JPH08291152A - シアノグアニジン誘導体及びそれを用いた熱硬化性又は光硬化性熱硬化性樹脂組成物 - Google Patents

シアノグアニジン誘導体及びそれを用いた熱硬化性又は光硬化性熱硬化性樹脂組成物

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JPH08291152A
JPH08291152A JP12044295A JP12044295A JPH08291152A JP H08291152 A JPH08291152 A JP H08291152A JP 12044295 A JP12044295 A JP 12044295A JP 12044295 A JP12044295 A JP 12044295A JP H08291152 A JPH08291152 A JP H08291152A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エポキシ樹脂用硬化剤などの用途に有用な新
規なシアノグアニジン誘導体、並びに潜在硬化性に優
れ、しかも保存安定性に優れた熱硬化性樹脂組成物及び
無電解金メッキ耐性に優れたアルカリ現像型の光硬化性
熱硬化性樹脂組成物を提供する。 【構成】 下記化1の式(1)で表されるシアノグアニ
ジン誘導体、すなわち2−シアノグアニジル−4,6−
ジアミノ−S−トリアジンが提供される。この化合物
は、各種有機溶剤に対して難溶性で優れた熱潜在反応性
を有し、エポキシ樹脂用硬化剤として特に有用である。
従って、このシアノグアニジン誘導体をエポキシ樹脂と
共に組成し、あるいはさらに1分子中に少なくとも2個
のエチレン性不飽和結合及びカルボキシル基を併せ持つ
活性エネルギー線硬化性樹脂や光重合開始剤、希釈剤と
共に組成することにより、優れた特性の硬化膜が得られ
る熱硬化性又は光硬化性熱硬化性の組成物が得られる。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なシアノグアニジ
ン誘導体に関し、さらに詳しくは、エポキシ樹脂用硬化
剤などの種々の用途に有利に用いることができる新規な
2−シアノグアニジル−4,6−ジアミノ−S−トリア
ジンに関する。本発明はまた、エポキシ樹脂の硬化に有
利に用いることができるシアノグアニジン型のエポキシ
樹脂用硬化剤、及びそれを用いた熱硬化性樹脂組成物又
は光硬化性熱硬化性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】電子部品をプリント配線板等に表面実装
する際に行なわれるはんだ付け工程において、不必要な
部分にはんだが付着しないように保護し、また外的環境
より回路を保護するために用いられるものがソルダーマ
スクである。ソルダーマスクとしては、プリント配線板
の高密度化に伴ない、また環境汚染の問題から、アルカ
リ現像型の光硬化性熱硬化性樹脂組成物が一般的に用い
られている。アルカリ現像型の光硬化性熱硬化性樹脂組
成物としては、例えば特公平1−54390号には、ノ
ボラック型エポキシ化合物と不飽和モノカルボン酸との
反応物に飽和又は不飽和多塩基酸無水物を反応せしめて
得られる感光性樹脂を含有する光硬化性熱硬化性樹脂組
成物が開示されており、また特開平3−289656号
には、アルキル(メタ)アクリレートとグリシジル(メ
タ)アクリレートからなる共重合体にアクリル酸を反応
させた後、更に多塩基酸無水物を反応させて得られた感
光性樹脂を用いたアルカリ現像可能な液状フォトソルダ
ーレジストが開示されている。しかしながら、一般にア
ルカリ現像型の光硬化性熱硬化性樹脂組成物は、経時的
に増粘又はゲル化し易く、保存安定性に欠けるという難
点があり、そのため、通常、感光性樹脂を主体とした主
剤と熱硬化性成分を主体とした硬化剤との二液型として
市販され、使用時にこれら主剤と硬化剤を混合して用い
られている。
【0003】ところで、ソルダーレジストにおいては、
光硬化性熱硬化性樹脂組成物により形成した塗膜を露
光、現像して所定のレジストパターンを形成した後、後
加熱(ポストキュア)して熱硬化させる。前記したよう
なアルカリ現像型の光硬化性熱硬化性樹脂組成物におい
ては、熱硬化性成分として一般にエポキシ樹脂が用いら
れ、上記ポストキュアの際に、熱硬化性成分の硬化反応
に加えて、感光性樹脂の側鎖のカルボキシル基とエポキ
シ樹脂のエポキシ基の共重合反応をも生起せしめ、密着
性、硬度、耐熱性、電気絶縁性等に優れたソルダーレジ
スト膜を形成するようになされている。そして、ポスト
キュアの際に上記反応を促進するために、一般にエポキ
シ樹脂と共にエポキシ樹脂用硬化剤が併用される。
【0004】エポキシ樹脂用硬化剤としては種々の化合
物が知られているが、その一つとしてシアノグアニジン
(ジシアンジアミドとも称される)が周知である。しか
しながら、前記したアルカリ現像型の光硬化性熱硬化性
樹脂組成物にエポキシ樹脂と共にシアノグアニジンを用
いた場合、主剤と硬化剤を混合した後の保存安定性に欠
ける、いわゆる可使用時間(ポットライフ)が短いとい
う問題がある。また、置換シアノグアニジンもエポキシ
樹脂用硬化剤として有用であることが国際出願公開W0
92/01726号(特許出願公表、平5−50867
8号)に開示されている。このW092/01726号
に記載の発明は、シアノグアニジンの溶解性を改善する
ために特定の置換基を導入することを提案しており、す
なわち、各種有機溶剤に可溶な置換シアノグアニジン化
合物を提供することを目的としている。しかしながら、
各種有機溶剤に対する溶解性を有する置換シアノグアニ
ジン化合物は、一般に、液状エポキシ樹脂あるいはエポ
キシ樹脂の溶液にも溶解性を有するので常温でエポキシ
樹脂と反応し易くなる。その結果、これをエポキシ樹脂
と共に含有する熱硬化性樹脂組成物や光硬化性熱硬化性
樹脂組成物は、常温付近の低温では安定であるが高温に
おいては短時間に硬化する性質、いわゆる潜在硬化性に
劣ったものとなり、また、保存安定性(シェルフライ
フ、ポットライフ)が悪くなる。
【0005】また、米国特許第2455807号には、
脂肪族、芳香族及びヘテロ環式置換基を有する置換3−
シアノグアニジンが開示されているが、これらは医薬
品、染料、殺虫剤、酸化防止剤、加硫促進剤、可塑剤、
樹脂変性剤、イオン交換樹脂、及び皮革・紙・織物処理
剤などの調製に有用であるとは教示されているものの、
エポキシ樹脂用硬化剤としての用途についてはなんら言
及されていない。また、本発明のシアノグアニジン誘導
体と類似の化合物については、ジャーナル・オブ・ザ・
ケミカル・ソサイエティ(J.Chem.Soc.)1
956年、第4422〜4425頁及び特開昭64−7
1846号に開示されている。特に、特開昭64−71
846号には消毒剤または有害生物防除剤として使用さ
れるビスビグアニジン及びポリビグアニジンや、抗菌剤
及び防腐剤として有用なクロルヘキシジンを製造するた
めの有用な中間生成物である1,6−ジ(N3 −シアノ
−N1 −グアニジノ)ヘキサンが開示されている。しか
しながら、これらの刊行物には、本発明で提供しようと
する新規なシアノグアニジン誘導体に関しては記載され
ておらず、またシアノグアニジン誘導体のエポキシ樹脂
用硬化剤としての用途に関しても記載されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、エポキシ樹脂用硬化剤として有用であると共に、他
の有用化合物の中間体としても利用可能な新規なシアノ
グアニジン誘導体を提供することにある。さらに本発明
の目的は、各種有機溶剤に対して難溶性であり、しかも
常温付近の低温ではエポキシ化合物と反応しないが、熱
を加えることによって速やかに反応する、いわゆる熱潜
在反応性を有するエポキシ樹脂用硬化剤を提供すること
にある。本発明の別の目的は、潜在硬化性や保存安定性
に優れた熱硬化性樹脂組成物を提供することにある。
【0007】本発明のさらに別の目的は、光硬化性、ア
ルカリ現像性等に優れると共に、潜在硬化性や保存安定
性に優れたアルカリ現像型の光硬化性熱硬化性樹脂組成
物を提供することにある。本発明のより具体的な目的
は、前記したような熱潜在反応性を有するエポキシ樹脂
用硬化剤を含有し、従って保存安定性に優れ、しかも密
着性、耐熱性、耐薬品性、硬度、電気絶縁性等のソルダ
ーレジストとして要求される諸特性に加えて、無電解金
メッキ耐性に優れた硬化塗膜が得られる、アルカリ現像
型の光硬化性熱硬化性樹脂組成物を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の一つの側面によれば、下記化5の式(1)
で表される新規なシアノグアニジン誘導体、すなわち2
−シアノグアニジル−4,6−ジアミノ−S−トリアジ
ンが提供される。
【化5】 本発明の他の側面によれば、上記式(1)で表される2
−シアノグアニジル−4,6−ジアミノ−S−トリアジ
ンからなるエポキシ樹脂用硬化剤が提供される。また本
発明の別の側面によれば、エポキシ樹脂と、エポキシ樹
脂用硬化剤として上記式(1)で表される2−シアノグ
アニジル−4,6−ジアミノ−S−トリアジンとを含有
する熱硬化性樹脂組成物が提供される。本発明さらに別
の側面によれば、(A)1分子中に少なくとも2個のエ
チレン性不飽和結合及びカルボキシル基を併せ持つ活性
エネルギー線硬化性樹脂、(B)光重合開始剤、(C)
希釈剤、(D)エポキシ樹脂、及び(E)エポキシ樹脂
用硬化剤を含んでなり、該エポキシ樹脂用硬化剤(E)
が上記式(1)で表される2−シアノグアニジル−4,
6−ジアミノ−S−トリアジンである光硬化性熱硬化性
樹脂組成物が提供される。
【0009】
【発明の作用及び態様】前記したように、WO92/0
1726号に記載の発明は、シアノグアニジンの溶解性
を改善するために特定の置換基を導入することを提案し
ている。本発明は、このような従来のアプローチとは全
く異なり、むしろシアノグアニジンに特定の置換基を導
入することによって、得られるシアノグアニジン誘導体
を有機溶剤に対して難溶性にし、熱潜在反応性を改善す
ると共に、特定の置換基(トリアジン環)の特性を発現
させようとするものである。前記式(1)で表される本
発明に係るシアノグアニジン誘導体、すなわち2−シア
ノグアニジル−4,6−ジアミノ−S−トリアジンは、
1個のシアノグアニジル基を有し、従って該シアノグア
ニジル基の窒素原子に結合している3個及びトリアジン
環のアミノ基の4個の計7個の活性水素を有する。その
結果、理論的には7個のエポキシ基と反応することがで
き、エポキシ化合物との反応性に富んでいる。それにも
拘らず、本発明のシアノグアニジン誘導体は、各種有機
溶剤や液状エポキシ化合物あるいはエポキシ化合物の溶
液に難溶性であり、常温付近の低温ではエポキシ基と反
応しないが、熱を加えることによってエポキシ基と反応
する性質を有する、いわゆる熱潜在反応性のエポキシ樹
脂用硬化剤として特に有利に用いることができる。
【0010】従って、このような特性を有する本発明の
シアノグアニジン誘導体をエポキシ樹脂と共に組成する
ことにより、潜在硬化性や保存安定性に優れた熱硬化性
樹脂組成物が得られる。また、本発明者の研究による
と、アルカリ現像型の光硬化性熱硬化性樹脂組成物に添
加するエポキシ樹脂用硬化剤として前記式(1)で表わ
されるシアノグアニジン誘導体を用いることにより、保
存安定性に優れ、しかも密着性、耐熱性、耐薬品性、硬
度、電気絶縁性等のソルダーレジストとして要求される
諸特性に加えて、無電解金メッキ耐性に優れた硬化塗膜
が得られることを見い出した。
【0011】本発明に係るシアノグアニジン誘導体は、
ローズ(F.L.Rose)及びスエイン(G.Swa
in)の方法(前掲J.Chem.Soc.、1956
年、第4422〜4425頁)や特開昭64−7184
6号に記載の方法を利用して有利に製造することができ
る。すなわち、アルカリジシアナミド、例えばナトリウ
ムジシアナミドと、2,4,6−トリアミノ−S−トリ
アジンの塩、好ましくはその塩酸塩を適当な溶媒中で還
流下に加熱しながら反応させる。ナトリウムジシアナミ
ドと2,4,6−トリアミノ−S−トリアジン・1塩酸
塩とを反応させると、下記化6の反応式(2)に従って
目的とする2−シアノグアニジル−4,6−ジアミノ−
S−トリアジンが生成する。
【化6】
【0012】各反応体はほぼ化学量論的割合で溶媒中に
添加すれば良い。反応溶媒としては、水や、ブタノー
ル、プロパノール、エタノール等炭素数1〜6、好まし
くは炭素数3〜5のアルコール、特に好ましくはn−ブ
タノール、またはこれらの水との混合液を用いることが
できる。また、ジメチルホルムアミド、スルホラン等の
中性溶剤を用いることもできる。溶媒として水を用いる
場合には、触媒量の塩基の存在によって反応を促進する
ことができる。塩基としては、脂肪族もしくは環式脂肪
族アミン、N−複素環式塩基など、例えばトリエチルア
ミン、N−メチルモルホリン、ピリジンなどを用いるこ
とができる。また、反応混合物の反応開始時のpHはア
ルカリ側、好ましくは8〜10に調整することが収率の
点で望ましく、このpH調整は反応混合物中への塩基の
添加量によって行うことができる。
【0013】反応は、約75℃〜170℃、好ましくは
約90℃〜160℃で加熱還流下に、一般に攪拌しなが
ら、加熱温度に応じて3〜16時間、好ましくは6〜1
0時間行う。反応終了後、必要に応じて溶剤を留去した
後、水又は水/アセトン混合液を添加してアルカリ塩
(NaCl)を洗浄すると共に生成物を晶出させる。反
応生成物を塩含有液相から濾別した後、固形物を乾燥し
て最終製品を得る。乾燥は、好ましくは真空中で加熱し
て行う。
【0014】本発明の他の側面によれば、エポキシ樹脂
と、エポキシ樹脂用硬化剤として前記式(1)で表され
る2−シアノグアニジル−4,6−ジアミノ−S−トリ
アジンとを含有する熱硬化性樹脂組成物が提供される。
本発明の熱硬化性樹脂組成物において、前記シアノグア
ニジン誘導体と共に含有されるエポキシ樹脂としては、
1分子中に少なくとも1個のエポキシ基、好ましくは2
個以上のエポキシ基を有する公知のエポキシ樹脂(エポ
キシオリゴマーを含む)を用いることができる。代表的
なものを挙げると、グリシジルエーテル型エポキシ樹
脂、例えばビスフェノールAとエピクロルヒドリンとを
アルカリ存在下に反応させて得られるビスフェノールA
型エポキシ樹脂や、ビスフェノールAとホルマリンを縮
合反応した樹脂のエポキシ化物、ビスフェノールAの代
わりにブロム化ビスフェノールAを用いたもの、また、
ノボラック樹脂にエピクロルヒドリンを反応させて、グ
リシジルエーテル化したノボラック型エポキシ樹脂、例
えばフェノールノボラック型、オルソクレゾールノボラ
ック型、p−t−ブチルフェノールノボラック型等のエ
ポキシ樹脂、また、ビスフェノールFやビスフェノール
Sにエピクロルヒドリンを反応させて得られるビスフェ
ノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ
樹脂等がある。さらに、シクロヘキセンオキサイド基、
トリシクロデセンオキサイド基、シクロペンテンオキサ
イド基を有する環式脂肪族エポキシ樹脂;フタル酸ジグ
リシジルエステル、テトラヒドロフタル酸ジグリシジル
エステル、ヘキサヒドロフタル酸ジグリシジルエステ
ル、ジグリシジル−p−オキシ安息香酸、ダイマー酸グ
リシジルエステル等のグリシジルエステル樹脂;テトラ
グリシジルジアミノジフェニルメタン、トリグリシジル
ーpーアミノフェノール、ジグリシジルアニリン、ジグ
リシジルトルイジン、テトラグリシジルメタキシリレン
ジアミン、ジグリシジルトリブロムアニリン、テトラグ
リシジルビスアミノメチルシクロヘキサン等のグリシジ
ルアミン型樹脂;ヒダントイン環をグリシジル化したヒ
ダントイン型エポキシ樹脂;トリアジン環を有するトリ
グリシジルイソシアヌレート;ビキシレノール型もしく
はビフェノール型のエポキシ樹脂等がある。上記エポキ
シ樹脂は、単独で又は2種類以上併用することができ
る。
【0015】上記シアノグアニジン誘導体のエポキシ樹
脂に対する混合割合は適宜設定できる。しかしながら、
硬化膜の特性の点からは、シアノグアニジン誘導体の比
率がエポキシ樹脂のエポキシ基1モルに対してアミノ基
の水素が0.05〜1.0モルの範囲となるような混合
割合が望ましい。
【0016】本発明の熱硬化性樹脂組成物には、必要に
応じて有機溶剤を用いることができる。有機溶剤として
は、特に限定されるものではないが、メチルエチルケト
ン、シクロヘキサノン等のケトン類、トルエン、キシレ
ン、イプゾール#150(出光石油化学社製)などの芳
香族炭化水素類、セロソルブ、ブチルセロソルブ、カル
ビトール、ブチルカルビトール、プロピレングリコール
モノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチ
ルエーテルなどのグリコールエーテル類、酢酸エチル、
酢酸ブチル、セロソルブアセテート、ブチルセロソルブ
アセテート、カルビトールアセテート、ブチルカルビト
ールアセテート、プロピレングリコールモノメチルエー
テルアセテート、ジプロピレングリコールモノメチルエ
ーテルアセテートなどの酢酸エステル類などが挙げられ
る。これらは単独で又は2種以上を混合して用いること
ができる。
【0017】本発明に係る熱硬化性樹脂組成物の硬化反
応は、約100〜250℃において起こり、液状又は溶
融液形態のエポキシ樹脂が、不溶、不融の固体三次元架
橋生成物に変換され、一般に皮膜、フィルム又は接着剤
層のようなシート状構造の硬化物が得られるが、同時に
成形を行えば注型品、プレス成形品、積層品等の成形品
が得られる。また、硬化は所望によっては硬化反応途中
で反応を一旦停止する二段階過程で実施することもで
き、その際まだ可融性及び可溶性の硬化性予備縮合物
(いわゆるB−段階)が得られる。このような予備縮合
物は、より長期間貯蔵することができ、例えばプリプレ
グの製造、圧縮成形組成物、焼結用粉末等の製造に供す
ることができる。
【0018】また、本発明に係る熱硬化性樹脂組成物
は、表面保護技術、積層技術等の各種技術分野及び電気
工業、建築工業等の各種産業分野で有利に用いることが
できる。例えば、接着剤、プリント配線板等の保護コー
ティングや絶縁樹脂ワニス、ペイント、ラッカー、圧縮
成形用樹脂組成物、注型用樹脂組成物、射出成形用配合
物、含浸用樹脂組成物、積層用樹脂組成物、封止及び充
填用樹脂組成物、床仕上用樹脂組成物などとして用いる
ことができる。
【0019】本発明の別の側面によれば、(A)1分子
中に少なくとも2個のエチレン性不飽和結合及びカルボ
キシル基を併せ持つ活性エネルギー線硬化性樹脂、
(B)光重合開始剤、(C)希釈剤、(D)エポキシ樹
脂、及び(E)エポキシ樹脂用硬化剤を含んでなり、該
エポキシ樹脂用硬化剤(E)が前記式(1)で表される
シアノグアニジン誘導体、すなわち2−シアノグアニジ
ル−4,6−ジアミノ−S−トリアジンである光硬化性
熱硬化性樹脂組成物が提供される。本発明の光硬化性熱
硬化性樹脂組成物は、エポキシ樹脂用硬化剤として前記
した特定のシアノグアニジン誘導体を含有するものであ
るため、保存安定性に優れ、その結果、ソルダーレジス
ト膜作製作業の融通性が増大し、また、上記誘導体に特
定の置換基(トリアジン環)が導入されているため、無
電解金メッキ耐性が向上する。
【0020】前記(A)1分子中に少なくとも2個のエ
チレン性不飽和結合及びカルボキシル基を併せ持つ活性
エネルギー線硬化性樹脂としては、(1)多官能のノボ
ラック型エポキシ化合物のエポキシ基と不飽和モノカル
ボン酸のカルボキシル基をエステル化反応させ、生成し
た水酸基にさらに飽和又は不飽和の多塩基酸無水物を反
応させたもの、(2)アルキル(メタ)アクリレートと
グリシジル(メタ)アクリレートからなる共重合体に
(メタ)アクリル酸を反応させた後、さらに飽和又は不
飽和の多塩基酸無水物を反応させたもの、(3)ヒドロ
キシアルキル(メタ)アクリレートとアルキル(メタ)
アクリレートとグリシジル(メタ)アクリレートとの共
重合体に(メタ)アクリル酸を反応させた後、さらに飽
和又は不飽和の多塩基酸無水物を反応させたもの、
(4)アルキル(メタ)アクリレートと(メタ)アクリ
ル酸との共重合体にグリシジル(メタ)アクリレートを
部分的に反応させたもの、などを用いることができる。
【0021】上記活性エネルギー線硬化性樹脂は、バッ
クボーン・ポリマーの側鎖に多数の遊離のカルボキシル
基を付与したものであるため、このような樹脂を含有す
る組成物は、希アルカリ水溶液による現像が可能となる
と同時に、露光・現像後、塗膜を後加熱することによ
り、別に熱硬化性の配合成分として加えたエポキシ樹脂
のエポキシ基と上記側鎖の遊離のカルボキシル基との間
で共重合反応が起こり、塗膜の耐熱性、耐溶剤性、耐酸
性、密着性、電気特性、硬度などの諸特性が向上する。
また、上記活性エネルギー線硬化性樹脂(A)の酸価
は、40〜160mgKOH/gの範囲にあることが必
要であり、好ましい範囲は、前記(1)の樹脂において
は50〜140mgKOH/g、前記(2)及び(4)
の樹脂においては50〜150mgKOH/g、前記
(3)の樹脂においては40〜120mgKOH/gで
ある。酸価が40mgKOH/gより小さい場合にはア
ルカリ溶解性が悪くなり、逆に160mgKOH/gよ
り大きすぎると、硬化膜の耐アルカリ性、電気特性等の
レジストとしての特性を下げる要因となるので、いずれ
も好ましくない。
【0022】前記(1)の樹脂は、後述する如きノボラ
ック型エポキシ樹脂と不飽和モノカルボン酸との反応物
と、無水フタル酸などの二塩基性酸無水物あるいは無水
トリメリット酸、無水ピロメリット酸などの芳香族多価
カルボン酸無水物類とを反応せしめることによって得ら
れる。この場合、上記ノボラック型エポキシ樹脂と不飽
和モノカルボン酸との反応物の有する水酸基1個当り
0.15モル以上の多塩基酸無水物を反応せしめた樹脂
が適している。樹脂1分子中のエチレン性不飽和結合の
存在数が少ない場合には、光硬化性が遅いため、ノボラ
ック型エポキシ樹脂を原料とすることが望ましいが、イ
ンキの粘度を下げる目的でビスフェノールA型エポキシ
化合物の使用もできる。
【0023】ノボラック型エポキシ樹脂の代表的なもの
としては、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレ
ゾールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールAの
ノボラック型エポキシ樹脂などがあり、常法により、そ
れぞれのノボラック樹脂にエピクロルヒドリンを反応せ
しめて得られるような樹脂を用いることができる。前記
不飽和モノカルボン酸としては、アクリル酸、メタクリ
ル酸、桂皮酸、飽和又は不飽和二塩基酸無水物と1分子
中に1個の水酸基を有する(メタ)アクリレート類との
反応物等があり、これらを単独又は2種以上組み合わせ
て用いることができるが、光硬化性の観点からアクリル
酸又はメタクリル酸、特にアクリル酸が好ましい。
【0024】また、前記多塩基酸無水物類としては、代
表的なものとして無水マレイン酸、無水コハク酸、無水
イタコン酸、無水フタル酸、無水テトラヒドロフタル
酸、無水ヘキサヒドロフタル酸、メチルヘキサヒドロ無
水フタル酸、無水エンドメチレンテトラヒドロフタル
酸、無水メチルエンドメチレンテトラヒドロフタル酸、
無水クロレンド酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸な
どの二塩基性酸無水物;無水トリメリット酸、無水ピロ
メリット酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物
などの芳香族多価カルボン酸無水物;その他これに付随
する例えば5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフリ
ル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカ
ルボン酸無水物のような多価カルボン酸無水物誘導体な
どが使用できる。
【0025】一方、前記(2)及び(3)の樹脂のベー
スポリマーである共重合体は、モノマーとして前記した
ようにアルキル(メタ)アクリレート及びグリシジル
(メタ)アクリレート、あるいはさらにヒドロキシアル
キル(メタ)アクリレートを用い、これらを公知の方
法、例えば溶液重合法等により共重合することにより得
られる。前記アルキル(メタ)アクリレートは、アクリ
ル酸もしくはメタクリル酸のアルキルエステルであり、
ここでアルキル基は炭素数1〜6の脂肪族炭化水素基で
ある。該アルキル(メタ)アクリレートとしては、アク
リル酸またはメタクリル酸のメチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、ヘキシル等のエステルが挙
げられるが、これらに限定されるものではない。
【0026】前記ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレ
ートは、アクリル酸もしくはメタクリル酸のヒドロキシ
アルキルエステルであり、ここでヒドロキシアルキル基
は一級水酸基を有する炭素数1〜6の脂肪族炭化水素基
であることが好ましい。これは、前記共重合体に(メ
タ)アクリル酸を反応させた後、さらに多塩基酸無水物
を反応させる際の反応のし易さの点で、一級の水酸基を
有するヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートを前記
共重合体のモノマーの1つとして選定使用することが望
ましいからである。このような一級水酸基を有するヒド
ロキシアルキル(メタ)アクリレートの代表例として
は、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート、3−ヒドロキシプロピルアク
リレート等を挙げることができるが、これらに限定され
るものではない。
【0027】前記(2)の樹脂のベースとなる共重合体
において、アルキル(メタ)アクリレートとグリシジル
(メタ)アクリレートの割合は、モル比で40:60〜
80:20が好ましい。一方、前記(3)の樹脂のベー
スとなる共重合体においては、ヒドロキシアルキル(メ
タ)アクリレートとアルキル(メタ)アクリレートとグ
リシジル(メタ)アクリレートの割合は、モル比で10
〜50:10〜70:20〜60が適当であり、好まし
くは15〜30:30〜50:30〜50である。共重
合体に占めるグリシジル(メタ)アクリレートの割合が
上記範囲より低すぎると、光硬化性が低下するので好ま
しくなく、一方、上記範囲を越えた場合には、感光性樹
脂の合成反応がスムーズにいかないので好ましくない。
前記各モノマーを共重合することによって得られる共重
合体の重合度は、重量平均分子量として、10,000
〜70,000、好ましくは20,000〜60,00
0の範囲が望ましい。重量平均分子量が10,000未
満では指触乾燥性が低下し、一方、70,000を超え
た場合には現像性が低下し易いので好ましくない。な
お、本発明においては、前記各モノマー以外にも、さら
にスチレン、メチルスチレン等のビニル化合物も特性に
影響のない範囲で使用することができる。
【0028】次に、前記した光重合開始剤(B)の代表
的なものとしては、ベンゾイン、ベンゾインメチルエー
テル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロ
ピルエーテルなどのベンゾインとそのアルキルエーテル
類;アセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニ
ルアセトフェノン、2,2−ジエトキシ−2−フェニル
アセトフェノン、1,1−ジクロロアセトフェノン、1
−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチ
ル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフ
ォリノープロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメ
チルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−1−
ブタノンなどのアセトフェノン類;2−メチルアントラ
キノン、2−エチルアントラキノン、2−t−ブチルア
ントラキノン、1−クロロアントラキノン、2−アミル
アントラキノンなどのアントラキノン類;2,4−ジメ
チルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサント
ン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジイソプロピ
ルチオキサントンなどのチオキサントン類、アセトフェ
ノンジメチルケタール、ベンジルジメチルケタールなど
のケタール類;ベンゾフェノンなどのベンゾフェノン類
又はキサントン類などがある。これらの光重合開始剤は
単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができ
る。また、かかる光重合開始剤(B)は安息香酸系又は
第三級アミン系など公知慣用の光重合促進剤の1種ある
いは2種以上と組み合わせて用いることができる。
【0029】上記のような光重合開始剤(B)の使用量
の好適な範囲は、前記活性エネルギー線硬化性樹脂
(A)100重量部に対して0.2〜30重量部、好ま
しくは2〜20重量部となる割合である。光重合開始剤
の配合割合が0.2重量部未満の場合には光硬化性が悪
くなり、一方、30重量部より多い場合には硬化塗膜の
特性が悪くなり、また、保存安定性が悪くなるので好ま
しくない。
【0030】さらに、前記(C)希釈剤としては光重合
性モノマー及び/又は有機溶剤が使用できる。光重合性
モノマーの代表的なものとしては、2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレー
ト、N−ビニルピロリドン、アクリロイルモルフォリ
ン、メトキシテトラエチレングリコールアクリレート、
メトキシポリエチレングリコールアクリレート、ポリエ
チレグリコールジアクリレート、N,N−ジメチルアク
リルアミド、N−メチロ−ルアクリルアミド、N,N−
ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、N,N−ジメ
チルアミノエチルアクリレート、N,N−ジメチルアミ
ノプロピルアクリレート、メラミンアクリレート、ジエ
チレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコ
ールジアクリレート、プロピレングリコールジアクリレ
ート、ジプロピレングリコールジアクリレート、トリプ
ロピレングリコールジアクリレート、ポリプロピレング
リコールジアクリレート、フェノキシエチルアクリレー
ト、テトラヒドロフルフリルアクリレート、シクロヘキ
シルアクリレート、トリメチロールプロパンジアクリレ
ート、トリメチロールプロパントリアクリレート、グリ
セリンジグリシジルエーテルジアクリレート、グリセリ
ントリグリシジルエーテルトリアクリレート、ペンタエ
リスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトール
テトラアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタア
クリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレー
ト、イソボルネオリルアクリレート、シクロペンタジエ
ン モノ−あるいはジ−アクリレート、及び上記アクリ
レートに対応する各メタクリレート類、多塩基酸とヒド
ロキシアルキル(メタ)アクリレートとのモノー、ジ
ー、トリー又はそれ以上のポリエステルなどがある。一
方、有機溶剤としては、前記熱硬化性樹脂組成物に関連
して列挙したようなケトン類、芳香族炭化水素類、セロ
ソルブ類、カルビトール類、グリコールエーテル類、酢
酸エステル類などを用いることが出来る。
【0031】上記のような希釈剤(C)は、単独で又は
2種以上の混合物として用いられる。そして、その使用
量の好適な範囲は、前記活性エネルギー線硬化性樹脂
(A)100重量部に対して30〜300重量部、好ま
しくは50〜200重量部となる割合である。
【0032】ここにおいて、モノマーの使用目的は、前
記活性エネルギー線硬化性樹脂を希釈せしめ、塗布しや
すい状態にするとともに、光重合性を与えるものであ
り、好適な使用量は前記活性エネルギー線硬化性樹脂
(A)100重量部に対し3〜50重量部である。3重
量部未満の場合は光硬化性が劣り、一方、50重量部を
超えると指触乾燥性が低下するため好ましくない。ま
た、有機溶剤の使用目的は、前記活性エネルギー線硬化
性樹脂(A)を溶解し、希釈せしめ、それによって液状
として塗布し、次いで乾燥させることにより造膜せし
め、接触露光を可能とするためである。
【0033】前記の熱硬化性成分としての(D)エポキ
シ樹脂としては、前記熱硬化性樹脂組成物に関連して列
挙したようなエポキシ樹脂を用いることができる。これ
らのエポキシ樹脂の中でも、有機溶剤に難溶性の粉末状
エポキシ樹脂、例えば日本化薬社製EBPS−200、
旭電化工業社製EPX−30、大日本インキ化学工業社
製エピクロンEXA−1514などのビスフェノールS
型エポキシ樹脂;日本油脂社製ブレンマーDGTなどの
ジグリシジルテレフタレート樹脂;日産化学社製TEP
IC、TEPIC−H、チバ・ガイギー社製アラルダイ
トPT810などのトリグリシジルイソシアヌレート;
油化シェルエポキシ社製YX−4000、YL−612
1などのビキシレノール型又はビフェノール型のエポキ
シ樹脂を主体に用いるのが好ましい。エポキシ樹脂は単
独で用いても、また2種以上を併用してもよい。熱硬化
性成分としてのエポキシ樹脂の配合量は、前記活性エネ
ルギー線硬化性樹脂(A)100重量部に対して5〜1
00重量部が適当であり、好ましくは15〜60重量部
である。
【0034】本発明の光硬化性熱硬化性樹脂組成物中の
前記シアノグアニジン誘導体の配合割合は、前記活性エ
ネルギー線硬化性樹脂(A)100重量部に対して0.
5〜5重量部が好ましい。0.5重量部未満では熱硬化
特性の発現が期待できず、一方、5.0重量部を超えて
多量に配合すると、光硬化性熱硬化性樹脂組成物の保存
安定性が悪くなり易く、また形成されるソルダーレジス
ト膜に電気特性(絶縁抵抗値)の劣化が見られるので好
ましくない。
【0035】本発明の熱硬化性又は光硬化性熱硬化性樹
脂組成物には、さらに必要に応じて、シアノグアニジン
誘導体とエポキシ樹脂との反応を促進するために公知・
慣用のエポキシ硬化促進剤を用いることができ、例え
ば、イミダゾール、2−メチルイミダゾール、2−エチ
ルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾー
ル、2−フェニルイミダゾール、4−フェニルイミダゾ
ール、1−シアノエチル−2−フェニルイミダゾール、
1−(2−シアノエチル)−2−エチル−4−メチルイ
ミダソール等のイミダゾール誘導体、アセトグアナミ
ン、ベンゾグアナミン等のグアナミン類、ベンジルジメ
チルアミン、4−(ジメチルアミノ)−N,N−ジメチ
ルベンジルアミン、4−メトキシ−N,N−ジメチルベ
ンジルアミン、4−メチル−N,N−ジメチルベンジル
アミン等のアミン化合物などが挙げられる。市販されて
いるものとしては、例えば四国化成社製の2MZ−A、
2MZ−OK、2PHZ、2P4BHZ、2P4MHZ
(いずれもイミダゾール系化合物の商品名)、サンアプ
ロ社製のU−CAT3503X、U−CAT3502X
(いずれもジメチルアミンのブロックイソシアネート化
合物の商品名)などがある。
【0036】前記したシアノグアニジン誘導体のみでは
ポストキュアにおける反応開始温度が約200℃程度の
高温となるため、上記のようなエポキシ硬化促進剤を配
合して反応開始温度を引き下げることが好ましいが、多
量に配合すると光硬化性熱硬化性樹脂組成物の保存安定
性が悪くなってしまう。従って、上記エポキシ硬化促進
剤の配合量は、前記活性エネルギー線硬化性樹脂(A)
100重量部に対して0.1〜2.0重量部の割合が好
ましい。
【0037】さらに本発明の熱硬化性又は光硬化性熱硬
化性樹脂組成物には、所望の物性に応じて硫酸バリウ
ム、酸化珪素、タルク、クレー、炭酸カルシウム、シリ
カ、カオリン、ガラス繊維、炭素繊維、雲母等の公知・
慣用の充填剤、フタロシアニンブルー、フタロシアニン
グリーン、酸化チタン、カーボンブラック等の公知・慣
用の着色用顔料、ベントナイト、オルガノベントナイ
ト、微粉シリカ等の増粘剤、消泡剤、密着性付与剤また
はレベリング剤などの各種添加剤、あるいはハイドロキ
ノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、ピロガロー
ル、t−ブチルカテコール、フェノチアジン等の公知・
慣用の重合禁止剤などを添加してもよい。
【0038】本発明の光硬化性熱硬化性樹脂組成物は、
必要に応じて塗布方法に適した粘度に調整し、これを例
えば、回路形成されたプリント配線板にスクリーン印刷
法、カーテンコート法、スプレーコート法、ロールコー
ト法等の方法により塗布し、例えば60〜100℃の温
度で組成物中に含まれる有機溶剤を揮発乾燥させること
により、タックフリーの塗膜を形成できる。その後、パ
ターンを形成したフォトマスクを通して選択的に活性光
線により露光し、未露光部を希アルカリ水溶液により現
像してレジストパターンを形成でき、さらに、例えば1
40〜200℃の温度に加熱して熱硬化させることによ
り、前記熱硬化性成分の硬化反応に加えて、光硬化性樹
脂成分の重合が促進され、得られるレジスト膜の耐熱
性、耐溶剤性、耐酸性、密着性、電気特性および硬度な
どの諸特性に加えて無電解金メッキ耐性を向上せしめる
ことができ、特にソルダーレジストとして有用である。
【0039】上記現像に使用されるアルカリ水溶液とし
ては、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム、リン酸ナトリウム、ケイ酸ナトリ
ウム、アンモニア、アミン類などのアルカリ水溶液が使
用できる。また、光硬化させるための照射光源として
は、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀
灯、キセノンランプまたはメタルハライドランプなどが
適当である。その他、レーザー光線なども露光用活性光
線として利用できる。
【0040】
【実施例】以下、合成例及び実施例を示して本発明につ
いてさらに具体的に説明するが、本発明が下記合成例や
実施例に限定されるものでないことはもとよりである。
なお、「部」とあるのは、特に断りのない限り全て重量
基準である。
【0041】合成例: (2−シアノグアニジル−4,6−ジアミノ−S−トリ
アジンの合成)ジムロート冷却管を取りつけた100m
lナス形フラスコにナトリウムジシアナミド8.9g
(0.10モル)、2,4,6−トリアミノ−S−トリ
アジン・1塩酸塩1.63g(0.10モル)、及びn
−ブタノール20mlを加え、オイルバス中、加熱還流
条件下マグネチックスターラーでかきまぜながら5時間
反応させた。反応終了後、ただちにエバポレーターによ
り反応溶媒を減圧留去した。残留物に水/アセトン(混
合比1.0/1.0)を加え、よくかきまぜたのち、ガ
ラスフィルターを用いて濾別し、固形分を加熱真空乾燥
機中80℃で8時間乾燥した。白色の2−シアノグアニ
ジル−4,6−ジアミノ−S−トリアジン0.55g
(収率28.5%)を得た。
【0042】得られた生成物2−シアノグアニジル−
4,6−ジアミノ−S−トリアジン(以下、MDと略記
する)についてフーリエ変換赤外分光光度計FT−IR
を用いて測定したIRスペクトルを図1に示す。同図か
ら明らかなように、MDのシアノグアニジル基のC≡N
伸縮運動によるピークが波数2195cm-1のところに
現れている。また、MDの 1H−NMRスペクトル(溶
媒DMSO(ジメチルスルホキシド)、内部標準TMS
(テトラメチルシラン))を図2に示す。なお、図2に
は各ピークのプロトン積分比を示す曲線も併せて示し
た。
【0043】実施例1 MDのエポキシ樹脂に対する反応性を示差走査熱量分析
(DSC)装置を用いて測定した。エポキシ樹脂とし
て、エピコート828(油化シェルエポキシ社製、エポ
キシ当量190)を用い、エポキシ基1モルに対して硬
化触媒としてMDのアミノ基の水素が1.0モルとなる
ように配合し、乳鉢で混合後、DSC用のアルミニウム
容器に約10mg取り、精秤して試料とした。装置はセ
イコー電子工業社製SSC5200型示差走査熱量分析
装置を用い、昇温速度は5℃/分で空気中で測定した。
その結果、216.1℃に硬化反応に起因する顕著な発
熱ピークが確認された。結果を表1に示す。また、加熱
後のセル内から褐色の硬化物が得られた。
【表1】
【0044】実施例2 MDの各種有機溶剤(エタノール、メチルエチルケトン
(MEK)、シクロヘキサン)及び水に対する溶解度を
調べた。50mlの共栓付き三角フラスコに各種溶剤1
0mlを取り、MDを所定量加え25℃で30分間攪拌
後、濾過した。濾液中の溶解物は、溶剤を蒸発、乾燥さ
せ、その重量を求めて溶解度を算出した。結果を表2に
示す。
【表2】 表2から明らかなように、本発明に係るシアノグアニジ
ン誘導体MDは各種有機溶剤及び水に難溶である。
【0045】実施例3 MD0.07gとエピコート828 0.50gを乳鉢
で混合し、8mm厚の銅板(14×60mm)に100
μmの厚みに塗布して試料とした。これを210℃の炉
で66分間加熱し、硬化させた。得られた硬化物の特性
を、オリエンテック社製剛体振り子型粘弾性測定器(レ
オバイブロン)DDV−OPAIII 型を用いて、ナイフ
エッジ型振り子(R=0.3mm)を用い、昇温速度3
0℃/分で室温から250℃まで昇温させて測定した。
得られた硬化物の物性を表3に示す。
【表3】
【0046】上記表3に示す対数減衰率(Δ)とは、図
3及び図4に示すように、剛体振り子1を塗料2を塗布
した基板3に載せ、基板3を支持しているヒートブロッ
ク4を加熱しながら振り子1の振動変化を測定し、得ら
れた図5に示すような振り子の振動変化に基づいて、下
記化7の式(3)によって求めたものである。振り子1
の尖端1aは、塗膜2中に貫入して基板面に達し、振動
の支点となる。
【化7】 対数減衰率は、値が大きい程硬化物が軟質であることを
示している。因みに、従来一般にエポキシ樹脂用硬化剤
として用いられているシアノグアニジン(略号CG)の
場合、ガラス転移点Tg166℃、対数減衰率0.13
である。MDの場合、CGの場合とほぼ同等の硬さの硬
化物が得られた。
【0047】実施例4 エポキシ当量が220で、かつ一分子中に平均して7個
のフェノール核残基と、さらにエポキシ基とを併せ持つ
クレゾールノボラック型エポキシ樹脂の1当量とアクリ
ル酸の1.05当量とを反応させて得られる反応物に、
無水テトラヒドロフタル酸の0.67当量をカルビトー
ルアセテートを溶媒として常圧にして反応させた。この
ものはカルビトールアセテートを52部(固形樹脂10
0部に対して)含んだ粘調な液体であり、混合物として
63.4mgKOH/gの酸価を示した。以下、これを
樹脂Aと略す。 配合成分(a) 樹脂A 150.0部 2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2− モルフォリノ−プロパン−1−オン 16.0部 KS−66(消泡剤、信越化学工業社製) 2.0部 ファストゲングリーンS (着色顔料、大日本インキ化学工業社製) 5.0部 ジプロピレングリコールモノメチルエーテル 4.0部 イプゾール#150(出光石油化学工業社製の溶剤) 3.0部 硫酸バリウム 30.0部 微粉シリカ 30.0部 合成例の生成物MD 8.0部 計 248.0部 以上の配合物を3本ロールミルにて混練し、主剤を調製
した。さらに、このものの架橋剤として以下のようなエ
ポキシ樹脂組成物を同様に3本ロールミルにて混練し、
硬化剤を調製した。 配合成分(b) ジプロピレングリコールモノメチルエーテル 12.0部 イプゾール#150 12.0部 DPHA(光重合性モノマー、日本化薬社製) 24.0部 トリグリシジルイソシアヌレート 26.0部 YX−4000 26.0部 硫酸バリウム 50.0部 計 150.0部 このように調製された主剤及び硬化剤を70:30の割
合で混合し、ソルダーレジストインキを得た。
【0048】比較例1 実施例4において「合成例の生成物MD8.0部」を
「メラミン6.0部」に変更した以外は実施例4と同様
に主剤を調製した。硬化剤は実施例4と同じである。
【0049】上記実施例4及び比較例1で得られた各イ
ンキ組成物の無電解金メッキ耐性について以下のように
して調べた。 無電解金メッキ耐性:パターン形成されている銅スルー
ホールプリント配線基板の銅面を表面処理((a)石井
表記(株)製、砥粒No.270を使用してジェットス
クラブ研磨あるいは(b)石井表記(株)製、No.1
200のロール状のバフ研磨)し、水洗、乾燥した。こ
のように表面処理された銅スルーホールプリント配線基
板上に、前記実施例4及び比較例1で得られた各インキ
組成物をスクリーン印刷で全面塗布し、80℃で20分
間乾燥した。この基板にネガフィルムを密着させ、ソル
ダーレジストパターンを800mJ/cm2 露光し、1
wt%炭酸ナトリウム水溶液で1分間現像し、パターン
形成した。この基板を、150℃で50分間熱硬化し、
評価基板を作製した。この評価基板を用いて下記の方法
のように無電解金メッキを行なった後、セロハン粘着テ
ープを用いたピールテストを行なった。無電解金メッキ
後のレジスト層の外観変化及びピールテスト後のレジス
ト層の剥離状態を以下の判定基準により評価した。 ○:外観変化もなく、レジスト層の剥離も全くない。 △:外観の変化はないが、レジスト層にわずかに剥れが
ある。 ×:レジストの浮きが見られ、メッキ潜りが認められ、
ピールテストでレジスト層の剥れが大きい。
【0050】無電解金メッキ方法:評価基板を30℃の
酸性脱脂液(富士化学工業(株)製、Metex L−
5Bの20Vol%水溶液)に3分間浸漬して脱脂し、
次いで流水中に3分間浸漬して水洗した。次に、評価基
板を14.3wt%過硫酸アンモン水溶液に室温で3分
間浸漬し、ソフトエッチを行い、次いで流水中に3分間
浸漬して水洗し、その後10Vol%硫酸水溶液に室温
で1分間浸漬した後、流水中に30秒〜1分間浸漬して
水洗した。次いで、評価基板を30℃の触媒液((株)
メルテックス製、メタルプレートアクチベーター350
の10Vol%水溶液)に7分間浸漬し、触媒付与を行
った後、流水中に3分間浸漬して水洗した。触媒付与を
行った評価基板を、85℃のニッケルメッキ液((株)
メルテックス製、メルプレートNi−865Mの20V
ol%水溶液、pH4.6)に20分間浸漬して、無電
解ニッケルメッキを行い、10vol%硫酸水溶液に室
温で1分間浸漬した後、流水中に30秒〜1分間浸漬し
て水洗した。次いで、評価基板を95℃の金メッキ液
((株)メルテックス製、オウロレクトロレスUP 1
5Vol%とシアン化金カリウム3Vol%の水溶液、
pH6)に10分間浸漬して無電解金メッキを行った
後、流水中に3分間浸漬して水洗し、また60℃の温水
に3分間浸漬して湯洗した。十分に水洗後、水をよくき
り、乾燥し、無電解金メッキした評価基板を得た。結果
を表4に示す。
【表4】
【0051】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、新規な
シアノグアニジン誘導体、2−シアノグアニジル−4,
6−ジアミノ−S−トリアジンが提供される。本発明に
係るシアノグアニジン誘導体は、エポキシ樹脂との反応
性に富んでいるにも拘らず、各種有機溶剤や液状エポキ
シ樹脂あるいはエポキシ樹脂の溶液に難溶性であり、常
温ではエポキシ基と反応しないが、熱を加えることによ
ってエポキシ基と反応する性質を有し、従って熱潜在反
応性のエポキシ樹脂用硬化剤として特に有利に用いるこ
とができる。
【0052】このような特性を有するシアノグアニジン
誘導体をエポキシ樹脂と共に組成した本発明に係る熱硬
化性樹脂組成物は、常温付近の低温では安定であるが、
高温においては短時間に硬化する、いわゆる潜在硬化性
に優れ、しかも保存安定性に優れるという利点が得られ
る。さらに、本発明の光硬化性熱硬化性樹脂組成物は、
エポキシ樹脂用硬化剤として前記した特定のシアノグア
ニジン誘導体を含有するものであるため、保存安定性に
優れ、その結果、ソルダーレジスト膜作製作業の融通性
が増大する。また、本発明の光硬化性熱硬化性樹脂組成
物は、希アルカリ水溶液による現像が可能であると共
に、露光・現像後、塗膜を後加熱することにより、ソル
ダーレジストとして必要な塗膜の耐熱性、耐溶剤性、耐
酸性、密着性、電気特性、硬度などの諸特性に加え、無
電解金メッキ耐性に優れたソルダーレジスト膜が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】合成例で得られた2−シアノグアニジル−4,
6−ジアミノ−S−トリアジンのIRスペクトル図であ
る。
【図2】合成例で得られた2−シアノグアニジル−4,
6−ジアミノ−S−トリアジンの 1H−NMRスペクト
ル図である。
【図3】実施例3における対数減衰率測定の基本概念を
示す概略図である。
【図4】図3に示す装置による硬化物の対数減衰率測定
時の状態を示す部分断面図である。
【図5】実施例3における対数減衰率測定の際の振り子
の振動変化を示す概略図である。
【符号の説明】
1 振り子 1a 振り子の尖端 2 塗膜 3 基板 4 ヒートブロック
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 3/06 H05K 3/06 H

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記化1の式(1)で表される2−シア
    ノグアニジル−4,6−ジアミノ−S−トリアジン。 【化1】
  2. 【請求項2】 下記化2の式(1)で表される2−シア
    ノグアニジル−4,6−ジアミノ−S−トリアジンから
    なるエポキシ樹脂用硬化剤。 【化2】
  3. 【請求項3】 エポキシ樹脂と、エポキシ樹脂用硬化剤
    として下記化3の式(1)で表される2−シアノグアニ
    ジル−4,6−ジアミノ−S−トリアジンとを含有する
    熱硬化性樹脂組成物。 【化3】
  4. 【請求項4】 (A)1分子中に少なくとも2個のエチ
    レン性不飽和結合及びカルボキシル基を併せ持つ活性エ
    ネルギー線硬化性樹脂、(B)光重合開始剤、(C)希
    釈剤、(D)エポキシ樹脂、及び(E)エポキシ樹脂用
    硬化剤を含んでなり、該エポキシ樹脂用硬化剤(E)が
    下記化4の式(1)で表される2−シアノグアニジル−
    4,6−ジアミノ−S−トリアジンである光硬化性熱硬
    化性樹脂組成物。 【化4】
  5. 【請求項5】 前記活性エネルギー線硬化性樹脂が、多
    官能のノボラック型エポキシ化合物と不飽和モノカルボ
    ン酸との反応物に、該反応物の有する水酸基1個当り
    0.15モル以上の飽和又は不飽和多塩基酸無水物を反
    応せしめたものである請求項4に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 前記活性エネルギー線硬化性樹脂が、4
    0〜160mgKOH/gの酸価を有するものである請
    求項4又は5に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 前記光重合開始剤を前記活性エネルギー
    線硬化性樹脂100重量部に対して0.2〜30重量部
    の割合で含有する請求項4乃至6のいずれか一項に記載
    の組成物。
  8. 【請求項8】 前記希釈剤が有機溶剤及び光重合性モノ
    マーから選ばれた少なくとも1種であり、前記活性エネ
    ルギー線硬化性樹脂100重量部に対して30〜300
    重量部の割合で含有する請求項4乃至7のいずれか一項
    に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 前記エポキシ樹脂用硬化剤を前記活性エ
    ネルギー線硬化性樹脂100重量部に対して0.5〜
    5.0重量部の割合で含有する請求項4乃至8のいずれ
    か一項に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 前記活性エネルギー線硬化性樹脂10
    0重量部に対して0.1〜2.0重量部のエポキシ硬化
    促進剤をさらに含有する請求項4乃至9のいずれか一項
    に記載の組成物。
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