JPH033521Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、ワイシヤツの改良に関する。

（従来の技術と問題点） 従来のワイシヤツは、前身頃の前中心線に沿う
ようにボタン穴とボタンとが設けられている。そ
して、ネクタイを締めた状態では、ボタン部分が
丁度このネクタイによつて隠蔽されてしまうの
で、ボタン部分のデザインを斬新なものにしても
意味がなく、このため同部分のデザイン向上には
限界があつた。

またワイシヤツにはネクタイが付き物である
が、このネクタイを毎朝締める作業は慣れた者で
も結構面倒なものであるし、ネクタイをすると首
元に締め付け感があつて窮屈なものである。

（問題点を解決するための手段） 本考案は、上述のような問題点を解決すること
を目的としてなれてもので、こ目的達成のための
手段として本考案のワイシヤツでは、少なくと
も、ボタン穴が形成される方の前身頃側の打合せ
部分を、前中心線より前端線側へ大きく突出さ
せ、ボタン穴位置を前中心線より脇線方向へ横移
動させることによつて、該前身頃の前中心線部分
にネクタイ表示スペースを形成した構成とした。

（作用） 本考案のワイシヤツでは、上述のように、少な
くともボタン穴が形成される方の前身頃の打合せ
部分を前中心線より前端線方向側へ大きく突出さ
せ、ボタン穴位置を前中心線より脇線方向へ横移
動させることによつて、該前身頃の前中心線部分
にネクタイ表示スペースを形成したことで、ネク
タイ表示スペース部分にネクタイ模様を一体に表
示することができるようになり、従つて、ワイシ
ヤツ自体に一体に表示されたネクタイ模様の存在
によつて、ネクタイを締めたり外したりする煩わ
しさやネクタイの締め付けによる窮屈感が解消で
きるようになる。

また、ボタン穴位置を前中心線より脇線方向へ
横移動させたことで、フアツシヨン性が向上する
し、、ボタン部分がネクタイで隠蔽されることが
ないので、同部分のデザインを斬新なものにすこ
とによつて、ワイシヤツ自体のデザインを更に向
上させることができるようになる。

（実施例） 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述す
る。尚、この実施例では半軸のワイシヤツを例に
とる。

まず、第１実施例の構成を説明する。

この実施例のワイシヤツＡは、第１図に示すよ
うに、ボタン穴１が形成される方の前身頃２側の
内合せ部分３を、前中心線ａより前端線ｂ側へ大
きく突出させ、ボタン穴位置１ａを前中心線ａよ
り脇線ｃ方向へ横移動させることによつて、該前
身頃２の前中心線ａ部分にネクタイ表示スペース
４ａを形成すると共に、、同ネクタイ表示スペー
ス４ａに刺繍によりネクタイ模様４を一体に表示
したものである。

この実施例のワイシヤツは上記構成より成るた
め、予めワイシヤツＡ自体に一体に表示されたネ
クタイ模様４の存在によつて、ワイシヤツＡを着
てボタンを止める作業だけですむため、従来のよ
うにネクタイを締めたり外したりする煩わしさ
や、ネクタイの締め付けによる窮屈感が解消でき
るようになる。

また、ネクタイ模様４はワイシヤツＡと一体で
あるため洗濯が一度に行なえるし、ネクタイピン
の使用も不要となる。

また、ボタン穴位置１ａが前中心線ａより脇線
ｃ方向へ移動しているので、フアツシヨン性に優
れてたものとなり、特にボタン部分が従来のよう
にネクタイで隠蔽されることがないので、ボタン
を含めた同部分のデザインを斬新なものとするこ
とによつて、ワイシヤツ自体のデザインを更に向
上できるようになる。

以上、本考案の実施例を図面により詳述してき
たが、具体的な構成はこの実施例に限定されるも
のではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲にお
ける設計変更等があつても本考案に含まれる。

例えば、実施例では半袖のワイシヤツを例にと
つたが長袖であつてもよい。

また、実施例ではネクタイ模様を刺繍によつて
表示するようにした場合を例にとつたが、これに
は限定されず、その他の染め込み、織り込みによ
つてネクタイ模様を表示してもよいし、別に形成
したネクタイ状のものをワイシヤツに縫い付ける
ようにしてもよい。

また、ネクタイ模様は各購入者において表示す
るようにしてもよい。

また、ネクタイ模様の形状や大きさも任意であ
つて、着用者の好みや体型に応じて自由に決定す
ることができる。

（考案の効果） 以上説明してきたように本考案のワイシヤツに
あつては、少なくともボタン穴が形成される方の
前身頃側の打合せ部分を前中心線より前端線方向
側へ大きく突出させ、ボタン穴位置を前中心線よ
り脇線方向へ横移動させることによつて、該前身
頃の前中心線部分にネクタイ表示スペースを形成
したことで、該ネクタイ表示スペース部分にネク
タイ模様を一体に表示することができるようにな
り、従つて、ワイシヤツ自体に一体に表示された
ネクタイ模様の存在によつて、ネクタイを締めた
り外したりする煩わしさやネクタイの締め付けに
よる窮屈感が解消できるようになる。

また、ボタン穴位置を前中心線より脇線方向へ
横移動させたことで、フアツシヨン性が向上する
し、ボタン部分がネクタイで隠蔽されることがな
いので、同部分のデザインを斬新なものにするこ
とによつて、ワイシヤツ自体のデザインを更に向
上させることができるようになるという効果が得
られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例のワイシヤツを示す正面
図である。 １：ボタン穴、１ａ：ボタン穴位置、２：ボタ
ン穴が形成される方の前身頃、３：打合せ部分、
４：ネクタイ模様、４ａ：ネクタイ表示スペー
ス、ａ：前中心線、ｂ：前端線、ｃ：脇線。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 少なくとも、ボタン穴が形成される方の前身
   頃側の打合せ部分を、前中心線より前端線側へ
   大きく突出させ、ボタン穴位置を前中心線より
   脇線方向へ横移動させることによつて、該前身
   頃の前中心線部分にネクタイ表示スペースを形
   成したことを特徴とするワイシヤツ。 ２ ネクタイ表示スペースに予めネクタイ模様を
   一体に表示した実用新案登録請求の範囲第１項
   記載のワイシヤツ。