JPH08289148A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JPH08289148A
JPH08289148A JP7089890A JP8989095A JPH08289148A JP H08289148 A JPH08289148 A JP H08289148A JP 7089890 A JP7089890 A JP 7089890A JP 8989095 A JP8989095 A JP 8989095A JP H08289148 A JPH08289148 A JP H08289148A
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Toru Yoshida
徹 吉田
Matsuyuki Aoki
松之 青木
Naoki Hirako
直樹 平子
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トナーパッチの濃度測定結果に応じて濃度変
換テーブルを生成し入力画像データの濃度を補正する画
像記録装置において、トナーパッチの濃度データに含ま
れるノイズに基づく画質の劣化を防止する。 【構成】 まず、基準となる第1の濃度変換テーブルを
メンテナンス時に作成しておく。次に、実際に画像出力
を行う場合は、所定の複写枚数毎にトナーパッチを出力
し、その濃度を測定する。測定した濃度を第2の濃度変
換テーブルとする。本発明にあっては、第1,第2の濃
度変換テーブルに基づいて実際に使用する新たな濃度変
換テーブルを作成する。すなわち、中濃度領域にあって
は第1,第2の濃度変換テーブルの内分結果を用い、低
・高濃度領域にあっては近接する中濃度領域を参照して
所定の傾きを有する直線状にテーブル値を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機やプリンタ等に
用いられる画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子写真式のカラー画像記録
装置は複写機やプリンタ等に用いられている。このよう
な画像記録装置は各部の電圧や温度上昇に対して濃度特
性が変動するため、所望の濃度特性を得るために入力画
像データの濃度特性を補正して画像記録装置に供給する
ことが一般的である。すなわち、電源投入時、あるいは
用紙が所定枚数出力される毎に、画像記録装置の像担持
体にあっては所定の濃度に対応したトナーパッチが複数
生成される。
【0003】次に、このトナーパッチの濃度はセンサに
よって測定され、測定された濃度と、最も望ましい濃度
(以下、画像基準濃度という)との差が求められ、これ
に基づいて濃度変換テーブルが作成される。以後、入力
画像データの濃度は該濃度変換テーブルに基づいて補正
され、補正後の濃度(以下、出力画像濃度という)に基
づいて画像出力が行われる(特開平5−336367号
公報、特開平5−014728号公報等)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、トナーパッ
チを生成してその濃度を測定するためには、感光体、現
像部、転写部、センサ等において各種の処理を行う必要
がある。そして、その過程において、トナーパッチの濃
度には種々の原因によりノイズが含まれることがある。
かかる場合、検出したトナーパッチの濃度が常に正しい
ものとして濃度変換テーブルを作成すると、誤った階調
濃度の出力画像が生成されることになる。
【0005】また、トナーパッチの数は出力画像濃度の
階調数より少ないことが普通であり、各種の補間処理に
よって全階調に渡る濃度変換テーブルが作成される。し
かし、この補間処理において誤った濃度変換テーブルが
作成された場合にあっては、やはり誤った階調濃度の出
力画像が生成されることになる。一方、補間処理を精密
に行うとすれば、多大な処理時間が必要になり実用に耐
えない。
【0006】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
ものであり、高品質の画像を出力できる画像記録装置を
提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1記載の構成にあっては、供給された画像データ
を出力する画像データ出力手段と、この画像データ出力
手段に試験用画像データを供給することにより該画像デ
ータ出力手段に複数の濃度を有する試験用画像を出力さ
せる試験用画像データ出力手段と、前記試験用画像の濃
度を測定する濃度検出手段と、所定の補正率を記憶する
記憶手段と、前記試験用画像の濃度と前記補正率とに基
づいて、入力画像濃度に対応する出力画像濃度を規定す
る濃度変換テーブルを生成する濃度変換テーブル生成手
段と、この濃度変換テーブルに基づいて、入力画像デー
タの濃度特性を変換する濃度変換手段とを具備すること
を特徴とする。
【0008】また、請求項2記載の構成にあっては、供
給された画像データを出力する画像データ出力手段と、
この画像データ出力手段に試験用画像データを供給する
ことにより該画像データ出力手段に複数の濃度を有する
試験用画像を出力させる試験用画像データ出力手段と、
前記試験用画像の濃度を測定する濃度検出手段と、第1
の濃度変換テーブルを記憶する記憶手段と、前記試験用
画像の濃度と前記第1の濃度変換テーブルとに基づいて
第2の濃度変換テーブルを生成する濃度変換テーブル生
成手段と、この第2の濃度変換テーブルに基づいて、入
力画像データの濃度特性を変換する濃度変換手段とを具
備することを特徴とする。
【0009】また、請求項3記載の構成にあっては、供
給された画像データを出力する画像データ出力手段と、
この画像データ出力手段に試験用画像データを供給する
ことにより該画像データ出力手段に複数の濃度を有する
試験用画像を出力させる試験用画像データ出力手段と、
前記試験用画像の濃度を測定する濃度検出手段と、前記
試験用画像データの濃度の基準となる画像基準濃度を記
憶する記憶手段と、前記試験用画像の濃度と前記画像基
準濃度とに基づいて、入力画像濃度に対応する出力画像
濃度を規定する濃度変換テーブルを生成する濃度変換テ
ーブル生成手段と、この濃度変換テーブルに基づいて、
入力画像データの濃度特性を変換する濃度変換手段とを
具備することを特徴とする。
【0010】また、請求項4記載の構成にあっては、供
給された画像データを出力する画像データ出力手段と、
この画像データ出力手段に試験用画像データを供給する
ことにより該画像データ出力手段に複数の濃度を有する
試験用画像を出力させる試験用画像データ出力手段と、
前記試験用画像の濃度を測定し濃度データを出力する濃
度検出手段と、前記濃度データを補正する濃度データ補
正手段と、この補正された濃度データに基づいて、入力
画像濃度に対応する出力画像濃度を規定する濃度変換テ
ーブルを生成する濃度変換テーブル生成手段と、この濃
度変換テーブルに基づいて、入力画像データの濃度特性
を変換する濃度変換手段とを具備することを特徴とす
る。
【0011】また、請求項5記載の構成にあっては、供
給された画像データを出力する画像データ出力手段と、
この画像データ出力手段に試験用画像データを供給する
ことにより該画像データ出力手段に複数の濃度を有する
試験用画像を出力させる試験用画像データ出力手段と、
前記試験用画像の濃度を測定し濃度データを出力する濃
度検出手段と、前記濃度データの異常を検出する異常検
出手段と、この異常検出手段によって異常が検出されな
かった場合にのみ、前記濃度データに基づいて、入力画
像濃度に対応する出力画像濃度を規定する濃度変換テー
ブルを生成する濃度変換テーブル生成手段と、この濃度
変換テーブルに基づいて、入力画像データの濃度特性を
変換する濃度変換手段とを具備することを特徴とする。
【0012】また、請求項6記載の構成にあっては、請
求項5記載の画像記録装置において、前記異常検出手段
が異常を検出した場合は前記試験用画像データ出力手段
を再度起動させる再出力制御手段を具備することを特徴
とする。
【0013】また、請求項7記載の構成にあっては、供
給された画像データを出力する画像データ出力手段と、
この画像データ出力手段に試験用画像データを供給する
ことにより該画像データ出力手段に複数の濃度を有する
試験用画像を出力させる試験用画像データ出力手段と、
前記試験用画像の濃度を測定し、粗間隔濃度データを出
力する濃度検出手段と、前記粗間隔濃度データに対して
曲線による補間を施して密間隔濃度データを生成する曲
線補間手段と、前記密間隔濃度データの異常を検出する
異常検出手段と、前記密間隔濃度データのうち少なくと
も前記異常検出手段によって異常が検出された区間にお
いて前記粗間隔濃度データに直線補間を施す直線補間手
段と、前記密間隔濃度データのうち前記区間をなす部分
を前記直線補間の結果に置き換え、これによって修正濃
度データを生成する修正濃度データ生成手段と、前記修
正濃度データに基づいて、入力画像濃度に対応する出力
画像濃度を規定する濃度変換テーブルを生成する濃度変
換テーブル生成手段と、この濃度変換テーブルに基づい
て、入力画像データの濃度特性を変換する濃度変換手段
とを具備することを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1記載の構成にあっては、試験用画像デ
ータ出力手段が画像データ出力手段に試験用画像データ
を供給すると、画像データ出力手段は試験用画像を出力
する。濃度検出手段はこの試験用画像の濃度を測定す
る。一方、記憶手段は所定の補正率を記憶し、濃度変換
テーブル生成手段は、試験用画像の濃度と補正率とに基
づいて、入力画像濃度に対応する出力画像濃度を規定す
る濃度変換テーブルを生成する。そして、濃度変換手段
は、この濃度変換テーブルに基づいて入力画像データの
濃度特性を変換する。
【0015】また、請求項2記載の構成にあっては、試
験用画像データ出力手段が画像データ出力手段に試験用
画像データを供給すると、画像データ出力手段は試験用
画像を出力する。濃度検出手段はこの試験用画像の濃度
を測定する。一方、記憶手段は第1の濃度変換テーブル
を記憶し、濃度変換テーブル生成手段は試験用画像の濃
度と第1の濃度変換テーブルとに基づいて第2の濃度変
換テーブルを生成する。そして、濃度変換手段は、この
第2の濃度変換テーブルに基づいて、入力画像データの
濃度特性を変換する。
【0016】また、請求項3記載の構成にあっては、試
験用画像データ出力手段が画像データ出力手段に試験用
画像データを供給すると、画像データ出力手段は試験用
画像を出力する。濃度検出手段はこの試験用画像の濃度
を測定する。一方、記憶手段は試験用画像データの濃度
の基準となる画像基準濃度を記憶し、濃度変換テーブル
生成手段は試験用画像の濃度と画像基準濃度とに基づい
て濃度変換テーブルを生成する。そして、濃度変換手段
は、この濃度変換テーブルに基づいて、入力画像データ
の濃度特性を変換する。
【0017】また、請求項4記載の構成にあっては、試
験用画像データ出力手段が画像データ出力手段に試験用
画像データを供給すると、画像データ出力手段は試験用
画像を出力する。濃度検出手段はこの試験用画像の濃度
を測定し濃度データを出力する。次に、濃度データ補正
手段は、この濃度データを補正し、濃度変換テーブル生
成手段は補正された濃度データに基づいて濃度変換テー
ブルを生成する。そして、濃度変換手段は、濃度変換手
段は、この濃度変換テーブルに基づいて、入力画像デー
タの濃度特性を変換する。
【0018】また、請求項5記載の構成にあっては、試
験用画像データ出力手段が画像データ出力手段に試験用
画像データを供給すると、画像データ出力手段は試験用
画像を出力する。濃度検出手段はこの試験用画像の濃度
を測定し濃度データを出力する。次に、異常検出手段
は、この濃度データの異常を検出する。次に、濃度変換
テーブル生成手段は、この異常検出手段によって異常が
検出されなかった場合にのみ、濃度データに基づいて、
入力画像濃度に対応する出力画像濃度を規定する濃度変
換テーブルを生成する。そして、濃度変換手段は、この
濃度変換テーブルに基づいて、入力画像データの濃度特
性を変換する。
【0019】さらに、請求項6記載の構成にあっては、
再出力制御手段は、異常検出手段が異常を検出した場合
は、試験用画像データ出力手段を再度起動させる。
【0020】また、請求項7記載の構成にあっては、試
験用画像データ出力手段が画像データ出力手段に試験用
画像データを供給すると、画像データ出力手段は試験用
画像を出力する。濃度検出手段はこの試験用画像の濃度
を測定し粗間隔濃度データを出力する。次に、曲線補間
手段は粗間隔濃度データに対して曲線による補間を施し
て密間隔濃度データを生成する。次に、異常検出手段
は、この密間隔濃度データの異常を検出する。ここで、
密間隔濃度データのうち少なくとも異常検出手段によっ
て異常が検出された区間に対して、直線補間手段は粗間
隔濃度データに直線補間を施す。次に、修正濃度データ
生成手段は、密間隔濃度データのうち前記区間をなす部
分を直線補間の結果に置き換え、これによって修正濃度
データを生成する。次に、濃度変換テーブル生成手段
は、この修正濃度データに基づいて、入力画像濃度に対
応する出力画像濃度を規定する濃度変換テーブルを生成
する。そして、濃度変換手段は、この濃度変換テーブル
に基づいて、入力画像データの濃度特性を変換する。
【0021】
【実施例】
A.第1実施例 A−1.実施例の構成 以下、図1を参照して本発明の第1実施例の複写機につ
いて説明する。図において9は転写材担持体であり、転
写材搬送ロール14から搬送された転写材(用紙)15
を図上左方向に搬送する。1はK色エンジンであり、転
写材担持体9の表面または転写材15の表面にK色トナ
ーを付着させる。2、3および4はY色エンジン、M色
エンジンおよびC色エンジンであり、転写材担持体9に
沿って配置され、各々転写材担持体9の表面または転写
材15の表面に対応する色のトナーを付着させる。
【0022】10は濃度検出器であり、転写材担持体9
に向かって光を放射する発光部10−1と、転写材担持
体9を通過した光を受光する受光部10−2とから構成
され、この転写材担持体9の表面に付着されたトナーパ
ッチの濃度を測定する。11は剥離コロトロンであり、
転写材担持体9上の転写材15を剥離する。剥離された
転写材15は定着装置(図示せず)に搬送され、転写材
15上のトナーはここで定着される。12は転写材担持
体除電コロトロンであり、転写材担持体9を除電する。
13は転写材担持体クリーナであり、転写材担持体9の
表面に残留したトナーを掃き落とす。
【0023】次に、30はスキャナであり、原稿画像を
読取り、その内容を補正前画像データとして出力する。
31は階調補正回路であり、補正前後の画像濃度を対応
させた濃度変換テーブルを記憶し、この濃度変換テーブ
ルに基づいて補正前画像データの濃度を補正し、その結
果を補正後画像データとして出力する。32はレーザ露
光装置であり、補正後の画像データに基づいて各エンジ
ン1〜4のレーザダイオードの露光時間を制御する。
【0024】34は制御回路であり、濃度検出器10の
受光部10−2から出力された濃度検出信号に基づい
て、上述した濃度変換テーブルを作成し階調補正回路3
1に書込む。また、制御回路34は、複写機の電源投入
時および所定の複写枚数毎にトナーパッチ作成指令信号
を出力する。33はトナーパッチ生成回路であり、この
トナーパッチ作成指令信号を受信すると、「4色×12
階調」のトナーパッチを転写材担持体9に生成させるよ
うに、レーザ露光装置32に試験用画像データを出力す
る。この結果得られるトナーパッチ16の例を図2に示
す。
【0025】ところで、上述した各種の処理を行うた
め、制御回路34には各色毎に、第1の濃度変換テーブ
ルと、目標濃度データ(画像基準濃度)とが記憶されて
いる。これらの具体例を図5に示す。まず、第1の濃度
変換テーブルは、デフォルトの状態では入力画像データ
の濃度C_IN と出力画像データの濃度C_OUT とを等しい
値に設定するテーブルになっている。
【0026】但し、第1の濃度変換テーブルは、例えば
特定の色を強調するようなことを可能にするため、ユー
ザによって適宜変更可能になっている。なお、以後の説
明においては、第1の濃度変換テーブルは常にデフォル
トの状態であることとする。また、目標濃度データと
は、補正前画像データが図示の濃度C_IN を有する場合
に、最も望ましい濃度特性を表すものである。但し、目
標濃度データは、濃度C_IN の「256」点の全てにつ
いて記憶されているものではなく、「12」点について
のみ記憶されている。
【0027】次に、発光部10−1の構造を図3に示
す。発光部10−1は、主走査方向に沿って長尺状に形
成され、各色のトナーパッチの中心に対向する位置に対
応する発光素子20−1K〜20−1Cが設けられてい
る。また、受光部10−2は発光部10−1に対して対
称形に形成され、発光素子20−1K〜20−1Cに対
向する位置に光センサ20−2K〜20−2Cが設けら
れている。
【0028】A−2.実施例の動作 次に、本実施例の動作を説明する。本実施例の複写機は
所定の操作によってメンテナスモードになる。かかる場
合は、図18に示すルーチンが起動される。図において
処理がステップSP101に進むと、帯電/露光電位/
現像用のバイアス電圧、現像材濃度、再現開始濃度C_I
N、装置の各種調整等が行われる。そして、その結果得
られた濃度変換テーブルが第1の濃度変換テーブルとし
て制御回路34の不揮発性RAMに記憶される。
【0029】次に、処理がステップSP102に進む
と、第1の濃度変換テーブルを用いて転写材担持体9上
にトナーパッチが形成される。すなわち、制御回路34
からトナーパッチ生成回路33にトナーパッチ作成指令
信号が出力され、トナーパッチ生成回路33は試験用画
像データをレーザ露光装置32に供給する。従って、各
エンジン1〜4によって、転写材担持体9上に図2に示
すようなトナーパッチ16が形成される。
【0030】次に、これらトナーパッチの濃度が濃度検
出器10によって測定され、その測定結果は「目標濃度
データ」として制御回路34の不揮発性RAMに記憶さ
れる。以上のステップが終了すると、メンテナンス処理
は終了する。
【0031】次に、本実施例の複写機において実際に画
像出力を行う場合の動作を説明する。複写機の電源が投
入されると、図4に示すメインルーチンが起動される。
図において処理がステップSP1に進むと、制御回路3
4からトナーパッチ生成回路33にトナーパッチ作成指
令信号が出力され、トナーパッチ生成回路33は試験用
画像データをレーザ露光装置32に供給する。従って、
各エンジン1〜4によって、転写材担持体9上に図2に
示すようなトナーパッチ16が形成される。
【0032】次に、処理がステップSP2に進むと、こ
れらトナーパッチの濃度が濃度検出器10によって読取
られ、画像濃度データとして制御回路34に供給され
る。ここで、トナーパッチの数は各色「12」個である
から、各色について「12」の濃度点が求められる。次
に、処理がステップSP3に進むと、「12」の濃度点
に対してスプライン補間が施され、濃度点数が「25
6」階調に拡張される。以後、濃度点数の拡張された画
像濃度データを「拡張画像濃度データ」と呼ぶ。
【0033】次に、処理がステップSP4に進むと、図
6に示すサブルーチンが呼出される。図において処理が
ステップSP11に進むと、目標濃度データにスプライ
ン補間が施され、そのデータ点数が「256」点に拡張
される。以後、データ点数の拡張された目標濃度データ
を拡張目標濃度データと呼ぶ。
【0034】次に、処理がステップSP12に進むと、
第1の濃度変換テーブルと、拡張目標濃度データと、拡
張画像濃度データとに基づいて、第2の濃度変換テーブ
ルが作成される。すなわち、第2の濃度変換テーブル
は、入力画像データに対して、可能な限り拡張目標濃度
データと同一の濃度が得られるように、テーブル値(濃
度C_OUT)が設定される。
【0035】次に処理がステップSP13に進むと、
「新たな濃度変換テーブル」が作成される。すなわち、
第2の濃度変換テーブルのうち「0<C_OUT<255 」
となる各濃度点(C_IN)に対して、下式(1)に基づい
て、「新たな濃度変換テーブル」が作成される。
【0036】 「新たな濃度変換テーブル」=「第1の濃度変換テーブル」−(「第1の濃度 変換テーブル」−「第2の濃度変換テーブル」)×「補正率」 ・・・・ 式(1)
【0037】但し、式(1)において「補正率」は「0」
を超え「1」未満の定数である。ここで、新たな濃度変
換テーブルにおける濃度C_IN を、第2の濃度変換テー
ブルのうち「0<C_OUT<255」となる各濃度点に限
定した理由を説明しておく。図5に示すように、第2の
濃度変換テーブルにあっては、濃度C_OUT が「0」また
は「255」となる境界部において不連続な特性の生ず
ることがある。従って、かかる部分に対しても式(1)を
適用すると、新たな濃度変換テーブルにも不連続な特性
が生じる。
【0038】そこで、これを防止するため、新たな濃度
変換テーブルが式(1)によって定められる範囲を上述し
た範囲(0<C_OUT<255 )に限定したものである。
ここで、新たな濃度変換テーブルの一例を図7に示す。
図において、第2の濃度変換テーブルの濃度C_OUT が
「0」から立ち上がる点を濃度C_IN(A) 、濃度C_OUT が
「255」になる点を濃度C_IN(D) とする。すなわち、
ステップSP13にあっては、濃度C_IN(A) 〜C_IN(D)
の範囲についてのみ新たな濃度変換テーブルが求められ
ることになる。
【0039】次に、処理がステップSP14に進むと、
濃度C_IN(A) 以下の範囲について新たな濃度変換テーブ
ルが求められる。まず、濃度C_IN(A) に対して所定のオ
フセット値cを加えた値(濃度C_IN(B) )が求められ
る。次に、新たな濃度変換テーブルのうち、濃度C_IN
(A),C_IN(B) 上の点を結ぶ直線を想定し、新たな濃度
変換テーブルのうち濃度C_IN(A) 以下の部分は、この直
線上に位置するように設定される。
【0040】次に、処理がステップSP15に進むと、
濃度C_IN(D) 以下の範囲について、同様にして新たな濃
度変換テーブルが求められる。すなわち、まず濃度C_IN
(D)からオフセット値cが減算され濃度C_IN(C) が求め
られる。次に、濃度C_IN(C),C_IN(D) を結ぶ直線を想
定し、新たな濃度変換テーブルのうち濃度C_IN(D) 以上
の部分は、この直線上に位置するように設定される。
【0041】次に、処理がステップSP16に進むと、
メインルーチンに渡すべき濃度変換テーブルとして、新
たな濃度変換テーブルが指定される。すなわち、サブル
ーチンからメインルーチンに対して濃度変換テーブルの
先頭アドレスを返すこととすると、この新たな濃度変換
テーブルの先頭アドレスがサブルーチンの返り値にされ
る。
【0042】以上のように、新たな濃度変換テーブルが
全範囲について求められると、処理はメインルーチンに
戻り、ステップSP5に進む。ここでは、サブルーチン
から渡された濃度変換テーブル(上記例にあっては、新
たな濃度変換テーブル)が階調補正回路31に転送され
る。次に、処理がステップSP6に進むと、スキャナ3
0に載置された原稿の内容が読取られ、階調補正回路3
1に補正前画像データが供給される。
【0043】階調補正回路31にあっては、先に転送さ
れた濃度変換テーブルに基づいて入力画像データの濃度
補正が行われ、その結果が補正後画像データとしてレー
ザ露光装置32に供給される。これにより、レーザ露光
装置32によって各エンジン1〜4の補正後画像データ
に基づいて各エンジン1〜4のレーザダイオードが駆動
され、転写材15上に画像が形成される。
【0044】次に処理がステップSP7に進むと、最後
にステップSP4が実行された後に、所定回数の画像出
力が行われたか否かが判定される。ここで「NO」と判
定されると、処理はステップSP6に戻り、次の転写材
15に対して画像出力が行われる。かかる処理が上記所
定回数だけ繰り返された後に処理がステップSP7に進
むと、ここで「YES」と判定され、処理はステップS
P1に戻る。これにより、転写材担持体9上に再びトナ
ーパッチ16が形成され、濃度変換テーブルの内容が更
新される。以後同様に、所定枚数の複写が行われる毎に
トナーパッチ16が形成され、これに基づいて濃度変換
テーブルの内容が更新される。
【0045】以上説明したように本実施例によれば、第
1の濃度変換テーブルおよび第2の濃度変換テーブルに
基づいて新たな濃度変換テーブルが作成され、この新た
な濃度変換テーブルの内容に基づいて補正前画像データ
が補正後画像データに変換される。従って、第2の濃度
変換テーブルにおいて不適切な値が含まれていた場合で
あっても、式(1)によって不適切さが緩和される。
【0046】B.第2実施例 次に本発明の第2実施例を説明する。本実施例の構成お
よび動作は第1実施例のもの(図1〜図7)と同様であ
る。但し、本実施例にあっては、図4のステップSP2
において画像濃度データが求められた後、図8に示すサ
ブルーチンが呼出される。ここで、その内容について説
明する。まず、ステップSP2においては画像濃度デー
タが求められたが、その内容をそのまま用いて濃度変換
テーブルを作成すると不具合の生じる場合がある。
【0047】すなわち、画像濃度データは濃度C_IN に
伴って単調減少すべきである(図5等に示すように、画
像濃度データおよび拡張画像濃度データが「低い」ほど
濃度は「濃く」なる)が、種々の要因に基づく誤差によ
り、一部の区間において拡張画像濃度データが増加する
場合もある。かかる状態において濃度変換テーブルを作
成すると、出力画像において階調の無い部分が発生する
という問題が生じる。そこで、本実施例にあっては、か
かる状態を解消するために、予め画像濃度データを修正
することとしている。
【0048】図8のサブルーチンにあっては、「N+
1」個のトナーパッチに対して、トナーパッチ番号n=
「0」〜「N」の番号が付与される。なお、正常な状態
にあっては、トナーパッチ番号nが小さいほど画像濃度
が薄くなる(画像濃度データは高くなる)。次に、トナ
ーパッチ番号nの初期値を「1」とし、トナーパッチ番
号nを「1」づつインクリメントしながら、「トナーパ
ッチ番号nの画像濃度データは、トナーパッチ番号(n
−1)の画像濃度データよりも低い」という条件は満た
されるか否かが判定される。
【0049】上述した条件が満たされた場合は、トナー
パッチ番号nに係る画像濃度データは、測定値そのもの
に設定される。一方、上記条件が満たされなかった場合
は、トナーパッチ番号nに係る画像濃度データは、トナ
ーパッチ番号(n−1)に係る画像濃度データと等しく
なるように設定される。これにより、本実施例にあって
は、階調特性が逆転するような不具合を未然に防止する
ことが可能になる。
【0050】以下、図8における処理の詳細を説明す
る。図において処理がステップSP21に進むと、低濃
度領域の各画像濃度データの値は「濃度C_IN =0」に
おける値以上であるか否かが判定される。ここで、「N
O」と判定されると処理はステップSP22に進み、該
当する画像濃度データは「濃度C_IN =0」における画
像濃度データの値に設定される。
【0051】次に、処理がステップSP23に進むと、
トナーパッチ番号nが「1」に設定される。次に処理が
ステップSP24に進むと、トナーパッチ番号nに係る
画像濃度データはトナーパッチ番号(n+1)に係る画
像濃度データよりも高いか否かが判定される。正常なト
ナーパッチが生成されている場合はここで「NO」と判
定され、処理はステップSP26に進む。ステップSP
26においては、トナーパッチ番号nは所定値に達した
か否かが判定される。この所定値とは、上述した低濃度
領域内でのトナーパッチ番号の最大値である。
【0052】トナーパッチ番号nが低濃度領域に属する
場合はここで「NO」と判定され、処理はステップSP
27に進む。ここでは、トナーパッチ番号nが「1」だ
けインクリメントされた後、処理はステップSP24に
戻る。以後、同様にしてステップSP24,SP26,
SP27のループの繰り返される。ここで、何れかのト
ナーパッチ番号nに係る画像濃度データがトナーパッチ
番号(n+1)に係る画像濃度データよりも高くなった
場合、すなわち濃度の逆転が生じた場合は、処理はステ
ップSP25に進む。
【0053】ここでは、トナーパッチ番号nに係る画像
濃度データは、強制的にトナーパッチ番号(n+1)に
係る画像濃度データの値に等しくされる。これにより、
濃度の逆転状態が解消される。その後、トナーパッチ番
号nが低濃度領域の最後の値になった後に処理がステッ
プSP26に進むと、ここで「YES」と判定され処理
はステップSP28に進む。ステップSP28にあって
は、トナーパッチ番号nに所定値xが代入される。この
所定値xは高濃度領域に属するトナーパッチ番号nの先
頭の番号である。
【0054】次に、ステップSP29,SP210,S
P211,SP212において、高濃度領域に対して、
ステップSP24〜SP27と同様の処理が行われる。
但し、ステップSP212においては、高濃度領域にお
ける処理が終了したか否か(例えばトナーパッチ番号n
が「11」に達したか否か)が判定される。そして、こ
こで「YES」と判定されると本サブルーチンの処理は
終了し、メインルーチンに処理が戻る。
【0055】上述したように、本サブルーチンにあって
は、低濃度領域および高濃度領域についてのみ画像濃度
データがチェックされ、中濃度領域に対するチェックは
省略されている。これは、中濃度領域においては画像濃
度データの変化が大きいため逆転現象が生ずることは考
えにくく、かかる領域の処理を省略することによって処
理の高速化を計ったものである。
【0056】C.第3実施例 次に本発明の第3実施例を説明する。本実施例の構成お
よび動作は第2実施例のもの(図1〜図8)と同様であ
る。但し、本実施例にあっては、図8のサブルーチンに
代えて図9に示すサブルーチンが実行され、これによっ
て画像濃度データが正常であるか否かが判定され、その
結果に応じてトナーパッチが適宜再出力される。その内
容を図9を参照して説明する。
【0057】C−1.画像濃度データが正常である場合
の処理 図において処理がステップSP31に進むと、画像濃度
データにおいて濃度C_IN が「65%」および「80
%」の点が検索され、両者を結んだ直線が「C_IN=10
0%」に達した場合の濃度C_OUT が計算される。次に、
画像濃度データにおける「C_IN =100%」の値は、
この計算値以上であるか否かが判定される。ここで「Y
ES」と判定されると処理はステップSP32に進み、
トナーパッチ番号nに「1」が代入される。次に、処理
がステップSP33に進むと、下式(2)の条件は満たさ
れるか否かが判定される。
【0058】 (y[n−1]−y[n]−Δ)/(C_IN[n−1]− C_IN[n])−(y[n]−y[ n+1])/(C_IN[n]− C_IN[n+1])≧0 ・・・・式(2)
【0059】式(2)においてy[n]はトナーパッチ番号
nの画像濃度データであり、C_IN[n]はトナーパッチ番
号nの濃度C_IN である。また、Δは傾きチェック係数
である。式(2)の左辺第1項は、傾きチェック係数Δを
「0」とすると、トナーパッチ番号nおよびトナーパッ
チ番号(n−1)における画像濃度データ上の点を結ぶ
直線の傾きになる。また、左辺第2項は、トナーパッチ
番号nおよびトナーパッチ番号(n+1)における画像
濃度データ上の点を結ぶ直線の傾きになる。
【0060】従って、かかる場合に式(2)の条件が満た
される場合は、「傾きが上昇しつつある場合」である。
画像濃度データが正常である場合、図5に示すように、
低濃度領域における画像濃度データの傾きは、濃度C_IN
の増加に伴って徐々に大となっている。従って、かか
る場合は「YES」と判定され処理はステップSP34
に進む。なお、かかる判断を厳密に行うとすると、僅か
なノイズ等によって「NO」と判定されるから、ある程
度の余裕を持たせる必要がある。そこで、上述した式
(2)にあっては、左辺第1項の分子から傾きチェック係
数Δを減算したのである。
【0061】次に、ステップSP34にあっては、トナ
ーパッチ番号nは「10」に達したか否かが判定され
る。未だトナーパッチ番号nが「10」に達していなけ
れば「NO」と判定され、処理はステップSP35に進
む。ステップSP35にあってはトナーパッチ番号nが
「1」だけインクリメントされ、処理はステップSP3
3に戻る。
【0062】以後、トナーパッチ番号nがインクリメン
トされつつステップSP33〜35の処理が繰り返され
る。その後、トナーパッチ番号nが高濃度領域に達する
と、ステップSP33においては「NO」と判定され
る。これは、図5に示すように、高濃度領域にあって
は、画像濃度データの傾きは徐々に減少するためであ
る。「NO」と判定されると、処理はステップSP36
に進み、トナーパッチ番号nが再びインクリメントされ
る。次に処理がステップSP37に進むと、下式(3)の
条件は満たされるか否か、すなわち「傾きは下降しつつ
あるか否か」が判定される。
【0063】 (y[n−1]−y[n]+Δ)/(C_IN[n−1]− C_IN[n])−(y[n]−y[ n+1])/(C_IN[n]− C_IN[n+1])≦0 ・・・・式(3)
【0064】ここで、「YES」と判定されると、処理
はステップSP38に進み、トナーパッチ番号nは「1
0」に達したか否かが判定される。ここで「NO」と判
定されると、処理はステップSP36に戻り、トナーパ
ッチ番号nが再びインクリメントされる。以後、ステッ
プSP36〜SP38が繰り返される。そして、トナー
パッチ番号nが「10」に達した後に処理がステップS
P38に進むと、ここで「YES」と判定され処理はス
テップSP39に進む。
【0065】ステップSP39にあっては、トナーパッ
チ番号「1」〜「N」の画像濃度データ内で相互にトナ
ーパッチ番号の隣接するデータ同志が比較され、かかる
範囲の画像濃度データ全体として単調減少または単調増
加の傾向を有するか否かが判定される。正常な状態であ
れば、かかる条件は満たされるから「YES」と判定さ
れ、本サブルーチンの処理は終了する。
【0066】C−2.ステップSP31で「NO」と判
定された場合の処理 ステップSP31において「NO」と判定されると、処
理はステップSP40に進む。ここでは、トナーパッチ
の再出力回数が所定回数に達したか否かが判定される。
未だ達していなければ処理はステップSP42に進む。
ここでは、トナーパッチが再出力され、これに伴って画
像濃度データが再度求められる。すなわち、メインルー
チンにおけるステップSP1,2と同様の処理が実行さ
れる。
【0067】このように、画像濃度データが新たに求め
られると処理はステップSP31に戻り、上述した判定
が再び行われる。そして、再び「NO」と判定される
と、ステップSP40,42の処理が行われる。その
後、ステップSP31において「YES」と判定される
と、処理はステップSP32に進む。そして、ステップ
SP40,42の実行回数が上記所定回数になると、処
理はステップSP41に進む。ここでは、画像濃度デー
タは前回のトナーパッチ生成時に測定されたものが用い
られる。
【0068】以上の処理が終了すると、処理はメインル
ーチンに戻る。上述した状態にあっては、画像濃度デー
タは前回のものが用いられるから、拡張画像濃度データ
も前回のものと同一になり、階調補正回路31にあって
は、前回に用いられた濃度変換テーブルに基づいて、画
像形成が続行されることになる。なお、ステップSP4
0,42の実行回数が上記所定回数に至るまでにステッ
プSP31において「YES」と判定されると、画像濃
度データが正常である場合等と同様の処理が行われる。
【0069】C−3.画像濃度データの傾きの増加/減
少傾向が2回以上変動した場合の処理 最初に画像濃度データの傾きが増加しつつある場合はス
テップSP33〜SP35の処理が繰り返され、その
後、傾きが減少しつつある状態になると、ステップSP
36〜SP38が繰り返される。そして、その途中で再
び傾きが増加した場合は、ステップSP37において
「NO」と判定され、処理はステップSP40に進む。
従って、トナーパッチが再出力された後、ステップSP
31以降の処理が繰り返される。
【0070】このように、画像濃度データの傾きの増加
/減少傾向が2回以上変動した場合にトナーパッチを再
出力する理由について説明しておく。まず、画像濃度デ
ータの特性は、一般的には、図5に示すように略S字状
の形状を有している。換言すれば、画像濃度データを2
階微分すると、その結果は前半部分で正値に、後半部分
で負値になる傾向が強い。従って、かかる特性を有しな
い画像濃度データは不正である可能性が高いことにな
る。そこで、本実施例では、傾きの増加/減少傾向が2
回以上変動した場合に画像濃度データは不正であるとみ
なしたものである。
【0071】C−4.画像濃度データの傾きが減少傾向
に変化しなかった場合の処理 画像濃度データの傾きが減少傾向に変化しなかった場合
には、ステップSP33〜SP35の処理が繰り返され
る途中でトナーパッチ番号nが「10」に達する。その
後に処理がステップSP34に進むと「YES」と判定
され処理はステップSP39に進む。以後、画像濃度デ
ータが正常である場合と同様の処理が行われる。これ
は、画像濃度データの特性が厳密には減少傾向に変化し
たとしても、傾きチェック係数Δの範囲内であれば、プ
ログラム上では「減少傾向に変化した」とはみなされな
いことに鑑みてである。
【0072】C−5.画像濃度データが単調減少または
単調増加でなかった場合の処理 画像濃度データが単調減少または単調増加でなかった場
合は、ステップSP39において「NO」と判定され、
ステップSP40を介してトナーパッチが再出力され
た、ステップSP31以降の処理が繰り返される。
【0073】D.第4実施例 次に本発明の第4実施例を説明するが、最初に本実施例
の概要を図10を参照し説明する。上述した第2,第3
実施例にあっては、トナーパッチの濃度測定結果である
画像濃度データが単調減少でなかった場合は、該画像濃
度データが修正され(第2実施例)、あるいはトナーパ
ッチが再出力されていた(第3実施例)。そして、正常
な画像濃度データが得られた場合は、これにスプライン
補間が施され拡張画像濃度データが求められた。
【0074】しかし、スプライン補間を行った結果、例
えば図10(a)に示すように、該拡張画像濃度データ
の一部の区間が濃度C_IN に対して増加する場合もあ
る。かかる区間を「増加区間」と呼ぶ。また、同図(b)
に示すように、各画像濃度データを結ぶ直線に対して、
補間結果が大きく外れる場合もある。ここで、この直線
に対して所定幅「2d」の許容範囲を想定し、拡張画像
濃度データのうちこの許容範囲から外れる区間を「振動
区間」と呼ぶ。かかる増加区間あるいは振動区間を放置
したとすると、その区間内では階調特性が乱れ、画像品
質が悪化する。
【0075】そこで、本実施例にあっては、かかる増加
区間あるいは振動区間が生じた場合は、その画像濃度デ
ータ間に対して直線補間が施され、拡張画像濃度データ
の内容がこれに基づいて修正される。例えば、図10
(a)にあっては、「n−1〜n」の区間が直線に変更さ
れ、同図(b)にあっては「n〜n+1」の区間が直線に
変更される。
【0076】以下、本実施例の具体的な内容を説明す
る。本実施例の構成および動作は第3実施例のもの(図
1〜図7,図9)と同様である。但し、本実施例にあっ
ては、メインルーチンのステップSP3において、図1
1に示すサブルーチンが呼出される。まず、拡張画像濃
度データに増加区間あるいは振動区間が存在しなかった
場合の動作を説明する。図において処理がステップSP
51に進むと、画像濃度データ(12点)がスプライン
補間されることによって「256」階調に拡張され、拡
張画像濃度データが作成される。
【0077】次に、処理がステップSP52に進むと、
トナーパッチ番号nに「0」が代入される。次に、処理
がステップSP53に進むと、「n〜n+1」の区間内
に増加区間は存在するか否かが判定される。ここで、
「NO」と判定されると、処理はステップSP54に進
む。ステップSP54においては、「n〜n+1」の区
間内に振動区間は存在するか否かが判定される。
【0078】ここで「NO」と判定されると、処理はス
テップSP55に進み、トナーパッチ番号nが「1」だ
けインクリメントされる。次に、処理がステップSP5
6に進むと、トナーパッチ番号nは「12」に達したか
否かが判定される。ここで「NO」と判定されると、処
理はステップSP53に戻り、トナーパッチ番号nがイ
ンクリメントされつつステップSP53〜56の処理が
繰り返される。そして、トナーパッチ番号nが「12」
に達した後に処理がステップSP56に進むと、ここで
「YES」と判定され処理はメインルーチンに戻る。
【0079】一方、何れかのトナーパッチ番号nにおい
て増加区間あるいは振動区間が存在した場合は、ステッ
プSP53またはSP54において「YES」と判定さ
れ処理はステップSP57に進む。ここでは、「n〜n
+1」の区間に対して直線補間が施され、拡張画像濃度
データの該当部分は該直線補間結果に置き換えられる。
【0080】以上のように本実施例にあっては、拡張画
像濃度データに不具合が発生した場合であってもこれを
検出するとともに直線補間結果に置き換えることができ
る。従って、拡張画像濃度データを適切なものに設定で
き、高い画像品質を得ることが可能になる。
【0081】E.第5実施例 次に本発明の第5実施例を説明するが、最初に本実施例
の概要を説明する。第1〜第4実施例にあっては、画像
濃度データに対してスプライン補間が施されることによ
って拡張画像濃度データが生成された。ここで、スプラ
イン補間の演算は、一般的に浮動小数点演算によって行
われていた。しかし、浮動小数点演算を行うためには、
整数演算または固定小数点演算(以下、整数演算等とい
う)よりも長時間を要し、演算回路の構成も複雑になる
という問題がある。
【0082】そこで、本実施例は、整数演算等によって
スプライン補間の演算を行うこととした。但し、整数演
算等を行った場合は浮動小数点演算よりも誤差が大きく
なる。従って、各トナーパッチ間の拡張画像濃度データ
の濃度点を順次求めてゆく過程で誤差が累積し、拡張画
像濃度データが不連続になることもある。その一例を図
13に示す。
【0083】但し、拡張画像濃度データが不連続であっ
たとしても、直ちに「異常」とみなす必要はない。すな
わち、不連続になった区間においても単調減少特性が維
持されていれば、大きな問題は発生しない。一方、不連
続区間が増加傾向を有する場合は、かかる区間において
階調特性が異常になる。そこで、本実施例にあっては、
増加傾向を有する不連続区間(以下、不正不連続区間と
いう)が生じた場合は、該区間を挟む画像濃度データ間
に対して直線補間が施され、拡張画像濃度データの内容
がこれに基づいて修正される。
【0084】以下、本実施例の具体的な内容を説明す
る。本実施例の構成および動作は第4実施例のものと同
様である。但し、本実施例にあっては、メインルーチン
のステップSP3において、図11に示すサブルーチン
に代えて、図12に示すサブルーチンが呼出される。ま
ず、拡張画像濃度データに増加区間、振動区間、あるい
は不正不連続区間が存在しなかった場合の動作を説明す
る。図において処理がステップSP61に進むと、画像
濃度データ(12点)がスプライン補間されることによ
って「256」階調に拡張され、拡張画像濃度データが
作成される。但し、かかる処理は第4実施例のステップ
SP51のものとは異なり、整数演算等によって行われ
る。
【0085】次に、処理がステップSP62に進むと、
トナーパッチ番号nに「0」が代入される。次に、処理
がステップSP63に進むと、「n〜n+1」の区間内
に増加区間は存在するか否かが判定される。ここで、
「NO」と判定されると、処理はステップSP64に進
む。ステップSP54においては、「n〜n+1」の区
間内に振動区間は存在するか否かが判定される。
【0086】ここで「NO」と判定されると、処理はス
テップSP65に進み、「n〜n+1」の区間内に不正
不連続区間は存在するか否かが判定される。ここで「N
O」と判定されると、処理はステップSP66に進み、
トナーパッチ番号nが「1」だけインクリメントされ
る。次に、処理がステップSP67に進むと、トナーパ
ッチ番号nは「12」に達したか否かが判定される。こ
こで「NO」と判定されると、処理はステップSP63
に戻り、トナーパッチ番号nがインクリメントされつつ
ステップSP63〜67の処理が繰り返される。そし
て、トナーパッチ番号nが「12」に達した後に処理が
ステップSP67に進むと、ここで「YES」と判定さ
れ処理はメインルーチンに戻る。
【0087】一方、何れかのトナーパッチ番号nにおい
て増加区間、振動区間、あるいは不正不連続区間が存在
した場合は、ステップSP63〜SP65の何れかにお
いて「YES」と判定され処理はステップSP68に進
む。ここでは、「n〜n+1」の区間に対して直線補間
が施され、拡張画像濃度データの該当部分は該直線補間
結果に置き換えられる。
【0088】以上のように本実施例にあっては、拡張画
像濃度データに不正不連続区間が発生した場合であって
もこれを検出するとともに直線補間結果に置き換えるこ
とができる。従って、整数演算等を用いたことによる不
具合を未然に防止することができ、補間演算を高速に行
うことが可能になる。さらに、本実施例にあっては、第
4実施例と同様に、増加区間あるいは振動区間が生じた
場合であっても、これを検出するとともに直線補間結果
に置き換えることができる。従って、拡張画像濃度デー
タを適切なものに設定でき、高い画像品質を得ることも
可能である。
【0089】F.第6実施例 次に本発明の第6実施例を説明する。本実施例の構成お
よび動作は第5実施例のものと同様である。但し、本実
施例にあっては、メインルーチンのステップSP4にお
いては、図6のサブルーチンに代えて、図16に示すサ
ブルーチンが起動される。図において処理がステップS
P71に進むと、目標濃度データにスプライン補間が施
され、そのデータ点数が「256」点に拡張される。す
なわち、拡張目標濃度データが生成される。
【0090】次に、処理がステップSP72に進むと、
「新たな拡張画像濃度データ」が作成される。すなわ
ち、先にステップSP3で作成された「拡張画像濃度デ
ータ」の各濃度点(C_IN)に対して、下式(4)に基づい
て、「新たな拡張画像濃度データ」が作成される。
【0091】 「新たな拡張画像濃度データ」=「拡張目標濃度データ」−(「拡張目標濃度 データ」−「拡張画像濃度データ」)×「補正率」 ・・・・式(4)
【0092】次に、処理がステップSP73に進むと、
第1の濃度変換テーブルと、拡張目標濃度データと、新
たな拡張画像濃度データとに基づいて、第2の濃度変換
テーブルが作成される。すなわち、第2の濃度変換テー
ブルは、画像濃度特性が新たな拡張画像濃度データによ
るものと仮定した場合に、入力画像データに対して可能
な限り拡張目標濃度データと同一の濃度が得られるよう
に、テーブル値(濃度C_OUT)が設定される。
【0093】次に、処理がステップSP74に進むと、
メインルーチンに渡すべき濃度変換テーブルとして、第
2の濃度変換テーブルが指定される。すなわち、本サブ
ルーチンの返り値は第2の濃度変換テーブルの先頭アド
レスになる。従って、階調補正回路31にあっては、こ
の第2の濃度変換テーブルに基づいて入力画像データの
濃度補正が行われ、その結果が補正後画像データとして
レーザ露光装置32に供給される。これにより、レーザ
露光装置32によって各エンジン1〜4の補正後画像デ
ータに基づいて各エンジン1〜4のレーザダイオードが
駆動され、転写材15上に画像が形成される。
【0094】以上のように本実施例にあっては、式(4)
に基づいて拡張画像濃度データが新たなものに変更され
る。その結果、ステップSP73において得られた第2
の濃度変換テーブルをそのまま用いることができる。
【0095】G.第7実施例 次に本発明の第7実施例を説明する。本実施例の構成お
よび動作は第5実施例のものと同様である。但し、本実
施例は、第5実施例に対して以下の点で相違する。すな
わち、本実施例にあっては、「検出したパッチ画像濃
度」と、「コピー濃度」との関係を示す関係規定テーブ
ルが制御回路34に予め記憶されている。
【0096】ここで、検出したパッチ画像濃度とは、転
写材担持体9上にトナーパッチを形成した場合の濃度で
あり、コピー濃度とは、所定の転写材15(例えば白色
上質紙)に画像出力を行った場合の濃度である。すなわ
ち、転写材担持体9と所定の転写材15とは、トナーの
付着性や下地色の影響度等が異なるため、関係規定テー
ブルを用いてこれらの差異を補償しようとするものであ
る。
【0097】また、本実施例にあっては、メインルーチ
ンのステップSP4においては、図6のサブルーチンに
代えて、図17に示すサブルーチンが起動される。図に
おいて処理がステップSP81に進むと、検出したパッ
チ画像濃度と、上述した関係規定テーブルと、予め設定
された補正率とに基づいて、濃度変換テーブル補正量が
生成される。すなわち、濃度変換テーブル補正量は、下
式(5)により表現される。
【0098】 「濃度変換テーブル補正量」=「関係規定テーブルのテーブル値」×「補正率」 ・・・・式(5)
【0099】次に、処理がステップSP82に進むと、
予め設定された濃度変換テーブル(例えば第1の濃度変
換テーブル)の各濃度C_IN に対して、上記濃度変換テ
ーブル補正量が加算され、これによって新たな濃度変換
テーブルが求められる。この新たな濃度変換テーブル
は、トナーパッチの数に応じた「12」点のものであ
る。次に、処理がステップSP83に進むと、直線補
間、スプライン補間、あるいは多項式近似等により、こ
の「12」点の新たな濃度変換テーブルの濃度点数が
「256」に拡張される。
【0100】次に、処理がステップSP84に進むと、
メインルーチンに渡すべき濃度変換テーブルとして、上
記「濃度点数の拡張された新たな濃度変換テーブル」が
指定される。すなわち、本サブルーチンの返り値は該テ
ーブルの先頭アドレスになる。従って、階調補正回路3
1にあっては、この「濃度点数の拡張された新たな濃度
変換テーブル」に基づいて入力画像データの濃度補正が
行われ、その結果が補正後画像データとしてレーザ露光
装置32に供給される。これにより、レーザ露光装置3
2によって各エンジン1〜4の補正後画像データに基づ
いて各エンジン1〜4のレーザダイオードが駆動され、
転写材15上に画像が形成される。
【0101】以上のように本実施例によれば、「検出し
たパッチ画像濃度」と、「コピー濃度」との関係を示す
関係規定テーブルが制御回路34に予め記憶され、これ
に基づいて濃度変換テーブルが作成されるから、一層正
確な濃度変換テーブルを作成することができる。
【0102】H.変形例 本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、例
えば以下のように種々の変形が可能である。 上記各実施例にあっては、「12」点の目標濃度デー
タを制御回路34に記憶させ、これを補間することによ
って「256」点の拡張目標濃度データを求めた。しか
し、処理に先立って拡張目標濃度データを求めておき、
これを制御回路34に記憶させてもよい。これにより、
所要記憶容量は増大するが、処理を高速化することがで
きる。
【0103】第1実施例のステップSP3等において
は、「12」の濃度点を「256」階調に拡張する際に
スプライン補間を用いたが、補間方法はスプライン補間
に限定されるものではなく、直線補間等を用いてもよ
い。また、補間によらず、最小二乗近似等によって「2
56」階調の濃度点を求めてもよい。
【0104】第3実施例にあっては、画像濃度データ
が単調減少または単調増加でなかった場合(ステップS
P39で「NO」と判定された場合)は、ステップSP
40を介してトナーパッチが再出力された。しかし、第
2実施例と同様の方法で画像濃度データを修正してもよ
い。
【0105】第5実施例にあっては、拡張画像濃度デ
ータ内のトナーパッチ番号n〜n+1に対応する区間内
で不正不連続区間が発生した場合は、この「n〜n+
1」の区間に対して直線補間が施された(図13参
照)。しかし、図4に示すように、「n+1〜n+2」
の区間(より正確に言うと、「トナーパッチ番号(n+
1)に係る濃度C_IN の直前の濃度(C_IN - 1)」〜
「トナーパッチ番号(n+2)に係る濃度C_IN 」の区
間)に対して直線補間を施してもよい。
【0106】図においてトナーパッチ番号(n+1)に
係る濃度C_IN に対応する拡張画像濃度データは、画像
濃度データ(番号(n+1)のトナーパッチの濃度測定
結果)ではなく、上記直線補間の結果が用いられる。こ
こで、「n〜n+1」および「n+1〜n+2」の双方
の区間において不正不連続区間が生じた場合を想定する
と、上記第5実施例にあっては、双方の区間において直
線補間が行われた。
【0107】これに対して本変形例によれば、後半の
「n+1〜n+2」の区間に対してのみ、直線補間を行
えばよく、前半部分についてはスプライン補間の結果を
そのまま用いることができる。従って、本変形例は、第
5実施例と比較して、スプライン補間の結果を一層有効
に利用できるとともに、直線補間に係る演算時間も削減
できる。なお、「n〜n+1」の区間において増加区間
あるいは振動区間が生じた場合には、「n〜n+1」の
区間そのものを直線補間すべきことは言うまでもない。
【0108】第5実施例において、不正不連続区間が
生じた場合、「n〜n+2」の区間に対して直線補間を
施してもよい(図15参照)。かかる場合、トナーパッ
チ番号(n+1)の画像濃度データは無視されることに
なり、修正後の拡張画像濃度データの精度は、第5実施
例と比較すれば若干劣ることになる。しかし、広い区間
に対してまとめて直線補間を施すことにより、補間演算
時間を短くすることができる。また、図上で濃度y
[n]、y[n+1]およびy[n+2]がほぼ直線上に並ぶ
場合は、濃度y[n+1]を無視することによる拡張画像
濃度データの精度の悪化度は問題にならない。
【0109】以上のように、第5実施例における直線補
間方法については各種の変形が可能であるが、何れか一
つの補間方法を固定する必要はなく、場合に応じて最適
な補間方法を選択するとよい。例えば、y[n]、y[n
+1]およびy[n+2]がほぼ直線上に並ぶ場合(換言
すれば、濃度y[n]およびy[n+2]を結ぶ直線とy
[n+1]との最短距離が所定値以下である場合)には図
15の変形例を選択し、それ以外の場合で「n〜n+
1」および「n+1〜n+2」の双方の区間において不
正不連続区間が生じた場合には図14の変形例を選択
し、これらのうち何れにも該当しない場合は実施例の補
間方法を選択するとよい。
【0110】濃度検出器10は、図3に示すものに限
られず、周知の種々の検出器を用いてもよい。例えば、
反射型のセンサを用いてもよいことは言うまでもない。
また、各色の濃度を検出するために個別の発光部および
受光部を用いるのではなく、一系統の発光部および受光
部を主走査方向にスキャンすることによって各色の濃度
を検出してもよい。さらに、トナーパッチは転写材担持
体9に転写されたものに限定されず、各色エンジンの感
光ドラム上のトナーパッチの濃度を検出してもよい。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の構
成にあっては、濃度変換テーブル生成手段は試験用画像
の濃度と補正率とに基づいて入力画像濃度に対応する出
力画像濃度を規定する濃度変換テーブルを生成するか
ら、高品質の画像を出力できる。
【0112】また、請求項2記載の構成にあっては、濃
度変換テーブル生成手段は試験用画像の濃度と第1の濃
度変換テーブルとに基づいて第2の濃度変換テーブルを
生成するから、高品質の画像を出力できる。
【0113】また、請求項3記載の構成にあっては、濃
度変換テーブル生成手段は試験用画像の濃度と画像基準
濃度とに基づいて濃度変換テーブルを生成するから、同
様に高品質の画像を出力できる。
【0114】また、請求項4記載の構成にあっては、濃
度変換テーブル生成手段は補正された濃度データに基づ
いて濃度変換テーブルを生成するから、同様に高品質の
画像を出力できる。
【0115】また、請求項5記載の構成にあっては、異
常検出手段は濃度データの異常を検出し、濃度変換テー
ブル生成手段は、この異常が検出されなかった場合にの
み、該濃度データに基づいて濃度変換テーブルを生成す
る。これにより、濃度変換テーブルの信頼性が向上し、
高品質の画像を出力することが可能になる。
【0116】さらに、請求項6記載の構成にあっては、
再出力制御手段は、異常検出手段が異常を検出した場合
は、試験用画像データ出力手段を再度起動させ、新たな
試験用画像データ出力手段に基づいて濃度変換テーブル
が作成されるから、一層高品質の画像を出力することが
可能になる。
【0117】また、請求項7記載の構成にあっては、異
常検出手段は密間隔濃度データの異常を検出し、異常が
検出された区間に対して直線補間手段は粗間隔濃度デー
タに直線補間を施し、修正濃度データ生成手段は、密間
隔濃度データのうち前記区間をなす部分を直線補間の結
果に置き換え、これによって修正濃度データを生成する
から、密間隔濃度データの異常を解消でき、高品質の画
像を出力できる。このように、本発明によれば、何れも
高品質の画像を出力できる画像記録装置を提供すること
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】 トナーパッチ16の説明図である。
【図3】 濃度検出器10の構成を示す図である。
【図4】 第1実施例のメインルーチンのフローチャー
トである。
【図5】 第1実施例の動作説明図である。
【図6】 第1実施例のサブルーチンのフローチャート
である。
【図7】 第1実施例の動作説明図である。
【図8】 第2実施例のサブルーチンのフローチャート
である。
【図9】 第3実施例のサブルーチンのフローチャート
である。
【図10】 第4実施例の動作説明図である。
【図11】 第4実施例のサブルーチンのフローチャー
トである。
【図12】 第5実施例のサブルーチンのフローチャー
トである。
【図13】 第5実施例の動作説明図である。
【図14】 第5実施例の変形例の動作説明図である。
【図15】 第5実施例の他の変形例の動作説明図であ
る。
【図16】 第6実施例のサブルーチンのフローチャー
トである。
【図17】 第7実施例のサブルーチンのフローチャー
トである。
【図18】 第1実施例のメンテナンス処理のフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 K色エンジン(画像データ出力手段) 2 Y色エンジン(画像データ出力手段) 3 M色エンジン(画像データ出力手段) 4 C色エンジン(画像データ出力手段) 10 濃度検出器(濃度検出手段) 31 階調補正回路(濃度変換手段) 34 制御回路(試験用画像データ出力手段、記憶手
段、濃度変換テーブル生成手段、濃度データ補正手段、
異常検出手段、再出力制御手段、曲線補間手段、直線補
間手段、修正濃度データ生成手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給された画像データを出力する画像デ
    ータ出力手段と、 この画像データ出力手段に試験用画像データを供給する
    ことにより該画像データ出力手段に複数の濃度を有する
    試験用画像を出力させる試験用画像データ出力手段と、 前記試験用画像の濃度を測定する濃度検出手段と、 所定の補正率を記憶する記憶手段と、 前記試験用画像の濃度と前記補正率とに基づいて、入力
    画像濃度に対応する出力画像濃度を規定する濃度変換テ
    ーブルを生成する濃度変換テーブル生成手段と、 この濃度変換テーブルに基づいて、入力画像データの濃
    度特性を変換する濃度変換手段とを具備することを特徴
    とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】 供給された画像データを出力する画像デ
    ータ出力手段と、 この画像データ出力手段に試験用画像データを供給する
    ことにより該画像データ出力手段に複数の濃度を有する
    試験用画像を出力させる試験用画像データ出力手段と、 前記試験用画像の濃度を測定する濃度検出手段と、 第1の濃度変換テーブルを記憶する記憶手段と、 前記試験用画像の濃度と前記第1の濃度変換テーブルと
    に基づいて第2の濃度変換テーブルを生成する濃度変換
    テーブル生成手段と、 この第2の濃度変換テーブルに基づいて、入力画像デー
    タの濃度特性を変換する濃度変換手段とを具備すること
    を特徴とする画像記録装置。
  3. 【請求項3】 供給された画像データを出力する画像デ
    ータ出力手段と、 この画像データ出力手段に試験用画像データを供給する
    ことにより該画像データ出力手段に複数の濃度を有する
    試験用画像を出力させる試験用画像データ出力手段と、 前記試験用画像の濃度を測定する濃度検出手段と、 前記試験用画像データの濃度の基準となる画像基準濃度
    を記憶する記憶手段と、 前記試験用画像の濃度と前記画像基準濃度とに基づい
    て、入力画像濃度に対応する出力画像濃度を規定する濃
    度変換テーブルを生成する濃度変換テーブル生成手段
    と、 この濃度変換テーブルに基づいて、入力画像データの濃
    度特性を変換する濃度変換手段とを具備することを特徴
    とする画像記録装置。
  4. 【請求項4】 供給された画像データを出力する画像デ
    ータ出力手段と、 この画像データ出力手段に試験用画像データを供給する
    ことにより該画像データ出力手段に複数の濃度を有する
    試験用画像を出力させる試験用画像データ出力手段と、 前記試験用画像の濃度を測定し濃度データを出力する濃
    度検出手段と、 前記濃度データを補正する濃度データ補正手段と、 この補正された濃度データに基づいて、入力画像濃度に
    対応する出力画像濃度を規定する濃度変換テーブルを生
    成する濃度変換テーブル生成手段と、 この濃度変換テーブルに基づいて、入力画像データの濃
    度特性を変換する濃度変換手段とを具備することを特徴
    とする画像記録装置。
  5. 【請求項5】 供給された画像データを出力する画像デ
    ータ出力手段と、 この画像データ出力手段に試験用画像データを供給する
    ことにより該画像データ出力手段に複数の濃度を有する
    試験用画像を出力させる試験用画像データ出力手段と、 前記試験用画像の濃度を測定し濃度データを出力する濃
    度検出手段と、 前記濃度データの異常を検出する異常検出手段と、 この異常検出手段によって異常が検出されなかった場合
    にのみ、前記濃度データに基づいて、入力画像濃度に対
    応する出力画像濃度を規定する濃度変換テーブルを生成
    する濃度変換テーブル生成手段と、 この濃度変換テーブルに基づいて、入力画像データの濃
    度特性を変換する濃度変換手段とを具備することを特徴
    とする画像記録装置。
  6. 【請求項6】 前記異常検出手段が異常を検出した場合
    は前記試験用画像データ出力手段を再度起動させる再出
    力制御手段を具備することを特徴とする請求項5記載の
    画像記録装置。
  7. 【請求項7】 供給された画像データを出力する画像デ
    ータ出力手段と、 この画像データ出力手段に試験用画像データを供給する
    ことにより該画像データ出力手段に複数の濃度を有する
    試験用画像を出力させる試験用画像データ出力手段と、 前記試験用画像の濃度を測定し、粗間隔濃度データを出
    力する濃度検出手段と、 前記粗間隔濃度データに対して曲線による補間を施して
    密間隔濃度データを生成する曲線補間手段と、 前記密間隔濃度データの異常を検出する異常検出手段
    と、 前記密間隔濃度データのうち少なくとも前記異常検出手
    段によって異常が検出された区間において前記粗間隔濃
    度データに直線補間を施す直線補間手段と、 前記密間隔濃度データのうち前記区間をなす部分を前記
    直線補間の結果に置き換え、これによって修正濃度デー
    タを生成する修正濃度データ生成手段と、 前記修正濃度データに基づいて、入力画像濃度に対応す
    る出力画像濃度を規定する濃度変換テーブルを生成する
    濃度変換テーブル生成手段と、 この濃度変換テーブルに基づいて、入力画像データの濃
    度特性を変換する濃度変換手段とを具備することを特徴
    とする画像記録装置。
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