JPH08291340A - 竪型連続熱処理炉 - Google Patents

竪型連続熱処理炉

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Publication number
JPH08291340A
JPH08291340A JP11654495A JP11654495A JPH08291340A JP H08291340 A JPH08291340 A JP H08291340A JP 11654495 A JP11654495 A JP 11654495A JP 11654495 A JP11654495 A JP 11654495A JP H08291340 A JPH08291340 A JP H08291340A
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JP
Japan
Prior art keywords
heat treatment
primary
zone
continuous heat
treatment furnace
Prior art date
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Pending
Application number
JP11654495A
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English (en)
Inventor
Yasuo Matsuura
泰夫 松浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP11654495A priority Critical patent/JPH08291340A/ja
Publication of JPH08291340A publication Critical patent/JPH08291340A/ja
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  • Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 通常サイクルと過時効処理サイクルを精度よ
く実現し、しかも、炉長を短縮することが可能となる竪
型連続熱処理炉を提供する。 【構成】 通過する鋼帯17を加熱する加熱帯11と、
加熱された鋼帯17の均熱帯12と、少なくとも一次、
二次冷却帯14、15を有する冷却帯13とを備えた竪
型連続熱処理炉10において、一次、二次冷却帯14、
15を一つのチャンバー18内に配置し、しかも一次、
二次冷却帯14、15を仕切り壁19、20によって分
離した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼帯の連続熱処理炉、
特にぶりき原板などの連続焼鈍に際し、ヒートサイクル
を変更することによって、硬質材から軟質材までの成品
を製造し得る竪型連続熱処理炉に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ぶりき原板などの連続焼鈍にあ
たっては、図2に示すようなヒートサイクルによって硬
質材と軟質材の製造を行っている。即ち、図2におい
て、硬質ぶりきを製造する通常サイクルを「Aサイク
ル」で示し、軟質ぶりきを製造する過時効処理サイクル
を「Bサイクル」で示している。このようなヒートサイ
クルを実現するために、従来は、例えば、特公昭62−
39208号公報に示されるように、冷却帯を独立のチ
ャンバー内に配置された一次冷却帯、二次冷却帯、及び
三次冷却帯の三帯に分け、一次冷却帯にはガスジェット
装置を、二次冷却帯にはクーリングチューブを設置する
と共に炉壁に断熱保温を施すことによって、硬質ぶりき
と軟質ぶりきを造り分けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報記載の方法では独立のチャンバー内に区分された一次
冷却帯、二次冷却帯、三次冷却帯の間に連結部が必要で
あり、その結果炉長が長くなるという問題があった。ま
た、通常サイクルと過時効処理サイクルにおける板温制
御が困難であり、通板材のサイズ、ライン速度に応じて
精度よく板温をコントロールすることができないという
問題があった。即ち、軟質ぶりきを製造するためにはB
サイクルにおいて、一次冷却で急冷を行い、引き続いて
過時効処理において一定温度(約400℃)に保定する
ことが必要であり、このために一次冷却帯は大容量のガ
スジェットクーラが採用され、冷却能力を大きくとるこ
とが可能なように設計されている。しかしながら、大容
量ガスジェットクーラを備えた一次冷却帯において、通
常サイクルを実現しようとすると、ガスジェットクーラ
を停止して運転することになるが、大容量ガスジェット
クーラは運転を停止しても冷却ブロワー、熱交換器及び
ガスダクトなどの装置表面からの熱放散による固有冷却
効果が大きく、通常サイクルにおいては板温が下がり過
ぎてしまい、所定のヒートサイクルを得ることが困難で
あった。そして、通常サイクルで処理材を徐冷するため
に、二次冷却帯にクーリングチューブを設けているが、
過時効処理サイクルにおいて二次冷却帯で処理材を保定
する際には、クーリングチューブ内の冷却空気の供給を
停止しても、クーリングチューブの固有冷却効果により
処理材の温度が下がってしまい、炉壁を断熱しただけで
は処理材を所定の温度に保持するように制御することは
困難であった。本発明はかかる事情に鑑みてなされたも
ので、通常サイクルと過時効処理サイクルを精度よく実
現し、しかも、炉長を短縮することが可能となる竪型連
続熱処理炉を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の竪型連続熱処理炉は、通過する鋼帯を加熱する加
熱帯と、加熱された鋼帯を均熱する均熱帯と、少なくと
も一次、二次冷却帯を有する冷却帯とを備えた竪型連続
熱処理炉において、前記一次、二次冷却帯を一つのチャ
ンバー内に配置し、しかも該一次、二次冷却帯を仕切り
壁によって分離している。また、請求項2記載の竪型連
続熱処理炉は、請求項1記載の竪型連続熱処理炉におい
て、前記一次冷却帯には、大容量ガスジェットクーラと
過冷却防止用ヒータとが併設され、前記二次冷却帯には
クーリングチューブと過時効処理用電気ヒータとが併設
されている。
【0005】
【作用】請求項1、2記載の竪型連続熱処理炉において
は、少なくとも一次、二次冷却帯を有する冷却帯の前記
一次、二次冷却帯を一つのチャンバー内に配置し、しか
も該一次、二次冷却帯を仕切り壁によって分離している
ので、2又は3以上のチャンバーに分けていた従来の冷
却帯に比較して、中間の連結部を省略でき、これによっ
て炉長を短縮できる。特に、請求項2記載の竪型連続熱
処理炉においては、通常サイクルでは、一次冷却帯の過
冷却防止用ヒータと二次冷却帯のクーリングチューブを
運転し、また、過時効処理サイクルでは、一次冷却帯の
大容量ガスジェットクーラと二次冷却帯の過時効処理用
電気ヒータを運転することによって、通常サイクルと過
時効処理サイクルを精度よく実現する。
【0006】
【実施例】続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明
を具体化した実施例につき説明し、本発明の理解に供す
る。ここに、図1は本発明の一実施例に係る竪型連続熱
処理炉の説明図である。
【0007】図1に示すように、本発明の一実施例に係
る竪型連続熱処理炉10は、その入側から出側に向かっ
て、加熱帯11、均熱帯12及び冷却帯13が設けら
れ、冷却帯13は一次、二次、及び三次冷却帯14〜1
6に分かれている。加熱帯11及び均熱帯12内には、
多数のラジアントチューブ(輻射管)を備え、ラジアン
トチューブ内で燃料を燃焼させることにより、通過する
鋼帯17を間接的に加熱、保定するようになっている。
【0008】前記一次、二次、及び三次冷却帯14〜1
6は、一つの独立したチャンバー18内に設けられ、中
間部を仕切り壁19、20によって区分されている。こ
の仕切り壁19、20は、それぞれセラミックスファイ
バーを主体として用いた断熱壁からなって、チャンバー
18に横架された水平支持部材に吊り下げられた状態で
取付けられている。これによって、一次、二次、三次冷
却帯14〜16を一つのチャンバー18内に納めること
ができ、竪型連続熱処理炉10全体の長さを短縮でき
る。
【0009】仕切り壁19によって仕切られた前記一次
冷却帯14には、大容量ガスジェットクーラ21と過冷
却防止用ヒータ22が併設されており、過時効処理サイ
クルでは大容量ガスジェットクーラ21により鋼帯17
を急冷し、通常サイクルにおいては、大容量ガスジェッ
トクーラ21の風量を制御すること及び過冷却防止用ヒ
ータ22を使用することによって、鋼帯17の温度を精
度よくコントロールしている。
【0010】前記二次冷却帯15には、クーリングチュ
ーブ23と過時効処理用電気ヒータ24が設置されてお
り、過時効処理サイクルでは過時効処理用電気ヒータ2
4により鋼帯17を約400℃に一定時間保持してい
る。また、通常サイクルにおいては、クーリングチュー
ブ23を使用し鋼帯17を徐々に冷却する。三次冷却帯
16にはガスジェットクーラ25が採用されており、鋼
帯17を常温近くまで冷却する。
【0011】前記実施例においては、一次〜三次冷却帯
に加熱器及び冷却器を特定して説明したが、本発明の目
的に沿う範囲で、他の装置であっても本発明は適用され
る。
【0012】
【発明の効果】請求項1、2記載の竪型連続熱処理炉に
おいては、冷却帯が仕切り壁によって、少なくとも一
次、二次冷却帯に分かれているので、従来技術における
各炉の連結部が不要となるため、炉長が短縮できるとい
う効果を奏するものである。加えて、例えば、通常サイ
クル仕様に建設された硬質ぶりき専用ラインを、小規模
改造を行って仕切り壁を追加設置することにより、軟質
/硬質ぶりき兼用ラインに改造することも比較的容易に
行うことができ、冷却チャンバー全体を更新する必要が
ないことから低コスト、短工期にて既設ラインを多品種
生産ラインに改造することができる。特に、請求項2記
載の竪型連続熱処理炉においては、一次冷却帯は大容量
ガスジェットクーラと過冷却防止用ヒータを併設してお
り、二次冷却帯は、クーリングチューブと過時効処理用
電気ヒータを併設していることにより、板温を精度よく
制御することができ、品質の安定した軟質及び硬質ぶり
きを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る竪型連続熱処理炉の説
明図である。
【図2】竪型連続熱処理炉におけるヒートパターンを軟
質ぶりきと硬質ぶりきについて図示したものである。
【符号の説明】
10 竪型連続熱処理炉 11 加熱帯 12 均熱帯 13 冷却帯 14 一次冷却帯 15 二次冷却帯 16 三次冷却帯 17 鋼帯 18 チャンバー 19 仕切り壁 20 仕切り壁 21 大容量ガスジェットクーラ 22 過冷却防止用ヒータ 23 クーリングチューブ 24 過時効処理用電気ヒータ 25 ガスジェットクーラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通過する鋼帯を加熱する加熱帯と、加熱
    された鋼帯を均熱する均熱帯と、少なくとも一次、二次
    冷却帯を有する冷却帯とを備えた竪型連続熱処理炉にお
    いて、 前記一次、二次冷却帯を一つのチャンバー内に配置し、
    しかも該一次、及び二次冷却帯を仕切り壁によって分離
    したことを特徴とする竪型連続熱処理炉。
  2. 【請求項2】 前記一次冷却帯には、大容量ガスジェッ
    トクーラと過冷却防止用ヒータとが併設され、前記二次
    冷却帯にはクーリングチューブと過時効処理用電気ヒー
    タとが併設されている請求項1記載の竪型連続熱処理
    炉。
JP11654495A 1995-04-17 1995-04-17 竪型連続熱処理炉 Pending JPH08291340A (ja)

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JP11654495A JPH08291340A (ja) 1995-04-17 1995-04-17 竪型連続熱処理炉

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JPH08291340A true JPH08291340A (ja) 1996-11-05

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JP11654495A Pending JPH08291340A (ja) 1995-04-17 1995-04-17 竪型連続熱処理炉

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JP (1) JPH08291340A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003027145A (ja) * 2001-07-10 2003-01-29 Nippon Steel Corp 連続焼鈍炉の冷却帯および冷却制御方法
JP2008308731A (ja) * 2007-06-14 2008-12-25 Nippon Steel Engineering Co Ltd 鋼帯連続熱処理炉の温度制御方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003027145A (ja) * 2001-07-10 2003-01-29 Nippon Steel Corp 連続焼鈍炉の冷却帯および冷却制御方法
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040316