JPH08285568A - 紙葉類厚さ判別装置およびその判別方法 - Google Patents

紙葉類厚さ判別装置およびその判別方法

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JPH08285568A
JPH08285568A JP8830695A JP8830695A JPH08285568A JP H08285568 A JPH08285568 A JP H08285568A JP 8830695 A JP8830695 A JP 8830695A JP 8830695 A JP8830695 A JP 8830695A JP H08285568 A JPH08285568 A JP H08285568A
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JP8830695A
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Norio Sasaki
規夫 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ローラ対に紙葉類が突入・抜け出る時に生じ
るショック波形の影響を受けずに紙葉類の厚さ算出をす
る。 【構成】 固定の下ローラと可動ローラからなるローラ
対に紙葉類が通過するときの可動ローラの移動量をセン
サで検出する。紙葉類挟持の検知用の第1信号レベルL
1と、サンプリング終了用の第2信号レベルL2と、各
サンプリングデータの使用の有無決定用の第3信号レベ
ルL3を設定する。センサ出力データがL1を越えてか
ら、L1に向かって信号レベルL2を越えるまでの間、
または予め決めた所定時間経過するまでの間に生じたセ
ンサ出力データを紙葉類の厚さを算出するためのサンプ
リングデータとして取り込む。演算部は取り込んだサン
プリングデータがL1に向かってL3を越えてから、L
1とは反対方向にL3を越える時までに生じたサンプリ
ングデータを基に紙葉類の厚さを算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機,プリンタ,印
刷機器等の画像形成装置に通される紙等の紙葉類の厚さ
を判別する紙葉類厚さ判別装置およびその判別方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】専用紙、普通紙、トレーシングぺーパ、
ケント紙、葉書、不織紙、織布等、画像形成(プリン
ト)したい紙葉類の厚さは種々異なっている。そこで、
近年、複写機等の画像形成装置において、紙葉類の色々
な厚みに対応して最適な画像形成ができるようにするた
め、給紙部から画像形成部へ搬送される途中の紙葉類の
厚さを検出して、どの厚さの紙葉類に属するのかを判別
するための紙葉類厚さ判別装置が開発されている。
【0003】図5はこのような従来の紙葉類厚さ判別装
置の構成の一例を示す。この紙葉類厚さ判別装置は、紙
葉類(転写紙や記録用紙等)9を図示しない給紙部から
画像形成部へ搬送するための紙葉類搬送経路において、
固定されている下ローラ6と、このローラと対向するよ
うにバネ8で付勢されている可動ローラ7と、この可動
ローラ7の上下動の動きを紙葉類厚さ判別センサ10に
伝達するリンク11とを備えている。可動ローラ7の軸
と一体に設けたピン12がリンク11の長溝13内に遊
嵌されて滑り、リンク12は可動ローラ7の上下動に応
じて支点14を中心に揺動し、てこの原理で拡大した動
きを紙葉類厚さ判別センサ10へ伝える伝動機構として
作用する。
【0004】紙葉類9が紙葉類搬送経路のローラ対6,
7へ給送されると、紙葉類9の突入と抜け出しにより可
動ローラ7が上下動し、この動きがリンク11を介して
紙葉類厚さ判別センサ10に伝達され、紙葉類厚さ判別
センサ10がこの可動ローラ7の移動を検出して対応す
る電気信号を出力する。紙葉類厚さ判別センサ10から
の出力信号は図示しない演算部へ送出され、紙葉類搬送
経路を通過した紙葉類9の厚さが演算される。ローラ対
の偏心成分を除去するため、この演算処理では、ローラ
対6,7へ紙葉類9が突入する前のセンサ出力値の平均
値と突入後のセンサ出力値の平均値との差を求め、その
差を紙葉類の厚さとして算出しているものがある。
【0005】図6は、このような従来の紙葉類厚さ判別
装置に紙葉類を通過させた時の紙葉類厚さ判別センサ1
0の出力信号の一例を示す。
【0006】紙葉類厚さ判別センサ10の出力信号のサ
ンプリング値をyi とすると、ローラ対構成を持つ紙葉
類厚さ判別装置に紙葉類が突入する前のセンサ出力信号
のサンプリング値の平均値y0 と、突入後のセンサ出力
信号のサンプリング値の平均値y、次式(1),(2)
のようになる。
【0007】
【数1】
【0008】
【数2】
【0009】ここで、n1 ,n2 はサンプリング数であ
る。従来では、(1),(2)式により算出した平均値
0 ,yの値により、求める紙葉類の厚さΔyを次式
(3)で求めていた。
【0010】
【数3】 Δy=y−y0 (3)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような紙葉類厚さ判別装置において、紙葉類が可動ロー
ラへ突入し、あるいは抜けるときのサンプリングデータ
には、そのショックによる振動成分(ノイズとなる)が
含まれている。
【0012】そのため、正確に紙葉類の厚さを求めるた
めには、サンプリング数n1,n2 を多くしたり、低カット
オフ周波数のフィルタを通じてサンプリングをしなけれ
ばならなかった。しかし、カットオフ周波数を低くする
と、可動ローラの振動成分がとれたとしても、紙葉類が
可動ローラへ突入あるいは抜けるときのサンプリングデ
ータの立上がりが非常に遅く(鈍く)なってしまうとい
う性質上、設計,調整が困難になり、正確な厚さを求め
るのが困難になるという問題があった。
【0013】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、フィルタのカットオフ周波数を電気ノ
イズを除去するのに十分な程度にまで高めることができ
て、ローラ対に紙葉類が突入した時、およびローラ対か
ら紙葉類が抜け出る時に生じるショック波形の影響を受
けずに、安定して正確な紙葉類の厚さを求めることを可
能にした紙葉類厚さ判別装置およびその判別方法を提供
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の装置は、紙葉類を搬送する搬送経路におい
て固定された第1のローラと、該第1のローラと対向す
るように弾性部材で付勢されている可動な第2のローラ
とからなるローラ対と、該ローラ対に紙葉類が通過する
ときの前記第2のローラの移動量を検出する検出手段
と、紙葉類が前記ローラ対に挟持されたのを検知するた
めの予め設定した第1の信号レベルを前記検出手段から
の検出データが越えたことを判断する第1の比較手段
と、該第1の比較手段の前記判断に応じて計時を開始し
所定時間まで計時する計時手段と、紙葉類の厚さデータ
のサンプリングを終了するための予め設定した第2の信
号レベルを前記検出手段からの検出データが前記第1の
信号レベルに向かって越えたことを判断する第2の比較
手段と、前記第1の比較手段が前記判断をしてから、前
記第2の比較手段の前記判断のある時まで、または前記
計時手段がタイムアウトするまでの間に生じる前記検出
データを紙葉類の厚さを算出するためのサンプリングデ
ータとして取り込むサンプリングデータ取り込み手段
と、該サンプリングデータ取り込み手段から取り込まれ
たデータを基に紙葉類の厚さを算出する演算手段とを有
することを特徴とする。
【0015】また本発明の装置は、その一形態として、
前記サンプリングデータ取り込み手段から取り込まれた
データを記憶する記憶手段と、各サンプリングデータを
使用するか否かを決定するための予め設定した第3の信
号レベルを前記記憶手段から読み出したサンプリングデ
ータが前記第1の信号レベルに向かって越えたことを判
断する第3の比較手段と、前記記憶手段から読み出した
サンプリングデータが前記第1の信号レベルとは反対方
向に前記第3の信号レベルを越えたことを判断する第4
の比較手段とを更に有し、前記演算手段は前記第3の比
較手段が前記判断をしてから前記第4の比較手段の前記
判断のある時までのサンプリングデータを基に紙葉類の
厚さを算出することを特徴とすることができる。
【0016】また、本発明の装置は、他の形態として、
紙葉類を搬送する搬送経路において固定された第1のロ
ーラと、該第1のローラと対向するように弾性部材で付
勢されている可動な第2のローラとからなるローラ対
と、該ローラ対に紙葉類が通過するときの前記第2のロ
ーラの移動量を検出する検出手段と、紙葉類が前記ロー
ラ対に挟持されたのを検知するための予め設定した第1
の信号レベルを前記検出手段からの検出データが越えた
ことを判断する第1の比較手段と、該第1の比較手段の
前記判断に応じて計時を開始し前記ローラ対に紙葉類が
突入したときに生じるショック波形が消滅する第1の所
定時間まで計時する第1の計時手段と、前記第1の比較
手段の前記判断に応じて計時を開始し紙葉類の厚さデー
タのサンプリングを終了するための第2の所定時間まで
計時する第2の計時手段と、紙葉類の厚さデータのサン
プリングを終了するための予め設定した第2の信号レベ
ルを前記検出手段からの検出データが前記第1の信号レ
ベルに向かって越えたことを判断する第2の比較手段
と、前記第1の計時手段がタイムアウトしてから、前記
第2の比較手段の前記判断のある時まで、または前記第
2の計時手段がタイムアウトするまでの間に生じる前記
検出データを紙葉類の厚さを算出するためのサンプリン
グデータとして取り込むサンプリングデータ取り込み手
段と、該サンプリングデータ取り込み手段から取り込ま
れたデータを基に紙葉類の厚さを算出する演算手段とを
有することを特徴とすることができる。
【0017】上記目的を達成するため、本発明の方法
は、紙葉類を搬送する搬送経路において固定された第1
のローラと、該第1のローラと対向するように弾性部材
で付勢されている可動な第2のローラとからなるローラ
対と、該ローラ対に紙葉類が通過するときの前記第2の
ローラの移動量を検出する検出手段とを有する紙葉類厚
さ判別装置の紙葉類厚さ判別方法において、紙葉類が前
記ローラ対に挟持されたのを検知するための第1の信号
レベルと、紙葉類の厚さデータのサンプリングを終了す
るための第2の信号レベルとを予め設定し、前記検出手
段からの検出データが前記第1の信号レベルを越えたこ
とを判断してから、前記検出データが前記第1の信号レ
ベルに向かって前記第2の信号レベルを越えたことを判
断するまでの間、または予め決めた所定時間経過するま
での間に生じた前記検出データを紙葉類の厚さを算出す
るためのサンプリングデータとして取り込み、取り込ま
れたサンプリングデータを基に紙葉類の厚さを算出する
ことを特徴とする。
【0018】また、本発明の方法は、その一形態とし
て、各サンプリングデータを使用するか否かを決定する
ための第3の信号レベルを予め設定し、前記サンプリン
グデータが前記第1の信号レベルに向かって前記第3の
信号レベルを越えたことを判断してから、前記第1の信
号レベルとは反対方向に前記第3の信号レベルを越えた
ことを判断する時までに生じたサンプリングデータを基
に紙葉類の厚さを算出することを特徴とすることができ
る。
【0019】
【作用】本発明では、ローラの移動量の検出データと所
定の信号レベルとの比較により、ローラ対への紙葉類の
突入あるいは抜けるときのデータを紙葉類厚さ算出に用
いるサンプリングデータの対象から排除する。これによ
り、ローラ対に紙葉類が突入した時、およびローラ対か
ら紙葉類が抜け出る時に生じるショック波形の影響を受
けずに、安定した紙葉類の厚さ算出が可能となる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
詳細に説明する。
【0021】図1は本発明を適用した一実施例の紙葉類
厚さ判別装置の構成を模式的に示す。図1に示すよう
に、紙葉類搬送経路において、固定されている下ローラ
(第1のローラ)1と、このローラと対向するようにバ
ネ3で付勢されている可動ローラ(第2のローラ)2
と、紙葉類4の突入によって生じる可動ローラ2の上下
動の移動量を検出する紙葉類厚さ判別センサ5とを有す
る。紙葉類厚さ判別センサ5の出力信号は演算部51に
送られて後述のようにして演算処理され、給紙部から画
像形成部へ搬送される途中の紙葉類4の厚さが算出され
る。この演算部51としては例えば、増幅器、サンプリ
ング回路、A/Dコンバータ、およびCPU,ROM,
RAMを有するワンチップマイクロコンピュータ等から
なる一般的なハードウエアでも、また専用のロッジック
回路でも実現できる。また、バネ3は図示のようなコイ
ルスプリングに限らず、他の種類の弾性部材に置換する
ことは可能である。
【0022】可動ローラ2と紙葉類厚さ判別センサ5間
に介在してローラの移動量を伝達する伝動手段は、本発
明と直接関係がなく、また図5に示したリンクのような
種種の公知のものが使用できるので、その図示を省略し
ている。例えば、図5に示したリンクの代わりに、光て
こ、エデンばね、ねじり薄片、抵抗線歪み計、モアレ
縞、光波干渉計、2波長レーザ干渉計など微小な移動を
検出するのに用いられる種種の公知の技術が利用可能で
ある。
【0023】紙葉類4が紙葉類搬送経路のローラ1,2
へ給送されると、紙葉類4の突入と抜け出しにより可動
ローラ2が上下動し、紙葉類厚さ判別センサ5がこの可
動ローラ2の移動を検出する。紙葉類厚さ判別センサ5
からのセンサ出力信号は演算部51へ送出されてサンプ
リングされる。サンプリングされたデータの内で所定の
しきい値L1以上のものが記憶装置52に一時格納され
る。
【0024】次に、演算部51は、記憶装置52から読
み出したサンプリングデータの中から、ローラ対1,2
への紙葉類4の突入および抜けるときのサンプリングデ
ータ部分を図2および図3で後述する本発明にかかる方
法で除去して、残りのサンプリングデータの平均値を算
出し、紙葉類の厚さを求める。
【0025】図2は図1の本発明の一実施例の紙葉類厚
さ判別装置に紙葉類4を通紙した時の紙葉類厚さ判別セ
ンサ5の出力信号の波形を示す。図中、黒丸印は紙葉類
厚さ算出に使用する記憶装置52内に記録されたサンプ
リングデータであり、白丸印は紙葉類厚さ算出に使用し
ない記憶装置52内に記録されたサンプリングデータで
ある。
【0026】図2に示すように、紙葉類厚さ判別センサ
5の出力信号の波形が波打つのは、ローラ対1,2の偏
心成分が現れているものである。ローラ対1,2が紙葉
類を挟持したのを判別するためのしきい値である第1の
信号レベルL1を紙葉類挟持前の信号レベルの近傍に予
め設定し、紙葉類厚さサンプリングを終了するためのし
きい値である第2の信号レベルL2を第1の信号レベル
L1よりの下方に予め設定する。さらに、第2の信号レ
ベルL2のかなり下方に、紙葉類の厚さ判別算出の際
に、各サンプリングデータを使用するか否かを決定する
しきい値である第3の信号レベルL3を予め設定する。
【0027】図2において上記の黒丸と白丸とで示すよ
うに、本例では、サンプリングしたデータが第1,第
2,第3の信号レベルL1,L2,L3を次々と切り、
再び第1の信号レベルL1に向かって第3の信号レベル
L3を切った時をサンプリングデータ使用開始時点と
し、再びサンプリングデータが第1の信号レベルL1と
は反対方向へ向かって、第3の信号レベルL3を切つた
時をサンプリングデータ使用終了時点として、そのサン
プリングデータ使用開始時点から使用終了時点までの間
に生じたサンプリングデータを、紙葉類厚さ算出に使用
するサンプリングデータとして採用し、これら採用した
データの平均値を算出することで紙葉類の厚さを求めて
いる。
【0028】従って、ローラ対1,2に紙葉類4が通過
するときに、図2に示すようなショック波形が現れて
も、紙葉類厚さ算出に使用するサンプリングデータに
は、そのショックによる振動成分のサンプリングデータ
が含まれない。これにより、ローラ対への紙葉類の突入
あるいは抜けるときのサンプリングデータを紙葉類厚さ
算出の際に除去できるので、正確な紙葉類の厚さを算出
できる。
【0029】また、本実施例では、サンプリングデータ
voが第1の信号レベルL1を切った時点(即ち、vo
<L1になったとき)からタイマーによる計時を開始
し、あらかじめ決めた所定時間経過した場合は、サンプ
リングデータが第1の信号レベルL1とは反対方向へ向
かって、第3の信号レベルL3を切る前でも、サンプリ
ングデータ使用終了時点として、それまでのサンプリン
グデータのみを紙葉類厚さ算出に使用するサンプリング
データとして採用している。これはA3サイズやB4サ
イズのような大きなサイズの紙葉類に対して、無駄な演
算を省くと共に、応答性を良くすることにある。一方、
タイマーアウトする前は、サンプリングデータが第1の
信号レベルL1とは反対方向へ向かって、第3の信号レ
ベルL3を切つた時をサンプリングデータ使用終了時点
としているので、例えば、葉書サイズやB5サイズのよ
うな小さなサイズの紙葉類の厚さも正確に算出できる。
【0030】図3および図4は本発明の一実施例の紙葉
類厚さ算出の計算アルゴリズムを示すフローチャートで
ある。なお、このアルゴリズムは演算部51に予め格納
されているものとする。また、図中のS1〜S8および
S81〜S86はそれぞれ処理ステップを表す。
【0031】まず、タイマーリセットおよびサンプリン
グカウンタの値をゼロクリアしたら(S1)、紙葉類厚
さ判別センサ5からセンサ出力voを読み込み(S
2)、このvoと上記の第1の信号レベルL1を比較し
てvoがL1より小となったら(S3)、タイマースタ
ート後、次のステップS4に進む。
【0032】ステップS4で紙葉類厚さ判別センサ5か
らセンサ出力voを読み込み、読み込んだvoを記憶装
置52に記憶すると共に、サンプリングカウンタの値を
カウントアップし(S5)、タイマーの値が予め決めた
所定の検出時間に達しなかったら(S6)、voと上記
第2の信号レベルL2とを比較してvoがL2よりも大
になるまでS4に戻ってS4からのセンサ出力記憶処理
を繰り返す。
【0033】タイマーの値が予め決めた所定の検出時間
に達した場合、またはvoがL2よりも大となった場合
は、ステップ8へ進んで、図4で詳述する本発明に関わ
る平均化演算処理を実行し、紙葉類の厚さを算出する。
【0034】図4は図3のステップS8の平均化演算処
理の詳細なアルゴリズムを示すフローチャートである。
まず、データの読みだし順位を表す係数iをゼロに初期
設定し(S81)、記憶装置52から順に読み出したサ
ンプリングデータv[i] ,v[i+1] と上記の第3の信
号レベルL3とを比較し、v[i] <L3でかつv[i+
1] >L3であれば(S82)、ステップS83へ進
み、もしそうでなければステップS81に戻ってiの値
をカウントアップし、ステップS82の比較処理を繰り
返す。
【0035】ステップS83で合計、即ち厚さ算出に使
用するサンプリングデータのサンプリング数を表す係数
kをゼロに初期設定した後、v[i] の値を合計値(su
m)として順次加算し、かつその加算をするごとにkお
よびiをカウントアップする(S84)。そして、iの
値がサンプリング数終点(count)に達するまでS84の
処理を繰り返す(S85)。
【0036】iの値がサンプリング数終点(count)に達
したら、ステップS86に進んで、次式(4)の演算を
行うことで、紙葉類の厚さdvを算出する。
【0037】
【数4】 dv=L1−sum/(k−1) (4) その後、図3のメインルーチンに戻り、本処理を終了す
る。
【0038】(その他の実施例)上記の本発明の実施例
では、図2において、サンプリングしたデータvoが第
1,第2,第3の信号レベルL1,L2,L3を次々と
切り、再び第1の信号レベルL1に向かって第3の信号
レベルL3を切った時を、平均値算出のためのサンプリ
ングデータ使用開始時点として、その時点をサンプリン
グデータの値voと上記信号レベルL1,L2,L3の
値を順次比較することにより判定しているが、サンプリ
ングデータvoが信号レベルL1,L2,L3のいずれ
かを切った時点からタイマーによる計時を開始し、あら
かじめ決めた時間経過した時点を平均値算出のためのサ
ンプリングデータ使用開始時点とすることも可能であ
る。ただし、サンプリングしたデータvoが信号レベル
L1,L2,L3のいずれかを切ってから再び第1の信
号レベルL1に向かって第3の信号レベルL3を切るま
での時間は、実際には紙葉類の厚みによって変動するの
で、前記実施例に比べて多少正確性に劣るが、装置が対
象とする紙葉類の厚みの変動幅が比較的少ない場合には
実用上問題ないであろう。
【0039】また、本発明の他の実施態様として、信号
レベルとして、ローラ対1,2が紙葉類を挟持したのを
判別するための第1の信号レベルL1と、紙葉類厚さサ
ンプリングを終了するための第2の信号レベルL2のみ
を設定し、サンプリングしたデータが第1信号レベルL
1を切り、再び第1の信号レベルL1に向かって第2の
信号レベルL2を切るまでの間に生じたサンプリングデ
ータを、紙葉類厚さ算出に使用するサンプリングデータ
として採用し、これら採用したデータの平均値を算出す
ることで紙葉類の厚さを求めることもできる。これは、
装置が対象とする紙葉類の厚みの変動幅が非常に大きな
ために、上記第3の信号レベルL3を設定するのが困難
なときにも有効である。
【0040】あるいはまた、本発明の更に他の実施態様
として、信号レベルとして、ローラ対1,2が紙葉類を
挟持したのを判別するための第1の信号レベルL1と、
紙葉類の厚さ判別算出の際に、各サンプリングデータを
使用するか否かを決定するための第3の信号レベルL3
のみを設定し、サンプリングしたデータが第1,第3の
信号レベルL1,L3を切り、再び第1の信号レベルL
1に向かって第3の信号レベルL3を切った時をサンプ
リングデータ使用開始時点とし、再びサンプリングデー
タが第1の信号レベルL1とは反対方向へ向かって、第
3の信号レベルL3を切つた時をサンプリングデータ使
用終了時点として、そのサンプリングデータ使用開始時
点から使用終了時点までの間に生じたサンプリングデー
タを、紙葉類厚さ算出に使用するサンプリングデータと
して採用し、これら採用したデータの平均値を算出する
ことで紙葉類の厚さを求めることもできる。
【0041】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、ローラの移動量の検出データと所定の信号レベルと
の比較により、ローラ対への紙葉類の突入あるいは抜け
るときのデータを紙葉類厚さ算出に用いるサンプリング
データの対象から排除するようにしたので、ローラ対に
紙葉類が突入した時、およびローラ対から紙葉類が抜け
出る時に生じるショック波形の影響を受けずに、安定し
た紙葉類の厚さ算出が可能となる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の紙葉類厚さ判別装置の構成
を示す模式図である。
【図2】本発明の一実施例の紙葉類厚さ判別センサの出
力信号波形例と厚さ算出に使用するデータの関係を示す
波形図である。
【図3】本発明の一実施例の紙葉類厚さ判別演算処理の
アルゴリズムの概要を示すフローチャートである。
【図4】図3の平均化処理のアルゴリズムの詳細を示す
フローチャートである。
【図5】従来の紙葉類厚さ判別装置の構造例を示す模式
図である。
【図6】従来例の紙葉類厚さ判別センサの出力信号波形
例と厚さ算出に使用するデータの関係を示す波形図であ
る。
【符号の説明】
1,6 下ローラ(第1のローラ) 2,7 可動ローラ(第2のローラ) 3,8 可動ローラを付勢するバネ 4,9 紙葉類 5,10 紙葉類厚さ判別センサ 11 レバー 51 演算部 52 記憶装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙葉類を搬送する搬送経路において固定
    された第1のローラと、該第1のローラと対向するよう
    に弾性部材で付勢されている可動な第2のローラとから
    なるローラ対と、 該ローラ対に紙葉類が通過するときの前記第2のローラ
    の移動量を検出する検出手段と、 紙葉類が前記ローラ対に挟持されたのを検知するための
    予め設定した第1の信号レベルを前記検出手段からの検
    出データが越えたことを判断する第1の比較手段と、 該第1の比較手段の前記判断に応じて計時を開始し所定
    時間まで計時する計時手段と、 紙葉類の厚さデータのサンプリングを終了するための予
    め設定した第2の信号レベルを前記検出手段からの検出
    データが前記第1の信号レベルに向かって越えたことを
    判断する第2の比較手段と、 前記第1の比較手段が前記判断をしてから、前記第2の
    比較手段の前記判断のある時まで、または前記計時手段
    がタイムアウトするまでの間に生じる前記検出データを
    紙葉類の厚さを算出するためのサンプリングデータとし
    て取り込むサンプリングデータ取り込み手段と、 該サンプリングデータ取り込み手段から取り込まれたデ
    ータを基に紙葉類の厚さを算出する演算手段とを有する
    ことを特徴とする紙葉類厚さ判別装置。
  2. 【請求項2】 前記サンプリングデータ取り込み手段か
    ら取り込まれたデータを記憶する記憶手段と、 各サンプリングデータを使用するか否かを決定するため
    の予め設定した第3の信号レベルを前記記憶手段から読
    み出したサンプリングデータが前記第1の信号レベルに
    向かって越えたことを判断する第3の比較手段と、 前記記憶手段から読み出したサンプリングデータが前記
    第1の信号レベルとは反対方向に前記第3の信号レベル
    を越えたことを判断する第4の比較手段とを更に有し、 前記演算手段は前記第3の比較手段が前記判断をしてか
    ら前記第4の比較手段の前記判断のある時までのサンプ
    リングデータを基に紙葉類の厚さを算出することを特徴
    とする請求項1に記載の紙葉類厚さ判別装置。
  3. 【請求項3】 紙葉類を搬送する搬送経路において固定
    された第1のローラと、該第1のローラと対向するよう
    に弾性部材で付勢されている可動な第2のローラとから
    なるローラ対と、 該ローラ対に紙葉類が通過するときの前記第2のローラ
    の移動量を検出する検出手段と、 紙葉類が前記ローラ対に挟持されたのを検知するための
    予め設定した第1の信号レベルを前記検出手段からの検
    出データが越えたことを判断する第1の比較手段と、 該第1の比較手段の前記判断に応じて計時を開始し前記
    ローラ対に紙葉類が突入したときに生じるショック波形
    が消滅する第1の所定時間まで計時する第1の計時手段
    と、 前記第1の比較手段の前記判断に応じて計時を開始し紙
    葉類の厚さデータのサンプリングを終了するための第2
    の所定時間まで計時する第2の計時手段と、 紙葉類の厚さデータのサンプリングを終了するための予
    め設定した第2の信号レベルを前記検出手段からの検出
    データが前記第1の信号レベルに向かって越えたことを
    判断する第2の比較手段と、 前記第1の計時手段がタイムアウトしてから、前記第2
    の比較手段の前記判断のある時まで、または前記第2の
    計時手段がタイムアウトするまでの間に生じる前記検出
    データを紙葉類の厚さを算出するためのサンプリングデ
    ータとして取り込むサンプリングデータ取り込み手段
    と、 該サンプリングデータ取り込み手段から取り込まれたデ
    ータを基に紙葉類の厚さを算出する演算手段とを有する
    ことを特徴とする紙葉類厚さ判別装置。
  4. 【請求項4】 紙葉類を搬送する搬送経路において固定
    された第1のローラと、該第1のローラと対向するよう
    に弾性部材で付勢されている可動な第2のローラとから
    なるローラ対と、該ローラ対に紙葉類が通過するときの
    前記第2のローラの移動量を検出する検出手段とを有す
    る紙葉類厚さ判別装置の紙葉類厚さ判別方法において、 紙葉類が前記ローラ対に挟持されたのを検知するための
    第1の信号レベルと、紙葉類の厚さデータのサンプリン
    グを終了するための第2の信号レベルとを予め設定し、 前記検出手段からの検出データが前記第1の信号レベル
    を越えたことを判断してから、前記検出データが前記第
    1の信号レベルに向かって前記第2の信号レベルを越え
    たことを判断するまでの間、または予め決めた所定時間
    経過するまでの間に生じた前記検出データを紙葉類の厚
    さを算出するためのサンプリングデータとして取り込
    み、 取り込まれたサンプリングデータを基に紙葉類の厚さを
    算出することを特徴とする紙葉類厚さ判別方法。
  5. 【請求項5】 各サンプリングデータを使用するか否か
    を決定するための第3の信号レベルを予め設定し、 前記サンプリングデータが前記第1の信号レベルに向か
    って前記第3の信号レベルを越えたことを判断してか
    ら、前記第1の信号レベルとは反対方向に前記第3の信
    号レベルを越えたことを判断する時までに生じたサンプ
    リングデータを基に紙葉類の厚さを算出することを特徴
    とする請求項4に記載の紙葉類厚さ判別方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006282355A (ja) * 2005-04-01 2006-10-19 Canon Inc シート識別装置及び画像形成装置
JP2017009989A (ja) * 2016-01-20 2017-01-12 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置及び画像形成プログラム

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