JPH08287347A - 自動販売機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】ストッパーの種類削減および厚みの異なる商品
に入れ換える際の作業の簡素化。 【構成】端部に複数個の溝１ａが設けられたストッパー
１をストッパーホルダー２の突起部２ａの中心軸に沿っ
て設けらたストッパー固定用穴３に挿入し、ストッパー
１の溝１ａと突起部２ａに配設された鋼球５とを嵌合す
ることにより、鋼球押さえバネ６が鋼球５を押圧し、鋼
球押さえバネ６が鋼球５を介してストッパー１をストッ
パーホルダー２に固定した収納部を有する自動販売機。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】ストッパーにより商品を保持する
機構を有する自動販売機に関する。

【０００２】

【従来の技術】厚みの異なる商品を販売する、例えばタ
バコを販売する従来のタバコ自動販売機について図３〜
図８を用いて説明する。図３は、タバコ自動販売機の内
部の構造を示す斜視図である。図４は、厚みの薄いタバ
コを収納したタバコ収納部の正面図である。図５は、タ
バコ収納部より図４におけるタバコを搬出する際の動作
を示すタバコ収納部の要部側断面図である。図６は、厚
みの厚いタバコをタバコ収納部より搬出する際の動作を
示すタバコ収納部の要部断面図である。図７は、従来に
おけるストッパーをストッパーホルダーに取り付ける際
の斜視図である。図８は、ストッパーをストッパーホル
ダーに取り付けた後の断面図である。

【０００３】図３において、タバコ自動販売機１０の内
部には、タバコ１１を収納する複数個のタバコ収納部１
２が数段に渡って設けられている。また、各タバコ収納
部１２には、厚みの異なったタバコ１１が収納されてい
る。例えば、上段のタバコ収納部１２には、厚みの薄い
タバコ１１ａが収納されており、下段のタバコ収納部１
２には、厚みの厚いタバコ１１ｃが収納されており、中
段のタバコ収納部１２には、中間の厚みのタバコ１１ｂ
が収納されている。

【０００４】図４および図５において、上段のタバコ収
納部１２には、厚みの薄い複数個のタバコ１１ａが積み
重ねられて収納されている。また、タバコ収納部１２の
上部には、ストッパーホルダー１３が取り付けられてい
る。また、ストッパーホルダー１３の突起部１３ａより
ストッパー１４ａが突出して設けられている。

【０００５】ストッパー１４ａは、積み重ねられたタバ
コ１１ａの最下層にある１段目のタバコ１１ａを駆動部
１５により搬送する際に、２段目以降の上段に重ねられ
たタバコ１１ａが１段目のタバコ１１ａと一緒に搬送さ
れないように、２段目以上のタバコ１１ａを保持するた
めに設けられている。

【０００６】図６において、図５におけるタバコ１１ａ
の厚みと異なる、厚みの厚いタバコ１１ｃが収納してあ
る下段のタバコ収納部１２に取り付けられているストッ
パー１４ｃは、前述したように２段目以上のタバコを保
持するために図５におけるストッパー１４ａと比べ短い
ものが必要となる。

【０００７】図７および図８において、ストッパー１４
は、棒状に形成されており、どちらか一方の端部には、
止め輪１６が取り付けられている。ストッパーホルダー
１３は、樹脂を板状に成形したもので、一方の端面に
は、円柱状の突起部１３ａが端面に対して垂直に設けら
れている。また、この突起部１３ａには、突起部１３ａ
の中心軸に沿ってストッパー固定用穴１７が設けられて
いる。

【０００８】そして、止め輪１６が取り付けられたスト
ッパー１４をストッパーホルダー１３のストッパー固定
用穴１７に挿入する。止め輪１６は、突起部１３ａ側に
ストッパー１４が抜け落ちないように設けられている。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
ストッパーでは、厚みが異なる数種類のタバコ、つまり
商品を販売するためには、数種類の長さのストッパーが
必要になる。

【００１０】また、タバコ収納部に収納するタバコを厚
みの異なる別のタバコに変更する場合には、ストッパー
ホルダーを取り外し、ストッパーを取り替えて後、再び
ストッパーホルダーをタバコ収納部に取り付ける作業を
行わなければならない。

【００１１】

【課題を解決するための手段】そこで本発明によれば、
端部に複数個の溝が設けられたストッパーと、突起部と
この突起部の中心軸に沿って設けらたストッパー固定用
穴とを有するストッパーホルダーと、このストッパーホ
ルダーのストッパー固定用穴の内周面より一部が突出す
るように設けられた鋼球と、この鋼球を押圧するように
前記突起部の外周に取り付けられた鋼球押さえバネとを
有し、前記ストッパーの溝と前記鋼球とを嵌合し、鋼球
押さえバネにより鋼球を押圧してストッパーをストッパ
ーホルダーに固定したことを特徴とする自動販売機を提
供する。

【００１２】

【作用】鋼球とストッパーの溝を嵌合させることによ
り、鋼球押さえバネがバネ作用で鋼球を介してストッパ
ーを押圧し、ストッパーをストッパーホルダーに固定す
る。また、手の力でストッパーを上下方向に動かした際
に、鋼球がストッパーの溝から抜け出させるために、鋼
球押さえバネを外周方向に広がるようにする。つまり、
手動でストッパーを上下方向に移動させられるようにす
ることにより、ストッパーの突出長の変更が容易にな
る。

【００１３】

【実施例】本発明における実施例を図１および図２を用
いて説明する。図１は、本発明におけるストッパーをス
トッパーホルダーに取り付ける際の斜視図である。図２
は、ストッパーをストッパーホルダーに取り付けた後の
断面図である。

【００１４】図１および図２において、ストッパー１
は、棒状に形成されており、どちらか一方の端部には、
複数個の溝１ａが設けられている。ストッパーホルダー
２は、従来例と同様に突起部２ａと、この突起部の中心
軸を貫通するストッパー固定用穴３が設けられている。
また、突起部２ａには、突起部２ａの外周から軸の中心
に向かって鋼球配設用穴４が設けられている。

【００１５】そして、鋼球配設用穴４に鋼球５を配設
し、鋼球配設用穴４が設けられた突起部２ａの外周に、
鋼球押さえバネ６を取り付ける。鋼球押さえバネ６は、
筒状で一部が切り欠けとなったＣ字状に形成されてい
る。このとき、鋼球５の一部がストッパー固定用穴３に
突出するようにする。

【００１６】そして、溝１ａが設けられた端部側より、
ストッパー１を突起部２ａ側からストッパー固定用穴２
ａに挿入して、ストッパー１の任意の溝１ａと鋼球５と
を嵌合させる。嵌合させると、鋼球押さえバネ６により
鋼球５が押圧される。つまり、鋼球押さえバネ６のバネ
の作用により、鋼球５がストッパー１を押圧してストッ
パーホルダー２に固定することができる。

【００１７】また、手の力でストッパー１を動かした際
に、鋼球５がストッパー１の溝１ａから抜け出せられる
ように、鋼球押さえバネ６が外周方向に広がるようにす
る。つまり、手動でストッパー１を上下方向に移動させ
られるようにすることにより、ストッパー１の突出長の
変更を容易に行うことができる。

【００１８】

【発明の効果】本発明によれば、自動販売機内に厚みの
異なる商品を収納しても１種類のストッパーで対応する
ことができ、また、ある商品収納部に厚みの異なる商品
に入れ換えを行う場合でも即座に対応することができ
る。

【００１９】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明におけるストッパーをストッパーホルダ
ーに取り付ける際の斜視図。

【図２】ストッパーをストッパーホルダーに取り付けた
後の断面図。

【図３】タバコ自動販売機の内部の構造を示す斜視図。

【図４】厚みの薄いタバコを収納したタバコ収納部の正
面図。

【図５】タバコ収納部より図４におけるタバコを搬出す
る際の動作を示すタバコ収納部の要部側断面図。

【図６】厚みの厚いタバコをタバコ収納部より搬出する
際の動作を示すタバコ収納部の要部側断面図。

【図７】従来におけるストッパーをストッパーホルダー
に取り付ける際の斜視図。

【図８】ストッパーをストッパーホルダーに取り付けた
後の断面図。

【符号の説明】

１、１４…ストッパー ２、１３…ストッパーホルダー ３、１７…ストッパー固定用穴 ４…鋼球配設用穴 ５…鋼球 ６…鋼球押さえバネ １０…タバコ自動販売機 １１…タバコ １２…タバコ収納部 １５…駆動部 １６…止め輪

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ストッパーにより商品を保持する機構を有
   する自動販売機において、 端部に複数個の溝が設けられたストッパーと、 突起部とこの突起部の中心軸に沿って設けらたストッパ
   ー固定用穴とを有するストッパーホルダーと、 このストッパーホルダーのストッパー固定用穴の内周面
   より一部が突出するように設けられた鋼球と、 この鋼球を押圧するように前記突起部の外周に取り付け
   られた鋼球押さえバネとを有し、 前記ストッパーの溝と前記鋼球とを嵌合し、鋼球押さえ
   バネにより鋼球を押圧してストッパーをストッパーホル
   ダーに固定したことを特徴とする自動販売機。