JPH08287756A - 絶縁支持碍子 - Google Patents

絶縁支持碍子

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JPH08287756A
JPH08287756A JP8697195A JP8697195A JPH08287756A JP H08287756 A JPH08287756 A JP H08287756A JP 8697195 A JP8697195 A JP 8697195A JP 8697195 A JP8697195 A JP 8697195A JP H08287756 A JPH08287756 A JP H08287756A
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JP
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insulator
support member
bolt
support
conductor
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JP8697195A
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English (en)
Inventor
Michio Sakai
道雄 酒井
Masaru Mihara
優 三原
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ねじ穴の方向による部品の管理の繁雑さや、
コロナ放電による絶縁劣化を解消できると共に、ねじ穴
数や締結ボルト本数を削減できる安価な絶縁支持碍子を
得ることを目的としている。 【構成】 少なくとも第1および第2の支持部材2,3
に接続端10fで接続されて支持部材間を互いに絶縁支
持する碍子本体10と、碍子本体10の接続端10fに
それぞれ一本ずつ設けられて、支持部材2,3を貫通し
て延びて支持部材2,3を接続端10fに固定するボル
ト4と、第1および第2の支持部材2,3および碍子の
両接続端10fの間に設けられ、互いに係合してそれら
の間のボルト4を中心とする相対回転移動を阻止する回
り止め装置10aとを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高圧電流の流れる導
体を閉鎖配電盤等に固定されたフレームから支持する絶
縁支持碍子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の絶縁支持碍子を示す側面図
である。図8は図7のVIII−VIII矢視図である。図にお
いて、閉鎖配電盤(図示せず)に固定されたフレーム3
には、エポキシ樹脂等で成形又は注型して作成された概
略円筒形の碍子本体1が図で下側の面に設けられたねじ
穴に、2本のボルト4を締結されて固定されている。碍
子本体1の図で上側の面には、2個のねじ穴があり、高
電圧の電流を通電する導体2が2本のボルト4にて締結
されている。フレーム3と碍子本体1と導体2は互いに
2本のボルト4で締結されている為、互いに回転移動し
てしまうことがなく、接続する機能の他に回り止めの機
能を有している。
【0003】図9および図10は従来の絶縁支持碍子の
上面および下面のねじ穴の配置方向を示す図である。図
9の碍子本体1は図7および図8に示した碍子本体1と
同じ配列のねじ穴を持ち、概略円筒形の上面に2個のね
じ穴5bと、下面に2個のねじ穴5bが設けられてい
る。上面の2個のねじ穴5bの両座面5aを結ぶ線と、
下面の2個のねじ穴5bの両座面5aを結ぶ線は離れた
位置で直角に交差している。また図10に示す碍子本体
1は、概略円筒形の上面に2個のねじ穴5bと下面に2
個のねじ穴5bが設けられている。上面の2個のねじ穴
5bの両座面5aを結ぶ線と、下面の2個のねじ穴5b
の両座面5aを結ぶ線は離れた位置で平行に配置されて
いる。各ねじ穴5bは、概略円筒棒状の金属棒材の1端
面から軸方向に穴を開け雌ねじを形成してねじ座5を製
造しておく。次に金型等を使ってエポキシ樹脂等の樹脂
を成形又は注型して概略円筒形の碍子本体10を製造す
るが、このとき円筒形の両端面に先に制作しておいたね
じ座5の座面5aを碍子本体1の端面と面一になるよう
に配置した後、樹脂を注入硬化させて形成する。図9の
碍子本体1と図10の碍子本体1は、フレーム3に対し
て導体2をいずれの方向に設置するかによって使い分け
て使用されている。尚、碍子本体1に上下はなくどちら
の面にフレーム3あるいは導体2が固定されてもよい。
【0004】図11に示す碍子本体1は図で下側の面に
ねじ穴5bを4個備えており、4個は円筒形の中心を中
心とする円上に90度ずつ離れて配置されている。フレ
ーム3に対する導体2の設置方向により、4個のねじ穴
のうちの2個のねじ穴を使って、フレーム3に絶縁支持
碍1子を固定する。4個のねじ穴のうちの2個のねじ穴
を使うので、フレーム3に対して導体2は離れた位置
で、直行して設置することも、平行に設置することもで
きる。しかし、そのため2個の使用しないねじ穴5bが
発生する。通常締結に使用されたねじ穴5bの座面5a
は、ボルト4にて締め付けられて導体2あるいはフレー
ム3に密着するが、使用しないねじ穴5bの座面5aは
導体2あるいはフレーム3と密着せず、両者の間には微
小な隙間があく、微小な隙間ができるとそこでコロナ放
電が発生し絶縁支持碍子の絶縁が劣化してしまう。
【0005】このコロナ放電の発生を防止するには、2
つの方法があるが、そのうちの1つの方法は、4個のす
べてのねじ穴5bにボルト4を入れて締結することであ
る。その為にはフレーム3あるいは導体2にも4個の取
付穴が必要となる。
【0006】他の1つの方法は、図で示さないが、ねじ
穴5bを形成する過程において、概略直方体の材料の一
端面にねじ穴5bを4個形成したねじ座を用意してお
き、エポキシ樹脂等で成形又は注型して碍子本体1を作
成するときに、このねじ座を碍子本体1の円筒形の端面
にねじ穴5bを形成した端面が面一となるように配置し
て、碍子本体1にねじ穴5bを形成する。このようなね
じ穴5bを設けることにより、各ねじ穴5bは電気的に
導通可能となりコロナ放電を防止することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような、従来の
絶縁支持碍子は、フレームに対する導体の設置方向によ
り、絶縁支持碍子のねじ穴の配置が異なるものを使い分
けるか、あるいは碍子本体の価格は高価になるが、少な
くとも1端面にねじ穴を4個もち、両方向に使える絶縁
支持碍子を使用する必要があった。ねじ穴の配置の異な
る絶縁支持碍子を使い分けることは、部品の管理上繁雑
であり、繁雑さを解消するにはねじ穴を4個設けた高価
な絶縁支持碍子を使用せねばならず、またコロナ放電を
防止するためには、4個のねじ穴すべてにボルトを挿入
しなければならなかった。
【0008】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、ねじ穴の方向による部品の管理
の繁雑さや、コロナ放電による絶縁劣化を解消できると
共に、ねじ穴数や締結ボルト本数を削減できる安価な絶
縁支持碍子を得ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の絶縁支持碍子
においては、少なくとも第1および第2の支持部材に接
続端で接続されて支持部材間を互いに絶縁支持する碍子
本体と、碍子の接続端にそれぞれ一本ずつ設けられて、
支持部材を貫通して延びて支持部材を接続端に固定する
ボルトと、碍子本体の接続端に設けられ、第1および第
2の支持部材と係合し、ボルトを中心とする碍子本体と
第1および第2の支持部材との間の相対回転移動を阻止
する回り止め装置とを備えている。
【0010】請求項2の絶縁支持碍子においては、回り
止め装置の少なくとも1つが、碍子のボルトから離れた
位置に設けられた突起あるいは複数の凹部であって、支
持部材が複数の凹部あるいは突起を備え、複数の凹部は
ボルトを中心とする円上で互いに周方向に離れた位置に
配置されている。
【0011】請求項3の絶縁支持碍子においては、支持
部材が側面を有する長い部材であって、回り止め装置の
少なくとも1つが、碍子の接続端に設けられて支持部材
を受け入れ、支持部材の側面に係合する側壁を持つ溝を
備えている。
【0012】請求項4の絶縁支持碍子においては、支持
部材が側面を有する長い部材であって、回り止め装置の
少なくとも1つが、碍子の接続端に設けられて支持部材
を受け入れ、支持部材の側面に係合する内壁を持つ管状
体を備えている。
【0013】請求項5の絶縁支持碍子においては、ボル
トが、支持部材を貫通して延びる幹部と、幹部に設けら
れて接続端に埋め込まれた雌ねじにねじ係合する雄ねじ
と、幹部に設けられて支持部材に係合する頭部とを備え
ている。
【0014】
【作用】請求項1の絶縁支持碍子においては、第1およ
び第2の支持部材はそれぞれ一本ずつのボルトで固定さ
れる。回り止め装置により、碍子と支持部材とは相対回
転移動を阻止される。
【0015】請求項2の絶縁支持碍子においては、突起
は複数の凹部のいずれかと係合して、碍子と支持部材と
の相対回転移動を阻止する。
【0016】請求項3の絶縁支持碍子においては、溝は
支持部材の側面に係合して、碍子と支持部材との相対回
転移動を阻止する。
【0017】請求項4の絶縁支持碍子においては、管状
体は支持部材の受け入れて、碍子と支持部材との相対回
転移動を阻止する。
【0018】請求項5の絶縁支持碍子においては、ボル
トは幹部を接続端に埋めこまれた雌ねじにねじ係合し、
頭部を支持部材に係合して支持部材を接続端に固定す
る。
【0019】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明の一実施例の絶縁支持碍子が
支持部材に接続されている様子を示す側断面図である。
図において、絶縁支持碍子は、碍子本体10と2本のボ
ルト4からなる。閉鎖配電盤(図示せず)に固定された
第2の支持部材であるフレーム3には、碍子本体10が
一本のボルト4で締結されている。また碍子本体10に
は高電圧の電流を通電する第1の支持部材である導体2
が一本のボルト4にて締結されている。
【0020】フレーム3は断面L字型の棒状をなしてお
り、図示しない閉鎖配電盤に固定されている。フレーム
3の断面L字型の1面である図で上側の面には碍子本体
10を取り付ける接続面3dが設けられている。接続面
3dには、碍子本体10を締結する為の穴3cが設けら
れている。また接続面3dには穴3cから離れた位置に
係合突起3bが設けられている。エポキシ樹脂等の樹脂
で成形又は注型して作成された概略円筒形の碍子本体1
0は、円筒の端面で図で下側の面の接続端10fの中心
にねじ座5が配置されており、ねじ座5に設けられた雌
ねじであるねじ穴5bに、フレーム3のねじ穴3cの裏
面より挿入されたボルト4をねじ係合されて固定されて
いる。ボルト4の幹部4bは、フレーム3のねじ穴3c
を貫通し、またボルト4の幹部4bに形成された雄ねじ
4cはねじ穴5bにねじ係合している。またボルト4の
頭部4aはフレーム3に密着して碍子本体10を固定し
ている。
【0021】碍子本体10の接続端10fには、ねじ穴
5bを中心として複数の凹部である4個の係合凹部10
aが円上に互いに周方向に90°ずつ離れた位置に形成
されている。フレーム3の接続面3dに設けられた係合
突起3bは、4個の係合凹部10aのうちの1個に挿嵌
されている。係合凹部10aはフレーム3に対して碍子
本体10の回転移動を防止する回り止め装置を構成して
いる。
【0022】碍子本体10の図で上側の面の接続端10
fは、導体2の取り付けをする為の取り付け面になって
おり、接続端10fの中央にあけられたねじ穴5bに、
導体2の穴2cに挿入されたボルト4をねじ係合され
て、導体2が取り付けられている。
【0023】碍子本体10の図で上側の面の接続端10
fには、ねじ穴5bを中心として4個の係合凹部10a
が円上に互いに周方向に90°ずつ離れた位置に形成さ
れている。導体2の接続面2dの取付穴の両脇に同じ距
離だけ離れて設けられた係合突起2bは、4個の係合凹
部10aのうちの2個に挿嵌されている。係合凹部10
aは碍子本体10に対して導体2の回転移動を防止する
回り止め装置を構成している。
【0024】このような絶縁支持碍子においては、係合
突起3bおよび係合突起2bは複数の係合凹部10aの
うち1個あるいは2個に挿入されるため、1個の絶縁接
続碍子10にて、フレーム3に導体2を平行と直行の2
方向のいずれかに固定することができる。碍子本体10
と双方の支持部材がそれぞれボルト1本で締結されてお
り、またその周囲に設けられた回り止め装置で双方が互
いに回らないように規制されている。そのため、従来技
術に比べボルト本数を減らすことができ、絶縁支持碍子
を安価に製造することができる。フレーム3と碍子本体
10および碍子本体10と導体2の接続の強度は通常1
本のボルト4で十分であるが、さらに強度を必要とする
場合には、ねじ径の太いボルト4を使用することで可能
となる。また接続に用いられないねじ穴がないので、コ
ロナ放電の防止ができる。
【0025】このような絶縁支持碍子の製造するために
は、概略円筒棒状の金属棒材の1端面から軸方向に穴を
開け雌ねじを形成してねじ座5を製造しておく。次に金
型等を使ってエポキシ樹脂等の樹脂を成形又は注型して
概略円筒形の碍子本体10を製造するが、このとき円筒
形の両端面の中心に先に制作しておいたねじ座5の座面
5aを碍子本体10の端面と面一になるように配置した
後、樹脂を注入硬化させて製造する。
【0026】実施例2.図2はこの発明の他の実施例の
絶縁支持碍子が支持部材に接続されている様子を示す側
断面図である。図において、閉鎖配電盤(図示せず)に
固定された第2の支持部材であるフレーム3には、碍子
本体10が一本のボルト4で締結されている。また碍子
本体10には高電圧の電流を通電する第1の支持部材で
ある導体2が一本のボルト4にて締結されている。
【0027】フレーム3は断面コ字型の棒状をなしてお
り、図示しない閉鎖配電盤に固定されている。フレーム
3の断面コ字型の真中の1辺の図で上側の面には碍子本
体10を取り付ける接続面3dが設けられている。実施
例1の回り止め装置は、フレーム3の接続面3dに設け
られた係合突起3bに対する碍子本体10の接続端10
fに設けられた係合凹部10aであったが、本実施例の
回り止め装置は、フレーム3の接続面3dに設けられた
係合凹部の機能をする係合穴3aに対する碍子本体10
の接続端10fに設けられた係合突起10bである。ま
た導体2の接続面2dにも同じように係合凹部の機能を
する係合穴2aが穿設されている。その他の構成は実施
例1と同様である。
【0028】このような絶縁支持碍子においては、実施
例1と同様の効果を得られる。また、本実施例において
は碍子本体10の回り止め装置に対するフレーム3およ
び導体2の係合部が係合穴3aあるいは係合穴2aなの
で、ボルト4を貫通させる為の穴2c,3cと共に、穴
あけをする工具のみで形成することができる。
【0029】実施例3.図3はこの発明の他の実施例の
絶縁支持碍子が支持部材に接続されている様子を示す斜
視図である。図において、閉鎖配電盤(図示せず)に固
定された第2の支持部材であるフレーム3には、碍子本
体10が一本のボルト4で締結されている。また碍子本
体10には高電圧の電流を通電する第1の支持部材であ
る導体2が一本のボルト4にて締結されている。
【0030】導体2は、断面が長方形の長い部材であ
る。碍子本体10の図の上側の面の接続端には、導体2
を受け入れる溝10gが形成されている。溝10gは導
体2の幅と略同じ幅を有し導体2を収納している。溝1
0gの内側面10cは、導体2の側面に当接して回り止
め装置を構成している。導体2は溝10gのなかに収納
され、溝10gの底面に形成された図示しないねじ穴5
bにボルト4にて締結されている。碍子本体10とフレ
ーム3との接続の構造は、実施例1と同様である。この
ような絶縁支持碍子においては、碍子本体10に対する
第1の支持部材である導体2の回り止めが確実になる。
また回り止め装置が溝で形成されているので加工が容易
である。また溝10gは導体2の取り付けの際、案内の
役目をし、導体2が位置決めされるのに容易である。
【0031】実施例4.図4はこの発明の他の実施例の
絶縁支持碍子が支持部材に接続されている様子を示す側
断面図である。また図5はこの発明の他の実施例の絶縁
支持碍子が支持部材に接続されている様子を示す側断面
図である。図6は図4の絶縁支持碍子の斜視図である。
図において、閉鎖配電盤(図示せず)に固定された第2
の支持部材であるフレーム3には、碍子本体10が一本
のボルト4で締結されている。また碍子本体10には高
電圧の電流を通電する第1の支持部材である導体2が一
本のボルト4にて締結されている。
【0032】実施例3では、回り止め装置として導体2
の幅と略々等しい溝幅の溝10gが形成されていたが、
本実施例では、図4において、概略円筒形の碍子本体1
0の上部に円筒と直角に管状体10dが設けられてい
る。管状体10dの断面形状は、概略導体2の断面形状
と同じで、導体2は管状体10dを貫通して配置されて
いる。碍子本体10の図の上側の面には、ボルト4の頭
部4aが締め付け具によって締め付けられるのに十分な
大きさの穴10eが穿設されている。管状体10dの図
で下側の面は接続端10fを形成していて、接続端10
fには穴10eと中心を同じくして、ねじ穴5bが設け
られており、導体2は図で上方からボルト4にてねじ穴
5bにねじ止めされている。碍子本体10とフレーム3
との接続の構造は、実施例1と同様である。また図5に
おいては、導体2と碍子本体10との接続構造は前述と
同じで、また碍子本体10とフレーム3との接続の構造
は、実施例2と同様である。
【0033】このような絶縁支持碍子においては、第1
の支持部材である導体2の回り止めがさらに確実にな
る。また管状体10dは導体2の取り付けの際、案内の
役目をし、導体2の位置決めをするのに容易である。ま
た取り付けの状態においても導体2が落ちず取り付けが
容易である。
【0034】実施例5.実施例1および実施例2におい
ては、回り止め装置の係合凹部および突起は、絶縁支持
碍子の接続端の樹脂で形成された部分に、係合凹部や突
起を形成して設けられていたが、ねじ座5の座面5aを
大きなものにして、この座面5aに係合凹部や係合突起
を設けることもできる。
【0035】このような絶縁支持碍子においては、回り
止め装置である係合凹部や係合突起が金属なので、フレ
ームに対する碍子本体の位置決め、あるいは碍子本体に
対する導体の位置決めが確実になる。また、突起が金属
である為、絶縁支持碍子を輸送したり保管したりする場
合に、突起は磨耗あるいは破損することがない。
【0036】
【発明の効果】請求項1の絶縁支持碍子においては、少
なくとも第1および第2の支持部材に接続端で接続され
て支持部材間を互いに絶縁支持する碍子本体と、碍子の
接続端にそれぞれ一本ずつ設けられて、支持部材を貫通
して延びて支持部材を接続端に固定するボルトと、碍子
本体の接続端に設けられ、第1および第2の支持部材と
係合し、ボルトを中心とする碍子本体と第1および第2
の支持部材との間の相対回転移動を阻止する回り止め装
置とを備えているので、第1および第2の支持部材はそ
れぞれ一本ずつのボルトで固定され、回り止め装置によ
り、碍子と支持部材とは相対回転移動を阻止される。そ
のため従来に比べボルトの本数を減らすことができ、碍
子製造コストの削減をすることができる。
【0037】請求項2の絶縁支持碍子においては、回り
止め装置の少なくとも1つが、碍子のボルトから離れた
位置に設けられた突起あるいは複数の凹部であって、支
持部材が複数の凹部あるいは突起を備え、複数の凹部は
ボルトを中心とする円上で互いに周方向に離れた位置に
配置されているので、突起は複数の凹部のいずれかと係
合して、碍子と支持部材との相対回転移動を阻止する。
そのため支持部材は碍子に対して複数の方向に固定され
る。また接続に用いられないねじ穴がないので、コロナ
放電の防止ができる。
【0038】請求項3の絶縁支持碍子においては、支持
部材が側面を有する長い部材であって、回り止め装置の
少なくとも1つが、碍子の接続端に設けられて支持部材
を受け入れ、支持部材の側面に係合する側壁を持つ溝を
備えているので、溝は支持部材の側面に係合して、碍子
と支持部材との相対回転移動を阻止する。回り止め装置
が溝なので加工が容易である。また溝は支持部材取り付
けの際、案内の役目をする。
【0039】請求項4の絶縁支持碍子においては、支持
部材が側面を有する長い部材であって、回り止め装置の
少なくとも1つが、碍子の接続端に設けられて支持部材
を受け入れ、支持部材の側面に係合する内壁を持つ管状
体を備えている。管状体は支持部材の受け入れて、碍子
と支持部材との相対回転移動を阻止する。管状体は支持
部材取り付けの際、案内の役目をする。また支持部材が
落ちず取り付けが容易である。
【0040】請求項5の絶縁支持碍子においては、ボル
トが、支持部材を貫通して延びる幹部と、幹部に設けら
れて接続端に埋め込まれた雌ねじにねじ係合する雄ねじ
と、幹部に設けられて支持部材に係合する頭部とを備え
ている。ボルトは幹部を接続端に埋めこまれた雌ねじに
ねじ係合し、頭部を支持部材に係合して支持部材を接続
端に固定する。ボルトの幹部が支持部材の接続端と反対
側に突出しないので邪魔にならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例の絶縁支持碍子が支持部
材に接続されている様子を示す側断面図である。
【図2】 この発明の他の実施例の絶縁支持碍子が支持
部材に接続されている様子を示す側断面図である。
【図3】 この発明の他の実施例の絶縁支持碍子が支持
部材に接続されている様子を示す側断面図である。
【図4】 この発明の他の実施例の絶縁支持碍子が支持
部材に接続されている様子を示す斜視図である。
【図5】 この発明の他の実施例の絶縁支持碍子が支持
部材に接続されている様子を示す側断面図である。
【図6】 図4の絶縁支持碍子の斜視図である。
【図7】 従来の絶縁支持碍子を示す側面図である。
【図8】 図7のVIII−VIII矢視図である。
【図9】 従来の絶縁支持碍子の上面および下面のねじ
穴の配置方向を示す図である。
【図10】 従来の別の絶縁支持碍子の上面および下面
のねじ穴の配置方向を示す図である。
【図11】 従来の別の絶縁支持碍子の上面および下面
のねじ穴の配置方向を示す図である。
【符号の説明】
2 導体(第1の支持部材)、2b,3b 突起、3
フレーム(第2の支持部材)、4 ボルト、4b 幹
部、4c 雄ねじ、4a 頭部、10 碍子本体(碍
子)、10a 凹部(回り止め装置)、10b 突起
(回り止め装置)、10g 溝(回り止め装置)、10
d 管状体(回り止め装置)、10f 接続端。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも第1および第2の支持部材に
    接続端で接続されて上記支持部材間を互いに絶縁支持す
    る碍子本体と、上記碍子の上記接続端にそれぞれ一本ず
    つ設けられて、上記支持部材を貫通して延びて上記支持
    部材を上記接続端に固定するボルトと、上記碍子本体の
    接続端に設けられ、上記第1および第2の支持部材と係
    合し、上記ボルトを中心とする上記碍子本体と上記第1
    および第2の支持部材との間の相対回転移動を阻止する
    回り止め装置とを備えた絶縁支持碍子。
  2. 【請求項2】 上記回り止め装置の少なくとも1つが、
    上記碍子の上記ボルトから離れた位置に設けられた突起
    あるいは複数の凹部であって、上記支持部材が複数の凹
    部あるいは突起を備え、上記複数の凹部は上記ボルトを
    中心とする円上で互いに周方向に離れた位置に配置され
    てなる請求項1記載の絶縁支持碍子。
  3. 【請求項3】 上記支持部材が側面を有する長い部材で
    あって、上記回り止め装置の少なくとも1つが、上記碍
    子の上記接続端に設けられて上記支持部材を受け入れ、
    上記支持部材の上記側面に係合する側壁を持つ溝を備え
    た請求項1あるいは2記載の絶縁支持碍子。
  4. 【請求項4】 上記支持部材が側面を有する長い部材で
    あって、上記回り止め装置の少なくとも1つが、上記碍
    子の上記接続端に設けられて上記支持部材を受け入れ、
    上記支持部材の上記側面に係合する内壁を持つ管状体を
    備えた請求項1あるいは2記載の絶縁支持碍子。
  5. 【請求項5】 上記ボルトが、上記支持部材を貫通して
    延びる幹部と、上記幹部に設けられて上記接続端に埋め
    込まれた雌ねじにねじ係合する雄ねじと、上記幹部に設
    けられて上記支持部材に係合する頭部とを備えた請求項
    1乃至4のいずれか記載の絶縁支持碍子。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016085821A (ja) * 2014-10-24 2016-05-19 三菱電機株式会社 絶縁支持碍子およびこれを用いたスイッチギヤ
CN110164635A (zh) * 2018-02-10 2019-08-23 江西精厨汇厨具设备有限公司 一种耐高压电绝缘体内外连接装置

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