JPH08286950A - 情報処理装置及びトレース情報格納方法 - Google Patents

情報処理装置及びトレース情報格納方法

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JPH08286950A
JPH08286950A JP7085460A JP8546095A JPH08286950A JP H08286950 A JPH08286950 A JP H08286950A JP 7085460 A JP7085460 A JP 7085460A JP 8546095 A JP8546095 A JP 8546095A JP H08286950 A JPH08286950 A JP H08286950A
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JP7085460A
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English (en)
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Kiyoshi Kobayashi
潔 小林
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 互いに非同期に発生する複数種類のトレース
情報を正しい順序を判断可能に格納できるようにする。 【構成】 各々独立に処理を行なう第1のプロセッサ12
及び第2のプロセッサ14、各プロセッサに対応して設け
られたトレース情報格納エリア20A、32A、共有メモリ
上に設けられた共有カウンタ36Aを備えた情報処理装置
において、第1のプロセッサ12でトレース情報が発生し
た場合にはローカルカウンタ20Aに保持されているカウ
ント値を更新し、更新したカウント値を共有カウンタ36
Aに保持させると共に、トレース情報に更新したカウン
ト値を付加してトレース情報格納エリア20B に格納す
る。第2のプロセッサ14でトレース情報が発生した場合
には共有カウンタ36Aに保持されているカウント値を読
出し、トレース情報に読出したカウント値を付加してト
レース情報格納エリア32Aに格納させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は情報処理装置及びトレー
ス情報格納方法に係り、特に、処理部で互いに非同期に
発生する複数種類のトレース情報を格納するトレース情
報格納方法、及び該トレース情報格納方法を適用可能な
情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】情報処理装置では、例えば外部装置との
通信や、磁気ディスク等の記憶媒体に対するアクセス等
の特定の処理を行なう毎に、或いは軽度のエラー等が発
生する毎に、メモリ等に設けられているトレース情報格
納エリアに前記処理の内容や結果、エラーの内容等を表
す情報(トレース情報)を記憶することが行なわれてい
る。上記によれば、障害等の発生時にトレース情報格納
エリアに格納されているトレース情報を読み出せば、障
害等が発生する前に行なわれていた処理の履歴や情報処
理装置の状態等を容易に判断することができ、障害の発
生原因の解析等を容易に行なうことが可能となる。
【0003】ところで、互いに独立して動作する複数の
プロセッサを備えた情報処理装置では、一般に各プロセ
ッサ毎にトレース情報格納エリアが設けられており、各
プロセッサによるトレース情報格納エリアへのトレース
情報の格納は非同期にかつ不定期に行なわれる。しか
し、障害の発生原因の解析等を容易にするためには、こ
のような情報処理装置においても、各トレース情報格納
エリアに格納されたトレース情報を、正しい順序(例え
ばトレース情報格納エリアへの格納順)に並べられるよ
うにすることが求められる。
【0004】このため特開平 5-40658号公報には、複数
のプロセッサを備え個々のプロセッサ毎にトレース情報
格納エリアが設けられたシステムにおいて、各プロセッ
サがアクセス可能な共有メモリ上にカウンタを設け、各
プロセッサがトレース情報を記憶する場合には、前記カ
ウンタの値をトレース情報に付加してトレース情報格納
エリアに格納すると共に、共有メモリ上のカウンタの値
を更新することが記載されている。上記によれば、各ト
レース情報に付加されたカウンタの値を参照することに
より、各トレース情報をトレース情報格納エリアへの格
納順に正しく並べることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記で
は複数のプロセッサで互いに独立にカウンタの値の更新
を行うため、各トレース情報に付加したカウンタの値に
不整合が生じることがある、という問題がある。
【0006】すなわち、カウンタの値の更新は、詳しく
はカウンタの値を共有メモリからレジスタに取込み、該
レジスタに取り込んだ値に1を加算した後に演算結果を
共有メモリのカウンタに書き込む、という一連の処理に
より実現されるが、複数のプロセッサを備えた情報処理
装置では、或るプロセッサが共有メモリからカウンタの
値を取り込んで演算を行なっている間(すなわち共有メ
モリのカウンタの値が実際に更新される前)に、他のプ
ロセッサが共有メモリのカウンタの値を取り込むことが
あり、この場合にはトレース情報に付加されるカウンタ
の値の重複が発生する。このように、各トレース情報格
納エリアに一旦格納されたトレース情報を、トレース情
報格納エリアへの格納順に正しく並べることができない
場合があった。
【0007】なお上記問題は、単一のプロセッサにおい
て複数の処理(タスク)を時分割等により並列に実行す
る、所謂マルチタスクで処理を行なう情報処理装置にお
いても、例えばトレース情報を格納するプログラムをリ
エントラントプログラム(再入可能プログラム)とすれ
ば発生する可能性がある。
【0008】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、互いに非同期に発生する複数種類のトレース情報
を、正しい順序を判断可能に格納することができる情報
処理装置及びトレース情報格納方法を得ることが目的で
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係る情報処理装置は、処理部で
複数の処理が並列に実行されることにより互いに非同期
に発生する第1のトレース情報及び第2のトレース情報
に対応して各々設けられた第1の記憶手段及び第2の記
憶手段と、カウント値を保持する保持手段と、前記第1
のトレース情報が発生した場合に、予め保持しているカ
ウント値を更新し、更新したカウント値を前記保持手段
に保持させると共に、前記発生した第1のトレース情報
にカウント値を付加して前記第1の記憶手段に格納する
第1のトレース情報格納手段と、前記第2のトレース情
報が発生した場合に、前記保持手段に保持されているカ
ウント値を読出し、前記発生した第2のトレース情報に
前記読出したカウント値を付加して前記第2の記憶手段
に格納する第2のトレース情報格納手段と、を含んで構
成している。
【0010】請求項2記載の発明に係るトレース情報格
納方法は、複数の処理を並列に実行する処理部と、前記
処理部による処理の実行により互いに非同期に発生する
第1のトレース情報及び第2のトレース情報に対応して
各々設けられた第1の記憶手段及び第2の記憶手段と、
カウント値を保持する保持手段と、を備えた情報処理装
置において、第1のトレース情報が発生した場合には、
予め保持しているカウント値を更新し、更新したカウン
ト値を前記保持手段に保持させると共に、前記発生した
第1のトレース情報にカウント値を付加して前記第1の
記憶手段に格納し、第2のトレース情報が発生した場合
には、前記保持手段に保持されているカウント値を読出
し、前記発生した第2のトレース情報に前記読出したカ
ウント値を付加して前記第2の記憶手段に格納させるこ
とを特徴としている。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明では、処理部において複数
の処理が並列に実行され、互いに非同期に第1のトレー
ス情報及び第2のトレース情報が発生する。なお前記処
理部は、複数のCPUを備え各CPUが互いに独立に処
理を行なう構成であってもよいし、単一のCPUを備え
該CPUが複数の処理を時分割等により並列に実行する
構成であってもよい。また、前記第1のトレース情報及
び第2のトレース情報は、処理部が複数のCPUを備え
ている場合には、各CPUで発生するトレース情報を、
トレース情報発生元のCPU毎に第1のトレース情報又
は第2のトレース情報と区別するようにしてもよいし、
処理部が単一のCPUを備えている場合には、トレース
情報の発生要因(例えば通信か記憶媒体に対するアクセ
スか等)毎に区別するようにしてもよい。
【0012】また第1のトレース情報格納手段では、第
1のトレース情報が発生した場合に、予め保持している
カウント値を更新し、更新したカウント値を保持手段に
保持させると共に、前記発生した第1のトレース情報に
カウント値を付加して第1の記憶手段に格納する。また
第2のトレース情報格納手段では、第2のトレース情報
が発生した場合に、保持手段に保持されているカウント
値を読出し、前記発生した第2のトレース情報に前記読
出したカウント値を付加して第2の記憶手段に格納す
る。
【0013】上記によれば、保持手段に保持されるカウ
ント値の更新は第1のトレース情報格納手段でのみ行な
われるので、第2のトレース情報格納手段によって第2
の記憶手段に格納された第2のトレース情報に付加され
ているカウント値は、第1のトレース情報格納手段によ
って第1の記憶手段に格納された第1のトレース情報に
付加されているカウント値と重複することになるもの
の、同一のカウント値が付加されている第1及び第2の
トレース情報は、常に一定の順序で記憶手段へ格納され
たものと判断できる。
【0014】すなわち、第1のトレース情報格納手段で
第1のトレース情報に付加するカウント値は、更新前の
元のカウント値であっても更新後のカウント値(保持手
段に保持させた値)であってもよいが、更新後のカウン
ト値を付加するようにした場合には、同一のカウント値
が付加されている第1及び第2のトレース情報は、第1
のトレース情報の方が先に記憶手段へ格納されたものと
判断できる。また、更新前のカウント値を付加するよう
にした場合には、同一のカウント値が付加されている第
1及び第2のトレース情報は、第2のトレース情報の方
が先に記憶手段へ格納されたものと判断できる。
【0015】従って、障害等が発生した際に第1の記憶
手段及び第2の記憶手段からトレース情報を収集した後
に、或いは収集しながら行なわれるトレース情報の並べ
替えは、付加されているカウント値に基づいて記憶手段
への格納順序を判断すると共に、同一カウント値が付加
された第1のトレース情報及び第2のトレース情報に対
しては、第1のトレース情報か第2のトレース情報かに
基づいて記憶手段への格納順序を判断し、判断した格納
順序に従って前記並べ替えを行なうことができる。この
ように、請求項1の発明によれば、互いに非同期に発生
する複数種類のトレース情報を、正しい順序を判断可能
に格納することができる。
【0016】請求項2記載の発明では、第1のトレース
情報が発生した場合には、予め保持しているカウント値
を更新し、更新したカウント値を保持手段に保持させる
と共に、発生した第1のトレース情報にカウント値を付
加して第1の記憶手段に格納し、第2のトレース情報が
発生した場合には、保持手段に保持されているカウント
値を読出し、発生した第2のトレース情報に前記読出し
たカウント値を付加して第2の記憶手段に格納させるの
で、請求項1の発明と同様に、互いに非同期に発生する
複数種類のトレース情報を、正しい順序を判断可能に格
納することができる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1には、本実施例に係る情報処理装置1
0が示されている。情報処理装置10は、処理部として
の第1のプロセッサ12及び第2のプロセッサ14を備
えている。第1のプロセッサ12はCPU16、ROM
18、第1の記憶手段としてのRAM20を備えてお
り、これらがローカルバス22を介して互いに接続され
て構成されている。RAM20の記憶領域にはローカル
カウンタ20A及びトレース情報格納エリア20Bが設
けられている。ローカルバス22は情報処理装置10の
メインバス24に接続されている。
【0018】また、第2のプロセッサ14はCPU2
8、ROM30、第2の記憶手段としてのRAM32を
備えており、これらがローカルバス34を介して互いに
接続されて構成されている。RAM32の記憶領域には
トレース情報格納エリア32Aが設けられている。ロー
カルバス34もメインバス24に接続されている。従っ
て第1のプロセッサ12と第2のプロセッサ14は、メ
インバス24を介して相互に各種データ等のやり取りが
可能となっている。
【0019】また、メインバス24には共有メモリ36
が接続されている。共有メモリ36は第1のプロセッサ
12及び第2のプロセッサ14からアクセス可能とされ
ている。共有メモリ36は本発明の保持手段を構成して
おり、共有メモリ36の記憶領域には共有カウンタ36
Aが設けられている。この共有カウンタ36A及び第1
のプロセッサ12のローカルカウンタ20Aには同一の
値(カウント値)が保持されている。
【0020】次に本実施例の作用を説明する。図2に
は、第1のプロセッサ12のCPU16及び第2のプロ
セッサ14のCPU28の備えている各種機能のうち、
トレース情報の格納、出力に関連する機能をブロックに
分けて示している。トレース情報格納部40は本発明の
第1のトレース情報格納手段に対応しており、第1のプ
ロセッサ12におけるタスクの実行(図2では「タスク
A」として示す)に伴い、トレース情報を格納すべき事
象が発生(例えば、通信等のように処理の履歴を残すべ
き処理を実行した等)すると起動される。このトレース
情報格納部40で実行されるトレース情報格納処理(実
際には第1のプロセッサ12で実行される)について、
図3のフローチャートを参照して説明する。
【0021】ステップ100では、RAM20のローカ
ルカウンタ20Aに保持されているカウント値を一旦読
出し、カウント値を更新(1を加算)した後に、更新し
たカウント値をローカルカウンタ20Aに保持させる。
ステップ102では更新したカウント値をメインバス2
4を介して共有メモリ36へ転送し、共有カウンタ36
Aに設定する。この処理は、より詳しくは共有カウンタ
書込み部42(図2参照)に対して指示することによ
り、共有カウンタ書込み部42で実行される。次のステ
ップ104では格納すべきトレース情報に対し、前記更
新したカウント値を識別情報として付加し、ステップ1
06でRAM20のトレース情報格納エリア20Bに格
納する。
【0022】また図2に示すトレース情報格納部44は
本発明の第2のトレース情報格納手段に対応しており、
第2のプロセッサ14におけるタスクの実行(図2では
「タスクB」として示す)に伴い、トレース情報を格納
すべき事象が発生すると起動される。このトレース情報
格納部44で実行されるトレース情報格納処理(実際に
は第2のプロセッサ14で実行される)について、図4
のフローチャートを参照して説明する。
【0023】ステップ110では、共有メモリ36の共
有カウンタ36Aに保持されているカウント値の読出し
を行なう。この処理は、より詳しくは共有カウンタ読出
し部46(図2参照)に対して指示することにより、共
有カウンタ読出し部46で実行される。次のステップ1
12では格納すべきトレース情報に対し、前記共通カウ
ンタ36Aから読出したカウント値を識別情報として付
加し、次のステップ114でRAM32のトレース情報
格納エリア32Aに格納する。
【0024】上記処理により共有カウンタ36Aに保持
されている値は、一例として図5にも示すように、第1
のプロセッサ12でトレース情報を格納すべき事象が発
生する毎に更新され、更新されたカウント値が識別情報
として付加(図5ではカウント値Nの識別情報を< N >
として示す)されたトレース情報がトレース情報格納エ
リア20Bに格納される。また、第2のプロセッサ14
でトレース情報を格納すべき事象が発生した場合には、
共有カウンタ36Aのカウント値が読出され、カウント
値が識別情報として付加(図5では前記と同様にカウン
ト値Nの識別情報を< N >として示す)されたトレース
情報がトレース情報格納エリア32Aに格納される。
【0025】なお、トレース情報はトレース情報格納エ
リア20A、32Bの先頭から順に格納されるが、トレ
ース情報格納エリア20B、32Aの大きさは限られて
いるため、トレース情報格納エリア20B、32Aが満
杯になった後は、最も古く格納されたトレース情報から
順に上書きして新たなトレース情報を格納する。トレー
ス情報格納エリア20B、32Aの管理情報には、最も
古いトレース情報が格納されているエリアのアドレス、
及び最も新しいトレース情報が格納されているエリアの
アドレスが含まれており、管理情報(アドレス値)は新
しいトレース情報が格納される毎に更新される。
【0026】ところで、情報処理装置10で障害等が発
生し、障害の発生原因の解析等を行なうためにトレース
情報の編集出力が指示されると、図2に示すトレース情
報編集出力部48が起動され、トレース情報編集出力処
理が実行される。なお、トレース情報編集出力部48は
第1のプロセッサ12及び第2プロセッサ14の何れに
設けられていてもよい。次にトレース情報編集出力部4
8で実行されるトレース情報編集出力処理について、図
6のフローチャートを参照して説明する。
【0027】ステップ120では、第1のプロセッサ1
2及び第2のプロセッサ14に対応して各々設けられた
トレース情報フラグに、各々「未読」を表す値を初期設
定する。ステップ122では、第1のプロセッサ12の
トレース情報フラグに、「未読」を表す値が設定されて
いるか否か判定する。判定が否定された場合にはステッ
プ126へ移行するが、判定が肯定された場合には、ス
テップ124で前記トレース情報フラグを引数として、
第1のプロセッサ12にトレース情報格納エリア20B
からのトレース情報の読出しを指示する。
【0028】これにより第1のプロセッサ12ではトレ
ース情報読出し部50(図2参照)が起動される。トレ
ース情報読出し部50では、トレース情報情報格納エリ
ア20Bに単一のトレース情報が格納されていた場合に
はそのトレース情報を、トレース情報情報格納エリア2
0Bに複数のトレース情報が格納されていた場合には最
も古いトレース情報を読出す。そしてトレース情報を読
出した場合にのみ、引数として引き渡されたトレース情
報フラグにトレース情報を読出したことを表す値を設定
する。
【0029】次のステップ126では、第2のプロセッ
サ14のトレース情報フラグに「未読」を表す値が設定
されているか否か判定する。判定が否定された場合には
ステップ130へ移行するが、判定が肯定された場合に
は、ステップ128で前記トレース情報フラグを引数と
して、第2のプロセッサ14にトレース情報格納エリア
32Aからのトレース情報の読出しを指示する。これに
より第2のプロセッサ14ではトレース情報読出し部5
2(図2参照)が起動される。
【0030】トレース情報読出し部52では前記と同様
に、トレース情報情報格納エリア32Aに単一のトレー
ス情報が格納されていた場合にはそのトレース情報を、
トレース情報情報格納エリア32Aに複数のトレース情
報が格納されていた場合には最も古いトレース情報を読
出す。そしてトレース情報を読出した場合にのみ、引数
として引き渡されたトレース情報フラグにトレース情報
を読出したことを表す値を設定する。
【0031】ステップ130では、第1のプロセッサ1
2(のトレース情報読出し部50)から引き渡された引
数(トレース情報フラグ)に「未読」を表す値が設定さ
れているか否か判定する。判定が否定された場合には、
ステップ132で第2のプロセッサ14(のトレース情
報読出し部52)から引き渡された引数(トレース情報
フラグ)に「未読」を表す値が設定されているか否か判
定する。
【0032】この判定も否定された場合は、トレース情
報読出し部50、52で各々トレース情報が読出された
場合であるので、ステップ134において、第1のプロ
セッサ12のトレース情報読出し部50で読出されたト
レース情報が、第2のプロセッサ14のトレース情報読
出し部52で読出されたトレース情報よりも古いか否か
判定する。この判定は、各トレース情報に付加されてい
る識別情報を比較することにより行なうことができ、ト
レース情報読出し部50で読出されたトレース情報に識
別情報として付加されている共有カウンタ36Aのカウ
ント値が、トレース情報読出し部52で読出されたトレ
ース情報に識別情報として付加されている共有カウンタ
36Aのカウント値よりも古い値か又は同じ値である場
合に判定が肯定される。
【0033】これは、トレース情報格納部40で識別情
報として更新後のカウント値をトレース情報に付加する
ため、識別情報として同一のカウント値が付加されてい
る場合には、図5からも明らかなように、第1のプロセ
ッサ12のトレース情報読出し部50で読出されたトレ
ース情報の方が先にトレース情報格納エリアに格納され
たと判断できるためである。
【0034】ステップ134の判定が肯定された場合に
は、ステップ136で第1のプロセッサ12のトレース
情報読出し部50で読出されたトレース情報を、同期ト
レース情報(プロセッサ12、14の各々のトレース情
報を発生順に並べたもの)として出力する。次のステッ
プ138では、第1のプロセッサ12のトレース情報フ
ラグに「未読」を表す値を設定し、ステップ122へ戻
る。
【0035】また、ステップ134の判定が否定された
場合(トレース情報読出し部52で読出されたトレース
情報がトレース情報読出し部50で読出されたトレース
情報よりも古い場合)にはステップ142へ移行し、第
2のプロセッサ14のトレース情報読出し部52で読出
されたトレース情報を、同期トレース情報として出力
し、次のステップ144で第2のプロセッサ14のトレ
ース情報フラグに「未読」を表す値を設定し、ステップ
122へ戻る。上記処理が繰り返されることにより、第
1のプロセッサ12のトレース情報及び第2のプロセッ
サのトレース情報は、事象の発生順に順に出力されるこ
とになる。
【0036】例えば第1のプロセッサ12のトレース情
報より前に第2のプロセッサ14のトレース情報が全て
出力された場合には、ステップ130の判定が否定され
ると共にステップ132の判定が肯定され、ステップ1
36、138で第1のプロセッサ12のトレース情報の
出力が繰り返される。また、例えば第2のプロセッサ1
4のトレース情報より前に第1のプロセッサ12のトレ
ース情報が全て出力された場合には、ステップ130の
判定が肯定されると共にステップ140の判定が否定さ
れ、ステップ142、144で第2のプロセッサ14の
トレース情報の出力が繰り返される。全てのトレース情
報の出力が完了すると、ステップ130、140の判定
が肯定され、処理を終了する。
【0037】このように本実施例では、トレース情報格
納エリア20B、32Aに各々格納されたトレース情報
を、トレース情報格納エリアへの格納順に正確に出力す
ることができ、障害等の原因の解析を容易に行なうこと
ができる。
【0038】なお、上記では共有カウンタ36Aのカウ
ント値を識別情報としてトレース情報に付加するように
していたが、共有カウンタ36A及び上記で説明したロ
ーカルカウンタ20Aと別にプロセッサ毎にローカルカ
ウンタを設け、識別情報を、共有カウンタ36Aのカウ
ント値及びローカルカウンタのカウント値を含んで構成
するようにしてもよい。これにより、同一プロセッサで
格納された複数のトレース情報の格納順序(特に共有カ
ウンタ36Aのカウント値の更新を行なわないプロセッ
サ:第2のプロセッサ14)をより明確に区別すること
ができる。
【0039】また、第1のプロセッサ12、第2のプロ
セッサ14は、共働して1つの処理を実行する複数のプ
ロセッサ(CPU)を備えた構成(例えば通信等におい
て低レイヤの処理を実行するサブプロセッサ等のを備え
た構成)であってもよい。
【0040】更に、上記では本発明に係る処理部として
複数のプロセッサ(第1のプロセッサ12及び第2のプ
ロセッサ14)を備えた構成を例に説明したが、これに
限定されるものではなく、複数の処理(タスク)を時分
割等により並列に実行する単一のプロセッサで処理部を
構成してもよい。
【0041】また、上記では各プロセッサに対応するト
レース情報格納エリアが各プロセッサのRAM上に各々
設けられている例を説明したが、これに限定されるもの
ではなく、共有メモリ上に設けるようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、第1の処
理部からトレース情報の格納が要求されると、予め保持
しているカウント値を更新し、更新したカウント値を保
持手段に保持させると共に、トレース情報にカウント値
を付加して第1の処理部に対応する記憶手段に格納し、
第2の処理部からトレース情報の格納が要求されると、
保持手段に保持されているカウント値を読出し、トレー
ス情報に読出したカウント値を付加して第2の処理部に
対応する記憶手段に格納するようにしたので、複数の処
理部で各々発生された格納すべきトレース情報を、正し
い順序を判断可能に格納することができる、という優れ
た効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る情報処理装置の概略構成を示す
ブロック図である。
【図2】情報処理装置の第1のプロセッサ及び第2のプ
ロセッサのCPUの備えている各種機能のうち、トレー
ス情報の格納、出力に関連する機能をブロックに分けて
示す機能ブロック図である。
【図3】第1のプロセッサのCPUで実行されるトレー
ス情報格納処理を説明するフローチャートである。
【図4】第2のプロセッサのCPUで実行されるトレー
ス情報格納処理を説明するフローチャートである。
【図5】トレース情報格納処理によるトレース情報の格
納の流れの一例を示すシーケンス図である。
【図6】トレース情報編集出力処理を説明するフローチ
ャートである。
【符号の説明】
10 情報処理装置 12 第1のプロセッサ 14 第2のプロセッサ 20 RAM 32 RAM 36 共有メモリ 40 トレース情報格納部 44 トレース情報格納部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理部で複数の処理が並列に実行される
    ことにより互いに非同期に発生する第1のトレース情報
    及び第2のトレース情報に対応して各々設けられた第1
    の記憶手段及び第2の記憶手段と、 カウント値を保持する保持手段と、 前記第1のトレース情報が発生した場合に、予め保持し
    ているカウント値を更新し、更新したカウント値を前記
    保持手段に保持させると共に、前記発生した第1のトレ
    ース情報にカウント値を付加して前記第1の記憶手段に
    格納する第1のトレース情報格納手段と、 前記第2のトレース情報が発生した場合に、前記保持手
    段に保持されているカウント値を読出し、前記発生した
    第2のトレース情報に前記読出したカウント値を付加し
    て前記第2の記憶手段に格納する第2のトレース情報格
    納手段と、 を含む情報処理装置。
  2. 【請求項2】 複数の処理を並列に実行する処理部と、
    前記処理部による処理の実行により互いに非同期に発生
    する第1のトレース情報及び第2のトレース情報に対応
    して各々設けられた第1の記憶手段及び第2の記憶手段
    と、カウント値を保持する保持手段と、を備えた情報処
    理装置において、 第1のトレース情報が発生した場合には、予め保持して
    いるカウント値を更新し、更新したカウント値を前記保
    持手段に保持させると共に、前記発生した第1のトレー
    ス情報にカウント値を付加して前記第1の記憶手段に格
    納し、 第2のトレース情報が発生した場合には、前記保持手段
    に保持されているカウント値を読出し、前記発生した第
    2のトレース情報に前記読出したカウント値を付加して
    前記第2の記憶手段に格納させることを特徴とするトレ
    ース情報格納方法。
JP7085460A 1995-04-11 1995-04-11 情報処理装置及びトレース情報格納方法 Pending JPH08286950A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008299360A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Hitachi Ltd 履歴情報管理方法及び履歴情報管理システム
JP2009289131A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Mitsubishi Electric Corp マルチコントローラシステム
JP2010066799A (ja) * 2008-09-08 2010-03-25 Fuji Xerox Co Ltd 情報処理装置及びプログラム

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