塵カバーシステムは、泥水等の異物がケーブ
ルに侵入するのを効果的に防ぐことができるので、結果
としてケーブルの劣化を防ぎ、かつインナーケーブルの
円滑な摺動を長期間保つことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、自転車のフロントディレイラーワイヤ
及びリアディレイラーワイヤの配置を示す図である。
【図2】図2は、斜フレームに一体に固定されたキャッ
プ受の断面拡大図である。
【図3】図3は、第1実施例の下回し仕様の場合の自転
車のケーブルの配置を示す図である。
【図4】図4は、リアディレイラーワイヤとリアディレ
イラーとの連結を示す外観図である。
【図5】図5は、ケーブル調整バレルユニットの断面を
示す断面図である。
【図6】図6は、リアディレイラーの自転車用ケーブル
の防塵カバーの断面図である。
【図7】図7は、フロントディレイラーの自転車用ケー
ブルの防塵カバーの断面図である。
【図8】図8は、フロントディレイラーの自転車用ケー
ブルの防塵カバーの第2実施例を示す断面図である。
【図9】図9は、自転車用ケーブル防塵カバーの第3実
施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…ハンドル 2…リアシフトレバーユニット 3…リアディレイラー 4…リアディレイラーワイヤ 30…フロントディレイラー 31…フロントディレイラーワイヤ 39…ノーズキャップ39 55,71…蛇腹管 80…防塵カバー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーブル内に挿入され、力を伝達するため
    のインナーケーブルと、 前記インナーケーブルの外周に隙間を有して配置され、
    前記インナーケーブルを摺動自在に案内するためのライ
    ナを備えたアウターケーシングとからなるブレーキ、変
    速機等に使用される自転車用のケーブルの防塵カバーシ
    ステムであって、 前記アウターケーシングの端部の外周が挿入される内孔
    を有し、かつ自転車の車体に係合されたノーズキャップ
    と、 一端が前記インナーケーブルに固定され、他端が前記ノ
    ーズキャップに固定された防塵カバーとを有することを
    特徴とする自転車用ケーブルの防塵カバーシステム。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記防塵カバーが前記インナーケーブルの動きに追従す
    る伸縮部を有することを特徴とする自転車用ケーブルの
    防塵カバーシステム。
  3. 【請求項3】ケーブル内に挿入され、力を伝達するため
    のインナーケーブルと、 前記インナーケーブルの外周に隙間を有して配置され、
    前記インナーケーブルを摺動自在に案内するためのライ
    ナを備えたアウターケーシングとからなるブレーキ、変
    速機等に使用される自転車用のケーブルの防塵カバーシ
    ステムであって、 前記アウターケーシングの端部の外周が挿入される内孔
    を有し、かつ自転車の車体に係合されたノーズキャップ
    と、 前記ケーブルの中間位置で前記アウターケーシングが中
    断された外周位置に前記インナーケーブルに沿って配置
    され、少なくとも一端が前記ノーズキャップに連結され
    たライナーと、 一端が前記インナーケーブルに固定され、他端が前記ラ
    イナーをカバーする防塵カバーであることを特徴とする
    自転車用ケーブルの防塵カバーシステム。
  4. 【請求項4】請求項3において、 前記防塵カバーは、 一端が前記インナーケーブルに固定され、他端が前記ラ
    イナーに固定され、かつ伸縮部を有する防塵カバーであ
    ることを特徴とする自転車用ケーブルの防塵カバーシス
    テム。
  5. 【請求項5】請求項3において、 前記防塵カバーは、 一端が前記インナーケーブルに固定され、他端が前記ラ
    イナーの外周を覆う防塵カバーであることを特徴とする
    自転車用ケーブルの防塵カバーシステム。
JP7162779A 1995-02-14 1995-06-06 自転車用ケーブルの防塵カバーシステム Expired - Fee Related JP3061550B2 (ja)

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