JPH08284001A

JPH08284001A - シャツ

Info

Publication number: JPH08284001A
Application number: JP11130395A
Authority: JP
Inventors: Kozo Kawakami; 孝造川上
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1995-04-11
Filing date: 1995-04-11
Publication date: 1996-10-29

Abstract

(57)【要約】【目的】ネクタイを結んで使用することができ、同時
にネクタイを結ばずいわゆる開襟シャツとしても違和感
なく使用することができるシャツを提供する。【構成】前立て4a，4bおよび台襟２を有するシャツに
おいて、台襟２の左右末端重合部を、前立て4a，4bの最
上部であって台襟２に交わる部分を含めて、それぞれ左
右ともカットした構造を有する。台襟を有しないシャツ
も同形状にカットした形状とする。ネクタイを結ばない
ときは襟元がＶ字状に開き、ネクタイを結んでも自然に
見える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、新しい改良を施したシ
ャツに関し、さらに詳細には、ネクタイを結んで使用す
ることができ、同時にネクタイを結ばずいわゆる開襟シ
ャツとしても違和感なく使用することができるシャツに
関する。

【０００２】

【従来の技術】シャツには、ネクタイを結んで着用する
ためのもの、または着用することのできるものと、ネク
タイを結んで着用することができないものとに大別する
ことができる。すなわち構造的に見ると、前者のシャツ
は、台襟がシャツの後身頃から前身頃まで、つまり首廻
りすべてに台襟が立てられているシャツ（図６参照）で
あり、後者のシャツは、台襟と前立のないシャツ（図７
参照）である。前者の例としては、ワイシャツやカジュ
アルシャツの一部のものなどを挙げることができ、後者
の例としては、開襟シャツ、ニット系のスポーツシャ
ツ、パジャマやバスローブなどカジュアルなシャツ類を
挙げることができる。そして、日常生活においては、前
者のシャツは比較的改まった場所で、後者のシャツはそ
れ以外の比較的形式ばらない場所で使用されるのが、一
般的な傾向である。ただし、前者のシャツの代表例であ
るワイシャツの場合、ネクタイなしで着用されることも
ある。そのような場合は、台襟の末端、すなわち前立て
の最上部に付けられたボタンをかけずに着用されるのが
普通であるが、このような着用の仕方は、本来ネクタイ
を付けて着用するものをネクタイなしで着用するわけで
あるから、見た目に不自然な印象を与えることは免れな
い。また逆に、後者のシャツにネクタイを結んで着用し
ようとしても、そのようなことはシャツの構造上無理が
ある。いずれにしても、ネクタイの使用可否によって、
二種のシャツが使い分けられているのが一般であり、こ
れを使用者の立場から見ると、常に使用目的を相違した
二種のシャツを購入し、所有しなければならないという
ことになる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】多種類のシャツがある
ことは、現代社会の中で衣装のファッション性を多様化
して生活を楽しくするという観点から、それ自体障害に
なるものではない。しかし、上述のようにワイシャツの
ようなシャツが、ときにネクタイを結ばずに着用しても
違和感なく受容される構造を有しているなら、この種の
シャツの用途が広がり、衣生活の幅をさらに広げること
ができることもまた事実である。

【０００４】本発明は、かかる観点から、ネクタイを結
んで使用することができ、同時にネクタイを結ばずいわ
ゆる開襟シャツとしても違和感なく使用することができ
るシャツを提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明のシャツは、シャ
ツの襟の左右両端縁とシャツの前身頃前端の上部とが一
直線状に続き、左右の襟縁または左右の前身頃前端の上
部で重合しないように形成した構造を有するものであ
る。上記のように構成するため、台襟を有するシャツで
は、台襟の左右末端重合部、すなわち通常台襟左右末端
の片方にボタン、他の片方にボタン穴が設けられる領域
をそっくり切除し、同時に、この部分に接続している前
立ての上端部分を、前立ての縦終端線に向けて斜め外側
に切除した形状、換言すると、ネクタイを結ばないとき
左右の台襟がＶ字状に開き、ネクタイを結んだとき、台
襟の左右が丁度接するかわずかに重合するようにした形
状が適当である。また、台襟を有しないシャツでは、前
身頃前端の上部をカットして、ネクタイを結ばないとき
Ｖ字状に開き、ネクタイを結ぶと左右の前身頃前端が丁
度接するかわずかに重合するようにした形状が好まし
い。本発明を適用することのできるシャツは、襟を有す
るシャツならどのようなものでもよく、典型例はワイシ
ャツであるが、その他スポーツシャツやカジュアルシャ
ツなどが含まれる。

【０００６】

【作用】本発明のシャツは、シャツの襟の左右両端縁と
前身頃前端の上部とが一直線状に続き、重合する部分が
無いので、このシャツにネクタイを結んで着用したと
き、襟縁または前身頃前端の上部の左右終端部が少なく
とも相接し、この部分に間隙をつくることはないので、
通常ワイシャツなどにネクタイを結んでいるのと何ら変
わらない外見を呈し、また、ネクタイを結ばずに着用し
たときには、襟縁と前身頃前端のカットした部分がＶ字
状に開き、あたかも開襟シャツを着用しているようなカ
ジュアル感覚の外見を呈することができる。

【０００７】

【実施例】つぎに、本発明の実施例を図面に基づき説明
する。図１は本発明の一実施例に係る台襟を有するシャ
ツの襟周辺部の正面図であるが、従来のシャツを示した
図６を参照することによって、以下その構造を説明す
る。

【０００８】すなわち、図６は、従来のシャツの襟周辺
部の正面図であり、図中、符号２は台襟、符号３は襟、
符号4a，4bはそれぞれ左右の前立てである。台襟２の左
右末端重合部2a，2bには、それぞれボタン5aとボタン穴
6aとが設けられている。左右の前立て4a，4bには、同様
にそれぞれボタン5b，とボタン穴 6b が設けられてい
る。

【０００９】図１のシャツは本発明の一実施例であり、
従来のシャツである図６において、斜めの破線ａに沿っ
て、台襟左右末端部2a，2bの部分および前立て4a，4bの
最上部であって台襟に交わる部分、7a，7bの部分をカッ
トした形状、すなわち、襟３の左右両端縁と前立て4a，
4bとが一直線状に続いた形状（但し、襟３と台衿２間の
折れ線は許容される）となっている。なお、カットは、
本例のように直線で行う必要は必ずしもなく、曲線や、
曲線と直線を交えたものであってもよい。

【００１０】図２は、図１の本発明のシャツを、ネクタ
イを結ばずに着用したときの襟周辺部分の正面図であ
り、図５は、図１の本発明のシャツを、ネクタイを結ん
で着用したときの襟周辺部分の正面図である。図２に示
されたように、本発明のシャツは、ネクタイを結ばずに
着用したときは、ボタン5bを掛けても襟元がＶ字状に開
き、開襟シャツのようなカジュアル感を発揮することが
でき、また、ネクタイを結んで着用したときには、図５
に示すように、本発明による台襟および前立て上部のカ
ットの部分はネクタイによってすべて覆われてしまうの
で、前記カットの行われていない通常のシャツと変わら
ないスタイルを保持することができる。

【００１１】図３〜４は、本発明の他の実施例に係るシ
ャツを示し、これは台襟と前立のないシャツの襟周辺部
分の正面図を示したものである。この実施例のシャツに
おいても、図７に示す線ａでカットし、襟３の両端縁と
前身頃前端の上部が一直線状に続いた形状とすると図３
に示す形状となる。そして、このシャツを図４に示すよ
うに、ボタン5bを掛けても襟元がＶ字状に開いて開襟シ
ャツとしての使用が可能となり、図５に示すようにネク
タイを着用すると、通常のシャツの同様の使用が可能と
なる。

【００１２】

【発明の効果】本発明のシャツは、ネクタイを結んで使
用することができ、同時にネクタイを結ばずいわゆる開
襟シャツとしても違和感なく使用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例のシャツの襟周辺部分の正面
図である。

【図２】図１のシャツを、ネクタイを結ばずに着用した
ときの襟周辺部分の正面図である。

【図３】本発明の他の実施例のシャツの襟周辺部分の正
面図である。

【図４】図３のシャツを、ネクタイを結ばずに着用した
ときの襟周辺部分の正面図である。

【図５】図１および図３の本発明のシャツを、ネクタイ
を結んで着用したときの襟周辺部分の正面図である。

【図６】従来の台襟が立てられているシャツの襟周辺部
分の正面図である。

【図７】従来の台襟と前立のないシャツの襟周辺部分の
正面図である。

【符号の説明】

１シャツ２台襟３襟 4a，4b 前立て

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】シャツの襟の左右両端縁とシャツの前身頃
前端の上部とが一直線状に続き、左右の襟縁または左右
の前身頃前端の上部で重合しないように形成されている
ことを特徴とするシャツ。