JPH08284715A - 内燃機関の燃料噴射量制御装置 - Google Patents

内燃機関の燃料噴射量制御装置

Info

Publication number
JPH08284715A
JPH08284715A JP8708795A JP8708795A JPH08284715A JP H08284715 A JPH08284715 A JP H08284715A JP 8708795 A JP8708795 A JP 8708795A JP 8708795 A JP8708795 A JP 8708795A JP H08284715 A JPH08284715 A JP H08284715A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
internal combustion
combustion engine
deposit
amount
fuel injection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8708795A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanobu Kanamaru
昌宣 金丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP8708795A priority Critical patent/JPH08284715A/ja
Publication of JPH08284715A publication Critical patent/JPH08284715A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 内燃機関に付着するデポジット量を学習し、
その付着量に応じて燃料噴射量の補正を行う車載用内燃
機関の燃料噴射量制御装置に関し、自動変速機を用いた
内燃機関におけるデポジット付着量を誤学習防止する。 【構成】 内燃機関の変速機としてロックアップ機能付
きの自動変速機を連結する。機関回転数NEと車速Vと
の比NVRがA以下であるかに基づいてロックアップ機
能が作動しているかを判別するステップ200。NVR
≦Aが成立する場合は内燃機関の加速中にNEが大きく
変化することはなく、加速時増量補正により精度良く空
燃比を理論空燃比近傍に維持できると判断し、デポジッ
ト学習を実行するステップ202〜226。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の燃料噴射量
制御装置に係り、特に、内燃機関に付着するデポジット
量を学習し、その付着量に応じて燃料噴射量の補正を行
う、車載用内燃機関の燃料噴射量制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の吸気ポートや燃焼室には、燃
料の燃焼時に生ずるカーボン等からなるデポジットが付
着することが知られている。このデポジットは、ポーラ
ス状の構造体であるため、内燃機関にデポジットが付着
すると、内燃機関に供給された燃料の一部はデポジット
に吸着されることになる。
【0003】この際、内燃機関が定常状態にあれば、デ
ポジットに吸着される燃料の量と、デポジットから脱着
される燃料の量とは均衡状態となる。従って、かかる状
況下では、燃料噴射量とほぼ等量の燃料が、現実に内燃
機関に吸引される。しかし、内燃機関が過渡状態、すな
わち加速または減速状態にある場合は、デポジットに吸
着される燃料の量とデポジットから脱着される燃料の量
とが均衡しなくなり、燃料噴射量と、現実に内燃機関に
吸引される燃料の量とが一致しない事態を生ずる。
【0004】このため、車載用内燃機関の分野において
は、デポジットの付着量を学習すると共に、過渡時にお
ける燃料噴射量をその学習値に応じて補正する制御が従
来より行われている。かかる制御を実行する装置として
は、例えば特開平2−264138号公報に開示される
燃料噴射装置が従来より公知である。
【0005】この燃料噴射装置によれば、内燃機関の加
速時には、過渡的に変化する運転状態に対して理論空燃
比が維持されるように燃料噴射量の増量補正が実行され
る。そして、上記装置は、内燃機関が加速状態に保たれ
る一定期間内に、空燃比が燃料リーンになった時間(以
下、リーン時間と称す)と燃料リッチになった時間(以
下、リッチ時間と称す)とを検出し、リーン時間とリッ
チ時間との偏差に基づいてデポジット付着量の学習値を
算出する。
【0006】すなわち、内燃機関の加速中に、上述の如
き燃料増量補正を実行すれば、本来は、空燃比は理論空
燃比を中心として振幅し、リーン時間とリッチ時間とは
等しくなるはずである。従って、その一定期間内にリー
ン時間が長く検出されていれば、予想以上に多くの燃料
がデポジットに吸着されたと判断することができ、ま
た、リッチ時間が長く検出されていれば、予想以上にデ
ポジットに吸着される燃料が少量であったと判断するこ
とができる。このため、上記従来の装置は、リーン時間
が長く検出された場合には、予想以上にデポジット付着
量が多量であるとしてデポジットの学習値を増加させ、
一方、リッチ時間が長く検出された場合には予想以上に
デポジット付着量が少量であるとしてデポジットの学習
値を減少させて、経時的に変化するデポジットの付着量
を学習することとしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
装置において、精度良くデポジットの学習を行うために
は、内燃機関の加速中に、その過渡状態に適合した燃料
増量補正を実現することが前提となる。ここで、かかる
燃料増量補正を精度良く行うためには、例えば吸入空気
量Qを吸気管圧力PMを用いて検出する装置において
は、機関回転数NE、吸気管圧力PM、及びそれらの変
化量をパラメータとして増量補正量の適合を図ることが
必要である。
【0008】しかしながら、全てのNEとPMとの組み
合わせについて、増量補正量の適合を図ることは種々の
制約から事実上不可能である。このため、現実的にかか
る制御を行うにあたっては、例えばNEの変化分を無視
した適合を行う、又は頻繁に使用される領域においての
みNE、PM、及びそれらの変化量を考慮し、他の領域
ではラフな適合を行う、等の近似的な措置を採ることが
必要となる。
【0009】かかる近似的な措置は、加速時にNEが急
激な変化を示さない場合には、メモリの使用量を抑制し
つつ、精度良く空燃比を理論空燃比近傍に維持し得る点
で有効である。従って、内燃機関に組み合わされている
変速機が手動変速機(マニュアル・トランスミッショ
ン)であり、NEが車速と比例して変化するに過ぎない
場合には極めて有効な手法である。
【0010】しかし、内燃機関に組み合わされている変
速機が自動変速機(オートマチック・トランスミッショ
ン)である場合は、加速初期に、トルクコンバータの機
能によってNEに急激な変化が生ずる。この場合、設定
される燃料の増量補正量と、内燃機関の運動状態とが適
合しなくなり、加速中の空燃比がリーン側、又はリッチ
側に偏る事態が生じ得る。このため、かかる状況下で、
リーン時間とリッチ時間との比較に基づいてデポジット
の付着量が学習されるとすれば、デポジット付着量が誤
学習される可能性が生ずる。この意味で、上記従来の装
置は、自動変速機車両で用いた場合に、デポジット付着
量を誤学習し易いという問題を有するものであった。
【0011】また、内燃機関においては、所定の高温環
境下におけるアイドル状態からの加速時にノッキングが
生じ易いことが知られている(以下、かかるノッキング
を過渡ノックと称す)。ここで、内燃機関におけるノッ
キングは、内燃機関に供給される混合気がリッチである
ほど生じ易い。従って、加速時における空燃比を意識的
にリーン側に偏らせることとすれば、有効に過渡ノック
の抑制を図ることができる。
【0012】しかしながら、加速時における空燃比を意
識的にリーン化させた状況下で、リーン時間とリッチ時
間との比較に基づいてデポジットの付着量が学習される
とすれば、上述した自動変速機車両の場合と同様に、デ
ポジット付着量が誤学習される可能性が生ずる。この意
味で、上記従来の装置は、過渡ノックの抑制のために加
速時の空燃比をリーン化する制御を併用した場合に、デ
ポジット付着量を誤学習し易いという問題を有するもの
であった。
【0013】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、自動変速機車両や、加速時に空燃比がリーン化
される車両において、デポジット付着量を誤学習するこ
とのない内燃機関の燃料噴射量制御装置を提供すること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、内燃機関に付着するデポジット量を学
習すると共にデポジット付着量に応じて燃料噴射量を補
正するデポジット補正機能を備え、ロックアップ機能付
きの自動変速機を備える内燃機関の燃料噴射量を制御す
る内燃機関の燃料噴射量制御装置において、ロックアッ
プ機能の作動を検出するロックアップ検出手段と、該ロ
ックアップ検出手段によってロックアップ機能の作動が
検出されている場合にのみ、デポジット付着量の学習を
許容するデポジット学習許容手段と、を備える内燃機関
の燃料噴射量制御装置により達成される。
【0015】また、上記の目的は、請求項2に記載する
如く、内燃機関に付着するデポジット量を学習すると共
にデポジット付着量に応じて燃料噴射量を補正するデポ
ジット補正機能と、内燃機関の加速時に、運転状態の過
渡的な変化と燃料噴射量との適合を図るべく燃料噴射量
を増量補正する加速時増量機能を備える内燃機関の燃料
噴射量制御装置において、内燃機関において過渡ノック
が生じ易い場合に、前記加速時増量機能に起因する燃料
増量分を減量補正する過渡ノック防止手段と、該過渡ノ
ック防止手段による燃料の減量補正が実行されている場
合には、デポジット付着量の学習を禁止するデポジット
学習禁止手段と、を備える燃料噴射量制御装置によって
も達成される。
【0016】
【作用】請求項1記載の発明において、デポジット学習
許容手段は、ロックアップ検出手段によってロックアッ
プ機能の作動が検出されている場合にのみデポジット付
着量の学習を許容する。ここで、自動変速機のロックア
ップ機能が作動した場合、手動変速機が接続されている
のと同様に、内燃機関の出力軸と駆動輪に連結されるド
ライブシャフトとが事実上直結状態となる。従って、本
発明においては、内燃機関の加速時であって、かつ、機
関回転数が急変しない場合に限り、デポジット学習が行
われることになる。
【0017】請求項2記載の発明において、内燃機関の
加速時における空燃比は、加速時増量機能が正常に作用
することにより、リーン側またはリッチ側に偏ることな
く、理論空燃比近傍に維持される。一方、過渡ノック防
止手段は、例えば、内燃機関が所定の高温環境下にある
場合等、過渡ノックが生じ易い場合には、加速増量分を
減量補正して過渡ノックの防止を図る。従って、過渡ノ
ック防止手段による減量補正が行われている間は、空燃
比がリーン側に偏る事態が生ずる。
【0018】これに対して、デポジット学習禁止手段
は、過渡ノック防止手段により燃料が減量補正されてい
る場合には、デポジット付着量の学習を禁止する。従っ
て、本発明においては、内燃機関の加速時であっても、
空燃比がリーン側に偏る場合には、デポジット付着量の
学習が行われることはない。
【0019】
【実施例】図1は、本発明の一実施例である燃料噴射量
制御装置を搭載する内燃機関10の周辺構造を表す外観
構成図を示す。また、図2は、本実施例の内燃機関10
の全体構成を表す正面断面図を示す。以下、図1及び図
2を参照して、本実施例の燃料噴射量制御装置に構成に
ついて説明する。
【0020】図1に示す如く、内燃機関10には、自動
変速機12が連結されている。自動変速機12は、内燃
機関10の機関回転数NEが所定回転数に達する毎に、
自動的にシフトアップ、シフトダウンを行う変速機であ
る。内燃機関10の出力軸と、自動変速機12の入力軸
とは、トルクコンバータ14を介して連結されている。
トルクコンバータ14は、流体抵抗を用いてトルクの伝
達を図る装置であり、内燃機関10の出力軸に連結され
る羽根車16、自動変速機12の入力軸に連結される羽
根車18、及び内燃機関10の運転状態に応じて羽根車
16,18を直結状態とするロックアップクラッチ20
を内蔵している。
【0021】かかる構成によれば、ロックアップクラッ
チ20がオフ状態の場合、すなわち羽根車16,18が
直結されていない場合は、内燃機関10で生じたトルク
は、羽根車16,18の間に生ずる流体抵抗により自動
変速機12に伝達される。従って、この場合は、内燃機
関10の出力軸の回転速度と、自動変速機12の入力軸
の回転速度とは非同一となる。
【0022】一方、ロックアップクラッチ20がオン状
態の場合、すなわち羽根車16,18が直結されている
場合は、内燃機関10で生じたトルクは、羽根車16,
18を介して、直接的に自動変速機12に伝達される。
従って、この場合は、内燃機関10の出力軸の回転速度
と、自動変速機12の入力軸の回転速度とは同一とな
る。
【0023】図2に示す如く、内燃機関10の吸気通路
22には、その内部を流通する空気圧を検出する吸気圧
センサ24、流通する空気の温度を検出する吸気温セン
サ26、流通する空気量を制御するスロットルバルブ2
8、及び吸気通路22内に燃料を供給するインジェクタ
30が設けられている。
【0024】スロットルバルブ28は、図示しないアク
セルペダルに連動して動作する弁体であり、その近傍に
はスロットルバルブ28の全閉状態を検出するアイドル
スイッチ32が設けられている。また、吸気通路22に
は、スロットルバルブ28をバイパスするバイパス通路
34が設けられている。このバイパス通路34は、スロ
ットルバルブ28が全閉状態となった場合に、内燃機関
10をアイドル状態に維持し得る空気を流通させるべく
設けられたものであり、例えばステップモータ等を駆動
源とするアイドルスピードコントロールバルブ(ISC
V)36によりその導通状態が制御される。
【0025】内燃機関10のシリンダブロック38に
は、冷却水を流通させることにより機関の冷却を図るべ
くウォータジャケット40が設けられている。そして、
ウォータジャケット40の側壁には、その内部を流通す
る冷却水の温度を検出すべく水温センサ42が設けられ
ている。
【0026】シリンダブロック38内を上下に摺動する
ピストン44の上部には、点火プラグ46が突出して設
けられた燃焼室48が形成されている。この燃焼室48
は、吸気バルブを備える吸気ポート50を介して上記し
た吸気通路22に連通し、また排気バルブを備える排気
ポート52を介して排気通路54に連通する。
【0027】排気通路54には、その内部を流通する排
気ガス中に含有される酸素濃度に応じて、空燃比が理論
空燃比に比してリッチである(以下、単にリッチと称
す)場合はハイ出力を、理論空燃比に比してリーンであ
る(以下、単位リーンと称す)場合はロー出力を発する
酸素濃度センサ56が設けられている。また、排気通路
54の更に下流には、排気ガス中の未燃成分を浄化する
触媒装置58が設けられている。そして、触媒装置58
には、その内部温度を検出する触媒床温センサ60が設
けられている。
【0028】図2に示すイグナイタ62は、電子制御装
置(ECU)64から供給される駆動信号に基づいて、
その上部に設置される点火コイル66の一次捲線に供給
される電流を遮断する。その結果、点火コイル66の2
次捲線には、ECU64の駆動信号と同期して、高圧の
逆起電力が発生する。そして、このようにして点火コイ
ル66で発生した高圧信号は、点火信号としてディスト
リビュータ68に供給される。
【0029】ディストリビュータ68は、図示しないク
ランクシャフトに同期して作動し、点火コイル66から
供給された点火信号を、その回転角に応じて特定の気筒
の点火プラグ46に分配する。従って、点火コイル66
で発生した点火信号は、内燃機関10のクランク角に応
じて、点火すべき気筒の点火プラグ46へのみ供給され
ることになる。
【0030】また、ディストリビュータ68には、クラ
ンクシャフトの基準位置検出信号を発生する気筒判別セ
ンサ70と、内燃機関の回転角信号を例えば30℃A毎
に発生する回転角センサ72とが組み込まれている。E
CU64は、これら気筒判別センサ70および回転角セ
ンサ72から供給される気筒判別信号および回転角信号
に基づいて、イグナイタ62に適当なタイミングで駆動
信号を発する。ECU64は、本実施例の燃料噴射量制
御装置の要部であり、マイクロコンピュータを主体に構
成される。ここで、本実施例においてECU64には、
上述した各種センサに加え車速センサ74が接続されて
いる。
【0031】ところで、本実施例の燃料噴射量制御装置
は、変速機として自動変速機12を用いる内燃機関10
に付着するデポジットの量を精度良く学習し、デポジッ
トの影響を排除すべく燃料噴射量に補正を施す機能を備
えている点に特徴を有している。以下、図3〜図7を参
照して、かかる機能を実現すべくECU64が実行する
処理の内容について説明する。
【0032】図3は、ECU64が、デポジット学習の
前提として実行する加速増量補正ルーチンの一例のフロ
ーチャートを示す。本ルーチンは、内燃機関10の運動
状態が過渡的に変化する加速時に、精度良く空燃比を理
論空燃比近傍に維持すべく実行されるルーチンであり、
回転角センサ72の検出信号に基づいて所定回転角毎
に、例えば4気筒内燃機関においては180°CA毎に
起動される。
【0033】本ルーチンが起動すると、先ずステップ1
00において、吸気圧センサ24の計測値PMと、前回
(すなわち所定回転角前)検出された吸気圧PM0との
差DLPMを、過渡的な圧力変化分を表す特性値として
演算する。尚、吸気圧センサ24の計測値PMは、図示
しないフィルタ回路またはソフトウェア上の処理により
平滑化されている。
【0034】ステップ102では、圧力変化DLPMに
対する燃料増量分を演算する際の重み係数K1の、冷却
水温THWの寄与分K1THWを算出する。ECU64
内には、THWに対するK1THWのマップ(図3中ス
テップ102に示すマップ)が格納されており、ECU
64は、水温センサ42により実測されるTHWを用い
てそのマップを検索することにより、対応するK1TH
Wを演算する。
【0035】ステップ104では、圧力変化DLPMに
対する燃料増量分を算出する際の重み係数K1の、機関
回転数NEの寄与分K1NEを算出する。ECU64内
には、NEに対するK1NEの値を示すマップ(図3中
ステップ104に示すマップ)が格納されており、EC
U64は、気筒判別センサ70等によって検出されるN
Eを用いてそのマップを検索することにより、対応する
K1NEを演算する。
【0036】ステップ106では、上記ステップ10
2、104においてそれぞれ算出したK1THW,K1
NEの和を、圧力変化DLPMに対する燃料増量分算出
用の重み係数K1として演算する。次に、ステップ10
8では、圧力変化DLPMの時間積分項に対する燃料増
量分を算出する際の重み係数K2の、冷却水温THWの
寄与分K2THWを算出する。K2THWは、冷却水温
THWに応じて変化する値であり、上記K1THWと同
様に、ECU64内に格納されるマップ(図3中ステッ
プ108に示すマップ)を、THWの実測値で検索する
ことで演算される。
【0037】ステップ110では、圧力変化DLPMの
時間積分項に対する燃料増量分を算出する際の重み係数
K2の、機関回転数NEの寄与分K2NEを算出する。
このK2NEも、機関回転数NEに応じて変化する値で
あり、上記K1NEと同様にECU64内に格納される
マップをNEの実測値で検索することで演算される。
【0038】また、ステップ112では、上記ステップ
108、110においてそれぞれ算出したK2THW,
K2NEの積を、圧力変化DLPMの時間積分項に対す
る燃料増量分算出用の重み係数K2として演算する。次
に、ステップ114では、圧力変化の時間積分項DLP
i を、DLPM+K3×DLPMi-1 なる演算式に従
って演算する。ここで、K3は、前回処理時に求めた時
間積分項DLPMi-1 を、今回の時間積分項DLPMi
に反映させる際の重み係数であり、本実施例においては
0.9程度の値を用いている。この際、DLPMi は、
物理的には前回までの圧力PM変化の総和、すなわち、
吸入空気量Qの変化の総和を意味している。
【0039】ところで、内燃機関10において定常運転
が行われている場合は、要求される吸入空気量Qが時間
と共に変化することはない。このため、吸気圧PM、機
関回転数NE等に基づいて吸入空気量Qを求め、そのQ
に対応して燃料噴射量を演算すれば、理論空燃比を実現
することが可能である。しかしながら、内燃機関10が
加速状態にある場合は、要求される吸入空気量Qが過渡
的に変化しているため、その過渡変化に応じた燃料増量
補正を行わなければ、空燃比を理論空燃比近傍に維持す
ることはできない。
【0040】これに対して、上記の如く内燃機関10の
機関回転数がNE、吸気圧PMの変動がDLPMである
場合には、過渡空燃比の乱れを補正する加速時増量TP
AEWを以下の如く表すことができる。但し、K1、及
びK2は、それぞれ上記の如く圧力変化DLPMに対す
る重み係数、及び時間積分項DLPMi に対する重み係
数K2であり、また、係数Cは、吸気圧PMを燃料噴射
量に変換する際の変換係数である。
【0041】 TPAEW=C・(K1・DLPM+K2・DLPMi ) ・・・(1) そこで、本ルーチンでは、上記ステップ114でDLP
i を求めた後、ステップ116において、上記(1)
式に従って加速時増量TPAEWを求めることとしてい
る。そして、以後次回の処理に備えて、ステップ118
において、今回の処理で検出した吸気圧PMをPMOに
セットし、また、ステップ120において、今回の処理
で求めたDLPMi をDLPMi-1 にセットして、今回
のルーチンを終了する。
【0042】このため、ECU64において空燃比フィ
ードバック制御が実行されている状況下で、上述した加
速時増量補正が適切に機能すれば、図4(A)に示す如
く吸気圧PMがPM1 からPM2 に急増する加速時にお
いても、図4(B)に示す如く混合気の空燃比は、リー
ン側およびリッチ側の何れにも偏ることなく、理論空燃
比の近傍に精度良く維持されることになる。この場合、
酸素濃度センサ56からは、図4(C)に示す如く、ロ
ー出力とハイ出力とがほぼ等間隔で交互に出力されるこ
とになる。
【0043】これに対して、内燃機関10の燃焼室4
8、及び吸気ポート50等にカーボン等のデポジットが
堆積すると、適切な加速時増量が実行されても、図5
(A)に示す如く吸気圧が変化する過程では、図5
(B)に示す如く混合気の空燃比が理論空燃比からリー
ン側に偏る事態が生ずる。
【0044】デポジットは吸湿性を有しているため、イ
ンジェクタ30から噴射された燃料の一部は、一時的に
デポジットに吸着されることとなるが、内燃機関10の
加速時の如く燃料噴射量が時間的に変化する場合は、デ
ポジットに吸着される量とデポジットから脱着される量
とが均衡せず、その結果、インジェクタ30から噴射さ
れる燃料の量と、現実に燃焼室48に吸引される燃料の
量とが一致しない事態を生ずるからである。
【0045】ところで、内燃機関10の加速時における
空燃比が、図5(B)に示す如くリーン側に偏る場合、
酸素濃度センサ56からは、図5(C)に示す如く、内
燃機関10の加速開始後、ロー出力が長期間発せられる
ことになる。また、反対に内燃機関10の加速時におけ
る空燃比がリッチ側に偏る場合は、内燃機関10の加速
開始後、酸素濃度センサ56からはハイ出力が長期間発
せられることになる。
【0046】つまり、ECU64が上記の如く加速時増
量補正を実行する場合、その加速開始後の一定期間内に
酸素濃度センサ56から出力されるロー出力とハイ出力
との比率、すなわち、加速開始後の一定期間内における
リーン時間とリッチ時間との比率には、内燃機関10に
付着しているデポジットが加速時の空燃比に与える影響
の大きさ(以下、便宜上、デポジット付着量と等価であ
るものとする)が反映されていることになる。かかる観
点より、本実施例においては、内燃機関10の加速開始
後の所定期間内におけるリーン時間とリッチ時間との比
率に基づいてデポジット付着量の学習を行うこととして
いる。
【0047】この際、上記の手法によって精度良くデポ
ジットの付着量が学習できるのは、上述した加速時増量
補正によって、内燃機関10の加速時における空燃比が
リーン側にもリッチ側にも偏ることなく理論空燃比の近
傍に維持されていることが前提となる。
【0048】一方、上述のTPAEWは、機関回転数が
NEと、吸気圧PMの圧力変動DLPMをパラメータと
して適合を図った値である。この際、厳密な適合を図る
ためには、PMの変動のみならず、NEの変動をも考慮
する必要があるが、NEの変動までも考慮することとす
ると莫大なメモリが必要となること、及び吸気圧PMに
比してNEには大幅な変動が生じ難いこと、等を考慮し
てかかる近似的な適合を用いたものである。
【0049】従って、ECU64によって演算されるT
PAEWは、必ずしも内燃機関10の全ての運転領域
で、過渡空燃比の乱れを解消するために必要な増量補正
量と一致するわけではなく、NEが急激に変化するよう
な状況下では、TPAEWによる補正が正確に行われて
も、空燃比が理論空燃比の近傍からリーン側、あるいは
リッチ側に偏る可能性がある。
【0050】これに対して、本実施例の内燃機関10
は、変速機として自動変速機12を用いており、その出
力軸にはトルクコンバータ14が連結されている。この
ため、変速機として手動変速機が用いられている場合と
異なり、内燃機関10においては、その出力トルクが急
増した直後等に、機関回転数NEが急激に上昇する場合
がある。この意味で、内燃機関10は、加速の過程で空
燃比に乱れを生じ易いという特性を有していることにな
る。従って、内燃機関10においてデポジットの誤学習
を防止るためには、空燃比に乱れが生ずる状況下、すな
わち機関回転数NEが急変し得る状況下では学習値の更
新を禁止することが必要である。
【0051】かかる点に着目して、本実施例において
は、内燃機関10が加速中であり、かつ、空燃比に乱れ
の生ずる可能性のない状況下でのみデポジット付着量の
学習を許容することとした。図6は、上記の機能を実現
すべくECU64が実行するデポジット学習ルーチンの
一例のフローチャートを示す。尚、同図に示すルーチン
は、360°CA毎に起動される割り込みルーチンであ
る。
【0052】図6に示すルーチンが起動すると、先ずス
テップ200において、機関回転数NEと車速Vとの比
NVRが、所定値A以下であるかの判別を行う。その結
果、NVR≦Aが成立する場合は、以後デポジット学習
の処理を進めるべくステップ202へ進み、一方、上記
条件が不成立である場合は、デポジット学習の処理を進
めることなく今回の処理を終了する。
【0053】上記のNVRは、図7に示すNVR演算ル
ーチンによって演算される。尚、図7に示すルーチン
は、例えば1ms毎に起動する定時割り込みルーチンであ
る。すなわち、ECU64においては、1ms毎に図7に
示すルーチンが起動し、車速Vの算出(ステップ30
0)、機関回転数NEの算出(ステップ302)が行わ
れる。そして、NVR=NE/Vなる演算式に従ってN
VRが演算される(ステップ304)。
【0054】この場合、NVRは、機関回転数NEの出
力軸が自動変速機の入力軸に比して高速で回転している
ほど大きな値となり、トルクコンバータ14のロックア
ップクラッチ20がオンとなり、内燃機関10と自動変
速機12とが直結状態となっている場合に最も小さな値
となる。
【0055】ここで、図6中ステップ200に示す所定
値Aは、トルクコンバータ14のロックアップクラッチ
20がオンとなった場合にNVR≦Aが成立する値に設
定されている。従って、上記ステップ200の条件は、
トルクコンバータ14のロックアップクラッチ20がオ
ンとなった場合にのみ成立し、本実施例においては、か
かる場合にのみ、デポジット学習の処理が続行されるこ
とになる。
【0056】このため、本実施例の燃料噴射量制御装置
においては、ロックアップクラッチ20がオフ状態であ
り、機関回転数NEが急変し得る状況下では、すなわ
ち、内燃機関10において加速時の過渡空燃比が乱れ易
い状況下では、デポジット学習が行われることがない。
従って、本実施例の燃料噴射量制御装置によれば、加速
時増量の誤差に起因する過渡空燃比の乱れによるデポジ
ット付着量の誤学習を、確実に防止することができる。
【0057】上述の如く、ステップ200においてNV
R≦Aが成立すると判別された場合は、以後ステップ2
02の処理が実行される。ステップ202では、内燃機
関10が加速状態にあるか否かを判別する。上述の如
く、本実施例においては、内燃機関10の加速開始後の
所定期間内における空燃比の偏りに基づいてデポジット
学習を行うこととしているため、内燃機関10が加速状
態にあることが、デポジット学習を実行する前提となる
からである。
【0058】このため、上記ステップ202において、
内燃機関10が加速中ではないと判断された場合は、以
後、何ら処理を進めることなく今回のルーチンを終了す
る。一方、内燃機関10が加速中であると判別された場
合は、ステップ204へ進み、デポジット学習の実行期
間の経過を計数するためのカウンタCDPC1をインク
リメントした後、ステップ206へ進む。
【0059】ステップ206では、内燃機関10の加速
が開始された後、デポジット学習の開始前に確保すべき
ディレイ時間T1 の設定を行う。ディレイ時間T1 は、
デポジットの影響が空燃比に反映され始めるまでの時間
として設定される時間であり、本実施例においては所定
値αを設定している。尚、T1 は、吸気圧PMの大小、
加速の緩急等に応じて適宜設定することも可能である。
【0060】かかる処理を終えたら、次にステップ20
8へ進み、デポジット学習の実行終了時間T2 を設定し
た後ステップ210へ進む。実行終了時間T2 は、ディ
レイ時間T1 の経過後に、空燃比が理論空燃比近傍に維
持されている場合にリーン時間とリッチ時間とが均衡す
る時間として設定された時間であり、本実施例において
は、所定値β(α<β)を設定している。尚、T2 は、
上記T1 と同様に、吸気圧PMの大小、加速の緩急等に
応じて適宜設定することが可能である。
【0061】ステップ210では、カウンタCDPC1
がディレイ時間T1 に到達しているか否かを判別する。
本実施例においては、上記ステップ204の処理回数が
α回以下である場合はCDPC1>T1 が不成立とな
り、その場合は以後何ら処理を行うことなく今回のルー
チンを終了する。一方、上記ステップ204の処理回数
がα回を越えると、CDPC1>T1 が成立し、以後ス
テップ212が実行される。
【0062】ステップ212では、フラグXOXRに
“1”がセットされているか否かを判別する。フラグX
OXRは、酸素濃度センサ56の出力状態を表すフラグ
であり、酸素濃度センサ56からハイ出力が発せられて
いる場合、すなわち、空燃比がリッチである場合には
“1”が、酸素濃度センサ56からロー出力が発せられ
ている場合、すなわち、空燃比がリーンである場合には
“0”がセットされる。
【0063】上記の判別の結果、XOXR=1が成立す
る場合は、ステップ214へ進み、カウンタCDPC2
をデクリメントし、一方、XOXR=1が不成立である
場合は、ステップ216へ進み、カウンタCDPC2を
インクリメントする処理を行う。従って、CDPC2の
値は、XOXR=1が成立する回数が多いほど、すなわ
ち空燃比がリッチであると判断される回数が多いほど小
さな値となる。つまり、CDPC2の値は、空燃比の偏
り状態を表していることになる。
【0064】上記の処理を終えたら、次にステップ21
8において、カウンタCDPC1>T2 が成立するか、
すなわち、デポジット学習期間が終了しているかを判別
する。本実施例においては、上記ステップ204の処理
回数がβ回以下である場合はCDPC1>T2 が不成立
となる。この場合、即座に今回のルーチンが終了され、
以後、CDPC1>T2 が成立するまで繰り返し上記ス
テップ200〜218の処理が実行されることになる。
一方、上記ステップ204の処理回数がβ回を越える
と、CDPC1>T2 が成立し、以後ステップ220が
実行される。
【0065】ステップ220では、上述したカウンタC
DPC2が所定値γ以上であるかを判別する。その結
果、CDPC2≧γが成立する場合は、デポジット学習
期間中における空燃比が、大幅にリーン側に偏っていた
と判断することができる。ここで、内燃機関10の加速
中における空燃比がリーン側に偏るのは、デポジットの
影響が予想以上に大きかった場合、すなわち、デポジッ
トの付着量が予想以上に多量であった場合である。この
ため、上記の如くCDPC2≧γが成立すると判別され
た場合は、以後、ステップ222へ進み、デボジット学
習値KDPCに所定値δを加算して今回の処理を終了す
る。
【0066】これに対して、上記ステップ220の条件
が不成立であった場合は、ステップ224へ進み、CD
PC2≦−γが成立するか否かを判別する。ここで、C
DPC2≦−γが不成立であれば、デポジット学習期間
中における空燃比は、リーン側にもリッチ側にもさほど
偏っていない、すなわち、デポジットの付着量はすでに
学習した値から大きく外れていないと判断することがで
きる。このため、かかる場合には、以後、デポジット学
習値KDPCを更新することなく今回のルーチンを終了
する。
【0067】一方、上記ステップ224において、CD
PC2≦−γが成立すると判別された場合は、デポジッ
ト学習期間中における空燃比が大幅にリッチ側に偏って
いた、すなわち、デポジットの付着量が予想以上に少量
であったと判断することができる。このため、かかる場
合には、以後、ステップ226へ進み、デボジット学習
値KDPCから所定値δを減算して今回の処理を終了す
る。
【0068】このように、本実施例の燃料噴射量制御装
置においては、内燃機関10が加速中であり、かつ、ト
ルクコンバータ14のロックアップクラッチ20がオン
状態とされている場合に限り、デポジット付着量の学習
値が更新される。従って、本実施例の燃料噴射量制御装
置によれば、デポジット付着量を誤学習することがな
く、高精度な燃料噴射制御を実現することができる。
【0069】図8は、ECU64が実行するデポジット
学習ルーチンの第2の例のフローチャートを示す。尚、
図8中ステップ400を除く他のステップについては、
上記図6に示すステップ202〜226と同一であるた
め、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0070】図8に示すルーチンは、例えば自動変速機
12が電気的に制御されている場合の如く、ロックアッ
プクラッチ20の作動状態に応じたLU信号が出力され
る場合を想定して構成したルーチンである。LU信号が
発せられる場合、上記図6に示すルーチンの如くNVR
を求めるまでもなくロックアップクラッチ20の作動状
態を検出することができる。このため、本ルーチンにお
いては、ステップ400において、LU信号の出力状態
を表すフラグXLUONに“1”がセットされているか
を判別することで、ロックアップクラッチ20の作動状
態を判別する。そして、その判別の結果、XLON=1
が成立している場合は、以後ステップ202以降の処理
を実行し、一方、XLON=1が不成立である場合は、
以後何らデポジット学習の処理を進めることなく、今回
のルーチンを終了する。
【0071】従って、ECU64において本ルーチンが
実行される場合においても、上記図6に示すルーチンが
実行される場合と同様に、ロックアップクラッチ20が
オフ状態である状況下、すなわち、内燃機関10におい
て加速時の過渡空燃比が乱れ易い状況下ではデポジット
学習が禁止され、かかる過渡空燃比の乱れによるデポジ
ット付着量の誤学習が、確実に防止されることになる。
【0072】ところで、トルクコンバータのロックアッ
プが油圧制御方式等のメカニカルな機構によって行われ
る場合、LU信号が出力されてもロックアップクラッチ
が実際に作動するまでには時間がかかる。また、ロック
アップ時のショックを和らげるためには、LU信号が出
力された後、徐々にクラッチを直結状態とすることが望
ましい。このため、上記の如くLU信号を用いてデポジ
ット学習の実行判定を行う場合は、上記ステップ400
において、所定時間XLUON=1の状態が継続した場
合にのみステップ202に進むようにしてもよい。但
し、上記図8に示すルーチンによっても、ステップ20
6のT1 を十分に長く設定することにより、同様の機能
を満たすことは可能である。
【0073】図9は、ECU64が実行するデポジット
学習ルーチンの第3の例のフローチャートを示す。尚、
図9中ステップ500を除く他のステップについては、
上記図6に示すステップ202〜226と同一であるた
め、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0074】図9に示すルーチン中ステップ500で
は、機関回転数の変動の大きさを表すDLNEが、所定
値B以下であるかの判別を行う。その結果、DLNE≦
Bが成立する場合は、以後デポジット学習の処理を進め
るべくステップ202以降の処理を実行し、一方、上記
条件が不成立である場合は、デポジット学習の処理を進
めることなく今回の処理を終了する。
【0075】上記のDLNEは、図10に示すDLNE
演算ルーチンによって演算される。図10に示すルーチ
ンは、例えば180°CA毎に起動する割り込みルーチ
ンである。図10に示すルーチンが起動すると、先ずス
テップ600において機関回転数NEの算出が行われ
る。次に、ステップ602においてNEから前回算出し
た機関回転数NEi-1 を減ずることによりDLNEを算
出する。そして、ステップ604において、次回の処理
に備えてNEをNEi-1 に代入して今回の処理を終了す
る。
【0076】この場合、DLNEは、機関回転数NEが
急変しているほど大きな値となり、上記図9中ステップ
500に示すBは、加速時増量補正によって高精度な空
燃比制御を実現し得るDLNEの限界値として設定され
た値である。従って、DLNE≦Bが成立する場合に
は、内燃機関10の加速時における空燃比が、精度良く
理論空燃比の近傍に制御されることになる。
【0077】従って、ECU64によって本ルーチンが
実行される場合においても、上記図6に示すルーチンが
実行される場合と同様に、デポジット学習は、内燃機関
10の加速時であって、かつ、過渡空燃比に乱れが生じ
難い場合にのみ実行されることになり、過渡空燃比の乱
れに起因するデポジット付着量の誤学習は確実に防止さ
れることになる。
【0078】ところで、上記ステップ500の条件は、
ロックアップクラッチ20がオン状態となる場合には常
に成立する条件である。従って、本ルーチンにおいて
は、上記ステップ500がロックアップクラッチ20の
作動状態を検出するための処理であることになる。但
し、上記ステップ500の条件は、ロックアップクラッ
チ20がオフ状態であっても、高精度な空燃比制御が実
現し得る場合には成立する場合がある。このため、EC
U64が本ルーチンを実行する場合、より広い領域で有
効なデポジット学習を行い得るという効果を得ることが
できる。
【0079】尚、上述した実施例は、ロックアップクラ
ッチ20の作動状態については積極的な制御を施すこと
なく、ロックアップクラッチ20がオン状態となるのを
待ってデポジット学習を実行することとしているが、内
燃機関10の運転性に影響が生じない条件下で、強制的
にロックアップクラッチ20をオンとしてデポジット学
習を実行することも可能である。
【0080】ところで、内燃機関10の加速時に、上記
実施例において実行する如く理論空燃比の実現を目的と
した加速時増量補正を実行することは、内燃機関10の
加速時における排気エミッションを良好に維持するうえ
で有効である。しかし、内燃機関10が所定の高温環境
下に置かれている場合にかかる燃料増量補正を行うと、
内燃機関10に過渡ノックが生じ易くなるという弊害が
生ずる。従って、内燃機関10に要求される特性を総合
的に考慮した場合、内燃機関10が所定の高温環境下に
置かれている場合は、理論空燃比に比べてリーンな空燃
比の実現を目的として加速時増量補正を行うことが適切
である。
【0081】これに対して、上述の如く、デポジット付
着量の学習を精度良く実行するためには、加速時増量補
正によって空燃比が理論空燃比の近傍に維持されること
が前提となる。従って、過渡ノックの抑制を目的とした
加速時増量補正を実行する場合には、その間もデポジッ
ト学習を禁止することが必要である。
【0082】以下、かかる観点より、過渡ノックの抑制
と、正確なデポジット学習とを両立すべくECU64が
実行する処理の内容を、図11〜図14を参照して説明
する。図11は、ECU64が実行する加速増量補正ル
ーチンの第2の例のフローチャートを示す。本ルーチン
は、加速時における良好な排気エミッションの実現に加
え、過渡ノックの抑制をも実現すべくECU64が実行
するルーチンである。尚、図11中、上記図3に示すス
テップと同一のステップについては、同一の符号を付し
てその説明を簡略又は省略する。
【0083】図11に示すルーチンが起動すると、先ず
ステップ100〜ステップ114の処理が実行され、加
速時増量TPEAWを演算する基礎となる各パラメー
タ、すなわち、吸気圧PMの圧力変化DLPM、圧力変
化DLPMの時間積分項DLPMi 、各種の重み係数K
1,K2が演算される。
【0084】これらの演算が終了すると、次にステップ
700において、カウンタCKNKが200ms以下であ
るかが判別される。その結果、CKNK≦200msが成
立する場合は、ステップ702において補正係数tKK
NKに0.25をセットし、次いでステップ704にお
いてフラグXKKNKに“1”をセットする処理を行
う。一方、CKNK≦200msが不成立の場合は、ステ
ップ706において補正係数tKKNKに1.0をセッ
トし、次いでステップ708においてフラグXKKNK
を“0”にリセットする処理を行う。
【0085】上記の処理を終えたら、次にステップ71
0に進み、上述した各種パラメータを用いて次式(2)
に従って加速時増量TPAEWを演算し、その後、次回
以降の処理に備えてステップ118、120の処理を実
行した後、今回のルーチンを終了する。
【0086】 TPAEW=C・(K1・DLPM+K2・DLPMi )・tKKNK ・・・(2) このため、上記ステップ700においてCKNK≦20
0msが不成立であると判別される場合は、本ルーチンに
おいて演算される加速時増量TPAEWは、上記図3に
示すルーチンにおいて求められる加速時増量TPAE
W、すなわち、加速状態にある内燃機関10の空燃比を
理論空燃比に維持するために必要な増量値と等しい値と
なる。一方、上記ステップ700においてCKNK≦2
00msが成立すると判別される場合は、本ルーチンにお
いて演算される加速時増量TPAEWは、加速状態にあ
る内燃機関10の空燃比を理論空燃比に維持するために
必要な増量値の1/4に減量された値となる。
【0087】ところで、上記ステップ700の処理に用
いたカウンタCKNKは、ECU64の作動中にFF
(255ms)を上限値としてカウントアップされる1ms
カウンタであり、その初期値には上限値FFが付与され
る。従って、後述の如くその値がリセットされない限り
は、常にCKNK≦200msが不成立となり、加速状態
にある内燃機関10の空燃比を理論空燃比に維持するた
めに必要な増量値に等しい加速時増量TPAEWが演算
される。
【0088】図12は、所定の条件が成立した際にカウ
ンタCKNKをリセットすべくECU64が実行する条
件判定ルーチンの一例のフローチャートを示す。図12
に示すルーチンにおいては、先ずステップ800におい
てCKNK≧200msが成立するか否かの判別を行う。
その結果、CKNK≧200msが不成立であると判別さ
れた場合は、CKNKをリセットすることなく今回のル
ーチンを終了する。従って、CKNKが一旦リセットさ
れると、その後少なくとも200msの間は、CKNKの
リセットが禁止されることになる。
【0089】以下、ステップ802〜ステップ816
は、内燃機関10において過渡ノックが生じ易い状況が
生じているかを判別するためのステップである。すなわ
ち、ステップ802では、吸気温THAが30℃以上で
あるかを判別する。また、ステップ804では、冷却水
温THWが85℃以上であるかを判別する。過渡ノック
は高温環境下で生じ易いからである。
【0090】ステップ806では、内燃機関10の冷却
用電動ファンの作動状態を一時的に記憶するフラグXC
FMに“1”がセットされているかを判別する。電動フ
ァンの作動中は、エンジンルーム内の雰囲気温度が急激
に上昇し、その結果、吸気温THAが高温となり過渡ノ
ックが生じ易くなるからである。尚、上記判定に際して
電動フラグの作動状態を直接使用せず、その作動状態を
一時的に記憶するフラグXCFMを用いたのは、電動フ
ァンの作動に伴って昇温した吸気温が低下するにはある
程度の時間を要し、その作動状態と過渡ノックの発生し
易さとは必ずしも一致しないことを考慮したものであ
る。
【0091】ステップ808では、車速Vが15km/h以
下であるか否かの判別を行う。高速走行中は、走行時の
流速により内燃機関10が冷却され、また、吸気温TH
Aが低温となるため、過渡ノックが生じ難くなるからで
ある。また、ステップ810では、フラグXTRNに
“1”がセットされているかを判別する。このフラグX
TRNは、内燃機関10が加速に伴う過渡状態にあるか
否かを表すフラグであり、通常の加速時には、一回の加
速操作につき一回だけXTRNに“1”がセットされる
ように構成されている。従って、内燃機関10が加速に
伴う過渡状態でない場合は、CKNKがリセットされる
ことはない。
【0092】ステップ812では、機関回転数NEが3
000rpm 未満であるか否かが判別される。NE<30
00rpm が不成立となる高回転領域では、さほど過渡ノ
ックが問題となることはないからである。ステップ81
4では、吸気圧PMが600mmHg以上であるかを判別す
る。過渡ノックは、スロットルが大きく開弁された際に
生ずる現象であることから、PM≧600mmHgが成立し
ない領域では過渡ノックが生じ難いと考えることができ
るからである。
【0093】また、ステップ816では、加速時増量T
PAEWが正の値であるかを判別する。本ルーチンは、
内燃機関10において過渡ノックが生じ易い場合に、加
速時増量TPAEWを減量して過渡ノックを抑制するた
めのルーチンであることから、加速時増量TPAEWが
正であることが、処理を実行する際の前提となるからで
ある。
【0094】これらの条件が全て成立する場合には、ス
テップ818でCKNKがリセットされた後本ルーチン
が終了される。この場合、その後200msの間は、上記
図11中ステップ700の条件が成立し、加速増量値T
PAEWが通常値の1/4に減量されることになる。
【0095】一方、上記ステップ802〜ステップ81
6に示す全ての条件が成立しない場合は、ステップ81
8の処理が実行されることなく本ルーチンが終了され
る。従って、かかる場合には、上記図11中ステップ7
00の条件が成立することはなく、加速増量値TPAE
Wは、通常値、すなわち加速状態にある内燃機関10の
空燃比を理論空燃比近傍に維持するために必要な増量値
そのものとなる。
【0096】このため、本実施例の燃料噴射量制御装置
によれば、内燃機関10の加速時における排気特性を良
好に維持しつつ、所定の高温環境下で生ずる過渡ノック
を、適正に抑制することができる。ところで、本実施例
の燃料噴射量制御装置は、内燃機関10の加速時に、加
速時増量補正と共に、加速非同期噴射を行うこととして
いる。この加速非同期噴射は、内燃機関に加速要求が生
じた場合に、各気筒の回転角と無関係に、すなわち各気
筒の吸気行程とは非同期に、所定量の燃料噴射を行う燃
料増量補正である。かかる燃料増量補正を行った場合、
加速過渡時における燃料噴射量を十分に確保することが
でき、優れた加速特性を得ることができる。
【0097】しかしながら、加速非同期噴射も、加速時
において燃料をリッチ化する点で加速増量噴射と同様、
過渡ノックを抑制する観点からは好ましくない補正であ
る。そこで、本実施例においては、内燃機関10が過渡
ノックを生じ易い状況にある場合は、加速非同期噴射に
ついても減量補正を行うこととしている。
【0098】図13は、かかる機能を満たすべくECU
64が実行する非同期噴射量補正ルーチンのフローチャ
ートである。尚、図13中、上記図12と同一のステッ
プには、添字として同一の符号を付してその説明を省
略、又は簡略化する。すなわち、図13に示すルーチン
においては、ステップ900でXTRN=1が成立する
か、ステップ902でTHA≧30℃が成立するか、ス
テップ904でTHW≧85℃が成立するか、ステップ
906でV<15km/hが成立するか、ステップ908で
XCFM=1が成立するか、がそれぞれ判別される。
【0099】その結果、これらの条件が全て成立する場
合は、内燃機関10において過渡ノックが生じ易い状況
が形成されていると判断し、以後ステップ910におい
て、加速非同期噴射の噴射時間TAUASYを、通常値
に比して短い0.5msに設定し、更にステップ912に
おいて、かかる減量補正を施したことを表示すべく、フ
ラグXTAUASYに“1”をセットして今回のルーチ
ンを終了する。
【0100】一方、上記ステップ900〜908の何れ
かの条件が不成立である場合は、内燃機関10において
過渡ノックが生じ易い状況が形成されていないと判断
し、以後ステップ914において、加速非同期噴射の噴
射時間TAUASYを、通常値2msに設定し、更にステ
ップ916において、フラグXTAUASYを“0”に
リセットして今回のルーチンを終了する。
【0101】このように、本実施例の燃料噴射量制御装
置においては、過渡ノックが生じ易いか否かによって、
加速非同期噴射の制御内容をも変更することとしてい
る。従って、本実施例の燃料噴射量制御装置によれば、
内燃機関10の加速特性、排気特性、及び円滑な加速特
性を、全て高次元に維持することができる。
【0102】これに対して、正確なデポジット学習値を
得るためには、上記図11〜図13に示す過渡ノック抑
制用の制御の影響を考慮して、デポジットの学習を行う
必要があることは前記した通りである。図14は、かか
る観点よりECU64が実行する、デポジット学習ルー
チンの第4の例のフローチャートを示す。尚、図14に
示すルーチン中、ステップ1000,1002を除く他
のステップは、上記図6に示すステップと同一のステッ
プである。このため、それらのステップには同一の符号
を付してその説明を省略する。
【0103】図9に示すルーチン中ステップ1000で
は、加速時増量TPAEWの減量補正が実行されている
か否かを表示するフラグXKKNK(上記図11中、ス
テップ704、708参照)に“1”がセットされてい
るかを判別する。その結果、XKKNKに“0”がセッ
トされている場合は、以後デポジット学習の処理を進め
るべくステップ1002へ進み、一方、“1”がセット
されている場合は、デポジット学習の処理を進めること
なく今回の処理を終了する。
【0104】また、ステップ1002では、加速非同期
噴射TAUASYの減量補正の実行状態を表示するフラ
グXKKNK(上記図13中、ステップ912、916
参照)に“1”がセットされているかを判別する。その
結果、XKKNKに“0”がセットされている場合は、
以後デポジット学習の処理を進めるべくステップ202
へ進み、一方、“1”がセットされている場合は、デポ
ジット学習の処理を進めることなく今回の処理を終了す
る。
【0105】この場合、デポジットの学習は、内燃機関
10の加速時であって、かつ、減量補正されることなく
加速時増量補正、及び加速非同期噴射が行われている場
合に限り実行されることになる。従って、本実施例の燃
料噴射装置によれば、内燃機関10が所定の高温環境下
に置かれている場合において適切に過渡ノックを抑制す
ることができると共に、かかる機能を有するにも関わら
ず、常に正確にデポジットの付着量を学習することがで
きる。
【0106】尚、上述した実施例においては、ECU6
4が、上記ステップ200、400、500の何れかを
実行することにより前記したロックアップ検出手段、及
びデポジット学習許容手段が実現される。また、ECU
64が、上記ステップ700〜710、又はステップ9
00〜916を実行することにより前記した過渡ノック
防止手段が、上記ステップ1000、1002を実行す
ることにより前記したデポジット学習禁止手段が、それ
ぞれ実現される。
【0107】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、自動変速機においてロックアップ機能を作動してい
る場合、すなわち、変速機として手動変速機が用いられ
ている場合と同様に、機関回転数が急変しない場合にの
み、デポジット学習が許容される。このため、本発明に
係る内燃機関の燃料噴射量制御装置によれば、自動変速
機を搭載する車両において、空燃比がリーン側又はリッ
チ側に偏ることなく理論空燃比近傍に維持されている場
合にのみデポジット付着量を学習することができ、デポ
ジット付着量の誤学習を適切に防止することができる。
【0108】また、請求項2記載の発明によれば、内燃
機関において過渡ノックが生じ易い状況下では、過渡ノ
ックの発生を抑制すべく、意識的に空燃比がリーン化さ
れる。また、上記の如く意識的に空燃比がリーン化され
る状況化では、デポジット付着量の学習が禁止される。
従って、本発明に係る内燃機関の燃料噴射量制御装置に
よれば、過渡ノックの抑制と、デポジット付着量の誤学
習の防止とを、適切に両立することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である燃料噴射量制御装置を
搭載する内燃機関の全体構成図である。
【図2】本実施例の燃料噴射量制御装置を搭載する内燃
機関の正面断面図である。
【図3】本実施例において実行される加速増量補正ルー
チンの第一の例のフローチャートである。
【図4】本実施例において実行される加速増量補正の効
果を説明するためのタイムチャートである。
【図5】本実施例において実行されるデポジット学習の
原理を説明するためのタイムチャートである。
【図6】本実施例において実行されるデポジット学習ル
ーチンの第一の例のフローチャートである。
【図7】本実施例において実行されるNVR演算ルーチ
ンの一例のフローチャートである。
【図8】本実施例において実行されるデポジット学習ル
ーチンの第二の例のフローチャートである。
【図9】本実施例において実行されるデポジット学習ル
ーチンの第三の例のフローチャートである。
【図10】本実施例において実行されるDLNE演算ル
ーチンの一例のフローチャートである。
【図11】本実施例において実行される加速増量補正ル
ーチンの第二の例のフローチャートである。
【図12】本実施例において実行される条件判定ルーチ
ンの一例のフローチャートである。
【図13】本実施例において実行される非同期噴射量演
算ルーチンの一例のフローチャートである。
【図14】本実施例において実行されるデポジット学習
ルーチンの第四の例のフローチャートである。
【符号の説明】
10 内燃機関 12 自動変速機 14 トルクコンバータ 20 ロックアップクラッチ 22 吸気通路 54 排気通路 64 電子制御装置(ECU)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関に付着するデポジット量を学習
    すると共にデポジット付着量に応じて燃料噴射量を補正
    するデポジット補正機能を備え、ロックアップ機能付き
    の自動変速機を備える内燃機関の燃料噴射量を制御する
    内燃機関の燃料噴射量制御装置において、 ロックアップ機能の作動を検出するロックアップ検出手
    段と、 該ロックアップ検出手段によってロックアップ機能の作
    動が検出されている場合にのみ、デポジット付着量の学
    習を許容するデポジット学習許容手段と、 を備えることを特徴とする内燃機関の燃料噴射量制御装
    置。
  2. 【請求項2】 内燃機関に付着するデポジット量を学習
    すると共にデポジット付着量に応じて燃料噴射量を補正
    するデポジット補正機能と、内燃機関の加速時に、運転
    状態の過渡的な変化と燃料噴射量との適合を図るべく燃
    料噴射量を増量補正する加速時増量機能を備える内燃機
    関の燃料噴射量制御装置において、 内燃機関において過渡ノックが生じ易い場合に、前記加
    速時増量機能に起因する燃料増量分を減量補正する過渡
    ノック防止手段と、 該過渡ノック防止手段による燃料の減量補正が実行され
    ている場合には、デポジット付着量の学習を禁止するデ
    ポジット学習禁止手段と、 を備えることを特徴とする内燃機関の燃料噴射量制御装
    置。
JP8708795A 1995-04-12 1995-04-12 内燃機関の燃料噴射量制御装置 Pending JPH08284715A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8708795A JPH08284715A (ja) 1995-04-12 1995-04-12 内燃機関の燃料噴射量制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8708795A JPH08284715A (ja) 1995-04-12 1995-04-12 内燃機関の燃料噴射量制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08284715A true JPH08284715A (ja) 1996-10-29

Family

ID=13905173

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8708795A Pending JPH08284715A (ja) 1995-04-12 1995-04-12 内燃機関の燃料噴射量制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08284715A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7096663B2 (en) 2003-04-15 2006-08-29 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Air-fuel ratio control apparatus for internal combustion engine

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7096663B2 (en) 2003-04-15 2006-08-29 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Air-fuel ratio control apparatus for internal combustion engine

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4800857A (en) Apparatus for learn-controlling air-fuel ratio for internal combustion engine
JP2001032739A (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JP3791032B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2007092723A (ja) 内燃機関の燃料噴射量制御装置
US5899192A (en) Fuel supply control system for internal combustion engines
JPS606043A (ja) 内燃エンジンの燃料噴射制御方法
US4662339A (en) Air-fuel ratio control for internal combustion engine
US20120059568A1 (en) Engine fuel injection control apparatus
JPH08284715A (ja) 内燃機関の燃料噴射量制御装置
JP3061277B2 (ja) 空燃比学習制御方法及びその装置
JP3323733B2 (ja) 降坂走行時の空燃比学習制御方法
JP2510877B2 (ja) 内燃機関の補助空気制御装置
JPH0419377B2 (ja)
JP2581033B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射量制御方法
JP2962981B2 (ja) 過渡時空燃比補正噴射時間の制御方法
JP2002089338A (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP3430491B2 (ja) エンジンの空燃比制御装置
JP3397085B2 (ja) エンジンの燃焼変動制御装置
JP3397087B2 (ja) エンジンの燃焼変動制御装置
JPH11336592A (ja) 内燃機関の空燃比補正方法
JP2589193B2 (ja) 内燃機関の点火時期制御装置
JPH0788790B2 (ja) 内燃機関の減速制御装置
JP3972925B2 (ja) 内燃機関の触媒劣化検出装置
JP2586417B2 (ja) 内燃機関の空燃比学習制御装置
JP3334453B2 (ja) 内燃機関の触媒劣化検出装置