JPH08291376A - 鉄基焼結合金バルブシート材と耐熱耐摩耗合金バルブフェース材との組合せ - Google Patents

鉄基焼結合金バルブシート材と耐熱耐摩耗合金バルブフェース材との組合せ

Info

Publication number
JPH08291376A
JPH08291376A JP9503395A JP9503395A JPH08291376A JP H08291376 A JPH08291376 A JP H08291376A JP 9503395 A JP9503395 A JP 9503395A JP 9503395 A JP9503395 A JP 9503395A JP H08291376 A JPH08291376 A JP H08291376A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve seat
valve
iron
valve face
alloy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9503395A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiko Ito
与志彦 伊藤
Shoichi Seko
昇一 瀬古
Tadataka Kaneko
忠孝 金子
Naomichi Akimoto
直道 秋元
Yoshihisa Suzuki
良尚 鈴木
Hiroyuki Murase
博之 村瀬
Taisuke Miyamoto
泰介 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP9503395A priority Critical patent/JPH08291376A/ja
Publication of JPH08291376A publication Critical patent/JPH08291376A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Powder Metallurgy (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】低価格の材料設定が可能となるバルブフェース
材とバルブシート用耐摩耗焼結合金の組合せを提供する
ことを目的とする。 【構成】CoとMoのうち少なくとも1種以上を含む鉄
系合金粉末を焼結してなる鉄基焼結合金製のバルブシー
ト材、もしくは前記鉄系合金粉末に更に硬質粒子を混合
して焼結してなる鉄基焼結合金製のバルブシート材と、
相手材としてCrを含む耐熱耐摩耗合金からなるバルブ
フェース材との組み合わせであって、バルブシート材の
基地中のCoとMoの重量%の和〔Co+Mo〕%、お
よび硬質粒子中のNiの重量〔Ni〕%と、バルブフェ
ース材中のCrの重量〔Cr〕%との関係が式 0.0
5≦〔Co+Mo〕%/〔Cr〕%≦0.53且つ鉄基
焼結合金が硬質粒子を含む場合は、 〔Ni〕%/〔C
r〕%≦1.6を満たすことを特徴とする鉄基焼結合金
製バルブシート材と耐熱耐摩耗合金バルブフェースとの
組合せ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐摩耗性に優れた鉄基
焼結合金バルブシート材と耐熱耐摩耗合金バルブフェー
ス材との組合せに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車内燃機関バルブシート用焼
結合金としては、Fe−C−Co−Ni基材料、Fe−
C基材料にこれら材料自体の耐摩耗性向上を狙ってフェ
ロモリブデン、フェロクロム等の金属間化合物または、
Fe−Cr−Mo−V−C合金、Co−Mo−Cr−S
i合金等を添加した材料が使用されている(特開昭56
−154110号公報)。更に、CrおよびMoを含有
するFe−C基地組織中にCr、Mo、V等からなる鉄
系硬質粒子を分散させ耐摩耗性と相手攻撃性を改善した
焼結合金(特開昭60−224762号公報)、または
Fe−Co−Ni−C系基地組織中にフェロモリブデン
等の硬質粒子を分散させ、更にPb合金等を含浸させて
耐摩耗性を改善した焼結合金(特開昭62−20205
8号公報)が開示されている。
【0003】更に、オーステナイトとパーライトの混合
組織からなるFe−Co基地組織中に、Fe−Cr−M
o−V−C系合金からなる硬質粒子を3〜20%の割合
で分散させたバルブシート用鉄系焼結合金の開示があ
る。この焼結合金は、特にバルブシートの相手材のフェ
ース材への攻撃性を大幅に改善できるとしている。これ
らのバルブシート材に要求される特性としては、耐摩耗
性の他に耐腐食性および耐熱性が挙げられる。ここで耐
摩耗性は、主として硬質粒子により確保され、一方耐腐
食性および耐熱性は主として基地組織により確保され、
両者の作用が相まって耐久性を確保している。
【0004】一方、バルブフェース用材料としては、バ
ルブシートとの接触運動による摩耗を防ぐため、作動温
度での軟化抵抗が大きく、更に耐腐食性、疲労強度と併
せて高温強度が高いマルテンサイト系耐熱鋼(SUH
1、3、4、11等)が使用され、有鉛燃料使用の場合
や特に熱的環境の厳しい排気側には、Ni等の合金元素
添加により更に高温特性を向上したオーステナイト系耐
熱鋼(SUH35、36、37)やNi基のインコネル
(NCF750、751等)が使用されている。また、
内燃機関の高出力、高回転化あるいは有鉛燃料使用で燃
焼温度が高い適合条件等においては、バルブフェース側
が過大摩耗する場合があり、この対策として、バルブフ
ェース部にCo−Cr−W合金に代表されるステライト
合金や、Ni−Cr−B−Si合金に代表されるコルモ
ノイ合金等の耐摩耗盛金合金を溶着して耐摩耗性を確保
している。
【0005】更に、高靱性で耐腐食性を向上したCr−
Ni−W合金(特開昭56−9348号公報)も開示さ
れている。最近、自動車内燃機関においては、従来にも
増して長寿命化、高出力化、高回転化、さらには、排ガ
ス浄化対策あるいは燃費向上に対する様々な改善要求が
更に高まっているが、同時に低価格化の要求も高く、性
能を向上し高価格とならない材料開発が望まれている。
【0006】このため、バルブとバルブシートに対して
も、従来にも増して厳しい使用環境に耐え得る特性を有
することが不可避となってきており、高価な合金元素の
添加量増加を抑えつつ耐摩耗性や耐熱性を一層向上させ
たり、高温での耐食性を向上させる必要が生じている。
一方では、内燃機関の性能に大きな変更のないまま低価
格化のみを要求される場合も多く、各仕様、各出力の内
燃機関それぞれに適した低価格なバルブ材やバルブシー
ト材の選定が必要となっている。
【0007】また、これまでの材料開発においては、バ
ルブ、バルブシートの使用環境が厳しくなり、例えばバ
ルブシート側が過大摩耗する場合には、まずバルブシー
ト材の耐摩耗性を向上する策が採られる。しかし、この
変更により、相手バルブフェースへの攻撃性が増加して
バルブフェースに異常摩耗が発生する場合もあり、その
対策としてバルブフェース部に耐摩耗合金を盛金して摩
耗を抑え、バルブフェースとバルブシート双方の摩耗量
を適正範囲に保つ方策が採られている。
【0008】一方、有鉛燃料を使用したり高排気温とな
る内燃機関においては、バルブフェースの摩耗を抑制す
るため高価な耐摩耗合金を盛金している場合が多い。従
って、低価格化を行なう手段としては、この盛金の廃止
が最も有効であるが、それを達成するためには、内燃機
関のバルブシート周囲の冷却性を向上したり、バルブシ
ート側にてバルブフェースへの攻撃性を低減する焼結合
金が必要となる。しかし、そのバルブシート材に対し
て、仮に耐摩耗合金が盛金されたバルブフェースが使用
された場合には、逆にバルブシート側が過大摩耗し、バ
ルブフェース材とバルブシート材との組合せが成立しな
いケースもある。
【0009】この様に、バルブフェース材とバルブシー
ト材が1対1の組合せしか設定出来ない場合もあり、種
々の仕様の内燃機関に対応する系統だった材料組合せの
開発が困難な状況となっている。また、従来からバルブ
シート材として多く提供されている鉄基焼結合金の基地
の形成は、Fe粉末に対して合金元素であるNi、C
o、Mo等のそれぞれの要素粉末を混合した混合粉末を
原料とした圧粉体を成形後、焼結を行ないNi、Co、
Mo等の各元素をFe中に拡散させて得ている。そのた
め、これら合金元素をFe中に完全に拡散させることが
難しく、合金添加量に見合っただけの特性向上が得られ
ていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、最近の自動
車内燃機関の高出力化、燃費向上および低価格化の要望
に対し、種々の仕様の内燃機関におけるバルブおよびバ
ルブシートの組合せにおいて、各材料の耐摩耗性を確保
すると共に、摺動するそれぞれの相手材に対する攻撃性
が少ない最適な材料組合せを達成すべくなされたもので
ある。すなわち、バルブフェース部に特別の処理を施し
ていない耐熱鋼が使用される場合、およびバルブフェー
ス部に耐摩耗合金が盛金される場合のいずれの場合にお
いても、最も低価格な材料設定が可能となるバルブフェ
ース材とバルブシート用耐摩耗焼結合金の組合せを提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、バルブフ
ェース材およびバルブシート材をそれぞれの耐摩耗性と
相手に対する攻撃性を最小にする材料組合せを検討する
にあたり、まずバルブシート側において相手バルブフェ
ースへの攻撃性を減少させつつ、自身の耐摩耗性を大幅
に向上する方法について、鉄基焼結合金の基地中の成分
と合金化形態、硬質粒子の種類とその添加量、そして焼
結条件等々に着想して研究を重ねた。
【0012】その結果、合金元素添加による材料特性向
上の効果をより効率良く発揮させるために合金元素を予
めFeと合金化した粉末を使用し、更に合金化に伴う固
溶硬化で合金粉末の圧縮性が低下することを防ぐため、
特に圧縮性に悪影響を及ぼすNiに関して合金化する粉
末には添加せず、Mo、Cr、W、Feの各炭化物を有
するNi基硬質粒子として鉄基の合金化粉末とともに混
合し、焼結時の加熱によりNi元素を鉄基基地中に拡散
させる方法を見出し、耐摩耗性をより一層向上しつつ、
相手攻撃性の少ない鉄基焼結合金を開発した。
【0013】次に、バルブフェース側の耐摩耗性および
相手バルブシートの攻撃性に大きく影響する要因を種々
解析調査し、主にバルブフェース材の構成成分の中では
各種炭化物、特にCr炭化物と、更に表面に生成する各
種酸化物がバルブフェース自身の耐摩耗性と相手バルブ
シートへの攻撃性に大きく寄与することを見出した。そ
こで、バルブフェース材成分のうち、Crが炭化物形成
や、表面酸化物形成への影響が大きい元素であることを
確認し、そのCr添加量に適宜対応して上述の鉄基焼結
合金からなるバルブシート材の基地中のCoとMo添加
量およびNi基硬質粒子添加量を種々選択する方法によ
り、各仕様内燃機関それぞれに要求される耐摩耗性レベ
ルを満足するバルブシート材とバルブフェース材との組
合せの本発明を完成した。
【0014】本第1の発明の鉄基焼結合金バルブシート
と耐熱耐摩耗合金バルブフェースとの組合せは、バルブ
シート材の基地として、重量%でCoが1%以上2%未
満、Moが1%以上2%未満のうち1種または2種含
み、さらにCを0.2〜2%含み、残部不可避不純物と
鉄からなる鉄基合金粉末を焼結してなる鉄基焼結合金製
のバルブシート材と、相手材としてCrを含む耐熱耐摩
耗合金からなるバルブフェース材との組合わせであっ
て、バルブシート材の基地中のCoとMoの重量%の和
〔Co+Mo〕%と、バルブフェース材中のCrの重量
〔Cr〕%との関係が下式 0.05≦〔Co+Mo〕%/〔Cr〕%≦0.53 を満たすことを特徴とする。
【0015】本第2の発明の鉄基焼結合金バルブシート
と耐熱耐摩耗合金バルブフェースとの組合せは、バルブ
シート材の基地として重量%でCoが1%以上2%未
満、Moが1%以上2%未満のうち1種または2種含
み、さらにCを0.2〜2%含み、残部不可避不純物と
鉄とからなる鉄基合金粉末に、Moを5〜20%、Cr
を20〜40%、Wを10〜20%、Cを0.5〜5
%、Feを5〜30%含有し、残部が不可避不純物とN
iからなる硬質粒子を20%以下混合、焼結してなる鉄
基焼結合金製バルブシート材と、相手材としてCrを含
む耐熱耐摩耗合金からなるバルブフェース材との組合わ
せであって、バルブシート材の基地中のCoとMoの重
量%の和〔Co+Mo〕%およびバルブシート材中のN
iの重量〔Ni〕%と、バルブフェース材中のCrの重
量〔Cr〕%の関係が下式 0.05≦〔Co+Mo〕%/〔Cr〕%≦0.53 且つ、〔Ni〕%/〔Cr〕%≦1.6を満たすことを
特徴とする。
【0016】
【作用】以下、本発明の作用について説明する。まず、
バルブシートを構成する鉄基焼結合金中の各成分範囲の
限定理由を述べる。CoとMoは、いずれも鉄基地に固
溶してこれを強化する。さらに、Coは鉄基地の耐熱性
と耐摩耗性を向上させ、またMoは高温域における高温
強度の改善効果とともに炭素を含む焼結体においては一
部が炭化物を生成し、耐摩耗性の改善にも効果を示す。
これらの効果は鉄基焼結合金において、Mo単独あるい
はCo単独あるいはMoとCoを共に添加した場合いず
れにおいても合計添加量が1%未満では十分発揮されな
い。
【0017】また、Coは2%を越えて含有させると効
果の向上が認められるものの経済性に欠ける。また、M
oは2%を越えて含有させると効果の向上が認められる
ものの、鉄基焼結合金粉末の圧縮性低下を招き、高密度
な焼結体が得られない。炭素Cは鉄基地に固溶し、基地
を強化するとともに、一部はNi基硬質合金粉末中にも
拡散し、Ni基硬質合金粉末のMo、Cr、W等と結合
して、それぞれの炭化物を生成し、粉末の硬度を高め、
耐摩耗性の向上に効果を示す。
【0018】このCは0.2%未満の添加では前述の効
果が期待できず、また、2%を越えて添加すると鉄基焼
結合金を脆化させるため0.2〜2%の範囲での添加が
好ましい。本発明の鉄基焼結合金中に分散させるNi基
硬質合金粉末は、焼結後の状態において、Cr236
Cr6 Fe21Mo2 、Fe6 6 C、(Mn、Mo)2
CおよびNi−Cr固溶体から形成される。また、焼結
前の状態においてNi基硬質合金粉末中の鉄中に固溶し
ていたNiは、焼結によりその大部分が周囲の鉄基地に
拡散し、Niリッチのオーステナイト相を形成し、焼結
合金全体としてはオーステナイト相とベイナイト相ある
いはパーライト相とが混合した組織となる。
【0019】このNi基硬質合金粉末中には、前述の各
炭化物を形成するのに必要な成分として、Cr、Mo、
W、Feが添加されており、この粉末中に予め含有され
ているCおよび鉄基合金粉末と同時に混合される黒鉛か
らのCと反応して炭化物が形成される。Cr、Mo、
W、FeのNi基硬質合金粉末中への添加量は、Cr2
0%未満、Mo5%未満、W10%未満、Fe5%未満
の場合では、それぞれ形成される炭化物量が少なく耐摩
耗性改善効果が不十分であり、一方、Cr40%、Mo
20%、W20%、Fe30%を越えると形成される炭
化物量が過多となり、相手バルブフェースに対する攻撃
性が著しく強くなる。このため、Cr20〜40%、M
o5〜20%、W10〜20%、Fe5〜30%の範囲
の添加とするのが望ましい。
【0020】上記の組成範囲においては、Ni基硬質合
金粉末の鉄基地に対する添加量を適宜選択することによ
りバルブシート材側の耐摩耗性を必要なレベルに設定し
つつ、相手バルブフェースへの攻撃性もバランスのとれ
た材料構成が達成できる。上記のNi基硬質合金粉末は
平均硬度がHV750〜800程度であり、鉄基地への
添加量が30%を越えても耐摩耗性の向上効果が少な
く、しかも鉄基地へのNi元素の拡散量も飽和値に達
し、更に成形性の悪化を招くため、その添加量の上限
を、相手バルブフェースが耐熱鋼の場合はバルブフェー
ス側の摩耗増加を抑えるため20%とした。また、添加
量の下限は、相手バルブフェース材の攻撃性とバランス
させるため、耐熱鋼の場合は0%とした。
【0021】以上よりバルブシートを構成する鉄基焼結
合金中に含まれる鉄基合金粉末の成分範囲として、Co
とMoの基地に対する添加量がそれぞれ1%以上2%未
満、Cの添加量が0.2〜2%そして残部のFeとなる
ことが望ましく、また同じく鉄基焼結合金中に含まれる
Ni基硬質合金粉末の成分範囲として、その合金粉末全
体に対する添加量がCr20〜40%、Mo10〜20
%、Fe5〜30%そして残部がNiとなることが望ま
しい。更に、Ni基硬質合金粉末の添加量を鉄基焼結合
金全体に対して0〜20%の範囲で適宜選択することに
より、その硬質粒子としての作用とともに、Niの拡散
により周囲の鉄基地にNiが0〜12%程度固溶するた
め、バルブシート材の耐摩耗性が大幅に向上しつつ、相
手バルブフェース材への攻撃性も適正範囲以下に保つこ
とが可能となる。
【0022】また以上の構成での鉄基焼結合金は各合金
元素の鉄基地への固溶均質度が高く、従って、各種の要
素粉末を混合する従来法に比べて、少ない合金添加量で
優れた耐腐食性、耐酸化性および耐摩耗性を得ることが
できる。次にバルブフェースを構成する合金中の各成分
の作用およびそれを基に、バルブシート材とバルブフェ
ース材それぞれの合金元素含有量の比率を選定した理由
を述べる。
【0023】耐熱鋼からなるバルブフェースはマルテン
サイト系のSi−Cr鋼、オーステナイト系のCr−N
i鋼においても(Cr,Fe)7 3 あるいは(Cr,
Fe)236 の組成の微細な炭化物が析出しているため
高強度であり、耐摩耗性にも優れている。また、添加元
素のCrはその添加量が多い程、緻密な酸化膜Cr2
3 を表面に形成する傾向が強くなり、バルブフェース材
自身を酸化雰囲気と遮断して、酸化の進行を抑制し、特
に高温での耐摩耗性を向上させる役割を果たす。
【0024】しかし、これらの作用を担う各生成物は、
主にCrの添加量により多少成分が異なり、Cr量が比
較的少ない場合には高硬度(HV2280〜2410)
な(Cr、Fe)7 3 タイプの炭化物が析出し、更に
鋼表面に生成する酸化皮膜もCr2 3 に加えて鉄の酸
化物が同時に生成する。ところが、Cr量が多くなる
と、先のM7 3 タイプの炭化物に加えてM23 6 タイ
プの炭化物(硬度:HV1520〜1600)も析出
し、その析出硬化作用により高温強度が更に向上し、更
に鋼表面に生成する酸化皮膜はCr2 3 の単層のみが
生成しやすくなる。
【0025】この様に、バルブフェースの耐摩耗性に関
係する炭化物や酸化物の違いにより、相手バルブシート
に対する攻撃性にも差が生じるため、バルブフェース自
身の耐摩耗性も含めて最適バランスを得る方法を検討し
た。マルテンサイト系耐熱鋼は比較的Cr添加量が少な
く、表面に生成する酸化物は剥離しやすく、アブレシブ
成分と作用し、相手バルブシートへの攻撃性が増加す
る。そこでバルブシート側の耐摩耗性を向上させるた
め、バルブシート材を構成する鉄基地中のMoおよびC
o添加量を適量増加させる。また、この耐熱鋼での酸化
の進行は保護皮膜としてよりは、耐熱鋼表面の劣化を引
き起こし、バルブフェース側の耐摩耗性低下につなが
る。そこで、バルブシート側からバルブフェース側への
攻撃性を低減するため、バルブシート材を構成するNi
基硬質合金粉末の添加量を適量に減少させることが必要
となる。
【0026】また、オーステナイト系耐熱鋼は比較的C
r添加量が多く、表面に生成する酸化皮膜は安定したC
2 3 がほとんどであるため、バルブフェース側の耐
摩耗性は比較的優れており、相手バルブシートへの攻撃
性も低い。そのため、バルブシート側の耐摩耗性を大幅
に向上させる必要がなく、鉄基地中のMoおよびCoの
添加量を減少することができる。さらに、バルブフェー
ス側の耐摩耗性が優れているため、バルブシート材の成
分のうち相手攻撃性への影響が大きいNi基硬質合金粉
末を適宜増減して、バルブシート材自身の耐摩耗性調整
をおこなうことが可能となる。
【0027】上述によりバルブシートおよびバルブフェ
ースは、お互いの耐摩耗性と相手攻撃性とをバランスさ
せることができる。バルブフェース中のCrは、先述の
様にその量によって生成する炭化物の組成が異なる。C
rが少ない場合にはM7 3 タイプでありCrが多くな
ると、M236 タイプも析出する。そこでバルブシート
中のMo、Co量を適切に選択することで、耐摩耗性、
相手攻撃性のバランスが取れる。Cr量としては7.5
〜22%が好ましい。
【0028】バルブシート材に硬質粒子を含まない場合
には、すなわち、バルブフェースのCr量は、一般的に
は7.5〜22.0%である。したがって、〔Co+M
o〕%は上限が4%であり、下限が1%であり〔Cr〕
%の下限が7.5%、上限が22.0%であることに基
づき、バルブシート材に硬質粒子を含まない場合には、
上限が4/7.5=0.53となり、下限は1/22.
0≦0.045から下式が導かれる 0.05≦〔Co+Mo〕%/〔Cr〕%≦0.53 上記の式の関係を満たさないとバルブシート材、バルブ
フェース材とも摩耗比が大きくなり好ましくない。
【0029】バルブシート材に硬質粒子を含む場合に
は、硬質粒子中のNiの上限がバルブシート材全体に対
して12%でありCr下限が7.5%であるので〔N
i〕%/〔Cr〕%=12/7.5≦1.6となり、下
限はNi=0の場合もふくむので0≦〔Ni〕%/〔C
r〕%≦1.6が導かれる。バルブシート材中のNi基
硬質粒子の添加量が多い、即ちNiの添加量が多く、
〔Ni〕%/〔Cr〕%の値が1.6を越えるとたとえ
0.05≦〔Co+Mo〕%/〔Cr〕%≦0.53の
関係を満たしていてもバルブフェース材の摩耗が大きく
なり好ましくない。
【0030】〔Ni〕%/〔Cr〕%の値を1.6以下
の最適値にすると、Ni基硬質粒子の添加量を0%とし
ても、バルブシート側の耐摩耗性に大きな悪化をもたら
すことなく、バルブフェース側の摩耗量を適性範囲に保
つことができる。したがって、0.05≦〔Co+M
o〕%/〔Cr〕%≦0.53且つ、0≦〔Ni〕%/
〔Cr〕%≦1.6の関係を満足する組成とするのが好
ましい。
【0031】耐熱耐摩耗合金としては、一般に使用され
る耐熱鋼を用いることができる。
【0032】
【実施例】本発明の各実施例を比較材を対比して説明
し、本発明の特徴を明らかにする。 (実施例No.1〜6)表1に各実施例のバルブフェー
ス材およびバルブシート材の組成および上述の関係式の
成分比率を示した。
【0033】各実施例のバルブシート材の製造は、重量
比でMoが1.5%、Coが0〜1.5%、残部が実質
的に鉄である鉄基噴霧合金粉末を基地とし、Crが35
%、Feが18%、Wが13%、Moが10%、Cが3
%、残部が実質的にNiであるNi基噴霧合金粉末(粒
径φ149μm以下)を硬質粒子成分として基地に対し
て0〜10%分散させ、更に黒鉛粉末1.1%と潤滑ス
テアリン酸亜鉛とを表1に示す各配合組成になるように
適宜秤量し、V型混合機を用いて混合粉末を得た。
【0034】なお、表1の値は混合粉末(焼結に伴い蒸
散する潤滑剤を除く、即ち鉄基合金粉末とNi基硬質粒
子と黒鉛粉末)全体を重量比で100%としたときの割
合を示す。上記の混合粉末を成形圧力7ton/cm2
にて圧縮し、圧粉体を成形した。得られた成形体を分解
アンモニアガス雰囲気中、1393Kの温度で30分間
焼結し、これにより表1に示す実施例No.1%以上6
のバルブシート材を作製した。 実施例No.1〜6の
試験片では基地組織に炭化物が分散し、更に、内部に各
種炭化物が生成したNi基硬質粒子(Ni基硬質合金粉
末)がその基地組織に分散している。
【0035】比較例No.11〜13の各バルブシート
材も実施例と同様に表1に示す組成と同一条件で作製し
た。
【0036】
【表1】
【0037】なお、表1には組合せとなる相手バルブフ
ェース材の合金種類および各成分の添加比率〔Mo+C
o〕%/〔Cr〕%、〔Ni〕%/〔Cr〕%も記載し
た。なお、表中のSUH1、SUH35の組成規格は次
の通りである。 SUH1(C:0.40-0.50,Si:3.00-3.50,Mn:≦0.60,P: ≦
0.030,Cr:7.50-9.50,Fe: 残) SUH35(C:0.49-0.58,Si: ≦0.35,Mn:8.00-10.00,
P: ≦0.040,S:≦0.030,Ni:3.25-4.50,Cr:20.00-22.00,
N:0.35-0.50,Fe: 残) (評価)上記実施例No.1〜6および比較材No.1
1〜13のバルブフェース材とバルブシート材組合せに
ついて、図1の模式図に示す大越式摩耗試験を実施して
評価した。
【0038】この大越式摩耗試験においては、バルブシ
ート材側の耐摩耗性とそれとの関連が強いバルブフェー
ス材側の相手攻撃性を調査する際には、バルブフェース
材(b)をリング状ローター形状に作製し、一方のバル
ブシート材(a)をブロック形状(固定式)に作製す
る。また、バルブフェース材側の耐摩耗性と、それとの
関連が強いバルブシート側の相手攻撃性を調査する際に
は、材料を入れ換えて、バルブシート材(b)をリング
状ローター形状に作製し、一方のバルブフェース材
(A)をブロック形状(固定式)に作製する。
【0039】いずれの場合も試験時のすべり速度は0.
25m/sであり、最終荷重は21.5Nであり、すべ
り距離はバルブシート材側の耐摩耗性調査時は100
m、バルブフェース材側の耐摩耗性調査時は400mで
ある。試験開始時における試験片の温度は、バルブフェ
ース材が主に吸気側に使用される場合(実施例No.
1、2、3比較例No.11、12)はバルブフェース
材側、バルブシート材側いずれも室温で、また、バルブ
フェース材が主に排気側に使用される場合(実施例N
o.4、5、6比較例No.13)はバルブフェース材
側が773Kそしてバルブシート材側が673Kであ
る。
【0040】上記の説明を纏めたのが表2である。
【0041】
【表2】 測定項目はいずれの場合もブロック側の摩耗体積で、実
施例NO.1、2、3と比較例No.12は比較例N
o.11を、また、実施例No.4、5、6は比較例N
o.13をそれぞれ100とした相対表示で図2と図3
に示した。
【0042】図2に示したようにバルブシート材中のM
o、Co添加量およびNi基硬質粒子の添加量が多い、
即ちNiの添加量が多く、〔Ni〕%/〔Cr〕%の値
が1.6を越える比較例No.11に対して、本発明実
施例No.1のように、Mo,Co添加量およびNiの
添加量を減少させ、〔Ni〕%/〔Cr〕%の値を1.
6以下の最適値にすると、バルブフェース側の摩耗量が
大幅に減少し、かつバルブシート自身の耐摩耗性の悪化
がない。また、実施例No.2のようにバルブシート基
地中のMo、Co添加量を減少し、更に実施例No.3
のようにNi基硬質粒子の添加量を0%としても、バル
ブシート側の耐摩耗性に大きな悪化をもたらすことな
く、バルブフェース側の摩耗量を適性範囲に保つことが
確認された。
【0043】また、比較例No.12のようにバルブシ
ート材基地中のMo、Co添加量を大幅に減少し、更
に、Ni基硬質粒子の添加量を0%とすると、バルブシ
ート側の耐摩耗性が大きく低下する。次に、バルブフェ
ース材が主に排気側に使用される場合において、第3図
のようにバルブシート材中の添加量が少なく、〔Mo+
Co〕%/〔Cr〕%の値が0.05より小さくなる比
較材13に対して、本実施例No.6のようにMoの添
加量を1.5%に増加し、〔Mo+Co〕%/〔Cr〕
%の値を0.05以上にするとバルブフェース側への攻
撃性に影響を及ぼさずに、バルブシート材の耐摩耗性が
向上する。更に実施例No.4、5のようにMo、Co
添加量およびNi基硬質粒子の添加量を関係式の和の範
囲内で増加すると、バルブフェース側の摩耗量を適性範
囲に保ちつつ、バルブシート材の耐摩耗性を更に向上す
ることが確認された。
【0044】
【発明の効果】本発明のバルブフェース材とバルブシー
ト材の組合せにおける最適な組成成分比率をとること
で、適切な摩耗範囲確保の他、バルブフェース側あるい
はバルブシート側のいずれか一方の過大摩耗進行で発生
する燃焼ガス吹き抜けを防止し、内燃機関の信頼性が大
きく向上する。
【0045】更にバルブフェース側とバルブシート側と
が適度にバランスを保ちながら摩耗が進行する。即ち両
摺動面間が最適な接触状態を確保しつつ、馴染みつくた
め、バルブフェース側からバルブシート側へ熱の伝熱面
積が常に最適に保たれ、特に排気側においてバルブの温
度上昇を防止することが期待でき、この点からも内燃機
関の耐久性が一層向上される。
【0046】バルブフェース中のCrは、その量によっ
て生成する炭化物の組成が異なる。Crが少ないとM7
3 タイプであり、Crが多くなると、M236 タイプ
も析出する。また、酸化皮膜の組成も異なる。それらの
違いにより、相手攻撃性も変わってくる。そこでバルブ
シートのMo、Co量を適切に選択することで、耐摩耗
性、相手攻撃性のバランスが取れる。
【0047】耐熱鋼は一般に使用される成分のものを対
象とする。バルブフェース材の種類により高温での相手
攻撃性が高い場合には、バルブシート側にNi基硬質粒
子を添加してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】大越摩耗試験の要部を示す模式図である。
【図2】実施例No.1,2,3および比較例No.1
1,12の大越摩耗試験による摩耗結果の摩耗比を示す
棒グラフである。
【図3】実施例No.4,5,6および比較例No.1
3の大越摩耗試験による摩耗結果の摩耗比を示す棒グラ
フである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋元 直道 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 鈴木 良尚 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 村瀬 博之 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 宮本 泰介 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バルブシート材の基地として、重量%でC
    oを1%以上2%未満、Moを1%以上2%未満のうち
    1種または2種含み、さらにCを0.2〜2%含み、残
    部不可避不純物と鉄からなる鉄基合金粉末を焼結してな
    る鉄基焼結合金製のバルブシート材と、相手材としてC
    rを含む耐熱耐摩耗合金からなるバルブフェース材との
    組合わせであって、 バルブシート材の基地中のCoとMoの重量%の和〔C
    o+Mo〕%、およびバルブフェース材中のCrの重量
    〔Cr〕%との関係が下式 0.05≦〔Co+Mo〕%/〔Cr〕%≦0.53 を満たすことを特徴とする鉄基焼結合金バルブシート材
    と耐熱耐摩耗合金バルブフェース材との組合せ。
  2. 【請求項2】バルブシート材の基地として重量%でCo
    を1%以上2%未満、Moを1%以上2%未満のうち1
    種または2種含み、さらにCを0.2〜2%含み、残部
    不可避不純物と鉄とからなる鉄基合金粉末に、Moを5
    〜20%、Crを20〜40%、Wを10〜20%、C
    を0.5〜5%、Feを5〜30%含有し、残部が不可
    避不純物とNiからなる硬質粒子を20%以下混合、焼
    結してなる鉄基焼結合金製バルブシート材と、相手材と
    してCrを含む耐熱耐摩耗合金からなるバルブフェース
    材との組合わせであって、 バルブシート材の基地中のCoとMoの重量%の和〔C
    o+Mo〕%およびバルブシート材中のNiの重量〔N
    i〕%と、バルブフェース材中のCrの重量〔Cr〕%
    の関係が下式 0.05≦〔Co+Mo〕%/〔Cr〕%≦0.53 且つ、〔Ni〕%/〔Cr〕%≦1.6を満たすことを
    特徴とする鉄基焼結合金バルブシート材と耐熱耐摩耗合
    金バルブフェース材との組合せ。
JP9503395A 1995-04-20 1995-04-20 鉄基焼結合金バルブシート材と耐熱耐摩耗合金バルブフェース材との組合せ Pending JPH08291376A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9503395A JPH08291376A (ja) 1995-04-20 1995-04-20 鉄基焼結合金バルブシート材と耐熱耐摩耗合金バルブフェース材との組合せ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9503395A JPH08291376A (ja) 1995-04-20 1995-04-20 鉄基焼結合金バルブシート材と耐熱耐摩耗合金バルブフェース材との組合せ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08291376A true JPH08291376A (ja) 1996-11-05

Family

ID=14126782

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9503395A Pending JPH08291376A (ja) 1995-04-20 1995-04-20 鉄基焼結合金バルブシート材と耐熱耐摩耗合金バルブフェース材との組合せ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08291376A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999039015A1 (en) * 1998-01-28 1999-08-05 L. E. Jones Company Nickel based alloys for internal combustion engine valve seat inserts, and the like
US6519847B1 (en) 1998-06-12 2003-02-18 L. E. Jones Company Surface treatment of prefinished valve seat inserts

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999039015A1 (en) * 1998-01-28 1999-08-05 L. E. Jones Company Nickel based alloys for internal combustion engine valve seat inserts, and the like
US6482275B1 (en) 1998-01-28 2002-11-19 L. E. Jones Company Nickel based alloys for internal combustion engine valve seat inserts, and the like
US6519847B1 (en) 1998-06-12 2003-02-18 L. E. Jones Company Surface treatment of prefinished valve seat inserts
US7216427B2 (en) 1998-06-12 2007-05-15 L. E. Jones Company Surface treatment of prefinished valve seat inserts

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7273508B2 (en) Iron-based sintered alloy material for valve seat
JP4127021B2 (ja) 硬質粒子、耐摩耗性鉄基焼結合金、耐摩耗性鉄基焼結合金の製造方法及びバルブシート
JP2001050020A (ja) 内燃機関用の弁装置
JP2001181807A (ja) 硬質粒子、耐摩耗性鉄基焼結合金、耐摩耗性鉄基焼結合金の製造方法及びバルブシート
JP4693170B2 (ja) 耐摩耗性焼結合金およびその製造方法
JP3614237B2 (ja) 内燃機関用バルブシート
JP6736227B2 (ja) 耐摩耗性に優れた内燃機関用鉄基焼結合金製バルブシートおよびバルブシートとバルブとの組合せ体
JPH07113141B2 (ja) 耐摩耗性鉄基焼結合金
JPH08291376A (ja) 鉄基焼結合金バルブシート材と耐熱耐摩耗合金バルブフェース材との組合せ
JP4335189B2 (ja) 内燃機関用バルブとバルブシートの組合せ体
JPH0555589B2 (ja)
JP2684774B2 (ja) バルブシート用鉄系焼結合金
JP3225649B2 (ja) 耐摩耗性鉄基焼結合金
JP3569166B2 (ja) 耐摩耗性焼結合金及びその製造方法
JPH0555591B2 (ja)
JPH0561346B2 (ja)
JP3068128B2 (ja) 耐摩耗性鉄基焼結合金およびその製造方法
JP3068127B2 (ja) 耐摩耗性鉄基焼結合金およびその製造方法
JPS60255958A (ja) 耐摩耗性焼結合金
JP2001214245A (ja) 鉄基焼結合金およびその製造方法
JP2833116B2 (ja) バルブシート用焼結合金
JP2571567B2 (ja) 高温耐摩耗性鉄基焼結合金
JPH05171372A (ja) インテークバルブシート用焼結合金
JP3440008B2 (ja) 焼結部材
KR970001323B1 (ko) 내마모성이 우수한 밸브시트용 소결합금