JPH0828578A - 回転体上軸受の支持構造 - Google Patents
回転体上軸受の支持構造Info
- Publication number
- JPH0828578A JPH0828578A JP16357994A JP16357994A JPH0828578A JP H0828578 A JPH0828578 A JP H0828578A JP 16357994 A JP16357994 A JP 16357994A JP 16357994 A JP16357994 A JP 16357994A JP H0828578 A JPH0828578 A JP H0828578A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bearing
- rotating body
- rotary body
- centrifugal force
- lubricant
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 第1回転体上に設ける軸受中の潤滑剤の遠心
力による流出を無くしてその軸受で支持する第2回転体
の円滑な回転状態を長く維持する。 【構成】 第1回転体1上に遠心力の作用方向に向けて
設ける固定軸5の内端に盲穴の受け口8を設け、軸受3
の外輪3aをその受け口に嵌めて固定する。そして、回
転フリーの内輪3bで第2回転体2の回転中心軸を支持
する。これにより、遠心力の作用方向前方にグリース7
の封入空間9が生じ、第1回転体1が高速回転しても軸
受3中のグリースの遠心力による流出が阻止されて潤滑
機能が保たれる。
力による流出を無くしてその軸受で支持する第2回転体
の円滑な回転状態を長く維持する。 【構成】 第1回転体1上に遠心力の作用方向に向けて
設ける固定軸5の内端に盲穴の受け口8を設け、軸受3
の外輪3aをその受け口に嵌めて固定する。そして、回
転フリーの内輪3bで第2回転体2の回転中心軸を支持
する。これにより、遠心力の作用方向前方にグリース7
の封入空間9が生じ、第1回転体1が高速回転しても軸
受3中のグリースの遠心力による流出が阻止されて潤滑
機能が保たれる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、第1回転体上に第2回
転体を設ける場合に、第2回転体用軸受の潤滑機能を長
期にわたって維持するのに有効な回転体上軸受の支持構
造に関する。
転体を設ける場合に、第2回転体用軸受の潤滑機能を長
期にわたって維持するのに有効な回転体上軸受の支持構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、金属、繊維などの巻取機におい
てフライヤ等の第1回転体上にガイドローラ等の第2回
転体を設ける場合、従来は、第1回転体上に設ける固定
軸に第2回転体を受ける軸受の内輪を固定し、軸受の外
輪で第2回転体を支持している。
てフライヤ等の第1回転体上にガイドローラ等の第2回
転体を設ける場合、従来は、第1回転体上に設ける固定
軸に第2回転体を受ける軸受の内輪を固定し、軸受の外
輪で第2回転体を支持している。
【0003】この場合、第1回転体が高速回転すると第
1回転体の回転中心周りを公転しながら自転する第2回
転体に遠心力が作用する。しかし、図3に示すように、
第2回転体2を、第1回転体1の回転による遠心力の影
響で軸受3(図4参照)中の潤滑剤が流出する方向に向
けて支持しなければならないケースは多々ある。
1回転体の回転中心周りを公転しながら自転する第2回
転体に遠心力が作用する。しかし、図3に示すように、
第2回転体2を、第1回転体1の回転による遠心力の影
響で軸受3(図4参照)中の潤滑剤が流出する方向に向
けて支持しなければならないケースは多々ある。
【0004】そこで、このような場合には、図4に示す
ように、第1回転体上の固定軸5と第2回転体2との間
の隙間をシール6で塞ぎ、グリース7の流出をそのシー
ル6で止める方法を採っている。
ように、第1回転体上の固定軸5と第2回転体2との間
の隙間をシール6で塞ぎ、グリース7の流出をそのシー
ル6で止める方法を採っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】相対回転する部分をシ
ールで封止する場合には、摩耗防止の観点からシールの
接触圧を強くすることができず、従って、シールによる
封止は信頼性が低く、強い遠心力が作用するとグリース
の流出が起こる。そのため、やがては軸受中のグリース
が無くなり、軸受が焼付いて第2回転体が回転不能にな
るか、そのトラブル防止のためにグリースを頻繁に補給
しなければならず、手間の増加、機械の稼働率低下を招
く。
ールで封止する場合には、摩耗防止の観点からシールの
接触圧を強くすることができず、従って、シールによる
封止は信頼性が低く、強い遠心力が作用するとグリース
の流出が起こる。そのため、やがては軸受中のグリース
が無くなり、軸受が焼付いて第2回転体が回転不能にな
るか、そのトラブル防止のためにグリースを頻繁に補給
しなければならず、手間の増加、機械の稼働率低下を招
く。
【0006】そこで、本発明は、軸受の支持構造を工夫
して潤滑剤の流出を無くし、潤滑機能を長期にわたって
維持できるようにすることを課題としている。
して潤滑剤の流出を無くし、潤滑機能を長期にわたって
維持できるようにすることを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明においては、第1回転体上に設ける前記固定
軸の内端に盲穴の受け口を設け、その受け口に軸受の外
輪を嵌め、第2回転体の回転中心軸を軸受内端に取付け
て前記外輪を固定し、軸受と受け口の奥端との間に潤滑
剤の封入空間を生じさせる。
め、本発明においては、第1回転体上に設ける前記固定
軸の内端に盲穴の受け口を設け、その受け口に軸受の外
輪を嵌め、第2回転体の回転中心軸を軸受内端に取付け
て前記外輪を固定し、軸受と受け口の奥端との間に潤滑
剤の封入空間を生じさせる。
【0008】
【作用】第1回転体が回転して軸受に遠心力が作用する
と軸受中の潤滑剤が流出しようとするが、本発明の構造
では、流出方向前方に潤滑剤の封入空間が控えており、
そこから先は流出経路が完全に断たれているため流出が
起こらない。
と軸受中の潤滑剤が流出しようとするが、本発明の構造
では、流出方向前方に潤滑剤の封入空間が控えており、
そこから先は流出経路が完全に断たれているため流出が
起こらない。
【0009】なお、封入空間内の潤滑剤の残存量次第で
はその空間部までの流出があり得る。しかし、ここに流
入した潤滑剤は重力の影響で軸受中に自然還流し、従っ
て、遠心力の影響は完全に排除され、潤滑機能が長期に
わたって維持される。
はその空間部までの流出があり得る。しかし、ここに流
入した潤滑剤は重力の影響で軸受中に自然還流し、従っ
て、遠心力の影響は完全に排除され、潤滑機能が長期に
わたって維持される。
【0010】
【実施例】図1に本発明の軸受支持構造の基本構成を示
す。図の1は線Cを中心にして回転する第1回転体、2
は第1回転体1上に設ける第2回転体、3は第2回転体
用の軸受、5は第1回転体1上にブラケット4等で支持
して設ける固定軸である。
す。図の1は線Cを中心にして回転する第1回転体、2
は第1回転体1上に設ける第2回転体、3は第2回転体
用の軸受、5は第1回転体1上にブラケット4等で支持
して設ける固定軸である。
【0011】この固定軸5は、ここでは第1回転体1の
半径方向に向けて水平配置にしたが、これに限定される
ものではない。この固定軸5の向きを第1回転体1の回
転による遠心力で軸受3中の潤滑剤(図はグリース7)
が軸受の内外輪間から抜け出る方向に定めてあれば本発
明を有効に適用できる。
半径方向に向けて水平配置にしたが、これに限定される
ものではない。この固定軸5の向きを第1回転体1の回
転による遠心力で軸受3中の潤滑剤(図はグリース7)
が軸受の内外輪間から抜け出る方向に定めてあれば本発
明を有効に適用できる。
【0012】本発明では、この固定軸5の内端に盲穴の
受け口8を設け、軸受3の外輪3aをその受け口8に挿
入して固定軸5に固定する。そして、内輪3bに第2回
転体2の回転中心軸を挿入して固定し、この回転中心軸
と軸受3とで受け口8の入口側を塞ぐ。これにより、受
け口8の奥端側にグリース7の封入空間9が生じ、この
空間が遠心力の作用方向前方にあるため、軸受3中のグ
リースの流出が確実に防止される。
受け口8を設け、軸受3の外輪3aをその受け口8に挿
入して固定軸5に固定する。そして、内輪3bに第2回
転体2の回転中心軸を挿入して固定し、この回転中心軸
と軸受3とで受け口8の入口側を塞ぐ。これにより、受
け口8の奥端側にグリース7の封入空間9が生じ、この
空間が遠心力の作用方向前方にあるため、軸受3中のグ
リースの流出が確実に防止される。
【0013】図2は、本発明を金属線巻取用コイラーに
設けるガイドローラに適用したものである。このガイド
ローラ10は、軸受3を2個並列に配置したこと、固定
軸5の内端に軸受3の押え金具11を取付けたこと、こ
の押え金の内径側に遠心力作用方向とは反対方向へのグ
リース流出を止めるシール12を付けたこと、第2回転
体2となるV溝付きローラを別加工した回転中心軸にボ
ルト止めしたことなどが図1と相違しているが、基本的
な構成には差が無い。
設けるガイドローラに適用したものである。このガイド
ローラ10は、軸受3を2個並列に配置したこと、固定
軸5の内端に軸受3の押え金具11を取付けたこと、こ
の押え金の内径側に遠心力作用方向とは反対方向へのグ
リース流出を止めるシール12を付けたこと、第2回転
体2となるV溝付きローラを別加工した回転中心軸にボ
ルト止めしたことなどが図1と相違しているが、基本的
な構成には差が無い。
【0014】この図2のガイドローラ10と、軸受3の
内輪を固定軸5に固定し、V溝付きローラを軸受3の外
輪で受けて固定軸5とV溝付きローラとの間をシールで
封止した従来構造のガイドローラを前述のコイラーに装
着して潤滑機能の維持性能を比較した。
内輪を固定軸5に固定し、V溝付きローラを軸受3の外
輪で受けて固定軸5とV溝付きローラとの間をシールで
封止した従来構造のガイドローラを前述のコイラーに装
着して潤滑機能の維持性能を比較した。
【0015】その実験データを表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】この実験結果から判るように、本発明の構
造は第2回転体用軸受の潤滑機能の保持に極めて有用で
ある。
造は第2回転体用軸受の潤滑機能の保持に極めて有用で
ある。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の軸受支持
構造によれば、軸受中の潤滑剤の遠心力による流出を確
実に止めることができ、回転体上軸受の焼付き防止、潤
滑剤の補給回数削減による手間の削減、機械の稼働率向
上等に貢献できる。
構造によれば、軸受中の潤滑剤の遠心力による流出を確
実に止めることができ、回転体上軸受の焼付き防止、潤
滑剤の補給回数削減による手間の削減、機械の稼働率向
上等に貢献できる。
【図1】本発明の軸受支持構造の基本構成を示す断面図
【図2】同上の構造のガイドローラへの適用例を示す断
面図
面図
【図3】第1回転体と第2回転体の位置関係の一例を示
す斜視図
す斜視図
【図4】従来の軸受支持構造の基本構成を示す断面図
1 第1回転体 2 第2回転体 3 軸受 4 ブラケット 5 固定軸 6 シール 7 グリース 8 受け口 9 グリース封入空間 10 ガイドローラ 11 押え金具 12 シール
Claims (1)
- 【請求項1】 第1回転体の回転中心周りを公転しなが
ら自転する第2回転体を具備し、この第2回転体用の軸
受を、第1回転体上に設けた固定軸の内端で遠心力によ
る潤滑剤の飛散方向に向けて支持する回転体上軸受の支
持構造において、前記固定軸の内端に盲穴の受け口を設
け、その受け口に軸受の外輪を嵌め、第2回転体の回転
中心軸を軸受の内輪に取付けて前記外輪を固定し、軸受
と受け口の奥端との間に潤滑剤の封入空間を生じさせる
ことを特徴とする回転体上軸受の支持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16357994A JPH0828578A (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 回転体上軸受の支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16357994A JPH0828578A (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 回転体上軸受の支持構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0828578A true JPH0828578A (ja) | 1996-02-02 |
Family
ID=15776596
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16357994A Pending JPH0828578A (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 回転体上軸受の支持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0828578A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100623488B1 (ko) * | 2005-02-18 | 2006-09-14 | 마병익 | 산업 및 사진기기용 조절부 윤활제 유압 공급장치 |
US8167495B2 (en) * | 2008-03-12 | 2012-05-01 | Siemens Aktiengesellschaft | Device comprising a support structure and a rotating shaft and wind turbine |
CN107617517A (zh) * | 2017-11-10 | 2018-01-23 | 广州富森环保科技股份有限公司 | 一种高润滑度的高压水射流用旋转体 |
-
1994
- 1994-07-15 JP JP16357994A patent/JPH0828578A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100623488B1 (ko) * | 2005-02-18 | 2006-09-14 | 마병익 | 산업 및 사진기기용 조절부 윤활제 유압 공급장치 |
US8167495B2 (en) * | 2008-03-12 | 2012-05-01 | Siemens Aktiengesellschaft | Device comprising a support structure and a rotating shaft and wind turbine |
CN107617517A (zh) * | 2017-11-10 | 2018-01-23 | 广州富森环保科技股份有限公司 | 一种高润滑度的高压水射流用旋转体 |
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