JPH08285679A - 回転体振動監視装置 - Google Patents

回転体振動監視装置

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JPH08285679A
JPH08285679A JP9355095A JP9355095A JPH08285679A JP H08285679 A JPH08285679 A JP H08285679A JP 9355095 A JP9355095 A JP 9355095A JP 9355095 A JP9355095 A JP 9355095A JP H08285679 A JPH08285679 A JP H08285679A
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vibration
behavior
vibration displacement
diagram
monitoring
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JP9355095A
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Yoshiyuki Takahashi
義幸 高橋
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転機械における回転体の回転軸の振動を正
確に監視することのできる回転体振動監視装置を提供す
る。 【構成】 回転軸の振動変位を検出する振動変位検出手
段(11)と、この振動変位から軸中心1回転の振動変
位の挙動を示す振動変位挙動線図を作成する振動変位挙
動線図作成手段と、振動変位挙動線図の中心位置を算出
する中心位置算出手段と、中心位置までの相対変位を算
出する相対変位算出手段と、相対変位の履歴を示す相対
変位履歴図を作成する相対変位履歴図作成手段と、相対
変位の履歴図と、振動変位挙動線図とを合成して監視画
面を作成する監視画面作成手段と、運転状態の状態区分
を判定する運転状態判定手段と、作成された監視画面の
うち、状態区分に対応する監視画面を選択する監視画面
選択手段と、監視画面を報知する報知手段とを具備した
回転体振動監視装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転体振動監視装置に
係わり、特に、蒸気タービン、ガスタービン、発電機等
の大型回転機械の異常を監視する回転体振動監視装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】蒸気タービン、ガスタービン、発電機、
コンプレッサ、ブロア、ポンプ等の大型の回転機械の異
常の有無を監視する場合にもっとも普遍的な方法は、振
動を監視する方法であり、時間−振動グラフ(T−V線
図)、回転数−振動グラフ(S−V線図)による単純な
振動監視から、振動スペクトル線図、トラッキング線図
による振動解析まで、各分野において様々な方法が広く
用いられている。
【0003】近年、計算機本体機能の高度化や、周辺技
術の発展に伴い、回転体の振動をオンラインで計測し、
データを計算機で処理して表示装置に表示する回転体監
視装置が普及している。
【0004】図12は、従来の回転体振動監視装置の構
成を示す図である。タービン・発電機等の回転機械1に
おけるタービン軸の振動振幅は、振動データ採取手段2
により採取される。また、負荷、回転数、潤滑油温度、
圧力などの振動に関係する各種のプロセス状態値がプロ
セスデータ採取手段3により採取される。
【0005】これら振動データ採取手段2及びプロセス
データ採取手段3により得られた各データは、監視画面
表示手段4により線図化され、CRT等の表示装置5に
より表示される。
【0006】図13(a)〜(e)は、この表示装置5
の表示に使用される監視画面の例を示す図である。図1
3(a)は、回転数と振幅との関係を表した回転数−振
幅線図(S−V線図)であり、(b)は、振幅と位相と
を極座標に表したもので、ポーラル線図と呼ばれる。こ
れらの監視画面は、特に、回転軸の回転上昇中の振動を
監視するのに有効である。
【0007】図13(c)は、時間と振幅の関係を表し
た時間−振幅(T−V線図)であり、これは一定回転
数、一定負荷の時の振動を監視するのに有効である。
(d)は、振動の周波数分析結果をグラフ化したスペク
トル線図であり、(e)は、軸中心の1回転の挙動を表
すリサージュ線図であり、いずれも振動状況を詳細に調
べるのに効果的である。
【0008】オペレータは、これらのグラフを回転機械
の運転状態に応じて、監視画面操作卓6を操作すること
により表示装置5の切り替え表示を行い、グラフによる
振動状況の監視、異常の有無の判定を行なう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】回転機械においては、
回転数や負荷などによって回転体の回転軸の振動の状態
が変化する。従って、回転機械における回転体の回転軸
の振動監視を効果的に行なうためには、適切な監視グラ
フを用いる必要がある。
【0010】また、振動の異常の有無が回転機械の運転
に与える影響が大きいことから、これまでの主流であっ
たT−V線図、S−V線図による振動振幅値の絶対値の
監視に加え、スペクトル線図やリサージュ線図などよる
振動状況の監視が盛んに行われてきている。
【0011】さらに、振動検出のセンシング技術の向上
により、これまでの振動加速度検出や振動速度検出か
ら、振動変位検出による方法が用いられている。例え
ば、コンバインドサイクル発電プラント等のように起動
・停止が頻繁に行われる回転機械では、非接触変位計に
よるX−Yの2方向による振動検出が行なわれてきてい
る。
【0012】スペクトル線図、リサージュ線図による振
動状況を監視する場合においては、グラフの特殊性から
大量のデータを必要とする。その為、ある計測タイミン
グ、例えば、周期Tのタイミングで、または、回転数m
の間隔のタイミング等で測定したデータに対してのみ振
動監視が行なわる。
【0013】従って、その瞬間々々のグラフを表示する
ことしかできず、タイミングによっては異常兆候の検出
を逃がしてしまうという問題があった。また、リサージ
ュ線図による振動監視は、最近になってその有効性が認
められてきているが、軸中心の1回転の挙動が連続的な
ものか、突発的なものか、どの位置を中心としてその挙
動が描かれているのか、隣接する軸受での挙動はどのよ
うな状態か、さらに、パワートレイン軸系全体として軸
中心位置および挙動はどういう状況か等の系統的な分
析、プラントに即した分析がなされていない。
【0014】さらに、T−V線図、S−V線図等では、
振幅値の絶対値で正常/異常の判定が可能であるが、リ
サージュ線図ではこのような直感的な監視ができない。
従って、オペレータに対して監視の判断材料が必要にな
ってくる。
【0015】例えば、現在のリサージュ線図が正常状態
におけるリサージュ線図とどのように違うのか、軸受油
温度、軸受油圧等のプロセス値との相関はどうか等であ
る。さらに、回転機械の起動時における回転軸7は、図
14に示すように、軸受部分8に接した状態にあり、従
来のリサージュ線図のみの監視画面においては、運転状
態によって変化する軸受から回転軸の中心位置までの相
対変位を監視することができず、その結果、回転体の振
動を正確に監視することができなかった。
【0016】さらに、現在の監視画面のグラフ、例え
ば、時間基準のグラフ、回転数基準のグラフが、回転機
械の運転状態にあったものか、といったオペレータを支
援する情報が必要になる。
【0017】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、回転機械における回転体の回転軸の振動を正確
に監視することのできる回転体振動監視装置を提供する
ことを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】従って、まず、上記目的
を達成するために請求項1に係る発明は、監視対象とな
る回転機械における回転体の回転軸に直交する面内にお
ける2方向の前記回転軸の振動変位を検出する振動変位
検出手段と、前記振動変位検出手段により検出された前
記回転軸の2方向の振動変位から前記回転軸の軸中心1
回転の振動変位の挙動を示す振動変位挙動線図を作成す
る振動変位挙動線図作成手段と、前記振動変位挙動線図
作成手段により作成された振動変位挙動線図の中心位置
を算出する中心位置算出手段と、前記回転軸の軸受から
前記中心位置算出手段により算出された中心位置までの
相対変位を算出する相対変位算出手段と、前記相対変位
算出手段により算出された相対変位の履歴を示す相対変
位履歴図を作成する相対変位履歴図作成手段と、前記相
対変位履歴図作成手段により作成された相対変位の履歴
図と、前記振動変位挙動線図作成手段により作成された
振動変位挙動線図とを合成して監視画面を作成する監視
画面作成手段と、前記回転機械における回転体の回転軸
の振動に関係する各種のプロセスデータを検出するプロ
セスデータ検出手段と、前記プロセスデータ検出手段に
より検出されたプロセスデータに基づいて、前記回転機
械の運転状態の状態区分を判定する運転状態判定手段
と、前記監視画面作成手段により作成された監視画面の
うち、前記運転状態判定手段により判定された状態区分
に対応する監視画面を選択する監視画面選択手段と、前
記監視画面選択手段により選択された監視画面を報知す
る報知手段とを具備した回転体振動監視装置である。
【0019】また、請求項2に係る発明は、監視対象と
なる回転機械における回転体の回転軸に直交する面内に
おける2方向の前記回転軸の振動変位を検出する振動変
位検出手段と、前記回転機械の回転軸の振動に関係する
各種のプロセスデータを検出するプロセスデータ検出手
段と、前記プロセスデータ検出手段により検出されたプ
ロセスデータに基づいて、前記回転機械の運転状態の状
態区分を判定する運転状態判定手段と、前記振動変位検
出手段により検出された振動変位から前記運転状態判定
手段により判定された状態区分に対応する前記回転機械
の回転軸の振動を監視するのに最適な振動変位の挙動が
表示された監視画面を作成する最適監視画面作成手段
と、前記最適監視画面作成手段により作成された監視画
面を報知する報知手段とを具備した回転体振動監視装置
である。
【0020】さらに、請求項3に係る発明は、請求項2
記載の回転体振動監視装置において、前記最適監視画面
作成手段は、前記振動変位検出手段により検出された複
数回転分の振動変位に対してフィルタリングを行なうた
めの条件を格納するフィルタリング条件格納手段と、前
記フィルタリング条件格納手段に格納されたフィルタリ
ング条件に基づいて、前記振動変位検出手段により検出
された複数回転分の振動変位に対してフィルタリングを
行なうフィルタリング手段と、前記フィルタリング手段
によりフィルタリングされた複数回転分の振動変位のう
ち、前記運転状態判定手段により判定された運転状態の
状態区分に対応する前記回転機械の回転軸の振動を監視
するのに最適な前記回転軸の複数回転分の振動変位の挙
動が表示された監視画面を作成する振動変位挙動監視画
面作成手段とを具備した回転体振動監視装置である。
【0021】さらに、請求項4に係る発明は、請求項2
記載の回転体振動監視装置において、前記最適監視画面
作成手段は、前記回転体の回転軸の基準位置を記憶する
基準位置記憶手段と、前記基準位置記憶手段に記憶され
た回転軸の基準位置に基づいて、前記振動変位検出手段
により検出された振動変位から前記回転軸を中心とした
1回転の振動変位の挙動線図を作成する振動変位挙動線
図作成手段と、前記回転機械の各運転状態の状態区分
と、この各運転状態の状態区分に対応する前記回転軸を
中心とした振動変位の基準挙動線図の線図番号との関係
を示す情報を記憶する線図番号情報記憶手段と、前記線
図番号情報記憶手段に記憶された情報に基づいて、前記
運転状態判定手段にて判定された前記回転機械の現在の
運転状態の状態区分に対応する基準挙動線図の線図番号
を選択する線図番号選択手段と、各運転状態の状態区分
に対応する前記回転軸を中心とした基準となる振動変位
の基準挙動線図を記憶する基準挙動線図記憶手段と、前
記線図番号選択手段により選択された線図番号に対応す
る前記基準挙動線図記憶手段に記憶された振動変位の基
準挙動線図と、前記振動変位挙動線図作成手段にて作成
された前記回転軸を中心とした1回転の振動変位の挙動
線図とを合成して、前記回転機械の回転軸の振動を監視
するのに最適な振動変位の基準挙動線図が表示された監
視画面を作成する基準挙動データ監視画面作成手段とを
具備した回転体振動監視装置である。
【0022】さらに、請求項5に係る発明は、請求項2
記載の回転体振動監視装置において、前記最適監視画面
作成手段は、前記回転機械における各回転軸の基準位置
を記憶する基準位置記憶手段と、前記基準位置記憶手段
に記憶された前記各回転軸の基準位置に基づいて、前記
振動変位検出手段により検出された前記各回転軸の振動
変位から前記各回転軸を中心とした1回転の振動変位の
挙動線図を作成する挙動線図作成手段と、前記回転機械
の各回転軸の運転状態の状態区分と、この状態区分に対
応して表示される各回転軸の軸受の軸受番号との関係を
示す情報を記憶する表示軸受選択条件記憶手段と、前記
表示軸受選択条件記憶手段に記憶された情報に基づい
て、前記運転状態判定手段にて判定された運転状態の状
態区分に対応する現在表示すべき回転軸の軸受の軸受番
号を選択する表示軸受選択手段と、前記回転機械の各回
転軸の軸受の表示画面を記憶する軸受表示画面記憶手段
と、前記表示軸受選択手段により選択された軸受番号に
対応する前記軸受表示画面記憶手段に記憶された軸受の
表示画面と、前記挙動線図作成手段により作成された前
記回転軸を中心とした1回転の振動変位の挙動線図とを
合成して、前記回転機械の回転軸の振動を監視するのに
最適な回転軸の軸受と、この軸受における回転軸の振動
変位が表示された監視画面を作成する軸受表示監視画面
作成手段とを具備した回転体振動監視装置である。
【0023】さらに、請求項6に係る発明は、請求項2
記載の回転体振動監視装置において、前記最適監視画面
作成手段は、前記回転機械における各回転軸の基準位置
を記憶する基準位置記憶手段と、前記基準位置記憶手段
に記憶された各回転軸の基準位置に基づいて、前記振動
変位検出手段により検出された前記各回転軸の振動変位
から前記各回転軸を中心とした1回転の振動変位の挙動
線図を作成する挙動線図作成手段と、前記挙動線図作成
手段にて作成された前記各回転軸の挙動線図を全て収集
する挙動データ収集手段と、予め定義された回転機械プ
ラントのプラントモデルの表示画面を記憶するプラント
定義データ記憶手段と、前記プラント定義データ記憶手
段に記憶された回転機械プラントの表示画面のうち、前
記運転状態判定手段にて判定された運転状態の状態区分
に対応する回転機械プラントのプラントモデルの表示画
面を選択するプラントモデル選択手段と、前記挙動デー
タ収集手段にて収集された前記各回転軸の挙動線図と、
前記プラントモデル選択手段にて選択された回転機械プ
ラントのプラントモデルの表示画面とを合成して、前記
回転機械の各回転軸の振動を監視するのに最適な回転機
械プラントモデルの各回転軸に振動変位の挙動線図が表
示された監視画面を作成するプラントモデル監視画面作
成手段とを具備した回転体振動監視装置である。
【0024】さらに、請求項7に係る発明は、請求項2
記載の回転体振動監視装置において、前記最適監視画面
作成手段は、前記回転機械における回転軸の基準位置を
記憶する基準位置記憶手段と、前記基準位置記憶手段に
記憶された回転軸の基準位置に基づいて、前記振動変位
検出手段により検出された各回転軸の振動変位から前記
回転軸を中心とした1回転の振動変位の挙動データを作
成する挙動線図作成手段と、前記プロセスデータ検出手
段にて検出されたプロセスデータのうち、前記回転軸の
振動変位に特に影響を与えるプロセスデータを選択する
プロセスデータ選択手段と、前記プロセスデータ選択手
段により選択されたプロセスデータを記憶する選択プロ
セスデータ記憶手段と、前記挙動線図作成手段により作
成された挙動線図のうち、前記運転状態判定手段により
判定された運転状態の状態区分に対応する挙動線図と前
記選択プロセスデータ記憶手段に記憶されたプロセスデ
ータとから前記回転機械の回転軸の振動を監視するのに
最適なプロセスデータ及び振動変位の挙動線図が表示さ
れた監視画面を作成するプロセスデータ表示監視画面作
成手段とを具備した回転体振動監視装置である。
【0025】
【作用】請求項1に係る発明は、監視画面作成手段によ
り相対変位履歴図作成手段により作成された相対変位の
履歴図と、振動変位挙動線図作成手段により作成された
振動変位挙動線図とを合成して監視画面を作成し、監視
画面選択手段により監視画面作成手段により作成された
監視画面のうち、運転状態判定手段により判定された状
態区分に対応する監視画面を選択し、報知手段により監
視画面選択手段により選択された監視画面を報知するの
で、オペレータが回転機械における回転体の回転軸の振
動変位の挙動及び相対変位を正確に監視することができ
る。
【0026】請求項2に係る発明は、最適監視画面作成
手段により振動変位検出手段により検出された振動変位
から運転状態判定手段により判定された状態区分に対応
する回転機械の回転軸の振動を監視するのに最適な振動
変位の挙動が表示された監視画面を作成し、報知手段に
より最適監視画面作成手段により作成された監視画面を
報知するので、回転軸の振動変位が複雑に関係する回転
機械の回転体の変化状態を正確に監視することができ
る。
【0027】請求項3に係る発明は、フィルタリング手
段によりフィルタリング条件格納手段に格納されたフィ
ルタリング条件に基づいて、振動変位検出手段により検
出された複数回転分の振動変位に対してフィルタリング
を行ない、振動変位挙動監視画面作成手段によりフィル
タリング手段によりフィルタリングされた複数回転分の
振動変位のうち、運転状態判定手段により判定された運
転状態の状態区分に対応する回転機械の回転軸の振動を
監視するのに最適な回転軸の複数回転分の振動変位の挙
動が表示された監視画面を作成するので、1回転分では
掴むことのできない軸中心の振動変位の挙動を的確に把
握することができる。
【0028】請求項4に係る発明は、基準挙動データ監
視画面作成手段により線図番号選択手段により選択され
た線図番号に対応する基準挙動線図記憶手段に記憶され
た振動変位の基準挙動線図と、振動変位挙動線図作成手
段にて作成された回転軸を中心とした1回転の振動変位
の挙動線図とを合成して、回転機械の回転軸の振動を監
視するのに最適な振動変位の基準挙動線図が表示された
監視画面を作成し、、報知手段によりこの作成された監
視画面を報知するので、軸中心挙動の持つ意味が余り解
らない比較的経験の浅いオペレータであっても回転機械
の回転軸の振動を容易に監視することができる。
【0029】請求項5に係る発明は、軸受表示監視画面
作成手段により表示軸受選択手段により選択された軸受
番号に対応する軸受表示画面記憶手段に記憶された軸受
の表示画面と、挙動線図作成手段により作成された回転
軸を中心とした1回転の振動変位の挙動線図とを合成し
て、回転機械の回転軸の振動を監視するのに最適な回転
軸の軸受と、この軸受における回転軸の振動変位が表示
された監視画面を作成し、報知手段によりこの作成され
た監視画面を報知するので、オペレータの監視画面の切
り替えの負担を軽減することができ、且つ着目する軸受
を優先的に表示することで監視もれをなくすことができ
る。
【0030】請求項6に係る発明は、プラントモデル監
視画面作成手段により挙動データ収集手段にて収集され
た各回転軸の挙動線図と、プラントモデル選択手段にて
選択された回転機械プラントのプラントモデルの表示画
面とを合成して、回転機械の各回転軸の振動を監視する
のに最適な回転機械プラントモデルの各回転軸に振動変
位の挙動線図が表示された監視画面を作成し、報知手段
によりこの作成された監視画面を報知するので、監視対
象となる回転機械が全体としてどのような挙動を描いて
振動しているかを監視することができる。
【0031】請求項7に係る発明は、プロセスデータ表
示監視画面作成手段により挙動線図作成手段により作成
された挙動線図のうち、運転状態判定手段により判定さ
れた運転状態の状態区分に対応する挙動線図と選択プロ
セスデータ記憶手段に記憶されたプロセスデータとから
回転機械の回転軸の振動を監視するのに最適なプロセス
データ及び振動変位の挙動線図が表示された監視画面を
作成し、報知手段によりこの作成された監視画面を報知
するので、オペレータが監視画面に表示されたプロセス
データを参照することで、容易にその原因を見つけるこ
とができる。
【0032】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。 <第1の実施例>図1は、本発明の第1の実施例に係る
回転体振動監視装置の構成を示す図である。なお、図1
2と同一部分には、同一符号を付して説明する。
【0033】以下、本実施例の回転体振動監視装置の各
構成要件について説明する。振動データ採取手段11
は、タービン・発電機等に代表される運転中の回転機械
1の回転体の各回転軸に直交する面内における2方向の
振動変位を示す振動変位アナログデータを採取する。
【0034】高速A/D変換手段12は、振動データ採
取手段11により採取された回転機械1の2方向の振動
変位アナログデータを、同一タイミングでサンプリング
してデジタルデータに変換する。
【0035】相対変位基準位置保存ファイル13は、回
転機械1における回転体の回転軸の基準位置を記憶す
る。入力データ加工合成手段14は、相対変位基準位置
保存ファイル13に記憶された回転軸の基準位置に基づ
いて、高速A/D変換手段12により変換された振動変
位デジタルデータから回転機械における回転体の回転軸
を中心とした1回転の振動変位を示す振動変位挙動線図
を作成する。
【0036】また、入力データ加工合成手段14は、こ
の作成された振動変位挙動線図の中心位置を算出し、回
転軸の軸受から算出された中心位置までの相対変位を算
出する。そして、算出された相対変位の履歴を示す相対
変位履歴図を作成し、この作成された相対変位履歴図と
振動変位挙動線図を合成して監視画面を作成する。
【0037】プロセスデータ採取手段15は、回転機械
1の負荷、回転数、潤滑油温度、圧力等の回転機械1の
回転体の回転軸の振動に関係する各種のプロセスデータ
を採取する。
【0038】運転状態判定手段16は、プロセスデータ
採取手段15により採取されたプロセスデータに基づい
て、回転機械1の運転状態が予め定められた状態区分の
うち、どの運転状態に属するかを判定し、この判定され
た運転状態に基づいて、表示グラフの表示形態を時間基
準とするか回転数基準とするかを判定する。
【0039】監視画面選択手段17は、入力データ加工
合成手段14により作成された監視画面のうち、運転状
態判定手段16により判定された状態区分に対応する監
視画面を選択する。
【0040】操作卓18は、表示装置19に表示される
監視画面を切り替えるためのものである。表示装置19
は、監視画面選択手段17により作成された監視画面を
表示する。
【0041】次に、上述の如く構成した回転体振動監視
装置の動作について説明する。まず、振動データ採取手
段11により、運転中の回転機械1の回転体の各回転軸
の2方向の振動変位を示す振動変位アナログデータが採
取される。
【0042】振動データ採取手段11により採取された
回転機械1の振動変位アナログデータは高速A/D変換
手段12により、同一タイミングでサンプリングされて
デジタルデータに変換される。
【0043】次に、入力データ加工合成手段14によ
り、相対変位基準位置保存ファイル13に記憶された回
転軸の基準位置に基づいて、高速A/D変換手段12に
より変換された振動変位デジタルデータから回転機械に
おける回転体の回転軸を中心とした1回転の振動変位を
示す振動変位挙動線図を作成する。
【0044】また、入力データ加工合成手段14によ
り、この作成された振動変位挙動線図の中心位置を算出
し、回転軸の軸受から算出された中心位置までの相対変
位を算出する。そして、算出された相対変位の履歴を示
す相対変位履歴図を作成し、この作成された相対変位履
歴図と振動変位挙動線図を合成して監視画面を作成す
る。
【0045】そして、監視画面選択手段19により、運
転状態判定手段により判定された状態区分に対応する監
視画面が選択され、この選択された監視画面が表示装置
19に表示される。
【0046】この結果、図2に示すように、表示装置1
9に、監視画面選択手段17により作成された振動変位
データの軸中心1回転の挙動及び相対変位の履歴が表示
される。なお、図2は、回転機械における回転体の回転
軸両端の挙動を示す監視画面である。
【0047】従って、本実施例の回転体振動監視装置に
よれば、監視画面選択手段17が運転状態判定手段16
により判定された運転状態に基づいて、振動変位の挙動
及び相対変位の挙動が合成された監視画面を作成し、こ
の作成された監視画面が表示装置19に表示されるの
で、回転機械における回転軸の回転数が上昇する場合等
のように、軸中心の挙動や軸心変位が複雑に関係する回
転機械の回転体の実際の変化状態及び回転軸の中心の挙
動を監視画面上に表示することができ、その結果、オペ
レータが回転機械の振動を正確に監視することができ
る。
【0048】また、起動・停止や回転変化が頻繁に行わ
れる回転機械おいても、同様に、回転機械の振動を正確
に監視することができる。 <第2の実施例>図3は、本発明の第2の実施例に係る
回転体振動監視装置の構成を示す図である。なお、図1
と同一部分には、同一符号を付し、その説明を省略し、
ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0049】以下、本実施例の回転体振動監視装置の各
構成要件について説明する。なお、入力データ数値処理
条件ファイル22、入力データ数値処理手段23、監視
画面作成手段24は、請求項2記載の最適監視画面作成
手段を構成する。
【0050】高速A/D変換連続入力手段21は、振動
データ採取手段11により採取された回転機械1の回転
軸の複数回転分の振動変位アナログデータを、一度の計
測において連続して振動変位デジタルデータに高速にA
/D変換する。
【0051】入力データ数値処理条件ファイル22は、
高速A/D変換連続入力手段21により出力された回転
軸の複数回転分の振動変位デジタルデータに対し、平均
化、数値処理化等のフィルタリングを行なうためのフィ
ルタリング条件を格納する。
【0052】入力データ数値処理手段23は、入力デー
タ数値処理条件ファイル22に格納されたフィルタリン
グ条件に基づいて、高速A/D変換連続入力手段21か
ら出力される複数回転分の振動変位デジタルデータに対
して、1回転分毎又は数回転分毎等のように、複数回転
分の軸中心変位に対し、算術平均の算出、前後数点での
平均化等の数値化処理によるフィルタリングを行なう。
【0053】監視画面作成手段24は、入力データ数値
処理手段23によりフィルタリングされた複数回転分の
振動変位のうち、運転状態判定手段16により判定され
た運転状態の状態区分に対応する回転機械の回転軸の振
動を監視するのに最適な回転軸の複数回転分の振動変位
の挙動が表示された監視監視画面を作成する。
【0054】表示装置25は、監視画面作成手段24に
より作成された軸心複数回転分の振動変位が監視画面を
表示する。次に、上述の如く構成した回転体振動監視装
置の動作について説明する。
【0055】まず、振動データ採取手段11により、運
転中の回転機械1の回転体の各回転軸の2方向の振動変
位を示す振動変位アナログデータが採取される。振動デ
ータ採取手段11により採取された回転機械1の回転軸
の複数回転分の振動変位アナログデータは、高速A/D
変換連続入力手段21により、一度の計測において連続
して振動変位デジタルデータに高速にA/D変換され
る。
【0056】高速A/D変換連続入力手段21から出力
される複数回転分の振動変位デジタルデータは、入力デ
ータ数値処理手段23により、入力データ数値処理条件
ファイル22に格納されたフィルタリング条件に基づい
て、1回転分毎又は数回転分毎等のように、複数回転分
の軸中心変位に対し、算術平均の算出、前後数点での平
均化等の数値化処理によるフィルタリングが行なわれ
る。
【0057】次に、監視画面作成手段24によって、入
力データ数値処理手段23によりフィルタリングされた
複数回転分の振動変位のうち、運転状態判定手段16に
より判定された運転状態の状態区分に対応する回転機械
の回転軸の振動を監視するのに最適な回転軸の複数回転
分の振動変位の挙動が表示された監視監視画面が作成さ
れる。
【0058】そして、表示装置25に、図4に示すよう
に監視画面作成手段24により作成された軸心複数回転
分の振動変位の挙動が表示される。なお、図4は、回転
機械における回転軸の両端部の挙動を示す監視画面であ
る。
【0059】従って、本実施例の回転体振動監視装置に
よれば、監視画面作成手段24により複数回転分の振動
変位の挙動を示す監視画面が作成され、この複数回転分
の振動変位の挙動を示す監視画面が表示装置25に表示
されるので、1回転分では掴むことのできない軸中心の
振動変位の挙動を的確に把握することができる。
【0060】また、入力データ数値処理手段23によ
り、高速A/D変換連続入力手段から出力される複数回
転分の振動変位デジタルデータに対してフィルタリング
を行なうので、振動変位デジタルデータに含まれる高周
波ノイズを除去したり、回転軸の振動変位の挙動に含ま
れる回転周期成分や回転の倍数成分の検出が容易に行な
うことができ、これによりオペレータが回転機械の振動
を容易に監視することができる。 <第3の実施例>図5は、本発明の第3の実施例に係る
回転体振動監視装置の構成を示す図である。なお、図1
と同一部分には、同一符号を付し、その説明を省略し、
ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0061】以下、本実施例の回転体振動監視装置の各
構成要件について説明する。なお、基準位置保存ファイ
ル32、入力データ加工合成手段33、重合せデータ選
択情報ファイル34、重合せデータ選択手段35、重合
せデータ保存ファイル36、監視面作成手段37は、請
求項2 記載の最適監視画面作成手段に該当する。
【0062】高速A/D変換手段31は、振動データ採
取手段11により採取された回転機械1の振動変位アナ
ログデータを、同一タイミングでサンプリングしてデジ
タルデータに変換する。
【0063】基準位置保存ファイル32は、回転機械1
の回転体の回転軸の基準位置を記憶する。入力データ加
工合成手段33は、基準位置保存ファイル32に記憶さ
れた回転軸の基準位置に基づいて、高速A/D変換手段
31により変換された振動変位デジタルデータから回転
軸を中心とした1回転の振動変位の挙動線図を作成す
る。
【0064】重合せデータ選択情報ファイル34は、回
転機械1の運転状態の状態区分と、この各運転状態の状
態区分に対応する回転軸を中心とした振動変位の基準挙
動線図の線図番号との関係を示す情報を記憶する。
【0065】重合せデータ選択手段35は、重合せデー
タ選択情報ファイル34に格納された運転状態と重ね合
わせデータとの関係を示す情報に基づいて、運転状態判
定手段16にて判定された現在の運転状態の状態区分に
対応する軸心挙動線図の線図番号を選択する。
【0066】重合せデータ保存ファイル36は、各運転
状態の状態区分に対応する前記回転軸を中心とした基準
となる振動変位の基準挙動線図を記憶する。監視画面作
成手段37は、重合せデータ選択手段35により選択さ
れた基準挙動データの線図番号に対応する重合せデータ
保存ファイル36に記憶された振動変位の基準挙動線図
と、入力データ加工合成手段33にて加工された回転軸
を中心とした1回転の振動変位の挙動線図とを合成し
て、回転機械の回転軸の振動を監視するのに最適な振動
変位の基準挙動データが表示された監視画面を作成す
る。
【0067】表示装置38は、監視画面作成手段37に
より作成された現在の運転状態における振動変位の挙動
と、この運転状態に対応する基準となる振動変位の挙動
とが合成された監視画面を表示する。
【0068】次に、上述の如く構成した回転体振動監視
装置の動作について説明する。まず、高速A/D変換手
段31により、振動データ採取手段11により採取され
た回転機械1の振動変位アナログデータが、同一タイミ
ングでサンプリングされてデジタルデータに変換され
る。
【0069】高速A/D変換手段31により変換された
振動変位デジタルデータは、入力データ加工合成手段3
3により、基準位置保存ファイル32に記憶された回転
軸の基準位置に基づいて、回転軸を中心とした1回転の
振動変位の挙動線図に加工される。
【0070】一方、重合せデータ選択手段35により、
重合せデータ選択情報ファイル34に格納された運転状
態と重ね合わせデータとの関係を示す情報に基づいて、
運転状態判定手段16にて判定された現在の運転状態の
状態区分に対応する軸心挙動線図の線図番号が選択され
る。
【0071】次に、監視画面作成手段37により、重合
せデータ選択手段35により選択された基準挙動線図の
線図番号に対応する重合せデータ保存ファイル36に記
憶された振動変位の基準挙動線図と、入力データ加工合
成手段33にて加工された回転軸を中心とした1回転の
振動変位の挙動線図とが合成され、回転機械の回転軸の
振動を監視するのに最適な振動変位の基準挙動線図が表
示された監視画面が作成される。
【0072】そして、表示装置38に、図6に示すよう
に、監視画面作成手段37により作成された現在の運転
状態における振動変位の挙動(実線)と、この運転状態
に対応する基準となる振動変位の挙動(波線)とが合成
された監視画面が表示される。なお、図6は、回転機械
における回転軸両端部の挙動を示す監視画面である。
【0073】従って、本実施例の回転体振動監視装置に
よれば、各運転状態に対応する基準となる挙動変位を示
す監視画面を表示装置38に表示するので、軸中心挙動
の持つ意味が余り分からない比較的経験の浅いオペレー
タであっても回転機械の回転軸の振動を容易に監視する
ことができる。
【0074】また、基準となる挙動グラフを重ね合わせ
て表示することにより、現在の運転状態における回転機
械1の回転軸の振動変位の挙動が正常か否かが一目で解
り、その結果、監視精度を向上させることができる。 <第4の実施例>図7は、本発明の第4の実施例に係る
回転体振動監視装置の構成を示す図である。なお、図1
と同一部分には、同一符号を付し、その説明を省略し、
ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0075】以下、本実施例の回転体振動監視装置の各
構成要件について説明する。なお、基準位置保存ファイ
ル42、入力データ加工合成手段43、表示軸受選択条
件ファイル44、表示軸受選択手段45、軸受データフ
ァイル46、監視画面作成手段47は、請求項3記載の
最適監視画面作成手段に該当する。
【0076】高速A/D変換手段41は、振動データ採
取手段11により採取された回転機械1の振動変位アナ
ログデータを、同一タイミングでサンプリングしてデジ
タルデータに変換する。
【0077】基準位置保存ファイル42は、回転機械1
における回転体の各回転軸の基準位置を記憶する。入力
データ加工合成手段43は、基準位置保存ファイル42
に記憶された各回転軸の基準位置に基づいて、高速A/
D変換手段41により変換された各回転軸の振動変位デ
ジタルデータから各回転軸を中心とした1回転の振動変
位の挙動線図を作成する。
【0078】表示軸受選択条件ファイル44は、各運転
状態毎に予め設定された回転機械1の回転軸の優先順
位、制限値、偏向、回転機械の回転軸の挙動図等の情報
や、回転機械の各回転軸の運転状態の状態区分と、この
運転状態の状態区分に対応して表示される各回転軸の軸
受の軸受番号との関係を示す情報を記憶する。
【0079】表示軸受選択手段45は、表示軸受選択条
件ファイル44に格納されている情報に基づいて、運転
状態判定手段16により判定された現在の運転状態の状
態区分に対応する現在表示すべき回転軸の軸受けの軸受
番号を選択する。
【0080】軸受データファイル46は、回転機械1の
各回転軸の軸受の表示画面を記憶する。監視画面作成手
段47は、表示軸受選択手段45により選択された軸受
番号に対応する軸受データファイル46に記憶された軸
受の表示画面と、入力データ加工合成手段43にて加工
された各回転軸を中心とした1回転の振動変位の挙動線
図とを合成して、回転機械1の回転軸の振動を監視する
のに最適な回転軸の軸受と、この軸受の回転軸の振動変
位が表示された監視画面を作成する。
【0081】表示装置48は、監視画面作成手段47に
より作成された回転機械1の回転軸の軸受と、この軸受
の回転軸の振動変位が表示された監視画面を表示する。
以下、上述の如く構成した回転体振動監視装置の動作に
ついて説明する。
【0082】まず、高速A/D変換手段41により、振
動データ採取手段11により採取された回転機械1の振
動変位アナログデータが、同一タイミングでサンプリン
グされてデジタルデータに変換される。
【0083】高速A/D変換手段41により変換された
振動変位デジタルデータは、入力データ加工合成手段4
3によって、基準位置保存ファイル42に記憶された回
転軸の基準位置に基づいて、回転軸を中心とした1回転
の振動変位の挙動線図に加工される。
【0084】一方、表示軸受選択手段45によって、表
示軸受選択条件ファイル44に格納されている情報に基
づいて、運転状態判定手段16により判定された現在の
運転状態の状態区分に対応する現在表示すべき回転軸の
軸受けの軸受番号が選択される。
【0085】次に、監視画面作成手段47によって、表
示軸受選択手段45により選択された軸受番号に対応す
る軸受データファイル46に記憶された軸受の表示画面
と、入力データ加工合成手段43にて加工された回転軸
を中心とした1回転の振動変位の挙動線図とが合成さ
れ、回転機械1の回転軸の振動を監視するのに最適な回
転軸の軸受と、この軸受の回転軸の振動変位が表示され
た監視画面が作成される。
【0086】そして、表示装置48に、監視画面作成手
段47により作成された回転機械1の回転軸の軸受と、
この軸受の回転軸の振動変位が表示された監視画面が表
示される。
【0087】従って、本実施例の回転体振動監視装置に
よれば、軸受構成の多い原子力発電プラントやコンバイ
ンドサイクル発電プラント等において、自動的に注意す
べき軸受の軸中心挙動のグラフ線図が得られので、回転
軸の振動変位が制限値などから逸脱した軸受においての
軸中心の挙動グラフをリアルタイムで直ちに得ることが
可能である。
【0088】また、表示軸受け選択手段45によって、
運転状態判定手段16にて判定された運転状態に基づい
て、現在表示すべき回転軸の軸受の軸受番号を選択し、
この選択された軸受番号に対応する軸受と、この軸受け
の回転軸の挙動を自動的に表示装置48に表示するの
で、オペレータの監視画面の切り替えの負担を軽減する
ことができ、且つ着目する軸受を優先的に表示すること
で監視もれをなくすことができる。 <第5の実施例>図8は、本発明の第5の実施例に係る
回転体振動監視装置の構成を示す図である。なお、図1
と同一部分には、同一符号を付し、その説明を省略し、
ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0089】以下、本実施例の回転体振動監視装置の各
構成要件について説明する。なお、基準位置保存ファイ
ル52、入力データ加工合成手段53、全軸受データ収
集手段54、プラント定義データファイル55、プラン
トモデル作成手段56、監視画面作成手段57は、請求
項3記載の第2の最適監視画面作成手段を構成する。
【0090】高速A/D変換手段51は、振動データ採
取手段11により採取された回転機械1の各回転軸の振
動変位アナログデータを、同一タイミングでサンプリン
グしてデジタルデータに変換する。
【0091】基準位置保存ファイル52は、回転機械1
の回転体の各回転軸の基準位置を記憶する。入力データ
加工合成手段53は、基準位置保存ファイル52に記憶
された各回転軸の基準位置に基づいて、高速A/D変換
手段51により変換された振動変位デジタルデータから
回転軸を中心とした1回転の振動変位の挙動線図を作成
する。
【0092】全軸受データ収集手段54は、入力データ
加工合成手段53によりsakusei された各回転軸の挙動
線図を全て収集する。プラント定義データファイル55
は、予め定義された回転機械プラントの表示画面を記憶
する。
【0093】プラントモデル作成手段56は、プラント
定義データファイル55に定義された回転機械プラント
の表示画面のうち、運転状態判定手段16にて判定され
た運転状態の状態区分に対応する回転機械プラントのプ
ラントモデルの表示画面を選択する。
【0094】監視画面作成手段57は、全軸受データ収
集手段54にて収集された各回転軸の挙動線図と、プラ
ントモデル作成手段56回転機械プラントのプラントモ
デルとの表示画面を合成して、回転機械の各回転軸の振
動を監視するのに最適な回転機械プラントモデルに各回
転軸の振動変位の挙動が表示された監視画面を作成す
る。
【0095】表示装置58は、監視画面作成手段57に
より作成された回転機械プラントモデルに振動変位挙動
データが表示された監視画面を表示する。以下、上述の
如く構成した回転体振動監視装置の動作について説明す
る。
【0096】まず、高速A/D変換手段51により、振
動変位アナログデータ採取手段11により採取された各
回転軸の振動変位アナログデータが振動変位デジタルデ
ータに変換される。
【0097】高速A/D変換手段51により変換された
各回転軸の振動変位デジタルデータは、入力データ加工
合成手段53によって、基準位置保存ファイル52に記
憶された各回転軸の基準位置に基づいて、各回転軸を中
心とした1回転の振動変位の挙動線図に加工される。
【0098】入力データ加工合成手段53により加工さ
れた各回転軸の挙動線図は、全軸受データ収集手段54
によって全て収集される。一方、プラントモデル作成手
段56によって、プラント定義データファイル55に定
義された回転機械プラントの表示画面のうち、運転状態
判定手段16にて判定された運転状態の状態区分に対応
する回転機械プラントのプラントモデルの表示画面が選
択される。
【0099】次に、監視画面作成手段57によって、全
軸受データ収集手段54にて収集された各回転軸の挙動
線図と、プラントモデル作成手段56にて作成された回
転機械プラントのプラントモデルの表示画面とが合成さ
れ、回転機械の各回転軸の振動を監視するのに最適な回
転機械プラントモデルの各回転軸の振動変位の挙動が表
示された監視画面が作成される。
【0100】そして、表示装置58に、図9に示すよう
に、監視画面作成手段57により作成された回転機械1
のプラントモデルと、回転機械1の各回転軸の振動変位
の挙動が表示された監視画面が表示される。なお、図9
は、回転機械における回転軸両端部の挙動を示す監視画
面である。
【0101】従って、本実施例の回転体振動監視装置に
よれば、監視画面作成手段57によって、プラントモデ
ル作成手段56により作成されたプラントモデルと、回
転機械1の各回転軸の振動変位の挙動とを表す監視画面
を作成し、この監視画面を表示装置58に表示するの
で、監視対象となる回転機械が全体としてどのような挙
動を描いて振動しているかを監視することができる。
【0102】また、パワートレイン軸系において全体的
な振動監視を行なうことができるので、隣あう軸受の挙
動を監視することができ、その結果、各回転軸の挙動が
回転機械に対してどのような影響を与えているかを判断
することができる。
【0103】さらに、監視画面に表示されたプラントモ
デルから特に、注目すべき軸受を見つけだすことも可能
となり、監視精度の向上を図ることができる。 <第6の実施例>図10は、本発明の第6の実施例に係
る回転体振動監視装置の構成を示す図である。なお、図
1と同一部分には、同一符号を付し、その説明を省略
し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0104】以下、本実施例の回転体振動監視装置の各
構成要件について説明する。なお、基準位置保存ファイ
ル62、入力データ加工合成手段63、プロセス値デー
タ保存ファイル64、プロセス値選択手段65、監視画
面作成手段66は、請求項2記載の最適監視画面作成手
段を構成する。
【0105】高速A/D変換手段61は、振動データ採
取手段11により採取された回転機械1の各回転軸の振
動変位アナログデータを、同一タイミングでサンプリン
グしてデジタルデータに変換する。
【0106】基準位置保存ファイル62は、回転機械1
の回転体の各回転軸の基準位置を記憶する。入力データ
加工合成手段63は、基準位置保存ファイル62に記憶
された各回転軸の基準位置に基づいて、高速A/D変換
手段61により変換された振動変位デジタルデータを回
転軸を中心とした1回転の振動変位の挙動データに加工
する。
【0107】プロセス値選択手段65は、プロセスデー
タ採取手段15にて収集されたプロセスデータのうち、
軸受油温度、軸受油流量といった回転軸の振動変位に特
に影響を与えるプロセスデータを選択する。
【0108】プロセス値データ保存ファイル64は、プ
ロセス値選択手段65により選択されたプロセスデータ
を記憶する。監視画面作成手段66は、入力データ加工
合成手段63により作成された挙動線図のうち、運転状
態判定手段16により判定された運転状態の状態区分に
対応する挙動線図と、プロセス値データ保存ファイル6
4に記憶されているプロセスデータとから回転機械1の
回転軸の振動を監視するのに最適なプロセスデータ及び
振動変位挙動線図が表示された監視画面を作成する。
【0109】表示装置67は、監視画面作成手段66に
より作成されたプロセスデータ及び振動変位挙動線図が
表示された監視画面を表示する。以下、上述の如く構成
した回転体振動監視装置の動作について説明する。
【0110】まず、高速A/D変換手段61により、振
動データ採取手段11により採取された回転機械1の各
回転軸の振動変位アナログデータを、同一タイミングで
サンプリングしてデジタルデータに変換する。
【0111】高速A/D変換手段61により変換された
振動変位デジタルデータは、入力データ加工合成手段6
3によって、基準位置保存ファイル62に記憶された各
回転軸の基準位置に基づいて、回転軸を中心とした1回
転の振動変位の挙動データに加工される。
【0112】一方、プロセス値選択手段65によって、
プロセスデータ採取手段15にて収集されたプロセスデ
ータのうち、軸受油温度、軸受油流量といった回転軸の
振動変位に特に影響を与えるプロセスデータが選択され
る。
【0113】この時、プロセス値選択手段65により選
択されたプロセスデータがプロセス値データ保存ファイ
ル64に記憶される。次に、監視画面作成手段66によ
って、入力データ加工合成手段63により作成された挙
動線図のうち、運転状態判定手段16により判定された
運転状態の状態区分に対応する挙動線図と、プロセス値
データ保存ファイル64に記憶されているプロセスデー
タとから回転機械1の回転軸の振動を監視するのに最適
なプロセスデータ及び振動変位挙動線図が表示された監
視画面を作成する。
【0114】そして、図11に示すように、監視画面作
成手段66により作成されたプロセスデータ及び振動変
位挙動データが表示された監視画面が表示装置67に表
示される。なお、図11は、回転機械における回転軸の
両端部の挙動を示す監視画面である。
【0115】従って、本実施例の回転体振動監視装置に
よれば、回転機械1の回転軸の振動を監視するのに最適
なプロセスデータ及び振動変位の挙動が表示された監視
画面が表示装置19に表示されるので、回転軸を中心と
した振動変位の挙動が変化した場合に、オペレータが監
視画面に表示されたプロセスデータを参照することで、
容易にその原因を見つけることができる。
【0116】また、プロセスデータを表示するので、回
転機械1の回転体のプロセス状態値が、特に、急激に変
化する回転機械の起動や、負荷が急激に変化する回転機
械の回転体の振動監視に最適である。
【0117】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、回転機械の回
転軸の振動を監視するのに最適な振動変位及び相対変位
の挙動が表示された監視画面が、報知手段により報知さ
れるので、オペレータが回転機械における回転体の回転
軸の振動変位の挙動及び相対変位を正確に監視すること
ができる。
【0118】請求項2の発明によれば、最適監視画面作
成手段により振動変位検出手段により検出された振動変
位から運転状態判定手段により判定された状態区分に対
応する回転機械の回転軸の振動を監視するのに最適な振
動変位の挙動が表示された監視画面を作成し、報知手段
により最適監視画面作成手段により作成された監視画面
を報知するので、回転軸の振動変位が複雑に関係する回
転機械の回転体の変化状態を正確に監視することができ
る。
【0119】請求項3の発明によれば、フィルタリング
手段によりフィルタリングされた複数回転分の振動変位
のうち、回転機械の回転軸の振動を監視するのに最適な
回転軸の複数回転分の振動変位の挙動が表示された監視
画面を作成し、報知手段によりこの作成された監視画面
を報知するので、1回転分では掴むことのできない軸中
心の振動変位の挙動を的確に把握することができる。
【0120】請求項4の発明によれば、基準挙動データ
監視画面作成手段により線図番号選択手段により選択さ
れた線図番号に対応する基準挙動線図記憶手段に記憶さ
れた振動変位の基準挙動線図と、振動変位挙動線図作成
手段にて作成された回転軸を中心とした1回転の振動変
位の挙動線図とを合成して、回転機械の回転軸の振動を
監視するのに最適な振動変位の基準挙動線図が表示され
た監視画面を作成し、報知手段によりこの作成された監
視画面を報知するので、軸中心挙動の持つ意味が余り解
らない比較的経験の浅いオペレータであっても回転機械
の回転軸の振動を容易に監視することができる。
【0121】請求項5の発明によれば、軸受表示監視画
面作成手段により表示軸受選択手段により選択された軸
受番号に対応する軸受表示画面記憶手段に記憶された軸
受の表示画面と、挙動線図作成手段により作成された回
転軸を中心とした1回転の振動変位の挙動線図とを合成
して、回転機械の回転軸の振動を監視するのに最適な回
転軸の軸受と、この軸受における回転軸の振動変位が表
示された監視画面を作成し、報知手段によりこの作成さ
れた監視画面を報知するので、オペレータの監視画面の
切り替えの負担を軽減することができ、且つ着目する軸
受を優先的に表示することで監視もれをなくすことがで
きる。
【0122】請求項6の発明によれば、プラントモデル
監視画面作成手段により挙動データ収集手段にて収集さ
れた各回転軸の挙動線図と、プラントモデル選択手段に
て選択された回転機械プラントのプラントモデルの表示
画面とを合成して、回転機械の各回転軸の振動を監視す
るのに最適な回転機械プラントモデルの各回転軸に振動
変位の挙動線図が表示された監視画面を作成し、報知手
段によりこの作成された監視画面を報知するので、監視
対象となる回転機械が全体としてどのような挙動を描い
て振動しているかを監視することができる。
【0123】請求項7の発明によれば、プロセスデータ
表示監視画面作成手段により挙動線図作成手段により作
成された挙動線図のうち、運転状態判定手段により判定
された運転状態の状態区分に対応する挙動線図と選択プ
ロセスデータ記憶手段に記憶されたプロセスデータとか
ら回転機械の回転軸の振動を監視するのに最適なプロセ
スデータ及び振動変位の挙動線図が表示された監視画面
を作成し、報知手段によりこの作成された監視画面を報
知するので、オペレータが監視画面に表示されたプロセ
スデータを参照することで、容易にその原因を見つける
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る回転体振動監視装
置の構成を示す図である。
【図2】同第1の実施例における回転体振動装置の監視
表示画面を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施例に係る回転体振動監視装
置の構成を示す図である。
【図4】同第2の実施例における回転体振動装置の表示
画面を示す図である。
【図5】本発明の第3の実施例に係る回転体振動監視装
置の構成を示す図である。
【図6】同第3の実施例における回転体振動装置の表示
画面を示す図である。
【図7】本発明の第4の実施例に係る回転体振動監視装
置の構成を示す図である。
【図8】本発明の第5の実施例に係る回転体振動監視装
置の構成を示す図である。
【図9】同第5の実施例における回転体振動装置の表示
画面を示す図である。
【図10】本発明の第6の実施例に係る回転体振動監視
装置の構成を示す図である。
【図11】同第6の実施例における回転体振動装置の表
示画面を示す図である。
【図12】従来の回転体振動監視装置の構成を示す図で
ある。
【図13】従来の回転体振動監視装置の表示装置に表示
される各種線図を示す図である。
【図14】軸受部分における回転体の回転軸の状態を示
す図である。
【符号の説明】
1…回転機械、11…振動データ採取手段、12,3
1,41,51,61…高速A/D変換手段、13…相
対変位基準位置保存ファイル、14,33,43,5
3,63…入力データ加工合成手段、15…プロセスデ
ータ採取手段、16…運転状態判定手段、17…監視画
面選択手段,24,37,47,57…監視画面作成手
段、18…監視画面操作卓、19,25,38,48,
58,67…表示装置、21…高速A/D変換連続入力
手段、22…入力データ数値処理条件ファイル、23…
入力データ数値処理手段、32,42,52,62…基
準位置保存ファイル、34…重合せデータ選択情報ファ
イル、35…重合せデータ選択手段、36…重合せデー
タ保存ファイル、44…表示軸受選択条件ファイル、4
5…表示軸受選択手段、46…軸受データファイル、5
4…全軸受データ収集手段、55…プラント定義データ
ファイル、56…プラントモデル作成手段、64…プロ
セス値データ保存ファイル、65…プロセス値選択手
段、66…監視画面作成手段。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 監視対象となる回転機械における回転体
    の回転軸に直交する面内における2方向の前記回転軸の
    振動変位を検出する振動変位検出手段と、 前記振動変位検出手段により検出された前記回転軸の2
    方向の振動変位から前記回転軸の軸中心1回転の振動変
    位の挙動を示す振動変位挙動線図を作成する振動変位挙
    動線図作成手段と、 前記振動変位挙動線図作成手段により作成された振動変
    位挙動線図の中心位置を算出する中心位置算出手段と、 前記回転軸の軸受から前記中心位置算出手段により算出
    された中心位置までの相対変位を算出する相対変位算出
    手段と、 前記相対変位算出手段により算出された相対変位の履歴
    を示す相対変位履歴図を作成する相対変位履歴図作成手
    段と、 前記相対変位履歴図作成手段により作成された相対変位
    の履歴図と、前記振動変位挙動線図作成手段により作成
    された振動変位挙動線図とを合成して監視画面を作成す
    る監視画面作成手段と、 前記回転機械における回転体の回転軸の振動に関係する
    各種のプロセスデータを検出するプロセスデータ検出手
    段と、 前記プロセスデータ検出手段により検出されたプロセス
    データに基づいて、前記回転機械の運転状態の状態区分
    を判定する運転状態判定手段と、 前記監視画面作成手段により作成された監視画面のう
    ち、前記運転状態判定手段により判定された状態区分に
    対応する監視画面を選択する監視画面選択手段と、 前記監視画面選択手段により選択された監視画面を報知
    する報知手段とを具備したことを特徴とする回転体振動
    監視装置。
  2. 【請求項2】 監視対象となる回転機械における回転体
    の回転軸に直交する面内における2方向の前記回転軸の
    振動変位を検出する振動変位検出手段と、 前記回転機械の回転軸の振動に関係する各種のプロセス
    データを検出するプロセスデータ検出手段と、 前記プロセスデータ検出手段により検出されたプロセス
    データに基づいて、前記回転機械の運転状態の状態区分
    を判定する運転状態判定手段と、 前記振動変位検出手段により検出された振動変位から前
    記運転状態判定手段により判定された状態区分に対応す
    る前記回転機械の回転軸の振動を監視するのに最適な振
    動変位の挙動が表示された監視画面を作成する最適監視
    画面作成手段と、 前記最適監視画面作成手段により作成された監視画面を
    報知する報知手段とを具備したことを特徴とする回転体
    振動監視装置。
  3. 【請求項3】 前記最適監視画面作成手段は、前記振動
    変位検出手段により検出された複数回転分の振動変位に
    対してフィルタリングを行なうための条件を格納するフ
    ィルタリング条件格納手段と、 前記フィルタリング条件格納手段に格納されたフィルタ
    リング条件に基づいて、前記振動変位検出手段により検
    出された複数回転分の振動変位に対してフィルタリング
    を行なうフィルタリング手段と、 前記フィルタリング手段によりフィルタリングされた複
    数回転分の振動変位のうち、前記運転状態判定手段によ
    り判定された運転状態の状態区分に対応する前記回転機
    械の回転軸の振動を監視するのに最適な前記回転軸の複
    数回転分の振動変位の挙動が表示された監視画面を作成
    する振動変位挙動監視画面作成手段とを具備したことを
    特徴とする請求項2記載の回転体振動監視装置。
  4. 【請求項4】 前記最適監視画面作成手段は、 前記回転体の回転軸の基準位置を記憶する基準位置記憶
    手段と、 前記基準位置記憶手段に記憶された回転軸の基準位置に
    基づいて、前記振動変位検出手段により検出された振動
    変位から前記回転軸を中心とした1回転の振動変位の挙
    動線図を作成する振動変位挙動線図作成手段と、 前記回転機械の各運転状態の状態区分と、この各運転状
    態の状態区分に対応する前記回転軸を中心とした振動変
    位の基準挙動線図の線図番号との関係を示す情報を記憶
    する線図番号情報記憶手段と、 前記線図番号情報記憶手段に記憶された情報に基づい
    て、前記運転状態判定手段にて判定された前記回転機械
    の現在の運転状態の状態区分に対応する基準挙動線図の
    線図番号を選択する線図番号選択手段と、 各運転状態の状態区分に対応する前記回転軸を中心とし
    た基準となる振動変位の基準挙動線図を記憶する基準挙
    動線図記憶手段と、 前記線図番号選択手段により選択された線図番号に対応
    する前記基準挙動線図記憶手段に記憶された振動変位の
    基準挙動線図と、前記振動変位挙動線図作成手段にて作
    成された前記回転軸を中心とした1回転の振動変位の挙
    動線図とを合成して、前記回転機械の回転軸の振動を監
    視するのに最適な振動変位の基準挙動線図が表示された
    監視画面を作成する基準挙動データ監視画面作成手段と
    を具備したことを特徴とする請求項2記載の回転体振動
    監視装置。
  5. 【請求項5】 前記最適監視画面作成手段は、 前記回転機械における各回転軸の基準位置を記憶する基
    準位置記憶手段と、 前記基準位置記憶手段に記憶された前記各回転軸の基準
    位置に基づいて、前記振動変位検出手段により検出され
    た前記各回転軸の振動変位から前記各回転軸を中心とし
    た1回転の振動変位の挙動線図を作成する挙動線図作成
    手段と、 前記回転機械の各回転軸の運転状態の状態区分と、この
    状態区分に対応して表示される各回転軸の軸受の軸受番
    号との関係を示す情報を記憶する表示軸受選択条件記憶
    手段と、 前記表示軸受選択条件記憶手段に記憶された情報に基づ
    いて、前記運転状態判定手段にて判定された運転状態の
    状態区分に対応する現在表示すべき回転軸の軸受の軸受
    番号を選択する表示軸受選択手段と、 前記回転機械の各回転軸の軸受の表示画面を記憶する軸
    受表示画面記憶手段と、 前記表示軸受選択手段により選択された軸受番号に対応
    する前記軸受表示画面記憶手段に記憶された軸受の表示
    画面と、前記挙動線図作成手段により作成された前記回
    転軸を中心とした1回転の振動変位の挙動線図とを合成
    して、前記回転機械の回転軸の振動を監視するのに最適
    な回転軸の軸受と、この軸受における回転軸の振動変位
    が表示された監視画面を作成する軸受表示監視画面作成
    手段とを具備したことを特徴とする請求項2記載の回転
    体振動監視装置。
  6. 【請求項6】 前記最適監視画面作成手段は、 前記回転機械における各回転軸の基準位置を記憶する基
    準位置記憶手段と、 前記基準位置記憶手段に記憶された各回転軸の基準位置
    に基づいて、前記振動変位検出手段により検出された前
    記各回転軸の振動変位から前記各回転軸を中心とした1
    回転の振動変位の挙動線図を作成する挙動線図作成手段
    と、 前記挙動線図作成手段にて作成された前記各回転軸の挙
    動線図を全て収集する挙動データ収集手段と、 予め定義された回転機械プラントのプラントモデルの表
    示画面を記憶するプラント定義データ記憶手段と、 前記プラント定義データ記憶手段に記憶された回転機械
    プラントの表示画面のうち、前記運転状態判定手段にて
    判定された運転状態の状態区分に対応する回転機械プラ
    ントのプラントモデルの表示画面を選択するプラントモ
    デル選択手段と、 前記挙動データ収集手段にて収集された前記各回転軸の
    挙動線図と、前記プラントモデル選択手段にて選択され
    た回転機械プラントのプラントモデルの表示画面とを合
    成して、前記回転機械の各回転軸の振動を監視するのに
    最適な回転機械プラントモデルの各回転軸に振動変位の
    挙動線図が表示された監視画面を作成するプラントモデ
    ル監視画面作成手段とを具備したことを特徴とする請求
    項2記載の回転体振動監視装置。
  7. 【請求項7】 前記最適監視画面作成手段は、 前記回転機械における回転軸の基準位置を記憶する基準
    位置記憶手段と、 前記基準位置記憶手段に記憶された回転軸の基準位置に
    基づいて、前記振動変位検出手段により検出された各回
    転軸の振動変位から前記回転軸を中心とした1回転の振
    動変位の挙動データを作成する挙動線図作成手段と、 前記プロセスデータ検出手段にて検出されたプロセスデ
    ータのうち、前記回転軸の振動変位に特に影響を与える
    プロセスデータを選択するプロセスデータ選択手段と、 前記プロセスデータ選択手段により選択されたプロセス
    データを記憶する選択プロセスデータ記憶手段と、 前記挙動線図作成手段により作成された挙動線図のう
    ち、前記運転状態判定手段により判定された運転状態の
    状態区分に対応する挙動線図と前記選択プロセスデータ
    記憶手段に記憶されたプロセスデータとから前記回転機
    械の回転軸の振動を監視するのに最適なプロセスデータ
    及び振動変位の挙動線図が表示された監視画面を作成す
    るプロセスデータ表示監視画面作成手段とを具備したこ
    とを特徴とする請求項2記載の回転体振動監視装置。
JP9355095A 1995-04-19 1995-04-19 回転体振動監視装置 Pending JPH08285679A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7609315B2 (en) 2000-12-28 2009-10-27 Olympus Corporation Vibrating dust removal camera
JP2019065828A (ja) * 2017-10-05 2019-04-25 株式会社酉島製作所 ポンプ監視装置、及びポンプ監視方法
CN111720296A (zh) * 2020-06-11 2020-09-29 浙江浙能技术研究院有限公司 一种基于自编码器的汽动给水泵设备异常状态预警方法

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