JPH08286594A - ホログラム複製方法 - Google Patents

ホログラム複製方法

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JPH08286594A
JPH08286594A JP9340195A JP9340195A JPH08286594A JP H08286594 A JPH08286594 A JP H08286594A JP 9340195 A JP9340195 A JP 9340195A JP 9340195 A JP9340195 A JP 9340195A JP H08286594 A JPH08286594 A JP H08286594A
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JP
Japan
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glass
film
original plate
hologram
photosensitive material
Prior art date
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Pending
Application number
JP9340195A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Miyaji
宮地良幸
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゴミや泡がホログラフィックに記録されるの
を防止する。 【構成】 複製用感光材料フィルム、無反射コートされ
たNDガラス、原版ホログラム保護ガラスに帯電防止処
理を施したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラーリップマンホログ
ラムに係り、特にヘッドアップディスプレイとして有用
なカラーリップマンホログラムの作製方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、無反射(AR)コート付きNDガ
ラス上に密着させた原版ホログラム支持ガラスで原版フ
ィルムを支持し、この上に複製用感光材料フィルムを密
着させるとともにARコート付きNDガラスを重ね、複
製用感光材料フィルム側からレーザ光を入射させて、原
版からの反射回折光と入射レーザ光とを複製用感光材料
中で干渉させてホログラム像を複製することが行われて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
リップマンホログラムの連続複製をした場合、ARコー
ト付きNDガラス、複製用感光材料フィルム、原版ホロ
グラム保護ガラス等の表面に静電気による帯電が生じ、
ゴミが付着してしまう。このゴミが付着したまま複製を
行うとゴミがホログラフィックに記録されてしまう。
【0004】また、ARコート付きNDガラスは正に帯
電し、光学密着液は負に帯電する性質があるため、感材
とARコート付きNDガラスを光学密着液で貼り合わせ
る工程で光学密着液の拡がりがスムーズに行われずに空
気(泡)が入ってしまい、そのまま複製を行うと泡がホ
ログラフィックに記録されてしまう。このようなこと
は、複製に限らず、原版ホログラムを作製する場合にも
同様に起こる。本発明は上記課題を解決するためのもの
で、帯電によってホログラム作製工程中にゴミが付着し
たり、光学密着液中に泡が入るのを防止し、ゴミや泡が
記録されるのを防止することができるホログラム作製方
法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】図1は本発明のホログラ
ム作製方法を説明する図である。ARコート付NDガラ
ス10上に光学密着液9を介して原版フィルム支持ガラ
ス8を密着させ、支持ガラス8で反射型ホログラムから
なる原版フィルム7を支持し、さらに光学接着剤6で原
版フィルム保護ガラス5を接着して原版部を形成する。
この原版部に光学密着液4を介在させて片面または両面
に帯電防止処理を施した複製用感光材料フィルム3を密
着させ、この上に光学密着液2で帯電防止付ARコート
NDガラス1を密着させて被複製部を形成する。この状
態で被複製部側から参照光(レーザ光)を入射させる
と、原版からの反射回折光と入射レーザ光とが複製用感
光材料8中で干渉し、ホログラム像が複製される。
【0006】複製用感光材料フィルム3の帯電防止処理
は、図2に示すように、保護フィルム31に、或いはさ
らに支持フィルム32に、金属粉やカーボンなどの導電
性物質の微粒子を配合して導電性を付与したり、潤滑剤
を塗布することで表面の摩擦抵抗を小さくして帯電を防
止する。また、水酸基またはスルフォン基がある保護フ
ィルム、支持フィルムを用いることで親水性をもたせて
吸湿性を高め、帯電を防止する。さらに界面活性剤を中
心とした帯電防止剤を表面処理したり、フィルムに練り
込んだりしてもよい。界面活性剤は、親水基、親油基を
有していて、親水基は空中に向けて外側に、親油基は内
側に配列して連続皮膜を形成し、この親水基が空気中の
イオン性分子状水分を吸収し、表面の電気抵抗を低下さ
せて帯電を防止する。
【0007】界面活性剤としては、 陽イオン活性剤…第一級アミン、第三級アミン、第四級
アンモニウム化合物、ピリジン誘導体 アニオン活性剤…硫酸化油、硫酸化エステル油、硫酸化
アミド油、オレフィンの硫酸エステル塩類、脂肪アルコ
ール硫酸エステル塩、アルキル硫酸エステル塩、脂肪酸
エチルスルフォン酸塩、アルキルスルフォン酸塩、アル
キルベンゼンスルフォン酸塩、ナフタレンスルフォン酸
とホルマリンの混合物、コハク酸エステルスルフォン酸
塩、リン酸エステル塩 非イオン活性剤…多価アルコールの部分的脂肪酸エステ
ル、脂肪アルコールのエチレンオキサイド付加物、脂肪
酸のエチレンオキサイド付加物、脂肪アミノまたは脂肪
酸アミドのエチレンオキサイド付加物、アルキルフェノ
ールのエチレンオキサイド付加物、アルキルナフトール
のエチレンオキサイド付加物、多価アルコールの部分的
脂肪酸エステルのエチレンオキサイド付加物 両性活性剤 …カルボン酸誘導体、イミダゾリン誘導
体 等が用いられる。
【0008】また、この他にも、脂肪酸アマイド、脂肪
族アミン、尿素誘導体等があり、これらを単独で、また
は上記界面活性剤と併用する。また、無機化合物として
は四塩化ケイ素があり、ベンゾールなどの有機溶剤で処
理して無機高分子皮膜を形成すると、吸湿性があり、表
面抵抗を下げて帯電防止効果が得られる。
【0009】ARコート付NDガラス、原版フィルム保
護ガラスの帯電防止処理も、同様に、潤滑剤、界面活性
剤等の帯電防止剤を塗り込むことにより行う。
【0010】このように、ARコートNDガラス10、
複製フィルム3、原版フィルム保護ガラスの光学密着液
と接する側に帯電防止処理が施されているため、この面
にゴミが付着することがなく、また、光学密着液が静電
気力でガラスやフィルムに付着してしまうことがなく、
光学密着液がスムーズに広がるため、空気を抱き込むこ
ともない。こうして、ゴミや泡がホログラフィックに記
録されるのを防止することができる。
【0011】また、光学密着液に帯電防止剤を混入させ
てもよい。また、一層、ゴミの混入を防止するために、
ARコートNDガラスを0.1〜1.5mm程度に薄く
して密着性を良くしたり、クッション層を設けて抱き込
んだゴミの影響を無くす等の方法を併用してもよい。ま
た、光学密着液にぬれ性を大きくするような界面活性剤
と混入させたり、光学密着液の粘度を100cps〜1
0000cpsのように選択してできるだけ泡の抱き込
みを少なくし、また、弾性の高いポリマーを主成分とす
るクッション層等を併用すれば、クレーター状欠陥を防
止することもできる。
【0012】
【作用】本発明はARコート付きNDガラス、原版ホロ
グラム保護ガラス、感材フィルムの保護層、支持層等を
帯電防止機能付きとすることにより、ホログラム作製時
に静電気帯電が発生せず、その結果、ゴミが付着せず、
また、光学密着液の拡がりがスムーズになって泡の混入
が防止され、ゴミや泡がホログラフィックに記録される
のを防止することができる。
【0013】
【実施例】
〔実施例1〕図1の原版部をAlミラーとし、光学密着
液をキシレン、λ=514nmのレーザ光を照射して複
製を行った。ARガラスには、製品名コルコートN−1
03X(コルコート(株)製)、構成材料の配分比率 四塩化ケイ素部分加水分解物 16〜20wt%、 イソプロパノール 31〜40wt%、 1ーブタノール 41〜50wt% の帯電防止剤をミアバーコート(3〜5番)0.1μ
m、スピンコート(1500rpm)により塗布し、5
0℃加熱して1日放置した。感材フィルムは、保護フィ
ルムとして50μmPETを使用し、これにARガラス
と同じ帯電防止剤をハケ塗りした。こうして1000回
連続複製したが、ゴミ、泡によるホログラフィックな欠
陥は全く見られなかった。
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明は、ホログラムの作
製にあたってゴミ、泡が入らないために、これらのホロ
グラム状欠陥のないリップマンホログラムが得られ、極
く良質のリップマンホログラム、特にヘッドアップディ
スプレイを作製するのに適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のホログラム複製を説明する図であ
る。
【図2】 本発明の複製用感光材料を説明する図であ
る。
【符号の説明】
1…帯電防止付ARコート付NDガラス、3…帯電防止
付複製用感光材料フィルム、30…感光材料、31…帯
電防止付保護フィルム、32…帯電防止付支持フィル
ム。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原版ホログラムが支持体に支持された原
    版部と、複製用感光材料フィルムが光学密着液を介して
    無反射コートされたNDガラスに密着した被複製部とを
    密着させ、レーザ光を照射して原版ホログラムの像を複
    製用感光材料フィルムに記録する方法において、複製用
    感光材料フィルムの保護フィルムに帯電防止処理を施し
    たことを特徴とするホログラム複製方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法において、さらに複
    製用感光材料フィルムの支持フィルムに帯電防止処理を
    施したことを特徴とするホログラム複製方法。
  3. 【請求項3】 原版ホログラムが支持体に支持された原
    版部と、複製用感光材料フィルムが光学密着液を介して
    無反射コートされたNDガラスに密着した被複製部とを
    密着させ、レーザ光を照射して原版ホログラムの像を複
    製用感光材料フィルムに記録する方法において、前記N
    Dガラスに帯電防止処理を施したことを特徴とするホロ
    グラム複製方法。
  4. 【請求項4】 原版ホログラムが支持体に支持された原
    版部と、複製用感光材料フィルムが光学密着液を介して
    無反射コートされたNDガラスに密着した被複製部とを
    密着させ、レーザ光を照射して原版ホログラムの像を複
    製用感光材料フィルムに記録する方法において、前記原
    版部は原版ホログラムを保護する保護ガラスを備え、該
    保護ガラスに帯電防止処理を施したことを特徴とするホ
    ログラム複製方法。
JP9340195A 1995-04-19 1995-04-19 ホログラム複製方法 Pending JPH08286594A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7244532B2 (en) * 2002-10-07 2007-07-17 Tdk Corporation Holographic recording medium

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7244532B2 (en) * 2002-10-07 2007-07-17 Tdk Corporation Holographic recording medium

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