JPH08286777A - 押釦機構 - Google Patents

押釦機構

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JPH08286777A
JPH08286777A JP11932695A JP11932695A JPH08286777A JP H08286777 A JPH08286777 A JP H08286777A JP 11932695 A JP11932695 A JP 11932695A JP 11932695 A JP11932695 A JP 11932695A JP H08286777 A JPH08286777 A JP H08286777A
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spring
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button member
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JP11932695A
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English (en)
Inventor
Koji Takagi
浩二 高木
Susumu Fukuda
迪 福田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 釦部材と一体成形されたばね部材の端部を、
釦部材が進退動作する方向と交差する方向に移動可能に
支持することにより、スムーズなオン・オフ動作が可能
であって信頼性の高い押釦機構を提供する。 【構成】 釦部材の後退方向とほぼ直交する方向にばね
部材を延在させると共に、ばね部材の長手方向中途部を
外装体に摺動可能に支持し、ばね部材の支持部から釦部
材までの腕の長さを変更可能としてばね部材のばね力を
釦部材の戻り方向とほぼ平行に作用させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、光ディスクや
光磁気ディスク等のディスク状記録媒体の記録・再生を
行うディスク記録再生装置、その他の電子機器に使用し
て好適な押釦機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、この種のディスク記録再
生装置等に用いられている押釦機構としては、例えば、
図10及び図11に示すようなものがある。
【0003】図10は、光ディスクを情報記録媒体とし
た光ディスク再生装置に用いられている押釦機構の一例
を示すもので、光ディスク再生装置のメカデッキに装着
されているディスクカートリッジを外部に排出させるた
めの排出釦(イジェクト釦)を示す断面図である。この
押釦機構は、外装体1の釦孔2に摺動可能に嵌合された
円筒状の釦部材3と、この釦部材3に先端が圧接されて
当該釦部材3を外方に付勢するコイルばね4と、このコ
イルばね4の基端を支持するばね受部5とから構成され
ている。釦孔2及びばね受部5は下ケース6に設けられ
ており、この下ケース6と、その上に重なり合う上ケー
ス7とで外装体1が構成されている。
【0004】また、図11は、同じく光ディスク再生装
置に用いられている押釦機構の他の例を示す平面図であ
る。この押釦機構は、長方形のブロック体をなす釦部材
8と、この釦部材8の一側に連続して一体に形成された
ばね部材9と、このばね部材9の基端を外装体1に固定
する固定ピン10とから構成されている。釦部材8は外
装体1の下ケース6に設けた釦孔11に摺動可能に嵌合
され、また、ばね部材9は下ケース6の壁面に沿って延
在されている。そして、下ケース6の内面に一体に形成
された固定ピン10がばね部材9に設けた孔に貫通され
ており、その先端を熱変形させて広げることによりばね
部材9の基端が下ケース6に固定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の押釦機構においては、図10に示した前
者の場合には、ディスクカートリッジの挿入時及び排出
時のいずれにおいても、釦部材3にガタを生じないよう
にコイルばね4を用いて釦部材3を外方に付勢する構造
となっており、釦部材3とコイルばね4とが別部材によ
って形成されていたため、組立作業が複雑になって作業
性が悪いばかりでなく、コイルばね4が外れるおそれが
あり、押釦機構の信頼性が低いという課題があった。
【0006】また、図11に示した後者の場合には、ば
ね部材9の基端を固定ピン10によって下ケース6に固
定する構造となっていたため、釦部材8を押圧すると、
当該釦部材8は固定ピン10の固定支点Cを中心に円弧
運動を行うことになる。そのため、オン・オフ操作時に
釦部材8の内面及び外面が下ケース6の釦孔11の内側
面及び外側面と接触するようになり、釦部材8と下ケー
ス6との間に摩擦力を生じてスムーズな動作が困難にな
り、動作不良を起こすおそれがあると共に、操作上の違
和感を与えるという課題があった。
【0007】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、釦部材と一体成形されたばね部材
の端部を、釦部材が進退動作する方向と交差する方向に
移動可能に支持することにより、スムーズなオン・オフ
動作が可能であって信頼性の高い押釦機構を提供するこ
とを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述したよう
な課題等を解決し、上記目的を達成するために、本発明
の押釦機構は、釦部材の後退方向とほぼ直交する方向に
ばね部材を延在させると共に、ばね部材の長手方向中途
部を外装体に摺動可能に支持し、ばね部材の支持部から
釦部材までの腕の長さを変更可能としてばね部材のばね
力を釦部材の戻り方向とほぼ平行に作用させることを特
徴としている。
【0009】
【作用】本発明は、上述のように構成したことにより、
釦部材の押圧力を解除すると、その釦部材の移動によっ
てばね部材の腕の長さが変化するため、常にばね部材の
ばね力を釦部材の戻り方向とほぼ平行に作用させること
ができ、従って、釦部材の内面及び外面が外装体の釦孔
の内側面及び外側面と接触して摩擦抵抗を生ずることが
なく、動作不良を起こすことなく押釦機構のスムーズな
動作を確保することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図9は本発明の実施例を示すもので、図1
は本発明が適用された光ディスク再生装置の外観斜視
図、図2は図1の光ディスク再生装置に内蔵されたメカ
デッキの斜視図、図3は図2に示すメカデッキのメカシ
ャーシ等と排出釦との関係を説明する平面図、図4は下
ケースに排出釦を装着する状態を示す斜視図、図5は本
発明の第1実施例を示す平面図、図6は図5の基本的構
成を示す説明図である。また、図7は本発明の第2実施
例を示す平面図、図8は本発明の第3実施例を示す平面
図、図9は図8のA−A線断面図である。
【0011】図1に示す光ディスク再生装置は、本発明
の押釦機構が適用された電子機器の一具体例を示すもの
で、光ディスクからなるディスク状記録媒体に記録され
ている情報の読み出しを行うことができる再生専用のデ
ィスクプレーヤ装置(商品名:電子ブックプレーヤー)
である。この光ディスク再生装置は、図3に示すメカデ
ッキ30が内蔵された外装体20と、この外装体20に
対してヒンジ21によって開閉可能に連結された蓋体2
2とを備えている。
【0012】この光ディスク再生装置の外装体20は、
上下に重ね合わされた着脱可能な下ケース23と上ケー
ス24とからなり、上ケース24の上面には多数の操作
釦25が露出されている。この上ケース24の上面の一
辺両端には、ヒンジ21の一方の部材を構成するヒンジ
片21a,21aが取り付けられていると共に、これら
ヒンジ片21a,21a間には、ヒンジ21の他方の部
材を構成するヒンジ部21bが介在されており、このヒ
ンジ部21bは蓋体22の一辺に一体に形成されてい
る。
【0013】このようにヒンジ21を介して外装体20
と回動可能に連結された蓋体22の内面には、文字・記
号・画像等の情報を表示する液晶ディスプレイ26が取
り付けられている。この液晶ディスプレイ26は、図示
しないが、ヒンジ部21bと上ケース24との間を電気
的に接続する電気接続手段を介して、外装体20内に収
容され且つ操作釦25が支持されているプリント基板と
電気的に接続されている。従って、ヒンジ21を中心に
蓋体22を回動させることにより、液晶ディスプレイ2
6とプリント基板との間の電気接続を維持した状態で、
外装体20に対して蓋体22を開閉動作させることがで
きる。
【0014】この外装体20の側面には、ディスクカー
トリッジ70が出し入れされる開口窓27が設けられて
おり、その開口窓27は、上ケース24に回動可能に支
持された開閉板28によって開閉可能とされている。こ
の開閉板28の内側にはメカデッキ30の挿入口31が
配置されており、ディスクカートリッジ70で開閉板2
8を押して開口窓27から外装体20内にディスクカー
トリッジ70を挿入することにより、当該ディスクカー
トリッジ70がメカデッキ30内に自動的に装着され
る。この開口窓27の下側には、メカデッキ30に装着
されたディスクカートリッジ70を排出させるための排
出釦29が側方へ突出するように設けられている。
【0015】排出釦29は、図3〜図5に示すように、
後面に開口する四角形の中空状のブロック体からなる釦
部材80と、この釦部材80の一側に連続して一体成形
された板状のばね部材81とから構成されており、ばね
部材81は釦部材80の前後方向(押圧方向及び戻り方
向)と交差する横方向へほぼ直角に折り曲げられてい
る。そして、釦部材80の下面には、後面に開口し且つ
前後方向の中途部まで延びる前後ガイド用のスリット8
2と、その両側に平行に設けられた装着用のスリット8
3,83とが形成されている。更に、釦部材80の両側
面には、前側に向かって幅広とされた抜け止め用の係止
爪84,84が形成されている。
【0016】この釦部材80とばね部材81の連結部8
5は、その幅を狭くすることによって他の部分よりも剛
性が低く設定されており、これにより、装着時にばね部
材81が容易に弾性変形できるようにして、組立性の向
上を図っている。更に、ばね部材81の釦部材80と反
対側の端部には、このばね部材81の板厚よりも径の大
きな軸状のストッパ部86が形成されている。
【0017】このような構成を有する排出釦29の材質
としては、例えば、ポリプロピレン(PP)やポリエチ
レン(PE)等が好適ではあるが、この他にも各種の合
成樹脂を用いることができる。
【0018】この排出釦29を外装体20に装着可能と
するために下ケース23には、釦部材80が摺動可能に
出入りできる四角形の釦孔90が設けられている。この
釦孔90を形成する下ケース23の床面には、釦部材8
0の中央のスリット82に係合して前後方向へのガイド
をなすと共に上下方向への抜けを防止する断面T字形の
ガイド突条91と、釦部材80の奥行方向への所定以上
の移動を阻止する爪ストッパ92,92とが設けられて
いる。
【0019】更に、排出釦29のばね部材81が延在す
る下ケース23の側壁23aの内側には、側壁23aと
の間でばね部材81を摺動可能に支持する半円筒状の支
持部材93と、ばね部材81の板厚よりも若干広い隙間
をあけて対向設定された一対の支持突起94,94とが
立設されており、これらの間にばね部材81が挿入さ
れ、長手方向に摺動可能な状態で支持されている。
【0020】メカデッキ30は、図2に示すように、上
面及び前面が開口された四角形の箱型をなすメカシャー
シ32と、このメカシャーシ32内に収容され且つ前後
方向へスライド可能に保持されたスライダ33と、この
スライダ33の内側に収容され且つメカシャーシ32に
対して上下方向へ平行移動可能に支持されたカートリッ
ジホルダ34とを備えている。メカシャーシ32の両側
面の前後(合計4箇所)には上下方向に延びるガイド溝
35が設けられていると共に、これらのガイド溝35に
はカートリッジホルダ34に設けたカム片36(合計4
個)が上下方向へ移動可能に係合されている。更に、カ
ートリッジホルダ34の各カム片36は、スライダ33
に設けた上下方向へ斜めに延びるカム溝37(合計4箇
所)にもそれぞれ係合されている。
【0021】また、図2に示す40は、ディスクカート
リッジ70のシャッタ71を開放するためのシャッタ開
放レバーである。このシャッタ開放レバー40は、挿入
されたディスクカートリッジ70のシャッタ71の切欠
きに係合する係合ローラ41を先部40aに有し、その
反対側に設けた軸受孔にはカートリッジホルダ34の上
面に設けた軸部34aが回動自在に嵌合されている。そ
して、シャッタ開放レバー40は、常時は線ばね42に
よって前方に付勢され、先部40aの係合ローラ41が
挿入口31に位置している。43は、シャッタ開放レバ
ー40の先部40aの移動を許容するための円弧溝であ
る。
【0022】このようなシャッタ開放レバー40が取り
付けられたカートリッジホルダ34には、ディスクカー
トリッジ70の左右両側面を囲う側面板34b,34b
と、これら側面板34bに連続して形成され且つディス
クカートリッジ70の側部下面を支持する下面板34
c,34cとが設けられている。そして、カートリッジ
ホルダ34の前部には上方へ傾斜させた案内面39a
が、また、各側面板34bの前部には側方へ傾斜させた
案内面39bが、更に、各下面板34cには下方へ傾斜
させた案内面39cがそれぞれ形成されている。これら
案内面39a,39b,39cは、ディスクカートリッ
ジ70の先端をガイドして挿入口31への差し込みを容
易にするために設けたものである。
【0023】かかる構成を有するカートリッジホルダ3
4のほぼ中央には、若干のガタを持たせた状態でチャッ
キング部材38が回転自在に支持されている。このチャ
ッキング部材38の下方には、図3に示すように、メカ
シャーシ32に回転可能に支持されたターンテーブル4
4が対向するように設置されている。そして、ターンテ
ーブル44に対して、メカシャーシ32に移動可能に支
持された光学ピックアップ45が近接・離反可能に構成
されている。
【0024】光学ピックアップ45の一側は、メカシャ
ーシ32に設けられたガイド部32aに摺動可能に係合
されていると共に、その他側には、ガイド部32aと平
行に設けられた送りねじ46が回動自在に挿通されてい
る。この送りねじ46の一端には従動ギア47が固定さ
れており、この従動ギア47には、モータ48の回転軸
に固定された駆動ギアが減速ギア機構49を介して動力
伝達可能に連結されている。更に、送りねじ46には、
光学ピックアップ45に固定されたねじ爪56が摺動可
能に係合されている。
【0025】かくして、モータ48を駆動することによ
り、その駆動ギアの回転力を減速ギア機構49を介して
従動ギア47に伝達して送りねじ46を回転駆動する
と、送りねじ46に係合されているねじ爪56が送りね
じ46のねじ山に押圧されて移動する。この結果、ねじ
爪56が固定されている光学ピックアップ45が一体に
移動し、これにより、送りねじ46の回転方向に応じて
光学ピックアップ45がターンテーブル44に近づく方
向又はターンテーブル44から離れる方向に移動する。
【0026】このような光学ピックアップ45等が搭載
されたメカデッキ30は、ディスクカートリッジ70が
挿入される前の状態においては、スライダ33が後退し
た位置にあると共に、そのカム溝37の上端部がメカシ
ャーシ32のガイド溝35と重なる位置にある。そのた
め、これらガイド溝35とカム溝37とで位置が規制さ
れているカム片36を有するカートリッジホルダ34
は、スライダ33により押し上げられて上部位置にあ
る。
【0027】このとき、スライダ33とメカシャーシ3
2との間にはリターンスプリング(図示せず)が掛け渡
されていると共に、メカシャーシ32の裏面に回動可能
に支持されたストッパアーム73のフック部73aがス
ライダ33に係合されており、これによりスライダ33
の後退状態が保持されている。このストッパアーム73
にはメカシャーシ32内に突出する入力部73bが設け
られており、この入力部73bは、スライダ33の後退
状態ではメカシャーシ32に支持されたねじりばね74
のばね力によって前側に付勢されている。
【0028】この状態から、ディスクカートリッジ70
をカートリッジホルダ34の挿入口31に挿入し、その
先端で入力部73aを押圧してストッパアーム73をね
じりばね74のばね力に抗して後方へ回動させると、フ
ック部73aが同様に後退してスライダ33の係合が解
除され、これによりリターンスプリングのばね力でスラ
イダ33が前方へ移動する。そして、スライダ33のカ
ム溝37が前方に移動して、メカシャーシ32のガイド
溝35と重なるカム溝37が下端部側に移動する。
【0029】これにより、カム溝37に案内されてカム
片36が下端側に移動し、従って、カートリッジホルダ
34がメカシャーシ32側に引下げられるように平行移
動する。その結果、ディスクカートリッジ70がメカデ
ッキ30内に装着され、この際に、シャッタ71がシャ
ッタ開放レバー40の係合ローラ11の働きによって開
かれる。
【0030】これにより、ディスクカートリッジ70内
の光ディスクの一部が開口部から露出され、この開口部
内に、カートリッジホルダ34に支持されたチャッキン
グ部材38とメカシャーシ32に支持されたターンテー
ブル44とが入り込み、両部材38,44で光ディスク
が挟持されてローディング動作が完了する。このとき、
ディスクカートリッジ70の開口部には、メカシャーシ
32に移動可能に搭載された光学ピックアップが臨んで
おり、これにより、光ディスクに記録されている情報の
再生が可能になる。
【0031】一方、メカデッキ30からディスクカート
リッジ70を取り出す場合には、排出釦29を押せばよ
い。この場合、排出釦29を押圧すると、その後方に位
置するスライダ33の受圧部33aが排出釦29によっ
て奥行方向に押され、このスライダ33の移動によりカ
ム溝37が後方に移動して、メカシャーシ32のガイド
溝35と重なるカム溝37が上端部側に移動する。その
ため、カム溝37に案内されてカム片36が上端側に移
動し、これにより、カートリッジホルダ34が押し上げ
られてメカシャーシ32から離れるように平行移動す
る。
【0032】これと同時に、ストッパアームが前方に回
動してスライダ33を係合保持すると共に、線ばね42
のばね力によるシャッタ開放レバー40の付勢力により
先端部を摘むことができる程度にディスクカートリッジ
70が前側に押し出され、その先端部が開口窓27から
突出する。
【0033】かかる構成を有するメカデッキ30は、複
数個の防振部材50を介して外装体20に弾性的に支持
されている。この防振部材50は、発泡成形された板状
の発泡材に打抜き加工を施すことによって形成されてい
る。この防振部材50の材質としては、例えば、ポリウ
レタンフォーム、その他の発泡材料を適用することがで
きる。
【0034】このような発泡材料から打ち抜き成形され
る防振部材50は、横方向にやや長くしたブロック体か
らなり、中央にはメカデッキ30に取り付けるための横
方向に延びた係合穴が形成されている。そして、防振部
材50の前面及び後面を除く四面、即ち、上下面及び左
右側面には、この防振部材50の前後、左右及び上下方
向への弾性変形を許容すると共にそのばね定数を所望の
値に設定するための円弧状の切欠きが設けられている。
【0035】このような構成を有する防振部材50をメ
カデッキ30に取り付けるために、メカシャーシ32の
前部及び後部の両側部には、図2及び図3に示すよう
に、アーム部材60を設けている。このアーム部材60
は、防振部材50を所定位置に位置決めするための位置
決め部61と、この位置決め部61の先端に連続して設
けられた係合部62と、この係合部62の先端に連続し
て設けられた差込み部63とから構成されている。
【0036】更に、係合部62は、防振部材50の係合
穴に嵌まり合う大きさ及び形状とされていると共に、差
込み部63の上下及び左右の各面には抜け止め用の爪体
64が設けられている。そして、メカシャーシ32に固
定された防振部材50は、図示しない固定部材によって
下ケース23及び上ケース24に固定されている。これ
により、4個の防振部材50を介してメカシャーシ32
が外装体20に弾性的に支持されている。
【0037】尚、上下ケース23,24及びメカシャー
シ32の材質としては、例えば、ABS樹脂、ポリアセ
タール(POM)等の合成樹脂が好適であるが、鋼板、
アルミニウム合金等の金属材料を用いることもできる。
また、スライダ33及びカートリッジホルダ34の材質
としては、例えば、鋼板、ステンレス合金板等の金属材
料が好適であるが、ABS樹脂、ポリアセタール(PO
M)等の合成樹脂を用いることもできる。
【0038】上記構成を有する排出釦29は、次のよう
な組立作業を行うことによって、下ケース23に簡単に
取り付けることができる。即ち、図4に示すように、ば
ね部材81を二点鎖線で示すように挿入方向に撓み変形
させ、ばね部材81の先端から釦孔90に差し込み、釦
部材80の下面に設けたスリット82,83にて弾性変
形させて係止爪84,84を釦孔90に通過させる。そ
の後、ばね部材81の撓み変形を解除して側方に延在さ
せ、そのばね部材81の先部を、支持部材93と側壁2
3aとの間及び一対の支持突起94,94間に通過させ
る。これにより、排出釦29の組立作業が完了する。
【0039】このような組立状態において、ディスクカ
ートリッジ70を排出するために排出釦29を押圧する
と、その釦部材80がガイド突条91にガイドされて真
っ直ぐ後方へ移動する。このとき、ばね部材81は支持
部材93によって摺動可能に支持されているため、釦部
材80の移動量に応じてばね部材81が必要量だけ引き
出され、支持部材93から釦部材80までの腕の長さが
若干長くなる。そのため、釦部材80の側面を釦孔90
の側面に擦ることなく直線的に後退動作させることがで
きる。また、ばね部材81の先端にはストッパ部86が
設けられているため、ばね部材81の先部が支持突起9
4,94間を通過して抜け出すおそれはない。
【0040】この釦部材80の後退動作により、図3に
示すように、釦部材80の押圧力が後方に位置するスラ
イダ33の受圧部33aに入力され、これによりスライ
ダ33が後方に移動して、上述したようなディスクカー
トリッジ70の排出動作が行われる。
【0041】次に、釦部材80の押圧力を解除すると、
ばね部材81がそれ自体持っている元の真っ直ぐな状態
に復帰しようとするばね力によって釦部材80が押し戻
され、釦孔90から突出した最初の状態に復帰する。
【0042】この場合、従来の押釦機構のようにばね部
材が外装体に固定されて支持部材から釦部材の連結部ま
での腕の長さが変化しない場合には、ばね部材のばね力
が釦部材に対して斜め方向に作用するようになり、これ
により釦部材には円弧運動が生ずる。従って、この場合
には、釦部材の側面が釦孔の側壁に押し付けられるよう
になり、両者間に摩擦力が発生するため釦部材の戻りが
悪くなる。
【0043】これに対して、本実施例のようにばね部材
81を摺動可能に支持して長手方向にフリーな状態にす
ると、釦部材80の戻り量に応じてばね部材81が押し
戻され、その腕が徐々に短くなる。そのため、ばね部材
81のばね力が釦部材80の戻り方向と同方向に作用す
るようになり、これにより釦部材80の動きが円弧運動
とならずにガイド突条91に案内されて直線上を移動す
ることができる。従って、釦部材80にこじれ等を生ず
ることなく、排出釦29はスムーズに元の位置に戻るこ
とができる。
【0044】図6は、図5に示した実施例の基本的原理
を説明するための図である。この図6から明らかなよう
に、下ケース23側には、ばね部材81を摺動可能に支
持できる支持部材93があればよく、これにより、ばね
部材81が持つばね力によって釦部材80を直線的に移
動させることができる。
【0045】図7に示す本発明の第2実施例は、釦部材
80の両側にばね部材81,81を設けたものである。
かかる構造とした場合には、2個のばね部材81のばね
力を釦部材80に同時に作用させることができるため、
図6に示す実施例の2倍の力で釦部材80を復帰動作さ
せることができ、従って、よりスムーズなオン・オフ動
作を実現することができる。
【0046】また、図8及び図9に示す本発明の第3実
施例は、ばね部材81に、その長手方向に延びる長孔9
6を設けると共に、この長孔96内に挿入されるガイド
ピン97を下ケース23に設け、長孔96とガイドピン
97との組合せによってばね部材81の長手方向への移
動を許容するようにしたものである。かかる構成とする
ことによっても、上記実施例と同様の効果を得ることが
できる。
【0047】以上説明したが、本発明は上記実施例に限
定されるものではなく、例えば、上記実施例において
は、電子機器の一具体例として情報記録媒体に予め記録
されている情報の再生を専用とした光ディスク再生装置
に適用した例について説明したが、情報記録媒体に対し
て情報の記録・再生が自由な光磁気ディスク記録再生装
置のディスクカートリッジを排出させる排出釦等に適用
することができることは勿論のこと、その他の電子機器
においてカートリッジ等を排出させる排出釦等の各種の
押釦機構にも適用することができる。このように、本発
明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更できるもの
である。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の押釦機構
によれば、釦部材とばね部材が一体に成形されているた
め、部品点数が少なくて簡単な構造の押釦機構を実現す
ることができると共に、釦部材にこじれ等の動作不良を
生ずることなく、スムーズにオン・オフ操作することが
でき、操作上も違和感を生ずることなく信頼性の高い押
釦機構を提供することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す押釦機構が適用された
光ディスク再生装置の外観斜視図である。
【図2】図1の光ディスク再生装置に内蔵されたメカデ
ッキの一実施例を示す斜視図である。
【図3】本発明の押釦機構の一実施例を示すもので、図
2のカートリッジホルダを取外したメカデッキと排出釦
との関係を示す平面図である。
【図4】図3に示した排出釦の分解斜視図である。
【図5】図3の要部を示す平面図である。
【図6】図5の基本的構成を示す平面図である。
【図7】本発明の押釦機構の第2実施例を示す平面図で
ある。
【図8】本発明の押釦機構の第3実施例を示す平面図で
ある。
【図9】図8のA−A線断面図である。
【図10】従来の押釦機構の一例を示す断面図である。
【図11】従来の押釦機構の他の例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
20 外装体 23 下ケース 27 開口窓 29 排出釦 30 メカデッキ 32 メカシャーシ 33 スライダ 34 カートリッジホルダ 70 ディスクカートリッジ 80 釦部材 81 ばね部材 85 連結部 86 ストッパ部 90 釦孔 93 支持部 94 支持突起 96 長孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外装体に摺動可能に嵌合される釦部材
    と、上記釦部材を外方に付勢する板状のばね部材とを一
    体に設け、上記ばね部材のばね力に抗して上記釦部材を
    後退させることによりオン・オフ動作させる押釦機構に
    おいて、 上記釦部材の上記後退方向とほぼ直交する方向に上記ば
    ね部材を延在させると共に、当該ばね部材の長手方向中
    途部を上記外装体に摺動可能に支持し、ばね部材の支持
    部から釦部材までの腕の長さを変更可能として当該ばね
    部材のばね力を釦部材の戻り方向とほぼ平行に作用させ
    ることを特徴とする押釦機構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の押釦機構において、上記
    外装体には上記ばね部材を摺動可能に挟む挟持部材を設
    け、上記挟持部材から上記釦部材までを上記ばね部材の
    腕の長さとしたことを特徴とする押釦機構。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の押釦機構において、 上記ばね部材には長手方向に延びる長穴を設けると共
    に、上記長穴に摺動可能に係合されるガイドピンを上記
    外装体に設け、上記ガイドピンから上記釦部材までを上
    記ばね部材の腕の長さとしたことを特徴とする押釦機
    構。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の押釦機構において、 上記ばね部材の、上記釦部材と反対側の端部には、当該
    ばね部材を摺動可能に支持する一対の支持突起間の隙間
    よりも大きなストッパ部を設けたことを特徴とする押釦
    機構。
JP11932695A 1995-04-19 1995-04-19 押釦機構 Abandoned JPH08286777A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3327539A4 (en) * 2015-07-21 2019-04-03 Pioneer DJ Corporation CONTROL DEVICE

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