JP3715676B2 - 開閉式屋根 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、全天候型の球技場などの大架構空間を有する建物に設けられる開閉式屋根に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来における開閉式屋根としては、例えば、特開平5−133035号公報(以下、第1従来例と呼ぶ)、特開平2−225739号公報(以下、第2従来例と呼ぶ)、及び特公平6−72469号公報(以下、第3従来例と呼び)に記載されているものがある。
【0003】
第1従来例に開示されている開閉式屋根は、左右に対向する傾斜面に沿って上方の閉止位置と下方の開放位置との間を対称的に移動する一対の可動屋根を備えている。そして、上記一方の可動屋根の下端部にワイヤの一端を連結し、このワイヤを、開放位置における上記一方の可動屋根の下方に配設したシーブに巻き掛けた後に、その他端を上記他方の可動屋根の上端部に連結している。
【0004】
これによって、一対の可動屋根を同期をとって移動、即ち開閉可能としている。
また、第2従来例に開示されている開閉式屋根は、円弧状のドーム屋根を左右方向に2分割して一対の可動屋根とし、その対をなす各可動屋根の台車にそれぞれ一端部を固定した一対のワイヤを、共通のガイドローラを経由してウインチで巻き取ることで、上記一対の可動屋根を引き上げ可能としている。
【0005】
また、第3従来例では、円弧状の軌道ガーダーを一対,平行に配設し、且つ、そのガーダーに沿って対称的に移動可能な一対の可動屋根を備えている。上記可動屋根は、該可動屋根に固定された台車を、上記ガーダーに設けられたレールに沿って走行させることで開閉する。また、一方の可動屋根の下方に配設されたウインチのワイヤを、他方の可動屋根側に配設されたシーブを経由して上記一方の可動屋根の上端部に連結させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来の各開閉式屋根では、可動屋根を支持する台車の車輪のがたつきを防止する具体的な構造が開示されておらず、可動屋根の移動の際に可動屋根ががたつき、当該可動屋根のスムーズな移動に支障を生じるおそれがある。
【0007】
なお、上記第3従来例には、脱輪防止の一例が開示されているが、積極的に横荷重を支持する構造ではないので、車輪の横方向へのがたつきを防止できないおそれがある。
また、上記のような従来の各開閉式屋根では、各可動屋根の閉止位置を単独で特定する機構を持たない。即ち、対をなす可動屋根を閉じる際には、両可動屋根を同期をとって上方に移動させて両可動屋根の上端部が最上部で衝突させるように調整する必要がある。これは、可動屋根の上部を傷め易く、可動屋根閉止時の水漏れの原因となるおそれがある。
【0008】
また、可動屋根を移動させるウインチ等の駆動装置が故障した場合のバックアップ装置が開示されておらず、当該駆動装置にトラブルが生じた際に安全上問題が生じる恐れがある。
また、上記従来の開閉式屋根では、一対の可動屋根が閉じた状態では、可動屋根の台車を案内するレールの下側部分が外部に開放された状態となるため、そのレール部分に雪等が溜まると、可動屋根の開閉動作に支障が発生する恐れがある。このため、上記従来の開閉式屋根は、多雪地帯には使用できない。
【0009】
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、開閉式屋根における開閉装置の安全性を向上させることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の開閉式屋根は、一対平行に配設しメインガーダーに沿って上方の閉止位置と下方の開放位置との間を移動する可動屋根を備え、上記可動屋根は、上記メインガーダーの延在方向に沿って並んだ複数の台車を介して当該メインガーダーに支持されると共に、上記メインガーダーには上記台車を案内するレールが配設されている開閉式屋根において、上記レールは、その上面及び側面のうちの外側面を車輪案内面とした主レールと、上記主レールの外側に配設され主レールの上記側面の車輪案内面に対向する面を車輪案内面とした副レールとからなり、上記台車は、上記主レール上面の車輪案内面に当接して該主レールに沿って転動可能な竪車輪と、上記主レールの側面の車輪案内面と上記副レールの車輪案内面とに横車輪の転動面の中央部が主レールの上面に位置する高さで当接して横方向への揺動を抑える横車輪と、を備えることを特徴としている。
【0012】
また、請求項に記載した発明は、請求項1又は請求項2に記載された構成に対し、上記メインガーダーの上記閉止位置側の位置に固定され且つ最上部の台車に対して当該台車の移動方向で対向可能な上部固定部材と、上記最上部に位置する台車と上記上部固定部材との間に介在可能に当該台車及び上部固定部材の少なくともいずれか一方に固定され且つ台車の移動方向に弾性変形可能な上部弾性部材と、を備えることを特徴とする。
【0013】
また、請求項に記載した発明は、請求項1又は請求項のいずれかに記載された構成に対し、上記メインガーダーの上記開放位置側の位置に固定され且つ最下部の台車に対して当該台車の移動方向で対向可能な下部固定部材と、上記最下部に位置する台車と上記下部固定部材との間に介在可能に当該台車及び下部固定部材の少なくともいずれか一方に固定され且つ台車の移動方向に弾性変形可能な下部弾性部材と、を備えることを特徴とする。
【0014】
また、請求項に記載した発明は、請求項1から請求項のいずれかに記載された構成に対し、上記可動屋根の移動方向と直交する方向にのみ往復移動可能に上記メインガーダーに支持されるロックピンと、そのロックピンを挿入可能な挿入穴を有し且つ上記可動屋根に支持されるロック部と、を備えることを特徴とする。
【0015】
また、請求項に記載した発明は、請求項に記載された構成に対し、上記ロックピンは、上記可動屋根が上記閉止位置に位置する状態で上記ロック部の挿入穴に対向することを特徴とする。
また、請求項に記載した発明は、請求項1から請求項のいずれかに記載された構成に対し、上記可動屋根をワイヤを介して引き上げ可能な主ウインチと、上記主ウインチのワイヤに負荷される荷重を検出する荷重検出手段と、上記可動屋根をワイヤを介して引き上げ可能な非常用ウインチと、上記荷重検出手段が検出した荷重が所定値以下となったときに上記非常用ウインチに作動信号を供給可能な非常用ウインチ作動手段と、を備えることを特徴とする。
【0016】
また、請求項に記載した発明は、請求項1から請求項のいずれかに記載された構成に対し、上記レールの上方を覆うカバーと、そのカバーを開閉する開閉手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項に記載した発明は、請求項に記載された構成に対し、上記開閉手段は、上記レールの延在方向と直交する方向に上記カバーを案内する案内部材と、上記カバーを上記案内部材の案内方向に往復移動させるアクチュエータと、からなることを特徴とする。
【0018】
【作用】
請求項1に記載した発明においては、主レールに上側から竪車輪が当接することで鉛方向の荷重が支持され且つ副レールの車輪案内面と主レールの側面とに横方向から横車輪が転動可能に当接することで横方向の荷重が支持されるので、車輪の脱輪が防止されると共に車輪のがたつき発生が防止される。
【0019】
また、請求項に記載した発明においては、可動屋根を閉じる場合には、当該可動屋根が閉止位置まで移動すると、最上部に位置する台車が、上部弾性部材を介して上部固定部材に当接することで、それ以上の可動屋根の移動が阻止される。この結果、目的とした閉止位置で可動屋根が位置する。
このとき、上記台車は、上部弾性部材を介して上部固定部材に衝突するので、該台車に入力される衝撃は緩和される。そして、この状態では、上部弾性部材は上記台車の移動方向へ圧縮された状態に弾性変形している。
【0020】
このように、閉止位置で当接させるのは台車であるので、屋根の外面を構成する可動屋根の上端部を一方の屋根部材に衝突させる必要はない。さらに、左右対称的に一対の可動屋根を設けても、個々に可動屋根の閉止位置が特定されるので、両可動屋根を同期を取って移動させる必要はない。
上記状態から、可動屋根を開く際には、当該可動屋根は、その自重による落下によって移動させることができるが、上記可動屋根の落下開始時に、上記圧縮された上部弾性部材から、上記弾性変形に比例した弾性力が可動屋根に入力される。つまり、可動屋根は、移動開始時に上部弾性部材から押出力を受ける。
【0021】
また、請求項に記載した発明においては、閉止位置から開放位置まで可動屋根が移動すると、最下部に位置する台車が下部弾性部材を介して下部固定部材に衝突して停止する。このとき、上記台車は、下部弾性部材を介して下部固定部材に衝突するので、該台車に入力される衝撃は緩和される。
また、請求項に記載した発明においては、ロックピンを可動屋根側のロック部の挿入穴に挿入することで、可動屋根はメインガーダーの延在方向への移動が拘束される。この結果、可動屋根は、該可動屋根を駆動するウインチ等の作用によらないで停止される。
【0022】
このとき、請求項に記載した発明では、完全に可動屋根を閉じた状態のときに、該可動屋根を移動させるウインチ等の駆動装置によらないで、当該可動屋根を閉止位置に固定することが可能となる。
また、請求項に記載した発明においては、主ウインチの駆動によって可動屋根が引き上げ可能となっている。そして主ウインチのトラブル等によって、上記可動屋根を引き上げるワイヤに負荷される荷重が所定値以下となると、荷重検出手段を介して上記荷重が供給される非常用ウインチ作動手段は、非常用ウインチを作動する。これによって、主ウインチのトラブル等があっても可動屋根は非常用ウインチによって支持されるので、可動屋根の不測の移動が防止される。
【0023】
また、請求項に記載した発明においては、可動屋根を閉止時に、外部に露出しているレールの上方をカバーによって覆うことができるので、積雪地帯で使用しても、上記レールの上に雪が積もることが防止される。
また、上記カバーを開閉手段によってカバーを開くことで、カバーを設けた位置のレール上を台車は移動可能となり、台車、即ち可動屋根の移動に支障はない。
【0024】
上記開閉手段としては、例えば、請求項に記載した発明を採用した場合には、カバーは、案内部材に案内されてレールの延在方向に直交する方向に往復移動することで、レール上方の開閉が実施される。
【0025】
【実施例】
本発明の実施例を図面の基づいて説明する。本実施例では、左右対称方向に移動可能な一対の可動屋根を備えた開閉式屋根を例示して説明する。
本実施例の屋根は、可動屋根を省略した平面図である図1に示すように、リング状の大架構部材1の上に、メインガーダーを構成する一対のキールトラス2が支持されている。その各キールトラス2は、相互に平行に棟方向Pに沿って延設され、上側に凸のアーチ形状となっている。なお、図1中、3は固定屋根を示している。
【0026】
そして、平面四角形の一対の可動屋根4が、可動屋根4を上方からみた平面図である図2に示すように、上記キールトラス2に沿って移動可能に配置されている。つまり、上記各可動屋根4は、キールトラス2を側方からみた図3に示すように、キールトラス2の最上部側である閉止位置Aと最下部側である開放位置Bとの間を移動するようになっている。
【0027】
上記各キールトラス2には、それぞれ、キールトラス2の延在方向からみた図4に示すように、2本のレール5,6が配設されている。2本のレール5,6のうちの一方のレール(主レール)5は、キールトラス2の上弦部材2aの上面に固定されていて、車輪案内面5aを外方に向けた状態で、キールトラス2に沿って延設されている。また、他方のレール(副レール)6は、H形鋼7を介して上記上弦部材2aに固定されていて、車輪案内面6aを横方向(キールトラスの側方)へ向けた状態で、当該キールトラス2に沿って延設されている。
【0028】
また、図4中、11は、後述する可動屋根4を支持する台車の一つであり、14,15は、その台車11の車輪を示している。そして、ガーダー側浮上防止部材16が、上記主レール5に沿って所定間隔単位に配設されている。各ガーダー側浮上防止部材16は、上記上弦部材2aに立設し、その先端部に横方向に張り出した掛止片16aが設けられている。また、台車11には台車側浮上防止部材17が設けられ、その台車側浮上防止部材17の掛止部17aは、上記ガーダー側浮上防止部材16の掛止片16aの下側を、キールトラス2の延在方向と直交する両側から所定の間隙をもって挟み込み可能となっている。これによって、両浮上防止部材16,17は、キールトラス2の延在方向には、相互に移動可能な状態となっている。
【0029】
上記各可動屋根4は、上記のような車輪を持った8台の台車10〜13によって支持されている。上記8台の台車は、4台ずつ組を成し、図3に示すように、その組を構成する4台の台車は、キールトラス2に沿って所定間隔を開けて配列されている。その各台車10〜13間は連結棒30,33,34によって揺動可能に連結されている。なお、以下の説明では、上記4台の台車を、上方に位置する台車から第1台車10、第2台車11、第3台車12、及び第4台車13と呼んで説明する。
【0030】
上記第1台車10は、可動屋根4が閉止した状態での第1台車10を側方からみた図5や上方からみた図6に示すように、2個の竪車輪20,21と1個の横車輪22を有している。上記各竪車輪20,21は、上記主レール5の車輪案内面5aに上側から当接して当該主レール5に沿って転動可能となっている。また、上記横車輪22は、上記副レール6の車輪案内面6aに横方向から当接して当該副レール6に沿って転動可能となっている。図5中、23はガーダー側浮上防止部材であり、24は台車側浮上防止部材を示している。
【0031】
また、閉止位置A側であるキールトラス2の最上部位置には、上記図5及び図6に示すように、上部固定部材25が立設している。この上部固定部材25は、可動屋根4が閉止した状態で、第1台車10と当該台車10の移動方向で対向可能な対向面25aを有し、その対向面25aに対して上部弾性部材26が上記第1台車10に向けて突設している。この上部弾性部材26は、上記台車10の移動方向に弾性変形可能となっている。
【0032】
また、上記第1台車10の本体フレーム10aの一方の側面には、挿入穴27が開口し、これによって、第1台車10はロック部も兼ねている。
また、キールトラス2の最上部位置には、キールトラス2を上方からみた概略平面図である図7や側面図である図8に示すように、シリンダ装置28が配設されている。このシリンダ装置28のピストンロッド29は、上記可動屋根4の移動方向に直交する横方向に軸線を向けて設定されて、ロックピンを構成している。そして、可動屋根4が閉止した状態では、当該ピストンロッド29は、上記第1台車10に設けた挿入穴27と同軸に対向可能となっている。
【0033】
また、上記第1台車10の第2台車11側には、上記図5及び図6に示すように、第1連結棒30の一端部がピン結合している。
その第1連結棒30は上記キールトラス2と略平行に延在し、第2台車を側方からみた図9や上方からみた図10に示すように、第2台車11の上部側にピン結合している。この第2台車11は、2個の竪車輪14,31と2個の横車輪15,32を備えている。上記各竪車輪14,31は、上記主レール5の車輪案内面5aに上側から当接して当該主レール5に沿って転動可能となっている。また、上記横車輪15,32は、上記副レール6の車輪案内面6aに横方向から当接して当該副レール6に沿って転動可能となっている。
【0034】
また、第2台車11の下端側には、第2連結棒33の一端部がピン結合している。その第2連結棒33の他端部は、第3台車12の上部側にピン結合している。この第3台車12の構成は、上記第2台車11と同様な構成となっている。
また該第3台車12の後端部にピン結合した第4連結棒34の後端部は、可動屋根4が開放位置Bに位置する状態での台車13を側方からみた図11や上方からみた図12に示すように、最下部に位置する第4台車13の上部側にピン結合している。この第4台車13は、上記第1台車10と同様に2個の竪車輪35,36と1個の横車輪37を備えている。
【0035】
また、開放位置B側であるキールトラス2の最下部位置には、下部固定部材38が立設している。この下部固定部材38は、可動屋根4が開放した状態で、上記第4台車13と当該第4台車13の移動方向で対向可能な対向面38aを有し、その対向面38aに対して上記第4台車13に向けて2対の下部弾性部材39が平行に突設している。この下部弾性部材39は、それぞれ上記台車13の移動方向に弾性変形可能となっている。
【0036】
また、上記第4台車13の本体フレーム13aの一方の側面にも、挿入穴40が開口し、これによって、第4台車13もロック部を兼ねている。そして、図示しないが、該キールトラス2の最下部位置にも、上記キールトラス2の最上部位置に配設されたものと同様なシリンダ装置が配設され、そのシリンダ装置のピストンロッドは、上記可動屋根4の移動方向に直交する横方向に移動可能に設定されることで、ロックピンを構成している。そして、該ピストンロッドは、可動屋根4が開いた状態で、上記第4台車13に設けた挿入穴40と対向可能となっている。
【0037】
また、上記図3に示すように、キールトラス2の下弦部材2bにおける開放位置B側には、主ウインチ41が配設されている。そのウインチ41のドラムに巻回されているワイヤ42は、キールトラス2の下弦部材2bの配設された複数の下部ローラ43に沿って閉止位置A側に延び、さらに、閉止位置A側に配置された主ガイドシーブ44及び頂部シーブ45を経由して、上記第1連結棒30側に延びている。さらに、上記ワイヤ42は、第1連結棒30を側方からみた拡大図である図13や概略図である14に示すように、第1連結棒30部に軸支されたシーブ46に一旦巻き付いた後に、その先端部を、別の頂部シーブ46を経由して上記下弦部材2bに固定されている。
【0038】
上記ワイヤ42の先端部側には、荷重検出手段を構成するロードセル47が設置されていて、該ワイヤ42に負荷された荷重を検出可能となっている。上記ロードセル47は、検出した荷重に応じた荷重信号を非常用ウインチ作動手段48に供給可能となっている。
また、上記非常用ウインチ作動手段48は、主ウインチ4作動中のときにロードセルから供給された荷重が所定以下となったことを検出したら、非常用ウインチ49に巻き取りの作動信号を供給可能となっている。
【0039】
また、キールトラス2の閉止位置A側の下弦部材2bには、非常用ウインチ49が配設されている。上記非常用ウインチ49のドラムには、2本のワイヤ50,51が巻回されていて、その2本のワイヤ50,51は、キールトラス2の最上部位置に配設された非常用ガイドシーブ52を経由して、それぞれ各可動屋根4の第1連結棒30に軸支されたシーブ53側に延びている。さらに、上記ワイヤ50,51は上記各シーブ53に巻き付いて方向を変換し、その先端部50a,51aを上記下弦部材2bに固定している。
【0040】
上記非常用ウインチ49は、上記非常用ウインチ作動手段48から作動信号が供給されることで上記ワイヤ50,51を巻き取ると共に、通常状態では、上記主ウインチ41に同期を取って上記ワイヤ50,51の引出し巻き取りが実施されるようになっている。
また、上記屋根には、上記図1に示すように、各キールトラス2における開放位置B側に、複数の防雪カバー60が配設されている。その複数の防雪カバー60は、それぞれ各キールトラス2の延在方向に沿って配列している。
【0041】
上記各防雪カバー60は、図15及び図16に示すように、上記主レール5や副レール6の延在方向に直交する横方向に延びる案内部材である一対の案内レール61に支持されると共に、アクチュエータであるシリンダ装置62によって上記案内レール61の延在方向に移動可能となっている。
上記防雪カバー60は、図16に示すように、主レール5や副レール6が配設されたレール溝Cの上方を覆うことが可能な大きさになっていると共に、該レール溝Cを覆う部分の外面が滑雪に必要な勾配を持って傾斜していて、屋根に載った雪の滑雪を妨げないようになっている。なお、上記防雪カバー60の外面はアルミから構成して軽量化を図っている。また、60aは、防水等の役割をもったゴム材である。また、3は固定部材である。
【0042】
また、上記防雪カバー60間の接続部分Dは、防雪カバー60をキールトラス2の側方からみた図17に示すように、雪が入らないような相互に係合する形状となっている。
また、防雪カバー60の両側面には、それぞれ、上記図15や図17に示すように、軸を横方向に向けた2個の垂直ローラ63が設けられている。また、上記防雪カバー60の下面での上記垂直ローラ63の設置位置近傍には、軸を上下に向けた水平ローラ64が設けられている。水平ローラ64は、上側が小径の縦断面台形状となっている。
【0043】
そして、上記垂直ローラ63は、縦断面逆三角形状の上記案内レール61の上面に転動可能に載置すると共に、上記水平ローラ64が上記案内レール61の側面に転動可能に当接することで、上記防雪カバー60は、該案内レール61の延び方向にのみ移動可能に拘束される。
また、上記各防雪カバー60を作動するシリンダ装置62は、図15に示すように、共有の油圧ユニット65から供給される油圧によって同期を取って駆動されるようになっている。
【0044】
次に、上記開閉屋根の可動屋根4の開閉などについて説明する。
可動屋根4が開放位置Bに設定された状態では、第4台車13が下部固定部材38に下部弾性部材39を介して当接した状態となっている。このときには、第4台車13の挿入穴40に図示しないシリンダ装置のピストンロッドが挿入されることで、可動屋根4のキールトラス2延在方向への移動が拘束され、なんらかの故障で可動屋根4が上方に移動しようとしてもその移動を阻止可能となっている。
【0045】
この状態から屋根を閉じる場合には、上記ピストンロッドを後退させて当該ピストンロッドによる拘束を解除した後、各可動屋根4に対応する主ウインチ41を駆動させてワイヤ42を巻き取る。これによって、第1連結棒30を介して可動屋根4は上方に引っ張られ、各台車10〜13がキールトラス2に沿って上方に移動する。即ち、可動屋根4が上方に移動を開始する。なお、上記主ウインチ41によってワイヤ42を巻き上げる際には、非常用ウインチ49も駆動し同期をとって当該非常用ウインチ49のワイヤ50,51も巻き取る。
【0046】
このとき、各台車10〜13では、各竪車輪が主レール5に上側から載置されて鉛直方向の荷重が支持されると共に、その主レール5に沿って上方に向けて転動する。同時に、横車輪が副レール6の車輪案内面5aと主レール5の側面に横方向から転動可能に当接することで横方向の荷重が支持されることで、上記竪車輪の横方向へのがたつきが防止され当該車輪の脱輪が回避される。
【0047】
また、相互の台車10〜13を連結棒30,33,34を介してピン結合で連結することで、相互に上下方向のモーメントが伝達されることを防止して、各台車10〜13に荷重が均等に掛かるようにすると共に各台車10〜13のガタツキを抑えている。
これによって、各台車10〜13、即ち可動屋根4は、キールトラス2に沿ってスムーズに移動し、第1台車10が上部固定部材25に上部弾性部材26を介して衝突することで、当該可動屋根4は、目的とする所望の閉止位置Aで止まる。この状態では、第4台車13に押圧されて上記上部弾性部材26は、第4台車13の移動方向に圧縮された状態となる。
【0048】
このように、本実施例では、一対の可動屋根4の上端部同士を衝突させることなく、各可動屋根4を目的とした閉止位置Aに簡単な手段で停止することができる。また、第4台車13は、上部弾性部材26を介して上部固定部材25に当接するので、該第4台車13に入力される衝撃を緩和可能となり、上記衝突の際に、台車が脱輪することが防止されている。
【0049】
上記のようにして可動屋根4が閉止したら、シリンダ装置28を駆動してピストンロッド29を前進させ、当該ピストンロッド29を第4台車13の挿入穴27に挿入する。これによって、可動屋根4は、閉止位置Aに拘束され、主ウインチ41で引き上げる駆動を継続する必要がない。即ち、主ウインチ41への負荷が軽減されると共に、主ウインチ41やワイヤ42等になんらかのトラブルが発生しても可動屋根4が落下して当該可動屋根4が開くことは防止され、もって安全性が向上する。
【0050】
さらに、上記のように可動屋根4を閉じた際には、主レール5や副レール6を収納したレール溝Cの開放位置B側が露出した状態となるが、本実施例では、防雪カバー60のシリンダ装置62を駆動する油圧ユニット64を作動させ、各シリンダ装置62に油圧を供給する、これによって、各シリンダ装置62のピストンロッド29が前進する。これによって、案内レール61に沿って防雪カバー60が同期を取って移動し、上記レール溝Cを覆う。
【0051】
これによって、本開閉式屋根を備えた建築物を多雪地帯に構築しても、上記レール溝Cに雪が積雪することは防止されて、屋根に載った雪は、その屋根の傾斜に沿って滑り落ちる。このように、レール溝Cに雪が積もることが防止される。この結果、従来の開閉式屋根のように、上記雪の凍結等によって台車の移動に支障が発生することが防止され、安全性が向上する。
【0052】
また、可動屋根4を開放する際には、上記防雪カバー60用の油圧ユニット64を駆動させて各シリンダ装置62のピストンロッドを後退されることで、各防雪カバー60を後退してレール5,6の上方を開放する。
その後に、第1台車10に挿入したピストンロッド29を後退させて、当該ピストンロッド29による可動屋根4の拘束を解除する。すると、各可動屋根4は、その自重によってキールトラス2に沿って開放位置Bに向けて落下する。
【0053】
この可動屋根4の移動開始時には、圧縮されていた上部弾性部材26の弾性力によって当該可動屋根4は移動方向に押し出されて、当該可動屋根4の移動開始がスムーズに実施される。
そして、可動屋根4が開放位置Bまで移動すると、第4台車13の下部が下部固定部材38に対して下部弾性部材39を介して衝突することで移動が停止される。
【0054】
このように、第4台車13が下部弾性部材39に当接することで停止するので、上記第4台車13に入力される衝撃が緩和されて、台車13が脱輪することが防止される。
さらに、上記のように、第4台車13の挿入穴40にピストンロッドを挿入して可動屋根4のキールトラス2延在方向への移動を拘束する。
【0055】
上記のようにして、可動屋根4は開閉されるが、上記可動屋根4の開放時、及び閉止時に、台風等による強風によって可動屋根4に所定の揚力が作用して当該可動屋根4がキールトラス2から浮上しようとすると、ガーダー側浮上防止部材に屋根側浮上防止部材が引っ掛かり当該可動屋根4が浮き上がることは防止される。
【0056】
また、上記のように主ウインチ41を駆動させてワイヤ42を巻き上げて可動屋根4を上方に移動させる際に、上記主ウインチ41やワイヤ42にトラブルが発生して、可動屋根4を引っ張る力が弱くなると、可動屋根4は落下するおそれがある。
このとき、本実施例では、上記ワイヤ42に発生している荷重は常にロードセル47によって測定され、その荷重信号が入力される非常ウインチ作動手段48が、上記ワイヤ42に負荷されている荷重が所定値以下のなった時点で、非常用ウインチ49にワイヤ巻き取りの作動指令を供給する。これによって、非常用ウインチ49が駆動されて、ワイヤ50,51が巻き取られ、当該非常用ウインチ49によって可動屋根4が支持され当該可動屋根4が落下するようなことが回避される。この結果、安全性が向上する。
【0057】
このように、本実施例の開閉式屋根では、従来の開閉屋根に比べて可動屋根4に対する安全性が向上している。特に、本実施例の開閉式屋根を採用することで、多雪地帯であっても、開閉式屋根を、所定の安全性を確保しつつ設けることが可能となる。
なお、上記実施例では、一つの非常用ウインチ49で二つの可動屋根4をバックアップするようにしているが、各可動屋根4対応にそれぞれ非常用ウインチ49を配設してもよい。
【0058】
また、可動屋根4を引き上げる主ウインチ41のワイヤ42の配索方法は上記構成に限定されるものではなく、従来例のように配索してもよい。
また、上記ガーダー側浮上防止部材16は、キールトラス2に沿って延設されるレール状の部材から構成して上記主レール5と平行に延設してもよい。このようにすると、可動屋根の移動中であっても、強風による当該可動屋根の浮き上がりが防止される。
【0059】
また、上記実施例では、各防雪カバー60をシリンダ装置28によってスライドさせているが、チェーン駆動等によってスライドさせるようにしてもよい。また、各防雪カバー60をヒンジによって上下方向に回転可能として、そのヒンジ回りに回転されることで防雪カバー60を開閉するような構成としてもよい。
また、上記実施例では、上部弾性部材26及び下部弾性部材39をそれぞれ上部固定部材25及び下部固定部材38に固定しているが、上記上部弾性部材26及び下部弾性部材39をそれぞれ第1台車10および第4台車13側に固定してもよいし、当該上部弾性部材26及び下部弾性部材39を、上部弾性部材26及び下部弾性部材39に設けると共に第1台車10及び第4台車13に設けてもよい。
【0060】
また、上記実施例では、ロックピンを構成するシリンダ装置28を、キールトラス2の最下部である開放位置B、及び最上部である閉止位置Aに設けているが、キールトラス2の延在方向の途中にもロックピンを構成するシリンダ装置28を設けて、可動屋根4をキールトラス2の途中位置で、ウィンチによらずに停止可能としてもよい。 また、上記実施例では、台車にロック部を設けているが、台車とは別の部材をロック部として上記可動屋根4の下面側に設けるようにしてもよい。
【0061】
また、上記実施例では、2枚一対の可動屋根を備えた開閉式屋根を例示しているが、可動屋根は1枚でもよいし3枚以上であってもよい。
【0063】
また、請求項1に記載した発明を採用すると、副レール及び主レールの側面に横車輪が転動可能に当接することによって竪車輪の横方向への揺動が抑えられるので、可動屋根を支持して移動させる台車の車輪ががたついたり脱輪することなくスムーズに移動する。このように、上記車輪の脱輪を防止しつつ可動屋根がスムーズに移動して、開閉式屋根の開閉装置の安全性が向上するという効果がある。
【0064】
また、請求項に記載された発明を採用すると、可動屋根を閉じた際には、最上部の台車が上部弾性部材を介して上部固定部材に当接することで、可動屋根が所望の閉止位置で停止可能となる。さらに、上記可動屋根の閉止時に最上部の台車に入力される衝撃が上記上部弾性部材で緩和されることで、台車が脱輪することが回避されて、開閉式屋根の開閉装置の安全性が向上するという効果がある。
【0065】
さらに、請求項に記載された発明では、上記可動屋根が閉じた状態から可動屋根を開く際には、可動屋根が閉じた際に圧縮された上記上部弾性部材からの押圧力によって初動が入力されて、可動屋根の開き始めの動作がスムーズに実施される。
また、請求項に記載された発明では、可動屋根が閉止位置から開放位置まで移動すると、最下部の位置する台車が下部弾性部材を介して下部固定部材に衝突して目的とした開放位置で停止する。このように、上記台車は、下部弾性部材を介して下部固定部材に衝突するので、当該台車に入力される衝撃が緩和されることで、台車が脱輪することが回避されて、開閉式屋根の開閉装置の安全性が向上するという効果がある。
【0066】
また、請求項に記載された発明を採用すると、ロックピンを可動屋根側のロック部の挿入穴に挿入することで、当該可動屋根は、メインガーダー方向への移動が拘束されるので、ウインチ等の当該可動屋根を移動させる駆動装置によらずに可動屋根が停止して、上記駆動装置の負荷が軽減可能となる。
このとき、請求項を採用すると、開放位置と共に、長時間固定される閉止位置での可動屋根の拘束が、ロックピンとロック部とによって実施されて、ウインチ等の当該可動屋根を移動させる駆動装置にトラブルが生じても、可動屋根が開くことが防止されて、開閉式屋根の開閉装置の安全性が向上するという効果がある。
【0067】
また、請求項に記載した発明を採用すると、主ウインチによって可動屋根を引き上げている時に、当該主ウインチやその主ウインチのワイヤに故障が生じて当該主ウインチによって可動屋根の引き上げが出来なくなっても、非常用ウインチが作動して上記可動屋根の落下を防止したり、当該可動屋根を主ウインチの代わりに上方に引き上げて可動屋根を閉じることが可能となり、開閉式屋根の開閉装置の安全性が向上するという効果がある。
【0068】
また、請求項及び請求項に記載した発明では、可動屋根の閉止時に、主レール及び副レールの下側部分が露出するが、その露出部分をカバーによって覆うことができるので、雪が降っていても当該露出部分に雪が積雪して凍結することが回避されて、上記可動屋根の開放方向への移動の際に支障が発生することはない。この結果、多雪地帯であっても開閉式屋根を設けることが可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の開閉式屋根を示す可動屋根を省略した平面図である。
【図2】本発明に係る実施例の可動屋根を示す平面図である。
【図3】本発明に係る実施例のキールトラス及び可動屋根を示す側面図である。
【図4】本発明に係る実施例の主レール,副レール、竪車輪,横車輪を示すキールトラスの延在方向からみた図である。
【図5】本発明に係る実施例の第1車輪を示す側面図である。
【図6】本発明に係る実施例の第1車輪を示す平面図である。
【図7】本発明に係る実施例の閉止位置を示す概略平面図である。
【図8】本発明に係る実施例のロックピンを構成するシリンダ装置を示す側面図である。
【図9】本発明に係る実施例の第2車輪を示す側面図である。
【図10】本発明に係る実施例の第2車輪を示す平面図である。
【図11】本発明に係る実施例の第4車輪を示す側面図である。
【図12】本発明に係る実施例の第4車輪を示す平面図である。
【図13】本発明に係る実施例の第1連結棒を示す拡大図である。
【図14】本発明に係る実施例のワイヤの配索を示す図である。
【図15】本発明に係る実施例の防雪カバー等を示す斜視図である。
【図16】本発明に係る実施例の防雪カバー等を示す側面図である。
【図17】本発明に係る実施例の防雪カバー間を示す拡大図である。
【符号の説明】
A 閉止位置
B 開放位置
2 キールトラス(メインガーダー)
3 固定屋根
4 可動屋根
5 主レール
5a 車輪案内面
6 副レール
6a 車輪案内面
10 第1台車(最上部の台車)
11 第2台車
12 第3台車
13 第4台車(最下部の台車)
16,23
ガーダー側浮上防止部材
17,20
台車側浮上防止部材
14,20,21,31,35,36
竪車輪
15,22,32,37
横車輪
25 上部固定部材
26 上部弾性部材
27 挿入穴
28 シリンダ装置
29 ピストンロッド(ロックピン)
30 第1連結棒
38 下部固定部材
39 下部弾性部材
40 挿入穴
41 主ウインチ
42 ワイヤ
47 ロードセル
48 非常用ウインチ作動手段
49 非常用ウインチ
60 防雪カバー
61 案内レール
62 シリンダ装置

Claims (8)

  1. 一対平行に配設しメインガーダーに沿って上方の閉止位置と下方の開放位置との間を移動する可動屋根を備え、上記可動屋根は、上記メインガーダーの延在方向に沿って並んだ複数の台車を介して当該メインガーダーに支持されると共に、上記メインガーダーには上記台車を案内するレールが配設されている開閉式屋根において、
    上記レールは、その上面及び側面のうちの外側面を車輪案内面とした主レールと、上記主レールの外側に配設され主レールの上記側面の車輪案内面に対向する面を車輪案内面とした副レールとからなり、
    上記台車は、上記主レール上面の車輪案内面に当接して該主レールに沿って転動可能な竪車輪と、上記主レールの側面の車輪案内面と上記副レールの車輪案内面とに横車輪の転動面の中央部が主レールの上面に位置する高さで当接して横方向への揺動を抑える横車輪と、を備えることを特徴とする開閉式屋根。
  2. 上記メインガーダーの上記閉止位置側の位置に固定され且つ最上部の台車に対して当該台車の移動方向で対向可能な上部固定部材と、上記最上部に位置する台車と上記上部固定部材との間に介在可能に当該台車及び上部固定部材の少なくともいずれか一方に固定され且つ台車の移動方向に弾性変形可能な上部弾性部材と、を備えることを特徴とする請求項1に記載された開閉式屋根。
  3. 上記メインガーダーの上記開放位置側の位置に固定され且つ最下部の台車に対して当該台車の移動方向で対向可能な下部固定部材と、上記最下部に位置する台車と上記下部固定部材との間に介在可能に当該台車及び下部固定部材の少なくともいずれか一方に固定され且つ台車の移動方向に弾性変形可能な下部弾性部材と、を備えることを特徴とする請求項1または請求項のいずれかに記載された開閉式屋根。
  4. 上記可動屋根の移動方向と直交する方向にのみ往復移動可能に上記メインガーダーに支持されるロックピンと、そのロックピンを挿入可能な挿入穴を有し且つ上記可動屋根に支持されるロック部と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載された開閉式屋根。
  5. 上記ロックピンは、上記可動屋根が上記閉止位置に位置する状態で上記ロック部の挿入穴に対向することを特徴とする請求項に記載された開閉式屋根。
  6. 上記可動屋根をワイヤを介して引き上げ可能な主ウインチと、上記主ウインチのワイヤに負荷される荷重を検出する荷重検出手段と、上記可動屋根をワイヤを介して引き上げ可能な非常用ウインチと、上記荷重検出手段が検出した荷重が所定値以下となったときに上記非常用ウインチに作動信号を供給可能な非常用ウインチ作動手段と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載された開閉式屋根。
  7. 上記レールの上方を覆うカバーと、そのカバーを開閉する開閉手段と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載された開閉式屋根。
  8. 上記開閉手段は、上記レールの延在方向と直交する方向に上記カバーを案内する案内部材と、上記カバーを上記案内部材の案内方向に往復移動させるアクチュエータと、からなることを特徴とする請求項に記載された開閉屋根。
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