JPH0828719B2 - 端末機器インタフェース装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ホームコントロール装置等の遠隔制御装置
とホームバス等の信号伝送路で結ばれ、端末機器の運
転、停止をコントロール及びモニターする端末機器イン
タフェース装置に関するものである。

従来の技術 ホームコントロールシステムの例で説明する。一般に
ホームコントロールシステムは、第２図に示すような構
成となっている。この図において、遠隔制御装置１は情
報コンセント２を介してホームバス３に接続されてい
る。端末機器４は、端末機器インタフェース装置５に制
御信号線６とモニター信号線７で接続され、運転、停止
制御を制御信号線６よりの信号入力で行い、状態をモニ
ター信号線７より出力する。端末機器インタフェース装
置５は、情報コンセント２を介してホームバス３に接続
されている。ホームバス３は家庭内に張りめぐらされ、
両端を終端器８によって終端し、ホームバス３上の各所
に情報コンセント２が設けられている。また、端末機器
インタフェース装置５は、第３図に示すように構成され
ている。送受信回路９は、情報コンセント２を介してホ
ームバス３に接続され、送受信信号を変復調する。通信
制御部10は、遠隔制御装置１との間で端末機器４の運
転、停止指示およびモニター情報のやりとりを、プロト
コルに基づいてパケット交換で行う。自己アドレス設定
部11は、通信制御部10が情報をパケット交換するとき
に、パケットの宛先を判断するための自己アドレスを設
定する。機器制御部12は、通信制御部10及びキー入力検
出部13よりの運転、停止指示信号を入力すると、制御出
力回路14を介して端末機器の運転、停止を行い、モニタ
ー入力回路15より入力される端末機器４の状態が変化す
れば、通信制御部10にモニター情報を出力する。

発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のような構成では、端末機器を複数
台同時に運転、停止させるためには、遠隔制御装置１か
ら個々の端末機器インタフェース装置に運転、停止指示
各々しなくてはならず操作が煩わしいという課題を有し
ていた。

本発明はかかる従来の課題を解消するもので、遠隔制
御装置１から一台の端末機器インタフェース装置に運
転、停止指示を出すだけで、複数台の端末機器を連動動
作させることを目的とする。

課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明の端末機器インタフ
ェース装置は、運転、停止指示を受けた時、別のアドレ
スの端末機器インタフェース装置に同一内容の運転、停
止指示を出すために、自己アドレス設定部で設定された
アドレスに演算を施し、演算結果を相手アドレスとして
設定する相手アドレス演算部を設けたものである。

作用 本発明は上記した構成によって、通信制御部が運転、
停止指示のパケットを受信すると、機器制御部に運転、
停止指示信号を出力するとともに、相手アドレス演算部
に設定されたアドレスへ、運転、停止指示のパケットを
送信するものである。又、相手アドレスは、自己アドレ
スに演算を施した結果が設定される。よって設定された
相手アドレスと同一の自己アドレスを有する端末機器イ
ンタフェース装置へ、順次同一内容の動作指示が伝わっ
ていく。

実施例 以下、本発明をホームコントロールシステムに適用し
た場合の実施例について添付図面を用いて説明する。

第１図は、端末機器インタフェース装置のブロック図
である。送受信回路９は、情報コンセント２を介して共
通バス方式のホームバス３に接続されており、通信制御
部10よりの信号を、変調してホームバス３上に出力する
ことと、ホームバス３上の信号を復調して通信制御部10
に出力することを行う。自己アドレス設定部11は、８ビ
ットのディップスイッチからなり、通信制御部10がホー
ムバス３を介して情報をパケット交換するための自己ア
ドレスを256通り設定できる。モニター入力回路15は、
モニター信号線７より入力される端末機器４の状態を検
出し、機器制御部12に伝える。制御出力回路14は、制御
出力線６にパルス出力信号を出し、運転、停止の反転制
御を行う。キー入力検出部は、常時キー入力を監視して
おり、キーが押されると、機器制御部12に運転、停止指
示信号を出力する。相手アドレス演算部16は、自己アド
レス設定部11よりのアドレス値を入力し、入力アドレス
＋１または、−１の演算を行い、演算結果を通信制御部
10に出力する。通信制御部10は、受信したパケットの解
読や、送信するパケットの組立てを行い、他の通信制御
部10との間で定められたプロトコルにもとづいて情報の
やりとりを行う。運転、停止指示のパケット受信する
と、まづ宛先が自己アドレス設定部11に設定されている
アドレスと一致するかを判定し、一致した場合は機器制
御部12に運転、停止指示を出力し、さらに相手アドレス
演算部から入力したアドレスへ、受信した動作指示と同
一内容の指示をパケットに組立てて送信する。但し、別
に設けた切替スイッチにより、パケットの送信をするか
しないかの選択をすることも適宜可能である。

上記構成において、相手アドレス演算部で演算された
アドレスと、同一アドレスを自己アドレスとして有する
端末機器インタフェース装置へ、次々と同一内容の動作
指示が送られるので、複数の端末機器を連動動作させる
ことができる。また、相手アドレス設定部が必要なく、
設定の手間とコストダウンが図れる。

発明の効果 以上のように、本発明の端末機器インタフェース装置
によれば、受信したパケットと同一内容の動作指示を、
相手アドレス演算部から入力したアドレスを有する端末
機器インタフェース装置に、パケットとして組立てて送
信するので、１台の端末機器インタフェース装置に動作
指示を送信するだけで、次々と別の端末機器インタフェ
ース装置に伝えることができる。よって、複数台の端末
機器を連続して同一に制御することが、一台の端末機器
インタフェース装置に動作指示を送信することで可能と
なった。また、自己アドレスに演算を施し、相手アドレ
スとしたため、相手アドレスの設定の必要がない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における端末機器インタフェ
ース装置のブロック図、第２図はホームコントロールシ
ステムの構成例を示すブロック図、第３図は従来の端末
機器インタフェース装置のブロック図である。 10……通信制御装置、11……自己アドレス設定部、12…
…機器制御部、16……相手アドレス演算部。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の端末インタフェース装置の中の１つ
   を識別するためのアドレスを設定する自己アドレス設定
   部と、前記自己アドレス設定部に設定されたアドレスに
   演算を施し、演算結果を相手アドレスとして設定する相
   手アドレス演算部と、端末機器の運転、停止の制御出力
   及びモニター入力をする機器制御部と、信号線に結ば
   れ、端末機器の運転、停止指示のパケットを受信すると
   前記機器制御部に運転、停止指示信号を出力するととも
   に、前記相手アドレス演算部に設定されたアドレスを自
   己アドレスとして有する端末機器インタフェース装置
   へ、受信したパケットと同一指示内容のパケットを送信
   する通信制御部とを備えた端末機器インタフェース装
   置。
2. 【請求項２】相手アドレス演算部は、前記自己アドレス
   設定部に設定されたアドレス＋１又は、−１を演算し、
   演算結果を相手アドレスとして設定する請求項１記載の
   端末機器インタフェース装置。