JPH0828932B2 - 円筒状物品およびその用途 - Google Patents

円筒状物品およびその用途

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JPH0828932B2
JPH0828932B2 JP61170711A JP17071186A JPH0828932B2 JP H0828932 B2 JPH0828932 B2 JP H0828932B2 JP 61170711 A JP61170711 A JP 61170711A JP 17071186 A JP17071186 A JP 17071186A JP H0828932 B2 JPH0828932 B2 JP H0828932B2
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スティーブン・エドワード・シィーハン
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レイケム・コ−ポレイシヨン
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    • H02G15/18Cable junctions protected by sleeves, e.g. for communication cable

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、特定の構造の二重壁チューブを有して成る
物品、特に電気的保護を包含する環境的保護、ならびに
ケーブルおよびパイプのような基材の接続または機械的
な保持に適する物品に関する。また、該物品は、閉塞ま
たは口出用物品としても有用である。
本発明は、特定の分野の用途に限定されないが、保護
および接続のためのケーブル付属品およびパイプライン
産業に特に適用性が見出される。従って、本発明を、こ
れらの用途に関して説明する。
[従来の技術] 腐食のような環境的な損傷を防止するために、あるい
は電気的絶縁を提供するために、ケーブルまたはパイプ
の回りにカバーリングを提供することは、しばしば必要
である。カバーリングは、テープラッピングにより行う
ことができる。テープラッピングは、種々の寸法の基材
に幅広く適用できるが、適当に使用するには技術を要
し、たとえ技術があっても長時間接続しないか、あるい
は厳しい環境に耐えることができない。一般に必要なこ
とは、ぴったりとした基材への適合、種々の寸法の基材
への装着の可能性、確実な実効寿命(ケーブル付属品の
分野では、しばしばケーブルと同じであり、例えばケー
ブルでは30年)および電気絶縁性または水不透過性のよ
うなある種の機能性である。
テープにより成される不十分な封止を解決するため、
例えばアメリカ合衆国特許第3,086,242号(クック(Coo
k)ら)、第3,279,819号(ウェットモア(Wetmore))
および第3,455,336号(エリス(Ellis))に開示されて
いるスリーブのような寸法回復性、一般に熱収縮性物品
が提案されてきた。膨張された状態で提供されるそのよ
うな物品は、加熱時に緩む。従って、例えば、スルーブ
は封止すべきケーブルのある位置のまわりに容易に配置
することができ、次いで、加熱してケーブルにしっかり
係合させる。3:1またはそれ以上の収縮比が、容易に得
られ、従って、そのような収縮性物品は、ケーブルの寸
法の範囲で、あるいは断面寸法が変化するケーブルに使
用してよい。熱収縮性物品は、ケーブル付属品およびパ
イプライン産業の分野において幅広く使用されており、
優秀な性能を得ることができる。
しかしながら、欠点も存在する。当然ながら、熱源が
必要であり、このことは、ある環境では不便であり得
る。更に、最も小さい熱収縮性物品以外のすべてについ
ては、収縮を起こさせるために、ある環境は危険であり
得るプロパンまたは他の直火のトーチを使用するのが常
套であった。例えば、ガス管またはガス管に隣接して走
るケーブルを補修する場合、ガスの供給を停止する必要
があり、ある国では、トーチのようなものの使用が禁止
されている。同様な問題が、鉱山のケーブルにも生じて
いる。
この問題は、冷収縮性製品の研究を行わせることとな
った。束縛手段により膨張させた構造に保持した、半径
方向に膨張させた弾性スリーブが提案されている。膨張
スリーブは、未膨張の構造に回復し、ケーブルまたは他
の基材に合致することができるように束縛手段を除去す
る必要がある。この型の物品は、アメリカ合衆国特許第
3,515,798号(シーバート(Sievert))、第4,070,746
号(エバンズ(Evans)ら)および第4,506,430号(グー
ゼイ(Guzay))に記載されている。グーゼイの特許で
は、弾性スリーブは、内部支持体により半径方向に膨張
された状態で保持される。スリーブは、折った層の間に
潤滑剤が入れられて折り畳まれている。このスリーブを
適用する場合、上側の層を支持体からケーブルに滑ら
せ、支持体を反対方向に引くことにより、弾性スリーブ
の残りの部分がケーブルに滑って配置される。この方法
によるスリーブの適用では、潤滑剤が、ケーブルとスリ
ーブとの間に入り込むことになる。このことは、シーラ
ントまたは接着剤を使用してケーブルにスリーブを封止
することを困難または不可能にする。また、輸送または
貯蔵中、弾性スリーブを膨張させた構造に保持する必要
があるので、「残留伸び」として知られる問題が生じ
る。この問題は、束縛から解放された場合に元の未膨張
の構造に完全に回復しないというような膨張させた構造
に残ることになるエラストマーの性質である。更に、こ
の型の製品の欠点は、束縛手段には製造のコストが余分
にかかるということである。
もう1つの方法は、延伸した状態で弾性スリーブの中
央部分を支持し、中央の支持体の上にスリーブの端を巻
き上げることである。使用時には、支持体および巻き上
げスリーブを、基材の上に配置する。次いで、スリーブ
の端を元に戻し、基材と接触させる。そのような物品
は、アメリカ合衆国特許第3,878,320号(ミクソン,ジ
ュニア(Mixon Jr.)ら)およびイギリス国特許第2,09
9,638号(ピレリー(pirelli))に記載されている。こ
の場合も、物品は残留伸びをもたらすことがある膨張さ
せた構造で保持される。
さらに他の方法は、適用するケーブルまたは他の基材
に締り嵌めを提供する成形した分離可能コネクターを使
用する方法である。しかしながら、各デバイスは、必要
な締り嵌めを提供するために正確な寸法である必要があ
り、たとえ、寸法が正確であっても、封止は、基材の表
面の不完全性のために信頼できないことすらある。その
ようなデバイスは、一般に「押込式」と呼ばれ、その例
はアメリカ合衆国特許第4,400,048号(サックス(Sack
s))に記載されている。
更に、異なる方法がアメリカ合衆国特許第3,897,088
号(ベインハー(Beinhaur))に記載されている。そこ
では、膨張時に、装着する基材の外寸より大きい寸法に
なるまで直径が増加する、タイヤ用の内側チューブに類
似のデバイスが記載されている。次いで、デバイスを所
定の位置まで基材に沿って滑り込ませ、そこで小さくな
り、基材に合致さする。欠点は、デバイスを装着または
除去するための治具が必要であることである。
[発明の構成] 回転(以下に説明する。)することができ、特定の構
造を有し、一定の材料特性を有する二重壁チューブを使
用して、種々の寸法の基材にしっかりした係合が達成で
きることが見出だされた。
二重壁チューブの考え方だけは、当然ながら、例えば
アメリカ合衆国特許第3,978,531号(アイロン(Ilo
n))および第4,228,792号(リス−デイビィーズ(Rhys
−Davies))により既知である。これらの内の最初のも
のの場合、二重壁の2枚の壁の間のガスの充填体積が大
きい二重壁チューブは、寝たきり患者を傷付けること無
く持ち上げるために使用される。チューブは、患者の側
に、患者に対して垂直に置かれ、ロッドがチューブの離
れた端に押し込まれる。ロッドを押し込むと、チューブ
の内壁とロッドとの摩擦は、次第にチューブを裏返しに
し、即ち、回転させる。従って、チューブは、患者の下
で這う。この回転作用は、本質的には、チューブの2つ
の端の間、即ち、一方の端でチューブの外壁上で作用す
る患者の体(および患者が横たわる表面)と反対の端で
内壁上で作用するロッドとの間の圧縮作用によるものと
考えられる。
上で引用した2番目の特許明細書も医療技術からのも
のである。それには、患者の腕に沿って回転し、腕から
血液を押し出し、手術の準備に止血器を適用できるよう
にする、壁間の充填体積の大きい二重壁チューブが記載
されている。使用前に、内壁が無くなり、外壁が膨張す
る程度まで、チューブは2枚の壁の間で膨らまされる。
これらの従来技術のデバイスの各用途は、一時的に保
持し、しばらくの後、デバイスは除去される場所に移動
させる作用から成る。このデバイスは、基材の回りで静
的に所定状態にある場合、その機能を果たさない。本発
明者らは、例えばケーブル付属品、パイプラインまたは
他の産業に有用な環境的封止または他の機能を提供する
ことができる構造および材料特性のデバイスを発明し
た。
即ち、本発明は、部材と部材に隣接する壁との間で相
対的な滑り運動が実質的に無く、二重壁の2枚の壁間の
相対的な(ずれと表現してもよい)滑り運動により長い
部材に沿って連続的に回転できる二重壁チューブを有し
て成る物品を提供し、該二重壁は、 (a)2枚の壁間に閉領域を規定し、 (b)2枚の壁間に、固体または液体から成る摩擦減少
手段を有し、 (c)好ましくは100%伸びにおける割線モジュラスが2
4.7Kg/cm2(350psi)以下の弾性材料から成り、 該液体が非硬化であるならば、該閉領域の容積は、基
材に隣接する物品の壁が正の引張歪下にあるような寸法
の基材を物品が囲む場合、物品の壁の間の平均距離が壁
の平均厚さの10倍以下であるような容積であり、 チューブは、外壁の一番端と内壁の反対の一番端との
間に加えられた軸方向の圧縮力にさらされた場合、回転
というより、むしろバックリング(腰折れ)、好ましく
は蛇腹状のバックリング、あるいは筒状のバックリング
を生じるような構造である。
回転というよりむしろバックリングを生じるという表
現は、次のような意味である。圧縮力は、加えられた
時、零からバックリングまたは回転を引き起こす値まで
徐々に増加すると考えられる。十分に大きい衝撃に付さ
れた場合、物品は、疑いもなく直ちにバックリングを生
じる:しかしながら、理にかなう装着条件が重要であ
る。力を両端に加える場合、上の定義は、バックリング
を必要とし、本発明の二重壁チューブに必要な相対的な
滑り運動は、片端の内壁とその端に近い位置の外壁との
間に圧縮力を加えることにより達成することができる。
このことは、後で第3a図との関連で後で述べる。従来技
術の物品(アメリカ合衆国特許第3,978,531号)は、回
転運動を生じさせるために端から端への圧縮力を必要と
する。
連続的に回転するというのは、二重壁の第1および第
2壁の間の相対的な滑り運動またはずれが、第1および
第2壁が位置を入れ換え、次いで元の構造に戻るように
連続し得るという意味である。そのような完全な回転
は、所定の多くの回数だけ続けられるのが望ましいが、
1回だけできることが必要である。(硬化性組成物が、
壁の間に供給されてよく、硬化が回転が可能な時間を制
限することある。)従って、物品は長い部材に沿って、
回転でき、所望の位置に置くことができる。当然なが
ら、第1および第2壁は、ある時間において、片方は基
材に隣接する内壁であり、他方は内壁の上に横たわる外
壁であることを除いて、相互に区別することができな
い。従って、回転作用が起こるにつれ、各壁を構成する
壁材料の部分は連続的に変わっていく。第1壁、第2
壁、内壁または外壁という場合、その時間での位置によ
り判別できる壁の位置を単にいうだけであり、構造的特
徴を暗示するものではない。回転作用は、円筒上基材の
上の二重壁チューブの縦軸部分を考えることにより、う
まく想像できるであろう。チューブは、基材のどちらか
の側のキャタピラー軌道(キャタピラーは商標)と考え
られる。チューブは、キャタピラー軌道の回転により基
材に沿って進むことができる。このことは、キャタピラ
ー軌道を構成する内壁と外壁間のずれを伴い、一般に内
壁と基材との間のずれを避ける。
二重壁チューブという場合、回転作用が生じ得さえす
れば、追加の壁または層を除外するものではない。
物品は、二重壁チューブ自身に加えて、他の要素を有
して成ってよい。チューブは、例えば、チューブが出口
を構成するハウジングのようなより大きいデバイスの部
分であってよい。第2番目の例では、物品は、チューブ
自身に加えて封止手段を有して成ってよい。第3番目の
例では、チューブに安定化させるフレームのような手段
を与えてよい。別の例では、物品がエンドキャップとし
て使用できるように、通路を塞ぐ手段を与えてもよい。
この場合、一般に物品ではないが、チューブ自身は、上
述のように連続的に回転できる。
チューブは、実質的に内壁および外壁にわたり、均一
な性質、特に応力除去した(必ずしも断面が円形である
必要はないが、そうであってよい)周囲を有することが
好ましい。このことは、回転して行く基材に沿った位置
に関係なく、同一の機能性、例えば封止特性を物品が有
するために好ましい。二重チューブが、基本的には反対
側の端を一体に接続するようにその半分の長さに沿っ
て、柔軟なチューブを内側を外に(または外側を内に)
裏返しにすることにより製造する場合に、そのような応
力除去した周囲の均質性が生じる。摩擦減少手段は、で
きた二重壁の間に入れられる。二重壁チューブは、2本
の同心のチューブの各端を一体に接続することにより製
造してよい:この場合、一般に最初に内側であるものと
最初に外側であるものとの間に応力除去された周囲の差
が存在するが、それは実質的である必要はない。内壁お
よび外壁に沿った最大無応力周囲は、最小基準で、好ま
しくは20%以下、より好ましくは10%以下、特に5%以
下、より特に2%以下の幅で最小無応力周囲より大き
い。
本発明の物品は、どんな長さであってもよい。一般に
30m(100フィート)以下、しばしば15m(50フィート)
以下である。物品を使用する基材に依存するが、本発明
の物品は、代表的には約5〜130cm(2〜50インチ)、
特に13〜80cm(5〜30インチ)の長さである。
物品の外径は、所望のどんな寸法にもできるが、代表
的には125cm(50インチ)以下、一般に50cm(20イン
チ)以下、好ましくは2.5〜15cm(1〜6インチ)であ
り、用途に依存する。内径は、好ましくは0.2〜120cm、
より好ましくは0.5〜50cm、特に1〜10cmである。
物品の長さと外径の比も、適用する用途に依存する。
しかしながら、比は、好ましくは5以上、より好ましく
は7以上、特に8以上である。代表的な値は、5〜12で
ある。特に二重壁間の摩擦減少手段の体積が小さいその
ような形状の物品は、一方の一番端における外壁と反対
の一番端における内壁との間に加えられる圧縮力にさら
されると、(回転というより)バックリングを生じる傾
向がある。結果として、本発明の物品を装着する好まし
い方法は、次のようになる:回転作用は、(例えば、覆
う基材の端のような)一方の端における内壁とその端か
ら少し、例えば、7cm以下、好ましくは0.5〜5cm離れた
(例えば、装着施工者の手のような)位置における外壁
との間に剪断力を加えることにより、少なくとも開始さ
れる。この方法は、環境的封止を確実に行う場合に必要
であるように、基材に物品を装着した時に内壁および外
壁の両者が張力下にある物品の使用に、特に適当であ
る。それ故、内壁および外壁の両者は、物品が基材の上
を回転して行くにつれ、膨張される必要があり、一般
に、基材の上にある外壁の部分は、基材にやがて到達す
る必要のある残りの部分より大きい張力下にある。この
張力の差は、内壁と外壁とを分離する流体を、基材にや
がて到達する物品の端、即ち、張力の小さい端に追いや
ることになる。基材上の端での内壁および外壁は分離さ
れなくなり、摩擦が回転作用を止めるようになる。従っ
て、以下に述べるような方法の選択により、摩擦減少手
段の移動を制限する。一見関係があると見える従来技術
の二重壁物品に関して開示されており、物品の異なる用
途および装着方法の故に必要であった大きい充填体積で
あれば、壁を分離する流体の移動という問題は無い。そ
の理由は、一般に物品の外径は基材の外径より大きく、
内壁は、初め完全につぶされ、記載されているように物
品が機能するために膨張させる必要が無いからである。
基材に隣接する壁が正の引張歪下にあるような寸法の
基材上で、物品が回転された場合、チューブ(即ち、外
壁)の外径は、物品(即ち、内壁)の内径の好ましくは
1.5倍またはそれ以下、より好ましくは1.3倍またはそれ
以下、特に1.2倍またはそれ以下である。上述のように
壁間の距離は小さいのが好ましいので、両者が実質的に
等しいのが最も好ましく、壁の厚さもチューブの直径と
比較して小さいのが好ましい。壁間の距離は、上述のよ
うに壁の平均厚さの10倍以下、好ましくは8倍以下、特
に5倍以下、より特に2倍以下、最も特に1倍以下であ
り、一般に0.0003倍以上、代表的には0.001〜0.5倍であ
る。
内壁および外壁は、それぞれ好ましくは0.0025〜1.3c
m(0.001〜0.5インチ)、より好ましくは0.05〜0.65cm
(0.02〜0.25インチ)、最も好ましくは0.15〜0.25cm
(0.05〜0.1インチ)の厚さである。壁の材料は、当然
ながら回転作用が生じ得る程度に十分に柔軟である必要
があり、破断点伸びが、好ましくは少なくとも20%、よ
り好ましくは少なくとも40%、特に少なくとも100%、
より特に少なくとも200%、最も特に少なくとも500%、
さらにより特に少なくとも700%である。これらの数値
は、ASTM試験D412−83による。
物品の壁を延伸してよい程度により、物品を装着する
基材の最大寸法が決定される。基材の外径は、本発明の
物品の内径の1.0〜8倍であるのが好ましい。より好ま
しい範囲は1.1〜5倍、特に1.1〜2.5倍である。例えば
ケーブルまたはパイプを封止するために物品を使用し、
マスチックのような別の封止材料を封止促進のために使
用する場合、基材の直径は封止材料を含んで考慮する必
要がある。例えば基材の上に膨張し得る物品を配置する
ようなある用途では、本発明の物品と基材との間の封止
は必要ではなく、この場合、基材に配置された場合、内
壁は正の引張歪下にある必要がない。そのような例で
は、物品の内径は基材の外径より大きくてよい。この場
合、基材の外径は、物品の内径の好ましくは少なくとも
0.75倍、特に0.9倍である。
より大きい寸法の基材に物品を装着する難易度は、壁
を構成する材料の引張応力に依存する。物品は、上述の
範囲の寸法を有する基材上に手で装着できるのが好まし
く、上述の方法を使用して物品の端とその端に近い部分
に剪断力を加える。材料は、好ましくは21.1Kg/cm2(30
0psi)以下、より好ましくは14.1Kg/cm2(200psi)以
下、特に10.6Kg/cm2(150psi)以下、より特に9.2Kg/cm
2(130psi)以下の100%伸びにおける割線モジュラス
(ASTM D412−83により測定)を有する。有用な範囲は
5.6〜10.6Kg/cm2(80〜150psi)である。多くの用途で
は、90以下、好ましくは60以下、より好ましくは40以下
のショアー(Shore)A硬度(ASTM D2240により測定)
が好ましい。材料は、好ましくは少なくとも150%、よ
り好ましくは少なくとも500%、特に少なくとも900%の
極限破損点伸びを有する。−20℃、特に−40℃の小さい
温度脆性(ASTM D746により測定)が好ましい。
二重壁を構成する材料は、少なくとも2つのことを考
慮して選択される。第1に、一定の寸法または形状の基
材、あるいは一定の範囲の寸法または形状の複数の基材
に装着するか、あるいは沿わせて使用するのに必要な回
転作用ができることが必要である。ここで重要な特性に
は、可撓性、ある伸びにおける引張応力、破断点伸びお
よび摩擦減少手段を保持する能力が含まれる。2番目に
考慮すべきことは、装着した製品の機能面の必要性であ
る。例えば、環境的保護を提供する必要がある場合、一
定の機械的強度、耐摩耗性、耐切断性および湿気不透過
性などが必要である。電気的機能を有する必要がある場
合、絶縁材としての高い固有抵抗、スクリーンまたは他
の導体としての低い固有抵抗、あるいはストレス勾配緩
和のための中程度の抵抗が必要である。一定の周波数に
おいて一定の比インピーダンスを有し、非トラッキング
性が必要であり、あるいは高電気放電下での耐腐食性が
必要であったりする。厳しい環境下で使用する場合、あ
る種の封止材料との相溶性、耐紫外線性、耐菌性、耐酸
化性、耐応力緩和性、難燃性、耐溶剤性または低含水性
などが必要である。そのような特徴は、ある種の従来技
術の製品、例えば熱収縮性スリーブに必要であることは
既知であり、ポリマー関係の当業者には適当な材料を製
造する方法がわかるであろう。本発明により、当業者
は、この明細書で説明する回転作用による装着性と上記
の機能的必要性の1つまたはそれ以上を組み合わせた種
々の新規で進歩的な製品を製造することができるであろ
う。
物品の壁を形成するのに使用できるエラストマーの例
としては、次のようなものがある:天然ゴム、ポリイソ
ブチレン、ポリイソプレン、イソブチレン−イソプレン
コポリマー、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエンコ
ポリマー、エチレン−プロピレンコポリマー、エチレン
−プロピレン−ジエンターポリマー、ポリクロロプレ
ン、エチレン−エチルアクリレートコポリマーのような
アクリル系ゴム、エピハロヒドリンホモポリマーおよび
コポリマー、アクリロニトリル−ブタジエンコポリマー
のようなニトリルゴム、ポリジメチルシロキサンのよう
なシリコーンゴム、ポリスルフィド、ヘキサフルオロプ
ロピレン−テトラフルオロエチレンコポリマーおよびタ
ーポリマーのようなフルオロカーボンエラストマーなら
びにポリウレタンなど。セグメント化ポリエーテルエス
テルブロックコポリマー、ポリエステルウレタンおよび
ポリエーテルウレタンなどの熱可塑性エラストマーも使
用できる。ポリマー材料は、基材上で付加的な圧縮力を
提供するために、(一般にはそうではないが)熱収縮性
であってもよい。材料は、例えば化学的にまたは電子線
照射により架橋してよい。
他の配合してよい材料は、エラストマーのような熱可
塑性ポリマー、あるいは例えばアルミニウムまたは鋼の
ような金属を包含する。金属は、好ましくは0.00025〜
0.013cm(0.0001〜0.005インチ)の厚さの箔の形態で使
用される。そのような箔は十分に柔軟であり、要すれ
ば、例えば波型にすることにより弾性的におよび/また
は塑性的に変形させることができる。これらの材料は、
ストリップまたは他の部品として単独で、エラストマー
のストリップまたは他の部品に分散させて、弾性的壁上
の全部または部分的に積層または付着させて、あるいは
他の方法で使用してよい。金属層は、例えば水蒸気遮断
層として、あるいは電気スクリーンなどを提供する目的
で物品を導電性に変えるために使用してよい。箔は、好
ましくはチューブの材料の軸にできるだけ近い位置に配
置される。
壁は、要すれば実質的に不透過性にかえるためのマト
リックス材料を有する、例えば編組した、織ったまたは
編んだ円筒状繊維製品から成ってよい。1種、2種また
はそれ以上の異なる繊維を用いてよい。一般に次のよう
な繊維を組み込むことができる:エラストマー系、熱可
塑性系、セルロース系、蛋白質系、ガラス系、セラミッ
ク系あるいは金属系あるいはそれらの混合物など。繊維
製品の構造により、二重壁チューブが半径方向に膨張で
きるのが好ましい。熱回復性布地は、基材上へ付加的な
圧縮力を加えるのに使用してよい。適当であれば、上記
のエラストマーは、繊維状の形態で使用してよい。
壁は、例えば、繊維または繊維製品で補強した弾性材
料のような複合材料から成ってよい。補強繊維は、ポリ
マー系、ガラス系、セルロース系、カーボン系、グラフ
ァイト系、金属系またはセラミック系材料などから成っ
てよい。繊維は、例えば引張強度を向上させるためにチ
ューブの軸方向に向けてよい。更に、壁は、要すれば、
壁に沿って異なる性質を与えるために、例えば異なる材
料のストリップのようなセグメントから成ってよい。し
かしながら、壁は、一般に回転運動が容易に起こるよう
に表面全体にわたり十分に柔軟でなければならない。
二重壁チューブの各壁は、例えば積層または同時押出
により形成される複数の材料の層から成ってよい。例え
ば、外壁および内壁の片方または両方は、例えば気体の
拡散遮断層として有効なブチルゴム、あるいは上述のよ
うな金属層から成る内側層(即ち、二重壁内の閉領域に
面する層)、および例えば優秀な耐候性を有するエチレ
ン−プロピレン−ジエンターポリマーゴムの外側層から
成ってよい。同様に、電気的性質または化学的性質の組
み合わせを与えてよい。
二重壁を構成する2枚の壁は、同一または異なる材料
から成ってよく、同一じまたは異なる厚さであってよ
い。同一の材料で、同じ厚さである場合、1本のチュー
ブの内側を外側にするか、あるいは外側を内側に部分的
に裏返し、その端を一体に接続することにより製品を製
造するのが好ましい。2枚の壁が異なる場合、2本の同
心のチューブの2箇所の端を一体に接続するもう1つの
方法が好ましい。そのようなチューブは、例えば、押出
成形または形成形により製造してよい。
端相互の接続は、例えば回復性クランプまたはパッチ
による、一時的または永久的なものであってよい。端
は、直接に、あるいはその間に柔軟であるのが好ましい
材料の1つまたはそれ以上のセグメントを使用して接続
してよい。そのようなセグメントは、例えば接続するチ
ューブの端より僅かに大きいまたは小さい直径の円筒状
のストリップから成ってよき、端の間の突合せジョイト
を接続するように配置される。従って、物品は二重壁チ
ューブそのものに加えて、壁用のセグメントを有するこ
とがある。
チューブの端をこのような方法で接続すると、壁の間
に閉空間を有する二重壁チューブが製造される。摩擦減
少手段は、端を接続する前に供給してよい(このこと
は、チューブの一方または両方の表面が処理されている
態様、あるいはチューブが、摩擦減少手段を構成できる
固有の低摩擦表面を有する態様を包含する。)か、ある
いは摩擦減少手段を、例えばバルブのような封止可能な
開口部を通じて、後で挿入してよい。そうすると、物品
が軸方向に回転する場合、内壁および外壁は相対的にず
れることができる。物品は、軸方向の運動に限定される
必要はなく、壁の間の半径および/円周方向の相対的な
運動もある程度可能である。
一般に、摩擦減少手段は、少なくとも最初の基材上へ
の回転作用の間は、該手段の移動を防止または制限する
手段を必要とする。摩擦減少手段の好ましい例をあげる
前に、好ましい態様では物理的に別のものというよりむ
しろ摩擦減少手段の性質であるので、移動制限手段につ
いて説明する。分離流体の抑制されない移動が本発明に
おいて問題となるが、従来技術では関係がなかった理由
は、前に述べたが、再びここで説明することにする。物
品が基材の端の上で回転するときに両方の壁を膨張させ
なければならない場合、分離流体は、残念ながらも、分
離流体を必要とする最も大きく膨張させられたチューブ
の領域からよそへ追いやられる傾向にある。内壁の膨張
を必要としない高体積充填の場合は、基材は、外壁の直
径より小さい直径を有し、この場合存在する分離流体が
大量であるので、この問題は認められない。しかしなが
ら、そのような物品は、本発明が提起する問題の解決に
全く不適当である。
どんな理論にも拘束されるものではないが、摩擦減少
手段は、それが液体である場合、おそらく境界の潤滑に
加えて流体力学的潤滑の維持により、作用すると考えら
れる。潤滑は、27kPa/cmの圧力勾配下で二重壁チューブ
の2枚の壁の間で保持できるのが好ましい。制限手段が
存在しない場合、つまり総ての分離流体が移動した場
合、各表面には潤滑手段の吸着された単分子層が残って
いるであろう。流体力学的潤滑(またはその原因となる
あらゆる現象)が維持される必要がある条件は、当然な
がら特定の用途に依存するが、次のような情報は有用で
ある。摩擦減少手段の移動は速度依存性であり、摩擦減
少手段の移動に時間がそれほどかからないという単純な
理由から、遅い場合はだめであるが、非常に素早い装着
は、うまくいくであろう。しかし、なんらかの制限手段
が好ましく、完全流体であり、その移動を防止する手段
を有さない(従来技術の二重壁チューブには好ましく、
その存在は先に規定した物品からは、除外されている)
単純ガスは、一般に所望の機能を果たさないが、人は素
早く物品を装着しようとする。更に、人が物品を装着で
きる速度は、その寸法、形状および上で回転させる基材
の寸法に依存する。物品は、弾性物品が延伸される条件
下で基材上に弾性物品を装着するのに使用されるが、潤
滑手段が移動する傾向を考慮する必要がある。基材が、
ケーブルスプライスおよび当然ながらケーブル端で生じ
るような、その長さに沿って寸法が激しく変化する(ケ
ーブルの分野では、遷移として知られる)場合、二重壁
チューブの装着していく前端から摩擦減少手段を拭き去
るような効果が有るので、この問題は特に重要である。
更に、物品を一度装着してそのままで放置するのか、あ
るいは(ケーブルの分野では、リエントリーという)後
に除去することがあるのかという考察も必要である。後
者の場合、物品が装着された遷移部分は、リエントリー
を防止するような摩擦減少手段の全部の移動を起こさせ
ないのが好ましい。移動が、発生したと判った場合、摩
擦減少手段の所望の場所への再導入は、チューブをしご
くことまたは他の手段により可能である。それ故、この
長期間の移動の制限は本質的ではないことが判り、多く
の場合では不可能であり、装着とリエントリーの間に何
年も過ぎるということに注意する必要がある。
摩擦減少手段を内壁または外壁に物理的に付着させる
ことにより、その移動を制限することができる。例え
ば、壁は低摩擦被覆を有してよい。2番目の可能性は、
物品の第2領域を変形させ、摩擦減少手段がそれを必要
とする第1領域から流れ去るのを防止する手段を提供す
ることである。
しかしながら、摩擦減少手段は、ここで述べたような
条件下で流体力学的潤滑を提供し続けることができるよ
うなレオロジー的性質を有する液体であるのが好まし
い。液体が二重壁チューブの壁の表面を、好ましくは80
℃以下、より好ましくは45゜以下、特に30゜以下の二面
角で湿らすことができるのが好ましい。ふさわしいレオ
ロジー的性質および壁を湿らせる能力は、壁を相互にず
れて滑らせるが、2枚の壁を一体に有効に押し付ける外
壁の張力および装着力のために生じるはずであった摩擦
減少手段の移動を制限する、摩擦減少系の壁に対するあ
る種の弱い結合ネットワークから、結果として生じると
考えられる。
潤滑系の好ましい挙動は、剪断速度と共に粘度が変化
するような性質に反映される。摩擦減少手段は、非ニュ
ートン性、特に高非ニュートン性液体(この語は、半固
体を包含する。)であるのが好ましい。(粘度が、剪断
速度の増加と共に減少する)疑塑性および/または(零
でないある降伏応力を有することを意味する)ビンガム
流体であるのが好ましい。20℃における粘度は、100秒
-1以上、好ましくは500秒-1以上、特に1,000秒-1以上の
剪断速度下で、好ましくは10,000センチポイズ以下、特
に5,000センチポイズ以下、より特に1,000センチポイズ
以下である。20℃に於ける粘度は、剪断速度1秒-1下で
次の値以上であるのが順次好ましい:1、50、100、200、
5,000、10,000センチポイズ。
好ましい粘度の絶対値に加えて、剪断速度と共に粘度
が低下する割合、即ち、非ニュートン性挙動の程度が重
要であることが見出だされた。少なくとも1〜100秒-1
の範囲にわたり、粘度は、少なくとも5倍、10倍、好ま
しくは15倍、特に15〜30倍降下するのが特に好ましい。
このファクターは、特に温度に依存しないが、20℃に保
つのが好ましい。
更に、摩擦減少手段が有するのが好ましい性質は、粘
性である。この性質は、液体の凝集強さに関するもの
で、曳糸性と見なすことができる。それは、伸び粘度に
より定量することができる。
粘性は、次のようにして測定できる。測定する液体の
サンプルを約0.5、直径約8cmのスズのカンに、少なく
とも5cmの深さまで入れる。液体にブレードを入れ、2kg
のロードセルを付けたインストロン(Instron、商標)
張力計・モデル112を使用してブレードを取り出すのに
必要な力を測定する。インストロンは100gフルスケール
で検定する。(液体により生じる抗力を増加させるため
に中を通る少なくとも1つの穴を有するのが好ましい)
ブレードは、上のジョー中に垂直に配置する。100gフル
スケールにおいて、インストロン記録ペンを零に設定す
る。次いで、スケールを20gフルスケールに変更し、ペ
ンの零点調整をする。記録計を200mm/分にするのが適当
な記録ができることが判っている。液体の入ったカンを
ブレードが中央に来るようにブレードの下に配置した。
ブレードが液体の表面に接触するようにクロスヘッドを
動かし、これは20mm/分の接近速度で行った。カウンタ
ーを000mmに、クロスヘッドを50mmに設定し、ストップ
モードを起動させた。次いで、液体に入れ、最小値に達
した時に、ストップウォッチを作動させる。カウンター
を000mmにリセットし、最小揚力を除去し、クロスヘッ
ド速度を1000mm/分に設定する。
25秒後、記録紙とペンを動かし始める。30秒後、クロ
スヘッドを上に向かって引き始める。
力は、時間の関数として記録される。得られた曲線
は、その後消滅する一時的な力を示す尖部を示す。これ
は、ブレードの慣性による。この尖部は無視してよい。
次いで、力は、時間と共に急に上昇し、最高値(Fpグラ
ム)に達し、次いで徐々に減少する。液体本体からブレ
ードを除去した後にブレードにのこっている液体の重量
を示す残留値に下がる。
この試験で測定される曲線の下の面積および最高値
(Fp)は、液体の粘性の指標を与える。曲線の下の面積
は、曲線の上部部分と、時間軸と、立上がり点から時間
軸に下した直線と、下降部分の変曲点での時間軸に降ろ
した接線でできる部分の面積と見なされる。Eとして得
られる面積の単位はg・秒である。可能であれば、各液
体について3回測定し、平均するのが好ましい。
摩擦減少手段は1g以上、好ましくは1.5g以上、特に2g
以上、より特に1.5〜7g、最も特に10g以上のFpで規定さ
れる粘性を有するのが好ましい。その値は、一般に30g
以下である。
Eの値は、好ましくは4g・秒以上、特に5g・秒以上、
より特に10g・秒以上、最も特に15〜100g・秒である。
その値は、一般に200g・秒以下である。
摩擦減少手段は、上述の範囲内のFpおよび上述の範囲
内のEを有するのが好ましい。
摩擦減少手段の上述の性質は、装着条件下、特に少な
くとも−40〜+60℃、より通常には−10〜+25℃の範囲
である装着温度において適用する必要があり、もしリエ
ントリーが必要である場合にも、該性質が維持されるの
が好ましい。しかしながら、多くの例では、物品は使用
中に、摩擦減少手段の性質を変えることもある高温にさ
らされ、例えば、粘性は高温または長い寿命の後に低下
することもある。当業者は、本明細書を読んだ後には、
粘性の損失を最小にした適当な潤滑系を設計することが
できるであろう。50℃において1年、特に60℃において
2年の保存寿命が望ましい。
次のような液体に(この語は、しばしばゲルといわれ
る組成物を包含する。)を摩擦減少手段として使用でき
る:グリセリンまたはグリコールのような多価アルコー
ル、あるいはポリアクリレート、ポリメタクリレート、
ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキシド、ポリアミ
ド、ポリアミン、グアーガム、キサンタムガム、アルギ
ネート、無水マレイン酸コポリマー、ポリビニルピロリ
ドン、ポリビニルアルコールのような溶解性ポリマー、
ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセル
ロースおよびヒドロキシエチルセルロースのようなセル
ロース誘導体を含有する水または多価アルコール系溶
液、シリコーン油、炭化水素油、鉱油および植物油のよ
うな油。溶液または分散相および連続相との他の組み合
わせを使用する場合、分散、溶解、ゲル化または他の安
定剤を使用することができる。そのような薬剤は、剪断
により裂かれ得る液体全体に広がった弱い水素結合また
はイオン結合マトリックスをおそらく形成することによ
り作用すると考えられる。
高粘性を有する好ましい溶液は、非常に高分子量の、
一般には僅かにゲル化したポリマーの高希釈溶液から成
る。200万以上、特に400万以上の分子量が好ましく、1
〜8重量%、特に2〜6重量%、より特に約3重量%の
濃度が好ましい。市販品の例は、ポリウォーター(Poly
water)F(商標。アメリカン・ポリウォーター(Ameri
can Polywater)社製、ミネソタ)と呼ばれる水系潤滑
剤である。
しかしながら、濃厚水系または非水系高分子溶液が好
ましい。第1の例は、プロピレングリコール90重量%、
分子量600万以上の微アニオン系ポリアクリルアミド0.0
5〜5重量%、好ましくは約0.5重量%、残部の水を有す
る溶液である。水の第1の機能は、ポリアクリルアミド
の溶解剤としての機能である。第2の例は、水中に0.05
〜5%のポリエチレンオキシドを含んで成る溶液であ
る。第3の例は、水中に0.05〜5重量%のポリアクリル
アミドを含んで成る溶液である。更に、殺生剤、界面潤
滑剤または安定剤のような成分を添加してよい。
本発明の物品の用途は、使用できる潤滑系の種類によ
り制限されるであろう。例えば、物品を高温下で装着す
る必要があるか、あるいは装着後に高温にさらされる場
合、二重壁チューブの膨張または破裂を裂けるために、
そのような温度において低い蒸気圧を示す液体を基剤と
する潤滑系を使用するのが望ましい。特別な例では、ス
プライスの封止または他の目的のために高電圧ケーブル
に物品を使用する。そのようなケーブルは、約90℃で作
動するように意図されているが、より高温になることも
あり、そのようなケーブルに関連する付属品は、130℃
まで作動できることが期待されている。従って、本発明
の物品は、130℃で機能でき、特に二重壁チューブの壁
をそれほど膨張させない程度の蒸気圧を130℃で有する
潤滑系であるのが好ましい。それ故、潤滑手段は、二重
壁内の条件下で、130℃以上の沸点を有するのが好まし
く、更に、130℃における蒸気圧が1bar以下であるのが
好ましい。
更に、摩擦減少手段の好ましい性質は、二重壁チュー
ブの壁の低または不透過性、および低毒性である。
ある態様では、固体または半固体が好ましい。使用で
きる半固体は、グリースおよびペーストなどのようなも
のを包含する。グリースの例は、00または000のNLG等級
を有する、例えばフィスケ・ブラザーズ・リファイニン
グ(Fiske Brothers Refining)社(オハイオ)が製造
しているMAG−00を包含する。
使用できる固体材料は、例えばタルク、コーンスター
チ、グラファイトパウダー、ガラスビーズ、セラミック
ビーズ、例えばポリテトラフルオロエチレンのポリマー
ビーズ、例えば物品に導電性または磁性などの性質を与
えることができる鉄または低融点合金などの金属球のよ
うな粒状材料を包含する。連続固体摩擦減少手段は、壁
の片方または両方の少なくとも一部分の内側表面の構成
部分として、またはその内側表面に接着されて使用して
よく、あるいはその内側表面を構成してよい。好ましく
は、固体は、例えば、超高分子量ポリエチレンまたはポ
リテトラフルオロエチレンなどの良好な潤滑性または比
較的低い摩擦係数を有するものが好ましい。
潤滑系が壁の構成部分でない場合、その量は、上述し
たように厚さにより決定するのが好ましい。その決定に
加えて、その重量は、二重壁チューブの壁の重量の好ま
しくは10倍以下、より好ましくは5倍以下、特に1倍以
下、より特に0.5倍以下であるのが好ましい。
より多量の摩擦減少手段を使用する場合、物品を基材
に適用した時、特に基材の直径が内壁の直径より相当大
きい場合、二重壁チューブは、風船のように膨らむか、
あるいは動脈瘤のようなものを形成することがある。言
い替えれば、実質的に均一な分布を維持することができ
るように壁に多くの潤滑系が有りすぎる場合、ある種の
基材について装着は困難になるか、あるいはある基材に
は装着不可能になろう。また、内壁と外壁との結合また
は他の接続の破損も発生するであろう。
ある例では、物品を装着した後に、潤滑系が固化する
のが好ましい。そのような固化は、リエントリーが必要
な場合に有用であるように、可逆的であってよい。固化
が起こる場合、安定で強靭な装着ができるので、壁間の
充填程度は、固化しない場合よりも高くてよい。固化
は、例えば、二重壁の間の潜硬化性接着剤系のように化
学的硬化により固化させてよい。そのような硬化系は、
潤滑系からなってよく、あるいは潤滑系に追加してよ
い。硬化系の例は、エポキシ系、アクリルおよびポリエ
ステル系、ならびにRTVシリコーン系を包含する。硬化
は、物品を基材上に所定のように配置する前または後の
いずれかに、加熱、硬化性成分を隔離する物理的遮断層
の破壊、成分の機械的混合、促進剤の添加、1種または
それ以上の硬化性成分の添加、あるいは電場または磁場
の適用などにより開始してよい。一般に、そのような系
は硬化して、実質的に更なる回転を防止し、基材の回り
に機械的に強いまたは圧力保持エンクロージャーを形成
する高架橋構造を形成する。
他の固化可能系は、例えば装着前に加熱し、次いで放
冷するだけでよい金属およびホットメルト接着剤のよう
な溶融性材料を包含する。
一度基材に適切に装着された場合に回転作用を防止も
しくは制限する、あるいは例えば水もしくは他の汚染物
質の侵入を防ぐ、または基材内の圧力保持のための環境
的封止を提供するか、あるいは補足する封止材料または
他の手段と共に物品を使用してよい。
例えば、回転は、物品の端または好ましくは両端に配
置されたブロック要素のような機械的手段により、基材
に物品の端をテーピングすることにより、物品の回りに
ホースクランプのようなクランプを適用することによ
り、あるいは摩擦減少手段にもよるが、内壁もしくは外
壁に穴をあける、または摩擦減少手段を除去することに
より防止してよい。
封止材料を、基材と内壁との間に、または外壁と動き
を防止する他の物体との間に供給してよい。そのような
封止材料は基材表面上に、物品の壁上に、あるいは物品
の装着時に所望のように配置される別の要素として供給
してよい。例えば、封止材料は、(テープ、ストリップ
およびバンドを包含する)シート形状で、それ単独でま
たは基材の回りを包む支持体材料の上に供給してよい。
物品と封止材料の組合せは、有用な組合せである。封
止材料を送出し、あるいは基材の回りで移動させようと
する機械的力に抗してその位置に封止材料を保持すると
いう機能を持つある種の従来技術のカバーおよび封止材
料により環境的保護を提供することは、当然ながら既知
である。カバーは締り嵌めが望ましく、封止材料に圧縮
力を加えることができる;それ故、当然ながら、滑り作
用は封止材料を追いやろうとするので、装着が問題であ
る。この問題は、上述の熱回復性スリーブの使用により
解決されるが、当然、実用においては、直火の使用を必
要とするという欠点がある。
本発明の物品は、基材に押し付ける圧縮力を封止材料
に適用でき、一方装着時に物品を移動させる傾向がある
ずれ(剪断作用)をさける。これは、当然、回転作用の
故であり、その為相対的滑り運動が、内壁と基材との間
ではなく、内壁と外壁との間で生じる。従って、物品
は、基材に封止材料を供給し、あるいは基材に封止材料
を押し付けるために使用してよく、その後物品を除去す
るか、あるいはその場に残してよい。また、物品は、パ
イプの内部または他の凹部表面に封止材料を供給し、あ
るいは封止材料を押し付けるために使用することができ
る。
封止または締付目的の物品と共に使用してよい封止材
料は、接着剤、シーラント、ゲルおよびセメント、なら
びにモルタルまたはコンクリートなどを包含する。封止
材料は、適当なあらゆる形態で使用することができる
が、特にテープまたはブロック形態の固体または半固体
が好ましい。
接着剤は、接触接着剤、感圧接着剤、硬化性接着剤お
よびホットメルト接着剤を包含する(温度および必要な
熱量は遥かに少ないので、熱回復性材料をしのぐ本発明
の利点は、熱を必要とする接着剤の使用により無くなら
ない。)。特に有用なテープ形状の感圧性接着剤は、イ
ギリス国特許第2,133,026号(レイケム)に記載されて
いる。硬化性接着剤は、例えば、エポキシ、アクリレー
トまたは不飽和ポリエステル、あるいはシアノアクリレ
ートが適当な例である嫌気性接着剤が包含されてよい。
ある程度回転した後に外壁が基材と接触する内壁になる
ので、所望により、2種またはそれ以上の成分から成る
硬化性接着剤の一方の成分を基材の上に、もう一方の成
分を物品の壁上、例えば外壁に配置してよい。硬化性接
着剤は、所望の寿命などを提供するように選択する必要
がある。
好ましいシーラントは、アメリカ合衆国特許第3,297,
819号(ウェットモア(Wetmore))に記載されているよ
うな、一般に25℃で1013センチポイズ以下の粘度を有す
る実質的に非結晶材料を含むマスチック、油およびグリ
ースを包含する。そのような材料は、本発明の物品によ
り与えられる圧縮力下流動することができ、その下の基
材に対して空隙または割れ目を充填する。この流動能
は、得られる環境的封止が基材の小さい(曲げ、熱膨張
ならびに収縮、および振動などの)運動に耐え、生じる
可能性がある小さい空隙が、物品に与えられた連続的な
張力により自己修復するということを意味する。
物品と共に使用できる封止材料の3番目の好ましい種
類は、ゲルであり、ゲルは、好ましくは50〜500(10-1m
m)の円錐貫入度、少なくとも100%の極限伸びを有する
材料を意味する。円錐貫入度は、標準の1:1スケール円
錐(円錐重量102.5g、シャフト重量47.5g)を使用し
て、静置したサンプルについて21℃(70゜F)±3℃で
ASTM D217−68に基づく方法により測定する。貫入度は
5秒後に測定する。極限伸びは、21℃(70゜F)±3
℃、速度50cm/分でASTM D638−80に基づく方法により測
定する。円錐貫入度は、好ましくは100〜350(10-1m
m)、より好ましくは150〜350(10-1mm)である。極限
伸びは、好ましくは少なくとも200%、より好ましくは
少なくとも500%である。更に、ゲルの弾性率は、好ま
しくは108ダイン/cm2以下、より好ましくは107ダイン/c
m2以下、特に106ダイン/cm2以下、より特に105ダイン/c
m2以下である。これらの数値は、周波数1Hzで平行平板
流動試験により、21℃(70゜F)±3℃で測定する。
ゲルとして選択される適正な材料は、用途に依存し、
特に、封止または他の目的のために、しばしば扱いにく
く予想できない形状の基材と密着するように変形する必
要がある場合、あるいは清浄なリエントリーが必要であ
る場合のような用途に幅広く使用してよい。環境的封止
が必要である場合、湿気に対する耐性が一般に望まし
く、菌類または他の分解に対する耐性が有用である。ゲ
ルは、物品および基材の材料と適合する必要があり、装
着時にその場で保持する表面粘着性を有してよい。
固有抵抗が少なくとも109Ω・cm、好ましくは少なく
とも1010Ω・cm、高電圧用途では好ましくは少なくとも
1012Ω・cmであり、誘電率が2〜6であるゲルが電気絶
縁には必要である。
例えば、高電圧ケーブルに関連して高温性能が必要で
ある場合、次のような材料が好ましい。この材料は、一
般には上述のゲルを連想するような外観を有するが、上
述の範囲外の円錐貫入度または極限伸びを(有さないの
が好ましいが)有してよく、15%以下のような低ゲル含
量であってよいので、本明細書では、ゲロイド組成物と
呼ぶ。ゲロイド組成物は、次のようなものを有して成
る:オレフィン性不飽和含量が10モル%以下で、重量平
均分子当たり0.1〜3個の架橋結合を有する架橋非シリ
コーンポリマー;分散した液およびポリマーの重量基準
で20〜95%の量でポリマー中に分散させた液体;ならび
にポリマー、液体および充填剤基準で0〜0.3の体積分
率vでポリマーおよび/または液体中に分散させた充填
剤。この組成物は、式: (1+2.5v+14.1v2)X ダイン/cm2 [式中、Xは、30℃で5×105以下、90℃で5×103以上
である。] で表される貯蔵モジュラスを有するのが好ましい。この
組成物は、式: (1+2.5v+14.1v2)Y ポイズ [式中、Yは、30℃で1×105以下、90℃で3×103以上
である。] で表される動的粘度を有するのが好ましい。この組成物
は、好ましくは1次ブロッキングを示す。
ある例では、例えば、高電圧電気ケーブルを接続する
ために使用するクリンプのような電気要素の回りの空隙
を充填するには、ある程度の電気導電率が望ましく、電
気放電を防止するためにストレス勾配緩和材料が使用さ
れる。従って、直流固有抵抗が107〜1011Ω・cm、好ま
しくは1010〜1011Ω・cmであり、比インピイーダンスが
60Hzで107〜1010Ω・cmであるゲルを使用してよい。
導電性ゲルもまた、使用してよく、適当な固有抵抗
は、104Ω・cm、好ましくは100Ω・cm以下である。
適当なゲルは、例えば、鉱油、植物油、または可塑
剤、あるいはこれらの材料の2種またはそれ以上の実質
的な存在下で、硬化性ポリウレタン前駆体のゲル化によ
り製造される。適当な量は、(特に、鉱油の植物油に対
する重量比が1:2〜5混合物の)油の場合、60〜80%
で、トリメリテートのような可塑剤の場合、30〜70%で
ある。
ゲルは、反応性シリコーンを非反応性エキステンダー
シリコーンと硬化させることにより製造することもでき
る。
液状ポリマーは、好ましくはブチルゴム、エピクロロ
ヒドリンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンモノマー
ゴム、水素化スチレン−ブタジエンゴム、ニトリルゴム
または機能性ポリイソブチレンから成る。分散させる液
体は、好ましくはパラフィン系油、ナフテネート油、芳
香油、液状ポリブテン、アルキルまたはアリールフタレ
ート、植物油、鉱油、トリメリテート、ポリエチレング
リコールのエステル、アルキルまたはアリールホスフェ
ート、水素化ウッドロジンのメチルエステル、液状ロジ
ン油、パイン油、ポリテルペンまたは非反応性液状ゴム
などから成る。充填剤は、例えば、粒状または繊維状物
を包含するどんな固体添加剤から成っていてもよく、例
えばストレス勾配緩和目的のためにように、熱的または
電気的伝導性を助長するように機能する。例としては、
カーボンブラック、チタン酸バリウム、酸化スズ、酸化
鉄、炭化珪素、金属など、補強剤、熱安定剤、殺菌剤、
殺生剤、難燃剤、例えばアルミニウム3水和物およびハ
ロゲン化難燃剤、洩れ指示剤、腐食防止剤、紫外線安定
剤、加工助剤ならびに耐衝撃性改良剤を包含する。ま
た、これらの添加剤は、ここで述べる他の材料と共に使
用してよい。
ゲルは、例えば、連続気泡発泡体または他の孔あき裏
打層に含浸させたようなテープ形状で供給してよい。
本発明の好ましい態様について、一般的に説明する。
どの場合においても、封止材料は、基材および/または
物品に適用してよく、次いで二重壁を有して成る物品を
基材上で回転させる。従って、封止材料は現場で適用し
てよく、あるいは封止材料を一部として有する物品を供
給してよい。
第1の態様では、物品は、ケーブルのスプライスに環
境的保護または電気的絶縁を提供するために、あるいは
ケーブルジャケットの損傷部の補修として作用させるた
めに、例えば1kV以下の(電源用および電気通信用ケー
ブルを包含する)低電圧ケーブル上で、または光ファイ
バーケーブル上で使用される。二重壁チューブは、好ま
しくは少なくとも150%、より好ましくは少なくとも200
%、最も好ましくは少なくとも500%、特に少なくとも9
00%の極限伸びを有する固有抵抗が1010Ω・cm以上、特
に1012Ω・cm以上の絶縁性材料から成るのが好ましい。
材料は、2〜6の誘電率を有するのが好ましい。材料の
吸水率は、小さいことが必要であり、好ましくは2重量
%以下、特に1重量%以下である。材料および摩擦減少
手段は、少なくとも90℃までの温度で長時間安定である
ことが必要である。残留伸びは、小さくなければならな
い。材料は、特に物品が屋外用である場合、カーボンブ
ラックの添加により達成されるような紫外線安定性を有
するのが好ましい。物品を上述の封止材料と共に使用し
てよい。そのような物品の他の用途は、ブスバー、ブッ
シュ、ヒューズ、エルボーコネクターおよび他の種々の
電気的接続、電線、特に溶融または損傷部分上のホース
および灌がい用パイプを包含するパイプおよびパイプラ
イン、沖合用石油リグのパイロン、旗用ポールおよびそ
の他の円形またはその他の断面形状の物品を包含する。
物品は容易に除去できるのが好ましい場合がある。物品
は、更に機械的保護のために、例えば外側チューブまた
は半シェルなどのケーシングのような追加の手段と共に
使用してよい。物品それ自身または追加の手段を有する
物品は、直径5cmの鋼球を40cm、好ましくは60cm、より
好ましくは90cmの高さから物品に落下させ実質的に損傷
を与える衝撃試験に合格するのが好ましい。基材が物品
より相対的に大きい場合、最初に物品を基材の端の上に
膨張させるので、初期の回転作用を助長する手段を使用
するのが好ましい。そのような手段は、物品が徐々に上
に乗って行くことができる基材の端に配置できるロート
または他の一般的に円錐形のまたは円錐台形の物体を包
含する。また、回転作用は外壁に取り付けた耳または突
起によって助長され得る。
ケーブルが、例えば3相電源の3本の導体のように、
2本以上の導体を有する場合、2本以上の二重壁チュー
ブを使用してよい。3相電源の場合、二重壁チューブ
は、3本のコアのそれぞれの回りに装着することがで
き、要すれば、更により大きい二重壁チューブを3本の
覆われたコアの回りに装着することもできる。
第2番目の態様では、物品は、一般に1kV以上、特に5
kV以上、しばしば11kV以上の高電圧ケーブル(スプライ
スまたはターミネーション)または他の導体に使用して
よい。従って、物品は、少なくとも次に掲げる層のうち
の少なくとも1つまたはそれ以上を提供する材料の1種
またはそれ以上を与え、あるいはそれと共に使用してよ
い:導体およびケーブルシールドに隣接するストレス勾
配緩和層、中間絶縁層、シールド連続性を提供する外側
導電層。ストレス勾配緩和を提供する適当な材料は、60
Hzで107〜1010Ω・cm、特に5×108〜5×109Ω・cmの
比インピーダンスを、ならびに1010〜1011Ω・cmの直流
抵抗を有する。そのような用途における導電層として適
当な材料は、104Ω・cm以下、特に100Ω・cm以下の固有
抵抗を有するのが好ましい。そのような材料のそれぞれ
は、適当な二重壁内の摩擦減少手段または分離手段と共
に、少なくとも100kV/cm、特に少なくとも130kV/cmの絶
縁耐力を有するのが好ましい。これらの層の2種または
それ以上が、物品自身により提供される(分離または摩
擦減少手段が、特に硬化する場合、それらが層を提供し
てよい。)場合、内壁および外壁が必要な異なる電気的
性質を有さない限り、外壁を切断し、基材上に巻き返す
ことが必要である。好ましい電気的性質は先に説明し
た。内側層は、空隙充填ストレス勾配緩和材料から成
り、第1絶縁物品がその材料の上を回転し、一般に第1
物品より長い第2導電性物品が第1物品の上を回転する
のが好ましい。このようにして、第2物品は、スプライ
スを越えて連続したシールドを提供することができる。
これに代え、または加えて、例えば、ワイヤーまたはブ
レード形態の別の導体により、連続したシールドを提供
してよい。高電圧ターミネーションを、非トラッキング
層およびストレス勾配緩和層の片方または両方を提供す
るために、本発明の物品の1つまたはそれ以上使用して
形成してよい。非トラッキング層は、ASTM D2303の液体
汚染傾斜平板試験において適当な性能を有する必要があ
る。材料は、非トラッキング性で、耐浸食性であるのが
望ましい。シリコーン材料およびEPDMゴムが好ましい。
第3番目の態様では、スプライスカバーリング、ケー
ブルジャケット修復および成端のようなケーブル保護
が、鉱山のような危険で厳しい環境で提供される。その
ような場合の二重壁チューブは、難燃化、耐摩耗性、耐
割れまたは裂け性材料から成るのが好ましい。ASTM D62
4,Die Cにより測定される耐裂け性は、好ましくは少な
くとも90N/cm(40ポンド/インチ)、特に150N/cmであ
る。チューブは、装着に熱を必要としないゲルまたはマ
スチックのような封止材料と共に使用するのが好まし
い。例えば、地面に沿ってケーブルが引張られることに
よる物品の回転を防止するために、少なくとも外壁を切
断し、基材の上に巻き返すことが好ましい。物品の片方
の端近くで切断する場合、物品の少しの長さが無駄にな
るだけであるので、両方の壁を切断してよい。
第4番目に、特にケーブルエンドキャップまたはパイ
ププラグのようなエンドキャップが提供される。この場
合、二重壁チューブは、自体本質的にエンドキャップで
ある物体と共に使用してよく、チューブは単にエンドキ
ャップをその場に保持するために機能する。別法では、
チューブは、ケーブルまたはパイプの端と衝接関係にあ
るブロック手段を保持することができる。ブロック手段
は、二重壁チューブの内壁の一部分に固定して供給して
よい。
第5番目の態様では、通信ケーブルスプライスに環境
的保護を提供する。そのようなケーブルは、例えば2400
対の導体を含むことができ、スプライスは、多数のクリ
ンプまたは他のコネクターが必要であるので、ケーブル
自身より相当大きい直径であることがある。二重壁チュ
ーブは、一方のケーブルの無傷のケーブルジャケットか
らスプライス領域を横切り、他のケーブルの無傷のケー
ブルジャケットまで伸びる場合に生じるような変化が有
っても容易に装着することができ、寸法の変化にも適応
することができる。スプライスの上に配置してよく、そ
の上にチューブを回転させるライナーと共に二重壁チュ
ーブを使用するのが好ましい。ライナーは、例えば、ス
プライスをまたいだ軸方向の引っ張り強度および衝撃強
度のような機械的強度を提供するために機能し、特にラ
イナーが金属要素を有する場合、水蒸気の遮断層として
作用することができる。分離または摩擦減少手段がチュ
ーブの装着後、硬化して実質的に硬質形状になることが
できる場合、ライナーを省略することが好ましい。ライ
ナーの好ましい場合がある形状は、(場合により、接着
テープにより巻き付けた構造が固定できる)スプライス
の回りに巻き付けることができるシート材料であり、テ
ーパー付フィンガーが、より大きいスプライスの束から
より小さいケーブルへの変化に応じて、巻き付けたライ
ナーに、テーパーの付いた端を提供するために内側に曲
げることができる冠状の端を有する。シート形状の代わ
りに、ライナーは2つまたはそれ以上の硬質半シェルか
ら成ってよい。
分岐ケーブルがスプライスと殆ど平行であるか、ある
いは他のケーブルと相互に小さい角度をなす、即ち、一
般にY字型の分岐したケーブルスプライスの回りに環境
的封止を提供することが、しばしば好ましい。そのよう
なスプライスは、その回りにある種のカバーを装着する
ことにより封止できるが、分岐したケーブルの間にある
股部分の封止に問題がある。そのような例には、分岐し
た通信ケーブルスプライス、あるいは例えば街燈のよう
な低電圧電源分岐ジョイントが包含される。封止は、本
発明を使用して、封止すべき領域にまたがるように二重
チューブをスプライスの上の位置まで回転させることに
より行うことができる。3本のケーブルを一般的にY字
型に接続する場合、スプライスから離れた位置に前以て
配置したチューブを、(他の2本に沿って回転させるこ
とも可能であるが)スプライスの上に来るまでYの足部
分で表されるケーブルに沿って回転させるのが便利であ
る。ある態様では、股部分は、チューブの内壁がケーブ
ルの形状に合致するように内側に変形されることによ
り、少なくとも部分的には自動的に封止される。この効
果は、二重壁内の充填体積が大きくなればなるほど大き
く、ケーブルに合致するために内壁は膨張させられるの
で、外壁の張力がより大きくなる。
これに代えまたはこれに加えて、封止材料を股部分に
提供してよく、封止材料は、二重壁チューブが回転して
配置された場合にそれにより変形できるように十分柔軟
であるのが好ましい。例えば封止材料そのものより大き
い剛性の封止材料であるせき板を、流れおよび変形を制
限するために供給してよい。好ましい封止材料は、上述
のマスチック、硬化性接着剤およびゲルから成る。封止
材料は、最初、例えば両側に凹部を有する断面のロッド
またはバーのようなブロック形態を有し、一般に股部分
の形状に合致する。しかしながら、チューブが上に来た
時に変形できるようにケーブルのプラウド(proud)を
伸ばす。封止材料が、低粘度である場合、好ましくは述
べたような形状の容器に一時的に保持するのが好まし
い。回転作用は、封止材料を圧縮するが、長さ方向に移
動させようとしないことに注目すべきである。それ故、
チューブは封止材料を完全に覆うように前進することが
できる。
上述の分岐方法により、一時的なクロジャー、アンテ
ナスプライスクロジャーまたは非加圧系ケーブルに好ま
しい封止を形成できる。しかしながら、加圧ケーブルの
長期間用クロジャーには、より強い封止が好ましい。そ
のようなより強い封止は、マスチックまたはゲルの代わ
りに、またはそれらに加えて硬化性接着剤のような接着
剤を使用することにより形成することができる。そのよ
うな接着剤は、上述のように使用することができる。別
法では、場合により、分離または摩擦減少手段としても
作用する接着剤または他の封止材料は二重壁内に入れ、
例えば、内壁に穴をあけることにより封止材料を外に出
し、股部分に封止材料が流れて行き封止を形成するよう
にできる。
上述の封止のいずれも、分岐ケーブルの間で内壁およ
び外壁(または内壁のみ)を相互に近づける手段により
補強することができる。イギリス国特許第2,019,120号
に記載されているような分岐クリップを使用してよい。
三股のクリップを使用する場合、中央の足は、上述のよ
うな封止材料から成ってよい。
更に、別の態様では、本発明はパイプのような2本の
長い基材間の機械的な、好ましくは耐漏れ性のカップリ
ングを提供する。ここで必要なことは、軸方向の引っ張
り強度、および要すれば(提供されることもある)基材
の表面の環境的保護より液密性である。二重壁チューブ
を、装着された内壁が少なくとも0.02の引っ張り歪下に
あるような寸法の基材と共に使用するのが好ましい。物
品は、パイプジョイントとして少なくとも3つの利点を
有する。第1に、相当な圧力を保持する耐漏れ性ジョイ
ントを形成することができる。第2に、治具を使用せず
に、非常に早くジョイントを形成し、または壊すことが
できる。一般には手で、容易に一方のパイプに沿って物
品を回転させることができ、そのパイプと接続するパイ
プとを端同志を突き合わせて配置し、両端をまたぐ箇所
まで物品を回転させて行く。封止は、上述の封止材料あ
るいはH型シールまたは他の機械的封止により補強して
よい。接続すべき基材が容易に圧縮される場合、二重壁
チューブが端から近い距離の位置で合致するように基材
の外側の回りに、あるいは内部支持体として、支持体が
供給されてよい。そのような支持体は、硬質チューブま
たは半シェルから成ってよく、あるいはその柔軟性故、
ブレード付チューブを用いてよい。
パイプカップラーとしての用途における物品の第3の
利点は、特に接続したパイプ間をわずかに曲げることが
できる柔軟性と優秀な液密性とを兼備できるということ
である。また、ジョイントは、一方の基材の振動を吸収
することができ、振動が他方の基材に伝搬するのを防止
または減少させる。物品は、回転運動を伝えるように機
能することができる。
物品は、ガスおよび石油用パイプなどだけでなく、特
に大規模な灌がいの水用ホースのパイプジョイントとし
ても有用である。非常に柔軟なパイプを接続する場合、
実質的に硬質の内部支持体を使用してよい。
7番目の態様では、物品は、基材に物体を供給し、あ
るいは基材に沿って物体を移動させるために使用するこ
とができる。一般に、物体は、基材の直径より小さい直
径の開口部をその中に有し、変形可能、特に弾性的に変
形可能であり、基材上に合致するように延伸する必要が
ある。しかしながら、搬送系として物品を使用すること
は、(例えば、セラミック製高電圧用シェドのような)
物体の変形が全く必要でない、または不可能である場合
でも有用である;その場合、物品は、基材と物体との間
のスペーサーまたはガスケットとして機能する。
装着は、次のようにして行うことができる。物品の端
を通常の方法、即ち、回転作用により基材の端に配置
し、次いで、物体の少なくとも一部分を物品上に配置す
る。次いで、力を加えて、物品を回転させる。力は、物
品の外壁と基材との間に、あるいは物体と基材との間に
直接に加えてよい。この力は、物品を回転させ、物体を
基材上に供給する。最初に、物品は基材と物体との間に
配置され、一般に距離が物品の長さに等しい物品の回転
作用により、物体はこの構造で基材に沿って移動する。
ある態様では、特に物体が柔軟である場合、物体の外側
が内側に裏返しになるような回転運動を続けることによ
り、物体を基材上に直接配置してよい。従って、封止材
料は、物体と基材との間に封止を提供するために、最初
に物体の外表面である箇所に適用することができる。物
品は、更に回転作用を継続することにより、あるいは装
着した物体の上を逆戻りさせることにより除去すること
ができる。
物品を高電圧成端のシェドの適用に使用する場合、物
品がストレス勾配緩和特性を有し、物品をケーブルとシ
ェドとの間にそのまま残しておくのが望ましい。そのよ
うな場合、特にシェドの除去が予想されない場合、潤滑
系は、固化させてよい。
物品は、基材に沿った特定の位置に物体を供給するた
めに使用してよい。この場合、一般に次の3つの内の1
つのことをする必用がある。第1番目は、物体を物品の
自由端上に配置する前に、基材の端の上へある距離だけ
物品を回転させること。第2番目は、物品を基材に沿っ
て回転させる前に、物品の上へある距離だけ物体を(例
えば、物品を潰すことにより)配置すること。第3番目
は、回転作用が、物体の端から始まるように物品の長さ
を選択すること。初めの2つの方法を行うために、物体
を供給する基材の端からの距離が判るようにすることが
できる印を、物品の表面にいれてよい。
基材上に配置された物体は、同様の方法により物品を
用いて除去または再配置することができる。除去を防止
する場合、物品に、1つの軸方向の動きを防止する手段
を供給してよい。例えば、軸方向の運動を制限するとげ
のような内側の突起を与えてよい。従って、物体は、基
材の端から基材に装着され、物品により端から除去され
るのが防止される。
8番目の態様では、二重壁チューブから成る物品は、
より大きいデバイスの一部であり、特に基材が中を通過
できるエンクロージャーのための出口を構成する。例え
ば、エンクロージャーは、ケーブルスプライスを囲み、
CATV(有線テレビ)スプリッターボックスまたは1つま
たはそれ以上の光ファイバーオーガナイザーを有する光
ファイバースプライスケースを有して成ってよい。その
ようなハウジングの出口は、例えば壁の穴に固定された
二重壁チューブから成るか、あるいは二重壁チューブを
取り付ける硬質円筒状の出口を有してよい。ケーブルま
たは他の基材は、二重壁チューブを通って(最大距離
は、二重壁チューブの長さおよびエンクロージャーに取
り付ける方法に依存するが)所定の距離だけ容易に押し
込むことができ、エンクロージャーの内側でもう1本の
ケーブルまたは他のあらゆるものと接続することができ
る。従って、二重壁物品は、ケーブルの回りで環境的封
止を形成し、エンクロージャーの内側を外部から隔離す
る。
9番目の態様は、ダクト封止からなる。種々のダクト
封止が(ケーブルとケーブルが通を通るエンクロージャ
ーの壁の穴との間で)上述の態様により提供されている
が、それは、ケーブルをエンクロージャーの中に移動さ
せることにより成し遂げられるものであり、一般にその
移動には制限がある。相互に相対的に固定された基材と
ダクトとの間にダクト封止を提供する場合、修正が好ま
しい。これは、相互に実質的に同心の二重壁の2本(ま
たはそれ以上)のチューブから成る物品により、行うこ
とができる。基材と第1二重壁チューブとの間の相対的
な滑り運動は、そのチューブの2枚の壁間の滑り運動に
より避けることができ、物品を基材の上に単に装着する
場合、必用なことはそれだけである。しかしながら、ダ
クト封止の場合、封止と基材との間の滑り運動に加え
て、封止とダクトとの間の滑り運動を考慮する必要があ
る。第1二重壁チューブの回りに配置された第2二重壁
チューブは、そのことを考慮する必要がある。従って、
一方でダクトと基材との間、および他方で内側物品の外
壁と外側物品の内壁との間に軸方向の力を加えることに
より、二重の回転作用が生じる。この軸方向の力は、チ
ューブ、あるいは1本もしくはそれ以上のロッドもしく
はコードまたは外壁および内壁に合致する他の手段を押
し続けるか、または引き続けることにより、加えてよ
い。他の態様のように、封止を補強するために、封止材
料を物品と共に使用してよい。また、二重物品が一度ダ
クトの適当な位置に配置されれば、更に回転するのを防
止するための手段を供給してよい。そのような手段は、
封止の両側の圧力差が予想される場合に、特に望まし
い。
本発明の10番目の態様では、ハーネスが提供される。
ワイヤーの束は、その上を回転する1本またはそれ以上
の二重壁チューブにより一体に保持される。長い基材の
上で長いチューブを滑らせる場合の摩擦の問題が回避さ
れるので、相当な長さのハーネスが、このようにして形
成される。ハーネスに分岐が存在することは、問題とな
らず、別々の二重壁チューブを、分岐の上に供給し、股
と分岐の両方の上を、分岐を通過するまで、二重壁チュ
ーブを回転させることにより、分岐の間にある主要な股
の部分を覆い、次いで、所定の位置に再び戻す。ケーブ
ルハーネスの形成に加えて、2本以上の基材を一体に機
械的に保持するために、二重壁チューブをそれらの上で
使用してよい。
11番目の態様は、ケーブルブロックを提供する。ここ
では、二重壁内に含有される分離または摩擦減少手段
が、排出され、所望の領域、例えば多芯ケーブルのコア
に供給され、そこで硬化または固化される。従って、ケ
ーブルジャケットが無いスプライスのような領域までケ
ーブルに沿って物品を回転させることにより、ケーブル
ブロックを形成できる。所定場所で二重壁の内壁に穴を
あけると、外壁の張力により、前以て中に閉じ込められ
ていた材料がケーブル中へ移る。材料の排出速度が十分
に小さい場合、外壁に接近するほうが容易であるので、
二重壁チューブが所定位置の片側にきた時に穴をあけて
よい。次いで、チューブを、所定位置に配置する。物品
は、ケーブルブロックの形成以外の目的にその中身を供
給するために使用することができる。材料の移動は、外
壁の張力のために自動的に起こり、あるいはテープを巻
き付けることにより、また膨張もしくは他の手段により
引き起こされ、あるいは相互に助長される。内壁のパン
クは、裏返し構造と見なせるものを有する物品にするこ
とに注意する必要がある。その結果、物品の外壁には、
加圧ケーブルのスプライスに装着された物品に生じるよ
うな内圧による剥離は発生しない。この特徴は、ブロッ
ク自身が物品に圧力が作用するのを防止する必要がある
ので、ケーブルブロックが供給されない場合、一層適当
である。物品が剥離しない理由は、内圧が、穴を通じて
物品の内側に作用し、従って、基材に内壁を押し付ける
ということである。この効果を達成するために、物品の
材料はある程度の強度を有する必要があるか、あるいは
物品の端における物品の膨張を防止する必要がある。
第12番目の態様では、パイプまたはパイプジョイント
の回りに環境的保護、断熱または漏れ補修が提供され
る。地域加熱パイプのジョイントの回りのように断熱が
必要である場合、ガスまたは発泡体、あるいは発泡性液
体のような断熱剤を閉領域に供給するのが望ましい。
明らかなように、本発明は非常に応用が自在である。
本発明により代替できる従来技術の物品または方法とし
ては、次のようなものがある:アメリカ合衆国特許第3,
610,291号(ヘスロープ(Heslop))、第3,950,604号
(ペネック(Penneck))、第4,118,260号(ベッチャー
(Boettcher))、第4,142,592号(ブラッセルマン(Br
usselmann))、第4,194,082号(キャンベル(Campbel
l))、第4,350,842(ノルフ(Nolf))、第4,400,579
号(ノルフ)、第4,409,426(ノルフ)、第4,426,413号
(フェントレス(Fentress))、第4,431,861号(クラ
バーン(Clabburn))、第4,466,843号(シミラーク(S
himirak))、第4,467,137号(パーゲット(Paget)
ら、第4,485,269号(シュタインベルグ(Steinber
g))、第4,478,486号(フェントレス)、第4,498,732
号(フェントレス)、第4,499,129号(クリドル(Krid
l))、第4,511,611号(モイソン(Moisson))および
第4,518,819号(ラーソン(Larsson)ら)、ならびにイ
ギリス国特許第2,110,479号(リンク(Link)ら)およ
び第2,125,637号(クラバーン(Clabburn)ら)。
本発明を、更に添付の図面を参照して、説明する。
例示した各適用例において、封止材料は、基材および
/または物品に適用してよく、次いで、物品を基材の上
で回転させる。図面では、種々の物品および基材を説明
しているが、いくつかの例では、簡単のために封止材料
を省略した。
代表的な物品の斜視図、横方向断面図および長手方向
断面図をそれぞれ、第1a、1bおよび1c図に示す。物品1
は、外壁2および内壁3を有して成る。連続した閉じた
二重壁構造を形成するために壁は接続されている。摩擦
減少手段4は、二重壁内に配置され、壁を分離するとと
もに、その間における相対的な滑り運動を可能にする。
壁部分は、例えば積層または同時押出により形成され
た複数の層から成ってよい。例えば、内壁および外壁
は、それぞれ例えば、有効なガス拡散遮断層であるブチ
ルゴムの内側層(即ち、二重壁構造内の閉じた領域に面
する層)、および優秀な耐候性を有するエチレン−プロ
ピレン−ジエンターポリマーゴムの外側層を有して成っ
てよい。
分離手段4は、内壁と外壁との間に供給される。その
ような分離手段は、固体、液体または気体であってよ
い。気体の例は、空気、酸素、二酸化炭素、窒素、アセ
チレンおよびヘリウムなどを包含する。気体は、好まし
くは0.07〜1.4Kg/cm2(1〜20p.s.i.g.)、より好まし
くは0.07〜0.7Kg/cm2、最も好ましくは0.14〜0.35Kg/cm
2のようなゲージ圧力に保たれる。更に、気体はその化
学的、物理的または電気的性質により選択される。例え
ば、6フッ化イオウのような絶縁性電気陰性気体が高電
圧環境下での用途に選択される。気体は、その場で固体
および/または液体成分から二重壁内で発生させても、
あるいはバルブなどを通じて外から入れてもよい。例え
ば、二酸化炭素は、酢酸と炭酸水素ナトリウムの混合物
からその場で発生させ得る。これらの成分は、最初は、
物品が装着されるまでポリエチレンフィルムのような遮
断層により隔離されている。次いで、遮断層を破ること
により成分が反応できるようになり、二重壁内で気体が
発生する。同様にアセチレンは炭化カルシウムと水から
その場で発生させ得る。
分離手段が気体から成る場合、円筒状物品はガスの圧
力が上昇した時に内側へ膨張できる必要がある。
本発明の物品は、一般に形状は円筒状であり、種々の
方法で製造できる。物品を製造する方法は一般に重要で
はない。好ましい製造方法を第2図に示す。この方法で
は、円筒状物品の所望の長さの約2倍のチューブ5を、
例えば押出成型により形成する。図に示すようにチュー
ブ5の端6、7を外に折り曲げ、重なりを形成する。固
体、液体または半固体の摩擦減少手段をこの時点で導入
してよい。例えば接着剤により端6と7を一体に固定し
て、二重構造の連続壁を形成してよい。ポリテトラフル
オロエチレン(PTFE)のような固体摩擦減少手段を使用
する場合、端6と7を折り返す前に、最初のチューブ5
の外表面にPTFEの層を貼り合わせ、または結合してよ
い。グリースを使用する場合、端6と7を折り返す前に
チューブ5の外表面にグリースを塗布してもよい。
もう1つの好ましい方法は、一方のチューブの直径が
他のチューブの直径より小さいようなチューブをそれぞ
れ押出成形し、同心の関係にチューブを配置し、次いで
チューブの端を一体に結合する。摩擦減少手段が固体の
場合、より小さい直径のチューブの外表面に該手段を有
利に適用できる。ガス状または他の分離手段、ならびに
液体および粒状または粉末の摩擦減少手段は、チューブ
の両端を接続する前に同心に配置されたチューブの間に
挿入することができる。摩擦減少手段は、また壁にある
小さな開口部を通じて適当な材料を注入することにより
壁の間の空間に入れることができ、次いで開口部を封止
する。閉じた二重壁の間の空間に摩擦減少または分離手
段の注入を可能にするために、壁にワンウェイバルブ、
好ましくは比較的平坦なものを取り付けることができ
る。これは、ガス状分離手段を使用する場合、特に有利
である。
円筒状物品は、例えばモールディングまたはキャステ
ィングなどのどんな方法で製造してもよい。物品の壁
は、例えば粉砕、溶解または溶融などの後の処理で摩擦
減少手段を形成する材料を有する固体円筒状物を浸漬被
覆することにより形成し得る。
壁は作られている特定の材料に適したいかなる方法で
一体に接続してもよい。そのような方法には、例えばホ
ットメルト接着剤による接着剤結合、溶融結合、超音波
溶接、加硫、締め付けまたはテーピングなどを包含す
る。壁の接続は、例えば柔軟な材料のパッチまたはスト
リップを使用して、例えば接続部を補強するように、所
望により柔軟な材料の追加のセグメントの使用を包含す
る。好ましくは、壁は重ね継ぎ、突合せ継ぎまたはそぎ
継ぎなどを使用して、直接に一体に接続される。
二重壁円筒状物品1を基材8に適用するために、物品
の端9を基材の直径まで膨張させ、第3aおよび3b図に示
すように基材を膨張させた開口端9に挿入する。物品の
内径と基材の外径との差があまり大きくなく、かつ/あ
るいは物品の柔軟な材料が容易に引き延ばすことができ
る、即ち、比較的小さいデュロメーター硬度を有する場
合、物品の端を手で広げることができる。(最初にチュ
ーブを基材に対して非対称的に配置する、即ち、基材の
(平坦な端表面でない)縁がチューブの内壁内でわずか
に延びるようにする場合、平坦な端表面を有する円筒状
基材のへの装着はより容易にな場合があることがわか
る。次いで、チューブが平坦な端表面から入りこむよう
に回転作用を開始する。これによりチューブ内に基材の
端が全部入ることになる。回転作用は通常の方法で続け
得る。)物品に加える力は、線10、即ち、基材の端9の
近傍において加える。位置11で力を加えた場合、上に規
定した物品は腰折れ(バックリング)する。第3b図か
ら、外壁2の右端9の周方向の張力は左端より大きく、
摩擦減少手段4の移動を制限する手段が無い場合、摩擦
減少手段4をそれが必要な箇所から追いやってしまうこ
とがわかる。物品と基材との寸法の差が大きい、例えば
5倍までまたはそれ以上の場合、物品は円錐形のマンド
レル、例えば以下に更に説明するじょうごで広げること
ができる。要すれば、物品より大きい直径のマンドレル
または支持体の上に物品を配置して、次いで、そのまま
貯蔵してよい。次いで、予備膨張させた物品の外壁に軸
方向の力を加え、特有の回転運動を起こし、物品をマン
ドレルから基材に移動させることができる。この態様に
おいて、膨張させた物品は、より小さい基材上へ自己回
転して行く傾向が有るので、最初に比較的小さい力が必
要なだけである。
連続して軸方向に力を加えることにより、第3図に示
すように所定の位置に達するまで基材に沿って軸方向に
円筒状物品を移動させ得る。軸方向の力が止められた場
合、円筒状物品は、基材に配置された所でそのままであ
る。再び外壁に軸方向の力を加えると、一般に物品は基
材に沿ってどちらの方向にも移動るう。従って、物品
は、例えばケーブルジョイントを覆うために使用され得
る。ケーブルを接続する前に、円筒状物品を1本のケー
ブルに配置し、ケーブルの端から離れるように軸方向に
回転させる。次いで、ケーブルを接続し、外壁に相対的
に反対の軸方向の力を加えることにより、円筒状物品を
接続部の上に配置させる。
第3c図は、物品が長い基材に完全に装着した場合の部
分断面図を示す。物品1は、外壁2、内壁3および摩擦
減少手段4を有して成る。第3c図において、基材8が実
質的に内壁3の軸方向の移動を防止しながら、矢印のよ
うに外壁が動く。結果として、外壁2は回転しながら前
進して基材表面8と接触し、物品1は、図面の左から右
へ軸方向に移動する。
第4図は、二重壁円筒状物品1を基材8に適用する場
合に、二重壁円筒状物品1を膨張させるためのデバイス
12の用法を示す。物品1は、最初、適用する基材8より
小さい直径を有する。デバイス12は、物品の内径が実質
的に基材8の外径に等しく(要すれば、基材8の外径よ
り大きく)なるように、物品1を膨張させるために使用
する。内壁とデバイス12との間の摩擦および圧縮力と組
み合された外壁にかかる力により、物品1は力の方向に
回転させられ、デバイスの円錐形状に沿って前進させら
れ、それにより膨張される。その方向に力を加え続ける
ことにより、物品1は、基材8上へ回転して行き、基材
8に沿って前進し、物品1が基材を覆いまたは包囲す
る。
シーラント、ゲルまたは接着剤を、基材または物品の
どちらかに適用してよく、その場合、最初に基材の表面
を清浄するのが好ましい。これは、研摩ストリップまた
は適当な溶剤を含有する洗浄用ティッシューのような清
浄手段を使用して行ってよい。物品の回転作用のため、
基材の外表面へ表面が回転して行くように、外側表面を
被覆し、装着することができる。以下により詳しく述べ
るように、物品の表面は、他の材料、例えば導電性塗
料、ストレス勾配緩和材料、防食性材料、熱活性接着剤
などの他の材料で被覆し得る。これにより、例えば基材
上で熱回復させ、接着剤の内層により基材に結合させる
べき円筒状物品の内側表面を被覆する必要がある従来技
術の多くの物品の欠点を解決する。
基材に沿った物品の追加の移動を防止するもう1つの
方法は、基材に隣接する壁部分を他の壁部分より実質的
に厚くすることである。一度厚い壁部分が、物品の軸方
向の回転により基材に接触させられれば、壁の厚さが軸
方向の追加の動きを防止することになる。もう1つの方
法は、物品を所定の位置まで軸方向に回転させて送り込
み、次いで物品の二重壁の摩擦減少手段を除去する方法
である。これにより、内壁および外壁部分が接触するこ
とになり、一般に物品が更に軸方向に移動することは困
難になる。これは、気体を有して成る分離手段を使用す
る場合、ならびに壁部分が両方とも弾性的であり、基材
が円筒状物品の初期の直径より大きい直径を有する場合
に特に有利である。気体は、円筒状物品の連続した二重
壁に穴をあけることにより、容易に除去できる。内壁お
よび外壁部分の延伸された弾性材料は、内壁と外壁との
間におよび壁と基材との間に内側向きの力を作用させ
る。弾性壁と基材との間に得られた摩擦および圧縮力
は、軸の回りに力を加えることによりチューブを除去す
るのを、不可能ではないが、非常に困難にする。
要すれば、そのような物品に、バルブ、好ましくは設
ける壁と同高のものを設けてよい。バルブは上述の気体
状分離手段を除去するために使用してよい。しばらくの
後基材から物品を除去するのが望ましい場合、バルブを
通じて流体を壁の間の部分に注入してよく、物品は基材
に沿って所望のように移動させることができる。流体
は、注射器で除去または注入してよい。
気体または液体の除去は、その気体または液体に対し
て透過性の円筒状物品の壁を通じても起こり得る。例え
ば、壁は、液体または気体が通過できる流体透過性シリ
コーンゴムまたはネオプレンゴムから製造してよい。早
期損失を防ぐために、アルミニウム製の柔軟な袋のよう
な裂くことができる容器内の環状空間に気体または液体
を封入してよい。別法では、物品全体を、アルミニウム
袋、金属のカンまたは液体飲料に使用するパウチの類の
ような流体不透過性容器に封入してよい。物品を基材に
配置する場合、容器から取り出し、所定位置まで回転さ
せる。次いで気体または液体は物品の透過性の壁を通過
し、それ以上の回転を制限する。
物品は、種々の基材に適用することができ、物品の寸
法は、所定の基材に適合するように選択される。弾性状
壁を有する物品は、異なる寸法の基材に適合することが
できる。更に、物品は、直径がその長さ方向に沿って変
化する長い基材を封入する場合に使用してよい。例え
ば、物品は、比較的大きい直径のスプライスバンドルお
よび隣接する比較的小さい直径のケーブルにわたり配置
されてよく、下で横たわる基材の全領域で締り嵌めを形
成する。物品の軸方向の動きは、直径の先細りまたは徐
々の変化だけでなく、基材の直径の相当激しい変化にも
物品を適用できるようにする。物品は、例えば端をアコ
ーデオン状につぶし、従って、より大きい直径まで段階
的に変化するじょうごを自身で形成することにより、90
゜の変化のような直径の激しい変化を乗りこえることが
できる。物品により覆われるまたは封入される基材は、
円筒状であってよいが、どのような断面形状であっても
よい。
第5図は、低電圧(即ち、約1000ボルト以下)ケーブ
ルジョイントを覆う用途を示す。図に示すように、ケー
ブル14の保護絶縁外側層13は、裸の導体15を露出させる
ために除去されている。これらの導体はコネクター16に
より接続されている。テープ形状の封止材料17は、各ケ
ーブル絶縁材13の回りに適用される。封止材料は、アメ
リカ合衆国特許第4,497,926号に記載さているようなエ
ラストマー系組成物またはイギリス国特許第2,123,026
号またはヨーロッパ特許第174,165号に記載されている
封止テープからなる。物品1は、ジョイントの上に配置
する。物品1は、例えば二重壁内にシリコーンオイルが
入った厚さ1.5mm(60ミル)のネオプレンの継ぎ目のな
い二重壁構造物、または壁厚さ約90mmのEPDMゴムならび
にプロピレングリコールおよびポリアクリルアミドから
成る摩擦減少手段を有して成ってよい。物品1は、導電
性要素に機械的保護だけでなく、絶縁を提供し、シーラ
ント封止材料17と共にジョイントを環境的に封止する。
この型の封止テープは、必要なときに、本発明の物品
を容易に除去し、物品とケーブルとの間の封止を再形成
して再装着することを可能にする。ケーブルに物品を保
持するもう1つの方法は、二重壁内にある摩擦減少手段
を除去することである。
電気ケーブルジョイント上での使用のような本発明の
物品のいくつかの用途では、水蒸気を包含する湿気をジ
ョイント部分から除去することが重要である。水蒸気が
ポリマー物品を通して拡散し得ることは既知である。水
蒸気が本発明の物品を通過することは、内壁と外壁との
間に金属箔の層を配置することにより防止、または少な
くとも最小限にできる。箔は、要すれば二重壁内の内側
表面の片側または両側に積層または蒸着させることがで
きる。金属層を配置するもう1つの方法は、二重壁内の
空間に低融点の合金を配置する方法である。装着する直
前に物品を、例えば熱水に浸すことにより加熱する。こ
れにより、低融点合金が溶融し、摩擦減少手段として機
能できる液体となる。次いで、物品をジョイントの上に
配置し、そのまま放置して冷却する。合金は固化し、水
蒸気通過遮断層として機能できる二重壁構造物内に金属
層を形成する。
第6a〜d図は、ケーブルのような長い基材8の端を封
入するために使用する二重壁物品1を示す。物品の一部
分が基材の上に来るようにし、残りの部分がその延長上
に来るように物品を配置する。延長部分は、開口部を封
止するために、挟むかまたは封止してよい。基材の端を
封止するもう1つの方法は、最初に保護材料のピースを
端に配置し、次いで保護材料および基材の端に物品を適
用する。それにより物品は、その場で保護材料を保持す
る。第6aおよび6b図では、物品1がケーブルまたは他の
基材8の端に円錐台18または他のエンドブロックを保持
する別法を示す。第6a図は、装着前、第6b図は装着後を
示す。例えばテープ形状の封止材料17は、装着された位
置で物品を保持し、および/または環境的封止を補強す
るために使用してよい。また、物品は、摩擦減少手段を
除去することにより保持してよい。エンドブロック18
は、物品1に予備装着されてよい。代表的な用途では、
物品1は、好ましくは0.1〜0.2cm、特に約0.17cm(0.06
2インチ)の厚さ、2〜20cm、特に約8cmの長さのネオプ
レンのようなゴムから成る内壁および外壁を有する。二
重壁は好ましくは1.0〜10g、特に約5gの水溶性ポリアク
リルアミドの濃厚水溶液を含有する。物品の内径は基材
の寸法に依存するが、0.2〜20cmが通常の範囲である。
物品は基材の端から容易に除去できるのが好ましく、そ
の場合、封止材料17は永久的な結合を形成しないのが好
ましい。
第6cおよび6d図は、開口端および閉鎖端を有する円筒
状カバー19を有して成るクロージャーを示す。またクロ
ージャーは、例えば接着剤によりほぼ開口端21に近いカ
バー19の内側に固定された二重壁物品1を有し、それに
より物品がカバー19から回転して離れるのを防止する。
別の固定手段は、ネジ、ボルトまたは保持リングのよう
な機械的デバイス、あるいは熱溶接または溶剤溶接を包
含する。例として、ネジを切ったパイプ22の端を保護す
るクロージャーの用法を示している。物品1を備えたカ
バー19は、また弾薬筒のような容器のクロージャーとし
て使用してよい。弾薬筒は、しばしば検査することが必
要であり、本発明により提供されるリエントリーの手軽
さと良好な湿気封止性を兼備することは非常な利点であ
る。封止に手をくわえた表示は、例えばリエントリー時
に割れるラッカーのような被覆により行うことができ
る。
そのようなクロージャーの他の用途は、床を傷付ける
のを防止し、あるいは滑るのを防止するためにテーブル
の足のような堅い基材の上に適用することである。
第7図では、ケーブル14は、各コア23に分けられてい
る。回りの水または汚染物質、あるいはごみなどがケー
ブルの分割部へ侵入することからケーブルを保護するた
めに、シーラントまたは他の封止材料の異形材24を、分
割部に配置する。異形材24には、中を通過するコアを収
容する3つの穴が予備形成されている。物品1は、異形
材24および隣接するケーブル14の部分の回りに配置され
る。二重壁円筒状物品の内径は、異形材24の外径より小
さい。得られる圧縮力は、分割部の回りに漏れ止めクロ
ージャーを提供するために、ゲルまたは適当な封止材料
から成る異形材24を、各コアと密着して保持し、あるい
は各コアと密着させる。物品は、電源ケーブルのジョイ
ントまたは成端のような高電圧ジョイントまたは類似の
電気装置を封入するのに使用し得る。代表的には、高電
圧ジョイント用エンクロージャーは、所望の電気的およ
び機械的保護を提供する複数の要素から成る。上述のよ
うに、高電圧ジョイントを封入する常套の方法は、1つ
またはそれ以上の熱回復性スリーブを使用することであ
る。高電圧ジョイントに必要な電気的性質を与えるため
に、異なる電気的性質を有する材料のいくつかの層が、
複合スリーブまたは個々のスリーブとして使用される。
高電圧ジョイント用の熱回復性エンクロージャーは、ア
メリカ合衆国特許第4,383,131号に記載されている。そ
のようなジョイントの1つまたはそれ以上の層が二重壁
物品であってよい。
例えば、外側の導電性または遮蔽層は、物品の形態
で、物品により搬送される別の層の形態で、あるいは物
品によりその場で保持される別の層として適用してよ
い。導電率は、壁および/あるいは分離または摩擦減少
手段の材料の特性である。約5×10Ω・cm以下の固有抵
抗が、一般に望ましい。他方、壁は、導電性ポリマー
(好ましくは弾性)材料から成っていてよい。壁は、例
えば壁に埋設し、または壁に貼り合わせた金属製メッシ
ュ、スクリーンまたはブレードから成っていてもよい。
導電性材料は、摩擦減少手段内に、例えば二重壁の内表
面に付着させた薄い金属の層として存在してよい。溶融
した場合摩擦減少手段として機能する溶融性合金も使用
でき、固化して遮蔽を提供し、および/または水蒸気遮
断層として作用することができる。
第8図は、導電性物品および絶縁性物品により封入さ
れた高電圧ケーブル14間のジョイントを示す。
第8図では、シールド25、絶縁材および導線15を露出
させるために外側ジョイントを除去し、導電性クリンプ
または他のコネクター16で接続した2本の5kV用電気ケ
ーブルを示す。空隙充填封止材料26、好ましくはストレ
ス勾配緩和性のもの、例えばアメリカ合衆国特許第4,37
8,463号に記載されているようなポリエピハロヒドリン
系組成物が、導体および絶縁材のまわりに配置される。
絶縁性物品27が、ジョイントをまたいで配置される。物
品27の二重壁の間の分離または摩擦減少手段は、ジョイ
ントを絶縁するための適当な誘電特性を有する比較的空
隙の無い材料である。絶縁性物品27の上に、導電性物品
28を装着する。第8図の導電性物品は、リード線29のよ
うな手段によりケーブルシールドに接続されている。こ
れに代えまたはこれに加えて、物品28は、物品27の端を
越えて延び、それによりケーブルシールドに直接接触し
てよい。追加のストレス勾配緩和材料が、5kV以上の高
電圧導体の回りに有るのが望ましい。これは、所望によ
り、本発明のストレス勾配緩和物品の使用により供給し
てよい。
高電圧ジョイントは、ストレス勾配緩和、絶縁および
導電層のそれぞれの二重壁物品を使用して供給できる一
方、これらの層のいずれも従来の方法で供給してよいこ
とがわかる。従って、これらの層の内の1層、2層ある
いは3層のすべてが、二重壁物品を有して成るか、ある
いはそれらに二重壁物品を使用して適用してよい。
ジョイントエンクロージャーの絶縁および導電層は、
単一の物品で供給してよい。この場合、内壁および外壁
は異なる材料であってよく、一方は絶縁性であり、他方
は導電性である。壁は、物品がジョイントに適用された
場合、導電性壁が一番外側に成るように相互に配置され
る。各壁は、外側絶縁層および内側導電層の2層壁であ
ってよい。ジョイントにそのような物品を適用すること
は、装着時に外壁に径方向の裂け目を入れる工程を追加
する必要がある。これは、例えば外壁に径方向の切り目
を入れることにより、壁部分を一体に接続するパッチを
除去することにより、あるいは壁部分の端の間の結合を
除くことなどにより行うことができる。次いで、得られ
た2つの壁の端を内壁に沿って基材の上を滑らせる。結
果として、内側に絶縁層および外側に導電層を有する、
ジョイント部分に装着された1枚の壁ができる。このこ
とを第9aおよび9b図に示す。第9a図では、円筒状物品1
は、それぞれ外側絶縁層30および内側導電層31を有して
成る外壁および内壁を有する。外壁には両層を通るスリ
ットが入れられ、次いで好ましくは存在する摩擦減少手
段に助長されて、できた自由末端は矢印で示すように滑
らされる。別法では、スリットが内壁および外壁を貫通
する場合、スリットは物品の端で入れられてよい。一般
に、2枚の壁の間のずれまたは剥離は、各壁を基材に隣
接させる回転運動が無い場合に発生する。
ストレス勾配緩和材料は、二重壁チューブまたは他の
手段により供給され、好ましくは60ヘルツにおける比イ
ンピーダンスが107〜1010Ω・cmである材料から成る。
代表的なストレス勾配緩和材料は、ポリマー材料、好ま
しくはポリエピハロヒドリンおよびエピハロヒドリンコ
ポリマーのような固有のストレス勾配緩和材料、あるい
はカーボンブラック、炭化珪素、酸化鉄、金属またはそ
れらの混合物のような導電性粒子を分散して有するポリ
マー材料、特に弾性材料を包含する。
外側導電性層について上述したように、ストレス勾配
緩和層は、絶縁層との複合構造物として供給してよい。
この場合、ストレス勾配緩和層は、(装着した場合)外
壁が絶縁性であるように、物品の内壁を構成する。二重
層壁構造物は、外側層がストレス勾配緩和性で、内側層
が絶縁性の状態でも使用することができる。この態様で
は、外壁は径方向にスリットが入れられ、自由末端(あ
るいは適当な端)は物品に沿って滑り基材に接触する。
そうして、ストレス勾配緩和層は、直接基材に隣接し、
絶縁層がその回りを覆う。次いで、導電性の物品を外側
に適用することができる。導電性物品は、本発明の導電
性物品、従来の寸法回復性物品、テープ、塗料あるいは
金属製メッシュまたはブレードなどであってよい。
所望により、ストレス勾配緩和、絶縁および導電性層
を兼備した本発明の物品を提供することができる。この
場合、物品全体の回りの外側ストレス勾配緩和層、中間
絶縁層および内側導電層を有する三重層壁が、提供され
る。物品はジョイントに装着され、外側の三重層壁の部
分に径方向にスリットが入れられ、自由末端(あるいは
適当な端)が、ケーブルの上を滑る。これにより一番内
側のストレス勾配緩和層、中間絶縁層および外側導電層
を有して成るジョイント上のスリーブができる。
当業者に明らかなように、壁および摩擦減少手段の材
料は、特定に用途に必要な電気的、機械的、物理的およ
び化学的性質の組み合わせを提供するために変更するこ
とができる。これまでの記述は、可能な組み合わせのい
くつかの例を説明したに過ぎない。
本発明の物品の構造および用途における可能な無数の
変更の内の他の一例は、高電圧成端を封入する用途であ
る。一般に、高電圧成端は、高電圧ジョイントのように
遮蔽されない。しかしながら、高電圧成端には、成端の
外表面の長さを増加させるシェドが供給され、従って、
フラッシュオーバーまたは電気放電に対する抵抗を向上
させる。
高電圧、例えば約5kVに於いて、一般にストレス勾配
緩和層は、ケーブル絶縁材上に供給され、ケーブル遮蔽
を接続する。上述の高電圧ジョイントエンクロージャー
の場合と同様に、ストレス勾配緩和層は、ストレス勾配
材料を壁の中で、あるいは摩擦減少手段として使用する
ことにより供給してよい。絶縁材料は、比較的空隙の無
いことが必要であり、非イオン化材料を摩擦減少および
分離手段に使用する必要がある。
本発明の成端の包囲において、(もし存在するなら
ば)ストレス勾配緩和層は、最初に、成端するケーブル
導体およびラグまたは他のデバイス上に配置する。スト
レス勾配緩和層を本発明により適用できる。次いで、絶
縁層を適用するが、これも本発明により適用してよい。
要すれば、シェドをいかなる方法により適用してもよ
い。個々のシェドを、成端ラグの端上を滑らせて、装着
された物品上の所定位置まで入れる。シェドは、好まし
くは弾性材料でできており、装着した物品の直径より僅
かに小さい中央穴を有する。シェドは、第10図に示すよ
うに二重壁円筒状物品を有して成る物品の構成要素の一
部であってよい。第10図では、本発明の物品は、片端に
向かって外側に突出するシェド32を有する。物品を成端
に適用すると、シェドは、取り付けられている壁によ
り、壁に沿って所望の位置に供給される、 シェド32は、物品の回転運動を制限しない、あるいは
少なくとも阻害しないような、十分に柔軟な材料で作ら
れてよい。場合により、シェドは、物品の壁部分と同じ
材料から成っていてよい。このことは、例えば、非常に
柔軟な材料のセグメントの間に入れられた比較的硬質の
材料の周状の帯を供給し、物品の各端において中央向き
の力を加えて、壁にバックリングを生じさせ、外に突出
するシェドを形成することにより達成される。
本発明により、成端を包囲する場合、ストレス勾配緩
和層、絶縁材およびシェドの少なくとも1つが二重壁物
品を利用して適用される。
第11図では、本発明によりダクト封止33を供給してい
る。次に示すように、ケーブル付属品および他の分野で
フィードスルーとして既知のものの供給にも適用され
る;物品は同じ機能を有し、主に、フィードスルーの方
が長いという点で異なる。ケーブル14または他の供給ラ
イン等と隔壁またはダクト等34との間の環状空間は、湿
気、汚染物質または熱などが通過するの防止するために
封止される。相互に実質的に同心の二重壁チューブ35、
36から成る物品33をケーブル14の回りに配置する。次い
で、矢印で示すように、2本のチューブを回転させる。
これは、物品1の右端に図に示すようにチューブ35の外
壁38およびチューブ36の内壁39に合致する手段37を挿入
する(あるいは図の左側から引く)ことにより達成でき
る。物品33は、図に示すように、物品とケーブル14との
間または物品と隔壁34との間にずれが生じないで左に進
めることがわかる。手段37は、シリンダーまたはフレー
ム、あるいはロッドまたはコードなどのような1本また
はそれ以上の長いデバイスから成ってよい。物品1が、
ダクト内の所定の位置に到達すれば、手段37は、その場
に残しておいてよい。一方、手段37は、特にそれがロッ
ドまたはコードから成る場合、例えば物品1の回転運動
を止めて、手段37を引くことにより除去してよい。隔壁
の両側の圧力の差が予想される場合、一度物品を適当に
配置すれば、回転運動を防止するための手段を供給して
よい。そのような手段は、装着した物品1の少なくとも
片端に、ホースクランプ40のようなブロックを配置する
ことを包含する。更に、回転作用は、装着後固化する摩
擦減少手段または分離手段4により防止してよい。しか
し、もう1つの可能性は、二重壁チューブの1つに穴を
あける(あるいは摩擦減少手段を除去する)ことであ
る。これは、ケーブルだけでなく隔壁の存在のために両
者が必要であるので、どんな回転作用をも防止する。無
傷のままの二重壁チューブの方は、圧縮された気体を含
有し(あるいは膨張され)、それ故穴のあいたチューブ
の収縮を補償できる。
本発明を使用して形成した通信スプライスース41を第
12図に示す。ここでは3本のケーブル14間のブランチジ
ョイントを示す。ケーブルを接続するスプライスバンド
ル42は、ケーブル14の直径より大きい直径であることが
わかる。スプライスバンドル42を機械的に保護し、要す
れば水蒸気遮断層を提供するために、ライナー43を供給
してよい。ライナーは、例えば半シェルから成っていて
も、あるいはスプライスバンドル42の回りに巻くロール
材料から成っていてもよい。どちらの場合でも、ライナ
ーは冠状端を有し、そのフィンガーは、テーパー端44を
与えるために内側に曲げられている。二重壁物品1は、
スプライスバンドルを覆い、両方の無傷のケーブルジャ
ケットをつなぐ位置まで回転させ、それにより露出した
ケーブルの導体または光ファイバーの回りを封止する。
例えば感圧性または硬化性接着剤、ゲルあるいはマスチ
ックのような封止材料は、ケーブル14の回りに供給して
よく、図面では斜線で示している。図面に示すようにブ
ランチスプライスを封止する場合、封止材料は、ブラン
チケーブル間の股の部分に供給してよい。そのような封
止材料45は、図面では点描されている。
第13図は、流体供給ライン、例えばパイプ22のような
長い基材を機械的に一体に接続する場合の本発明の用法
を示す。基材間のある程度の相対的な動きを許容し、振
動を吸収でき、あるいは基材間の誤整列を許容する耐流
体封止を行うことができる。要すれば、封止は、46で示
すようなH字型封止のような手段を提供することにより
向上させ得る。例えば足場材料用のポールのような他の
中実または中空の基材は、端と端で一体に保持できる。
第14図では、二重壁物品1が、例えばCATVスプリッタ
ーボックス48の出口47のように、より大きいデバイスの
部品として使用される。スプリッターボックスは、同軸
ケーブル49の内側および外側導体に接続するため電気コ
ンタクト(図示せず)を含有する。図面の右側では、二
重壁物品1は、スプリッターボックス48の出口に、例え
ば機械的に固定または結合させて配置されている。ケー
ブル49を中に押し込むだけで、物品1を回転させ、ボッ
クス内でケーブルを電気コンタクトに係合させる。物品
1は、環境的封止を形成するが、ケーブルを容易に引き
出すことも可能にしている。スプリッターボックス48の
左側では、ケーブル49が出口に挿入されて示されてい
る。この場合、物品1を、出口47の外側に封止を形成す
る位置まで回転できるように、ケーブル49上に予備配置
する。図面に示すように、ボックス48が、引っ張られて
更に出口47の上および下へ延びる場合、ボックス48の表
面に係合し、物品を封止し、または適切な位置に保持す
るのを助長する周辺のフランジ(例えば高電圧シェドの
形状を有するもの)または他の手段を、物品に配置して
よい。物品1は、ケーブルから出口へというような激し
い形状の変化を難無く乗り越えるということが見出ださ
れた。それは、端においてアコーデオン状に折り畳むこ
とにより行うことができ、従って、自体階段を形成す
る。
第15図は、長い基材を機械的に一体に保持するために
使用される本発明を示す。この場合、ケーブルハーネス
50は、導体要素51を一体に保持することにより形成され
る。サイドブランチ52は、矢印で示すように、その端の
上に二重壁物品1を装着することにより覆うことができ
る。ブランチ間の領域53は、54において示されるよう
に、一度ブランチの上で物品1へ回転させ、再び戻すこ
とにより覆うことができる。本発明は、また、例えばロ
ープ、パイプ、足場用ポールまたはケーブルのような他
の基材を、直径が大きく異なる場合でも、一体に保持す
るために使用できる。
第16〜19図は、基材に物体を供給するための本発明の
用途を示す。二重壁チューブ1が使用されている。
第16a〜16d図では、弾性チューブ55は、スプライスを
覆い、またはジャケットを補修するなどの目的のために
ケーブルに上に搬送される。
第16a図では、図に示すように、要すれば物品の端56
を内側に折り曲げ、または折り畳むことにより、チュー
ブ55を、物品1の一方の端上に配置する。物品1のもう
一方の端57は、基材の上を回転させる。第16b図の矢印
で示すように軸方向の力を加え、物品1を更に回転さ
せ、基材にチューブ55を配置する。チューブ55は、弾性
材料から成ってよく、最初は、基材の直径より小さい内
径を有する。この場合、上述の回転作用は、チューブ55
を半径方向に膨張させる。封止材料は、チューブ55と物
品1との間および/または物品1と基材との間の向上し
た環境的封止を提供する。そのような封止材料は、例え
ば、基材の回りに適用するテープとして、関連する表面
のいずれに予め適用しておいてもよい。
第16b図は、装着した製品を示し、チューブ55は、物
品1により提供された封止を補強する。
しかしながら、回転運動は、第16cおよび16d図に示す
ように、継続してよい。ここでは、チューブ55は、物品
1の外壁により、物品の端に到達するまで運ばれ、次い
で内側が外に裏返しにされる。第16c図では、半分が裏
返しである。第16d図に示すように、更に回転作用を行
うと、チューブ55の上を物品1が覆うことになる。この
状態は、装着された製品を示すが、物品1は、基材上で
チューブ55だけをそのままにしておくために、さらに回
転運動をさせることにより除去できる。
本発明は、基材上で物体55をある位置から別の位置に
移動させ、あるいは単に上述の手順を逆にすることによ
り基材から除去することができる。たとえ、物品が、適
用するために半径方向に膨張させる必要がある場合でも
このことはあてはまる。これと対照的に、熱回復させた
物品は、除去しようとすれば、しばしば損傷を受け、ど
のような場合においても容易に再使用できない。
第17a〜17c図は、ケーブル14に高電圧用シェド32を供
給する本発明の用途を示す。使用する方法は、弾性チュ
ーブ55に関する上述の方法と類似的である。
シェド32は、好ましくは弾性材料でできており、ケー
ブル14よりわずかに小さい直径の中央穴を有する。シェ
ドは、中央の、一般的に軸方向に向いた円周上基盤と半
径方向に広がるフランジを有して成る。矢印58で示す方
向に軸方向の力を物品1に加えると、シェド32はケーブ
ル14の上を運ばれる。第17bおよび17c図に示すように、
軸方向に延びる基盤は、物品1により運ばれ、ケーブル
14に接触し、半径方向に延びるフランジの反対側にくる
ように裏返る。物品にシェドを付けた第17b図に示すよ
うに最終的なアッセンブリとすることができ、あるいは
第17c図の矢印により示される方向に物品を除去するこ
とにより、シェドをケーブル上に直接付けておくことが
できる。一般にシェドの凹部表面は、垂直に上に向く必
要がある。
第18aおよび18b図は、半径方向に延びた複数のフラン
ジ59を有するシェド32を電気ケーブルに搬送する断面を
示す。また、第18aおよび18b図は、シェド32のような物
品が、どのようにしてケーブル14のような基材の所定の
位置に配置されるかを示す。予め選定された位置は第18
aおよび18b図に破線60で示す。シェド32は、物品1の外
側に配置され、物品1は、ケーブル14の外側に配置され
る。シェド32、物品1およびケーブル14間の相対的な位
置は、第18a図のXで表されるシェド32の前側の端と物
品1の前側の端との距離が、第18a図のYで表される、
物品1の前の端と位置60との距離と等しくなるように決
められる。従って、距離Xが距離Yに等しい場合、シェ
ドが物品1の端に到達する位置60まで、シェドはケーブ
ル上を移動する。
第19a〜19d図は、成端したケーブルまたは他の基材14
上に磁製またはガラス製ハウジング61あるいは他の非膨
張性物体を配置するための本発明の用法を示す。屋外成
端は、しばしば磁製またはガラス製の外部絶縁ハウジン
グ61を使用する。通常ハウジング61は、内部円筒状開口
部を有し、湿気を発散するために半径方向に広がる外部
フランジ59を有する。ハウジング61とケーブル14との間
の空間は、特に非イオン化材料で充填されるのが好まし
い。
第19a図では、ケーブル14は外側導電層25、導電層の
下の絶縁層13およびラグ62が固定される内部電気導体15
を有する。第19b図では、物品1が、ラグ62上に配置さ
れ、磁製ハウジング61は、物品1のもう一方の端に配置
されている。磁製ハウジング61をケーブル14に運ぶため
に、矢印で示される方向に物品1に軸方向の力を加え
る。ハウジング61の内径はケーブル14の絶縁層の外径よ
り大きい。第19c図に示すアッセンブリでは、物品1
は、ケーブル14の直接上にあり、前の端は、導電層25ま
で延び、磁製絶縁ハウジング61は、物品1の上にある。
物品1は、絶縁磁製ハウジング61とケーブル14との間の
空間を充填し、二重壁間の充填体積が大きいのが好まし
い。また、物品1は、ケーブル14の成端部分にストレス
勾配緩和を提供することもできる。ストレス勾配緩和性
は、導電層25が除去されているので高電圧ケーブルにと
って必要である。上述のように、物品1は、導電性材料
を壁の材料の中に、または二重壁内に摩擦減少手段もし
くは分離手段として組み込むことにより、あるいは外表
面にストレス勾配緩和封止材料を適用することにより、
ストレス勾配緩和性にすることができる。
第2物品63は、ケーブル14、絶縁ハウジング61および
第1物品1を封止するためのガスケットとして使用でき
る。第2物品63は、またハウジングおよび第1物品1
を、その位置にロックする。これは、絶縁ハウジングを
配置する前にケーブル14に第2物品を予備配置すること
により行い得る。装着した構造は、第19d図に示す。
一般に基材14に配置する物体61の長さは、物品1の長
さの2倍以下であるが、物品はそれより長くてよい。例
えば、物品1は、その回りに長さ方向に巻かれた長い円
筒状スリーブを有してよい。スリーブは、一つの端で物
品の「端」に固定されていると考えてよい。次いで、ス
リーブを物品の外側の回りに内側を外に(あるいは物品
の中側になるように外側を内に)裏返す。そのような裏
返しを1回以上繰り返してよい。物品およびスリーブの
アッセンブリを基材上で1方向に回転させる場合、スリ
ーブの露出端を最初に基材上に配置して、スリーブは連
続的に基材上に配置される。従って、1つの物品が、長
い絶縁チューブまたは他の物体を電気ケーブルのような
長い基材に、速く、かつ容易な操作で配置するために、
使用することができる。物品を反対方向に回転させる場
合、スリーブは物品の回りで巻かれたままであり、両者
は、スリーブがほどけることなく基材に沿って、一体で
移動する。
複数の物体を、1つまたはそれ以上の物品と隣接し
て、重複して、または1つの上にもう1つを載せて基材
に配置することができる。更に、物体は円筒状である必
要はない。例えば、物体は、少なくとも部分的にはスロ
ット形状の開口部を有してよい。更に、別法では、開口
部に隣接する物体の材料は、可塑的に変形可能である
か、あるいはスポンジゴムなどにより形成されてよく、
一方物体のその他の部分は硬質ポリマー材料のような硬
質材料から製造してよい。
更に、物体の開口部の周囲は、基材の外周より大きく
てよい。例えば、物体の開口部は、短軸が基材の直径よ
り小さく、その結果、基材に適用した場合に、短軸に沿
った物品の膨張が生じるような楕円形の断面であってよ
い。
また、変形可能材料から成る物体以外では、物体を基
材上に運ぶ場合に、離れて広がるように、例えば片持ち
して移動できるような開口部に隣接するか、あるいは開
口部を規定するアームまたは他の部品を有してよい。
結論的には、本発明は、本明細書で説明した特徴のい
ずれかを有する二重壁構造物、環境的、機械的、化学的
または電気的理由によりパイプまたはケーブルのような
基材を覆う方法、潤滑系、覆われた基材および二重壁構
造物を含むキットを提供する。例えば、二重壁構造物、
壁材料、寸法、物理的、電気的または化学的性質、摩擦
減少手段、封止材料、使用または製造方法および使用分
野が、選択される。
本発明は、部材と部材に隣接する壁との間の相対的な
滑り運動が実質的に無く、二重壁の2枚の壁間の相対的
な滑り運動により長い部材に沿って連続的に回転できる
二重壁チューブを有して成る物品を提供し、二重壁は、 (a)2枚の壁間に閉領域を規定し、 (b)2枚の壁間に、固体または液体から成る摩擦減少
手段を有し、 (c)弾性材料から成り、 該液体が非硬化であるならば、該閉領域の容積は、基
材に隣接する物品の壁が正の引張歪下にあるような寸法
の基材を物品が囲む場合、物品の壁の間の平均距離が壁
の平均厚さの10倍以下であるような容積であり、 チューブは、外壁の一番端と内壁の反対の一番端との
間に加えられた軸方向の圧縮力にさらされた場合、回転
というより、むしろバックリングを生じるような構造で
ある。
また、本発明は、部材に隣接する壁と部材との間で相
対的な滑り運動が実質的に無く、二重壁の2枚の壁の間
の相対的な滑り運動により、長い部材に沿って連続的に
回転でき、二重壁を有する物品を、供給ライン上で回転
させることを含む供給ラインを覆う方法を提供する。
また、本発明は、基材を環境的に封止する方法を提供
し、該方法は、 チューブの壁内の張力が封止材料に作用するような二
重壁チューブを有して成る物品を基材上で、回転させる
ことにより、基材に封止材料を押し付けること; 該二重壁チューブは、部材に隣接する壁と部材との間
で相対的な滑り運動が実質的に無いが、二重壁の2枚の
壁の間の相対的な滑り運動により、長い部材に沿って連
続的に回転できること から成る。
また、本発明は、 二重壁; 剪断速度1秒-1における粘度が、剪断速度100秒-1
おける粘度の5倍以上である非ニュートン液体から成
る、二重壁の2枚の壁の間の摩擦減少手段; を有して成る物品を提供し、該物品は、基材に隣接する
壁と基材との間で相対的な滑り運動が実質的に無く、2
枚の壁の間の相対的な滑り運動により基材に適用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1a図は、本発明の代表的な物品の斜視図。 第1b図は、物品の横方向断面図。 第1c図は、物品の軸方向断面図。 第2図は、物品を製造する好ましい方法を示す図。 第3a図は、最初の回転作用を示す図。 第3b図は、その後の回転作用を示す図。 第3c図は、装着した物品を示す図。 第4図は、本発明の物品を長い基材に装着する直前に、
物品を広げるための円錐形状デバイスの用法を示す図。 第5図は、本発明の物品により封入された低電圧ケーブ
ルジョイントの軸方向断面図。 第6a〜d図は、長い基材の端の保護カバーとしての本発
明の物品の用法を示す図。 第7図は、ケーブルブレークアウトを保護するために、
封止材料と共に使用する本発明の物品の用法を示す図。 第8図は、本発明の導電および絶縁性物品により、保護
された高電圧ケーブル間のジョイントの図。 第9aおよび9b図は、本発明の二重導電性絶縁壁物品の
図。 第10図は、高電圧成端に適用するための、更にシェドを
も有して成る本発明の物品の図。 第11図は、ダクト封止としての本発明の物品の用法を示
す図。 第12図は、通信ケーブルスプライスの封止のための本発
明の物品の用法を示す図。 第13図は、2本のパイプを一体に接続するための本発明
の物品の用法を示す図。 第14図は、より大きいデバイスの部品としての二重壁チ
ューブの図。 第15図は、ケーブルハーネスを形成する場合の本発明の
物品の用法を示す図。 第16〜19図は、基材に物体を装着するために本発明の物
品を使用する図。 1……物品、2……外壁、3……内壁、 4……分離または摩擦減少手段、5……チューブ、 6、7……端、8……基材、9……端、 12……デバイス、13……外側層、 14……ケーブル、15……導体、 16……コネクター、17……封止材料、 18……エンドブロック、19……カバー、 22……パイプ、23……コア、24……異形材、 25……シールド、26……空隙充填封止材料、 27……絶縁性物品、28……導電性物品、 29……リード線、30……絶縁性層、 31……導電性層、32……シェド、 33……ダクト封止、34……ダクト、 35、36……二重壁チューブ、37……手段、 38……外壁、39……内壁、 40……ホースクランプ、 41……スプライスケース、 42……スプライスバンドル、43……ライナー、 48……テーパー端、47……出口、 48……スプリッターボックス、49……ケーブル、 50……ハーネス、51……導体、 52……サイドブランチ、55……弾性チューブ、 56、57……物品の端、59……フランジ、 61……ハウジング、62……ラグ、 63……第2物品。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マノオーカァー・モーエバン アメリカ合衆国 94002 カリフォルニア、 ベルモント、ナンバー109 ヒル・ストリ ート 941番 (72)発明者 スティーブン・エドワード・シィーハン アメリカ合衆国 94560 カリフォルニア、 ニューオーク、ウィンダーミア・ドライブ 4821番 (72)発明者 ジェフリー・エィ・ベネット アメリカ合衆国 94043 カリフォルニア、 マウンテン・ビュー、グラディス・アベニ ュー 112番

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二重壁チューブ;および 剪断速度1秒-1における粘度が、剪断速度100秒-1にお
    ける粘度の5倍以上である非ニュートン液体から成る二
    重壁チューブの二重壁の間の摩擦減少手段;を有して成
    る物品であって、 基材に隣接する壁と基材との間で相対的な滑り運動が実
    質的に無く、2枚の壁の間の相対的な滑り運動により基
    材に適用でき、2枚の壁は位置を入れ換えて元の構造に
    戻るようになっている物品。
  2. 【請求項2】二重壁が、ASTM D2303で規定されるように
    実質的に非トラッキング性である弾性材料から成る特許
    請求の範囲第1項記載の物品。
  3. 【請求項3】二重壁が、60Hzで107〜1010Ω・cmの比イ
    ンピーダンスを有する弾性材料から成る、電気的ストレ
    ス勾配緩和を提供するのに適当である特許請求の範囲第
    1項または第2項記載の物品。
  4. 【請求項4】二重壁が、104Ω・cm以下の固有抵抗を有
    する弾性材料から成る、高電圧ケーブル成端またはジョ
    イントに導電層を提供するのに適当である特許請求の範
    囲第1項または第2項記載の物品。
  5. 【請求項5】摩擦減少手段が、27kPa/cmの圧力勾配下で
    二重壁の2つの壁の間で潤滑性を維持することができる
    特許請求の範囲第1〜4項のいずれかに記載の物品。
  6. 【請求項6】摩擦減少手段が、粘性を示す液体から成る
    特許請求の範囲第1〜5項のいずれかに記載の物品。
  7. 【請求項7】実質的に同心の2つの二重壁チューブを有
    して成る特許請求の範囲第1〜6項のいずれかに記載の
    物品。
  8. 【請求項8】二重壁チューブ;および 剪断速度1秒-1における粘度が、剪断速度100秒-1にお
    ける粘度の5倍以上である非ニュートン液体から成る二
    重壁チューブの二重壁の間の摩擦減少手段;を有して成
    る物品であって、 基材に隣接する壁と基材との間で相対的な滑り運動が実
    質的に無く、2枚の壁の間の相対的な滑り運動により基
    材に適用できる物品を、基材の上で回転させることを含
    む基材の被覆方法。
  9. 【請求項9】封止、電気的保護および/または断熱もし
    くは熱伝導が、少なくとも部分的に該物品により提供さ
    れる特許請求の範囲第8項記載の方法。
  10. 【請求項10】封止、電気的保護および/または断熱も
    しくは熱伝導が、該物品により供給ラインに供給された
    物体により少なくとも部分的に提供される特許請求の範
    囲第8項記載の方法。
  11. 【請求項11】封止が、封止材料により補足される特許
    請求の範囲第9項または第10項記載の方法。
  12. 【請求項12】二重壁の1つの壁および基材または他の
    供給ラインの端を係合させ、該端から7cm以下の位置で
    供給ラインと他の壁との間に軸方向の圧縮力を加えるこ
    とにより、物品を該端で回転させる特許請求の範囲第8
    〜11項のいずれかに記載の方法。
  13. 【請求項13】封止材料が、接着剤、マスチックまたは
    ゲルから成る特許請求の範囲第12項記載の方法。
  14. 【請求項14】基材または供給ラインが、電源または通
    信ケーブルの成端またはジョイントを有して成る特許請
    求の範囲第8項記載の方法。
  15. 【請求項15】部材に隣接する壁と部材との間で相対的
    な滑り運動が実質的に無く、二重壁の2枚の壁の間の相
    対的な滑り運動により、長い部材に沿って連続的に回転
    できる、二重壁を有する物品を、供給ライン上へ回転さ
    せることを含む供給ラインの被覆方法。
  16. 【請求項16】封止、電気的保護および/または断熱も
    しくは熱伝導が、少なくとも部分的に該物品により提供
    される特許請求の範囲第15項記載の方法。
  17. 【請求項17】封止、電気的保護および/または断熱も
    しくは熱伝導が、該物品により供給ラインに供給された
    物体により少なくとも部分的に提供される特許請求の範
    囲第15項記載の方法。
  18. 【請求項18】封止が、封止材料により補足される特許
    請求の範囲第16項または第17項記載の方法。
  19. 【請求項19】供給ラインが、該物品により機械的に一
    体に固定される2本のパイプから成る特許請求の範囲第
    15項記載の方法。
  20. 【請求項20】二重壁の1つの壁および基材または他の
    供給ラインの端を係合させ、該端から7cm以下の位置で
    供給ラインと他の壁との間に軸方向の圧縮力を加えるこ
    とにより、物品を該端で回転させる特許請求の範囲第15
    〜19項のいずれかに記載の方法。
  21. 【請求項21】基材または供給ラインが、電源または通
    信ケーブルの成端またはジョイントを有して成る特許請
    求の範囲第15項記載の方法。
  22. 【請求項22】封止材料が、接着剤、マスチックまたは
    ゲルから成る特許請求の範囲第20項記載の方法。
  23. 【請求項23】封止材料が、 オレフィン性不飽和含量が、10モル%以下で、重量平均
    分子当り0.1〜3個の架橋結合を有する非シリコーンポ
    リマー; 液体およびポリマーの重量基準で20〜95%の量でポリマ
    ー中に分散させた液体;および 要すれば、液体および/またはポリマー中で分散させた
    充填剤 を含有する特許請求の範囲第22項記載の方法。
  24. 【請求項24】チューブの壁内の張力が封止材料に作用
    するような二重壁チューブを有して成る物品を基材上
    で、回転させることにより、基材に封止材料を押し付け
    ることを含んで成り、; 該二重壁チューブが、部材に隣接する壁と部材との間で
    相対的な滑り運動が実質的に無いが、二重壁の2枚の壁
    の間の相対的な滑り運動により、長い部材に沿って連続
    的に回転できる基材を封止する方法。
  25. 【請求項25】封止材料が、 オレフィン性不飽和含量が、10モル%以下で、重量平均
    分子当り0.1〜3個の架橋結合を有する非シリコーンポ
    リマー; 液体およびポリマーの重量基準で20〜95%の量でポリマ
    ー中に分散させた液体;および 要すれば、液体および/またはポリマー中で分散させた
    充填剤 を含有する特許請求の範囲第24項記載の方法。
  26. 【請求項26】(1)二重壁チューブ;および 剪断速度1秒-1における粘度が、剪断速度100秒-1にお
    ける粘度の5倍以上である非ニュートン液体から成る二
    重壁チューブの二重壁の間の摩擦減少手段;を有して成
    る物品であって、 基材に隣接する壁と基材との間で相対的な滑り運動が実
    質的に無く、2枚の壁の間の相対的な滑り運動により基
    材に適用でき、2枚の壁は位置を入れ換えて元の構造に
    戻るようになっている少なくとも1つの物品、ならびに (2)以下の(a)〜(g): (a)封止材料; (b)供給ラインの表面の清浄手段; (c)供給ラインを囲み、上で二重壁チューブが回転で
    きるライナー; (d)供給ライン上にあるとき、二重壁チューブを固定
    できるケーシング; (e)分岐クリップ; (f)遮蔽されたケーブル間のスプライスの遮蔽連続性
    を提供するのに適当な電気的導体;および (g)二重壁チューブの回転作用を制限できるクランプ から選択される1つまたはそれ以上 を有して成る部品キット。
JP61170711A 1985-07-19 1986-07-19 円筒状物品およびその用途 Expired - Lifetime JPH0828932B2 (ja)

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