JPH08291738A - エンジンの空燃比フィードバック制御装置 - Google Patents

エンジンの空燃比フィードバック制御装置

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JPH08291738A
JPH08291738A JP7095383A JP9538395A JPH08291738A JP H08291738 A JPH08291738 A JP H08291738A JP 7095383 A JP7095383 A JP 7095383A JP 9538395 A JP9538395 A JP 9538395A JP H08291738 A JPH08291738 A JP H08291738A
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JP
Japan
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fuel ratio
air
feedback control
sensor
correction amount
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JP7095383A
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English (en)
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Yoichi Saito
陽一 斎藤
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 排気系の触媒上流側に設けられた空燃比セン
サの種々の要因による出力特性変化によるフィードバッ
ク精度の劣化を防止し、精度の高い制御を行うことので
きるエンジン空燃比フィードバック制御装置を得る。 【構成】 排気系の触媒26の上流側に設置したリニア
出力特性を有する広域空燃比センサ30によるフィード
バック制御を基本とし、これに加えて触媒下流側のZ特
性出力を有するO2 センサ32の出力によって或いはそ
の出力に基づく学習補正量によって、広域空燃比センサ
30によるフィードバック制御の補正を行い、ストイキ
オ制御並びにリッチ、リーン領域における空燃比制御に
おいて常に緻密で精度の高い燃料噴射の制御を行うよう
にした。また広域空燃比センサの経時変化や運転状況の
変化に即応した良好な制御状態を保つことが可能であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンジンの空燃比フィー
ドバック制御装置、特に排気系に設けられた触媒の上流
側と下流側にそれぞれ広域空燃比センサとO2 センサを
配置し、これらセンサからの出力信号に基づいてエンジ
ンへの燃料の供給量を制御する空燃比制御装置の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンに供給するための燃料の噴射量
を電子的に制御する電子制御燃料噴射の技術が周知であ
り、種々の運転状況に対応した適量の燃料と空気の混合
が可能となっている。従来、このような電子制御燃料噴
射を用いる場合、エンジンに供給する混合気の空燃比を
制御するために、排気系に空燃比を検出するセンサを配
置し、このセンサからの出力信号に基づいて燃料の供給
量を調整している。
【0003】例えば、排気系における触媒の上流側及び
下流側にそれぞれO2 センサを設置し、上流側のO2
ンサからの出力信号に基づき、エンジンに供給する混合
気の空燃比がいわゆる理論空燃比になるようにフィード
バック制御し、かつ下流側のO2 センサからの出力信号
により、上記上流側のO2 センサからの出力信号を補正
することにより常に理論空燃比近傍にて燃料の供給を行
うように制御し、排気ガスの浄化を図るようにしてい
る。
【0004】このような技術は、排気系における触媒の
下流側では、出力特性に悪影響を与えるような熱的影響
が少なく、また酸素の混入状態が比較的平衡化されてい
るなどのO2 センサにとって良好な条件が与えられるこ
とを前提として構成されたものである。
【0005】しかしながら、上記各O2 センサの出力特
性は、排気ガスの触媒による浄化を最も有効に行うこと
のできる理論空燃比を境にしてリッチ状態にあるかリー
ン状態にあるかを判別し、これに対応したスイッチング
出力を行ういわゆるZ特性の出力作用を行う。従って、
理論空燃比を基準としてその近傍での空燃比制御には適
しているが、近年における燃費向上などを目的する空燃
比制御、すなわち燃料供給量を少なくしたリーン状態で
の空燃比制御などにおいては有効に機能することができ
ない。
【0006】そこで、空燃比に対してリニアな出力特性
を有する広域空燃比センサを利用する空燃比制御が提案
され、例えば特開昭63−239334号公報には、排
気系における触媒の上流側にZ特性とリニア特性の両方
の出力特性を有する空燃比センサを設置し、下流側にZ
特性を有するO2 センサを配置した構成の制御装置が開
示されている。
【0007】この制御装置では、触媒上流側の空燃比セ
ンサは、常に理論空燃比を維持するように制御する理論
空燃比運転領域ではZ特性による出力動作を行い、リッ
チ領域あるいはリーン領域での空燃比制御を行う非理論
空燃比運転領域ではリニア特性による出力動作を行う。
そして、それぞれの領域における出力特性によるフィー
ドバック制御を行っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開昭63−239334号公報に開示された空燃比制御
装置では、空燃比センサについて理論空燃比運転の場合
と非理論空燃比運転の場合とでZ特性出力とリニア特性
出力の2通りを使い分ける操作が行われるので、その制
御は複雑なものとなっている。
【0009】また、この技術では上記触媒上流側の空燃
比センサの出力が、同公報第6図に示されたように、そ
の出力電圧で見ると理論空燃比を境としたリッチ側及び
リーン側での出力特性を示すラインの傾きが経年変化し
ていくという状況があることを前提としている。そし
て、上流側の空燃比センサにより非理論空燃比運転領域
でのフィードバック制御を行う際には、一時的に理論空
燃比状態をベースとして制御を行い、そのデータを基に
いわゆるオープン制御を行いリニア特性の出力変化を補
正しようとしている。
【0010】しかしながら、上記のような経年変化は、
理論空燃比(λ=1)付近においても当然に生じるもの
である。さらに、出力特性のライン傾斜の変化は、経時
変化に起因するものだけではなく、エンジンの運転状
態、使用する燃料性状、センサの温度状態など種々の要
因によっても変化することが知られている。その結果経
時変化した理論空燃比状態をベースとして得られた補正
データによるリニア特性は信頼性を欠くものとなる。
【0011】更に、この従来技術では触媒の上流側及び
下流側にそれぞれZ特性出力のO2センサを設置する上
記従来技術と同じく、理論空燃比運転領域では上流側も
下流側もZ特性出力のセンサにより制御を行うので、運
転状況の変化や燃料の種類による排気ガス組成の変化、
さらにはセンサの経時変化などに起因する空燃比センサ
の出力特性の変動に対応できず正確なフィードバック制
御ができなくなるという事情もあった。
【0012】本発明は、上記諸事情に鑑みなされたもの
であり、その目的は触媒前段の空燃比センサの種々の要
因による出力特性変化に伴うフィードバック制御精度の
劣化を防止しより信頼性の高い制御を行うことのできる
エンジンの空燃比フィードバック制御装置を提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係るエンジンの空燃比フィードバック制
御装置によれば、エンジンの排気系に設けられ排気ガス
を浄化する触媒と、前記触媒の上流側に設けられエンジ
ンに供給される混合気の空燃比に対しリニアな出力特性
を持つ広域空燃比センサと、前記触媒の下流側に設けら
れ前記混合気の空燃比に対し理論空燃比を基準にしたリ
ッチかリーンかのスイッチング出力特性を持つO2 セン
サと、エンジン運転状態に応じて目標空燃比を設定する
目標空燃比設定手段と、前記目標空燃比が理論空燃比、
リッチ空燃比またはリーン空燃比のいずれの領域かを問
わず前記広域空燃比センサからの出力信号と目標とする
空燃比との偏差に基づき該偏差を解消する方向で混合気
の空燃比をフィードバック制御するフィードバック制御
手段と、前記O2 センサからの出力信号に基づき制御の
基準とすべき空燃比を補正するための空燃比補正量を算
出する補正量算出手段と、前記補正量算出手段からの空
燃比補正量により前記目標空燃比を補正し最終目標空燃
比を算出する目標空燃比補正手段と、を備え、前記フィ
ードバック制御手段は、前記最終目標空燃比を前記目標
とする空燃比として前記フィードバック制御を行うこと
を特徴とする。
【0014】請求項2に係るエンジンの空燃比フィード
バック制御装置によれば、前記目標空燃比補正手段に代
え、前記フィードバック制御手段には、前記偏差を解消
するための制御に用いる係数を前記補正量算出手段から
の空燃比補正量にて加算補正するとともに、前記フィー
ドバック制御手段は、前記補正された前記偏差を解消す
るための係数に基づいて前記フィードバック制御を行う
ことを特徴とする。
【0015】請求項3に係るエンジンの空燃比フィード
バック制御装置によれば、前記空燃比補正量を学習し、
空燃比学習量を算出する補正量学習手段を有し、前記フ
ィードバック制御手段は、前記空燃比補正量及び空燃比
学習量の双方又はいずれか一方に基づいて前記フィード
バック制御を行うことを特徴とする。
【0016】請求項4に係るエンジンの空燃比フィード
バック制御装置によれば、前記空燃比補正量に基づくフ
ィードバック制御手段による制御は、前記目標空燃比が
理論空燃比に設定されたときには、前記O2 センサから
の出力信号に基づき制御を行い、前記目標空燃比がリッ
チ空燃比領域またはリーン空燃比領域にて設定されたと
きには、前記O2 センサからの出力信号に基づく前記空
燃比学習量又は予めエンジン運転状態に応じて設定され
ている所定量に基づき燃料噴射量を決定する空燃比フィ
ードバック制御を行うことを特徴とする。
【0017】
【作用】請求項1に係るエンジンの空燃比フィードバッ
ク制御装置によれば、触媒の上流側に設置され、燃料噴
射量決定のためのフィードバック制御に用いられる広域
空燃比センサからの出力特性は、常にリニア出力特性の
ものが用いられる。従って、目標空燃比が理論空燃比で
あるか或いは非理論空燃比であるかによって出力特性を
変更する必要がないので、その制御はより簡単なものと
なる。
【0018】また、常に広域空燃化センサのリニア出力
特性によるセンサ出力にてフィードバック制御を行うの
で、制御の精度はより高いものとなる。さらに、理論空
燃比を目標にしてフィードバック制御を行う場合を含
め、広域空燃比センサの出力特性の経時変化やエンジン
の運転状態に基づく出力特性の変化については、下流側
のO2 センサからの出力信号に基づいて算出される空燃
比補正量でその目標空燃比を補正して制御がなされるの
で、精度が高くかつ信頼性の高い制御状態を確保するこ
とができる。
【0019】請求項2に係るエンジンの空燃比フィード
バック制御装置によれば、請求項1と同じく常にリニア
出力特性の上流側広域空燃比センサで基本的なフィード
バック制御を行い、更に上記空燃比補正量を前記フィー
ドバック制御手段で行う制御において偏差解消のための
補正データとして用いるので、請求項1と同様に信頼性
の高い制御を行うことができる。
【0020】請求項3に係るエンジンの空燃比フィード
バック制御装置によれば、前記補正量算出手段によって
なされる前記O2 センサからの出力信号に基づく空燃比
補正量を記憶し学習量を算出する補正量学習手段が設け
られ、この学習した補正量にて空燃比のフィードバック
制御が可能となるので、上記請求項1に係るフィードバ
ック制御装置の制御精度、特にリーン、リッチ領域での
精度を向上させることができる。
【0021】さらに、請求項4に係るエンジンの空燃比
フィードバック制御装置によれば、空燃比のフィードバ
ック制御において、上記請求項3に係る学習された空燃
比補正量が用いられる。すなわち、上記目標空燃比設定
手段にて設定された目標空燃比が理論空燃比である場
合、触媒下流側のO2 センサの出力信号に基づいて算出
された空燃比補正量にてフィードバック制御がなされ、
一方、目標空燃比がリッチ空燃比領域あるいはリーン空
燃比領域に設定された時には、理論空燃比を境としたZ
特性出力のO2 センサをフィードバック制御に用いるこ
とはできないので前記空燃比学習量を用いあるいは予め
エンジン運転状態に応じて設定されている所定量に基づ
いて補正がなされこれに基づいてフィードバック制御が
行われる。
【0022】従って、理論空燃比を設定した場合、又は
それ以外の領域を設定した場合の双方で的確な補正量を
用いてフィードバック制御を行うことができる。また、
センサの出力特性が、経時変化によって変化している場
合並びにエンジンの種々の運転状況によって変化してい
る場合でも常に的確な補正学習量あるいは既に設定され
た補正量にて補正された空燃比制御を行うことができ
る。
【0023】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例につい
て詳細に説明する。
【0024】図1は、実施例に係る空燃比フィードバッ
ク制御装置を4気筒エンジンに応用した場合の構成例が
示されており、エンジン並びにその吸気系及び排気系を
含む全体構成が示されている。
【0025】エンジン本体10に対して設けられた吸気
系は、空気取入れ口12から下流側であるエンジン本体
10方向に向ってエアクリーナ14、取り入れられた空
気量Qを検出するエアフローメータ16、スロットルバ
ルブ17を装填したスロットルボディー18が設けら
れ、さらに各気筒毎に分岐された吸気通路20につなが
っている。そして、分岐された各通路にはそれぞれイン
ジェクタ22が設置されている。
【0026】一方、排気系は、エンジン本体10の各気
筒から伸長し集合された排気通路24からさらに下流側
に向って排気ガスの浄化を行う触媒26、さらに下流側
にマフラー28が設置されている。
【0027】触媒26の上流側には理論空燃比付近だけ
でなくリッチ領域及びリーン領域の広範囲に亘って空燃
比を検出できるリニア出力特性の広域空燃比センサ30
が設置され、触媒下流側には理論空燃比を境にして出力
がZ特性を示すO2 センサ32が設置されている。
【0028】上記構成のエンジン並びに吸気系、排気系
に対してインジェクタ22からの燃料の噴射量を電子的
に制御するための電子制御ユニット(以下「ECU」と
呼ぶ)34には、上記各構成部分などから制御に用いら
れる種々のデータが入力される。ECU34には、主演
算装置であるCPU34a、制御プログラムや予め設定
された固定データが記憶されているROM34c、各セ
ンサ類からの信号を処理した後のデータやCPU34a
で演算処理したデータが格納されるRAM34b、さら
に学習データ等を格納するバックアップRAM34dが
設けられている。このバックアップRAM34dは、エ
ンジンを切った後もデータが有効に保存されるものであ
る。そして、これら主要構成部34a〜34dに対して
運転状態を検出する各種センサからの信号を入力するた
めのインターフェース34f及びCPU34aからの制
御信号をインジェクタ22などの各種アクチュエータへ
出力するための出力インターフェース34gがバスライ
ン34eを介して互いに接続されている。
【0029】入力インターフェース34fに入力される
各種信号は、まずエアーフローメータ16からの吸入さ
れる空気量Q信号、アクセル操作に応じて開閉されるス
ロットルバルブ17の開度θを検出するスロットル開度
センサ17aからの信号、さらにエンジン本体10に
は、エンジン回転数Nを検出するためのクランク角セン
サ36、エンジンの暖機状態(水温Tw)を検出する水
温センサ38及び気筒判別を行うためのカム角センサ4
0が設けられ、それぞれから検出信号が送られている。
また、上記エンジン本体10及び吸気系及び排気系以外
の箇所からの信号として車速センサ42からの車速信号
も入力されている。
【0030】そして、CPU34aではROM34cに
記憶されている制御プログラムに従いRAM34b、バ
ックアップRAM34dに格納した各種データに基づき
燃料噴射量や点火時期などの各種制御量を演算し、対応
する信号を出力インターフェース34gから駆動回路3
4hや駆動回路34iを介してインジェクタ22などに
駆動信号を出力している。
【0031】次に、本実施例による空燃比のフィードバ
ック制御を図面に基づいてさらに詳細に説明する。
【0032】図2は、本実施例に係るフィードバック制
御装置の主要構成部分と各構成部分の動作の前後関係と
を示すブロック図であり、理論空燃比を目標としたスト
イキオ制御の場合を例にしている。
【0033】図示のように運転状態検出手段44(図1
で示した各種検出手段から成る。符号16、17a
等。)により、エンジン回転数N、スロットル開度θな
どの検出信号から運転状態が検出される。この検出は各
検出信号に基づき、ROM34cに格納されているマッ
プから運転状態を導くことにより行われる。
【0034】次に、目標空燃比設定手段46により空燃
比フィードバック制御の目標となる空燃比設定が行われ
る。
【0035】ここで設定される当初の目標空燃比COE
F0は、以下の(1)式で表される。
【0036】 COEF0=1.0+KTW+KAS+KFULL−KLEAN…(1) ここで、1.0は理論空燃比を基準として設定された数
値であり、KTWは水温センサ38から得られるエンジ
ン水温に基づいてエンジンの暖機状態を判断し、水温が
低い暖機時には水温値に応じて増量し、あるいは水温が
ノッキングを発生させるような高温となった時に同じよ
うに増量するためのデータである。
【0037】次に、KASは冷態時のエンジン始動後、
燃焼安定性を確保するため所定時間燃料の増量を行うた
めの増量データである。KFULLはスロットル開度セ
ンサ17aの出力が例えば全開を示している時に燃料増
量を行うための増量データで一般的にこの時の出力空燃
比は12〜12.5付近である。KLEANは燃料に対
して空気の多いリーン領域での燃焼であるリーンバーン
に対応する補正値である。すなわち、このKLEANの
みが燃料の−側の補正値である。
【0038】本図の動作では、目標空燃比として理論空
燃比が設定された場合を例としている。この場合、触媒
下流側のO2 センサ32からの出力信号に基づき、補正
量算出手段48にて目標空燃比COEF0を補正するた
めの補正量HOSEIが算出される。前記O2 センサ3
2からの出力信号は、いわゆるPI制御がなされた後補
正量算出手段48に送られる。
【0039】次に、目標空燃比補正手段50にて最終目
標空燃比COEF(COEF=COEF0+HOSE
I)が算出される。
【0040】すなわち、O2 センサ32によって運転状
態の変化等に追従した最終的な目標空燃比の補正がなさ
れるものである。
【0041】次に、広域空燃比センサ30によるフィー
ドバック制御が行われる。まず、広域空燃比センサ30
の出力信号に基づき、上記最終目標空燃比COEFと検
出されたリニア出力特性の検出信号との偏差eが空燃比
偏差算出手段52(CPU34aにて構成される)によ
って求められる。そして、この偏差に基づきPID制御
が行われ、さらに空燃比フィードバック制御手段54に
より上記偏差eを解消する方向に補正するための係数で
あるLAMBDAによるフィードバック制御が行われ
る。
【0042】そして、最終的に燃料噴射量算出手段56
によって、最終的にインジェクタ22から噴射すべき燃
料の量を表す単位時間当りの噴射パルス幅Tiが算出決
定される。Tiは以下の(2)式で表される。
【0043】 Ti=Tp×LAMBDA×COEF+Ts…(2) ここで、Tpはエアーフローメータ16により計測され
た吸入空気量Qをエンジン回転数Nで割ることにより得
られるエンジン1回転当りの空気重量を表し、Tiと同
様に噴射パルス幅で示されるものである(通常このTp
を基本パルス幅と言う)。なお、Tpは、上記噴射パル
ス幅を表すが、エンジン負荷の意味合いもある(図2で
示された運転状態検出用の1つのデータ)。また、LA
MBDAは上述のように偏差eを解消する方向に補正す
るための係数で、Tsはインジェクタ22の噴射遅れを
保障する無効パルス幅を意味し、このTsを最後に加算
しているものである。
【0044】こうして得られたTiに基づいてインジェ
クタ22が制御される。
【0045】図3は、上記空燃比偏差eを算出するまで
の過程における各センサ及び補正量算出手段48及び目
標空燃比補正手段50によって得られる出力ラインを示
している。
【0046】図示のように、目標空燃比設定手段46に
て設定された当初の目標空燃比COEF0ライン100
に対し、O2 センサ32のZ特性出力に基づき補正した
最終目標空燃比COEFラインが200で示されてい
る。そして、広域空燃比センサ30からのリニア特性を
有する出力ラインが300にて示されている。すなわ
ち、当初の目標空燃比ライン100と最終目標空燃比ラ
イン200との間が補正量HOSEIであり、この最終
目標空燃比ライン200と広域空燃比センサ30からの
出力ライン300との間が偏差eである。
【0047】次に、図4には図2と同様に目標空燃比が
理論空燃比と設定されたストイキオ制御を行う場合の他
の実施例が示されている。上記図2と同様の構成要素に
は同一の符号を付しその説明を省略する。
【0048】本実施例では、当初の目標空燃比COEF
0と広域空燃比センサ30からの出力信号との偏差e′
が空燃比偏差算出手段52によって算出される。
【0049】図5には、それら2つの出力ライン及びそ
の偏差e′の状況が示されている。
【0050】そして、O2 センサ32の出力に基づく補
正量算出手段48からの出力信号は空燃比フィードバッ
ク制御手段54に送られる。そして、空燃比フィードバ
ック制御手段54では、上記算出された偏差e′を解消
する方向に補正するための係数LAMBDAに上記補正
量HOSEI量が加算され、補正されたLAMBDAH
に基づく制御が行われる。従って、燃料噴射量算出手段
56におけるTiの算出は、Ti=Tp×LAMBDA
H×COEF0+Tsとなる。
【0051】本実施例においても、上記図2に示した実
施例と同様に、ストイキオ制御を触媒上流側の広域空燃
比センサ30からのリニア出力特性の出力信号により制
御する基本的制御がなされ、かつこれに触媒下流側のO
2 センサ32による補正により、センサ出力特性の経時
変化や運転状況に対応した的確な補正がなされ、精度の
高い噴射パルス幅Tiが得られる。
【0052】次に、上記図2及び図4で示した主要構成
手段における制御値の設定演算動作についてフローチャ
ートを用いてさらに詳細に説明する。
【0053】図6は、目標空燃比設定手段46における
動作が示されている。図示のように、まずステップ(以
下単に「S」と言う)201において、運転状態検出手
段44からの各種信号,エンジン回転数N、吸入空気量
Q、エンジン水温Tw、スロットル開度θ、車両速度V
等をそれぞれ読み込み、S202にて前述の基本パルス
幅Tpの算出が行われる。ここで、Tpの算出は、Tp
=K×Q/Nの式で行われ、Kはインジェクタ22の有
する特性補正係数である。
【0054】このTpの算出後これを読み込み、S20
3にて上記S201及び202で読み込んだ各種パラメ
ータに基づき、現在の運転状態が、理論空燃比で運転す
べき状態にあるか否かの判断がなされる。ここでは、例
えばエンジン水温Twが所定温度以上の暖機完了状態で
あって、エンジン回転数Nと基本パルス幅Tpによる運
転領域マップから理論空燃比付近での空燃比制御を行う
場合、すなわちYESの場合には、S205に進み、当
初の目標空燃比COEF0を理論空燃比とし(COEF
0←1.0)、目標空燃比設定が終了する。
【0055】一方、S203においてエンジン冷態始動
後の未だエンジン水温Twが暖機完了後の所定温度に達
していない場合や、暖機完了後であってもスロットル開
度θが全開状態の場合、あるいは車速Vがほぼ一定で定
速走行を行っている場合などは、理論空燃比ではなくこ
れを境にしたリッチ空燃比あるいはリーン空燃比で運転
すべき領域(NO)と判断される。
【0056】そして、S204へ進み、理論空燃比より
も燃料が増量されるリッチ空燃比運転領域か否かが判断
される。上述のようにエンジン暖機中や全開加速中には
エンジンに要求される空燃比はリッチ空燃比であり、こ
の場合(YESの場合)は、S206に進み、理論空燃
比(1.0)に水温増量KTW、始動後増量KAS、全
開時の増量KFULLが加算され、リッチ空燃比の場合
の当初の目標空燃比COEF0が設定される(COEF
0←1.0+KTW+KAS+KFULL)。
【0057】また、S204での判断において、車両が
一定速走行を行っていて加速力を必要としない定常運転
状態にある時には、空燃比をリーン化することができ、
このような運転状態であると判断された場合(NOの場
合)にはS207に進み、理論空燃比(1.0)からリ
ーンバーン減量KLEANを減算し(COEF0←1.
0−KLEAN)、リーン空燃比領域での当初の目標空
燃比の設定が終了する。
【0058】次に、図7は、補正量算出手段48におけ
る補正量HOSEIの算出動作を示している。まず、S
701にてO2 センサ32からのZ特性出力信号を読み
込む。
【0059】そして、この出力信号に基づきS702に
てPI制御が行われ、P分(比例分)、I分(積分分)
が演算され、最終的にS703にて補正量HOSEIの
算出が行われるものである。
【0060】次に、図2において示した当初の目標空燃
比COEF0をO2 センサ32からの出力に基づく補正
量HOSEIにて補正する制御方式における空燃比フィ
ードバック制御手段54での偏差eを解消するための空
燃比フィードバック係数LAMBDAを設定する動作に
ついて説明する。
【0061】図8は、まず、S301において、目標空
燃比COEF0の参照が行われ、次にS302にて上述
の図2における補正量算出手段48からの補正量HOS
EIの参照が行われる。
【0062】そして、S303にてこれらCOEF0と
HOSEIとから最終目標空燃比COEFが設定される
(COEF←COEF0+HOSEI)。次に、S30
4で触媒上流側の広域空燃比センサ30からの信号の読
込みが行われ、その空燃比換算出力をSOUTとする。
S305では、S303で設定した最終目標空燃比CO
EFと広域空燃比センサ30のリニア出力に基づく実際
の空燃比SOUTとの差を偏差とする偏差eの算出が行
われる(e←COEF−SOUT)。
【0063】次に、S306にてこの偏差eに基づき従
来から周知であるP分(比例分)、I分(積分分)、D
分(微分分)を演算し、S307でその演算データに基
づき空燃比フィードバック係数LAMBDAが算出され
る。この動作にてLAMBDA設定ルーチンが終了す
る。
【0064】次に、図9に基づき図4に示した当初の目
標空燃比COEF0を補正量HOSEIで補正しない制
御方式における空燃比フィードバック制御手段54での
空燃比フィードバック係数LAMBDAHの設定動作に
ついて説明する。
【0065】まず、S401にて当初の目標空燃比CO
EF0が参照される。そして、ここで補正量HOSEI
による補正を行うことなく広域空燃比センサ30からの
出力信号に基づく空燃比換算出力SOUTの読込みが行
われる(S402)。
【0066】そして、S403にて当初の目標空燃比C
OEF0から出力SOUTが減算され偏差eが算出され
る。次にS404にて上記図8のS306と同様のPI
D制御が行われる。さらに同じくS307と同様のLA
MBDAの算出がS405にて行われる。
【0067】そして、S406にて補正量算出手段48
からの補正量HOSEIが参照され、S407にてLA
MBDAを補正した空燃比フィードバック係数LAMB
DAHの算出が行われLAMBDAHの設定動作が終了
する。
【0068】次に、図10は、上記実施例の空燃比制御
における最終段階である燃料噴射量算出手段56におけ
る燃料噴射パルス幅Tiの設定動作について示してい
る。
【0069】まず、S101において、クランク角セン
サ36からの信号の入力間隔に基づいて算出されるエン
ジン回転数Nとエアーフローメータ16からの信号に基
づいて算出される吸入空気量Qを読み込み、S102で
上記エンジン回転数Nと吸入空気量Qとから基本パルス
幅Tpを算出する(Tp←K×Q/N:ここでKはイン
ジェクタ22の特性補正係数)。
【0070】次に、S103にて最終目標空燃比COE
Fを参照する(図4に示した当初の目標空燃比COEF
0を補正しない制御方式では、COEF0である)。そ
して、S104では空燃比フィードバック制御手段54
にて算出された空燃比フィードバック係数LAMBDA
の参照が行われる(上記図4の制御方式では、O2 セン
サ32の出力に基づいて算出された補正量HOSEIで
補正されたLAMBDAHである)。
【0071】さらに、S105において、バッテリ電圧
に基づいてインジェクタ22の無効パルス幅Tsを設定
し、S106で上記S102で設定した基本パルス幅T
pをS103〜S105で参照したCOEF、LAMB
DA、さらにTsで補正してエンジンへの燃料供給量と
して最終的な燃料噴射パルス幅Tiが設定される(上述
の(2)式)。なお、S106のLAMBDA及びCO
EFは、図4の制御方式の場合にはそれぞれLAMBD
AH及びCOEF0となる。
【0072】上記設定された燃料噴射パルス幅TiをS
107でセットしECU34の駆動回路34hから各イ
ンジェクタ22へ制御信号が発せられる(図1参照)。
【0073】上記燃料噴射パルス幅設定ルーチンは所定
時間毎に繰り返して行われ、駆動回路34hからは所定
のタイミングで各該当する気筒のインジェクタ22に出
力され、Tiに相当する燃料が噴射される。
【0074】次に、目標空燃比設定手段46において理
論空燃比ではないリッチ空燃比領域またはリーン空燃比
領域の空燃比が目標空燃比として設定された場合、すな
わち、上述の図6におけるS203においてNOの判断
がなされた場合の空燃比制御の実施例について説明す
る。
【0075】図11は、リッチまたはリーン空燃比領域
における制御の上記図2及び図4に対応する構成手段と
その動作を示すブロック図であり、図2及び図4に示し
た構成要素と同一の要素には同一の符号を付しその説明
を省略する。
【0076】本実施例で特徴的なことは、リッチ領域あ
るいはリーン領域での目標設定の場合、Z特性の出力を
持つO2 センサ32のセンサ出力をそのまま用いること
ができないので、補正量算出手段48からの補正量HO
SEIの出力を補正量学習手段60にて学習しておき、
すなわち運転状況などの変化に応じて補正量算出手段4
8がとる値をバックアップRAM34dに記憶させてお
き、運転状態に応じた学習量GAKUを当初設定された
リッチ領域またはリーン領域の目標空燃比COEFR
(又はリーン領域のCOEFL)の補正のために用いて
いる。そして、目標空燃比補正手段50が用いられる点
及びそれ以降の動作については図2に示したものに対応
し同様でありその説明を省略する。
【0077】なお、この場合も、上述の図4の場合と同
様に補正量学習手段60の出力する学習量GAKUを空
燃比フィードバック制御手段54における空燃比フィー
ドバック係数LAMDAの補正量として用い、それをL
AMBDA+GAKU→LAMBDAGとすることも可
能である。
【0078】図12は、上記図11に示した制御方式に
おける空燃比フィードバック制御手段54でのLAMB
DAの設定動作の詳細を示している。この動作は、上記
図8に示した理論空燃比を目標とするストイキオ制御に
おけるLAMBDAの設定動作とほぼ同様であり、これ
と異なっている点はS602において補正量としてバッ
クアップRAM34dに記憶した学習量GAKUを用い
ている点であり、従って、S603において最終目標空
燃比COEFの算出がCOEF0+GAKUでなされて
いる点のみである。従って、S604以降の説明は省略
する。
【0079】次に、目標空燃比を理論空燃比とするスト
イキオ制御において上記実施例より緻密な制御を行うた
めに補正量学習手段60を用いた例を説明する。
【0080】図13及び図14は、上述の同じくストイ
キオ制御を行う場合の図2及び図4に対応する構成及び
動作を示すブロック図である。従って、上述の構成要素
と同一の要素には同一の符号を付し、その説明を省略す
る。
【0081】図13における目標空燃比を理論空燃比と
するストイキオ学習制御においては、当初の目標空燃比
COEF0に対し補正量算出手段48からの補正量HO
SEI及び補正量学習手段60からの学習量GAKUを
目標空燃比補正手段50における最終目標空燃比COE
Fの算出のために用いている。すなわち、COEF←C
OEF0+HOSEI+GAKUの式の下に算出を行っ
ている。それ以降の各構成並びにその動作については上
記図2の場合と同様であり、その説明を省略する。
【0082】一方、図14におけるストイキオ学習制御
では、補正量算出手段48からの補正量HOSEI及び
補正量学習手段60からの学習量GAKUが空燃比フィ
ードバック制御手段54における空燃比フィードバック
係数の補正のために用いられ、最終空燃比フィードバッ
ク係数LAMBDAHが、LAMBDAH=LAMBD
A+HOSEI+GAKUの式から算出されている。
【0083】本実施例に係る制御方式において上記のも
の以外の構成並びにその動作については上述の図4のス
トイキオ制御のものと同様でありその説明を省略する。
【0084】上記図2及び図3に示したストイキオ制御
において学習量を応用することにより、広域空燃比セン
サ30の出力特性の経時変化や運転状態の急激な変化に
良好に対応した緻密な空燃比制御を行うことが可能とな
る。
【0085】図15は、上記図13で示した目標空燃比
COEF0を補正する場合のストイキオ学習制御におけ
るLAMBDA設定動作の詳細を示している。この動作
において上述の図8に示した学習量を用いない通常のス
トイキオ制御でのLAMBDA設定動作と異なる点は、
S502において補正量HOSEIを参照するのに加
え、S503において学習量GAKUを参照することで
ある。従って、S504における最終目標空燃比COE
Fの算出において、COEF=COEF0+HOSEI
+GAKUの式を用いることである。その他の動作につ
いては図8の動作と同様であり、その説明を省略する。
【0086】図16は、補正量学習手段60において行
われる空燃比学習量設定動作の詳細を示している。
【0087】まず、S801にてエンジン回転数Nと基
本噴射パルス幅Tpを読込む動作がおこなわれ、S80
2で予めエンジン回転数Nと基本噴射パルス幅Tpによ
って設定され、ECU34のROM34cに記憶されて
いる学習領域マップを参照して現在の運転領域がマップ
上のどの領域にあるかを判定する。
【0088】そして、S803において、S802で判
定された学習領域に現在の運転領域が所定時間止まって
いて外乱がないかどうかを判断する。ここで、YESと
判断された場合、S804に進み、上述の図7で説明し
た空燃比補正量算出ルーチンで算出された空燃比補正量
HOSEIを加重平均し、さらにS805にてその結果
を空燃比学習量GAKUとして算出している。
【0089】なお、この空燃比学習量設定ルーチンは、
補正量算出手段の動作中に所定時間毎に割込み実行され
ている。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るエン
ジンの空燃比フィードバック制御装置によれば、排気系
の触媒上流側に設置したリニア出力特性を有する広域空
燃比センサによるフィードバック制御を基本とし、これ
に加えて触媒下流側のZ特性出力を有するO2 センサの
出力によってあるいはその出力に基づく学習によって得
られた補正量によって、上記広域空燃比センサによるフ
ィードバック制御の補正を行い、ストイキオ制御におい
てもあるいはリッチ、リーン領域における空燃比制御に
おいても常に緻密で精度の高い燃料噴射の制御を行うこ
とができ、また広域空燃比センサの経時変化や運転状況
の変化に即応した良好な制御状態を保つことがて可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る制御装置を応用した4気筒エンジ
ンおびその制御系の全体構成図である。
【図2】実施例に係る制御装置によりストイキオ制御を
行う場合の構成並びに動作を示すブロック図である。
【図3】図2の実施例におけるフィードバック制御中の
各種出力ラインの説明図である。
【図4】実施例の制御装置を用いたストイキオ制御を行
う場合の他の構成例並びに動作を示すブロック図であ
る。
【図5】図4の実施例におけるフィードバック制御中の
各種出力ライン説明図である。
【図6】図2及び図4の実施例における目標空燃比設定
動作を示すフローチャート図である。
【図7】図2及び図4のおける空燃比補正量の算出動作
を示すフローチャート図である。
【図8】図2の実施例におけるLAMBDA設定動作を
示すフローチャート図である。
【図9】図4に示した実施例におけるLAMBDAH設
定動作を示すフローチャート図である。
【図10】図2に示した実施例における燃料噴射パルス
幅Tiの設定動作を示すフローチャート図である。
【図11】目標空燃比を理論空燃比以外のリッチまたは
リーン領域に設定した場合の構成並びに動作を示すブロ
ック図である。
【図12】図11の実施例におけるLAMBDA設定動
作を示すフローチャート図である。
【図13】実施例に係る制御装置によるストイキオ制御
に学習量を応用する場合の構成並びに動作示すブロック
図である。
【図14】図13に示した実施例の変形例説明図であ
る。
【図15】図13に示した実施例におけるLAMBDA
設定動作を示すフローチャート図である。
【図16】実施例において学習量を応用する場合の空燃
比学習量設定動作を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
10 エンジン本体 22 インジェクタ 26 触媒 30 広域空燃比センサ 32 O2 センサ 34 電子制御ユニット(ECU) 46 目標空燃比設定手段 48 補正算出手段 50 目標空燃比補正手段 54 空燃比フィードバック制御手段 56 燃料噴射量算出手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの排気系に設けられ排気ガスを
    浄化する触媒と、 前記触媒の上流側に設けられエンジンに供給される混合
    気の空燃比に対しリニアな出力特性を持つ広域空燃比セ
    ンサと、 前記触媒の下流側に設けられ前記混合気の空燃比に対し
    理論空燃比を基準にしたリッチかリーンかのスイッチン
    グ出力特性を持つO2 センサと、 エンジン運転状態に応じて目標空燃比を設定する目標空
    燃比設定手段と、 前記目標空燃比が理論空燃比、リッチ空燃比またはリー
    ン空燃比のいずれの領域かを問わず前記広域空燃比セン
    サからの出力信号と目標とする空燃比との偏差に基づき
    該偏差を解消する方向で混合気の空燃比をフィードバッ
    ク制御するフィードバック制御手段と、 前記O2 センサからの出力信号に基づき制御の基準とす
    べき空燃比を補正するための空燃比補正量を算出する補
    正量算出手段と、 前記補正量算出手段からの空燃比補正量により前記目標
    空燃比を補正し最終目標空燃比を算出する目標空燃比補
    正手段と、 を備え、前記フィードバック制御手段は、前記最終目標
    空燃比を前記目標とする空燃比として前記フィードバッ
    ク制御を行うことを特徴とするエンジンの空燃比フィー
    ドバック制御装置。
  2. 【請求項2】 前記目標空燃比補正手段に代え、前記フ
    ィードバック制御手段には、前記偏差を解消するための
    制御に用いる係数を前記補正量算出手段からの空燃比補
    正量にて加算補正するとともに、 前記フィードバック制御手段は、前記補正された前記偏
    差を解消するための係数に基づいて前記フィードバック
    制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のエンジン
    の空燃比フィードバック制御装置。
  3. 【請求項3】 前記空燃比補正量を学習し、空燃比学習
    量を算出する補正量学習手段を有し、 前記フィードバック制御手段は、前記空燃比補正量及び
    空燃比学習量の双方又はいずれか一方に基づいて前記フ
    ィードバック制御を行うことを特徴とする請求項1又は
    2に記載のエンジンの空燃比フィードバック制御装置。
  4. 【請求項4】 前記空燃比補正量に基づくフィードバッ
    ク制御手段による制御は、 前記目標空燃比が理論空燃比に設定されたときには、前
    記O2 センサからの出力信号に基づき制御を行い、 前記目標空燃比がリッチ空燃比領域またはリーン空燃比
    領域にて設定されたときには、前記O2 センサからの出
    力信号に基づく前記空燃比学習量又は予めエンジン運転
    状態に応じて設定されている所定量に基づき燃料噴射量
    を決定する空燃比フィードバック制御を行うことを特徴
    とする請求項3に記載のエンジンの空燃比フィードバッ
    ク制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6904899B2 (en) 2003-10-06 2005-06-14 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Air-fuel ratio controller for internal-combustion engine
JP2017160844A (ja) * 2016-03-09 2017-09-14 日立オートモティブシステムズ株式会社 内燃機関の空燃比制御装置及び空燃比制御方法
JP2017160845A (ja) * 2016-03-09 2017-09-14 日立オートモティブシステムズ株式会社 内燃機関の空燃比制御装置及び空燃比制御方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6904899B2 (en) 2003-10-06 2005-06-14 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Air-fuel ratio controller for internal-combustion engine
JP2017160844A (ja) * 2016-03-09 2017-09-14 日立オートモティブシステムズ株式会社 内燃機関の空燃比制御装置及び空燃比制御方法
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