JPH08285088A - 空気圧シリンダ装置 - Google Patents

空気圧シリンダ装置

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JPH08285088A
JPH08285088A JP7089542A JP8954295A JPH08285088A JP H08285088 A JPH08285088 A JP H08285088A JP 7089542 A JP7089542 A JP 7089542A JP 8954295 A JP8954295 A JP 8954295A JP H08285088 A JPH08285088 A JP H08285088A
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JP
Japan
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cylinder
piston
piston member
peripheral surface
rotor
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Application number
JP7089542A
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English (en)
Inventor
Naoki Kaneda
直樹 金田
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Akebono Brake Industry Co Ltd
Original Assignee
Akebono Brake Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピストン部材の摺動方向の寸法の縮小によっ
て装置のコンパクト化を促進すると同時に、スティック
スリップの発生を回避する。 【構成】 リング状のピストン部材38は、ピストン収
容室36d内を摺動する際に該ピストン部材38の外周
面および内周面が前記シリンダ部材36の外筒36bお
よび内筒36aに接触しないように内外径を小さめに設
定し、かつ、前記ピストン収容室36d内では、外周面
と前記シリンダ部材36の外筒36bとの間及び内周面
とシリンダ部材36の内筒36aとの間にそれぞれ間隙
Sが確保されるように、該ピストン部材38の内外周に
装着された弾性シール部材45,46によってシリンダ
部材36に弾性支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気圧シリンダ装置に
関するもので、詳しくは、流体式リターダ装置おいてロ
ータを回転軸に断接する湿式多板クラッチ装置のプレー
ト相互の押圧操作等に用いて好適な空気圧シリンダ装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トラック、バス等の大型車両において、
常時、流体を充満させる流体式リターダ装置を装着する
ものが知られている。流体式リターダ装置は、降坂時、
高速からの減速時等に制動トルクを発生させ、常用ブレ
ーキの温度上昇によるフェードを防止し、車両の安全性
及び摩擦材の耐久性を向上させる。
【0003】従来の流体式リターダ装置として、例えば
特開平4−185759号に開示されるものがある。こ
の流体式リターダ装置は、図4に示すように、車輪と共
に回転する回転軸16に相対回転不可能に固定可能なロ
ータ18と、ロータ18に対向して設けられると共に車
体側部材に実質的に固定されるステータ19と、回転軸
16とロータ18とを断接可能なクラッチ装置17とを
備える。そして、クラッチ装置17は、ロータ18に固
設され、プレッシャプレート34及び複数枚のセパレー
タ31を回転軸16の中心軸線方向に移動自在に支持す
ると共にケース14側に回転自在に支持されるセパレー
タケース33と、前記プレッシャプレート34及びセパ
レータ31の間に配置され、回転軸側部材に中心軸線方
向に移動自在に支持されるクラッチプレート32とを有
し、ロータ18、ステータ19及びクラッチ装置17
が、作動液体を充填し、車体側部材に固定するケース1
4に収容されている。
【0004】このような流体式リターダ装置は、ロータ
をクラッチ装置によつて回転軸側に接続固定して、ステ
ータとロータとの間の作動液体の速度エネルギによって
制動トルクを発生させる。このステータ及びロータを収
容するケース内には、常時作動液体が充填されている。
車両の走行中において流体充満式の流体式リターダ装置
を作動させれば、その作動開始初期において、充満する
作動液体の撹拌によって急激に制動トルク値が上昇し、
最大を示すピークトルク値に達する。このピークトルク
値は、作動液体の圧力に比例して生ずる。ピークトルク
値に達した後は、ほぼ平坦な定常的な設定トルク値に収
束する。
【0005】ところで、図4にも示したように、クラッ
チ装置17におけるプレート相互の押圧操作は、ケース
14の外面に固定された空気圧シリンダ装置1によって
行うようにしている。この空気圧シリンダ装置1は、ケ
ース14の外側に固定されたシリンダ部材2内の圧力室
3に図示略のクラッチ制御装置から所定の圧力空気が供
給されると、圧力室3を画成しているピストン部材4が
プランジャ部材39をロータ18側に移動させる。この
プランジャ部材39は、ケース14を液密かつ摺動自在
に貫通しており、ロータ18側への移動に伴って、スプ
リング40の付勢力でプランジャ部材39側に当接され
ている接続部材41がプランジャ部材39と一緒にロー
タ18側に移動し、該接続部材41と一緒にロータ18
側に移動するプレッシャープレート34がクラッチプレ
ート32及びセパレータ31相互を密着状態に押圧し
て、ロータ18が回転軸16に連結された状態とするも
のである。
【0006】ここに、前記シリンダ部材2は、内筒2a
と外筒2bとによってリング状のピストン収容室を形成
したもので、前記内筒2aと外筒2bとを連結している
シリンダ底部に空気流入口2cが形成されている。一
方、前記ピストン部材4は、前記外筒2bの内周面に密
着する弾性シール部材6が装着される外周部シール溝4
aと前記内筒2aの外周面に密着する弾性シール部材7
が装着される内周部シール溝4bとを有したリング状を
成して、前記ピストン収容室に摺動可能に装着されて、
前記空気流入口2cに連通する圧力室3を画成してい
る。
【0007】そして、従来では、前記ピストン部材4の
摺動にガタ付きが生じることを防止すること等から、前
記ピストン部材4の内外径は、シリンダ部材2の内外筒
2a,2bとの間にほとんど隙間を形成せず、該ピスト
ン部材4の内外周面が前記内外筒2a,2bとの摺動面
と成るように、寸法設定が行われていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、流体式リタ
ーダ装置のクラッチ装置17のプレート相互の押圧等の
目的に使用する場合、前記ピストン部材4のリング外径
Dとしてはかなり大きな寸法とすることが要求される
が、ピストン部材4の摺動方向の移動距離(ストロー
ク)は前記外径Dと比してかなり小さい。
【0009】従って、ピストン部材4の摺動方向の寸法
Lを、必要となる摺動方向の移動距離に合せて短縮し
て、空気圧シリンダ装置1のコンパクト化を図ることが
望まれて入るが、リング外径Dがかなり大きいため、摺
動方向の寸法Lを小さくすると、摺動時にスティックス
リップ(抉り)が発生し易くなり、スティックスリップ
によってピストン部材4の円滑な摺動が損なわれたり、
ピストン部材4やシリンダ部材2の摺動面を破損すると
いう問題を生じ、流体式リターダ装置の信頼性を低下さ
せる虞がある。
【0010】そのため、従来では、前記スティックスリ
ップが発生しない程度に、ピストン部材4の摺動方向の
寸法Lの縮小化を控えているが、このような対応では、
空気圧シリンダ装置1がピストン部材4の摺動方向に大
型化してしまうという問題が生じる。
【0011】そこで、本発明の目的は上記課題を解消す
ることにあり、リング状のピストン部材の摺動方向の寸
法を小さくしてもスティックスリップの発生を回避する
ことができ、ピストン部材の摺動方向の寸法の縮小によ
って装置のコンパクト化を促進すると同時に、該装置を
使用する流体式リターダ装置等における動作の信頼性を
向上させることのできる空気圧シリンダ装置を提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明に係る空気圧シリンダ装置は、内筒と外筒とに
よってリング状のピストン収容室を形成したシリンダ部
材と、前記外筒の内周面に密着する弾性シール部材が装
着される外周部シール溝と前記内筒の外周面に密着する
弾性シール部材が装着される内周部シール溝とを有した
構造をなして前記ピストン収容室に摺動可能に装着され
て前記シリンダ部材に形成された空気流入口に連通する
圧力室を画成するピストン部材とを備え、前記圧力室に
供給される空気圧に応じた前記ピストン部材の進退によ
って該ピストン部材に連結された他の機構を作動させる
空気圧シリンダ装置であって、前記ピストン部材は、ピ
ストン収容室内を摺動する際に該ピストン部材の外周面
及び内周面が前記シリンダ部材の外筒及び内筒に接触し
ないように内外径が小さめに設定され、かつ前記ピスト
ン収容室内では、外周面と前記シリンダ部材の外筒との
間及び内周面とシリンダ部材の内筒との間にそれぞれ間
隙が確保されるように、該ピストン部材の内外周に装着
された弾性シール部材によってシリンダ部材に弾性支持
されていることを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明の上記構成によれば、リング状のピスト
ン部材を摺動動作させるためにシリンダ部材の圧力室に
加圧空気が供給された場合、圧力室に供給された加圧空
気の一部は、圧力室に連通しているピストン部材の内外
周の間隙に回り込んで、該ピストン部材を支える。即
ち、ピストン収容室内のピストン部材は、該ピストン部
材の内外周の間隙に回り込んだ加圧空気の力と該ピスト
ン部材の内外周の弾性シール部材の弾性力とでピストン
収容室の中心に浮かぶ如く弾性支持される。
【0014】従って、ピストン部材のリング外径Dと比
して摺動方向の寸法Lが極めて小さく設定でき、そのた
めにピストン部材の摺動動作時に、該ピストン部材を傾
けるような抉り力が作用しても、ピストン部材の内外周
に位置している加圧空気と弾性シール部材が弾性変形を
起こして前記抉り力を吸収するべく機能するため、ピス
トン部材の内外周の間隙寸法が変動する程度でピストン
部材の挙動を抑えて、実際にスティックスリップが発生
することを防止することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係る空気圧シリンダ装置の実
施例を図面を参照して説明する。図1乃至図3は、本発
明に係る空気圧シリンダ装置の一実施例に用いられる流
体式リターダ装置を示したもので、図1は流体式リター
ダ装置の縦断面図、図2はピストン部材の縦断面図、図
3は流体式リターダ装置の要部拡大図である。流体式リ
ターダ装置12は、作動液体(通常は、冷却オイルに兼
用される作動油)が満たされるリターダ室13を有した
ケース14と、前記リターダ室13の中心部を挿通する
ようにケース14を貫通した回転軸16と、前記リター
ダ室13内においてクラッチ装置17を介して前記回転
軸16に断接されるロータ18と、前記リターダ室13
内で前記ロータ18に対峙するようにケース14に固定
されて前記ロータ18との間に作動液体が充満される作
動液体保持空間20を画成するステータ19とを備えて
いる。ここに、ステータ19は、ロータ18の回転時に
は、作動液体によって効果的に前記ロータ18に負荷が
かかるように、前記作動液体保持空間20内の作動液体
をロータ18に受け渡す。
【0016】また、ケース14には、作動液体をリター
ダ室13内に供給するための作動液体供給ポート22
と、リターダ室13内の作動液体を排出するための作動
液体排出ポート23とが形成されている。そして、前記
作動液体供給ポート22と前記作動液体保持空間20と
を連通させる作動液体入口24が、ロータ18及びステ
ータ19相互間の内径側の間隙部25に配備され、ま
た、作動液体排出ポート23と前記作動液体保持空間2
0とを連通させる作動液体出口26が前記ロータ18及
びステータ19相互間の外径側の間隙部27に配備され
ている。
【0017】また、さらに、所定の冷却機構(図示略)
によって冷却された作動液体を前記作動液体供給ポート
22を経て作動液体入口24から前記作動液体保持空間
20内に送り込むと共に、前記作動液体出口26から出
てくる作動液体を前記冷却機構に戻す作動液体循環機構
(図示略)が装備されている。
【0018】また、前記ステータ19は、横断面形状が
略半円径の溝をリング状に形成するシェル(外殻)28
と、シェル28の内面側に固定されてステータ19から
ロータ18に受け渡す作動液体の流れ方向を規制する羽
根29と、前記作動液体入口24付近となるシェル28
の内径側の縁部に沿って固設されたリング部材30とを
備えて構成されている。このリング部材30は、ロータ
18及びステータ19相互間の内径側の間隙部25から
作動液体保持空間20内に突出し、作動液体保持空間2
0内における作動液体の流れを規制して、作動液体の作
動液体入口24からの漏出を抑制するためのものであ
る。
【0019】そして、前記回転軸16は図示略の変速機
を介してエンジンの出力軸に接続されており、この回転
軸16とロータ18とを断接するクラッチ装置17は、
図1に示すように、ロータ18に固設され、プレッシャ
プレート34及び複数枚のセパレータ31を回転軸16
の中心軸線方向に移動自在に支持すると共にケース14
側に回転自在に支持されるセパレータケース33と、前
記プレッシャプレート34及びセパレータ31の間に配
置され、回転軸側部材に中心軸線方向に移動自在に支持
されるクラッチプレート32とを有した構成の湿式の多
板クラッチで、空気圧シリンダ装置35によって接続作
動する。
【0020】この空気圧シリンダ装置35では、ケース
14の外側に固定されたシリンダ部材36内の圧力室3
7に図示略のクラッチ制御装置から所定の圧力空気が供
給されると、圧力室37を画成しているピストン部材3
8がプランジャ部材39をロータ18側に移動させる。
このプランジャ部材39は、ケース14を液密かつ摺動
自在に貫通しており、ロータ18側への移動に伴って、
スプリング40の付勢力でプランジャ部材39側に当接
されている接続部材41がプランジャ部材39と一緒に
ロータ18側に移動し、該接続部材41と一緒にロータ
18側に移動するプレッシャープレート34がクラッチ
プレート32及びセパレータ31相互を密着状態に押圧
して、ロータ18が回転軸16に連結された状態とす
る。
【0021】また、図示略のクラッチ制御装置によって
圧力室37内の圧力空気が抜かれると、前記スプリング
40の付勢力によって、接続部材41、プランジャ部材
39、ピストン部材38が初期位置に戻され、プレート
32,34が離間して、ロータ18が回転軸16から切
り離された状態となる。
【0022】ここに、前記シリンダ部材36は、図1及
び図3に示すように、内筒36aと外筒36bとによっ
てリング状のピストン収容室36dを形成したもので、
これらの内筒36aと外筒36bとを連結しているシリ
ンダ底部に空気流入口36cが形成されている。
【0023】一方、前記ピストン部材38は、図2及び
図3に示すように、シリンダ部材36の外筒36bの内
周面に密着する弾性シール部材45が装着される外周部
シール溝38aと、前記内筒36aの外周面に密着する
弾性シール部材46が装着される内周部シール溝38b
とを有したリング状を成しており、前記ピストン収容室
36dに摺動可能に装着されて前記シリンダ部材36に
形成された空気流入口36cに連通する圧力室37を画
成している。
【0024】また、前記ピストン部材38は、ピストン
収容室36d内を摺動する際に該ピストン部材38の外
周面及び内周面が前記シリンダ部材36の外筒36b及
び内筒36aに接触しないように、内外径が従来より小
さめに設定されている。そして、さらに、前記ピストン
収容室36d内では、該ピストン部材38の外周面と前
記シリンダ部材36の外筒36bとの間、及びピストン
部材38の内周面とシリンダ部材36の内筒36aとの
間に、それぞれ間隙Sが確保されるように、該ピストン
部材38の内外周に装着された弾性シール部材45,4
6によってシリンダ部材36に弾性支持されている。
【0025】以上の空気圧シリンダ装置35では、リン
グ状のピストン部材38を摺動動作させるため(即ち、
クラッチ装置17を接続状態にするため)に、シリンダ
部材36の空気流入口36cから圧力室37に加圧空気
が供給された場合、圧力室37に供給された加圧空気の
一部は、圧力室37に連通しているピストン部材38の
内外周の間隙Sに回り込んで、該ピストン部材38を支
える。即ち、ピストン収容室36d内のピストン部材3
8は、該ピストン部材38の内外周の間隙Sに回り込ん
だ加圧空気の力と該ピストン部材38の内外周の弾性シ
ール部材45,46の弾性力とでピストン収容室36d
の中心に浮かぶ如く弾性支持される。
【0026】従って、ピストン部材38のリング外径D
と比して摺動方向の寸法Lが極めて小さく設定でき、そ
のためにピストン部材38の摺動動作時に、該ピストン
部材38を傾けるような抉り力が作用しても、ピストン
部材38の内外周に位置している加圧空気と弾性シール
部材45、46とが弾性変形を起こして前記抉り力を吸
収するべく機能し、ピストン部材38の内外周の間隙寸
法が変動する程度でピストン部材38の挙動を抑えて、
実際にスティックスリップが発生することを防止するこ
とができる。
【0027】従って、ピストン部材38の摺動方向の寸
法Lの縮小によって装置のコンパクト化を促進すると同
時に、該装置を使用する流体式リターダ装置12におけ
る動作の信頼性を向上させることができる。
【0028】なお、本願発明者等の実験によれば、図4
に示した従来の空気圧シリンダ装置1では、リング外径
D/摺動方向の寸法Lの値が5以上になると、スティッ
クスリップが発生し易くなることが確認されたが、本発
明によれば、リング外径D/摺動方向の寸法Lの値を5
以上にしてもスティックスリップが発生し易くなること
はなく、リング外径D/摺動方向の寸法Lの値を13に
してもスティックスリップの発生を回避できることが確
認され、前記ピストン部材38の摺動方向の寸法Lの大
幅な縮小が実現可能になった。
【0029】なお、本発明の空気圧シリンダ装置は、一
実施例において示した流体式リターダ装置に限らず、種
々の装置に利用できることは、いうまでもない。
【0030】
【発明の効果】本発明の空気圧シリンダ装置によれば、
リング状のピストン部材のリング外径Dと比して摺動方
向の寸法Lが極めて小さく設定でき、そのためにピスト
ン部材の摺動動作時に、該ピストン部材を傾けるような
抉り力が作用しても、ピストン部材の内外周に位置して
いる加圧空気と弾性シール部材が弾性変形を起こして前
記抉り力を吸収するべく機能するため、ピストン部材の
内外周の間隙寸法が変動する程度でピストン部材の挙動
を抑えて、実際にスティックスリップが発生することを
防止することができる。従って、ピストン部材の摺動方
向の寸法の縮小によって装置のコンパクト化を促進する
と同時に、該装置を使用する流体式リターダ装置等にお
ける動作の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気圧シリンダ装置の一実施例に
用いられる流体式リターダ装置の縦断面図である。
【図2】本発明の一実施例におけるピストン部材の縦断
面図である。
【図3】図1の要部の拡大図である。
【図4】従来の流体式リターダ装置における空気圧シリ
ンダ装置の縦断面図である。
【符号の説明】
12 流体式リターダ装置 13 リターダ室 14 ケース 16 回転軸 17 クラッチ装置 18 ロータ 19 ステータ 20 作動液体保持空間 22 作動液体供給ポート 23 作動液体排出ポート 24 作動液体入口 25 間隙部 26 作動液体出口 27 間隙部 28 シェル 29 羽根 30 リング部材 31 セパレータ 32 クラッチプレート 33 セパレータケース 34 プレッシャープレート 35 空気圧シリンダ装置 36 シリンダ部材 36a 内筒 36b 外筒 36c 空気流入口 37 圧力室 38 ピストン部材 38a 外周部シール溝 38b 内周部シール溝 39 プランジャ部材 40 スプリング 41 接続部材 45,46 弾性シール部材 S 間隙 L ピストン部材の摺動方向の寸法 D ピストン部材のリング外径

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内筒と外筒とによってリング状のピスト
    ン収容室を形成したシリンダ部材と、前記外筒の内周面
    に密着する弾性シール部材が装着される外周部シール溝
    と前記内筒の外周面に密着する弾性シール部材が装着さ
    れる内周部シール溝とを有した構造をなして前記ピスト
    ン収容室に摺動可能に装着されて前記シリンダ部材に形
    成された空気流入口に連通する圧力室を画成するピスト
    ン部材とを備え、 前記圧力室に供給される空気圧に応じた前記ピストン部
    材の進退によって該ピストン部材に連結された他の機構
    を作動させる空気圧シリンダ装置であって、 前記ピストン部材は、ピストン収容室内を摺動する際に
    該ピストン部材の外周面及び内周面が前記シリンダ部材
    の外筒及び内筒に接触しないように内外径が小さめに設
    定され、かつ前記ピストン収容室内では、外周面と前記
    シリンダ部材の外筒との間及び内周面とシリンダ部材の
    内筒との間にそれぞれ間隙が確保されるように、該ピス
    トン部材の内外周に装着された弾性シール部材によって
    シリンダ部材に弾性支持されていることを特徴とする空
    気圧シリンダ装置。
JP7089542A 1995-04-14 1995-04-14 空気圧シリンダ装置 Pending JPH08285088A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012053510A1 (ja) * 2010-10-19 2012-04-26 ナブテスコオートモーティブ株式会社 ピストンカップ、ブレーキチャンバー装置、アクチュエーター装置
WO2023185010A1 (zh) * 2022-03-31 2023-10-05 贵阳丽天苍泰科技有限公司 一种液力缓速器

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