JPH08286551A - 温度制御装置 - Google Patents

温度制御装置

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JPH08286551A
JPH08286551A JP8657595A JP8657595A JPH08286551A JP H08286551 A JPH08286551 A JP H08286551A JP 8657595 A JP8657595 A JP 8657595A JP 8657595 A JP8657595 A JP 8657595A JP H08286551 A JPH08286551 A JP H08286551A
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JP
Japan
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temperature
neural network
fixing
fixing heater
heater
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JP8657595A
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Takashi Kitaguchi
貴史 北口
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 定着ヒータの中央部のみに温度検出手段を配
置した構造で側部の異常発熱を防止する。 【構成】 定着ヒータ3の中央部に温度検出手段6を配
置し、定着ヒータ3の中央部の検出温度と、印刷用紙の
有無とサイズとをニューラルネットワークに入力し、こ
のニューラルネットワークにより定着ヒータ3の側部の
発熱温度を推定させる。この推定温度に従って定着ヒー
タ3の供給電力を規制することにより、幅狭の印刷用紙
を連続的に定着処理する場合の定着ヒータ3の側部の異
常発熱を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、定着ヒータなどの発熱
温度を制御する温度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真装置の定着ヒータは、トナーが
転写された印刷用紙を加熱することにより、この印刷用
紙にトナーを定着させる。このような定着ヒータの発熱
温度は、電子写真装置の印刷品質に影響するので、一定
に制御される必要がある。このため、定着ヒータの中央
部領域に温度センサを配置し、この検出温度に従って定
着ヒータの駆動電力を調整している。
【0003】しかし、現在の一般的な電子写真装置で
は、各種サイズの印刷用紙を利用できるので、定着ヒー
タが加熱する印刷用紙の横幅も各種に変化する。このた
め、定着ヒータは印刷用紙の最大の横幅に対応している
が、横幅が小さい印刷用紙を連続的に加熱すると、印刷
用紙を加熱しない側部が異常に発熱することがある。
【0004】このことに対処するため、定着ヒータの側
部に温度センサを配置し、側部の異常な発熱を防止する
ことも想定できるが、このように側部の温度により定着
ヒータを制御すると、多数の幅狭の印刷用紙を連続に加
熱する場合に、定着ヒータの中央部の温度が低下して定
着不良が発生することがある。
【0005】上述のような課題を解決するため、特開平
4-326387号公報に開示された定着装置では、定着ヒータ
が横幅方向に複数に分割されている。さらに、これら複
数の部分の温度を個々に検出する温度検出器が設けられ
ており、この検出結果に従って定着ヒータの各部を独立
して温度制御する温度調節器が設けられている。
【0006】このような定着装置では、定着ヒータを横
幅方向で分割して温度制御できるので、定着ヒータによ
り加熱する印刷用紙の横幅が変化しても、側部の異常な
発熱を防止することができ、中央部の温度が不足するこ
ともない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した定着装置で
は、各種サイズの印刷用紙を良好に定着処理することが
できる。
【0008】しかし、これでは横幅方向に複数に分割さ
れた構造の定着ヒータと、この複数に分割された部分の
温度を個々に検出する複数の温度検出器と、この複数の
検出温度に従って定着ヒータの複数の部分を個々に温度
制御する複数の温度調節器とが、必要となるので構造が
極めて複雑である。さらに、定着ヒータを横幅方向に複
数に分割しておくと、幅広の印刷用紙を定着処理する場
合に、横幅方向に定着ムラで発生する懸念もある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
各種サイズの印刷用紙を加熱して定着処理する定着ヒー
タを設け、この定着ヒータに駆動電力を供給する電力供
給手段を設け、前記定着ヒータの発熱温度を印刷用紙の
通過領域の中央部で検出する温度検出手段を設け、この
温度検出手段の検出温度に対応して前記電力供給手段の
供給電力を調整する駆動制御手段を設け、前記定着ヒー
タが定着処理する印刷用紙の有無とサイズとを検出する
用紙検出手段を設け、検出された前記定着ヒータの中央
部の発熱温度と印刷用紙の有無とサイズとに基づいて前
記定着ヒータの側部の発熱温度を推定するニューラルネ
ットワークを設け、このニューラルネットワークの推定
温度に従って前記電力供給手段の供給電力を規制する電
力規制手段を設けた。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、ニューラルネットワークが、定着ヒータの
側部が異常発熱するまでに定着処理できる印刷用紙の枚
数も推定する。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、ニューラルネットワークが、温度検
出手段の異常の有無も推定する。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明では、定着ヒータにより各
種サイズの印刷用紙を加熱して定着処理する場合、電力
供給手段により定着ヒータに駆動電力を供給し、この定
着ヒータの発熱温度を印刷用紙の通過領域の中央部で温
度検出手段により検出し、この温度検出手段の検出温度
に対応して電力供給手段の供給電力を駆動制御手段によ
り調整する。
【0013】さらに、定着ヒータが定着処理する印刷用
紙の有無とサイズとを用紙検出手段により検出し、検出
された定着ヒータの中央部の発熱温度と印刷用紙の有無
とサイズとに基づいてニューラルネットワークにより定
着ヒータの側部の発熱温度を推定する。このニューラル
ネットワークの推定温度に従って電力規制手段により電
力供給手段の供給電力を規制するので、多数の幅狭の印
刷用紙を連続に加熱した場合の定着ヒータの側部の異常
発熱を防止する。
【0014】請求項2記載の発明では、ニューラルネッ
トワークにより、定着ヒータの側部が異常発熱するまで
に定着処理できる印刷用紙の枚数も推定されるので、現
状から定着処理できる印刷用紙の枚数を外部装置やユー
ザに事前に報知できる。
【0015】請求項3記載の発明では、ニューラルネッ
トワークにより、温度検出手段の異常の有無も推定され
るので、温度検出手段の異常による定着ヒータの側部の
異常発熱も防止できる。
【0016】
【実施例】本発明の一実施例を図1ないし図3に基づい
て以下に説明する。まず、本実施例の温度制御装置1
は、電子写真装置(図示せず)の一部として形成されて
おり、図1に示すように、定着装置2を有している。こ
の定着装置2は、定着ヒータである定着ローラ3と、加
圧ローラ4とを有しており、これらのローラ3,4は各
々回転自在に軸支されて圧接されている。前記定着ロー
ラ3の入力端子には、駆動制御回路5が接続されてお
り、前記定着ローラ3の表面の中央部には、温度検出手
段である温度センサ6が配置されている。
【0017】前記駆動制御回路5は、前記定着ローラ3
を温度制御しながら発熱駆動するため、電力供給手段、
駆動制御手段、用紙検出手段、ニューラルネットワーク
7、電力規制手段、停止報知手段、を有している。前記
電力供給手段は、前記定着ローラ3に駆動電力を供給
し、前記駆動制御手段は、前記温度センサ6の検出温度
に対応して前記電力供給手段の供給電力を調整する。よ
り詳細には、前記電力供給手段は、電源回路(図示せ
ず)などにより電圧が一定の電力を前記定着ローラ3に
供給するので、前記駆動制御手段は、予め設定された閾
値温度“th1”と前記温度センサ6の検出温度とを比較
し、この比較結果に対応して電力供給のオンオフを切り
替える。前記用紙検出手段は、前記定着ローラ3が定着
処理する印刷用紙の有無とサイズとを検出する。このよ
うな検出は、例えば、電子写真装置の処理データから生
成する。
【0018】前記ニューラルネットワーク7は、図2に
示すように、入力層8と中間層9と出力層10との階層
構造により形成されており、これらの各層8〜10は、
シナプス11により接続された所定数のニューロン12
からなる。前記入力層8は、後述する複数のパラメータ
とフィードバックとに対応した複数のニューロン12か
らなるが、前記出力層10は、一つの結果を出力する一
個のニューロン12からなる。
【0019】この出力層10のニューロン12の出力は
前記入力層8の一個のニューロン12の入力にフィード
バックされているので、前記ニューラルネットワーク7
は、リカレント型として形成されている。このようなニ
ューラルネットワーク7は、例えば、前記駆動制御回路
5にソフトウェアにより設けられており、後述するネッ
トワーク学習装置13により前記定着ローラ3に同定さ
れている。このため、前記ニューラルネットワーク7
は、前記定着ローラ3の中央部の発熱温度と印刷用紙の
有無とサイズとが入力されると、前記定着ローラ3の側
部の発熱温度を推定して出力する。
【0020】前記電力規制手段は、前記ニューラルネッ
トワーク7の推定温度に従って前記電力供給手段の供給
電力を規制する。より詳細には、予め設定された閾値温
度“th2”と前記ニューラルネットワーク7の推定温度
とを比較し、この比較結果に対応して前記電力供給手段
の電力供給のオンオフを切り替える。このような電力供
給の切り替えは、前述のように前記駆動制御手段も実行
するが、この制御は前記駆動制御手段より前記電力規制
手段が優先される。
【0021】前記停止報知手段は、前記電力規制手段に
より前記定着ローラ3への電力供給がオフに切り替えら
れると、このことを電子写真装置の報知出力するので、
この報知出力を検知した電子写真装置は、動作制御手段
により画像形成に関連する各部の動作を一時停止させる
と共に、ディスプレイと警告ブザー(共に図示せず)と
により印刷動作の一時停止を報知出力する。
【0022】ここで、上述のような電子写真装置の温度
制御装置1のニューラルネットワーク7を学習させて前
記定着ローラ3に同定させるネットワーク学習装置13
を、図3に基づいて以下に説明する。このネットワーク
学習装置13は、電子写真装置や温度制御装置1とは別
個に設けられており、温度制御装置1の製作工程におい
て使用される。
【0023】このネットワーク学習装置13は、温度制
御装置1と同様に、定着ローラ14と加圧ローラ15と
からなる定着装置16を有しており、前記定着ローラ1
4の中央部に温度センサ17が配置されているが、さら
に、前記定着ローラ14の側部にも温度センサ18が配
置されている。これらの温度センサ17,18は、学習
実行回路19に接続されており、この学習実行回路19
には、前記用紙検出手段に相当する用紙検出回路20が
接続されている。
【0024】このネットワーク学習装置13の定着装置
16は、温度制御装置1の定着装置2と同一に形成され
ているので、前記定着ローラ3,14は電力供給に対す
る温度特性が同一である。前記温度センサ17,18も
前記温度センサ6と同一の検出特性を有しており、前記
定着ローラ14の検出温度を前記学習実行回路19にデ
ータ出力する。前記用紙検出回路20は、前記定着装置
16が定着処理する印刷用紙の有無とサイズとを検出
し、これらを前記学習実行回路19にデータ出力する。
【0025】前記学習実行回路19は、例えば、既存の
コンピュータからなり、ソフトウェアからなる前記ニュ
ーラルネットワーク7がインストゥールされるメモリを
有している。そして、詳細には後述するように、前記温
度センサ17,18と前記用紙検出回路20との出力デ
ータに基づいて、前記ニューラルネットワーク7をバッ
クプロパゲーションにより学習させることにより、前記
ニューラルネットワーク7を前記定着ローラ14に同定
させる。
【0026】このような構成において、本実施例の電子
写真装置は、画像形成機構により印刷用紙にトナーを転
写し、このトナーを定着装置2により加熱すると共に加
圧して定着処理することにより、印刷用紙に画像を形成
する。この時、駆動制御回路5は、定着ローラ3を電力
供給により発熱駆動するが、定着ローラ3の中央部の発
熱温度が温度センサ6により検出されるので、この検出
温度に対応して電力供給を制御することにより、定着ロ
ーラ3の発熱温度を一定に調整している。
【0027】しかし、電子写真装置は各種サイズの印刷
用紙を使用するので、幅狭の印刷用紙が連続的に使用さ
れることもある。このような場合、定着ローラ3の中央
部は、印刷用紙を連続に加熱するので冷却されるが、側
部は印刷用紙を加熱することなく連続的に発熱駆動され
るので温度が異常に上昇する。このことに対処するた
め、本実施例の温度制御装置1は、定着ローラ3の側部
の発熱温度をニューラルネットワーク7により推定し、
この推定温度に対応して定着ローラ3の発熱駆動を規制
することにより、その側部の異常発熱を防止する。この
ことを以下に順次説明する。
【0028】まず、電子写真装置の電源が投入されてい
る場合、定着装置2の定着ローラ3は、定着処理する印
刷用紙の有無に関係なく常時予熱されている。このた
め、この定着ローラ3の中央部の発熱温度も温度センサ
6により常時検出されており、この検出温度に従って定
着ローラ3の供給電力も常時制御されている。このよう
に定着装置2が印刷用紙を定着処理しない場合、定着ロ
ーラ3の中央部と側部とは同様に発熱するので、中央部
の検出温度に対応して供給電力を制御しておけば、側部
に異常発熱が発生することはない。
【0029】このような状態で、電子写真装置が上述の
ように印刷用紙を定着装置2に搬送して定着処理を実行
させる場合、この定着処理する印刷用紙の有無とサイズ
とが検出され、温度センサ6の検出温度と共に駆動制御
回路5に入力される。すると、図2に示すように、この
印刷用紙の有無とサイズと定着ローラ3の中央部の検出
温度とが、ニューラルネットワーク7に入力されるの
で、このニューラルネットワーク7は、定着ローラ3の
側部の発熱温度を推定して出力する。
【0030】そこで、この推定温度と閾値温度“th2”
とが比較され、この閾値温度“th2”より推定温度が低
い場合のみ、駆動制御回路5は定着ローラ3に駆動電力
を供給する。この供給電力による定着ローラ3の発熱駆
動では、その中央部の発熱温度が温度センサ6により検
出されるので、この検出温度と閾値温度“th1”に従っ
て供給電力は制御される。この場合、定着ローラ3は定
着処理に適正な発熱温度に制御されるので、定着装置2
は定着処理を良好に実行することができる。
【0031】しかし、ニューラルネットワーク7の推定
温度が閾値温度“th2”を超過した場合、駆動制御回路
5は定着ローラ3に対する電力供給を中止するので、定
着ローラ3の側部の異常発熱が防止される。このように
定着ローラ3の発熱駆動が中止されると、画像形成に関
連する各部の動作も一時停止され、この印刷動作の一時
停止がディスプレイと警告ブザーとによりユーザに報知
出力される。
【0032】このような状態でも、温度センサ6は定着
ローラ3の中央部の発熱温度を常時検出して駆動制御回
路5に入力するので、この入力データによるニューラル
ネットワーク7の推定温度が閾値温度“th2”より低下
すると、駆動制御回路5は定着ローラ3に対する電力供
給を再開する。この場合、定着ローラ3が定着処理に適
正な温度に加熱されると、画像形成に関連する各部の動
作も再開され、印刷動作の再開がディスプレイによりユ
ーザに報知出力される。
【0033】上述のように、本実施例の温度制御装置1
は、ニューラルネットワーク7により定着ローラ3の側
部の発熱温度を中央部の検出温度から推定することがで
きるので、定着ローラ3の側部の異常発熱を防止するこ
とができ、定着ローラ3の中央部と側部との両方に温度
センサ6を配置する必要がないので、部品数を削減して
小型化や組立性の向上に寄与することができる。
【0034】本実施例の温度制御装置1は、上述のよう
に定着ローラ3の中央部の検出温度から側部の発熱温度
を推定するため、この定着ローラ3にニューラルネット
ワーク7を同定させている。このようにニューラルネッ
トワーク7を定着ローラ3に同定させるネットワーク学
習装置13の処理動作を、以下に説明する。
【0035】まず、ネットワーク学習装置13の学習実
行回路19にニューラルネットワーク7をインストゥー
ルし、定着装置16により各種サイズの印刷用紙を各種
条件で定着処理させる。この時、定着ローラ14の中央
部と側部との発熱温度が温度センサ17,18により検
出されて学習実行回路19に出力されると共に、印刷用
紙の有無とサイズとが用紙検出回路20により検出され
て学習実行回路19に出力される。この学習実行回路1
9は、印刷用紙の有無とサイズと定着ローラ14の中央
部の検出温度とをニューラルネットワーク7に入力し、
教師信号である定着ローラ14の側部の検出温度をニュ
ーラルネットワーク7が出力するよう、バックプロパゲ
ーションによる学習を実行する。
【0036】この学習により、ニューラルネットワーク
7はネットワーク学習装置13の定着ローラ14に同定
されるが、この定着ローラ14は温度制御装置1の定着
ローラ3と同等なので、ニューラルネットワーク7は定
着ローラ3に間接的に同定される。そこで、このような
学習を完了したニューラルネットワーク7を温度制御装
置1の駆動制御回路5にインストゥールすることによ
り、この駆動制御回路5は定着ローラ3に同定されたニ
ューラルネットワーク7を有することになる。
【0037】なお、本実施例では温度制御装置1とネッ
トワーク学習装置13とを別個に設けることを例示した
が、例えば、温度制御装置1の組立工程で定着ローラ3
の側部に温度センサ18を装着してニューラルネットワ
ーク7を学習させ、この学習の完了後に温度センサ18
を取り外して温度制御装置1を組み上げるようなことも
可能である。
【0038】また、本実施例の温度制御装置1では、ニ
ューラルネットワーク7が定着ローラ3の側部の推定温
度のみを出力することを例示したが、本発明は上記実施
例に限定されるものではない。
【0039】例えば、定着ローラ3の側部が異常発熱す
るまでに定着処理できる印刷用紙の枚数を定着可能枚数
としたときに、図4に示すように、この定着可能枚数も
側部温度と共に推定するニューラルネットワーク21を
形成することも可能である。このニューラルネットワー
ク21は、定着可能枚数と推定温度とを個々に出力する
二個のニューロン12が出力層10に設けられ、これら
の出力が個々にフィードバックされるニューロン12が
入力層8に設けられる。
【0040】このようなニューラルネットワーク21を
形成することにより、電子写真装置において多数の印刷
用紙に連続的に画像を形成するような場合に、定着可能
枚数を事前に推定して各部の制御やユーザへの報知に利
用することができる。なお、このようなニューラルネッ
トワーク21を学習させる場合は、各種条件で定着装置
2を駆動して実際の定着可能枚数を調査しておき、この
定着可能枚数をニューラルネットワーク21の教師信号
に追加する。
【0041】また、図5に示すように、定着ローラ3の
側部温度や定着可能枚数と共に温度センサ6の異常の有
無も推定するニューラルネットワーク22を形成するこ
とも可能である。このニューラルネットワーク22は、
定着可能枚数と推定温度とセンサ状態とを個々に出力す
る三個のニューロン12が出力層10に設けられ、これ
らの出力が個々にフィードバックされるニューロン12
が入力層8に設けられる。
【0042】このようなニューラルネットワーク22を
形成することにより、温度センサ6の異常も検知するこ
とができるので、温度センサ6の異常による定着ローラ
3の異常発熱を防止することができ、温度センサ6の異
常をユーザに報知することができる。なお、このような
ニューラルネットワーク22を学習させる場合は、温度
センサ6が異常な場合のデータセットを予め用意し、こ
のデータセットをニューラルネットワーク22の学習信
号とする。また、定着可能枚数を推定することなく温度
センサ6の異常の有無を推定するニューラルネットワー
ク(図示せず)を形成することも可能である。
【0043】なお、上述した電子写真装置では、各種サ
イズの印刷用紙を中央基準で位置させて搬送するので、
印刷用紙の通過領域の中央部が定着ローラ3の中央部に
正確に一致しており、この定着ローラ3の中央部に温度
センサ6を配置した。しかし、各種サイズの印刷用紙を
片側基準で位置させて搬送する場合には、その印刷用紙
の追加領域の中央部は定着ヒータの中央部から側方に変
位するので、ここに温度検出手段を配置することが好ま
しい。
【0044】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、各種サイズの印
刷用紙を加熱して定着処理する定着ヒータを設け、この
定着ヒータに駆動電力を供給する電力供給手段を設け、
定着ヒータの発熱温度を印刷用紙の通過領域の中央部で
検出する温度検出手段を設け、この温度検出手段の検出
温度に対応して電力供給手段の供給電力を調整する駆動
制御手段を設け、定着ヒータが定着処理する印刷用紙の
有無とサイズとを検出する用紙検出手段を設け、検出さ
れた定着ヒータの中央部の発熱温度と印刷用紙の有無と
サイズとに基づいて定着ヒータの側部の発熱温度を推定
するニューラルネットワークを設け、このニューラルネ
ットワークの推定温度に従って電力供給手段の供給電力
を規制する電力規制手段を設けたことにより、定着ヒー
タの側部の発熱温度を推定して供給電力を規制すること
ができるので、多数の幅狭の印刷用紙を連続的に定着処
理する場合でも、定着ヒータの側部の異常発熱を防止す
ることができ、定着ヒータの側部に温度検出手段を配置
する必要がないので、部品数を削減して生産性の向上や
小型化を実現することができる。
【0045】請求項2記載の発明は、ニューラルネット
ワークが、定着ヒータの側部が異常発熱するまでに定着
処理できる印刷用紙の枚数も推定することにより、多数
の幅狭の印刷用紙を連続的に定着処理する場合でも、現
状から定着処理できる印刷用紙の枚数を事前に推定する
ことができる。
【0046】請求項3記載の発明は、ニューラルネット
ワークが、温度検出手段の異常の有無も推定することに
より、温度検出手段の異常の有無も推定されるので、温
度検出手段の異常による定着ヒータの側部の異常発熱も
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の温度制御装置を示すブロッ
ク図である。
【図2】ニューラルネットワークを示す模式図である。
【図3】ネットワーク学習装置を示すブロック図であ
る。
【図4】一変形例のニューラルネットワークを示す模式
図である。
【図5】他の変形例のニューラルネットワークを示す模
式図である。
【符号の説明】
1 温度制御装置 3 定着ヒータ 6 温度検出手段 7,21,22 ニューラルネットワーク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種サイズの印刷用紙を加熱して定着処
    理する定着ヒータと、この定着ヒータに駆動電力を供給
    する電力供給手段と、前記定着ヒータの発熱温度を印刷
    用紙の通過領域の中央部で検出する温度検出手段と、こ
    の温度検出手段の検出温度に対応して前記電力供給手段
    の供給電力を調整する駆動制御手段と、前記定着ヒータ
    が定着処理する印刷用紙の有無とサイズとを検出する用
    紙検出手段と、検出された前記定着ヒータの中央部の発
    熱温度と印刷用紙の有無とサイズとに基づいて前記定着
    ヒータの側部の発熱温度を推定するニューラルネットワ
    ークと、このニューラルネットワークの推定温度に従っ
    て前記電力供給手段の供給電力を規制する電力規制手段
    と、を有することを特徴とする温度制御装置。
  2. 【請求項2】 ニューラルネットワークが、定着ヒータ
    の側部が異常発熱するまでに定着処理できる印刷用紙の
    枚数も推定することを特徴とする請求項1記載の温度制
    御装置。
  3. 【請求項3】 ニューラルネットワークが、温度検出手
    段の異常の有無も推定することを特徴とする請求項1又
    は2記載の温度制御装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1998046059A1 (en) * 1997-04-04 1998-10-15 Unisys Corporation Temperature control system for an electronic device
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