JPH08287811A - 回路遮断器の外部操作ハンドル装置 - Google Patents
回路遮断器の外部操作ハンドル装置Info
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- JPH08287811A JPH08287811A JP11019495A JP11019495A JPH08287811A JP H08287811 A JPH08287811 A JP H08287811A JP 11019495 A JP11019495 A JP 11019495A JP 11019495 A JP11019495 A JP 11019495A JP H08287811 A JPH08287811 A JP H08287811A
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- Japan
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- circuit breaker
- push plate
- lever
- operation handle
- door
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Abstract
(57)【要約】
【目的】押し板が開閉レバーに当たった際の衝撃を緩和
するとともに、押し板部分の構成を簡単にする。 【構成】回路遮断器の開閉レバーを開口24でくわえて
操作する押し板22を4箇所のじゃばら状部23で上下
の支え部21に支持させる構成とするとともに、これら
を樹脂材料により一体形成する。回路遮断器のオン状態
で誤って盤の扉を閉め、押し板22が開閉レバーに当た
ったときにはじゃばら状部23が弾性変形して衝撃を吸
収する。また、押し板部が一体化されるので部品点数が
減り、組立工数も少なくて済む。
するとともに、押し板部分の構成を簡単にする。 【構成】回路遮断器の開閉レバーを開口24でくわえて
操作する押し板22を4箇所のじゃばら状部23で上下
の支え部21に支持させる構成とするとともに、これら
を樹脂材料により一体形成する。回路遮断器のオン状態
で誤って盤の扉を閉め、押し板22が開閉レバーに当た
ったときにはじゃばら状部23が弾性変形して衝撃を吸
収する。また、押し板部が一体化されるので部品点数が
減り、組立工数も少なくて済む。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、配線用遮断器や漏電
遮断器などの回路遮断器が収容された盤の扉に回路遮断
器の操作面と対面させて取り付け、操作ハンドルを回動
操作して回路遮断器の開閉レバーを盤外部より操作する
回路遮断器の外部操作ハンドル装置に関する。
遮断器などの回路遮断器が収容された盤の扉に回路遮断
器の操作面と対面させて取り付け、操作ハンドルを回動
操作して回路遮断器の開閉レバーを盤外部より操作する
回路遮断器の外部操作ハンドル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記外部操作ハンドル装置(以下、ハン
ドル装置と略記する)として、盤の外部から回動操作さ
れる操作ハンドルに結合された操作レバーの回転運動を
伝動ピンを介してスライド板の直線運動に変換し、この
スライド板に取り付けられた押し板で回路遮断器の開閉
レバーを操作するものが知られている。図9及び図10
はこの種のハンドル装置の従来構成を示すもので、図9
は押し板部分の斜視図、図10はハンドル装置の縦断面
図である。これらの図において、盤に収容された回路遮
断器1を外部から操作するハンドル装置2は、回路遮断
器1と対面するように、盤扉の前面パネル3に図示しな
いでねじで固定されている。
ドル装置と略記する)として、盤の外部から回動操作さ
れる操作ハンドルに結合された操作レバーの回転運動を
伝動ピンを介してスライド板の直線運動に変換し、この
スライド板に取り付けられた押し板で回路遮断器の開閉
レバーを操作するものが知られている。図9及び図10
はこの種のハンドル装置の従来構成を示すもので、図9
は押し板部分の斜視図、図10はハンドル装置の縦断面
図である。これらの図において、盤に収容された回路遮
断器1を外部から操作するハンドル装置2は、回路遮断
器1と対面するように、盤扉の前面パネル3に図示しな
いでねじで固定されている。
【0003】本体4の中心を回動自在に貫通する操作ハ
ンドル5の回動軸5aの端面には操作レバー6が図示し
ないねじで結合され、またこれと平行に僅かの隙間を介
してガイド板7が四隅でねじ8により本体4に固定され
ている。ガイド板7の上下端には各左右一対のL曲げ部
7aがそれぞれ形成されており、その左右対向面にそれ
ぞれ形成された溝に方形のスライド板9が図の上下にス
ライド自在に保持されている。スライド板9はガイド板
7との間に装着された引張コイルばねからなる復帰スプ
リング10により図の下向きに付勢されている。操作レ
バー6の先端には伝動ピン11が取り付けられ、この伝
動ピン11はその移動軌跡に沿ってガイド板7に設けら
れた図示しない円弧状のスリットに案内され、かつスラ
イド板9にその側方から切り込み形成された方形の伝動
溝12(図9)にスライド自在に嵌合している。これに
より、操作ハンドル5の回動操作に伴う操作レバー6の
旋回運動は伝動ピン11を介してスライド板9の直線運
動に変換される。
ンドル5の回動軸5aの端面には操作レバー6が図示し
ないねじで結合され、またこれと平行に僅かの隙間を介
してガイド板7が四隅でねじ8により本体4に固定され
ている。ガイド板7の上下端には各左右一対のL曲げ部
7aがそれぞれ形成されており、その左右対向面にそれ
ぞれ形成された溝に方形のスライド板9が図の上下にス
ライド自在に保持されている。スライド板9はガイド板
7との間に装着された引張コイルばねからなる復帰スプ
リング10により図の下向きに付勢されている。操作レ
バー6の先端には伝動ピン11が取り付けられ、この伝
動ピン11はその移動軌跡に沿ってガイド板7に設けら
れた図示しない円弧状のスリットに案内され、かつスラ
イド板9にその側方から切り込み形成された方形の伝動
溝12(図9)にスライド自在に嵌合している。これに
より、操作ハンドル5の回動操作に伴う操作レバー6の
旋回運動は伝動ピン11を介してスライド板9の直線運
動に変換される。
【0004】スライド板9の上下端部にはU字形に折り
返された支え板13がねじ14によりそれぞれ固定さ
れ、上下の支え板13の間に渡るように左右一対のシャ
フト15が挿通され、上端でナット16により固定され
ている。左右のシャフト15には左右に跨がるように上
下一対の押し板17が左右の角柱部17aの貫通穴を介
して嵌め込まれ、その間に設けられた隙間18に回路遮
断器1の開閉レバー19がくわえられている。押し板1
7の開閉レバー19との接触面は山形に丸められ、開閉
レバー19と線接触するようになっている。ここで、下
側の押し板17は図示位置に固定されているが、上側の
押し板17はシャフト15に案内されて図示位置を下限
として上方にスライドできるようになっており、上側の
支え板13との間でシャフト15に装着された圧縮コイ
ルばねからなるバックスプリング20により図示下限位
置に押圧されている。
返された支え板13がねじ14によりそれぞれ固定さ
れ、上下の支え板13の間に渡るように左右一対のシャ
フト15が挿通され、上端でナット16により固定され
ている。左右のシャフト15には左右に跨がるように上
下一対の押し板17が左右の角柱部17aの貫通穴を介
して嵌め込まれ、その間に設けられた隙間18に回路遮
断器1の開閉レバー19がくわえられている。押し板1
7の開閉レバー19との接触面は山形に丸められ、開閉
レバー19と線接触するようになっている。ここで、下
側の押し板17は図示位置に固定されているが、上側の
押し板17はシャフト15に案内されて図示位置を下限
として上方にスライドできるようになっており、上側の
支え板13との間でシャフト15に装着された圧縮コイ
ルばねからなるバックスプリング20により図示下限位
置に押圧されている。
【0005】図10では、回路遮断器1はオン状態にあ
る。この回路遮断器1をオフするには、操作ハンドル5
を90度回動させる。これにより、スライド板9は伝動
ピン11を介して押し下げられ、同時に開閉レバー19
は上側の押し板17で押し下げられて回路遮断器1はオ
フする。一方、回路遮断器1がトリップ動作をすると、
開閉レバー19はオン位置とオフ位置の中間位置に移行
し、これに逆駆動された操作ハンドル5もオン位置とオ
フ位置との中間位置に移行する。この回路遮断器1をリ
セットするには、開閉レバー19、従って操作ハンドル
5をオフ位置を越えて更にリセット位置まで回動させ、
回路遮断器1内の図示しないラッチを再び鎖錠させる。
その後、操作ハンドル5から手を離せば、操作ハンドル
5は回路遮断器1の図示しない開閉スプリングの作用に
よりオフ位置に戻って停止する。
る。この回路遮断器1をオフするには、操作ハンドル5
を90度回動させる。これにより、スライド板9は伝動
ピン11を介して押し下げられ、同時に開閉レバー19
は上側の押し板17で押し下げられて回路遮断器1はオ
フする。一方、回路遮断器1がトリップ動作をすると、
開閉レバー19はオン位置とオフ位置の中間位置に移行
し、これに逆駆動された操作ハンドル5もオン位置とオ
フ位置との中間位置に移行する。この回路遮断器1をリ
セットするには、開閉レバー19、従って操作ハンドル
5をオフ位置を越えて更にリセット位置まで回動させ、
回路遮断器1内の図示しないラッチを再び鎖錠させる。
その後、操作ハンドル5から手を離せば、操作ハンドル
5は回路遮断器1の図示しない開閉スプリングの作用に
よりオフ位置に戻って停止する。
【0006】図9及び図10では図示を省略している
が、本体4には操作レバー6と連動するロックレバーが
回動自在に取り付けられており、このロックレバーは操
作ハンドル5のオン位置とオフ位置とでは盤本体の掛け
金と係合して盤扉が開かないようにロックしている。ロ
ックレバーと掛け金との係合は操作ハンドル5を上記リ
セット位置まで回動させると外れ、盤扉を開くことが可
能となる。なお、リセット操作の際、開閉レバー19が
ストロークの終端に達した後もスライド板9がそれ以上
に移動しようとすると、上側の押し板17はバックスプ
リング20を撓ませながら上方に逃げ、開閉レバー19
に無理な力がかからないようにしている。
が、本体4には操作レバー6と連動するロックレバーが
回動自在に取り付けられており、このロックレバーは操
作ハンドル5のオン位置とオフ位置とでは盤本体の掛け
金と係合して盤扉が開かないようにロックしている。ロ
ックレバーと掛け金との係合は操作ハンドル5を上記リ
セット位置まで回動させると外れ、盤扉を開くことが可
能となる。なお、リセット操作の際、開閉レバー19が
ストロークの終端に達した後もスライド板9がそれ以上
に移動しようとすると、上側の押し板17はバックスプ
リング20を撓ませながら上方に逃げ、開閉レバー19
に無理な力がかからないようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ハンドル装置2が取り
付けられた盤扉は、上にも述べた通り操作ハンドル5を
オフ位置よりも先のリセット位置まで回動させなければ
開かない。従って、盤扉を開いた状態では回路遮断器1
はオフされており、またハンドル装置2の操作ハンドル
5もオフ位置にある。この状態で回路遮断器1の開閉レ
バー19は押し板17の隙間18に対向し、そのまま盤
扉を閉めれば開閉レバー19は隙間18に円滑に進入す
る。しかし、誤って回路遮断器1のオン状態で盤扉を閉
めようとすると、オフ位置にあるハンドル装置2の押し
板17がオン位置にある回路遮断器1の開閉レバー19
に突き当たって盤扉が閉まらないようになっている。
付けられた盤扉は、上にも述べた通り操作ハンドル5を
オフ位置よりも先のリセット位置まで回動させなければ
開かない。従って、盤扉を開いた状態では回路遮断器1
はオフされており、またハンドル装置2の操作ハンドル
5もオフ位置にある。この状態で回路遮断器1の開閉レ
バー19は押し板17の隙間18に対向し、そのまま盤
扉を閉めれば開閉レバー19は隙間18に円滑に進入す
る。しかし、誤って回路遮断器1のオン状態で盤扉を閉
めようとすると、オフ位置にあるハンドル装置2の押し
板17がオン位置にある回路遮断器1の開閉レバー19
に突き当たって盤扉が閉まらないようになっている。
【0008】その場合、従来は押し板17が扉が閉まる
方向に対して支え板13に剛的に支持されているため、
オン位置の開閉レバー19に押し板17が突き当たる際
の衝撃が大きく、そのまま無理に盤扉を押し込もうとす
ると押し板17あるいは開閉レバー19が損傷する危険
があった。その対策として、支え板13を図示の通りU
字形にしてそのU曲げ部にある程度の弾性を持たせ、上
記衝撃を緩和することも行われているが、この支え板1
3は開閉レバー19に対する上下方向の操作力に耐えな
ければならないため弾性を持たせるには限度があり、十
分な緩衝作用を得ることが困難であった。
方向に対して支え板13に剛的に支持されているため、
オン位置の開閉レバー19に押し板17が突き当たる際
の衝撃が大きく、そのまま無理に盤扉を押し込もうとす
ると押し板17あるいは開閉レバー19が損傷する危険
があった。その対策として、支え板13を図示の通りU
字形にしてそのU曲げ部にある程度の弾性を持たせ、上
記衝撃を緩和することも行われているが、この支え板1
3は開閉レバー19に対する上下方向の操作力に耐えな
ければならないため弾性を持たせるには限度があり、十
分な緩衝作用を得ることが困難であった。
【0009】また、従来はスライド板9に押し板17を
取り付けるのに、上下一対の押し板17とバックスプリ
ング20とを嵌め込んだ左右一対のシャフト15を支え
板13にナット16で固定し、この支え板13をねじ1
4でスライド板9に固定している。このような従来構成
は部品点数及び組立工数が多く、コストが高いという問
題があった。
取り付けるのに、上下一対の押し板17とバックスプリ
ング20とを嵌め込んだ左右一対のシャフト15を支え
板13にナット16で固定し、この支え板13をねじ1
4でスライド板9に固定している。このような従来構成
は部品点数及び組立工数が多く、コストが高いという問
題があった。
【0010】そこで、この発明は、押し板部分の緩衝作
用を高めるとともに、その部品点数を削減して上記問題
の解決を図った回路遮断器のハンドル装置を提供するこ
とを目的とするものである。
用を高めるとともに、その部品点数を削減して上記問題
の解決を図った回路遮断器のハンドル装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、回路遮断器
が収容された盤のパネルに取り付けられ、前記盤の外部
から回動操作される操作ハンドルに結合された操作レバ
ーの旋回運動を伝動ピンを介してスライド板の直線運動
に変換することにより、このスライド板に取り付けられ
た押し板で前記回路遮断器の開閉レバーをオン、オフ及
びリセット操作する回路遮断器の外部操作ハンドル装置
において、回路遮断器の開閉レバーをくわえる開口を有
する押し板と、この押し板をスライド板上に支持する上
下一対の支え部と、この支え部に前記押し板を上下両側
の4箇所で弾性的に連結するじゃばら状部とを樹脂材料
で一体形成することにより、上記目的を達成するものと
する。
が収容された盤のパネルに取り付けられ、前記盤の外部
から回動操作される操作ハンドルに結合された操作レバ
ーの旋回運動を伝動ピンを介してスライド板の直線運動
に変換することにより、このスライド板に取り付けられ
た押し板で前記回路遮断器の開閉レバーをオン、オフ及
びリセット操作する回路遮断器の外部操作ハンドル装置
において、回路遮断器の開閉レバーをくわえる開口を有
する押し板と、この押し板をスライド板上に支持する上
下一対の支え部と、この支え部に前記押し板を上下両側
の4箇所で弾性的に連結するじゃばら状部とを樹脂材料
で一体形成することにより、上記目的を達成するものと
する。
【0012】上記ハンドル装置において、じゃばら状部
を8の字形又はS字形の薄肉部で構成すれば成形が簡単
となる。また、支え部に盤の扉を閉める方向に弾性変形
可能なU字形の薄肉部を設ければ、盤扉の閉成時に押し
板が回路遮断器の開閉レバーに突き当たった際の緩衝作
用が一層良好となる。
を8の字形又はS字形の薄肉部で構成すれば成形が簡単
となる。また、支え部に盤の扉を閉める方向に弾性変形
可能なU字形の薄肉部を設ければ、盤扉の閉成時に押し
板が回路遮断器の開閉レバーに突き当たった際の緩衝作
用が一層良好となる。
【0013】
【作用】この発明は、押し板を上下左右の4箇所でじゃ
ばら状部を介して支え部に弾性的に連結したので、押し
板はじゃばら状部で吊られるように支え部に支持され、
開閉レバーに突き当たる際はこのじゃばら状部の弾性変
形により衝撃が吸収される。また、支え部に盤の扉を閉
める方向に変形可能なU字形の薄肉部を設ければ、この
薄肉部でも緩衝作用が得られる。一方、支え部と押し板
とを連結するじゃばら状部はスライド板のスライド方向
にも弾性変形可能なので、このじゃばら状部に従来のバ
ックスプリング20の機能をも持たせるとともに、押し
板17をガイドするシャフト15を省略して支え部、じ
ゃばら状部及び押し板を一体形成することで全体を一部
品にまとめることができる。
ばら状部を介して支え部に弾性的に連結したので、押し
板はじゃばら状部で吊られるように支え部に支持され、
開閉レバーに突き当たる際はこのじゃばら状部の弾性変
形により衝撃が吸収される。また、支え部に盤の扉を閉
める方向に変形可能なU字形の薄肉部を設ければ、この
薄肉部でも緩衝作用が得られる。一方、支え部と押し板
とを連結するじゃばら状部はスライド板のスライド方向
にも弾性変形可能なので、このじゃばら状部に従来のバ
ックスプリング20の機能をも持たせるとともに、押し
板17をガイドするシャフト15を省略して支え部、じ
ゃばら状部及び押し板を一体形成することで全体を一部
品にまとめることができる。
【0014】
【実施例】図1〜図3はこの発明の実施例を示すもの
で、図1は押し板部分の斜視図、図2は図1の押し板部
分を有するハンドル装置の背面図、図3はその縦断面図
である。なお、従来例と対応する部分には同一の符号を
用いるものとする。図のハンドル装置1において、本体
4、操作ハンドル5、操作レバー6、ガイド板7、スラ
イド板9、伝動ピン11などは従来構成と実質的に同一
であるが、スライド板9に取り付けられた押し板部分
は、上下一対の支え部21、押し板22及び支え部21
に押し板22を連結する上下左右の4箇所のじゃばら状
部23が弾性のある樹脂材料により一体形成されている
点が相違している。
で、図1は押し板部分の斜視図、図2は図1の押し板部
分を有するハンドル装置の背面図、図3はその縦断面図
である。なお、従来例と対応する部分には同一の符号を
用いるものとする。図のハンドル装置1において、本体
4、操作ハンドル5、操作レバー6、ガイド板7、スラ
イド板9、伝動ピン11などは従来構成と実質的に同一
であるが、スライド板9に取り付けられた押し板部分
は、上下一対の支え部21、押し板22及び支え部21
に押し板22を連結する上下左右の4箇所のじゃばら状
部23が弾性のある樹脂材料により一体形成されている
点が相違している。
【0015】この場合、押し板22の上・下両部分は両
側の角柱状部22aを介して一体構成されており、じゃ
ばら状部23は角柱状部22aの端部とこれに対向して
支え部21の両側に形成された立上げ部21aとの間を
一体的に連結している。じゃばら状部23は偏平な薄肉
チューブが中心部が互いに結合されて数段積層された構
造で、正面から見ると8の字形を呈し、押し板22は4
箇所のこのじゃばら状部23で吊られるようにして支え
部21に支持されている。支え部21は長穴25を通る
ねじ26により、スライド板9に締め付けられている。
側の角柱状部22aを介して一体構成されており、じゃ
ばら状部23は角柱状部22aの端部とこれに対向して
支え部21の両側に形成された立上げ部21aとの間を
一体的に連結している。じゃばら状部23は偏平な薄肉
チューブが中心部が互いに結合されて数段積層された構
造で、正面から見ると8の字形を呈し、押し板22は4
箇所のこのじゃばら状部23で吊られるようにして支え
部21に支持されている。支え部21は長穴25を通る
ねじ26により、スライド板9に締め付けられている。
【0016】図4は本体4の裏面図で、(A)は操作レ
バー6のオン,オフ操作時の位置を示し、(B)は同じ
く盤扉を開く際の位置を示している。すでに述べたよう
に、操作レバー6のオン,オフ位置では、ピン27で本
体4に回動可能に支持されたロックレバー28は復帰ス
プリング29の作用で図4(A)の位置にあって盤本体
側の掛け金30と係合し、盤扉が開かないようにしてい
る。盤扉を開く際には図4(B)に示すように、ハンド
ル操作により操作レバー6をリセット位置まで回動させ
る。これにより、操作レバー6と連動して回動したロッ
クレバー28は掛け金30から外れて盤扉のロックが解
除されるが、その際に操作レバー6がリセット位置を越
えて更に回動するまでハンドル操作すると、それに伴う
スライド板9の過剰ストロークΔSは、図5に示すよう
にじゃばら状部23の上側が縮み下側が伸びることによ
り吸収され、リセット位置で停止状態にある開閉レバー
19に無理な力がかからない。
バー6のオン,オフ操作時の位置を示し、(B)は同じ
く盤扉を開く際の位置を示している。すでに述べたよう
に、操作レバー6のオン,オフ位置では、ピン27で本
体4に回動可能に支持されたロックレバー28は復帰ス
プリング29の作用で図4(A)の位置にあって盤本体
側の掛け金30と係合し、盤扉が開かないようにしてい
る。盤扉を開く際には図4(B)に示すように、ハンド
ル操作により操作レバー6をリセット位置まで回動させ
る。これにより、操作レバー6と連動して回動したロッ
クレバー28は掛け金30から外れて盤扉のロックが解
除されるが、その際に操作レバー6がリセット位置を越
えて更に回動するまでハンドル操作すると、それに伴う
スライド板9の過剰ストロークΔSは、図5に示すよう
にじゃばら状部23の上側が縮み下側が伸びることによ
り吸収され、リセット位置で停止状態にある開閉レバー
19に無理な力がかからない。
【0017】一方、回路遮断器1のオン状態で盤扉を閉
めようとすると、オン位置の開閉レバー19に押し板2
2に当たるように、押し板22には突当部22bが形成
されている。図6はこの突当部22bがオン位置の開閉
レバー19に当たった状態を示している。その場合、盤
扉を閉めた瞬間に押し板22が開閉レバー19に衝突し
たり、更にそのまま盤扉を無理に閉めたりすると、じゃ
ばら状部23が弾性変形して押し板22が鎖線で示すよ
うに後退し、その際の衝撃が吸収される。従って、回路
遮断器1のオン状態で誤って盤扉を閉めても、開閉レバ
ー19や押し板22が損傷することがない。また、仮に
図6の状態のままで盤扉が閉止されても、その後に操作
ハンドル5がオン操作されると、開閉レバー19は開口
24と一致した時点で正常にくわえられる。
めようとすると、オン位置の開閉レバー19に押し板2
2に当たるように、押し板22には突当部22bが形成
されている。図6はこの突当部22bがオン位置の開閉
レバー19に当たった状態を示している。その場合、盤
扉を閉めた瞬間に押し板22が開閉レバー19に衝突し
たり、更にそのまま盤扉を無理に閉めたりすると、じゃ
ばら状部23が弾性変形して押し板22が鎖線で示すよ
うに後退し、その際の衝撃が吸収される。従って、回路
遮断器1のオン状態で誤って盤扉を閉めても、開閉レバ
ー19や押し板22が損傷することがない。また、仮に
図6の状態のままで盤扉が閉止されても、その後に操作
ハンドル5がオン操作されると、開閉レバー19は開口
24と一致した時点で正常にくわえられる。
【0018】図7はじゃばら状部23をS字形の薄肉部
で形成した実施例を示している。じゃばら状部23をこ
のようなS字形あるいは図2の8の字形とすれば成形型
の抜き方向を支え部21や押し板22と一致させること
ができ成形が容易である。図8は支え部21に盤の扉を
閉める方向(図の左方向)に弾性変形可能なU字形の薄
肉部21bを設けた実施例を示す。これにより、押し板
22が開閉レバー19に突き当たった際の変形箇所が増
え緩衝作用が一層良好となる。
で形成した実施例を示している。じゃばら状部23をこ
のようなS字形あるいは図2の8の字形とすれば成形型
の抜き方向を支え部21や押し板22と一致させること
ができ成形が容易である。図8は支え部21に盤の扉を
閉める方向(図の左方向)に弾性変形可能なU字形の薄
肉部21bを設けた実施例を示す。これにより、押し板
22が開閉レバー19に突き当たった際の変形箇所が増
え緩衝作用が一層良好となる。
【0019】
【発明の効果】以上の通り、この発明によれば、 (1) 押し板が4箇所のじゃばら状部で支え部に吊られた
形で支持されるので、回路遮断器のオン状態で誤って盤
扉が閉められ、押し板が回路遮断器の開閉レバーに当た
った場合にもじゃばら状部の弾性変形により押し板が容
易に後退して緩衝され、押し板や開閉レバーが損傷する
危険がない。 (2) じゃばら状部に従来のバックスプリングの機能を持
たせるとともに、押し板を案内するシャフトを省略して
支え部、じゃばら状部及び押し板を一体形成したので押
し板部分が一部品となり、部品点数及び組立工数が著し
く低減する。 (3) その場合、じゃばら状部を8の字形あるいはS字形
の薄肉部で形成することにより、成形金型の抜き方向を
他の部分と一致させて成形を容易にすることがであき
る。また、支え部に盤の扉を閉める方向に弾性変形可能
なU字形の薄肉部を設けることにより、押し板が開閉レ
バーに当たったときの弾性変形部分が二重に形成されて
緩衝作用が一層良好となる。
形で支持されるので、回路遮断器のオン状態で誤って盤
扉が閉められ、押し板が回路遮断器の開閉レバーに当た
った場合にもじゃばら状部の弾性変形により押し板が容
易に後退して緩衝され、押し板や開閉レバーが損傷する
危険がない。 (2) じゃばら状部に従来のバックスプリングの機能を持
たせるとともに、押し板を案内するシャフトを省略して
支え部、じゃばら状部及び押し板を一体形成したので押
し板部分が一部品となり、部品点数及び組立工数が著し
く低減する。 (3) その場合、じゃばら状部を8の字形あるいはS字形
の薄肉部で形成することにより、成形金型の抜き方向を
他の部分と一致させて成形を容易にすることがであき
る。また、支え部に盤の扉を閉める方向に弾性変形可能
なU字形の薄肉部を設けることにより、押し板が開閉レ
バーに当たったときの弾性変形部分が二重に形成されて
緩衝作用が一層良好となる。
【図1】この発明の実施例を示す押し板部分の斜視図で
ある。
ある。
【図2】図1の押し板部分を備えた外部操作ハンドル装
置の背面図である。
置の背面図である。
【図3】図2の装置の縦断面図である。
【図4】図2の装置における本体部分の背面図で、
(A)は操作レバーのオン,オフ操作時の位置を示し、
(B)は同じく盤扉を開く際の位置を示す。
(A)は操作レバーのオン,オフ操作時の位置を示し、
(B)は同じく盤扉を開く際の位置を示す。
【図5】図2の装置の操作ハンドルをリセット位置を越
えて過剰操作した際のじゃばら状部の弾性変形を説明す
る縦断面図である。
えて過剰操作した際のじゃばら状部の弾性変形を説明す
る縦断面図である。
【図6】図2の装置の押し板が回路遮断器の開閉レバー
に当たった際のじゃばら状部の弾性変形を説明する側面
図である。
に当たった際のじゃばら状部の弾性変形を説明する側面
図である。
【図7】じゃばら状部の異なる実施例を示す押し板部分
のの背面図である。
のの背面図である。
【図8】支え部の異なる実施例を示す押し板部分の側面
図である。
図である。
【図9】従来例を示す押し板部分の斜視図である。
【図10】図9の押し板部分を備えた従来の外部操作ハン
ドル装置の縦断面図である。
ドル装置の縦断面図である。
1 回路遮断器 2 外部操作ハンドル装置 3 盤扉のパネル 4 本体 5 操作ハンドル 6 操作レバー 7 ガイド板 9 スライド板 11 伝動ピン 19 開閉レバー 21 支え部 22 押し板 23 じゃばら状部 28 ロックレバー 30 掛け金
Claims (3)
- 【請求項1】回路遮断器が収容された盤の扉にこの回路
遮断器の操作面に対面するように取り付けられ、前記盤
の外部から回動操作される操作ハンドルに結合された操
作レバーの旋回運動を伝動ピンを介してスライド板の直
線運動に変換することにより、このスライド板に取り付
けられた押し板で前記回路遮断器の開閉レバーをオン,
オフ及びリセット操作するとともに、前記操作ハンドル
と連動するロックレバーによりオン,オフ操作位置では
前記扉が開かないようにロックする回路遮断器の外部操
作ハンドル装置において、 回路遮断器の開閉レバーをくわえる開口を有する押し板
と、この押し板をスライド板上に支持する上下一対の支
え部と、この支え部に前記押し板を上下左右の4箇所で
弾性的に連結するじゃばら状部とを樹脂材料で一体形成
したことを特徴とする回路遮断器の外部操作ハンドル装
置。 - 【請求項2】じゃばら状部を8の字形又はS字形の薄肉
部で構成したことを特徴とする請求項1記載の回路遮断
器の外部操作ハンドル装置。 - 【請求項3】支え部に盤の扉を閉める方向に弾性変形可
能なU字形の薄肉部を設けたことを特徴とする請求項1
又は請求項2記載の回路遮断器の外部操作ハンドル装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11019495A JPH08287811A (ja) | 1995-04-11 | 1995-04-11 | 回路遮断器の外部操作ハンドル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11019495A JPH08287811A (ja) | 1995-04-11 | 1995-04-11 | 回路遮断器の外部操作ハンドル装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08287811A true JPH08287811A (ja) | 1996-11-01 |
Family
ID=14529440
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11019495A Pending JPH08287811A (ja) | 1995-04-11 | 1995-04-11 | 回路遮断器の外部操作ハンドル装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08287811A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030039216A (ko) * | 2001-11-12 | 2003-05-17 | 엘지산전 주식회사 | 배선용 차단기의 외부조작핸들 |
CN113764233A (zh) * | 2021-08-17 | 2021-12-07 | 佳源科技股份有限公司 | 一种可快速安装的塑壳断路器 |
-
1995
- 1995-04-11 JP JP11019495A patent/JPH08287811A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030039216A (ko) * | 2001-11-12 | 2003-05-17 | 엘지산전 주식회사 | 배선용 차단기의 외부조작핸들 |
CN113764233A (zh) * | 2021-08-17 | 2021-12-07 | 佳源科技股份有限公司 | 一种可快速安装的塑壳断路器 |
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