JPH082912B2 - 0―メチルS―t―ブチル0―フェニルホスホロチオレートおよびそれを有効成分とする殺虫、殺線虫剤 - Google Patents

0―メチルS―t―ブチル0―フェニルホスホロチオレートおよびそれを有効成分とする殺虫、殺線虫剤

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JPH082912B2
JPH082912B2 JP2857287A JP2857287A JPH082912B2 JP H082912 B2 JPH082912 B2 JP H082912B2 JP 2857287 A JP2857287 A JP 2857287A JP 2857287 A JP2857287 A JP 2857287A JP H082912 B2 JPH082912 B2 JP H082912B2
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満 佐々木
容司 高田
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住友化学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、式(I) で示されるO−メチル S−t−ブチル O−フェニル
ホスホロチオレート(以下本発明化合物と記す)。およ
びそれを有効成分とする殺虫、殺線虫剤に関する。
〈従来の技術〉 従来、本系統の有機リン殺虫、殺線虫化合物として
は、特公昭46-14759号、特開昭48-22446号および特公昭
49-21768号公報に、一般式(II) (R=n−プロピル基、i−プロピル基、sec−ブチ
ル基) で示される化合物が記載されている。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、これらの化合物は、特に土壌害虫に対
する効力が不十分で、必ずしも満足すべきものではな
い。
〈問題点を解決するための手段) 本発明者らは、このような状況に鑑み、優れた殺虫、
殺線虫効力を有する化合物を開発すべく種々検討した結
果、本発明化合物が、土壌中に棲息し、各種作物、花
卉、芝生等を食害する土壌害虫、線虫に対してきわめて
すぐれた殺虫、殺線虫効力を示すものであって従来の化
合物に比し、顕著な効力差を有することを確認し、本発
明を完成するに至った。
本発明化合物は、たとえばO−メチル O−フェニル
ホスホリルクロリドとt−ブチルメルカプタンとを、塩
基の存在下溶媒中で反応させることにより製造すること
ができ、より具体的には通常下記のような条件で製造す
ることができる。
すなわち、反応に供する試剤の量は、O−メチル O
−フェニルホスホリルクロリド1当量に対して、t−ブ
チルメルカプタン1〜2当量であり、これらを溶媒中、
塩基の存在下、−20〜40℃の反応温度で1〜24時間反応
させる。
溶媒としては、たとえばベンゼン、トルエン等の芳香
族炭化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン
等のエーテル類等をあげることができる。また塩基とし
ては、たとえば水素化ナトリウム、水素化カリウム等を
あげることができる。
反応終了後は、通常の後処理を行ない、必要ならばク
ロマトグラフィー、蒸留等によって精製することができ
る。
本発明化合物を殺虫、殺線虫剤の有効成分として用い
る場合は、他に何らの成分も加えず、そのままでもよい
が、通常は固体担体、液体担体、ガス状担体、界面活性
剤、その他の製剤用補助剤を添加して、粒剤、粉剤、水
和剤、乳剤、油剤、エアゾール等を製剤することができ
る。
これらの製剤には有効成分として、本発明化合物を、
重量比で、0.1〜99.9%含有することができる。
製剤化するにあたって用いられる固体担体としては、
たとえば粘土類(たとえばカオリンクレー、アッタパル
ジャイトクレー、珪藻土、合成含水酸化珪素、フバサミ
クレー、ベントナイト、酸性白土)、タルク類、その他
の無機鉱物(たとえばセリサイト、石英粉末、硫黄粉
末、活性炭、炭酸カルシウム、水和シリカ)、化学肥料
(たとえば硫安、燐安、硝安、尿素、塩安)等の微粉末
あるいは粒状物等があげられ、液体担体としては、たと
えばアルコール類(たとえばメタノール、エタノー
ル)、ケトン類(たとえばアセトン、メチルエチルケト
ン)、芳香族炭化水素類(たとえばベンゼン、トルエ
ン、キシレン、エチルベンゼン、メチルナフタレン)、
脂肪族炭化水素類(たとえばn−ヘキサン、シクロヘキ
サン、ケロシン、灯油)、エステル類(たとえば酢酸エ
チル、酢酸ブチル)、ニトリル類(たとえばアセトニト
リル、イソブチロニトリル)、エーテル類(たとえばジ
オキサン、ジイソプロピルエーテル)、酸アミド類(た
とえばジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド)、ハロゲン化炭化水素類(たとえばジクロロエタ
ン、トリクロロエチレン、四塩化炭素)等があげられ、
ガス状担体としては、たとえばフロンガス、ブタンガ
ス、炭酸ガス等があげられる。
界面活性剤としては、たとえばアルキル硫酸エステル
類、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン
酸塩、アルキルアリールエーテル類およびそのポリオキ
シエチレン化物、ポリエチレングリコールエーテル類、
多価アルコールエステル類、糖アルコール誘導体等があ
げられる。
固着剤や分散剤としては、たとえばカゼイン、ゼラチ
ン、多糖類(たとえばでんぷん粉、アラビヤガム、セル
ロース誘導体、アルギン酸)、リグニン誘導体、ベント
ナイト、糖類、合成水溶性高分子(たとえばポリビニル
アルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸
類)等があげられ、安定剤としては、たとえばPAP(酸
性りん酸イソプロピル)、BHT(2,6−ジ−tert−ブチル
−4−メチルフェノール)、BHA(2−tert−ブチル−
4−メトキシフェノールと8−tert−ブチル−4−メト
キシフェノールの混合物)、植物油、鉱物油、界面活性
剤、脂肪酸またはそのエステル等があげられる。
得られた製剤は、そのままであるいは水で希釈して用
いることができる。また、他の殺虫剤、殺ダニ剤、殺線
虫剤、殺菌剤、除草剤、植物生長調節剤、肥料、土壌改
良剤等と混合して用いることもできる。
本発明化合物を殺虫、殺線虫剤の有効成分として用い
る場合、その施用量は、通常10アールあたり10gから100
0gであり、その施用濃度は乳剤、水和剤等水で希釈する
場合は、10ppm〜1000ppmである。
これらの施用量、施用濃度は、いずれも製剤の種類、
施用時期、施用場所、施用方法、害虫の種類、被害程度
等の状況によって異なり、上記の範囲にかかわることな
く増加し、減少することができる。
〈実施例〉 以下、製造例、製剤例および試験例をあげ、本発明を
さらに詳細に説明するが、本発明はもちろんこれらのみ
に限定されるものではない。
まず本発明化合物の製造例をあげる。
製造例 窒素気流下、撹拌しながら20〜25℃で、t−ブチルメ
ルカプタン9.0g(0.1モル)を、水素化ナトリウム4.0g
(60%)のテトラヒドロフラン(80ml)の混合液中に滴
下した。得られた混合液を35〜40℃に2時間保ったの
ち、−20〜−10℃とし、これにO−メチル O−フェニ
ルホスホリルクロリド20.6g(0.1モル)のトルエン液
(80ml)を加えた。得られた反応液を20〜25℃に8時間
保ったのち、溶媒を減圧下に留去した。ついで塩化メチ
レン150mlを加えたのち、水洗し(水100ml×2)、さら
に有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。ついでこ
れを過した後、液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにより精製し、17.7g(収
率68.1%)のO−メチル S−t−ブチル O−フェニ
ルホスホロチオレート17.7g(収率68.1%)を得た。▲
26.5 ▼1.5229 次に本発明化合物の製剤例を示す。
製剤例1 乳剤 本発明化合物40部をキシレン50部に溶解し、乳化剤ソ
ルポールSM-200(東邦化学登録商標名、アルキルフェノ
ールとドデシルベンゼンスルホン酸の混合物)10部を加
え、よく撹拌混合し、40%の乳剤を得る。
製剤例2 水和剤 本発明化合物40部にソルポールSM-20075部を加え、よ
く混合し、カープレックス#80(シオノギ製薬登録商標
名、合成含水酸化珪素微粉末)20部、800メッシュ珪藻
土35部を加え、ジュースミキサーで撹拌混合して、40%
の水和剤を得る。
製剤例3 粒剤 本発明化合物5部にトヨリグニンCT(東洋紡登録商標
名、リグニンスルホン酸塩)5部とGSMクレー(ジーク
ライト鉱業登録商標名、石英粉末)90部を加え、擂潰器
中にて充分撹拌混合する。ついでこれらの混合物の10%
相当量の水を加え、さらに撹拌し、造粒機で製粒し、通
風乾燥して、5%粒剤を得る。
製剤例4 粉剤 本発明化合物5部をアセトン20部に溶解し、カープレ
ックス#80 3部、PAP0.3部および300メッシュタルク91.
7部を加え、ジュースミキサーで撹拌混合し、アセトン
を蒸発除去して、5%粉剤を得る。
製剤例5 油剤 本発明化合物20部を灯油80部に溶解して、20%油剤を
得る。本発明化合物を殺虫、殺線虫剤の有効成分として
用いる場合、その施用量は、通常10アールあたり10gか
ら1000g、好ましくは50gから500gであり、その施用濃度
は乳剤、水和剤等水で希釈する場合は、0.01%から30%
である。
次に本発明化合物の殺虫、殺線虫効力を試験例で示
す。
なお、比較対照化合物は、第1表に記載のものを用い
た。
試験例1 製剤例1に準じて製剤した本発明化合物および比較対
照化合物(A),(B)の乳剤それぞれの水希釈液5ml
を、土壌50gに混和して土壌中の有効成分濃度を1ppmに
した。この土壌を直径5.6cm、高さ5.8cmのポリエチレン
カップに入れ、2〜3cm発根したトウモロコシを2粒植
え、同時にサザンコーンルートワーム(Diabrotica und
ecimpunctata howardiBARBER)3令幼虫を10頭放飼し
た。2日後、幼虫の生死、苦悶虫数を調査し、苦死虫率
(%)を求めた。結果を第2表に示す。
試験例2 製剤例1に準じて製剤した本発明化合物および比較対
照化合物(A),(B),(C)の乳剤それぞれの水希
釈液5mlをネコブセンチュウ(meloidogyne sp.)汚染
土壌600gに混和し、土壌中濃度を4ppmとした後、3〜4
葉期のトマト3本を植えた。3週間後、ネコブ着生程度
を観察し、以下の区分に従って評価した。
ネコブ着生程度 − 着生なし −〜+ 無処理区に比べて10%以下の着生 + 〃 10〜40%の着生 〃 40〜80%の着生 無処理区と同等の着生 結果を第3表に示す。
〈発明の効果〉 本発明化合物は、土壌中に棲息し、各種作物,花卉,
芝生等を食害する土壌害虫、線虫に対して有効な化合物
である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 で示されるO−メチル S−t−ブチル O−フェニル
    ホスホロチオレート。
  2. 【請求項2】式 で示されるO−メチル S−t−ブチル O−フェニル
    ホスホロチオレートを有効成分として含有することを特
    徴とする殺虫、殺線虫剤。
JP2857287A 1987-02-10 1987-02-10 0―メチルS―t―ブチル0―フェニルホスホロチオレートおよびそれを有効成分とする殺虫、殺線虫剤 Expired - Lifetime JPH082912B2 (ja)

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