JPH08310356A - 流体式リターダ装置 - Google Patents

流体式リターダ装置

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JPH08310356A
JPH08310356A JP12384895A JP12384895A JPH08310356A JP H08310356 A JPH08310356 A JP H08310356A JP 12384895 A JP12384895 A JP 12384895A JP 12384895 A JP12384895 A JP 12384895A JP H08310356 A JPH08310356 A JP H08310356A
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JP
Japan
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working liquid
rotor
holding space
circulation
stator
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JP12384895A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Yakida
三夫 八木田
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Akebono Brake Industry Co Ltd
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Akebono Brake Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロータの低回転域から高回転域まで全域に渡
って作動液体の循環量を適度に増大させ、全作動域で冷
却効率の向上を図るとともに、高回転域において出力ト
ルクが過度に高くなることを回避する。 【構成】 ロータ18のシェル18aに、該ロータ18
とステータ19との間の作動液体保持空間20に供給さ
れた作動液体の一部をロータ18の外部に流出させる循
環促進穴18cを装備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体式リターダ装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】トラック、バス等の大型車両において、
常時、流体を充満させる流体式リターダ装置を装着する
ものが知られている。流体式リターダ装置は、降坂時、
高速からの減速時等に制動トルクを発生させ、常用ブレ
ーキの温度上昇によるフェードを防止し、車両の安全性
及び摩擦材の耐久性を向上させる。
【0003】従来の流体式リターダ装置として、例えば
特開平4−185759号に開示されるものがある。こ
の流体式リターダ装置は、車輪と共に回転する回転軸に
相対回転不可能に固定可能なロータと、ロータに対向し
て設けられ、車体側部材に実質的に固定されるステータ
と、回転軸とロータとを断接可能なクラッチ装置とを備
え、クラッチ装置が、ロータに固設され、プレッシャプ
レート及び複数枚のセパレータを回転軸の中心軸線方向
に移動自在に支持すると共にケース側に回転自在に支持
されるセパレータケースと、前記プレッシャプレート及
びセパレータの間に配置され、回転軸側部材に中心軸線
方向の移動自在に支持されるクラッチプレートとを有
し、ロータ、ステータ及びクラッチ装置が、作動液体を
充満し、車体側部材に固定するケースに収容されてい
る。
【0004】このような流体式リターダ装置は、ロータ
をクラッチ装置によつて回転軸個に接続固定して、ステ
ータとロータとの間の作動液体の速度エネルギによつて
制動トルクを発生させる。このステータ及びロータを収
容するケース内には、常時作動液体が充填されている。
車両の走行中において流体充満式の流体式リターダ装置
を作動させれば、その作動開始初期において、充満する
作動液体の撹拌によつて急激に制動トルク値が上昇し、
最大を示すピークトルク値に達する。このピークトルク
値は、作動液体の圧力に比例して生ずる。ピークトルク
値に達した後は、ほぼ平坦な定常的な設定トルク値に収
束する。
【0005】ところで、従来の流体式リターダ装置で
は、図6に示すように、ロータ1及びステータ2を収容
したケース3に形成された作動液体供給ポート4と前記
ロータ1及びステータ2によって囲われた作動液体保持
空間5とを連通させる作動液体入口6を、ロータ1及び
ステータ2相互間の内径側の間隙部7に配備し、また、
ケース3に形成された作動液体排出ポート8と前記作動
液体保持空間5とを連通させる作動液体出口9を前記ロ
ータ1及びステータ2相互間の外径側の間隙部10に配
備した構成とされる。
【0006】また、さらに、所定の冷却機構(図示略)
によって冷却された作動液体を前記作動液体供給ポート
4を経て作動液体入口6から前記作動液体保持空間5内
に送り込むと共に、前記作動液体出口9から出てくる作
動液体を前記冷却機構に戻す作動液体循環機構(図示
略)が装備される。
【0007】そして、リターダ作動時には、前記作動液
体循環機構によって作動液体保持空間5内の作動液体を
順次冷却機構に循環させることで、作動液体の温度が過
度に昇温することによるリターダ出力の低下や、出力特
性が不安定になることを防止するようにしている。
【0008】このような作動液体循環機構による作動液
体の循環量を増やして冷却効率を高めるための対策とし
て、従来より、ステータ2のシェルや羽根の形状を改善
することが試みられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図6に示し
た従来の流体式リターダ装置では、一般的に、出力トル
クはロータ1の回転数の増大に伴って増加し、また、高
回転域における出力トルクの増大は、作動液体の循環量
の増大に比例するという傾向があり、前述のように、ス
テータ2によって循環量の増大を図った場合には、高回
転域での出力トルクが過度に高くなり、制動の効き過ぎ
という問題が発生したり、さらには、作動液体保持空間
5内での作動液体の昇温が過度になって、作動液体の循
環量の増大が冷却効率の向上に結び付かなくなるという
問題が生じる。
【0010】そこで、本発明の目的は上記課題を解消す
ることにあり、ロータの低回転域から高回転域まで全域
に渡って作動液体の循環量を適度に増大させ、全作動域
で冷却効率の向上を図ることができ、ロータの高回転域
において出力トルクが過度に高くなることを回避するこ
とができる流体式リターダ装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明に係る流体式リターダ装置は、作動液体を満た
したケース内を貫通する回転軸にクラッチ装置を介して
断接されるロータと、前記ロータに対峙するように前記
ケース内に固定されて前記ロータとの間に前記作動液体
が充満する作動液体保持空間を画成すると共に前記ロー
タの回転時には作動液体によって前記ロータに負荷がか
かるように該作動液体保持空間内の作動液体をロータに
受け渡すステータと、前記ロータ及びステータ相互間の
内径側の間隙部に配備される作動液体入口と、前記ロー
タ及びステータ相互間の外径側の間隙部に配備される作
動液体出口と、所定の冷却機構によって冷却された作動
液体を前記作動液体入口から前記作動液体保持空間内に
送り込むと共に前記作動液体出口から出てくる作動液体
を前記冷却機構に戻す作動液体循環機構とを備えてなる
流体式リターダ装置において、前記ロータのシェル上に
は、前記作動液体循環機構によって前記作動液体保持空
間内を巡回する作動液体の一部を該ロータの外部に流出
させる循環促進穴を設けたことを特徴とする。
【0012】あるいは、前記循環促進穴は、前記シェル
の外径寄りの位置に、所定のピッチで複数個形成された
ことを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明の上記構成によれば、作動液体保持空間
内を巡回する作動液体の一部は、例えば、ロータのシェ
ルに沿って流れる際に、前記シェルに形成した循環促進
穴からロータ外に流出し、作動液体出口から流出した作
動液体と共に作動液体循環機構によって冷却機構に戻さ
れることになり、作動液体保持空間からの作動液体の流
出が増大することから、作動液体の循環量が増大して冷
却効率の向上が実現されることになる。そして、ロータ
の回転が高回転域になると、作動液体のシェルに沿った
流れが活発になり、それに伴って、前記循環促進穴から
の作動液体の流出量も増加することになり、このように
ロータの回転域に応じて循環促進穴からの流出量が変化
することによって、ロータの低回転域から高回転域まで
全域に渡って作動液体の循環量を適度に増大させ、全作
動域で冷却効率の向上を図ることが可能になり、ロータ
の高回転域において出力トルクが過度に高くなることを
回避することも可能になる。
【0014】また、ロータ内での作動液体の流れは、該
ロータの回転に伴う遠心力によって内径側から外径側に
向う流れとなり、このような流れはロータの回転が高回
転になるほど顕著になるが、シェルに形成する循環促進
穴が、前記シェルの外径寄りの位置に、所定のピッチで
複数個形成した構成であれば、外径側に向って流れる作
動液体がより速やかに循環促進穴に導かれることにな
り、前記循環促進穴の穴径や配列ピッチ等の設定によっ
て、出力トルクや作動液体の冷却効率を車両の仕様等に
合せて調整することが容易になる。
【0015】
【実施例】図1乃至図3は、本発明に係る流体式リター
ダ装置12の一実施例を示したものである。この一実施
例の流体式リターダ装置12は、作動液体(通常は、冷
却オイルに兼用される作動油)が満たされるリターダ室
13を有したケース14と、前記リターダ室13の中心
部を挿通するようにケース14を貫通した回転軸16
と、前記13内においてクラッチ装置17を介して前記
回転軸16に断接されるロータ18と、前記リターダ室
13内でロータ18に対峙するようにケース14に固定
されて前記ロータ18との間に作動液体が充満する作動
液体保持空間20を画成するステータ19とを備えてい
る。ここに、ステータ19は、ロータ18の回転時に
は、作動液体によって効果的に前記ロータ18に負荷が
かかるように、前記作動液体保持空間20内の作動液体
をロータ18に受け渡す。
【0016】また、ケース14には、作動液体をリター
ダ室13内に供給するための作動液体供給ポート22
と、リターダ室13内の作動液体を排出するための作動
液体排出ポート23とが形成されている。そして、前記
作動液体供給ポート22と前記作動液体保持空間20と
を連通させる作動液体入口24が、ロータ18及びステ
ータ19相互間の内径側の間隙部25に配備され、ま
た、作動液体排出ポート23と前記作動液体保持空間2
0とを連通させる作動液体出口26が前記ロータ18及
びステータ19相互間の外径側の間隙部27に配備され
ている。
【0017】また、さらに、所定の冷却機構(図示略)
によって冷却された作動液体を前記作動液体供給ポート
22を経て作動液体入口24から前記作動液体保持空間
20内に送り込むと共に、前記作動液体出口26から出
てくる作動液体を前記冷却機構に戻す作動液体循環機構
(図示略)が装備されている。
【0018】前記ロータ18は、図2および図3に示す
ように、横断面形状が略半円径の溝をリング状に形成す
るシェル(外殻)18aと、シェル18aの内面側に固
定されて作動液体圧を受ける羽根18bと、前記作動液
体出口26付近となるシェル18aの外径寄りの縁部に
沿って各羽根18b,18b間に形成された循環促進穴
18cとを備えた構成とされている。これらの循環促進
穴18cの穴径や、装備する個数(即ち,配列ピッチ)
は、当該流体式リターダ装置12が装備される車両の仕
様等に応じて、調整される。
【0019】また、前記ステータ19は、横断面形状が
略半円径の溝をリング状に形成するシェル(外殻)28
と、シェル28の内面側に固定されてステータ19から
ロータ18に受け渡す作動液体の流れ方向を規制する羽
根29と、前記作動液体入口24付近となるシェル28
の内径側の縁部に沿って固設されたリング部材30とを
備えた構成とされている。このリング部材30は、ロー
タ18及びステータ19相互間の内径側の間隙部25か
ら作動液体保持空間20内に突出し、作動液体保持空間
20内における作動液体の流れを規制して、作動液体の
作動液体入口24への逆流を抑制するためのものであ
る。
【0020】なお、補足説明すると、前記回転軸16
は、図示略の変速機を介してエンジンの出力軸に接続さ
れている。また、クラッチ装置17は、図1に示すよう
に、ロータ18に固設され、プレッシャプレート34及
び複数枚のセパレータ31を回転軸16の中心軸線方向
に移動自在に支持すると共にケース14側に回転自在に
支持されるセパレータケース33と、前記プレッシャプ
レート34及びセパレータ31の間に配置され、回転軸
側部材に中心軸線方向の移動自在に支持されるクラッチ
プレート32とを有した構成の湿式の多板クラッチで、
空気圧シリンダ装置35によって接続作動する。
【0021】この空気圧シリンダ装置35では、ケース
14の外側に固定されたシリンダ部材36内の圧力室3
7に図示略のクラッチ制御装置から所定の圧力空気が供
給されると、圧力室37を画成しているピストン部材3
8がプランジャ部材39をロータ18側に移動させる。
このプランジャ部材39は、ケース14を液密かつ摺動
自在に貫通しており、ロータ18側への移動に伴って、
スプリング40の付勢力でプランジャ部材39側に当接
されている接続部材41がプランジャ部材39と一緒に
ロータ18側に移動し、該接続部材41と一緒にロータ
18側に移動するプレッシャープレート34がクラッチ
プレート32及びセパレータ31相互を密着状態に押圧
して、ロータ18が回転軸16に連結された状態とす
る。
【0022】また、図示略のクラッチ制御装置によって
圧力室37内の圧力空気が抜かれると、前記スプリング
40の付勢力によって、接続部材41、プランジャ部材
39、ピストン部材38が初期位置に戻され、プレート
32,34が離間して、ロータ18が回転軸16から切
り離された状態となる。
【0023】以上の流体式リターダ装置12では、図示
略の作動液体循環機構によって前記作動液体供給ポート
22に供給された作動液体は、図1に矢印で示すよう
に、ステータ19とケース14との間の間隙を通って作
動液体入口24から作動液体保持空間20に入る。そし
て、該作動液体保持空間20内に流入した作動液体は、
該作動液体保持空間20内を巡回して、循環促進穴18
cおよび作動液体出口26から作動液体排出ポート23
に流出し、冷却機構に戻されることになる。
【0024】前記作動液体保持空間20内を巡回する作
動液体は、ロータ18からステータ19に流れ込み、ス
テータ19のシェル28や羽根29によって流れ方向が
整えられ、再びステータ19からロータ18に速やかに
受け渡されることで、ロータ18に対する負荷が高ま
り、リターダの出力トルクが向上することになる。
【0025】このように作動液体保持空間20内を巡回
する作動液体がステータ19からロータ18に受け渡さ
れる際に、ステータ19の内径側に固定されているリン
グ部材30は、前記ステータ19のシェル28に沿って
作動液体入口24に向う作動液体の流れを、作動液体入
口24の直前でステータ19のシェル28から剥離さ
せ、作動液体入口24の上を通過してロータ18側に向
うように、作動液体保持空間20内における作動液体の
巡回流の流れを整える。そのため、前記作動液体入口2
4の開口を大きくしても、該作動液体入口24からの作
動液体の逆流を抑制して、ステータ19からロータ18
に受け渡される作動液体量の低減を防止することができ
る。
【0026】また、作動液体保持空間20内を巡回する
作動液体の一部は、例えば、ロータ18のシェル18a
に沿って流れる際に、前記シェル18aに形成した循環
促進穴18cからロータ18外に流出し、作動液体出口
26から流出した作動液体と共に作動液体排出ポート2
3に流れて作動液体循環機構によって冷却機構に戻され
ることになり、作動液体保持空間20からの作動液体の
流出が増大することから、作動液体の循環量が増大して
冷却効率の向上が実現されることになる。
【0027】そして、ロータ18の回転が高回転域にな
ると、作動液体のシェル18aに沿った流れが活発にな
り、それに伴って、前記循環促進穴18cからの作動液
体の流出量も増加することになり、このようにロータ1
8の回転域に応じて循環促進穴18cからの流出量が変
化することによって、ロータ18の低回転域から高回転
域まで全域に渡って作動液体の循環量を適度に増大さ
せ、全作動域で冷却効率の向上を図ることが可能にな
り、ロータ18の高回転域において出力トルクが過度に
高くなることを回避することも可能になる。
【0028】また、ロータ18内での作動液体の流れ
は、該ロータ18の回転に伴う遠心力によって内径側か
ら外径側に向う流れとなり、このような流れはロータ1
8の回転が高回転になるほど顕著になるが、シェル18
aに形成された循環促進穴18cが、前記シェル18a
の外径寄りの位置に、所定のピッチで複数個形成した構
成であるため、外径側に向って流れる作動液体がより速
やかに循環促進穴18cに導かれることになり、前記循
環促進穴18cの穴径や配列ピッチ等の設定によって、
出力トルクや作動液体の冷却効率を車両の仕様等に合せ
て調整することが容易になる。
【0029】図4は前記循環促進穴18cの有無による
リターダの出力トルクに対する影響を調べたもので、曲
線F1は循環促進穴の無い(即ち、従来構造の)流体式
リターダ装置の出力トルク特性、曲線F2は循環促進穴
18cを装備した一実施例の流体式リターダ装置12の
出力トルク特性を示したものである。
【0030】図5は循環促進穴18cの有無による作動
液体保持空間20への作動液体の供給流量に対する影響
を調べたもので、曲線f1は循環促進穴の無い(即ち、
従来構造の)流体式リターダ装置の流量変化、曲線f2
は循環促進穴18cを装備した一実施例の流体式リター
ダ装置12の流量変化を示したものである。
【0031】これらの図4及び図5に示すように、循環
促進穴18cの有無は作動液体の循環流量の制御、出力
トルク特性の制御に大きな影響力を持ち、前記循環促進
穴18cの穴径や配置等を変更することによって、作動
液体の循環流量や出力トルク特性を所望に調整すること
が可能で、循環促進穴18cの穴径や配置等を変更する
ことによって作動液体の循環流量や出力トルク特性を調
整することで、安価に、かつ容易に、冷却効率が高く、
高回転域において出力トルクが過度になることのない優
れた流体式リターダ装置を得ることが可能になる。
【0032】
【発明の効果】本発明の流体式リターダ装置によれば、
作動液体保持空間内を巡回する作動液体の一部がシェル
に形成した循環促進穴からロータ外に流出する分だけ、
作動液体の循環量が増大して冷却効率の向上が実現され
ることになる。また、前記循環促進穴からの作動液体の
流出量は、ロータの回転に応じて増減するため、ロータ
の低回転域から高回転域まで全域に渡って作動液体の循
環量がを適度に増大させて、全作動域で冷却効率の向上
を図ることが可能になり、ロータの高回転域において出
力トルクが過度に高くなることを回避することも可能に
なる。また、シェルに形成する循環促進穴が、前記シェ
ルの外径寄りの位置に、所定のピッチで複数個形成した
構成であれば、ロータの回転による遠心力の影響で外径
側に向って流れる作動液体がより速やかに循環促進穴に
導かれることになり、前記循環促進穴の穴径や配列ピッ
チ等の設定によって、出力トルクや作動液体の冷却効率
を車両の仕様等に合せて調整することが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る流体式リターダ装置の縦断面図で
ある。
【図2】本発明の一実施例におけるロータの正面図であ
る。
【図3】図2のA−A線に沿う断面図である。
【図4】本発明の一実施例による出力トルク特性説明図
である。
【図5】本発明の一実施例による作動液体の流量特性説
明図である。
【図6】従来の流体式リターダ装置における要部の構成
説明図である。
【符号の説明】
12 流体式リターダ装置 13 リターダ室 14 ケース 16 回転軸 17 クラッチ装置 18 ロータ 18a シェル 18b 羽根 18c 循環促進穴 19 ステータ 20 作動液体保持空間 22 作動液体供給ポート 23 作動液体排出ポート 24 作動液体入口 25 間隙部 26 作動液体出口 27 間隙部 28 シェル 29 羽根 30 リング部材 32 クラッチプレート 33 セパレータケース 34 プレッシャープレート 35 空気圧シリンダ装置 36 シリンダ部材 37 圧力室 38 ピストン部材 39 プランジャ部材 40 スプリング 41 接続部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動液体を満たしたケース内を貫通する
    回転軸にクラッチ装置を介して断接されるロータと、前
    記ロータに対峙するように前記ケース内に固定されて前
    記ロータとの間に前記作動液体が充満する作動液体保持
    空間を画成すると共に前記ロータの回転時には作動液体
    によって前記ロータに負荷がかかるように該作動液体保
    持空間内の作動液体をロータに受け渡すステータと、前
    記ロータ及びステータ相互間の内径側の間隙部に配備さ
    れる作動液体入口と、前記ロータ及びステータ相互間の
    外径側の間隙部に配備される作動液体出口と、所定の冷
    却機構によって冷却された作動液体を前記作動液体入口
    から前記作動液体保持空間内に送り込むと共に前記作動
    液体出口から出てくる作動液体を前記冷却機構に戻す作
    動液体循環機構とを備えてなる流体式リターダ装置にお
    いて、 前記ロータのシェル上には、前記作動液体循環機構によ
    って前記作動液体保持空間内を巡回する作動液体の一部
    を該ロータの外部に流出させる循環促進穴を設けたこと
    を特徴とした流体式リターダ装置。
  2. 【請求項2】 前記循環促進穴は、前記シェルの外径寄
    りの位置に、所定のピッチで複数個形成されていること
    を特徴とした請求項1に記載の流体式リターダ装置。
JP12384895A 1995-05-23 1995-05-23 流体式リターダ装置 Pending JPH08310356A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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