JPH08286376A - フォトレジスト組成物 - Google Patents

フォトレジスト組成物

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JPH08286376A
JPH08286376A JP8065740A JP6574096A JPH08286376A JP H08286376 A JPH08286376 A JP H08286376A JP 8065740 A JP8065740 A JP 8065740A JP 6574096 A JP6574096 A JP 6574096A JP H08286376 A JPH08286376 A JP H08286376A
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alkyl
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hydrogen
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JP8065740A
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English (en)
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Carl-Lorenz Mertesdorf
カール−ローレンツ・メルテスドルフ
Norbert Muenzel
ノルベルト・ミユンツエル
Hans-Thomas Schacht
ハンス−トーマス・シヤハト
Pasquale Alfred Falcigno
パスクアーレ・アルフレド・フアルチーニヨ
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O C G MICROELECTRON MATERIALS Inc
OCG MICROELECTRONICS Inc
OCG Microelectronic Materials Inc
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O C G MICROELECTRON MATERIALS Inc
OCG MICROELECTRONICS Inc
OCG Microelectronic Materials Inc
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/0045Photosensitive materials with organic non-macromolecular light-sensitive compounds not otherwise provided for, e.g. dissolution inhibitors
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L25/00Compositions of, homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an aromatic carbocyclic ring; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L25/02Homopolymers or copolymers of hydrocarbons

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 フォトレジスト、殊にDUVフォトレジスト
として有用な、保存、および処理安定性に優れ、高解像
力を有する組成物の提供。 【解決手段】 成分A、BおよびCの合計量を基準に:
(A) 60〜97.9重量%の、4000から1,00
0,000までの平均分子量Mw(重量平均)を有し、か
つ式I〜IVのくり返し構成単位からなる少なくとも1つ
のポリマー、 例 ポリ〔4−(1−エトキシエトキシ)スチレン/4−
(1エトキシエトキシ)ビニルシクロヘキサン/4−ヒ
ドロキシスチレン/4−ビニルシクロヘキサノール〕 (B) 2〜40重量%の、少なくとも1つの酸不安定
なC−O−CまたはC−O−Si結合を含み、3000
までの分子量を有する、1つまたはそれより多くの化合
物からなる溶解抑制剤、および (C) 0.1〜20重量%の、化学放射線に対する露
光に際して酸を生成する物質、から構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、ヒドロキシル基と酸不安定な側
鎖基とを含む特定ポリマー、酸不安定の抑制剤および光
酸発生剤とから構成される感光性組成物、これらの組成
物を使用しポジチブ画像を作成する方法、およびポジチ
ブレジストとしてのこの組成物の使用などに関するもの
である。
【0002】
【背景技術】高度に集積した回路の作成に当って、今日
では基板に0.35μm以下の幅をもつ構造を画像状に
転写する能力を必要とする。たとえば、o−キノンジア
ジド(ノボラック)系の解像力は、画像形成露光のため
使用した365nmの波長で物理的に可能な限界に達して
いる。この理由で、200〜300nmの深紫外(DU
V)領域における比較的短い波長で作動するフォトレジ
ストに関心が増大している。ノボラックはこの領域にお
いて、ほぼ1.0μmの普通の層の厚みにわたって一様
な露光が不可能であるほどに強く吸収をする。必要とさ
れる光学的の透明性を確保するため、DUV領域で作動
するフォトレジスト中のバインダー樹脂としては、ポリ
(p−ヒドロキシスチレン)またはその誘導体が一般的
に用いられている。
【0003】増加した観光性の既知システムは、たとえ
ば、アルカリ可溶性バインダー樹脂とこのバインダー樹
脂のアルカリ可溶性を抑制する有機化合物(溶解抑制
剤)、と光酸発生剤とから構成されている。これらの溶
解抑制剤は一般にヒドロキシル基かまたはカルボキシル
基を含み、これはたとえば米国特許第5,310,619
号中で述べられたように、酸不安定な保護基によりブロ
ックされている。つぎに露光は、対応する波長で吸収を
し強酸を生成する光酸発生剤の第1次反応を開始し、引
き続く第2次反応において、この酸は保護基の除去を生
じさせかくして可溶化性基を再生させる。溶解抑制剤は
このようにしてその抑制能を消失し、露光された区域は
そのため水性アルカリ現像液中に可溶性になる。この除
去反応に際して、プロトンが再び遊離しそして再度脱保
護サイクルに触媒作用をする。
【0004】米国特許第5,310,619号中で述べら
れたフォトレジストはバインダー樹脂としてノボラック
を含んでいる。ノボラックのアルカリ溶解性はポリ(p
−ヒドロキシスチレン)のアルカリ溶解性よりも抑制す
るのがさらに容易であることが知られている(R. Damme
l氏他、SPIE Vol. 2195, Advances in Resist Technolo
gy and Processing XI 542〜557,1994)。しかしなが
ら、ポリ(p−ヒドロキシスチレン)をベースにした樹
脂は深UV域中でのその低い吸収により、DUVフォト
レジストの調製のために好ましいものである。
【0005】そこでEP−A第541,112号は3成
分からなる感光性組成物を提案し、これは水には不溶性
だが水性のアルカリ溶液中には可溶性の、たとえばポリ
(p−ヒドロキシスチレン)のようなポリマー性バイン
ダーおよび強酸によりとり除くことができかつ少なくと
も10気圧でお互いから分離される、少なくとも2つの
基を含む溶解抑制剤から構成されている。これらフォト
レジスト中の抑制は、水性のうすいアルカリ性現像液が
用いられるときには適当である。しかしながら、この方
法で慣用されているさらに高濃度のアルカリ性現像液
は、レジストフィルムの未露光域に塗布膜厚みの許容し
得ない大きな減少が生じるので不適切なものである。
【0006】この不適切な溶解の抑制は、バインダー樹
脂中のいくつかのヒドロキシル基を酸不安定性な保護基
により追加的にブロックすることにより改善できる。こ
のようなシステムは、たとえばEP−A第558,28
0号中に述べられている。DE−A第4,410,441
号は、部分的に保護されているp−ヒドロキシスチレ
ン、溶解抑制剤および光酸発生剤から構成される感光性
組成物を示しており、これは良好な断面と定常波なしの
高解像能とを与えるものである。
【0007】しかしながら、遊離のフェノール性モノマ
ー単位を含む部分的に保護されているポリマーにおい
て、熱的安定性のロスがだんだんと生じることが知られ
ている。熱的に誘起される分解(自己触媒)は、弱酸性
のフェノール性ヒドロキシル基の触媒的効果による部分
的な脱保護化に帰せられる(H. Ito, J. Polym, Sci.,P
art A 24, 2971〜2980,1986)。このようなポリマーの
分解温度は、自己触媒の増大による保護基含有量の減少
とともに低下する(P.J. Paniez他,SPIE Vol.2195, Ad
vances in Resist Technology and Processing XI, 14
〜27,1994)。このようなポリマーを含むフォトレジス
トは、とくに使用した保護基の酸不安定性が高くかつ保
護程度が低い(<50%)ならば、熱的安定性が低いと
いう不都合を有している。かかるフォトレジストの処理
ラチチュードと保存性とはかくて著るしく害され、未露
光域からの余計な量の除去が生じよう。
【0008】
【発明の要点】特定の保護基により部分的に保護されて
いるポリヒドロキシスチレンかまたは部分的に水素化さ
れたポリヒドロキシスチレンと、溶解抑制剤および光酸
発生剤の組合わせが高度に活性なレジスト組成物を与
え、これはDUV領域中の高度の透明性、長い保存性、
良好な処理安定性および高い解像能などにより識別され
ることは知られてはいなかった。比較的に低い保護基含
有量にもかかわらず、使用したこのポリマーは、驚くこ
とに、自己触媒による脱保護化が小さな程度にしか生じ
ないので、高い熱的の安定性を有していた。
【0009】本発明は感光性組成物に関するもので、こ
れは成分A、BおよびCの合計量を基準として、(A)
60〜97.9重量%の、ゲル透過クロマトグラフィ
ーで測定して4000から1,000,000までの平均
分子量Mw(重量平均)を有し、かつ式I〜IVのくり返
し構成単位からなる少なくとも1つのポリマー、
【化7】 ここでR1、R2、R3およびR4は互いに独立的に水素、
メチルまたはハロゲンであり、R5とR6は互いに独立的
にC1〜C6アルキルまたは未置換シクロアルキルまたは
モノ−またはポリ−C1〜C4アルキル置換シクロアルキ
ルであり、R7、R8、R9およびR10は互いに独立的に
水素、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシまたはハ
ロゲンであり、Gはメチル基であるか、またはGとR5
とがこれらの基に結合しているOおよびC原子と一緒に
5〜8員リングを形成し、Lはメチル基であるか、また
はLとR6とがこれらの基に結合しているOおよびC原
子と一緒に5〜8員のリングを形成し、w、x、yおよ
びzは1に等しいかまたはこれより大きい数であり、た
だし保護グループを含む構成単位の合計数を存在するす
べての構成単位の合計数で割って得られる商Q=(w+
y)/(w+x+y+z)が0.05≦Q≦0.40であ
ることを条件とする、(B) 2〜40重量%の、少な
くとも1つの酸不安定なC−O−CまたはC−O−Si
結合を含み、3000までの分子量を有する、1つまた
はそれより多くの化合物からなる溶解抑制剤、および
(C) 0.1〜20重量%の、化学放射線に対する露
光に際して酸を生成する物質、とから構成されている。
【0010】
【発明の具体的説明】成分Aは好ましく式V〜VIIIのく
り返し構成単位を含んでいる。
【化8】 ここで、R1〜R10、G、L、w、x、yおよびzは前
に定義したとおりである。
【0011】置換基R5〜R10としてのアルキル基は直
鎖または分枝鎖とすることができる。このものの例はメ
チル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、sec−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−ペ
ンチル、ネオペンチル、イソペンチル、n−ヘキシルお
よびイソヘキシルなどを挙げることができる。置換基R
7〜R10としてのアルコキシ基は、たとえばメトキシ、
エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブト
キシまたはt−ブトキシなどとすることができる。置換
基R1〜R4またはR7〜R10としてのハロゲンは好まし
くフッ素、塩素または臭素で、とくに塩素である。
【0012】式I〜IVのくり返し構成単位からなるポリ
マーで、R1〜R4およびR7〜R10中に好ましいものは
水素である。式I〜IVにおいて、R5とR6は互いに独立
的に、好ましくメチル、エチル、n−プロピル、イソプ
ロピル、n−ブチル、イソ−ブチルまたはt−ブチルで
あり、あるいはR5とR6はGまたはLおよび隣りのOお
よびC原子とともに、テトラヒドロフランまたはテトラ
ヒドロピランリングを形成する。とくに好ましいのは、
式I〜IV中のR5とR6がメチル、エチルまたはt−ブチ
ルのポリマーである。
【0013】さらに好ましいものは、部分水素化された
p−ヒドロキシスチレンをベースにしたポリマー、すな
わち、xとzが1に等しいかまたは1より大きい数であ
る式I〜IVのくり返し構成単位から構成されるポリマー
である。成分Aのポリマーは好ましく4500〜10
0,000の分子量Mwを、とくに好ましく5000〜5
0,000、さらに好ましく5500〜20,000の分
子量を有している。
【0014】成分Aのポリマー中保護グループの含有量
は好ましく10〜35%で、とくに好ましくは15〜3
0%、すなわち、商Qは好ましく0.10≦Q≦0.3
5、とくに好ましく0.15≦Q≦0.30である。成分
Aのポリマー中芳香性と脂環性の構造間の割合は広い範
囲内で変えることができる。この新規ポリマーはすべて
の構成単位の合計数をもとに、式IIIとIVの構成単位を
好ましく1〜40%、とくに好ましく2〜15%、そし
て式IとIIの構成単位を60〜99%、とくに好ましく
85〜98%含んでいる。
【0015】成分Aのポリマーはランダムコポリマーま
たはブロックコポリマーとすることができ、それ自体知
られている方法で作ることができる。ランダムコポリマ
ーは、たとえば式Ia〜IVaの各モノマーの共重合によ
り得ることができる。
【0016】
【化9】 ここで、R1〜R10は前に定義したとおりである。各モ
ノマーの当初の分量は、前述のようにI〜IVの各構成単
位からなるポリマー中の、w、x、yおよびzの各パラ
メーター間の割合から得られる。
【0017】R1=R2、R7=R8、R3=R4そしてR9
=R10である成分Aのポリマーを製造するための好まし
い方法は、式Icおよび必要ならばIIcのくり返し構成
単位からなるポリマー。
【0018】
【化10】 (ここで、a=w+xそしてb=x+yで、そして
2、R4、R8およびR10は式IIとIVで定義したとおり
である)と適当なエノールエーテルとの反応である。
【0019】ポリマーの保護グループ含有量は使用した
エノールエーテルの分量からこの反応において生じるも
のである;式Iの構成単位のwモルと式IIIの構成単位
のyモルとを含有するポリマーを製造するためには、少
なくともCモルのエノールエーテルが用いられ、ここで
C=w+yである。ポリマーを製造するための出発化合
物は知られたものであり、ある場合には市場で入手する
ことができる。R2、R4、R8およびR10が水素である
IcおよびIIcの構成単位からなるコポリマーは、たと
えば、JP−A第1−103604号中で述べられてい
るような、ポリヒドロキシスチレンの金属接触部分的水
素化によって製造することができる。
【0020】成分Bとして適当な、酸不安定のO−C結
合かまたはO−Si結合を含みかつ3000までの分子
量をもつ溶解抑制剤は、従来から当業者に知られており
かつ、たとえばEP−A第562,819号、同第54
1,112号、同第520,265号、同第367,13
1号、同第367,132号および米国特許第5,31
0,619号および同第5,352,564号などに述べ
られている。
【0021】この新規な組成物中の成分Bは好ましく式
IXaまたはIXbの化合物である:
【化11】 ここで、Aはkの価をもつ有機基でkは2〜6の整数で
あり、Rは酸不安定基であり、R11はC1〜C6アルキ
ル、C1〜C6アルコキシ、ヒドロキシルまたはハロゲン
であり、mは1〜5の整数、そしてnは0〜4の整数で
n+m≦5である。
【0022】式IXaとIXbにおいて、Rは好ましくテト
ラヒドロピラニルオキシ、テトラヒドロフラニルオキ
シ、−OC(CH3)R12−OR13、−OCR14
1516、−OSi(R15)3、−OCR1718−Ar、−
OCH2−CR14=CR1516、−O(CR1214)p−C
OOXまたは−(CR1214)p−COOXであり、ここ
でR12は水素、C1〜C6アルキルまたはフェニル、R13
はC1〜C6アルキルまたはフェニル、R14は水素または
1〜C6アルキル、R15とR16はC1〜C6アルキル、R
17とR18は互いに独立的に水素またはC1〜C6アルキ
ル、ArはC5〜C20のアリール基、そしてXはテトラ
ヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、−C(CH3)
12−OR13、−CR141516、−Si(R15)3、−
CR1718−Arまたは−CH2−CR14=CR1516
でありそしてpは1〜4の数である。
【0023】置換基R11〜R18としてのアルキル基は直
鎖または分枝鎖とすることができ、この例にはメチル、
エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s
ec−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−ペンチ
ル、ネオペンチル、イソペンチル、n−ヘキシルおよび
イソヘキシルなどを挙げることができる。C5〜C20
リール基の例はフェニル、トリル、メシチル、イシチ
ル、ニフチルおよびアントリルなどであり、フェニルが
好ましい。
【0024】成分Bには式Xの化合物がとくに好まし
い:
【化12】 ここで、R、R11、mおよびnは前に定義したとおりで
あり、そしてYは−CO−、−COO−、−SO−、−
SO2−または−CR1718−であり、R17とR1 8は互
いに独立的に水素かまたはC1〜C6アルキルである。
【0025】化合物Bは式XI、XII、XIII、XIV、XVまた
はXVIの化合物がとりわけ好ましい:
【化13】
【化14】 ここで、RとR11は前に定義したとおりであり、R12
水素、C1〜C6アルキルまたはフェニル、Yは−CO
−、−COO−、−SO−、−SO2−または−CR17
18−で、R17とR18は互いに独立的に水素またはC1
〜C6アルキルであり、m、o、q、s、uおよびfは
1〜5の整数、そしてn、p、r、t、vおよびgは0
〜5の整数、ここでn+m≦5、o+p≦5、q+r≦
5、s+t≦5、u+v≦5そしてf+g≦5である。
【0026】成分Bとして用いられる溶解抑制剤の分子
量は多くとも2000で、とくにせいぜい1500であ
るのが好ましい。化学放射線に対する露光に際して酸を
遊離しまたは生成する感光性成分Cは多数の化合物のど
れでも良い。これらには、たとえば、ジアゾ法で用いら
れるようなジアゾニウム塩、既知のポジチブ作動のコピ
ー組成物中に用いられているようなo−キノンジアジド
類、または照射に際してハロゲン化水素酸を生成するハ
ロゲン化合物などが含まれる。このタイプの各化合物
は、たとえば、米国特許第3,515,552号、同第
3,536,496号および同第3,779,778号中お
よびDE−A第2,718,259号、同第2,243,6
21号および同第2,610,842号中などに述べられ
ている。
【0027】この新規組成物中で適当な感光性成分C
は、とくにヨードニウムおよびスルホニウム塩よりなる
グループからのカチオン性の光開始剤である。このよう
な化合物は、たとえば、S.P. Pappas氏編“UV-Curing,
Science and Technology" テクノロジーマーケティング
社刊中に述べられている。さらに使用される感光性化合
物をスルホオクソニウム塩にすることも可能である。こ
のような塩は、たとえば、EP−A第35,969号、
同第44,274号および同第54,509号などで述べ
られている。深UV域を吸収する脂肪族スルホオクソニ
ウム塩に特に関心を払うべきである。
【0028】たとえば、米国特許第5,118,582号
および第5,189,402号およびT. Ueno他、Polym.
Eng. Sci. 32, 1511 (1992)中で述べられているよう
に、スルホン酸エステルの使用も可能である。また、さ
らに適当なものは、たとえばEP−A第502,677
号中に述べられているn−スルホニルオキシイミドおよ
び米国特許第5,135,838号中で述べられたニトロ
ベンジルスルホネートである。使用することのできるこ
の他のスルホニル化合物は、たとえばDE−A第4,2
25,422号およびPolym. Eng. Sci. 32, 1476 (199
2)中に記載されている。
【0029】短波長UV光または電子ビームによる照射
のためには、ジスルホン化合物、たとえばDE−A第
3,804,316号中に述べられた、フェニルクミルジ
スルホンおよびフェニル4−アニシルジスルホンが特に
好ましい。また適当なものは、たとえば、EP−A第2
41,423号および同第571,330号中に述べられ
ている、とくにイミノサルフェート類である。また化学
放射線に対する露光に際してスルホン酸を遊離する化合
物の使用も可能である。このような化合物は、たとえ
ば、GB−A第2,120,263号、EP−A第84,
515号、同第37,152号および同第58,639号
および米国特許第4,258,121号および同第4,3
71,605号中などで述べられて知られている。照射
に際してカルボン酸を遊離する化合物もまた用いること
ができる。このような化合物は、たとえば、EP−A第
552,548号中で述べられている。
【0030】感光性の、酸遊離成分Cとして使用する塩
は、有機溶剤中に好ましく可溶性であるべきである。こ
こでとくに好ましい塩は、たとえば、テトラフルオロホ
ウ酸、ヘキサフルオロリン酸、トリフルオロメタンスル
ホン酸、ヘキサフルオロヒ酸またはヘキサフルオロアン
チモン酸などの複合酸の塩である。この新規組成物は成
分A、BおよびCの合計量を基準に、60〜94.9重
量%の成分A、5〜30重量%の成分Bおよび0.1〜
10重量%の成分Cから好ましく構成される。
【0031】本発明はさらに成分A、BおよびCに加え
て、成分Dとしての有機溶剤を追加的に含む感光性組成
物に関するものである。成分Dの有機溶剤の選定および
その濃度は、レジスト処方の組成物のタイプおよび塗布
の方法に本質的に関連するものである。溶剤は不活性で
あるべきで、すなわち、これは成分A、BおよびCとど
のような化学的反応をすべきではないし、そして塗布後
の乾燥に際して再び除去可能でなければならない。適当
な溶剤の実例はケトン、エーテル、エステルおよび芳香
族化合物およびこれらの所要の混合物などである。
【0032】これらの例はメチルエチルケトン、イソブ
チルメチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノ
ン、N−メチルピロリドン、ジオキサン、テトラヒドロ
フラン、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノ
ール;アセテート類、たとえばブチルアセテート;さら
に1−メトキシ−2−プロパノール、1,2−ジメトキ
シエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ブ
チルグリコール、アルキレングリコールモノアルキルエ
ーテル類、たとえば、エチルセロソルブ、エチレングリ
コールモノブチルエーテルおよびメチルセロソルブ;ア
ルキレングリコールアルキルエーテルエステル類、たと
えば、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブ
アセテート、プロピレングリコールエチルエーテルアセ
テートおよびメトキシプロピルアセテート;さらにエチ
ルアセテート、n−ブチルアセテート、エチル3−エト
キシプロピオネートおよびメトキシメチルプロピオネー
ト、エチルラクテート、トルエンおよびキシレンなどで
ある。好ましい有機溶剤はエチルラクテート、エトキシ
エチルプロピオネートおよびとくにメトキシプロピルア
セテートである。
【0033】成分A、BおよびCと、もし使用したとき
はDとに加えて、この新規組成物は追加的に成分Eとし
て0.01〜40重量%の通常の添加剤を含むことがで
きる。通常の添加剤は、たとえば、以下の各物質であ
る:成分A、BおよびCの合計量を基準に、約0.1〜
2重量%の分量の顔料または染料、たとえば、ミクロリ
スブラウ4G、オラゾルブラウGNおよびイルガリスグ
リュン;成分A、BおよびCの合計量を基準に、5〜1
5重量%の分量の有機または無機性の充填剤、たとえば
タルク、クォーツ(SiO2)、硫酸バリウム(BaS
4)、酸化アルミニウムおよび炭酸カルシウム、これ
によりたとえば熱抵抗性、接着またはスクラッチ耐性の
ような塗布膜の特性を改良することができる;
【0034】成分A、BおよびCの合計量を基準に全量
で0.01〜10重量%の弱塩基性添加剤(ペイント添
加剤)、たとえば除泡剤(たとえばByk 80)、接
着促進剤(たとえばベンゾトリアゾール)、殺菌剤およ
びチキソトロープ剤またはエチレンオキサイドおよび/
またはプロピレンオキサイド単位からなる末端ヒドロキ
シル基ポリグリコールエーテル類、たとえば、テトロニ
ック701、901、908Pおよび1501(バズフ
社)など:
【0035】組成物のぬれ性を改善し、得られる皮膜の
すじを防止し、露光域の現像性を改善するなどのための
界面活性剤。界面活性剤には、非イオン系活性剤、たと
えばポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシ
エチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレ
イルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェノール
エーテル、ポリオキシエチレンノニルフェノールエーテ
ル、ポリオキシエチレングリコールジラウレート、ポリ
エチレングリコールジステアレート;フッ素含有界面活
性剤、たとえば、FトップEF301、EF303およ
びEF352(シンアキタカセイ社)、メガファックF
171とF173(ダイニッポンインキカガク社)、フ
ルオラドFC430とFC431(スミトモ3M社)、
アサヒガードAG710、サーフロンS−382、サー
フロンSC101、SC102、SC103、SC10
4、SC105およびSC106(アサヒガラス社)な
どが含まれる。また、たとえばオルガノシロキサンポリ
マーKP341(シンエツ化学社)およびポリフロウN
o.75とNo.95(キョーエイシャユシカガクコーギ
ョウ社)も用いられ、これはアクリル酸とメタアクリル
酸のポリマーである。使用する界面活性剤は、成分A、
BおよびCの合計量を基準に約0.01〜0.1重量%の
分量である:
【0036】成分A、BおよびCの合計量を基準に、普
通0.01〜1重量%の濃度での芳香族または脂肪族ア
ミン、アンモニウム塩またはN含有の異項環化合物のよ
うな、さらに強塩基性の添加剤;このような塩基性添加
剤の例は2−メチルイミダゾール、トリイソプロピルア
ミン、4−ジメチルアミノピリジンおよび4,4′−ジ
アミノジフェニルエーテルなどである。成分Eは好まし
く脂肪族または芳香族のアミンである。この新規なレジ
スト処方は、たとえば成分A、B、Cともし使用すると
きはDとEとを周囲温度で撹拌して一様な溶液を与える
よう混ぜ合わすことにより調製される。
【0037】レジスト処方は、基板に対して周囲温度で
既知の塗布方法、たとえば浸漬、ナイフ塗布、ブラシン
グ、スプレー、とくに静電スプレー、またはリバースロ
ール塗布法により、とくにスピン塗布法により均一に付
与される。付与量(層の厚み)と基板(層の支持体)の
タイプは所要の応用分野に関連する。層の厚みは一般的
に0.1から10mm以上、好ましく0.2〜2.0mmの範
囲である。マイクロエレクトロニクスにおいて、基板は
たとえば表面酸化をしたシリコンウエハーである。
【0038】塗布後、溶剤は一般に70℃〜130℃の
温度で乾燥することによりとり除かれる。乾燥後にフォ
トレジストであるこのレジスト皮膜は、化学放射線に対
する高い感光性と基板に対する甚だ良好な接着剤とを有
している。これはさらに深UV域、とくに248nmにお
いてすら高い透明性と感光性とをもち、かつ良好な熱的
安定性を有している。
【0039】レリーフ構造を作るために、この新規組成
物を塗布した基板は画像形成露光をする。この“画像形
成”露光の用語は、所定のパターンをもつフォトマス
ク、たとえば原板を通じて露光、および塗布済みの基板
の表面上を、たとえばコンピューター制御のもとに移動
するレーザービームによる露光の両方が含まれ、そして
このようにして、コンピューター制御の電子ビームによ
る照射および適当なマスクを通じてのX−線またはUV
光に対する露光によって画像が生成する。
【0040】一般に露光はUVおよび/またはVIS放
射線、好ましく約190から1000nmまでの波長、と
くに190〜300nm、ことに245〜250nmの波長
をもつものを使用して行われる。原則的に、この照射は
これまで知られているすべての光源、たとえば高圧水銀
燈またはUV/VISレーザーおよびエキシマーレーザ
ー(248nmの波長をもつKrFエキシマーレーザー
光)を使用して行うことができる。光源はまたX−線
(たとえば、シンクロトロン光)または、なかでも荷電
粒子線(たとえば、電子ビーム)とすることもできる。
このプロセスのパラメータ、たとえば照射時間および光
源と感光層間の距離などは、一般に感光性組成物のタイ
プおよび塗膜の所期の特性などに関係し、日常的ないく
らかの実験をもとに当業者により決定することができ
る。
【0041】画像形成露光後に、ウエハーは、必要なれ
ば50℃から150℃で数秒から数分間加熱される(露
光後ベーク)。フォトレジストの露光された区域は、つ
いで現像液中で溶解することにより除去される。特定の
現像液の選定はフォトレジストのタイプに関連し、とく
に使用したバインダーまたは形成される光分解生成物の
性質に関係する。現像液は塩基の水性溶液とすることが
でき、これに対し必要ならば、湿潤剤および有機溶剤ま
たはこれらの混合物が添加される。
【0042】この新規組成物は好ましくポジチブレジス
トして使用される。そこで、本発明はさらにポジチブ画
像を作るための方法に関係し、この方法は: (I) 成分A、B、Cおよび必要ならばDおよびEとか
らなる感光性組成物により基板を塗布し、(II) 塗布済
みの基板を所定のパターンで化学放射線に対し露光し、
そして(III) 露光済みの基板をポジチブ作動レジストに
するために現像液を使用し現像する、の各ステップから
構成されている。
【0043】とくに好ましい現像液は、o−キノンジア
ジド/ノボラックレジスト塗膜の現像に使用されている
ような水性のアルカリ水溶液である。これらには、たと
えばアルカリ金属のケイ酸塩、リン酸塩、水酸化物およ
び炭酸塩の水性溶液が含まれるが、とくにテトラアルキ
ルアンモニウムヒドロオキサイド、たとえばテトラメチ
ルアンモニウムヒドロオキサイドが含まれる。比較的少
量の湿潤剤および/または有機溶剤が必要なれば、これ
ら溶液に対し添加することができる。現像液に対して添
加できる典型的な有機溶剤は、たとえばシクロヘキサノ
ン、2−エトキシエタノール、アセトン、イソプロパノ
ール、エタノールおよびこれら溶剤の2種またはそれ以
上の混合物である。現像液は、塗布しそして画像形成露
光した基板を現像液中に浸漬することにより、現像液を
その上にスプレーすることにより、または塗布し画像形
成露光した基板に対してくり返し付与することにより好
ましく付与され、ついでスピンニングにより除去する。
【0044】本発明はさらに印刷板、印刷回路または集
積回路の作成のためのポジチブレジストとしてのこの新
規組成物の利用、およびこの新規組成物を使用して作っ
た印刷板、印刷回路および集積回路に関係するものであ
る。以下の各実施例は本発明をさらに示すものである。
とくに記載しない限り、すべての部とパーセントとは重
量によるものでそして温度はセッ氏度数である。
【0045】合成例1 保護グループ含有量18%とヒドロキシル基含有量82
%とを有する、ポリ〔4−(1−エトキシエトキシ)ス
チレン/4−(1−エトキシエトキシ)ビニルシクロヘ
キサン/4−ヒドロキシスチレン/4−ビニルシクロヘ
キサノール〕の製造 7.1gのエチルビニルエーテルを、120mlの1,4−
ジオキサン中の20.0gの部分的に水素化したポリ−
4−ヒドロキシスチレン(マルカリンカー(R)RHM−
C)と触媒的分量のトルエン−4−スルホン酸の溶液に
対して、10℃においてゆっくりと滴下して加えた。反
応混合物を周囲温度で3時間撹拌し、そして触媒の酸を
とり除いた。ポリマーはついでこの得られた液をイソプ
ロパノール/水の混合物中に入れることにより沈殿させ
た。ポリマー濾別し、イソプロパノール/水混液で洗い
ついで減圧下に一定重量となるまで乾燥した。16.0
gの無色粉末が得られ、これは以下の特性を有してい
る: ・熱重量分析TGA(10℃/分): 差△(290℃以下の範囲で): △=10.0重量%→Q=0.18 これは保護グループ含有量18%とヒドロキシル基含有
量82%のポリマーに相当する。 ・ガラス転位点:Tg=133℃
【0046】合成例2 保護グループ含有量20%とヒドロキシル基含有量80
%とを有する、ポリ〔4−(1−エトキシエトキシ)ス
チレン/4−(1−エトキシエトキシ)ビニルシクロヘ
キサン/4−ヒドロキシスチレン/4−ビニルシクロヘ
キサノール〕の製造 7.7gのエチルビニルエーテルを、120mlの1,4−
ジオキサン中の20.0gの部分的に水素化したポリヒ
ドロキシスチレン(マルカリンカー(R)PHM−C)、
触媒的分量のトルエン−4−スルホン酸および数滴のピ
リジンの溶液に対して、10℃でゆっくりと滴下して加
えた。反応混合物を周囲温度で3時間撹拌し、そして触
媒の酸をとり除いた。ポリマーはついで得られた反応液
をイソプロパノール/水混合物中に入れることにより沈
殿させた。ポリマーを濾別し、イソプロパノール/水で
洗いついで減圧下に一定重量となるまで乾燥した。1
7.0gの無色粉末が得られ、これは以下の特性を有し
ている: ・TGA(10℃/分):△=10.9重量%(295
℃以下の範囲で):→Q=0.20。これは保護グルー
プ含有量20%とヒドロキシル基含有量80%を有する
ポリマーに相当する。 ・Tg=126℃
【0047】合成例3 保護グループ含有量27%とヒドロキシル基含有量73
%とを有する、ポリ〔4−(1−エトキシエトキシ)ス
チレン/4−(1−エトキシエトキシ)ビニルシクロヘ
キサン/4−ヒドロキシスチレン/4−ビニルシクロヘ
キサノール〕の製造 8.6gのエチルビニルエーテルを、120mlの1,4
−ジオキサン中の20.0gの部分的に水素化したポリ
−4−ヒドロキシスチレン(マルカリンカー(R)PHM
−C)、触媒的分量のトルエン−4−スルホン酸および
数滴のピリジンの溶液に対して、10℃でゆっくり滴下
して加えた。反応混合物を周囲温度で3時間撹拌し、つ
いで触媒酸をとり除いた。ポリマーはついで得られた反
応液をイソプロパノール/水混合物中に入れることによ
り沈殿させた。ポリマーを濾別し、イソプロパノール/
水で洗いついで減圧下に一定重量となるまで乾燥した。
19.5gの無色粉末が得られ、これは以下の特性を有
している: ・TGA(10℃/分):△=13.9重量%(310
℃以下の範囲で):→Q=0.27これは保護グループ
含有量27%とヒドロキシル基含有量73%を有するポ
リマーに相当する。 Tg=117℃
【0048】合成例4 溶解抑制剤の調製:17.6gの1,3,3,5−テトラキ
ス(p−ヒドロキシフェニル)ペンタン、24.6gの
t−ブチルブロモアセテートおよび21gの炭酸カリウ
ムを250mlのN,N−ジメチルアセトアミド中に溶
解し、この混合物を120℃で7時間撹拌した。反応混
合物をついで1リットルの1N酢酸中に注入しそして5
00mlの酢酸エチルで抽出した。抽出液をシリカゲル
を通じて濾過し、そして溶剤を減圧下に除去した。この
ようにして得た白色固体(融点36〜42℃)は1H−
NMRとHPLCにより10〜20%の遊離フェノール
性基を含んでいる。
【0049】使用例1 71.8重量部の合成例2からのポリマー、25.0重量
部の合成例4からのモノマー性抑制剤、3.0重量部の
フェニルクミルジスルホンおよび0.2重量部の4.4′
−ジアミノジフェニルエーテルを、1−メトキシ−2−
プロピルアセテート中に溶解した(フォトレジスト溶液
1、固体分22%)。
【0050】(a) 抑制化(未露光区域からの層の除
去)の測定:フォトレジスト液1を、孔の直径0.2μ
mをもつテフロン隔膜フィルターを通じて濾過し、ホッ
トプレート上120℃で60秒間プレ乾燥後に0.81
μmの厚みのレジスト皮膜が得られるように、シリコン
ウエハー上にスピン塗布した。このようにして塗布した
ウエハーを、プロセス中で通常のようにテトラメチルア
ンモニウムヒドロオキサイドの水性0.262N溶液中
で浸漬現像し、脱イオン水で洗いそして窒素気流中で乾
燥した。干渉測定で層の厚みの減少は測定し得なかっ
た。
【0051】(b) 溶解性コントラスト:濾過後のフ
ォトレジスト液1を、ホットプレート上120℃で60
秒間プレ乾燥して0.815μmの厚みをもつレジスト
皮膜が得られるように、シリコンウエハー上にスピン塗
布した。露光(構造化)は5:1の投影露光装置(キャ
ノンFPA4500、NA 0.37、KrFエキシマー
レーザー光248nm)を使用し各ステップ1mJ/cm2
行った。ウエハーはついでホットプレート上120℃で
60秒間加熱し、つづいて市販のテトラメチルアンモニ
ウムヒドロオキサイドの0.262N溶液中で現像し
た。現像後に残留する層の厚みを露光量の関数として干
渉法で測定し、そして溶解性コントラストyを普通の方
法で算出した(R,Dammel:“Diazonaphthoquinone-based
Resists", オプチカルエンジニアリングでのテキス
ト,O'Shea氏編,SPIE Opt. Eng. プレス社,1993)。
y=5.67であった。
【0052】以上本発明をその特定の具体化例を参照し
て説明したが、各種の変化、修正および変更がここに述
べた発明の概念を外れることなく行うことができるのは
明らかである。したがって、各請求項の精神と広い目的
の中に入るこのような変化、修正および変更のすべてを
包含することを意図するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/027 H05K 3/00 F H05K 3/00 H01L 21/30 502R (72)発明者 カール−ローレンツ・メルテスドルフ ドイツ連邦共和国79189バートクローツイ ンゲン.フアルケンシユタイナーシユトラ ーセ17 (72)発明者 ノルベルト・ミユンツエル ドイツ連邦共和国79423ヘルタースハイム. イム・クラウゼンフエルト3 (72)発明者 ハンス−トーマス・シヤハト ドイツ連邦共和国79618ラインフエルデン. シラーシユトラーセ35 (72)発明者 パスクアーレ・アルフレド・フアルチーニ ヨ スイス国4052バール.フアルンスブルガー シユトラーセ7

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成分A、BおよびCの合計量を基準にし
    て: (A) 60〜97.9重量%の、ゲル透過クロマトグ
    ラフィーで測定して4000から1,000,000まで
    の平均分子量Mw(重量平均)を有し、かつ式I〜IVの
    くり返し構成単位からなる少なくとも1つのポリマー、 【化1】 ここでR1、R2、R3およびR4は互いに独立的に水素、
    メチルまたはハロゲンであり、R5とR6は互いに独立的
    にC1〜C6アルキルまたは未置換シクロアルキルまたは
    モノ−またはポリ−C1〜C4アルキル置換シクロアルキ
    ルであり、R7、R8、R9およびR10は互いに独立的に
    水素、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシまたはハ
    ロゲンであり、Gはメチル基であるか、またはGとR5
    とがこれらの基に結合しているOおよびC原子と一緒に
    5〜8員リングを形成し、Lはメチル基であるか、また
    はLとR6とがこれらの基に結合しているOおよびC原
    子と一緒に5〜8員リングを形成し、w、x、yおよび
    zは1に等しいかまたはこれより大きい数であり、ただ
    し、グループを含む構成単位の合計数を存在するすべて
    の構成単位の合計数で割って得られる商Q=(w+y)
    /(w+x+y+z)が0.05≦Q≦0.40であるこ
    とを条件とする、 (B) 2〜40重量%の、少なくとも1つの酸不安定
    なC−O−CまたはC−O−Si結合を含み、3000
    までの分子量を有する、1つまたはそれより多くの化合
    物からなる溶解抑制剤、および (C) 0.1〜20重量%の、化学放射線に対する露
    光に際して酸を生成する物質、とから構成される感光性
    組成物。
  2. 【請求項2】 成分Aが、つぎの式V〜VIIIのくり返し
    構成単位からなるポリマーである、請求項1に記載の組
    成物。 【化2】 ここでR1〜R10、G、L、w、x、yおよびzは請求
    項1中で定義したとおりである。
  3. 【請求項3】 成分Aが、R1〜R4およびR7〜R10
    水素である、式I〜IVのくり返し構成単位からなるポリ
    マーである、請求項1に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 成分Aが、R5とR6が互いに独立的に、
    メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブ
    チル、イソブチルまたはt−ブチルであり、またはGま
    たはLおよび隣接するOおよびC原子とともに、テトラ
    ヒドロフランまたはテトラヒドロピランリングを形成す
    るポリマーである、請求項1に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 成分Aが、保護グループを含む構成単位
    の合計数を存在するすべての構成単位の合計数で割って
    得られる商Q=(w+y)/(w+x+y+z)が、
    0.10≦Q≦0.35である、式I〜IVのくり返し構成
    単位からなるポリマーである、請求項1に記載の組成
    物。
  6. 【請求項6】 成分Aが、すべての構成単位の合計数を
    基準に、式IIIとIVの構成単位が1〜40%そして式I
    とIIの構成単位が60〜99%から構成されるものであ
    る、請求項1に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 成分Bが、式IXaまたはIXbの化合物で
    ある、請求項1に記載の組成物。 【化3】 ここで、Aはkの値の有機基で、kは2〜6の整数であ
    り、Rは酸不安定基であり、R11はC1〜C6アルキル、
    1〜C6アルコキシまたはハロゲンであり、mは1〜5
    の整数、そしてnは0〜4の整数、ここでn+m5で
    ある。
  8. 【請求項8】 成分Bが、式IXaまたはIXbの化合物
    で、Rがテトラヒドロピラニルオキシ、テトラヒドロフ
    ラニルオキシ、−OC(CH3)R12−OR13、0CR14
    1516、−OSi(R15)3、−OR1718Ar、−O
    CH2−CR14=CR1516、−(CR1214)p−COO
    Xまたは−(CR1214)p−COOXであり、ここでR
    12は水素、C1〜C6アルキルまたはフェニルであり、R
    13はC1〜C6アルキルまたはフェニルであり、R14は水
    素またはC1〜C6アルキルであり、R15とR16はC1
    6アルキルであり、R17とR18は互いに独立的に水素
    またはC1〜C6アルキルであり、ArはC5〜C20アリ
    ール基、そしてXはテトラヒドロピラニル、テトラヒド
    ロフラニル、−C(CH3)R12−OR13、−CR141 5
    16、−Si(R15)3、−CR1718−Arまたは−C
    2−CR14=CR151 6でありそしてpは1〜4の数
    である、請求項7に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 成分Bが式Xの化合物である、請求項7
    に記載の組成物。 【化4】 ここでR、R11、mおよびnは請求項7で定義したとお
    りであり、そしてYは−CO−、−COO−、−SO
    −、−SO2−または−CR1718−であり、R17とR
    18は互いに独立的に水素またはC1〜C6アルキルであ
    る。
  10. 【請求項10】 成分Bが式XI、XII、XIII、XIVまたは
    XVIの化合物である、請求項7に記載の組成物。 【化5】 【化6】 ここで、RおよびR11は請求項7で定義したとおりであ
    り、R12は水素、C1〜C6アルキルまたはフェニルであ
    り、Yは−CO−、−COO−、−SO−、−SO2
    または−CR1718−で、R17とR18は互いに独立的に
    水素またはC1〜C6アルキルであり、m、o、q、s、
    uおよびfは1〜5の整数で、そしてn、p、r、t、
    vおよびgは0〜5の整数であり、ここでn+m≦5、
    o+p≦5、q+r≦5、s+t≦5、u+v≦5およ
    びf+g≦5である。
  11. 【請求項11】 成分Bは、その分子量が多くても20
    00の化合物である、請求項1に記載の組成物。
  12. 【請求項12】 成分Cはジスルホン化合物である、請
    求項1に記載の組成物。
  13. 【請求項13】 成分A、BおよびCに加えて、有機溶
    剤が成分Dとして付加的に存在するものである、請求項
    1に記載の組成物。
  14. 【請求項14】 成分A、BおよびCに加えて、脂肪族
    かまたは芳香族のアミンが成分Eとして付加的に存在す
    るものである、請求項1に記載の組成物。
  15. 【請求項15】 成分A、BおよびCの合計量を基準に
    して、60〜94.9重量%の成分A、5〜30重量%
    の成分Bおよび0.1〜10重量%の成分Cとから構成
    されるものである、請求項1に記載の組成物。
  16. 【請求項16】 ポジチブ画像を作成するために: (I) 請求項1による感光性組成物により基板を塗布
    し、 (II) 塗布済みの基板を所定のパターンで化学放射線
    に対し露光し、そして (III) 露光済みの基板をポジチブ作動レジストにする
    ために現像液を使用し現像する、ことよりなる方法。
  17. 【請求項17】 印刷板、印刷回路または集積回路を作
    るためのフォトレジストとしての、請求項1の感光性組
    成物の使用。
  18. 【請求項18】 請求項1の感光性組成物を使用して作
    成した印刷板、印刷回路または集積回路。
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