JPH08288136A - ソレノイド駆動装置 - Google Patents

ソレノイド駆動装置

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JPH08288136A
JPH08288136A JP8945095A JP8945095A JPH08288136A JP H08288136 A JPH08288136 A JP H08288136A JP 8945095 A JP8945095 A JP 8945095A JP 8945095 A JP8945095 A JP 8945095A JP H08288136 A JPH08288136 A JP H08288136A
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川田  裕之
Nobuaki Narita
伸明 成田
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松永  栄樹
Makoto Nakano
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電流リミッタ回路を用いない簡素な回路構成
により、駆動トランジスタの駆動電流を制限する。 【構成】 駆動トランジスタTr1のベース電流iB をi
B0に設定する抵抗R1 を備えており、駆動トランジスタ
Tr1は、ソレノイド1がショートして負荷が微小になっ
た場合でも、抵抗R1 によってベース電流iB がiB0に
設定されることにより、駆動電流iC の急激な上昇が抑
制される特性を有する。また、ソレノイド1のショート
を検出する検出部42と、駆動電流iC の通電の禁止を
指令する指令部41とを有するCPU4が設けられてい
る。したがって、ソレノイド1にショートが発生して
も、駆動電流iC の上昇による駆動トランジスタTr1の
熱破壊を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ソレノイドを駆動す
る装置であって、ソレノイドがショートしたときにソレ
ノイド駆動用トランジスタの熱破壊を防止することがで
きるものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ソレノイドがショートしたときに
ソレノイド駆動用トランジスタの熱破壊を防止するソレ
ノイド駆動装置としては、図7に示すような電流リミッ
タ方式を採用したものがある。図7において、ソレノイ
ド1には、ソレノイド1に駆動電流を出力する駆動トラ
ンジスタTr4が接続され、その駆動トランジスタTr4に
はトランジスタTr2、Tr5、抵抗R1 〜R4 、抵抗R9
〜R11で構成される駆動電流制限回路10が接続されて
いる。また、ソレノイド1には、トランジスタTr3、抵
抗R5 〜R8 で構成された検出回路9が接続されてい
る。図9は、駆動トランジスタTr4のコレクタ端子から
ソレノイド1へ供給される駆動電流iC と、駆動トラン
ジスタTr4のコレクタ/エミッタ間電圧VCEとに対する
駆動トランジスタTr4のベース電流iB の特性と、駆動
トランジスタTr4の動作負荷特性を示す特性図である。
【0003】検出回路9および駆動電流制限回路10
は、CPU11に接続されており、CPU11から駆動
電流制限回路10のトランジスタTr2へ図8のに示す
指令信号が出力されると、トランジスタTr2が導通さ
れ、駆動トランジスタTr4にベース電流iB が流れると
ともに、駆動電流iC が流れてソレノイド1が駆動され
る。
【0004】そして、ソレノイド1がショートすると、
抵抗R10の両端の電圧が大きくなってトランジスタTr5
がONし、トランジスタTr5のコレクタ電流が抵抗R1
へ流れ込み、抵抗R1 の両端の電圧が上昇し、その電圧
上昇により、駆動トランジスタTr4のベース電流iB が
流れ難くなり、駆動電流iC が制限される(図8の参
照)。このとき検出回路9のトランジスタTr3のベース
電圧が低下するためトランジスタTr3が非作動状態(O
FF)になり、トランジスタTr3からCPU11へ出力
される信号が“High”レベルとなる。
【0005】続いて、CPU11によってソレノイド1
のショートが検出され(検出時間t2 )、CPU11か
ら出力される指令信号が“Low”レベルとなり、トラ
ンジスタTr2が非導通状態となる。したがって、トラン
ジスタTr4が非作動状態となるため、トランジスタTr4
の温度上昇が抑制される(図8の参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のもの
は、駆動電流制限回路10の構造が複雑なため、ソレノ
イド駆動装置が大型化するという問題がある。そこで、
この発明の目的は、駆動電流制限回路10を電流リミッ
タ方式を用いない簡素な構成とし、ソレノイド駆動装置
を小型化することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、請求項1に記載の発明では、駆動電流(i
C )が供給されたときに作動するソレノイド(1)と、
前記駆動電流(iC )が供給されているときに、前記ソ
レノイド(1)に発生する電圧に基づいて前記ソレノイ
ド(1)のショートを検出する検出手段(3、42、ス
テップS6、S33、S35、S42、S43)と、前
記ソレノイド(1)に前記駆動電流(iC )の通電を指
令するとともに、前記検出手段(3、42)によって前
記ソレノイド(1)のショートが検出されたときに、前
記駆動電流(iC )の通電禁止を指令する指令手段(4
1、ステップS7、S36、S44)と、前記指令手段
(41、ステップS7、S36、S44)によって前記
駆動電流(iC )の通電が指令されたときに導通して前
記ソレノイド(1)へ駆動電流(iC )を供給する駆動
トランジスタ(Tr1)と、前記駆動トランジスタ(Tr
1)の導通時のベース電流(iB )を所定値に設定する
設定手段(2)とを備え、前記駆動トランジスタ(Tr
1)は、前記ソレノイド(1)がショートして負荷が微
小になった場合でも、前記設定手段(2)によってベー
ス電流(iB )が所定値(iB0)に設定されることによ
り、前記駆動電流(iC )の急激な上昇が抑制される特
性を有するものであるという技術的手段を採用する。
【0008】また、請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載のソレノイド駆動装置において、前記ソレノイ
ド(1)の駆動電流(iC )は、前記駆動トランジスタ
(Tr1)を線形領域と飽和領域とが切り換わる領域の近
傍にて動作させることによって発生されるものであると
いう技術的手段を採用する。さらに、請求項3に記載の
発明では、請求項1に記載のソレノイド駆動装置におい
て、前記設定手段(2)は、前記指令手段(41、ステ
ップS7、S36、S44)から出された指令を受けて
スイッチング作動するトランジスタ(Tr2)と、このト
ランジスタ(Tr2)と前記駆動トランジスタ(Tr1)の
ベースとの間に接続された抵抗(R1 )とを備え、前記
抵抗(R1 )は、前記駆動トランジスタ(Tr1)のベー
ス電流(iB )を前記所定値(iB0)に設定する抵抗値
を有し、前記ベース電流(iB )の電流変化を制限して
前記駆動トランジスタ(Tr1)を前記切り換わり領域の
近傍にて動作させるものであるという技術的手段を採用
する。
【0009】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施例に記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0010】
【発明の作用効果】請求項1ないし3に記載の発明によ
れば、駆動トランジスタは、ソレノイドがショートして
負荷が微小になった場合でも、設定手段によってベース
電流が所定値に設定されることにより、駆動電流の急激
な上昇が抑制される特性を有するものであるため、上記
駆動トランジスタのベース電流を上記設定手段によって
上記所定値に設定することにより、電流リミッタ方式を
用いなくても上記駆動トランジスタの熱破壊を防止する
ことができる。
【0011】したがって、回路を簡素化することができ
るため、ソレノイド駆動装置を小型化することができ
る。特に、請求項2または3に記載の発明によれば、ソ
レノイドの駆動電流が、駆動トランジスタを線形領域と
飽和領域とが切り換わる領域の近傍にて動作させること
によって発生されるものであるため、駆動電流の急激な
上昇を抑制することができる。
【0012】
【実施例】以下、この発明のソレノイド駆動回路の一実
施例を図面に基づいて説明する。この実施例では、車両
に設けられた減衰力可変のサスペンションのアクチュエ
ータとして用いられるステップモータ(図示しない)の
ステータコアとしてのソレノイドを駆動する回路を例に
挙げて説明する。図1は、その主要構成を示す回路図で
ある。
【0013】図1に示すように、ソレノイド1(コイル
抵抗RΩ)には、ソレノイド1に駆動電流を供給する駆
動トランジスタTr1のコレクタ側が接続されている。駆
動トランジスタTr1のベース側には、駆動トランジスタ
Tr1の駆動電流iC を設定する設定手段としての設定回
路2が接続されている。設定回路2は、トランジスタT
r2、抵抗R1 〜R4 で構成されている。また、ソレノイ
ド1には、ソレノイド1のショートまたはオープンを検
出する検出手段としての検出回路3が接続されている。
【0014】上記検出回路3および設定回路2は、指令
手段としてのCPU4に接続されている。CPU4に
は、設定回路2のトランジスタTr2へ指令信号を出力
し、また、指令信号の出力を禁止する指令部41が設け
られ、その指令信号によりトランジスタTr2がスイッチ
ングされ、駆動トランジスタTr1にベース電流iB が流
れ、駆動トランジスタTr1からソレノイド1へ駆動電流
iC が供給される。また、CPU4には、検出回路3に
よってソレノイド1のショートが検出されたときのトラ
ンジスタTr3から出力されるコレクタ電圧の変化を検出
する検出部42が設けられ、その検出部42の検出結果
によって指令部41からの指令信号の出力が禁止され
る。
【0015】また、上記駆動トランジスタTr1の駆動電
流iC およびコレクタ/エミッタ間電圧VCEに対するベ
ース電流iB の特性と、動作負荷特性とは図3に示す特
性であり、設定回路2を構成する抵抗R1 (本例では7
50Ω)により、ベース電流はiB0に設定されている。
ベース電流iB0は、ソレノイド1を駆動させるために最
低限必要な電流値であり、ソレノイド1がショートした
ときに上記駆動トランジスタTr1の熱破壊が発生するベ
ース電流iB2より小さくなるように設定されている。
【0016】また、ベース電流iB0の特性は、図3に示
すように、その飽和領域における勾配が緩やかなものと
なっている。駆動電流iC は、図3の斜線で示すよう
に、上記駆動トランジスタTr1のベース電流iB をパラ
メータとして、特性が線形領域から飽和領域へ切り換わ
る領域の近傍にて動作させることにより発生されるよう
になっている。
【0017】次に、上記構成のソレノイド駆動回路の動
作を図1および図2を参照しながら説明する。図2は、
CPU4から出力される指令信号()と、駆動電流i
C ()と、駆動トランジスタTr1のジャンクション温
度()との関係を示すタイミングチャートである。C
PU4の指令部41から図2のに示す指令信号(パル
ス信号)が出力されると、抵抗R3 を通ったその指令信
号によってトランジスタTr2がスイッチング作動し、駆
動トランジスタTr1のベース電流iB1が流れるととも
に、駆動電流(コレクタ電流)iC1が流れ、ソレノイド
1が通電される。
【0018】このとき、トランジスタTr3がONし、ト
ランジスタTr3のコレクタ電圧が“Low”レベルとな
り、CPU4の検出部42によってソレノイド1が駆動
中であることが検出される。次に、ソレノイド1がショ
ートした場合の動作を説明する。ソレノイド1がショー
トすると、負荷が軽くなり、駆動トランジスタTr1から
ソレノイド1へ出力される駆動電流iC が大きくなろう
とする。
【0019】しかし、上述のように駆動トランジスタT
r1のベース電流iB は、抵抗R1によってiB2に達しな
いように設定されており、かつ、駆動トランジスタTr1
のベース電流iB の特性は、図3に示すように、飽和領
域において緩やかな勾配であるため、駆動電流iC は図
2のに示すようにiC1より僅かに増加するだけに止ま
る(iC1≦iC1a <iC2)。
【0020】したがって、図2に示すように駆動トラ
ンジスタTr1のジャンクション温度の急激な上昇を抑え
ることができ、駆動トランジスタTr1の熱破壊を防止す
ることができる。また、上記ショートが発生するとトラ
ンジスタTr3のベース電圧が低下するためトランジスタ
Tr3が非作動状態(OFF)になり、トランジスタTr3
のコレクタ電圧が“High”レベルとなる。そして、
CPU4によってソレノイド1のショートが検出され
(検出時間t1 は本例では2.5msec )、CPU4の指令
部41から出力される指令信号が“Low”レベルとな
る。
【0021】したがって、トランジスタTr2が非作動状
態となるため、駆動トランジスタTr1も非作動状態とな
り、そのジャンクション温度も低下し始める。また、車
両のインストルメントパネル(図示しない)に警告表示
がなされる。また、ソレノイド1が非駆動時においてオ
ープンした場合は、トランジスタTr3は動作状態(O
N)になり、トランジスタTr3から“Low”レベルの
信号がCPU4へ出力される。そして、検出部42によ
ってソレノイド1がオープン状態にあることが検出さ
れ、車両のインストルメントパネルに警告表示がなされ
る。
【0022】上述のように、上記第1実施例によれば、
駆動電流iC は、駆動トランジスタTr1のベース電流i
B をパラメータとして、図3に示すように、飽和領域に
おいて緩やかな勾配の特性であり、かつ、抵抗R1 によ
って、駆動トランジスタTr1のベース電流iB は、ソレ
ノイド1を駆動するために必要な最小値に設定されてい
るため、駆動電流iC の急激な上昇が抑制され、駆動ト
ランジスタTr1の熱破壊を防止することができる。
【0023】次に、この発明の第2実施例を図4ないし
図6に基づいて説明する。従来、上記ソレノイド駆動装
置を4相構造のステップモータに用いた場合、いずれか
の相のソレノイドにオープンまたはショートが発生した
ことは、図7に示す検出回路9を各相のソレノイド毎に
接続して相毎に検出している。しかし、上記構成では各
相のソレノイド毎に検出回路9が接続されているため装
置が大型化するという問題がある。
【0024】そこで、この第2実施例のソレノイド駆動
装置は、いずれかの相にオープンまたはショートが発生
したことを1つの検出回路で検出することができること
を特徴とする。図4は、その回路図、図5は各相へ出力
される駆動信号のタイミングチャート、図6は、CPU
8が各相のオープンまたはショートを検出するステップ
を示すフローチャートである。
【0025】図4に示すように、ステップモータ5の各
相(A+、A−、B+、B−)のソレノイドには図1の
設定回路2および駆動トランジスタTr1から構成される
相駆動回路61ないし64がそれぞれ接続されている。
また、各相駆動回路61ないし64の出力側には1つの
検出回路7が接続されており、検出回路7の出力側はC
PU8に接続されている。
【0026】A+相駆動回路61には抵抗Ra1およびダ
イオードD1 からなる出力回路71が、A−相駆動回路
62には抵抗Ra2およびダイオードD2 からなる出力回
路72が、B+相駆動回路63には抵抗Ra3およびダイ
オードD3 からなる出力回路73が、B−相駆動回路6
4には抵抗Ra4およびダイオードD4 からなる出力回路
74がそれぞれ接続されている。
【0027】また、ダイオードD1 およびD2 の出力
と、ダイオードD3 およびD4 の出力は、それぞれ共通
接続されており、ダイオードD1 およびD2 の共通接続
側には抵抗Rb1が接続され、ダイオードD3 およびD4
の共通接続側には抵抗Rb3が接続されている。なお、抵
抗Rb2およびRb4は、それぞれ抵抗Rb1とRb3から出力
される信号のノイズ成分を除去し、バッテリ電圧レベル
の信号を抵抗Rb1とRb3との分圧により、信号をTTL
レベルに変換するための抵抗である。また、本例では抵
抗Ra1ないしRa4は、それぞれ3KΩであり、抵抗Rb1
ないしRb4は、それぞれ30KΩである。
【0028】そして、抵抗Rb1およびRb3の出力側は、
NAND回路75の入力側に接続されており、NAND
回路75の出力側は、CPU8に接続されている。CP
U8は、記憶された所定のプログラムにしたがってNA
ND回路75の出力が“High”レベルであるか“L
ow”レベルであるかによってA相およびB相のいずれ
かの相がショート、またはオープンしていることを判定
する。
【0029】次に、CPU8が、ステップモータ5の各
相のショートまたはオープンを検出し、相駆動回路61
ないし64への駆動指令信号の出力を禁止するまでの処
理を図6に基づいて説明する。まず、車両のイグニッシ
ョンがONされると、CPU8に記憶されたプログラム
の初期化が行われ(ステップS1)、演算周期(T時
間)が経過したか否かが判定される(S2)。続いてス
テップモータ5が駆動される前にA相およびB相のソレ
ノイドを順次通電し、いずれかの相がオープンしている
か否かの各相オープン検出が終了したか否かを判定する
(ステップS3)。
【0030】ここで各相オープン検出が終了していない
と判定されるとB相のオープンのチェックが終了したか
否かが判定される(S31)。B相のオープンのチェッ
クが終了していないと判定されるとA相をON(通電)
し(S34)、B相がオープンしているか否かをチェッ
クする(S35)。ここでB相がオープンしていない
(OK)と判定されるとステップS2へリターンし、B
相がオープンしている(NG)と判定されると、車両の
インストルメントパネルに警告表示が行われ、ステップ
モータの駆動が禁止される(S36)。
【0031】たとえば、A+相およびA−相が通電して
いる場合において、B+相がオープンしているとする
と、図4のダイオードD3 が導通状態となり、他のダイ
オードD1 、D2 およびD4 が非道通状態となるため、
a点とb点には“High”レベルの信号が現れる。し
たがって、NAND回路75の出力側のc点には“Lo
w”レベルの信号が現れ(図5の波形イを参照)、その
信号がCPU8へ入力されるため、B+相、またはB−
相がオープンしていると判定される。そして、CPU8
の指令部81から各相駆動回路61ないし64への指令
信号の出力が禁止され、車両のインストルメントパネル
(図示しない)に警告表示が行われるとともに、ステッ
プモータ5の駆動が禁止される(S36)。
【0032】一方、ステップS31でB相のチェックが
終了していると判定された場合は、B相をON(通電)
し(S32)、A相がオープンしているか否かをチェッ
クする(S33)。そのチェックの結果、A+相、また
はA−相がオープンしていると判定されると、上記同様
に警告表示とステップモータ5の駆動禁止とが実行され
る(S36)。なお、この場合は、図4のc点には図5
のロで示す波形が現れる。
【0033】次に、各相のオープン検出が終了するとス
テップS3で肯定判定され、次のステップS4でステッ
プモータ5の初期化駆動(車両のイグニッションをON
したときにステップモータ5を初期位置へ復帰させるた
めの駆動)が終了したか否かが判定される。ここで初期
化駆動が終了していないと判定されるとステップS5へ
進み、ステップモータ5の初期化駆動が行われ、各相の
ショートチェックが行われる(S6)。
【0034】具体的には、4相のステップモータでは、
その駆動状態において、A+相とA−相とが同時に通電
することはなく、また、B+相とB−相とが同時に通電
することはないことを利用してショートチェックを行
う。つまり、A相およびB相が正常の場合は、図5の初
期化駆動時のタイミングチャートに示すように、いずれ
かの相にショートが発生すると、図4のc点に現れる信
号は“High”レベルとなることを検出してショート
チェックを行う。たとえば、A−相がショートすると、
図4のc点には図5のハで示す波形が現れるため、A−
相がショートしたことを検出することができる。
【0035】そして、いずれかの相のショートが検出さ
れると上記警告が行われ、ステップモータ5の駆動が禁
止される(S7)。次に、ステップモータ5の初期化駆
動が終了した後のステップモータ5のショートまたはオ
ープンの検出について説明する。まず、各相が駆動中か
否か、つまり、車両が走行中あるいは停止中の状態にお
いて、サスペンションの制御を行うためにステップモー
タ5が駆動している状態であるか否かが判定され(S4
1)、駆動中でないと判定された場合は、4相の総てが
オープンしているか否かのチェック(オープンチェッ
ク)が行われる(S43)。
【0036】一方、ステップS41において、駆動中で
あると判定された場合は、いずれかの相がショートして
いるか否かのチェック(ショートチェック)が行われる
(S42)。そして、オープンチェックまたはショート
チェックの結果、4相の総てのオープン、または、いず
れかの相のショートが検出された場合は、上記警告を行
ってステップモータの駆動を禁止する(S44)。
【0037】たとえば、4相の総てがオープンしている
場合は、図4のc点には“Low”レベルの信号が現
れ、A−相がショートしている場合は、“High”レ
ベルの信号が現れるため(図5のc点に現れる波形ニを
参照)、それらの信号が検出部82によって検出され、
上記判定が行われる。上述のように、ステップモータ5
の4つの相のショートまたはオープンのチェックを1つ
の検出回路で行うことができる。
【0038】したがって、各相のソレノイド毎に検出回
路を設けるものに比べてソレノイド駆動装置の小型化を
図ることができる。なお、オープンチェック、または、
ショートチェックは、車両が一定距離を走行する毎に行
ったり、一定時間毎に行ったりしてもよい。また、上記
第1実施例のトランジスタTr2は、モス型トランジスタ
でもよいし、抵抗R3 およびR4 を内蔵したバイポーラ
型トランジスタでもよい。さらに、上記第2実施例のN
AND回路75をAND回路とNOT回路とを接続した
ものに代えてもよいし、NAND回路75の機能をCP
U8の内部に設けるようにしてもよい。
【0039】上記各実施例において、検出回路3、検出
部42、ステップS6、S33、S35、S42および
S43が検出手段に、指令部41、ステップS7、S3
6、S44が指令手段にそれぞれ相当する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の回路図である。
【図2】CPU4から出力される指令信号、駆動電流i
C および駆動トランジスタTr1のジャンクション温度の
タイミングチャートである。
【図3】駆動トランジスタTr1の動作負荷特性を示すグ
ラフである。
【図4】本発明の第2実施例の回路図である。
【図5】ステップモータ5のA相およびB相から出力さ
れる信号と検出回路7から出力される信号のタイミング
チャートである。
【図6】CPU8がA相およびB相のショートおよびオ
ープンを検出する処理を示すフローチャートである。
【図7】従来のソレノイド駆動装置を示す構成図であ
る。
【図8】CPU11から出力される指令信号、駆動電流
iC および駆動トランジスタTr4のジャンクション温度
のタイミングチャートである。
【図9】駆動トランジスタTr4の動作負荷特性を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
1・・ソレノイド、2・・設定回路、3・・検出回路、
5・・ステップモータ、6・・駆動回路、7・・検出回
路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 信 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動電流が供給されたときに作動するソ
    レノイドと、 前記駆動電流が供給されているときに、前記ソレノイド
    に発生する電圧に基づいて前記ソレノイドのショートを
    検出する検出手段と、 前記ソレノイドに前記駆動電流の通電を指令するととも
    に、前記検出手段によって前記ソレノイドのショートが
    検出されたときに、前記駆動電流の通電禁止を指令する
    指令手段と、 前記指令手段によって前記駆動電流の通電が指令された
    ときに導通して前記ソレノイドへ駆動電流を供給する駆
    動トランジスタと、 前記駆動トランジスタの導通時のベース電流を所定値に
    設定する設定手段と、を備え、 前記駆動トランジスタは、前記ソレノイドがショートし
    て負荷が微小になった場合でも、前記設定手段によって
    ベース電流が所定値に設定されることにより、前記駆動
    電流の急激な上昇が抑制される特性を有するものである
    ことを特徴とするソレノイド駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記ソレノイドの駆動電流は、前記駆動
    トランジスタを線形領域と飽和領域とが切り換わる領域
    の近傍にて動作させることによって発生されるものであ
    ることを特徴とする請求項1に記載のソレノイド駆動装
    置。
  3. 【請求項3】 前記設定手段は、前記指令手段から出さ
    れた指令を受けてスイッチング作動するトランジスタ
    と、このトランジスタと前記駆動トランジスタのベース
    との間に接続された抵抗とを備え、 前記抵抗は、前記駆動トランジスタのベース電流を前記
    所定値に設定する抵抗値を有し、前記ベース電流の電流
    変化を制限して前記駆動トランジスタを前記切り換わり
    領域の近傍にて動作させるものであることを特徴とする
    請求項2に記載のソレノイド駆動装置。
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