JPH08289565A - 中性点クランプ形インバータ - Google Patents

中性点クランプ形インバータ

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JPH08289565A
JPH08289565A JP7091213A JP9121395A JPH08289565A JP H08289565 A JPH08289565 A JP H08289565A JP 7091213 A JP7091213 A JP 7091213A JP 9121395 A JP9121395 A JP 9121395A JP H08289565 A JPH08289565 A JP H08289565A
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JP
Japan
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neutral point
amplitude
phase
harmonic
potential
Prior art date
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Pending
Application number
JP7091213A
Other languages
English (en)
Inventor
Akifumi Ichihara
昌文 市原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Meidensha Corp, Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Meidensha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 中性点クランプ形インバータの中性点電位を
安定化する。 【構成】 三角波比較PWMによって出力電圧を制御す
る中性点クランプ形インバータにおいて、基本波指令値
に位相及び振幅を制御した6次高調波発振器1の出力を
重畳して電圧指令値を得ることで中性点電流を制御し、
中性点電位を安定化する。6次高調波の位相は、インバ
ータの各運転状態における基本波力率別に中性点電流の
直流分が最も大きくなる6次高調波の位相データを数値
解析で求めてテーブル2として用意し、振幅は中性点電
位の偏差に応じて制御する。この制御は、基本波力率別
に6次高調波の重畳量と中性点電流が線形関係になる振
幅範囲データを数値解析で求めてテーブル2に用意し、
振幅範囲データをリミッタ回路4のリミッタ値として制
限する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中性点クランプ形イン
バータに係り、特に三角波比較PWM波形によりスイッ
チング制御するインバータに関する。
【0002】
【従来の技術】中性点クランプ形インバータは、図2に
主回路図を示すように、直流側の電圧Vdcをコンデンサ
1,C2によって分圧し、分圧したことによってできる
中性点電位(1/2Vdc)をインバータ出力として利用
できるようにスイッチング素子(トランジスタやGT
O、IGBTなどの自己消弧能力を有する素子)を配置
する。
【0003】このインバータは、主回路のスイッチング
素子には理論的には直流電源電圧の半分の電圧しかかか
らないため、一般の電圧形インバータと比較した場合、
同じ素子を用いれば出力電圧が2倍のインバータを構成
でき、同じ出力容量ならば素子の耐圧が半分で済む利点
がある。
【0004】出力スイッチングモードとしては、図3に
太線で導通ルートを示すように、1相当たり3種類があ
り、グランド電位Gndと電源電位Vdc及び1/2Vdc
位の3種類の電位を出力できる。一般のインバータと比
較すると、1/2Vdc電位を出力できる点が優れてお
り、高調波成分を低減した出力電圧を得ることができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】中性点クランプ形イン
バータは、中性点には電源が接続されているわけではな
いため、中性点に電流が流れ込むとその電位が上昇し、
電流が流れ出すと電位が下降する。中性点電流は、通常
は基本波の3倍の周期で変動しているが、直流分は0で
ある。
【0006】しかし、何らかの要因で直流分が含まれる
と、中性点電位が偏り、以下のような問題が生じる。
【0007】(1)出力電圧に偶数次高調波が含まれる
ようになり、出力電圧波形が歪む。すなわち、中性点電
位が直流電源電圧の1/2からずれた場合、ずれていな
いことを前提とした制御を行うと、出力電圧には偶数次
高調波が含まれるようになってしまう。
【0008】(2)素子にはその耐圧を越えた電圧がか
かる場合が発生し、素子の破壊を招く。すなわち、中性
点電位がずれると、素子に加わる電圧が直流電源電圧の
1/2を越えてしまうため、素子が破壊される可能性が
ある。
【0009】以上のような問題を含む中性点電位の制御
方法として、三角波をキャリアとし、出力周波数に一致
した正弦波と比較することで得るPWM波形で電圧制御
するインバータにおいて、出力電圧の指令値に直流分や
6次高調波成分を重畳する手法が提案されているが、そ
の具体的な重畳量、位相、重畳することによる中性点電
流の直流分については明確にされていない。
【0010】本発明の目的は、中性点電位を安定化した
中性点クランプ形インバータを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題の解
決を図るため、三角波比較PWMによって出力電圧を制
御する中性点クランプ形インバータにおいて、基本波指
令値に位相及び振幅を制御した6次高調波指令値を重畳
して電圧指令値とする手段を設け、この手段は、インバ
ータの各運転状態における基本波力率別に中性点電流の
直流分が最も大きくなる6次高調波の位相データと、該
基本波力率別に6次高調波の重畳量と中性点電流が線形
関係になる振幅範囲データとを持つテーブルと、基本波
指令値に対して前記位相データに従って位相制御され、
前記中性点電位の偏差に応じて振幅制御されかつ前記振
幅範囲データにより振幅制限して6次高調波を発生する
発振器とを備えたことを特徴とする。
【0012】
【作用】三角波比較PWM波形の形成のために、図4に
示すように、正弦波になる基本波にその6倍の周波数を
持つ6次高調波を振幅及び位相差を持たせて重畳し、こ
れを三角波比較PWM波形の形成のための電圧指令値V
refとすると、電圧指令値Vrefは、以下の式になる。
【0013】
【数1】
【0014】V1:基本波電圧の変調率 V6:6次高調波の変調率 α:基本波と6次高調波の位相差 また、中性点クランプ形インバータの1相分において、
この層が中性点電位を出力している場合に「1」、そう
でない場合に「0」となるスイッチング関数Snxは、キ
ャリア周波数が十分高ければ、以下のように表すことが
できる。
【0015】
【数2】
【0016】重畳された6次高調波成分は、インバータ
の出力線間電圧には現れないため、出力電流は基本波の
みとなる。よって、相電流ixは、以下のように表すこ
とができる。
【0017】
【数3】
【0018】このときの中性点電流は、(2)式と
(3)式の積、
【0019】
【数4】
【0020】となる。この式を1周期分積分し、3相分
を合計すれば中性点電流の直流分となる。
【0021】上記の(4)式を解析的に積分することは
困難であるが、これは数値計算によって積分し、中性点
電流の直流分を得ることができる。
【0022】実際に、実験装置によって力率角が遅れ9
0度になる運転をしたときの中性点電流直流分を測定し
た結果と数値計算結果とを比較したものを図5及び図6
に示す。図5では基本波に対する6次高調波の位相差を
変えた(振幅は固定)場合を示し、図6では基本波に対
する6次高調波の振幅を変えた(位相は固定)場合を示
し、これらの実験結果からも数値解析が妥当であること
が確認された。
【0023】したがって、例えば力率角が遅れ90度で
ある図5及び図6の場合は、6次高調波成分を基本波と
の位相差をπ/3の整数倍として重畳し、振幅を基本波
のー20%から+20%の範囲で変化させれば中性点電
流の直流分を制御できる。なお、振幅については、これ
以上の大きさの6次高調波成分を重畳すると、重畳量と
中性点電流直流分の関係が非線形となる上、中性点電流
直流分も飽和(あるいは減少)することから制限する。
【0024】以上のことから、本発明は、インバータの
各運転範囲のそれぞれの力率において、基本波に対して
中性点電流の直流分が最も大きくなる6次高調波の位相
差と、6次高調波の重畳量と中性点電流が線形関係とみ
なせる振幅の範囲をテーブルデータとして予め求めてお
く。
【0025】そして、各運転範囲における基本波力率に
応じてテーブルから位相データ及び振幅データを取り出
し、6次高調波発振器の位相及び中性点電位偏差に応じ
た振幅を制御することにより、中性点電位が上昇し過ぎ
た場合には中性点から電流が流出するように、下降し過
ぎた場合には中性点に電流が流入するようにし、中性点
電位を安定化する。
【0026】
【実施例】図1は、本発明の一実施例を示す中性点電位
制御ブロックである。三角波比較PWMインバータで
は、基本波指令値を電圧指令値として出力電圧を制御
し、また電圧指令値に応じて出力周波数制御を行う。
【0027】本実施例では、基本波指令値に6次高調波
信号を加算して電圧指令値を得る。このための6次高調
波発振器1を設け、この発振出力を基本波指令値に重畳
させる。
【0028】6次高調波発振器1の位相及び振幅は、テ
ーブル2から読み出す位相データ及び振幅制限データに
よって制御する。このテーブル2のデータは、インバー
タの各運転範囲のそれぞれの力率において、基本波に対
して中性点電流の直流分が最も大きくなる6次高調波の
位相差と、6次高調波の重畳量と中性点電流が線形関係
とみなせる振幅の範囲を数値解析により予め求めて書込
まれる。
【0029】6次高調波の振幅制限は、増幅器3で適当
に増幅した中性点電位偏差の検出信号をリミッタ回路4
を通して6次高調波発振器1の振幅制御信号とし、リミ
ッタ回路4のリミッタ値をテーブル2からの振幅制限デ
ータとすることで実現される。
【0030】したがって、中性点クランプ形インバータ
の制御装置としては、インバータの運転状態で変化する
基本波力率に応じて6次高調波発振器1の位相制御を
し、中性点電位の偏差に応じて6次高調波の振幅制限し
た振幅制御をし、これら制御した位相と振幅の6次高調
波を基本波指令値に加算してインバータの電圧指令値と
し、この指令値を周波数及び電圧指令として三角波比較
PWM波形を得る。
【0031】これにより、中性点電位に偏差が発生しよ
うとするときに6次高調波の位相及び振幅を制御するこ
とにより、中性点電位が上昇し過ぎた場合には中性点か
ら電流が流出するように、下降し過ぎた場合には中性点
に電流が流入するようにし、中性点電位を安定化するこ
とができる。
【0032】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、インバ
ータの各運転状態における基本波力率別に中性点電流の
直流分が最も大きくなる6次高調波の位相データと、該
基本波力率別に6次高調波の重畳量と中性点電流が線形
関係になる振幅範囲データとを数値解析により求めてお
き、これらデータにしたがって6次高調波の位相及び振
幅を制御して基本波指令値に重畳して電圧指令値とする
ようにしたため、以下の効果がある。
【0033】(1)中性点電流を制御することができ、
これによって中性点電位を安定化できる。
【0034】(2)6次高調波成分は、3相インバータ
においては線間電圧として現れないため、3相線間出力
電圧には影響を与えない。
【0035】(3)力率が0であっても制御効果がある
ため、無効電力補償装置などの低力率運転をするインバ
ータにも適用できる。
【0036】(4)運転範囲の力率に応じたテーブルを
用意するため、近似式などによる手法と異なり、誤差の
発生が無い。このため、最も制御能力が高い6次高調波
を利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す中性点電位制御ブロッ
ク。
【図2】中性点クランプ形インバータの主回路図。
【図3】中性点クランプ形インバータの出力スイッチン
グモード。
【図4】6次高調波の重畳の説明図。
【図5】重畳する6次高調波の位相差と中性点電流直流
分の関係図。
【図6】重畳する6次高調波の振幅と中性点電流直流分
の関係図。
【符号の説明】
1…6次高調波発振器 2…テーブル 3…増幅器 4…リミッタ回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三角波比較PWMによって出力電圧を制
    御する中性点クランプ形インバータにおいて、 基本波指令値に位相及び振幅を制御した6次高調波指令
    値を重畳して電圧指令値とする手段を設け、この手段
    は、 インバータの各運転状態における基本波力率別に中性点
    電流の直流分が最も大きくなる6次高調波の位相データ
    と、該基本波力率別に6次高調波の重畳量と中性点電流
    が線形関係になる振幅範囲データとを持つテーブルと、 基本波指令値に対して前記位相データに従って位相制御
    され、前記中性点電位の偏差に応じて振幅制御されかつ
    前記振幅範囲データにより振幅制限して6次高調波を発
    生する発振器とを備えたことを特徴とする中性点クラン
    プ形インバータ。
JP7091213A 1995-04-18 1995-04-18 中性点クランプ形インバータ Pending JPH08289565A (ja)

Priority Applications (1)

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JP7091213A JPH08289565A (ja) 1995-04-18 1995-04-18 中性点クランプ形インバータ

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JP7091213A JPH08289565A (ja) 1995-04-18 1995-04-18 中性点クランプ形インバータ

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JPH08289565A true JPH08289565A (ja) 1996-11-01

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ID=14020152

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JP7091213A Pending JPH08289565A (ja) 1995-04-18 1995-04-18 中性点クランプ形インバータ

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JP (1) JPH08289565A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010035258A (ja) * 2008-07-25 2010-02-12 Honda Motor Co Ltd インバータ発電機
JP2022060920A (ja) * 2020-10-05 2022-04-15 東芝三菱電機産業システム株式会社 3レベル電力変換器の制御装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010035258A (ja) * 2008-07-25 2010-02-12 Honda Motor Co Ltd インバータ発電機
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