JPH082903Y2 - 温度スイッチ - Google Patents
温度スイッチInfo
- Publication number
- JPH082903Y2 JPH082903Y2 JP1988060014U JP6001488U JPH082903Y2 JP H082903 Y2 JPH082903 Y2 JP H082903Y2 JP 1988060014 U JP1988060014 U JP 1988060014U JP 6001488 U JP6001488 U JP 6001488U JP H082903 Y2 JPH082903 Y2 JP H082903Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- switch
- reed
- permanent magnet
- diamagnetic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Switches That Are Operated By Magnetic Or Electric Fields (AREA)
- Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、一端近傍が互いに対向し、且つ、他端が互
いに逆方向に延びた一対のリード片を有するリードスイ
ッチとこのリードスイッチの接点部の外周部配置された
永久磁石とを有し、特定の温度にてリードスイッチの接
点が開成するようにした温度スイッチに関する。
いに逆方向に延びた一対のリード片を有するリードスイ
ッチとこのリードスイッチの接点部の外周部配置された
永久磁石とを有し、特定の温度にてリードスイッチの接
点が開成するようにした温度スイッチに関する。
[従来の技術] 従来、この種の温度スイッチとして、実公昭51-26283
号公報記載の感温スイッチがある。
号公報記載の感温スイッチがある。
第4図は、この従来の温度スイッチの構成を示す図で
ある。
ある。
この図において、リードスイッチの51のスイッチ接点
53付近の外周には、著しい温度飽和密度変化特性を有す
る即ち検出温度に磁気変態点(キューリー点)を有する
感温磁性体54、更に、この感温磁性体の両側に接して永
久磁石55が配置されている。
53付近の外周には、著しい温度飽和密度変化特性を有す
る即ち検出温度に磁気変態点(キューリー点)を有する
感温磁性体54、更に、この感温磁性体の両側に接して永
久磁石55が配置されている。
このような、温度スイッチはつぎのように作動する。
感温磁性体が、設定温度になりキューリー点に達し、磁
性を失った時に、リードスイッチの接点53が閉成する。
一方、感温磁性体54が、磁性を持つ温度に達した時、永
久磁石の漏れ磁束が、リード片52,52′へ回らずに閉磁
路を形成し開成となることを利用した感温リードスイッ
チがある。
感温磁性体が、設定温度になりキューリー点に達し、磁
性を失った時に、リードスイッチの接点53が閉成する。
一方、感温磁性体54が、磁性を持つ温度に達した時、永
久磁石の漏れ磁束が、リード片52,52′へ回らずに閉磁
路を形成し開成となることを利用した感温リードスイッ
チがある。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、感温磁性体を用いないで、低温帯域で
動作を行う感温リードスイッチは、未だ開発されてはい
ない。
動作を行う感温リードスイッチは、未だ開発されてはい
ない。
本考案の技術課題は、感温磁性体を使用しないで、低
温帯域で作動する温度スイッチを提供することにある。
温帯域で作動する温度スイッチを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本考案によれば、一端近傍が互いに対向し、且つ、他
端が互いに逆方向に延長した一対のリード片を有するリ
ードスイッチと、このリードスイッチの外周のこのリー
ド片に対応する位置に配置された永久磁石とを有する温
度スイッチにおいて、この永久磁石と、このリードスイ
ッチとの間に、この一対のリード片へのこの永久磁石の
磁束を十分に遮る長さを有する反磁性体を有し、この反
磁性体は,超伝導材料よりなることを特徴とする温度ス
イッチが得られる。
端が互いに逆方向に延長した一対のリード片を有するリ
ードスイッチと、このリードスイッチの外周のこのリー
ド片に対応する位置に配置された永久磁石とを有する温
度スイッチにおいて、この永久磁石と、このリードスイ
ッチとの間に、この一対のリード片へのこの永久磁石の
磁束を十分に遮る長さを有する反磁性体を有し、この反
磁性体は,超伝導材料よりなることを特徴とする温度ス
イッチが得られる。
[作用] 本発明の作用について説明する。
本発明の温度スイッチは、反磁性体の臨界温度以下に
おいては、永久磁石からの磁束の殆どは、感温反磁性体
の内部に侵入せず、リードスイッチの接点は開成とな
る。
おいては、永久磁石からの磁束の殆どは、感温反磁性体
の内部に侵入せず、リードスイッチの接点は開成とな
る。
一方、臨界温度以上においては、感温反磁性体がマイ
スナー効果を示さない。このとき、永久磁石の5の漏洩
磁束は、リード片を通過し、リードスイッチの接点を閉
成状態とする。
スナー効果を示さない。このとき、永久磁石の5の漏洩
磁束は、リード片を通過し、リードスイッチの接点を閉
成状態とする。
[実施例] 本考案の実施例を図面を参照して説明する。
第1図は本考案の温度スイッチの一実施例を示す図で
ある この図において、リードスイッチ1は、一端が互いに
対向し、他端が互いに逆方向に延長する一対のリード片
2,2′を有し、このリードスイッチ1の対向する一対の
リード片2,2′により接点3を形成する。この接点3の
周りに、この接点の長さより長い区間に渡って、超伝導
の臨界温度を有する円筒状の反磁性体4が配置されてい
る。更に、反磁性体4の外周部には、永久磁石5がリー
ド片2,2′に対応して配置されている。この永久磁石5
は、リードスイッチ1の軸方向に磁化されている。
ある この図において、リードスイッチ1は、一端が互いに
対向し、他端が互いに逆方向に延長する一対のリード片
2,2′を有し、このリードスイッチ1の対向する一対の
リード片2,2′により接点3を形成する。この接点3の
周りに、この接点の長さより長い区間に渡って、超伝導
の臨界温度を有する円筒状の反磁性体4が配置されてい
る。更に、反磁性体4の外周部には、永久磁石5がリー
ド片2,2′に対応して配置されている。この永久磁石5
は、リードスイッチ1の軸方向に磁化されている。
反磁性体は、一般式YBa2Cu3O7-yで表される高温セラ
ミック材料よりなる。
ミック材料よりなる。
第2図は実施例に係る反磁性材料の電気抵抗及び帯磁
率を示す図である。この図において、破線は帯磁率、実
線は電気抵抗を示し、実施例に係る反磁性材料は、90K
近傍で、電気抵抗0を示し、且つマイスナー効果を示
す。即ち、このような反磁性材料よりなる反磁性体は、
外部より磁束を加えると、表面に反磁性電流が流れ、磁
束が内部に侵入するのを防ぐように働く。従って,第1
図に示すような円筒形状を持つ反磁性体4の外周より印
加された磁束は,円筒外表面に反磁性電流が流れ、その
結果、円筒内部に磁束は侵入しない。
率を示す図である。この図において、破線は帯磁率、実
線は電気抵抗を示し、実施例に係る反磁性材料は、90K
近傍で、電気抵抗0を示し、且つマイスナー効果を示
す。即ち、このような反磁性材料よりなる反磁性体は、
外部より磁束を加えると、表面に反磁性電流が流れ、磁
束が内部に侵入するのを防ぐように働く。従って,第1
図に示すような円筒形状を持つ反磁性体4の外周より印
加された磁束は,円筒外表面に反磁性電流が流れ、その
結果、円筒内部に磁束は侵入しない。
次に、本発明の実施例に係る温度スイッチの動作原理
について説明する。
について説明する。
第3図(a)は温度スイッチの90K以下の温度におけ
る状態を示す模式図である。この図のように、臨界温度
90K以下の範囲の温度では、永久磁石5からの磁束の殆
どは、破線10で示されるように、感温反磁性体4の内部
に侵入せず、リードスイッチ1の接点は、開成となる。
る状態を示す模式図である。この図のように、臨界温度
90K以下の範囲の温度では、永久磁石5からの磁束の殆
どは、破線10で示されるように、感温反磁性体4の内部
に侵入せず、リードスイッチ1の接点は、開成となる。
第3図(b)は感温反磁性体が臨界温度90K以上の範
囲の温度では、マイスナー効果を示さない温度帯域にあ
る動作状態を示す模式図である。
囲の温度では、マイスナー効果を示さない温度帯域にあ
る動作状態を示す模式図である。
この図のように、永久磁石の5の漏洩磁束は、破線11
及び破線12で示す磁束の流れとなり、磁束12は、リード
片2及び2′を通過し、接点3を閉成状態とする。
及び破線12で示す磁束の流れとなり、磁束12は、リード
片2及び2′を通過し、接点3を閉成状態とする。
以上、実施例においては、感温反磁性体の反磁性材料
としてYBa2Cu3O7-yについて、代表例を示したが,超伝
導材料であれば,この代表例に限定されることなく,超
伝導材を選択すくことによって,温度帯域を選定するこ
とが可能である。
としてYBa2Cu3O7-yについて、代表例を示したが,超伝
導材料であれば,この代表例に限定されることなく,超
伝導材を選択すくことによって,温度帯域を選定するこ
とが可能である。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案によれば、安価に極低温
帯域の温度スイッチを提供することができ、従来使用し
ていた感温磁性材料を使用する感温スイッチの漏洩磁束
の利用方法と異なり、極低温帯域で、スイッチとして使
用することができ、工業上において実に有益である。
帯域の温度スイッチを提供することができ、従来使用し
ていた感温磁性材料を使用する感温スイッチの漏洩磁束
の利用方法と異なり、極低温帯域で、スイッチとして使
用することができ、工業上において実に有益である。
第1図は本考案の実施例に係る温度スイッチの構成を示
す断面図、第2図は本考案の実施例に係る感温反磁性材
料の温度と帯磁率及び電気抵抗を示す図、第3図(a)
は第1図の温度スイッチの動作状態を示す図、第3図
(b)は第1図の温度スイッチの動作状態を示す図、第
4図は従来例に係る温度スイッチを示す断面図である。 図中1はリードスイッチ、2及び2′はリード片、3は
接点、4は感温反磁性体、5は永久磁石、51はリードス
イッチ、52及び52′はリード片、53は接点、54は感温磁
性体、55は永久磁石である。
す断面図、第2図は本考案の実施例に係る感温反磁性材
料の温度と帯磁率及び電気抵抗を示す図、第3図(a)
は第1図の温度スイッチの動作状態を示す図、第3図
(b)は第1図の温度スイッチの動作状態を示す図、第
4図は従来例に係る温度スイッチを示す断面図である。 図中1はリードスイッチ、2及び2′はリード片、3は
接点、4は感温反磁性体、5は永久磁石、51はリードス
イッチ、52及び52′はリード片、53は接点、54は感温磁
性体、55は永久磁石である。
Claims (1)
- 【請求項1】一端近傍が互いに対向し,且つ、他端が互
いに逆方向に延長した一対のリード片を有するリードス
イッチと,前記リードスイッチの外周の前記リード片に
対応する位置に配置された永久磁石とを有する温度スイ
ッチにおいて, 前記永久磁石と前記リードスイッチとの間に前記一対の
リード片への前記永久磁石の磁束を十分に遮る長さを有
する反磁性体を有し,前記反磁性体は超伝導材料からな
ることを特徴とする温度スイッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988060014U JPH082903Y2 (ja) | 1988-05-09 | 1988-05-09 | 温度スイッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988060014U JPH082903Y2 (ja) | 1988-05-09 | 1988-05-09 | 温度スイッチ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01164640U JPH01164640U (ja) | 1989-11-16 |
JPH082903Y2 true JPH082903Y2 (ja) | 1996-01-29 |
Family
ID=31285741
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988060014U Expired - Lifetime JPH082903Y2 (ja) | 1988-05-09 | 1988-05-09 | 温度スイッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH082903Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5424209Y2 (ja) * | 1974-08-16 | 1979-08-16 | ||
JPH0738341B2 (ja) * | 1987-09-29 | 1995-04-26 | 松下電器産業株式会社 | 感熱磁石およびこれを用いたスイッチ装置 |
JPH01276526A (ja) * | 1988-04-27 | 1989-11-07 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 感温スイッチ |
-
1988
- 1988-05-09 JP JP1988060014U patent/JPH082903Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01164640U (ja) | 1989-11-16 |
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