JPH08289459A - 多機能保護リレーの過電流測定方法 - Google Patents

多機能保護リレーの過電流測定方法

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JPH08289459A
JPH08289459A JP7088181A JP8818195A JPH08289459A JP H08289459 A JPH08289459 A JP H08289459A JP 7088181 A JP7088181 A JP 7088181A JP 8818195 A JP8818195 A JP 8818195A JP H08289459 A JPH08289459 A JP H08289459A
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JP
Japan
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sampling
overcurrent
data
noise
measuring
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Pending
Application number
JP7088181A
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English (en)
Inventor
Kazuo Yoshida
和雄 吉田
Toshikazu Takashima
敏和 高島
Yuji Tazawa
勇治 田澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 廉価なフィルタ除去機能を多機能保護リレー
に与える。 【構成】 マイクロコンピュータ20は異なるタイミン
グで過電流のデータサンプリングを実行し、データの中
の異常値を除いたデータの平均値を測定結果と定める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動器や照明機器など
の現場設備機器の保護・計測・操作・通信などの機能を
一体化して持つ多機能保護リレーの過電流測定方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の多機能保護リレーの回路構
成を図1に示す。多機能保護リレー2は上位制御装置1
のマイクロコンピュータ10との間で送受信回路11を
介して制御に関する情報の授受を行う。多機能保護リレ
ー2は以下の構成部品を有している。すなわち、21は
上位制御装置1と情報通信を行うための送受信回路であ
り、計測データを送信したり、制御命令を受信する。2
0は多機能保護リレー全体を制御するマイクロコンピュ
ータであり、過電流の測定結果を分析して異常を見つけ
た場合には負荷、本実施例ではモータ3を断する制御を
も行う。22は計測信号入力回路であり、モータ3での
過電流の測定信号を入力する。23は出力回路であり、
モータ3の電源の入切を指示する信号を出力する。24
は表示器であり、過電流の測定データや保護特性等を表
示する。25は不揮発性メモリであり、計測や保護機能
の制御に必要なデータを記憶する。26は設定回路であ
り、各種の情報設置に用いられる。
【0003】このような回路構成において、マイクロコ
ンピュータ20は図2に示す処理手順を一定周期で実行
して過電流を測定し(図2のステップS2)、異常の過
電流を検出したときにはモータ3の断を指示している
(図2のステップS4→S6)。異常な過電流が検出さ
れない場合には表示器24に正常を表示してモータ3の
運転を継続する(図2のステップS4→S5)。
【0004】従来、多機能保護リレーは制御対象のモー
タ等の負荷の過電流の測定の周期は商用周波数(50H
zまたは60Hz)の影響を受ける10msまたは33
msを避けて選択されていた。インバータや電源などで
は内部の半導体素子のオン/オフのスイッチング動作に
伴い発生するノイズの周波数は負荷の変動に応じて変化
する。図3に示すように周囲のノイズの周期と過電流の
測定の周期が一致するとノイズの影響を大きく受け、測
定値の誤差が大きくなり(図4参照)、多機能保護リレ
ーでは誤った判定や動作をすることがあった。ただし、
これらの現象は一時的に発生することが多いので、どう
してもノイズを除去する必要がある場合にはフィルタな
どのノイズ除去回路を設置している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】フィルタの処理内容を
固定すると除去できるノイズの特性が限定されてしま
う。このためフィルタの処理内容を可変とすることがで
きるフィルタを用いて多機能保護リレーの設置環境に応
じて手動でフィルタの処理内容を調整する必要がある。
また、フィルタを搭載すると多機能保護リレーの製造コ
ストが高くなってしまう。
【0006】そこで、本発明の目的は、専用のノイズ除
去回路を用いなくても間接的にノイズ除去機能を持たせ
ることができる多機能保護リレーの過電流測定方法を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を測定す
るために、請求項1の発明は、負荷の過電流を測定し、
異常な過電流が生じた時には負荷を断するとともに上位
制御装置との間で情報を通信する機能を有する多機能保
護リレーの過電流測定方法において、前記過電流の測定
のための複数回のサンプリングタイミングを一定周期と
ならないようにそれぞれ異ならせ、当該サンプリングタ
イミングで複数の過電流のサンプリングデータを取得
し、当該取得した複数のサンプリングデータの平均値を
計算し、当該計算した平均値を測定値と決定することを
特徴とする。
【0008】請求項2の発明は、さらに、前記負荷にお
いて発生するノイズ周期を予め測定し、2つ以上のデー
タサンプリングタイミングが当該測定したノイズ周期の
整数倍とならないようにデータサンプリングタイミング
を決定することを特徴とする。
【0009】請求項3の発明は、負荷の過電流を測定
し、異常な過電流が生じた時には負荷を断するとともに
上位制御装置との間で情報を通信する機能を有する多機
能保護リレーの過電流測定方法において、前記過電流の
測定のための複数回のサンプリングタイミングを一定周
期とならないようにそれぞれ異ならせ、当該サンプリン
グタイミングで複数の過電流のサンプリングデータを取
得し、当該取得した複数のサンプリングデータの中の上
位および下位の所定数のサンプリングデータを捨て、間
のサンプリングデータの平均値を計算し、当該計算した
平均値を測定値と決定することを特徴とする。
【0010】請求項4の発明は、さらに、前記負荷にお
いて発生するノイズ周期を予め測定し、2つ以上のデー
タサンプリングタイミングが当該測定したノイズ周期の
整数倍とならないようにデータサンプリングタイミング
を決定することを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1の発明では、複数回のデータサンプリ
ングにおいてノイズ周期と一致するデータサンプリング
の回数が減少するので、測定精度が向上する。
【0012】請求項2の発明は、予め発生することが判
明している場所に多機能保護リレーを設置する場合に好
適であり、ノイズ周期を外すようにデータタイミングを
決定することで、測定精度を向上させる。
【0013】請求項3の発明では、さらに異常値を平均
計算に用いないことにより測定精度を向上させる。
【0014】請求項4の発明は、請求項3の発明に加え
て、ノイズ周期を外すようにデータタイミングを決定す
ることで、測定精度を向上させる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の実施例
を詳細に説明する。
【0016】本実施例における過電流保護リレーの回路
構成は図1に示す従来例の回路構成とほぼ同様とするこ
とができるので、詳細な説明を省略し、従来例と本実施
例との間の相違点を説明する。本実施例では、図1の不
揮発性メモリ25に過電流の測定タイミングが書き込ま
れている。通常、1回の測定値を得るために、複数回の
データサンプリングを行って、サンプリングされたデー
タの平均値を測定値として決定する。従来では、このデ
ータサンプリングの間隔が一定であったのに対し、本実
施例では、図7に示すようにそれぞれのサンプリング間
隔を異ならせていることに特徴がある。このようにサン
プリング間隔を異ならせることによってノイズ発生タイ
ミングに一致する場合が生じても、その一致は続かな
い。たとえば、7回のデータサンプリングを行った時、
1回の一致があり、そのサンプリングデータに異常がき
たしても、その誤差は平均化処理により1/7になって
しまう。これにより、ノイズ除去回路がなくても間接的
にノイズ影響を低減していることになる。
【0017】本実施例におけるマイクロプロセッサ20
の処理手順を図5に示す。図2に示す従来の処理手順の
処理ステップと同様の処理ステップには同一の番号を付
しており、やはり詳細な説明を省略する。本実施例の場
合には、ステップS2の処理が従来と異なる処理ステッ
プである。このような処理手順を一定周期で実行すると
図6に示すように時刻t1,1で上位制御装置1からモ
ータ3運転の指示を受けると、時刻t1,2で多機能保
護リレー2のマイクロコンピュータ20は出力回路23
を介してモータ3を駆動する。これに応じて図5の処理
手順が繰り返し実行される。異常な過電流が発生しない
間、すなわち、正常運転が続いている間は図5のステッ
プS1〜S5の処理経路で過電流の測定が行われる。時
刻t2,1で異常が検出されると多機能保護リレー2の
マイクロコンピュータ20はモータ3を停止し、時刻t
2,2で停止を上位制御装置1に連絡する。
【0018】過電流の測定値を得るために本実施例では
7回のデータサンプリングを実行し、そのサンプリング
タイミングを以下のように設定した。
【0019】
【数1】 t1=T/7−0.3Tmin t2=T/7−0.2Tmin t3=T/7−0.1Tmin t4=T/7 t5=T/7+0.1Tmin t6=T/7+0.2Tmin t7=T/7+0.3Tmin ここでTminはノイズの周期の最小値で予め測定し、
不揮発性メモリ25に記憶させておく。Tは固定値であ
る。このようなタイミングで測定した測定値の一例を図
8に示す。ノイズの影響を受けたデータが7つのうちの
2つであることがわかる。したがってその平均値もノイ
ズ影響が小さくなっている。本実施例ではさらに測定精
度を向上させるために、サンプリングデータの中の大き
さの上位2つおよび下位2つを捨て、間に位置する3つ
のデータの平均値を計算し、その計算値を最終的な測定
値と決定する(図9参照)。これによりノイズ影響を受
けたデータを排除し、フィルタ回路と同等の機能を実現
することができる。
【0020】
【発明の効果】請求項1の発明では、複数回のデータサ
ンプリングにおいてノイズ周期と一致するデータサンプ
リングの回数が減少するので、測定精度が向上する。
【0021】請求項2の発明は、予め発生することが判
明している場所に多機能保護リレーを設置する場合に好
適であり、ノイズ周期を外すようにデータタイミングを
決定することで、測定精度を向上させる。
【0022】請求項3の発明では、さらに異常値を平均
計算に用いないことにより測定精度を向上させる。
【0023】請求項4の発明は、請求項3の発明に加え
て、ノイズ周期を外すようにデータタイミングを決定す
ることで、測定精度を向上させる。
【0024】また、これらの発明では、専用のノイズ除
去回路は必要とせず、多機能保護リレーの製造コストを
増大化させずに高い性能を提供できるという効果を奏す
る。
【0025】
【図面の簡単な説明】
【図1】多機能保護リレーの回路構成を示すブロック図
である。
【図2】従来の測定処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図3】従来のデータサンプリングのタイミングを示す
タイミングチャートである。
【図4】従来のデータサンプリングにより得られるデー
タの一例を示す説明図である。
【図5】本発明実施例の測定処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図6】本発明実施例の多機能保護リレーの動作タイミ
ングを示すタイミングチャートである。
【図7】本発明実施例のデータサンプリングのタイミン
グを示すタイミングチャートである。
【図8】本発明実施例のデータサンプリングにより得ら
れるデータの一例を示す説明図である。
【図9】本発明実施例のデータサンプリングにより得ら
れるデータの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 上位制御装置 2 多機能保護リレー 3 モータ 10 マイクロコンピュータ 11 送受信回路 20 マイクロコンピュータ 21 送受信回路 22 計測信号入力回路 23 出力回路 24 表示器 25 不揮発性メモリ 26 設定回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷の過電流を測定し、異常な過電流が
    生じた時には負荷を断するとともに上位制御装置との間
    で情報を通信する機能を有する多機能保護リレーの過電
    流測定方法において、 前記過電流の測定のための複数回のサンプリングタイミ
    ングを一定周期とならないようにそれぞれ異ならせ、当
    該サンプリングタイミングで複数の過電流のサンプリン
    グデータを取得し、 当該取得した複数のサンプリングデータの平均値を計算
    し、当該計算した平均値を測定値と決定することを特徴
    とする多機能保護リレーの過電流測定方法。
  2. 【請求項2】 前記負荷において発生するノイズ周期を
    予め測定し、2つ以上のデータサンプリングタイミング
    が当該測定したノイズ周期の整数倍とならないようにデ
    ータサンプリングタイミングを決定することを特徴とす
    る請求項1に記載の多機能保護リレーの過電流測定方
    法。
  3. 【請求項3】 負荷の過電流を測定し、異常な過電流が
    生じた時には負荷を断するとともに上位制御装置との間
    で情報を通信する機能を有する多機能保護リレーの過電
    流測定方法において、 前記過電流の測定のための複数回のサンプリングタイミ
    ングを一定周期とならないようにそれぞれ異ならせ、当
    該サンプリングタイミングで複数の過電流のサンプリン
    グデータを取得し、 当該取得した複数のサンプリングデータの中の上位およ
    び下位の所定数のサンプリングデータを捨て、間のサン
    プリングデータの平均値を計算し、当該計算した平均値
    を測定値と決定することを特徴とする多機能保護リレー
    の過電流測定方法。
  4. 【請求項4】 前記負荷において発生するノイズ周期を
    予め測定し、2つ以上のデータサンプリングタイミング
    が当該測定したノイズ周期の整数倍とならないようにデ
    ータサンプリングタイミングを決定することを特徴とす
    る請求項3に記載の多機能保護リレーの過電流測定方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100378125B1 (ko) * 2001-06-19 2003-03-29 주식회사 효성 샘플링 데이터 조합의 재구성에 의한 외부 영향을최소화하는 디지털 계전기의 연산 방법
JP2014016254A (ja) * 2012-07-09 2014-01-30 Keihin Corp セル電圧監視装置
JP2018033257A (ja) * 2016-08-25 2018-03-01 住友電気工業株式会社 充放電制御方法、電池システム及び蓄電池システム

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JP2014016254A (ja) * 2012-07-09 2014-01-30 Keihin Corp セル電圧監視装置
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