JPH08288605A - 金属回路基板 - Google Patents

金属回路基板

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JPH08288605A
JPH08288605A JP7089301A JP8930195A JPH08288605A JP H08288605 A JPH08288605 A JP H08288605A JP 7089301 A JP7089301 A JP 7089301A JP 8930195 A JP8930195 A JP 8930195A JP H08288605 A JPH08288605 A JP H08288605A
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circuit board
metal
metal circuit
adhesive layer
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JP7089301A
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Hajime Yamamoto
始 山本
Isao Okamoto
勲 岡本
Hiroshi Hasegawa
洋 長谷川
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H01L2224/45Structure, shape, material or disposition of the wire connectors prior to the connecting process of an individual wire connector
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    • H01L2224/45138Material with a principal constituent of the material being a metal or a metalloid, e.g. boron (B), silicon (Si), germanium (Ge), arsenic (As), antimony (Sb), tellurium (Te) and polonium (Po), and alloys thereof the principal constituent melting at a temperature of greater than or equal to 950°C and less than 1550°C
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    • H01L2224/732Location after the connecting process
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  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種電気あるいは電子機器に使用される金属
回路基板において、ワイヤボンディング時の絶縁不良、
高温時の電気特性の変動が少なく、低コストで耐熱性と
熱放散性に優れた特性を持つ金属回路基板を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 アルミニウムで成るベースの金属板1と回路
を形成する銅箔4との間の絶縁層2および接着層3を、
シリカゾル系無機ワニスを主成分とした無機材料の絶縁
膜で構成することで、耐熱性と熱放散性に優れた金属回
路基板が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種電気あるいは電子機
器に使用している高い熱放散性および耐熱性を有する金
属回路基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の各種電気あるいは電子機器は、小
型高密度多機能化により単位体積当りの発熱密度が増加
しており、それらに対応するため、従来の樹脂基板やセ
ラミック基板に対して熱放散性の高い金属回路基板が使
用されてきている。
【0003】以下に従来の金属回路基板について図面を
用いて説明する。図5は従来の金属回路基板の構造を示
すものであり、12はベースの金属板としてのアルミニ
ウム板、22はアルミニウム板12の表面に塗布してあ
る放熱性を高めるために熱伝導率の高いアルミナ等の無
機充填剤が充填されているエポキシ樹脂から成る絶縁
層、32は回路を形成する銅箔42を固定するためのエ
ポキシ樹脂系の接着剤で成る接着層である。以上のよう
に構成された金属回路基板は、ベースの金属板の熱伝導
率が高いことを利用して、高い熱放散性が必要とされる
電源用回路基板やオーディオ用回路基板、半導体パッケ
ージ、車載用パワーモジュール等に使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記の構
成では、絶縁層22がエポキシ樹脂であるために耐熱性
が低く、部品実装の際の半田付け時に高温加熱により絶
縁層22の熱変形が生じ、絶縁不良を発生するという問
題があり、さらに、部品をワイヤボンドで接続しようと
すると絶縁破壊が起り、また、100℃以上の高温環境
下においては、エポキシ樹脂の軟化により比誘電率や誘
電正接等の電気特性が変化し、回路特性の品質を低下さ
せるといった問題があった。
【0005】さらに、従来の構成では熱放散性を高める
ために充填剤としてアルミナ等を含有させていたが、そ
れらを固定しているバインダー部がエポキシ樹脂であ
り、絶縁層22の大部分を占めているため、アルミナ基
板と比較すると熱放散性はかなり劣っており、代表値で
あるがそれぞれの熱伝導率は、アルミナ基板が23.0
[W/mK]、エポキシ樹脂が0.2[W/mK]であ
る。
【0006】なお、熱的に強い金属回路基板として従来
からホーロー基板が使用されている場合もあるが、ホー
ロー基板は高価であり、またホーローエナメルの絶縁層
が厚いために抜き加工などの外形加工時に絶縁層が損傷
するといった問題もある。さらに、絶縁層を形成するた
めに800℃以上で焼成する必要があり、ベースの金属
板にアルミニウムのような熱伝導率は高いが融点が低い
材料を使用できないといった問題もあった。
【0007】本発明は前記従来の問題点を解決するもの
で、半田付け時やワイヤボンディング時にも絶縁不良を
生じず、高温環境下においても絶縁層の電気特性の変動
が少ない耐熱性と、樹脂絶縁層で構成されている従来の
金属回路基板以上の高い熱放散性を有する低コストの金
属回路基板を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の金属回路基板は、金属板の表面に形成した耐
熱性を有する無機の絶縁層と、導電性の回路パターンを
前記絶縁層に固定する耐熱性を有する無機の接着剤とを
備えた構成にしており、さらに他の構成は、金属板の表
面に形成した耐熱性を有する無機の絶縁層と、導電性の
回路パターンを前記絶縁層に固定する耐熱性を有する有
機の接着層を備えた構成としたものである。
【0009】
【作用】この構成により、ベースの金属板と導電性の回
路パターンとの間は耐熱性を有する無機材料の絶縁層と
接着層とによって構成されていることにより、高温時の
熱変形や内部変動による電気特性の変化を生じない高耐
熱性と高熱放散性等を得ることができる。
【0010】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。図1、図2は、本発明の実施例1
における金属回路基板をハイブリッドICに応用した場
合の構成の斜視図およびIC実装部の断面図である。図
1において1は、アルミニウムで成るベースの金属板、
2は(表1)に示した組成でなる無機材料よりなる絶縁
層、3は金属板1の上に絶縁層2を介して形成した導電
性の回路パターンを固定するための絶縁層2のそれと同
様な原料よりなるシリカゾル系無機ワニスでなる接着
層、4は金属板1の上に絶縁層2を介して接着層3によ
り回路パターンを形成する銅箔、5は同様に金属板1の
上に絶縁層2を介して接着層3aにより固定されたI
C、6は一端をIC5に他端を銅箔4に半田により電気
的結合を行うワイヤ、7は銅箔4によって形成されてい
る回路パターンに固定されているチップ抵抗である。
【0011】
【表1】
【0012】なお、本実施例1においてはベースの金属
板1をアルミニウムとしたが、一般に金属板はセラミッ
クや樹脂材料に比べて熱伝導率が高いので、中でも低価
格化が図れる鉄、銅、ステンレス等の金属や合金材料を
ベースの金属板としてもよい。
【0013】以上のように構成された本発明の金属回路
基板を使用したハイブリッドICについて、図2を用い
てその構成および動作を説明すると、まず、ハイブリッ
ドICを製造する際の最終の工程において金線等のワイ
ヤ6でのワイヤボンディングによりIC5と銅箔4を結
線するが、ワイヤボンディングによる結線ではIC5と
銅箔4が400℃程度に加熱され、加えてハイブリッド
IC基板平面に対して垂直な方向に加圧される。
【0014】このようにワイヤボンディング部の銅箔4
とIC5の表面では非常に大きな熱的および機械的なス
トレスを受けるが、銅箔4と金属板1との間の絶縁層2
と接着層3はともに無機材料で構成されているので熱的
および機械的ストレスによる損傷をほとんど受けずに、
信頼性の高い確実な結線が行われる。
【0015】本実施例1による金属回路基板の熱的およ
び機械的ストレスを受ける熱変形特性について、従来の
絶縁層にエポキシ樹脂を使用している金属回路基板の熱
変形特性を比較したものを、(表2)に示す。
【0016】
【表2】
【0017】(表2)に示した絶縁破壊温度とは、先端
形状が40[μm]の圧子で300[gf]の荷重を加
え、温度を次第に上昇させていった場合に絶縁層の破壊
が生じ、銅箔とベースの金属板とが短絡し絶縁不良を起
こす温度であり、従来のエポキシ樹脂を使った金属回路
基板では160℃で絶縁不良が生じているのに対して、
本実施例1のシリカゾル系無機ワニスを使用した金属回
路基板では2倍以上の温度に対しても絶縁不良を生じて
おらず、本実施例1による金属回路基板は、ワイヤボン
ディング時の絶縁層2の絶縁信頼性の点で優れた効果が
得られる。
【0018】なお、以上は結合方法としてワイヤボンデ
ィングによる方法を説明したが、必ずしもこの方法に限
ることなく、一般的な半田付けによる結合方法の場合に
おいてもあるいは熱圧着や圧接等の方法で結合する場合
においても同様な効果が得られる。
【0019】次に本発明の実施例1における他の部分に
ついて図面を参照しながら説明する。図3(a)は前記
図1で示したチップ抵抗7の周辺の断面図であり、図3
(b)はその電気的等価回路図である。図3(a)のチ
ップ抵抗7の周辺には、チップ型電子部品として抵抗の
みを配置してあり、その両端について片側を入力端A、
他端を出力端Bとすると、チップ抵抗7の周辺部には他
に接着層3、絶縁層2および金属板1が存在し実際の端
子A−B間では、それらがもつ固有の電気特性によって
電気信号の伝達が行われるのであり、主に接着層3、絶
縁層2が誘電体として、金属板1が導体として働くため
に、コンデンサとして機能することに成り、図3(b)
の等価回路図に示す回路構成となる。したがって、入力
端Aに与えた信号は、チップ抵抗7のみならず、接着層
3、絶縁層2、金属板1から成るコンデンサ等の電気特
性による影響を受けた応答信号が出力端Bに出力され
る。
【0020】前記の本実施例1による金属回路基板の電
気特性と従来の金属回路基板の電気特性の比較を(表
3)に示す。
【0021】
【表3】
【0022】(表3)における比誘電率および誘電正接
の変化率とは、それぞれの金属回路基板を室温25℃か
ら150℃まで加熱したときの変化率を室温での値を基
準にして、それぞれの金属回路基板について実測したも
のであり、本実施例1による金属回路基板は、温度変化
による比誘電率および誘電正接の変化を受けにくく、電
気特性の品質が良いという優れた効果が得られる。
【0023】次に本発明の実施例1における他の働きと
効果を図2を参照しながら説明する。前記IC5は集積
回路であり特に高速で大容量の動作をさせると多くの熱
を発生し、IC5および他の電子部品や回路に影響を与
える。従ってなるべく発生した熱は早急に放出して電子
部品の素子および回路部には熱を貯めないで、高温にな
らないようにすることが重要である。そこで、IC5に
発生した熱を直接表面から熱放射や熱対流で放熱を行う
他に、より効果的にシリカゾル系無機ワニスを主原料と
した無機材料で成る接着層3a、絶縁層2、金属板1を
経由して熱伝導により放熱を行い、IC5の回路部や他
の電子部品を高温にしないで正常な動作を行うようにし
ている。
【0024】前記の本実施例1による金属回路基板とエ
ポキシ樹脂を絶縁層とする従来例の金属回路基板の放熱
特性を比較したのが(表4)である。(表4)における
熱伝導率は、金属回路基板の中で特に熱バリアとして作
用する絶縁層部の測定値であり、熱伝導率が従来の金属
回路基板に比べて15%程高いことが明らかである。
【0025】
【表4】
【0026】従って、本実施例1の絶縁層を使用した金
属回路基板は、熱伝導による熱放散性の点で優れた効果
が得られる。
【0027】以上のように本実施例1によれば、金属回
路基板の接着層および絶縁層にシリカゾル系無機ワニス
を主原料とした無機材料で構成することにより、ワイヤ
ボンディング時等の配線時の絶縁不良を無くし、回路動
作時の比誘電率および誘電正接の変化の少ない、回路発
熱部の熱放散性を向上することができ、電気信号応答特
性等の品質安定性を向上することができる。
【0028】また、ホーロー基板と比較した場合でも、
低価格ながら熱放散性が高く、外形加工性も向上させた
金属回路基板を提供することができる。
【0029】なお、本実施例1では回路上の部品をチッ
プ抵抗としたが、これに限定することなく、コンデン
サ、コイルさらにチップ部品以外の電子部品に対しても
同様な品質向上の効果が得られる。
【0030】(実施例2)次に本発明の第2の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。図1は実施例1の
説明で引用したハイブリッドICの構成の斜視図であ
り、実施例1の構成では接着層3はシリカゾル系無機ワ
ニスを主成分とした無機材料で構成されており、銅箔4
と絶縁層2との接着力が充分でなく回路製作中に銅箔4
が剥がれてしまうという場合があり、本実施例2は、銅
箔4が絶縁層2により強固に固着形成される金属回路基
板を提供することを目的とする。
【0031】この目的を達成するために本実施例2の金
属回路基板は、金属板1の表面に形成した無機材料の絶
縁層2と、導電性の回路パターンを前記絶縁層2に固定
するエポキシ樹脂の接着層3とを備える構成にしたもの
であり、実施例1における構成との違いは接着層3がエ
ポキシ樹脂である点と、銅箔4の導体幅が100〜20
0[μm]と微細配線化されていることがあるので、そ
の他の構成の説明は省略するが、本実施例2による微細
配線された金属回路基板は回路製作中や取扱い中であっ
ても銅箔4の剥離の発生が少ない。
【0032】本実施例2によるエポキシ系接着剤の接着
力特性と従来の無機接着剤のそれとを(表5)に比較し
て示している。引き剥がし強度とは、金属板にそれぞれ
の接着剤で接着した銅箔を、金属基板の垂直方向に引き
剥がす際に必要な単位銅箔幅当たりの強さであり、この
構成によるエポキシ樹脂は、分子量が大きい長鎖状の構
造のために、かとう性を有することになり、凝集破壊を
防ぎ、接着強度をより向上させることができる。
【0033】
【表5】
【0034】また本実施例2での他の効果として、絶縁
層の耐湿特性を向上させることができる。(表6)は、
絶縁層の絶縁抵抗を測定したものを示したものであり、
ここでの吸湿処理条件は、60℃90%の環境下で24
0時間放置したものである。
【0035】
【表6】
【0036】この(表6)から明らかなように、エポキ
シ系接着剤を使用したものは無機接着剤を使用したもの
に比較して絶縁抵抗が2桁ほど優れていることがわかる
が、これは、絶縁抵抗の低下の要因である無機絶縁層の
気孔をエポキシ系接着剤が埋めることによって水分の吸
収を防ぎ耐湿性を向上させたものであり、従って、エポ
キシ系接着剤を使用した本実施例2は、絶縁特性の耐湿
性をより向上させる点で優れた効果がある。
【0037】以上のように本実施例2によれば、接着層
にエポキシ樹脂を用いることにより、銅箔を絶縁層に強
固に接着することで配線の微細化が可能になり、かつ耐
湿性の優れた絶縁特性を有する金属回路基板を提供する
ことができる。
【0038】(実施例3)次に本発明の第3の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。図4は本発明の実
施例3における高電圧用の金属回路基板の抵抗搭載部の
概略構造斜視図である。図4において、11はアルミニ
ウムで成るベースの金属板、21はシリカゾル系無機ワ
ニスを主成分とした絶縁層、31は接着層、41は銅
箔、71は抵抗である。
【0039】従来の構成では絶縁層21の原料にシリカ
を主成分とした無機材料だけを使用していたため絶縁層
を微細に見た場合、内部にクラック、ピンホール、気孔
などの膜欠陥が比較的多く存在しており、銅箔41の回
路部に例えば3kV以上の大きな電圧をかけた場合、絶
縁破壊が生じるといった問題点を有していた。
【0040】この問題点を解決するために本実施例3の
金属回路基板は、シリカ超微粒子の焼結体または溶融体
と、前記シリカ超微粒子と結合した有機化合物と、金属
酸化物あるいは金属窒化物とからなる絶縁層を備えた構
成となっている。
【0041】この構成によって、従来、無機材料だけを
原料としていたときに存在していた内部のクラック、ピ
ンホール、気孔などの膜欠陥を有機化合物が穴埋めする
ように、シリカ超微粒子と結合して欠陥の少ない膜が構
成されることとなり、耐電圧の高い絶縁層を提供するこ
とができる。
【0042】本実施例3では、前記絶縁層21の原料を
従来の無機材料の他に比較的有機材料の中では耐熱性、
電気絶縁性に優れているフェノール樹脂を微量添加する
(表7)に示す組成のようにしている。
【0043】
【表7】
【0044】(表8)は、本実施例3による、絶縁層2
1にフェノール樹脂を添加した金属回路基板の絶縁破壊
電圧特性と、従来の無機材料による金属回路基板の絶縁
破壊電圧特性の実験比較例を示したものである。
【0045】
【表8】
【0046】この(表8)から明らかなように、本実施
例3による金属回路基板は、3kV以上の耐電圧特性を
有しており、耐電圧を向上させることができる点で優れ
た効果が得られる。
【0047】なお、添加する有機化合物として本実施例
3ではフェノール樹脂を使用したが、通常の基板材料に
使用されているエポキシ樹脂、ポリエチレン、ポリイミ
ド、シリコーン樹脂等、無機材料の欠陥を補修すること
ができる材料であればよい。
【0048】以上のように本実施例3によれば、シリカ
ゾル系無機ワニス、アルミナ微粉末等の無機絶縁材料の
主原料に、フェノール樹脂を結合させて絶縁層を構成す
ることで高電圧にも耐えうる高耐圧の金属回路基板を提
供することができる。
【0049】(実施例4)次に本発明の第4の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。図4は実施例3で
引用したものであるが、実施例4についても同様の構成
で説明することができまた、概略の構成については実施
例3で説明したものでここでは省略する。
【0050】従来の構成では、高い耐熱性や熱放散性を
得るために接着層31にシリカゾル系無機ワニスを主成
分とした無機材料による接着剤を使用していたが、無機
接着剤では基板の切断加工を行う際に端面31aで割れ
やクラックを生じたり、絶縁層21または銅箔41の界
面で剥離が発生するという問題点を有していた。
【0051】この問題点を解決するために本実施例4の
金属回路基板は、シリカ超微粒子の焼結体または溶融体
と、前記シリカ超微粒子と結合した例えばシリコーン樹
脂等の有機化合物とからなる接着層を備えた構成となっ
ている。
【0052】この構成によって、シリカ超微粒子の隙間
に長鎖状の高分子化合物が充填され、シリカ超微粒子間
の結合力を補強すると同時に、接着層がかとう性を有す
ることになり、屈曲性を持たせることができ機械加工時
において内部応力の緩和を行い強くて柔軟性のある膜を
提供することができる。
【0053】本実施例4では、接着層を構成する接着剤
の原料を従来の無機ワニスの他に比較的有機材料の中で
は電気絶縁性、屈曲性に優れているシリコーン樹脂を微
量添加する(表9)に示す組成のようにしている。
【0054】
【表9】
【0055】(表10)は、本実施例4による、接着層
にシリコーン樹脂を添加した金属回路基板の端面加工特
性と、従来の無機材料による金属回路基板の端面加工特
性を比較したものである。
【0056】
【表10】
【0057】この(表10)から明らかなように、本実
施例4による金属回路基板は機械加工した際の端面の割
れ発生幅が小さく外形加工性を向上させることができる
点で優れた効果が得られる。
【0058】なお、添加する有機化合物としてシリコー
ン樹脂を使用したが、通常の基板材料に使用されている
エポキシ樹脂、ポリエチレン、ポリイミド、フェノール
樹脂等、無機材料の脆い欠点を補うことができる材料で
あればよい。
【0059】以上のように本実施例4によれば、シリカ
ゾル系無機ワニスを主成分とした無機接着材料の主原料
にシリコーン樹脂を結合させて接着層を構成すること
で、高い耐熱性・熱放散性でありながらも端面欠陥の少
ない外形加工性に優れた金属回路基板を提供することが
できる。
【0060】
【発明の効果】以上のように本発明は、金属板の表面に
形成した無機の絶縁層と、導電性の回路を前記絶縁層に
固定する無機の接着層とを設けることにより、ワイヤボ
ンディング時等の配線時の絶縁不良や、回路動作時の比
誘電率・誘電正接特性の変化を少なくし、外形加工性に
優れまた、回路発熱部の熱放散性を向上することで電気
信号応答特性の品質安定性を向上することができる優れ
た金属回路基板を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1および第2の実施例における金属
回路基板の構成の斜視図
【図2】本発明の第1の実施例における金属回路基板の
IC実装部の断面図
【図3】(a)本発明の第1の実施例における金属回路
基板のチップ抵抗部周辺の断面図 (b)同実施例の電気的等価回路図
【図4】本発明の第3および第4の実施例における金属
回路基板の抵抗搭載部の概略構造の斜視図
【図5】従来の金属回路基板の構造の断面図
【符号の説明】
1 金属板 2 絶縁層 3 接着層 3a 接着層 4 銅箔 5 IC 6 ワイヤ 6a 半田結合部 6b 半田結合部 7 チップ抵抗 11 金属板 12 金属板 21 絶縁層 31 接着層 41 銅箔 71 抵抗

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板の表面に形成した耐熱性を有する
    無機材料の絶縁層と、導電性の回路パターンを前記絶縁
    層に固定する耐熱性を有する無機材料の接着層とを備え
    た金属回路基板。
  2. 【請求項2】 シリカ超微粒子の焼結体または溶融体
    と、前記シリカ超微粒子と結合した有機化合物と、金属
    酸化物あるいは金属窒化物とからなる絶縁層を備えた請
    求項1記載の金属回路基板。
  3. 【請求項3】 金属板の表面に形成した耐熱性を有する
    無機材料の絶縁層と、導電性の回路パターンを前記絶縁
    層に固定する耐熱性を有する有機材料の接着層とを備え
    た金属回路基板。
  4. 【請求項4】 シリカ超微粒子の焼結体または溶融体
    と、前記シリカ超微粒子と結合した有機化合物とからな
    る接着層を備えた請求項3記載の金属回路基板。
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