JPH08291585A - 開閉式屋根 - Google Patents

開閉式屋根

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JPH08291585A
JPH08291585A JP9833995A JP9833995A JPH08291585A JP H08291585 A JPH08291585 A JP H08291585A JP 9833995 A JP9833995 A JP 9833995A JP 9833995 A JP9833995 A JP 9833995A JP H08291585 A JPH08291585 A JP H08291585A
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roof
carriage
movable roof
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rail
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Kaoru Nishikawa
薫 西川
Junichi Fukushima
順一 福島
Osamu Hosozawa
治 細沢
Tatsuya Kotake
達也 小竹
Riyuunosuke Okamoto
隆之輔 岡本
Yujiro Hayano
裕次郎 早野
Noriyuki Ooyanagi
規幸 大柳
Tomoo Miyata
智夫 宮田
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YOKOGAWA BURITSUJI KK
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YAMASHITA SEKKEI KK
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  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】開閉式屋根における開閉装置の安全性を向上さ
せることを目的としている。 【構成】リング状の大架構部材の上に一対のキールトラ
ス2が平行に配設されている。各キールトラス2には、
2本のレール5,6が配設されている。11は可動屋根
4を支持する台車である。14,15は、その台車11
の車輪である。ガーダー側浮上防止部材16が、上記上
弦部材2aに立設し、その先端部に横方向に張り出した
掛止片16aが設けられている。また、台車11には台
車側浮上防止部材17が設けられ、その台車側浮上防止
部材17の掛止部17aは、上記ガーダー側浮上防止部
材16の掛止片16aの下側を、キールトラス2の延在
方向と直交する両側から所定の間隙をもって挟み込み可
能となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、全天候型の球技場など
の大架構空間を有する建物に設けられる開閉式屋根に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来における開閉式屋根としては、例え
ば、特開平5−133035号公報(以下、第1従来例
と呼ぶ)、特開平2−225739号公報(以下、第2
従来例と呼ぶ)、及び特公平6−72469号公報(以
下、第3従来例と呼び)に記載されているものがある。
【0003】第1従来例に開示されている開閉式屋根
は、左右に対向する傾斜面に沿って上方の閉止位置と下
方の開放位置との間を対称的に移動する一対の可動屋根
を備えている。そして、上記一方の可動屋根の下端部に
ワイヤの一端を連結し、このワイヤを、開放位置におけ
る上記一方の可動屋根の下方に配設したシーブに巻き掛
けた後に、その他端を上記他方の可動屋根の上端部に連
結している。
【0004】これによって、一対の可動屋根を同期をと
って移動、即ち開閉可能としている。また、第2従来例
に開示されている開閉式屋根は、円弧状のドーム屋根を
左右方向に2分割して一対の可動屋根とし、その対をな
す各可動屋根の台車にそれぞれ一端部を固定した一対の
ワイヤを、共通のガイドローラを経由してウインチで巻
き取ることで、上記一対の可動屋根を引き上げ可能とし
ている。
【0005】また、第3従来例では、円弧状の軌道ガー
ダーを一対,平行に配設し、且つ、そのガーダーに沿っ
て対称的に移動可能な一対の可動屋根を備えている。上
記可動屋根は、該可動屋根に固定された台車を、上記ガ
ーダーに設けられたレールに沿って走行させることで開
閉する。また、一方の可動屋根の下方に配設されたウイ
ンチのワイヤを、他方の可動屋根側に配設されたシーブ
を経由して上記一方の可動屋根の上端部に連結させてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の各開閉式屋根では、可動屋根を支持する台
車の車輪のがたつきを防止する具体的な構造が開示され
ておらず、可動屋根の移動の際に可動屋根ががたつき、
当該可動屋根のスムーズな移動に支障を生じるおそれが
ある。
【0007】なお、上記第3従来例には、脱輪防止の一
例が開示されているが、積極的に横荷重を支持する構造
ではないので、車輪の横方向へのがたつきを防止できな
いおそれがある。また、上記のような従来の各開閉式屋
根では、各可動屋根の閉止位置を単独で特定する機構を
持たない。即ち、対をなす可動屋根を閉じる際には、両
可動屋根を同期をとって上方に移動させて両可動屋根の
上端部が最上部で衝突させるように調整する必要があ
る。これは、可動屋根の上部を傷め易く、可動屋根閉止
時の水漏れの原因となるおそれがある。
【0008】また、可動屋根を移動させるウインチ等の
駆動装置が故障した場合のバックアップ装置が開示され
ておらず、当該駆動装置にトラブルが生じた際に安全上
問題が生じる恐れがある。また、上記従来の開閉式屋根
では、一対の可動屋根が閉じた状態では、可動屋根の台
車を案内するレールの下側部分が外部に開放された状態
となるため、そのレール部分に雪等が溜まると、可動屋
根の開閉動作に支障が発生する恐れがある。このため、
上記従来の開閉式屋根は、多雪地帯には使用できない。
【0009】本発明は、上記のような問題点に着目して
なされたもので、開閉式屋根における開閉装置の安全性
を向上させることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の開閉式屋根は、一対のメインガーダーを平
行に配設し、その一対のメインガーダーに沿って上方の
閉止位置と下方の開放位置との間を移動する可動屋根を
備え、その可動屋根は、メインガーダーの延在方向に沿
って並んだ複数の台車を介して当該メインガーダーに支
持されると共に、そのメインガーダーには上記台車を案
内するレールが配設されている開閉式屋根において、上
記メインガーダーに配設されたガーダー側浮上防止部材
と、上記メインガーダーの延在方向のみの移動を許容し
て上記ガーダー側浮上防止部材を掛止可能な掛止部を備
え且つ上記可動屋根側に固定された屋根側浮上防止部材
と、を備えることを特徴としている。
【0011】また、請求項2に記載した発明は、請求項
1に記載された構成に対し、上記レールは、上記メイン
ガーダーに沿って延設され車輪案内面を上方に向けた主
レールと、上記メインガーダーに沿って延設され車輪案
内面をメインガーダーの側方に向けた副レールと、から
なり、且つ、上記台車に対して、上記主レールの車輪案
内面に当接し当該主レールに沿って転動可能な竪車輪
と、上記副レールの車輪案内面に当接し当該副レールに
沿って転動可能な横車輪とを設けたことを特徴とする。
【0012】また、請求項3に記載した発明は、請求項
1又は請求項2に記載された構成に対し、上記メインガ
ーダーの上記閉止位置側の位置に固定され且つ最上部の
台車に対して当該台車の移動方向で対向可能な上部固定
部材と、上記最上部に位置する台車と上記上部固定部材
との間に介在可能に当該台車及び上部固定部材の少なく
ともいずれか一方に固定され且つ台車の移動方向に弾性
変形可能な上部弾性部材と、を備えることを特徴とす
る。
【0013】また、請求項4に記載した発明は、請求項
1から請求項3のいずれかに記載された構成に対し、上
記メインガーダーの上記開放位置側の位置に固定され且
つ最下部の台車に対して当該台車の移動方向で対向可能
な下部固定部材と、上記最下部に位置する台車と上記下
部固定部材との間に介在可能に当該台車及び下部固定部
材の少なくともいずれか一方に固定され且つ台車の移動
方向に弾性変形可能な下部弾性部材と、を備えることを
特徴とする。
【0014】また、請求項5に記載した発明は、請求項
1から請求項4のいずれかに記載された構成に対し、上
記可動屋根の移動方向と直交する方向にのみ往復移動可
能に上記メインガーダーに支持されるロックピンと、そ
のロックピンを挿入可能な挿入穴を有し且つ上記可動屋
根に支持されるロック部と、を備えることを特徴とす
る。
【0015】また、請求項6に記載した発明は、請求項
5に記載された構成に対し、上記ロックピンは、上記可
動屋根が上記閉止位置に位置する状態で上記ロック部の
挿入穴に対向することを特徴とする。また、請求項7に
記載した発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記
載された構成に対し、上記可動屋根をワイヤを介して引
き上げ可能な主ウインチと、上記主ウインチのワイヤに
負荷される荷重を検出する荷重検出手段と、上記可動屋
根をワイヤを介して引き上げ可能な非常用ウインチと、
上記荷重検出手段が検出した荷重が所定値以下となった
ときに上記非常用ウインチに作動信号を供給可能な非常
用ウインチ作動手段と、を備えることを特徴とする。
【0016】また、請求項8に記載した発明は、請求項
1から請求項7のいずれかに記載された構成に対し、上
記レールの上方を覆うカバーと、そのカバーを開閉する
開閉手段と、を備えることを特徴とする。また、請求項
9に記載した発明は、請求項8に記載された構成に対
し、上記開閉手段は、上記レールの延在方向と直交する
方向に上記カバーを案内する案内部材と、上記カバーを
上記案内部材の案内方向に往復移動させるアクチュエー
タと、からなることを特徴とする。
【0017】
【作用】請求項1に記載した発明においては、台風等に
よる揚力が可動屋根に作用して当該可動屋根がメインガ
ーダーから浮き上がろうとすると、屋根側浮上防止部材
とガーダー側浮上防止部材とによって、メインガーダか
ら離れる上方への可動屋根の移動が阻止される。
【0018】なお、上記屋根側浮上防止部材及びガーダ
ー側浮上防止部材は、メインガーダの延在方向には相互
に移動可能となっているので、両浮上防止部材を設けて
も、可動屋根の開閉動作にはなんら支障とはならない。
請求項2に記載した発明においては、主レールに上側か
ら竪車輪が当接することで鉛直方向の荷重が支持され且
つ副レールに横方向から横車輪が当接することで横方向
の荷重が支持されるので、車輪の脱輪が防止されると共
に車輪のがたつき発生が防止される。
【0019】また、請求項3に記載した発明において
は、可動屋根を閉じる場合には、当該可動屋根が閉止位
置まで移動すると、最上部に位置する台車が、上部弾性
部材を介して上部固定部材に当接することで、それ以上
の可動屋根の移動が阻止される。この結果、目的とした
閉止位置で可動屋根が位置する。このとき、上記台車
は、上部弾性部材を介して上部固定部材に衝突するの
で、該台車に入力される衝撃は緩和される。そして、こ
の状態では、上部弾性部材は上記台車の移動方向へ圧縮
された状態に弾性変形している。
【0020】このように、閉止位置で当接させるのは台
車であるので、屋根の外面を構成する可動屋根の上端部
を一方の屋根部材に衝突させる必要はない。さらに、左
右対称的に一対の可動屋根を設けても、個々に可動屋根
の閉止位置が特定されるので、両可動屋根を同期を取っ
て移動させる必要はない。上記状態から、可動屋根を開
く際には、当該可動屋根は、その自重による落下によっ
て移動させることができるが、上記可動屋根の落下開始
時に、上記圧縮された上部弾性部材から、上記弾性変形
に比例した弾性力が可動屋根に入力される。つまり、可
動屋根は、移動開始時に上部弾性部材から押出力を受け
る。
【0021】また、請求項4に記載した発明において
は、閉止位置から開放位置まで可動屋根が移動すると、
最下部に位置する台車が下部弾性部材を介して下部固定
部材に衝突して停止する。このとき、上記台車は、下部
弾性部材を介して下部固定部材に衝突するので、該台車
に入力される衝撃は緩和される。また、請求項5に記載
した発明においては、ロックピンを可動屋根側のロック
部の挿入穴に挿入することで、可動屋根はメインガーダ
ーの延在方向への移動が拘束される。この結果、可動屋
根は、該可動屋根を駆動するウインチ等の作用によらな
いで停止される。
【0022】このとき、請求項6に記載した発明では、
完全に可動屋根を閉じた状態のときに、該可動屋根を移
動させるウインチ等の駆動装置によらないで、当該可動
屋根を閉止位置に固定することが可能となる。また、請
求項7に記載した発明においては、主ウインチの駆動に
よって可動屋根が引き上げ可能となっている。そして主
ウインチのトラブル等によって、上記可動屋根を引き上
げるワイヤに負荷される荷重が所定値以下となると、荷
重検出手段を介して上記荷重が供給される非常用ウイン
チ作動手段は、非常用ウインチを作動する。これによっ
て、主ウインチのトラブル等があっても可動屋根は非常
用ウインチによって支持されるので、可動屋根の不測の
移動が防止される。
【0023】また、請求項8に記載した発明において
は、可動屋根を閉止時に、外部に露出しているレールの
上方をカバーによって覆うことができるので、積雪地帯
で使用しても、上記レールの上に雪が積もることが防止
される。また、上記カバーを開閉手段によってカバーを
開くことで、カバーを設けた位置のレール上を台車は移
動可能となり、台車、即ち可動屋根の移動に支障はな
い。
【0024】上記開閉手段としては、例えば、請求項9
に記載した発明を採用した場合には、カバーは、案内部
材に案内されてレールの延在方向に直交する方向に往復
移動することで、レール上方の開閉が実施される。
【0025】
【実施例】本発明の実施例を図面の基づいて説明する。
本実施例では、左右対称方向に移動可能な一対の可動屋
根を備えた開閉式屋根を例示して説明する。本実施例の
屋根は、可動屋根を省略した平面図である図1に示すよ
うに、リング状の大架構部材1の上に、メインガーダー
を構成する一対のキールトラス2が支持されている。そ
の各キールトラス2は、相互に平行に棟方向Pに沿って
延設され、上側に凸のアーチ形状となっている。なお、
図1中、3は固定屋根を示している。
【0026】そして、平面四角形の一対の可動屋根4
が、可動屋根4を上方からみた平面図である図2に示す
ように、上記キールトラス2に沿って移動可能に配置さ
れている。つまり、上記各可動屋根4は、キールトラス
2を側方からみた図3に示すように、キールトラス2の
最上部側である閉止位置Aと最下部側である開放位置B
との間を移動するようになっている。
【0027】上記各キールトラス2には、それぞれ、キ
ールトラス2の延在方向からみた図4に示すように、2
本のレール5,6が配設されている。2本のレール5,
6のうちの一方のレール(主レール)5は、キールトラ
ス2の上弦部材2aの上面に固定されていて、車輪案内
面5aを外方に向けた状態で、キールトラス2に沿って
延設されている。また、他方のレール(副レール)6
は、H形鋼7を介して上記上弦部材2aに固定されてい
て、車輪案内面6aを横方向(キールトラスの側方)へ
向けた状態で、当該キールトラス2に沿って延設されて
いる。
【0028】また、図4中、11は、後述する可動屋根
4を支持する台車の一つであり、14,15は、その台
車11の車輪を示している。そして、ガーダー側浮上防
止部材16が、上記主レール5に沿って所定間隔単位に
配設されている。各ガーダー側浮上防止部材16は、上
記上弦部材2aに立設し、その先端部に横方向に張り出
した掛止片16aが設けられている。また、台車11に
は台車側浮上防止部材17が設けられ、その台車側浮上
防止部材17の掛止部17aは、上記ガーダー側浮上防
止部材16の掛止片16aの下側を、キールトラス2の
延在方向と直交する両側から所定の間隙をもって挟み込
み可能となっている。これによって、両浮上防止部材1
6,17は、キールトラス2の延在方向には、相互に移
動可能な状態となっている。
【0029】上記各可動屋根4は、上記のような車輪を
持った8台の台車10〜13によって支持されている。
上記8台の台車は、4台ずつ組を成し、図3に示すよう
に、その組を構成する4台の台車は、キールトラス2に
沿って所定間隔を開けて配列されている。その各台車1
0〜13間は連結棒30,33,34によって揺動可能
に連結されている。なお、以下の説明では、上記4台の
台車を、上方に位置する台車から第1台車10、第2台
車11、第3台車12、及び第4台車13と呼んで説明
する。
【0030】上記第1台車10は、可動屋根4が閉止し
た状態での第1台車10を側方からみた図5や上方から
みた図6に示すように、2個の竪車輪20,21と1個
の横車輪22を有している。上記各竪車輪20,21
は、上記主レール5の車輪案内面5aに上側から当接し
て当該主レール5に沿って転動可能となっている。ま
た、上記横車輪22は、上記副レール6の車輪案内面6
aに横方向から当接して当該副レール6に沿って転動可
能となっている。図5中、23はガーダー側浮上防止部
材であり、24は台車側浮上防止部材を示している。
【0031】また、閉止位置A側であるキールトラス2
の最上部位置には、上記図5及び図6に示すように、上
部固定部材25が立設している。この上部固定部材25
は、可動屋根4が閉止した状態で、第1台車10と当該
台車10の移動方向で対向可能な対向面25aを有し、
その対向面25aに対して上部弾性部材26が上記第1
台車10に向けて突設している。この上部弾性部材26
は、上記台車10の移動方向に弾性変形可能となってい
る。
【0032】また、上記第1台車10の本体フレーム1
0aの一方の側面には、挿入穴27が開口し、これによ
って、第1台車10はロック部も兼ねている。また、キ
ールトラス2の最上部位置には、キールトラス2を上方
からみた概略平面図である図7や側面図である図8に示
すように、シリンダ装置28が配設されている。このシ
リンダ装置28のピストンロッド29は、上記可動屋根
4の移動方向に直交する横方向に軸線を向けて設定され
て、ロックピンを構成している。そして、可動屋根4が
閉止した状態では、当該ピストンロッド29は、上記第
1台車10に設けた挿入穴27と同軸に対向可能となっ
ている。
【0033】また、上記第1台車10の第2台車11側
には、上記図5及び図6に示すように、第1連結棒30
の一端部がピン結合している。その第1連結棒30は上
記キールトラス2と略平行に延在し、第2台車を側方か
らみた図9や上方からみた図10に示すように、第2台
車11の上部側にピン結合している。この第2台車11
は、2個の竪車輪14,31と2個の横車輪15,32
を備えている。上記各竪車輪14,31は、上記主レー
ル5の車輪案内面5aに上側から当接して当該主レール
5に沿って転動可能となっている。また、上記横車輪1
5,32は、上記副レール6の車輪案内面6aに横方向
から当接して当該副レール6に沿って転動可能となって
いる。
【0034】また、第2台車11の下端側には、第2連
結棒33の一端部がピン結合している。その第2連結棒
33の他端部は、第3台車12の上部側にピン結合して
いる。この第3台車12の構成は、上記第2台車11と
同様な構成となっている。また該第3台車12の後端部
にピン結合した第4連結棒34の後端部は、可動屋根4
が開放位置Bに位置する状態での台車13を側方からみ
た図11や上方からみた図12に示すように、最下部に
位置する第4台車13の上部側にピン結合している。こ
の第4台車13は、上記第1台車10と同様に2個の竪
車輪35,36と1個の横車輪37を備えている。
【0035】また、開放位置B側であるキールトラス2
の最下部位置には、下部固定部材38が立設している。
この下部固定部材38は、可動屋根4が開放した状態
で、上記第4台車13と当該第4台車13の移動方向で
対向可能な対向面38aを有し、その対向面38aに対
して上記第4台車13に向けて2対の下部弾性部材39
が平行に突設している。この下部弾性部材39は、それ
ぞれ上記台車13の移動方向に弾性変形可能となってい
る。
【0036】また、上記第4台車13の本体フレーム1
3aの一方の側面にも、挿入穴40が開口し、これによ
って、第4台車13もロック部を兼ねている。そして、
図示しないが、該キールトラス2の最下部位置にも、上
記キールトラス2の最上部位置に配設されたものと同様
なシリンダ装置が配設され、そのシリンダ装置のピスト
ンロッドは、上記可動屋根4の移動方向に直交する横方
向に移動可能に設定されることで、ロックピンを構成し
ている。そして、該ピストンロッドは、可動屋根4が開
いた状態で、上記第4台車13に設けた挿入穴40と対
向可能となっている。
【0037】また、上記図3に示すように、キールトラ
ス2の下弦部材2bにおける開放位置B側には、主ウイ
ンチ41が配設されている。そのウインチ41のドラム
に巻回されているワイヤ42は、キールトラス2の下弦
部材2bの配設された複数の下部ローラ43に沿って閉
止位置A側に延び、さらに、閉止位置A側に配置された
主ガイドシーブ44及び頂部シーブ45を経由して、上
記第1連結棒30側に延びている。さらに、上記ワイヤ
42は、第1連結棒30を側方からみた拡大図である図
13や概略図である14に示すように、第1連結棒30
部に軸支されたシーブ46に一旦巻き付いた後に、その
先端部を、別の頂部シーブ46を経由して上記下弦部材
2bに固定されている。
【0038】上記ワイヤ42の先端部側には、荷重検出
手段を構成するロードセル47が設置されていて、該ワ
イヤ42に負荷された荷重を検出可能となっている。上
記ロードセル47は、検出した荷重に応じた荷重信号を
非常用ウインチ作動手段48に供給可能となっている。
また、上記非常用ウインチ作動手段48は、主ウインチ
4作動中のときにロードセルから供給された荷重が所定
以下となったことを検出したら、非常用ウインチ49に
巻き取りの作動信号を供給可能となっている。
【0039】また、キールトラス2の閉止位置A側の下
弦部材2bには、非常用ウインチ49が配設されてい
る。上記非常用ウインチ49のドラムには、2本のワイ
ヤ50,51が巻回されていて、その2本のワイヤ5
0,51は、キールトラス2の最上部位置に配設された
非常用ガイドシーブ52を経由して、それぞれ各可動屋
根4の第1連結棒30に軸支されたシーブ53側に延び
ている。さらに、上記ワイヤ50,51は上記各シーブ
53に巻き付いて方向を変換し、その先端部50a,5
1aを上記下弦部材2bに固定している。
【0040】上記非常用ウインチ49は、上記非常用ウ
インチ作動手段48から作動信号が供給されることで上
記ワイヤ50,51を巻き取ると共に、通常状態では、
上記主ウインチ41に同期を取って上記ワイヤ50,5
1の引出し巻き取りが実施されるようになっている。ま
た、上記屋根には、上記図1に示すように、各キールト
ラス2における開放位置B側に、複数の防雪カバー60
が配設されている。その複数の防雪カバー60は、それ
ぞれ各キールトラス2の延在方向に沿って配列してい
る。
【0041】上記各防雪カバー60は、図15及び図1
6に示すように、上記主レール5や副レール6の延在方
向に直交する横方向に延びる案内部材である一対の案内
レール61に支持されると共に、アクチュエータである
シリンダ装置62によって上記案内レール61の延在方
向に移動可能となっている。上記防雪カバー60は、図
16に示すように、主レール5や副レール6が配設され
たレール溝Cの上方を覆うことが可能な大きさになって
いると共に、該レール溝Cを覆う部分の外面が滑雪に必
要な勾配を持って傾斜していて、屋根に載った雪の滑雪
を妨げないようになっている。なお、上記防雪カバー6
0の外面はアルミから構成して軽量化を図っている。ま
た、60aは、防水等の役割をもったゴム材である。ま
た、3は固定部材である。
【0042】また、上記防雪カバー60間の接続部分D
は、防雪カバー60をキールトラス2の側方からみた図
17に示すように、雪が入らないような相互に係合する
形状となっている。また、防雪カバー60の両側面に
は、それぞれ、上記図15や図17に示すように、軸を
横方向に向けた2個の垂直ローラ63が設けられてい
る。また、上記防雪カバー60の下面での上記垂直ロー
ラ63の設置位置近傍には、軸を上下に向けた水平ロー
ラ64が設けられている。水平ローラ64は、上側が小
径の縦断面台形状となっている。
【0043】そして、上記垂直ローラ63は、縦断面逆
三角形状の上記案内レール61の上面に転動可能に載置
すると共に、上記水平ローラ64が上記案内レール61
の側面に転動可能に当接することで、上記防雪カバー6
0は、該案内レール61の延び方向にのみ移動可能に拘
束される。また、上記各防雪カバー60を作動するシリ
ンダ装置62は、図15に示すように、共有の油圧ユニ
ット65から供給される油圧によって同期を取って駆動
されるようになっている。
【0044】次に、上記開閉屋根の可動屋根4の開閉な
どについて説明する。可動屋根4が開放位置Bに設定さ
れた状態では、第4台車13が下部固定部材38に下部
弾性部材39を介して当接した状態となっている。この
ときには、第4台車13の挿入穴40に図示しないシリ
ンダ装置のピストンロッドが挿入されることで、可動屋
根4のキールトラス2延在方向への移動が拘束され、な
んらかの故障で可動屋根4が上方に移動しようとしても
その移動を阻止可能となっている。
【0045】この状態から屋根を閉じる場合には、上記
ピストンロッドを後退させて当該ピストンロッドによる
拘束を解除した後、各可動屋根4に対応する主ウインチ
41を駆動させてワイヤ42を巻き取る。これによっ
て、第1連結棒30を介して可動屋根4は上方に引っ張
られ、各台車10〜13がキールトラス2に沿って上方
に移動する。即ち、可動屋根4が上方に移動を開始す
る。なお、上記主ウインチ41によってワイヤ42を巻
き上げる際には、非常用ウインチ49も駆動し同期をと
って当該非常用ウインチ49のワイヤ50,51も巻き
取る。
【0046】このとき、各台車10〜13では、各竪車
輪が主レール5に上側から載置されて鉛直方向の荷重が
支持されると共に、その主レール5に沿って上方に向け
て転動する。同時に、横車輪が副レール6の車輪案内面
5aに横方向から当接することで横方向の荷重が支持さ
れることで、上記竪車輪の横方向へのがたつきが防止さ
れ当該車輪の脱輪が回避される。
【0047】また、相互の台車10〜13を連結棒3
0,33,34を介してピン結合で連結することで、相
互に上下方向のモーメントが伝達されることを防止し
て、各台車10〜13に荷重が均等に掛かるようにする
と共に各台車10〜13のガタツキを抑えている。これ
によって、各台車10〜13、即ち可動屋根4は、キー
ルトラス2に沿ってスムーズに移動し、第1台車10が
上部固定部材25に上部弾性部材26を介して衝突する
ことで、当該可動屋根4は、目的とする所望の閉止位置
Aで止まる。この状態では、第4台車13に押圧されて
上記上部弾性部材26は、第4台車13の移動方向に圧
縮された状態となる。
【0048】このように、本実施例では、一対の可動屋
根4の上端部同士を衝突させることなく、各可動屋根4
を目的とした閉止位置Aに簡単な手段で停止することが
できる。また、第4台車13は、上部弾性部材26を介
して上部固定部材25に当接するので、該第4台車13
に入力される衝撃を緩和可能となり、上記衝突の際に、
台車が脱輪することが防止されている。
【0049】上記のようにして可動屋根4が閉止した
ら、シリンダ装置28を駆動してピストンロッド29を
前進させ、当該ピストンロッド29を第4台車13の挿
入穴27に挿入する。これによって、可動屋根4は、閉
止位置Aに拘束され、主ウインチ41で引き上げる駆動
を継続する必要がない。即ち、主ウインチ41への負荷
が軽減されると共に、主ウインチ41やワイヤ42等に
なんらかのトラブルが発生しても可動屋根4が落下して
当該可動屋根4が開くことは防止され、もって安全性が
向上する。
【0050】さらに、上記のように可動屋根4を閉じた
際には、主レール5や副レール6を収納したレール溝C
の開放位置B側が露出した状態となるが、本実施例で
は、防雪カバー60のシリンダ装置62を駆動する油圧
ユニット64を作動させ、各シリンダ装置62に油圧を
供給する、これによって、各シリンダ装置62のピスト
ンロッド29が前進する。これによって、案内レール6
1に沿って防雪カバー60が同期を取って移動し、上記
レール溝Cを覆う。
【0051】これによって、本開閉式屋根を備えた建築
物を多雪地帯に構築しても、上記レール溝Cに雪が積雪
することは防止されて、屋根に載った雪は、その屋根の
傾斜に沿って滑り落ちる。このように、レール溝Cに雪
が積もることが防止される。この結果、従来の開閉式屋
根のように、上記雪の凍結等によって台車の移動に支障
が発生することが防止され、安全性が向上する。
【0052】また、可動屋根4を開放する際には、上記
防雪カバー60用の油圧ユニット64を駆動させて各シ
リンダ装置62のピストンロッドを後退されることで、
各防雪カバー60を後退してレール5,6の上方を開放
する。その後に、第1台車10に挿入したピストンロッ
ド29を後退させて、当該ピストンロッド29による可
動屋根4の拘束を解除する。すると、各可動屋根4は、
その自重によってキールトラス2に沿って開放位置Bに
向けて落下する。
【0053】この可動屋根4の移動開始時には、圧縮さ
れていた上部弾性部材26の弾性力によって当該可動屋
根4は移動方向に押し出されて、当該可動屋根4の移動
開始がスムーズに実施される。そして、可動屋根4が開
放位置Bまで移動すると、第4台車13の下部が下部固
定部材38に対して下部弾性部材39を介して衝突する
ことで移動が停止される。
【0054】このように、第4台車13が下部弾性部材
39に当接することで停止するので、上記第4台車13
に入力される衝撃が緩和されて、台車13が脱輪するこ
とが防止される。さらに、上記のように、第4台車13
の挿入穴40にピストンロッドを挿入して可動屋根4の
キールトラス2延在方向への移動を拘束する。
【0055】上記のようにして、可動屋根4は開閉され
るが、上記可動屋根4の開放時、及び閉止時に、台風等
による強風によって可動屋根4に所定の揚力が作用して
当該可動屋根4がキールトラス2から浮上しようとする
と、ガーダー側浮上防止部材に屋根側浮上防止部材が引
っ掛かり当該可動屋根4が浮き上がることは防止され
る。
【0056】また、上記のように主ウインチ41を駆動
させてワイヤ42を巻き上げて可動屋根4を上方に移動
させる際に、上記主ウインチ41やワイヤ42にトラブ
ルが発生して、可動屋根4を引っ張る力が弱くなると、
可動屋根4は落下するおそれがある。このとき、本実施
例では、上記ワイヤ42に発生している荷重は常にロー
ドセル47によって測定され、その荷重信号が入力され
る非常ウインチ作動手段48が、上記ワイヤ42に負荷
されている荷重が所定値以下のなった時点で、非常用ウ
インチ49にワイヤ巻き取りの作動指令を供給する。こ
れによって、非常用ウインチ49が駆動されて、ワイヤ
50,51が巻き取られ、当該非常用ウインチ49によ
って可動屋根4が支持され当該可動屋根4が落下するよ
うなことが回避される。この結果、安全性が向上する。
【0057】このように、本実施例の開閉式屋根では、
従来の開閉屋根に比べて可動屋根4に対する安全性が向
上している。特に、本実施例の開閉式屋根を採用するこ
とで、多雪地帯であっても、開閉式屋根を、所定の安全
性を確保しつつ設けることが可能となる。なお、上記実
施例では、一つの非常用ウインチ49で二つの可動屋根
4をバックアップするようにしているが、各可動屋根4
対応にそれぞれ非常用ウインチ49を配設してもよい。
【0058】また、可動屋根4を引き上げる主ウインチ
41のワイヤ42の配索方法は上記構成に限定されるも
のではなく、従来例のように配索してもよい。また、上
記ガーダー側浮上防止部材16は、キールトラス2に沿
って延設されるレール状の部材から構成して上記主レー
ル5と平行に延設してもよい。このようにすると、可動
屋根の移動中であっても、強風による当該可動屋根の浮
き上がりが防止される。
【0059】また、上記実施例では、各防雪カバー60
をシリンダ装置28によってスライドさせているが、チ
ェーン駆動等によってスライドさせるようにしてもよ
い。また、各防雪カバー60をヒンジによって上下方向
に回転可能として、そのヒンジ回りに回転されることで
防雪カバー60を開閉するような構成としてもよい。ま
た、上記実施例では、上部弾性部材26及び下部弾性部
材39をそれぞれ上部固定部材25及び下部固定部材3
8に固定しているが、上記上部弾性部材26及び下部弾
性部材39をそれぞれ第1台車10および第4台車13
側に固定してもよいし、当該上部弾性部材26及び下部
弾性部材39を、上部弾性部材26及び下部弾性部材3
9に設けると共に第1台車10及び第4台車13に設け
てもよい。
【0060】また、上記実施例では、ロックピンを構成
するシリンダ装置28を、キールトラス2の最下部であ
る開放位置B、及び最上部である閉止位置Aに設けてい
るが、キールトラス2の延在方向の途中にもロックピン
を構成するシリンダ装置28を設けて、可動屋根4をキ
ールトラス2の途中位置で、ウィンチによらずに停止可
能としてもよい。 また、上記実施例では、台車にロッ
ク部を設けているが、台車とは別の部材をロック部とし
て上記可動屋根4の下面側に設けるようにしてもよい。
【0061】また、上記実施例では、2枚一対の可動屋
根を備えた開閉式屋根を例示しているが、可動屋根は1
枚でもよいし3枚以上であってもよい。
【0062】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のうち
請求項1に発明においては、強風等によって可動屋根に
揚力が作用して当該可動屋根が浮き上がろうとしても、
ガーダー側浮上防止部材と屋根側浮上防止部材とによっ
て上記浮き上がりが防止されて、台車の脱輪が防止され
ると共に各可動屋根の移動がスムーズに実施される。こ
れによって開閉式屋根の開閉装置の安全性が向上すると
いう効果がある。
【0063】また、請求項2に記載した発明を採用する
と、副レール及び横車輪によって竪車輪の横方向への揺
動が抑えられるので、可動屋根を支持して移動させる台
車の車輪ががたついたり脱輪することなくスムーズに移
動する。このように、上記車輪の脱輪を防止しつつ可動
屋根がスムーズに移動して、開閉式屋根の開閉装置の安
全性が向上するという効果がある。
【0064】また、請求項3に記載された発明を採用す
ると、可動屋根を閉じた際には、最上部の台車が上部弾
性部材を介して上部固定部材に当接することで、可動屋
根が所望の閉止位置で停止可能となる。さらに、上記可
動屋根の閉止時に最上部の台車に入力される衝撃が上記
上部弾性部材で緩和されることで、台車が脱輪すること
が回避されて、開閉式屋根の開閉装置の安全性が向上す
るという効果がある。
【0065】さらに、請求項3に記載された発明では、
上記可動屋根が閉じた状態から可動屋根を開く際には、
可動屋根が閉じた際に圧縮された上記上部弾性部材から
の押圧力によって初動が入力されて、可動屋根の開き始
めの動作がスムーズに実施される。また、請求項4に記
載された発明では、可動屋根が閉止位置から開放位置ま
で移動すると、最下部の位置する台車が下部弾性部材を
介して下部固定部材に衝突して目的とした開放位置で停
止する。このように、上記台車は、下部弾性部材を介し
て下部固定部材に衝突するので、当該台車に入力される
衝撃が緩和されることで、台車が脱輪することが回避さ
れて、開閉式屋根の開閉装置の安全性が向上するという
効果がある。
【0066】また、請求項5に記載された発明を採用す
ると、ロックピンを可動屋根側のロック部の挿入穴に挿
入することで、当該可動屋根は、メインガーダー方向へ
の移動が拘束されるので、ウインチ等の当該可動屋根を
移動させる駆動装置によらずに可動屋根が停止して、上
記駆動装置の負荷が軽減可能となる。このとき、請求項
6を採用すると、開放位置と共に、長時間固定される閉
止位置での可動屋根の拘束が、ロックピンとロック部と
によって実施されて、ウインチ等の当該可動屋根を移動
させる駆動装置にトラブルが生じても、可動屋根が開く
ことが防止されて、開閉式屋根の開閉装置の安全性が向
上するという効果がある。
【0067】また、請求項7に記載した発明を採用する
と、主ウインチによって可動屋根を引き上げている時
に、当該主ウインチやその主ウインチのワイヤに故障が
生じて当該主ウインチによって可動屋根の引き上げが出
来なくなっても、非常用ウインチが作動して上記可動屋
根の落下を防止したり、当該可動屋根を主ウインチの代
わりに上方に引き上げて可動屋根を閉じることが可能と
なり、開閉式屋根の開閉装置の安全性が向上するという
効果がある。
【0068】また、請求項8及び請求項9に記載した発
明では、可動屋根の閉止時に、主レール及び副レールの
下側部分が露出するが、その露出部分をカバーによって
覆うことができるので、雪が降っていても当該露出部分
に雪が積雪して凍結することが回避されて、上記可動屋
根の開放方向への移動の際に支障が発生することはな
い。この結果、多雪地帯であっても開閉式屋根を設ける
ことが可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の開閉式屋根を示す可動屋
根を省略した平面図である。
【図2】本発明に係る実施例の可動屋根を示す平面図で
ある。
【図3】本発明に係る実施例のキールトラス及び可動屋
根を示す側面図である。
【図4】本発明に係る実施例の主レール,副レール、竪
車輪,横車輪を示すキールトラスの延在方向からみた図
である。
【図5】本発明に係る実施例の第1車輪を示す側面図で
ある。
【図6】本発明に係る実施例の第1車輪を示す平面図で
ある。
【図7】本発明に係る実施例の閉止位置を示す概略平面
図である。
【図8】本発明に係る実施例のロックピンを構成するシ
リンダ装置を示す側面図である。
【図9】本発明に係る実施例の第2車輪を示す側面図で
ある。
【図10】本発明に係る実施例の第2車輪を示す平面図
である。
【図11】本発明に係る実施例の第4車輪を示す側面図
である。
【図12】本発明に係る実施例の第4車輪を示す平面図
である。
【図13】本発明に係る実施例の第1連結棒を示す拡大
図である。
【図14】本発明に係る実施例のワイヤの配索を示す図
である。
【図15】本発明に係る実施例の防雪カバー等を示す斜
視図である。
【図16】本発明に係る実施例の防雪カバー等を示す側
面図である。
【図17】本発明に係る実施例の防雪カバー間を示す拡
大図である。
【符号の説明】 A 閉止位置 B 開放位置 2 キールトラス(メインガーダー) 3 固定屋根 4 可動屋根 5 主レール 5a 車輪案内面 6 副レール 6a 車輪案内面 10 第1台車(最上部の台車) 11 第2台車 12 第3台車 13 第4台車(最下部の台車) 16,23ガーダー側浮上防止部材 17,20台車側浮上防止部材 14,20,21,31,35,36竪車輪 15,22,32,37横車輪 25 上部固定部材 26 上部弾性部材 27 挿入穴 28 シリンダ装置 29 ピストンロッド(ロックピン) 30 第1連結棒 38 下部固定部材 39 下部弾性部材 40 挿入穴 41 主ウインチ 42 ワイヤ 47 ロードセル 48 非常用ウインチ作動手段 49 非常用ウインチ 60 防雪カバー 61 案内レール 62 シリンダ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福島 順一 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 細沢 治 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 小竹 達也 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 岡本 隆之輔 東京都品川区南大井6丁目26番1号大森ベ ルポートA館 株式会社山下設計内 (72)発明者 早野 裕次郎 東京都品川区南大井6丁目26番1号大森ベ ルポートA館 株式会社山下設計内 (72)発明者 大柳 規幸 千葉県千葉市美浜区新港88番 株式会社横 河ブリッジ内 (72)発明者 宮田 智夫 千葉県千葉市美浜区新港88番 株式会社横 河ブリッジ内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のメインガーダーを平行に配設し、
    その一対のメインガーダーに沿って上方の閉止位置と下
    方の開放位置との間を移動する可動屋根を備え、その可
    動屋根は、メインガーダーの延在方向に沿って並んだ複
    数の台車を介して当該メインガーダーに支持されると共
    に、そのメインガーダーには上記台車を案内するレール
    が配設されている開閉式屋根において、 上記メインガーダーに配設されたガーダー側浮上防止部
    材と、上記メインガーダーの延在方向のみの移動を許容
    して上記ガーダー側浮上防止部材を掛止可能な掛止部を
    備え且つ上記可動屋根側に固定された屋根側浮上防止部
    材と、を備えることを特徴とする開閉式屋根。
  2. 【請求項2】 上記レールは、上記メインガーダーに沿
    って延設され車輪案内面を上方に向けた主レールと、上
    記メインガーダーに沿って延設され車輪案内面をメイン
    ガーダーの側方に向けた副レールと、からなり、且つ、
    上記台車に対して、上記主レールの車輪案内面に当接し
    当該主レールに沿って転動可能な竪車輪と、上記副レー
    ルの車輪案内面に当接し当該副レールに沿って転動可能
    な横車輪とを設けたことを特徴とする請求項1に記載さ
    れた開閉式屋根。
  3. 【請求項3】 上記メインガーダーの上記閉止位置側の
    位置に固定され且つ最上部の台車に対して当該台車の移
    動方向で対向可能な上部固定部材と、上記最上部に位置
    する台車と上記上部固定部材との間に介在可能に当該台
    車及び上部固定部材の少なくともいずれか一方に固定さ
    れ且つ台車の移動方向に弾性変形可能な上部弾性部材
    と、を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載された開閉式屋根。
  4. 【請求項4】 上記メインガーダーの上記開放位置側の
    位置に固定され且つ最下部の台車に対して当該台車の移
    動方向で対向可能な下部固定部材と、上記最下部に位置
    する台車と上記下部固定部材との間に介在可能に当該台
    車及び下部固定部材の少なくともいずれか一方に固定さ
    れ且つ台車の移動方向に弾性変形可能な下部弾性部材
    と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項3の
    いずれかに記載された開閉式屋根。
  5. 【請求項5】 上記可動屋根の移動方向と直交する方向
    にのみ往復移動可能に上記メインガーダーに支持される
    ロックピンと、そのロックピンを挿入可能な挿入穴を有
    し且つ上記可動屋根に支持されるロック部と、を備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記
    載された開閉式屋根。
  6. 【請求項6】 上記ロックピンは、上記可動屋根が上記
    閉止位置に位置する状態で上記ロック部の挿入穴に対向
    することを特徴とする請求項5に記載された開閉式屋
    根。
  7. 【請求項7】 上記可動屋根をワイヤを介して引き上げ
    可能な主ウインチと、上記主ウインチのワイヤに負荷さ
    れる荷重を検出する荷重検出手段と、上記可動屋根をワ
    イヤを介して引き上げ可能な非常用ウインチと、上記荷
    重検出手段が検出した荷重が所定値以下となったときに
    上記非常用ウインチに作動信号を供給可能な非常用ウイ
    ンチ作動手段と、を備えることを特徴とする請求項1か
    ら請求項6のいずれかに記載された開閉式屋根。
  8. 【請求項8】上記レールの上方を覆うカバーと、そのカ
    バーを開閉する開閉手段と、を備えることを特徴とする
    請求項1から請求項7のいずれかに記載された開閉式屋
    根。
  9. 【請求項9】 上記開閉手段は、上記レールの延在方向
    と直交する方向に上記カバーを案内する案内部材と、上
    記カバーを上記案内部材の案内方向に往復移動させるア
    クチュエータと、からなることを特徴とする請求項8に
    記載された開閉屋根。
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