JPH08283734A - 湿潤固体の熱処理装置 - Google Patents
湿潤固体の熱処理装置Info
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- JPH08283734A JPH08283734A JP7106983A JP10698395A JPH08283734A JP H08283734 A JPH08283734 A JP H08283734A JP 7106983 A JP7106983 A JP 7106983A JP 10698395 A JP10698395 A JP 10698395A JP H08283734 A JPH08283734 A JP H08283734A
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- blade
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- ribbon
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E50/00—Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
- Y02E50/10—Biofuels, e.g. bio-diesel
Landscapes
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Coke Industry (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 醤油粕等の湿潤固体有機物を熱処理するスク
リューコンベア型熱処理装置において、湿潤固体の滞留
時間を長くしてコンパクト化を図るとともに、撹拌混合
能力を持たせ、さらには摩砕機能を持たせる。 【構成】 湿潤固体を熱処理するためのスクリューコン
ベア型の熱処理装置において、スクリューコンベアのリ
ボン52、ブレード又は羽根を一定間隔に切り欠き多数
の切欠き部54を設けることにより、スクリューコンベ
アのリボン、ブレード又は羽根を均等に分割して非連続
型のスクリューとし、分割されたスクリューコンベアの
リボン52、ブレード又は羽根の切欠き部54の端部
に、スクリュー軸と平行なパドル部60を設ける。ま
た、スクリューコンベアのリボン52、ブレード又は羽
根及びパドル部60に摩砕板を連結する。
リューコンベア型熱処理装置において、湿潤固体の滞留
時間を長くしてコンパクト化を図るとともに、撹拌混合
能力を持たせ、さらには摩砕機能を持たせる。 【構成】 湿潤固体を熱処理するためのスクリューコン
ベア型の熱処理装置において、スクリューコンベアのリ
ボン52、ブレード又は羽根を一定間隔に切り欠き多数
の切欠き部54を設けることにより、スクリューコンベ
アのリボン、ブレード又は羽根を均等に分割して非連続
型のスクリューとし、分割されたスクリューコンベアの
リボン52、ブレード又は羽根の切欠き部54の端部
に、スクリュー軸と平行なパドル部60を設ける。ま
た、スクリューコンベアのリボン52、ブレード又は羽
根及びパドル部60に摩砕板を連結する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、醤油粕等の湿潤固体有
機物を効率よく熱処理する、コンパクト化したスクリュ
ーコンベア型の熱処理装置に関するものである。
機物を効率よく熱処理する、コンパクト化したスクリュ
ーコンベア型の熱処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】醤油粕等の食品廃棄物を乾留して酢液及
び乾留炭を製造する方法は、従来、知られている(例え
ば、特開平7−11256号公報参照)。また、特開平
4−158866号公報には、粗砕された建設廃材を加
熱、殺菌又は炭化させる産業廃棄物処理装置において、
回転ドラム内に硬質球を入れることにより、廃材を粉砕
するようにした構成が記載されている。さらに、特開昭
62−298499号公報には、高速親水乾燥剤と水分
を混合して高速発熱の1次反応を起こさせ、その中に魚
貝類を含む汚泥等を投入し、移送しながら加熱、蒸発、
脱水の2次反応を起こさせ、粉末化するようにした含水
廃棄物の連続粉末化処理方法が記載されている。
び乾留炭を製造する方法は、従来、知られている(例え
ば、特開平7−11256号公報参照)。また、特開平
4−158866号公報には、粗砕された建設廃材を加
熱、殺菌又は炭化させる産業廃棄物処理装置において、
回転ドラム内に硬質球を入れることにより、廃材を粉砕
するようにした構成が記載されている。さらに、特開昭
62−298499号公報には、高速親水乾燥剤と水分
を混合して高速発熱の1次反応を起こさせ、その中に魚
貝類を含む汚泥等を投入し、移送しながら加熱、蒸発、
脱水の2次反応を起こさせ、粉末化するようにした含水
廃棄物の連続粉末化処理方法が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】醤油粕等の各種食品粕
を品質を損なうことなく熱処理(乾燥・乾留)する場
合、高温での通気乾燥が行なえないため(品質が低下す
るので)、装置が大型化する傾向にあった。また、粕の
粒径を小さくして乾燥効率を向上させることにより問題
を解決しようとすると、熱処理装置とは別に粉砕機が必
要となり、装置コストが高くなっていた。また、上記の
特開平4−158866号公報記載の装置では、乾燥と
同時に粉末化が可能であるが、実際には装置の小型化は
困難であり、運転時に騒音が発生するという問題があ
る。また、上記の特開昭62−298499号公報記載
の構成では、薬剤の反応熱を利用することにより、エネ
ルギー効率を向上させることは可能であるが、薬剤を使
用することにより製品の製造コストや品質に問題が生じ
る。
を品質を損なうことなく熱処理(乾燥・乾留)する場
合、高温での通気乾燥が行なえないため(品質が低下す
るので)、装置が大型化する傾向にあった。また、粕の
粒径を小さくして乾燥効率を向上させることにより問題
を解決しようとすると、熱処理装置とは別に粉砕機が必
要となり、装置コストが高くなっていた。また、上記の
特開平4−158866号公報記載の装置では、乾燥と
同時に粉末化が可能であるが、実際には装置の小型化は
困難であり、運転時に騒音が発生するという問題があ
る。また、上記の特開昭62−298499号公報記載
の構成では、薬剤の反応熱を利用することにより、エネ
ルギー効率を向上させることは可能であるが、薬剤を使
用することにより製品の製造コストや品質に問題が生じ
る。
【0004】本発明は上記の諸点に鑑みなされたもの
で、本発明の目的は、湿潤固体の乾留又は/及び乾燥に
用いるスクリューコンベア型熱処理装置のスクリューコ
ンベアのブレード、羽根又はリボンを切欠き型とするこ
とにより、湿潤固体の装置内滞留時間を長くし、また、
掻上げ板を設けることにより、撹拌混合能力をもたせ、
さらに、スクリューに摩砕機能をもたせることにより、
粉砕機を不要にしたコンパクトな形状の湿潤固体の熱処
理装置を提供することにある。
で、本発明の目的は、湿潤固体の乾留又は/及び乾燥に
用いるスクリューコンベア型熱処理装置のスクリューコ
ンベアのブレード、羽根又はリボンを切欠き型とするこ
とにより、湿潤固体の装置内滞留時間を長くし、また、
掻上げ板を設けることにより、撹拌混合能力をもたせ、
さらに、スクリューに摩砕機能をもたせることにより、
粉砕機を不要にしたコンパクトな形状の湿潤固体の熱処
理装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】上記の目的を達
成するために、本発明の湿潤固体の熱処理装置は、湿潤
固体を熱処理するためのスクリューコンベア型の熱処理
装置において、スクリューコンベアのブレード、羽根又
はリボンを一定間隔に切り欠き多数の切欠き部を設ける
ことにより、スクリューコンベアのブレード、羽根又は
リボンを均等に分割して非連続型のスクリューとしたも
のである。このように構成することにより、湿潤固体の
滞留時間を延ばすことができる。上記の装置において、
分割されたスクリューコンベアのブレード、羽根又はリ
ボンの切欠き部の端部に、スクリュー軸とほぼ平行なパ
ドル部(掻上げ板)を設けることが望ましい。このよう
に構成することにより、湿潤固体を混合撹拌する能力を
もたせることができる。この場合、分割されたスクリュ
ーコンベアのブレード、羽根又はリボンの切欠き部の端
部を折り曲げてパドル部とすることが好ましい。さら
に、スクリューコンベアのブレード、羽根もしくはリボ
ン又は/及びパドル部と装置内壁との間に一定の間隙が
生じるようにスクリューコンベアのブレード、羽根又は
リボン及びパドル部を配置し、摺りつぶしのための摩砕
板をスクリューコンベアのブレード、羽根又はリボン及
びパドル部に連結することが望ましい。このように構成
することにより、フレーク状等に固まっている湿潤固体
を粉末化することができ、従来必要としていた粉砕機が
不要になる。この場合、固体を巻き込むようにパドル部
に一定の角度を持たせることがより好ましい。
成するために、本発明の湿潤固体の熱処理装置は、湿潤
固体を熱処理するためのスクリューコンベア型の熱処理
装置において、スクリューコンベアのブレード、羽根又
はリボンを一定間隔に切り欠き多数の切欠き部を設ける
ことにより、スクリューコンベアのブレード、羽根又は
リボンを均等に分割して非連続型のスクリューとしたも
のである。このように構成することにより、湿潤固体の
滞留時間を延ばすことができる。上記の装置において、
分割されたスクリューコンベアのブレード、羽根又はリ
ボンの切欠き部の端部に、スクリュー軸とほぼ平行なパ
ドル部(掻上げ板)を設けることが望ましい。このよう
に構成することにより、湿潤固体を混合撹拌する能力を
もたせることができる。この場合、分割されたスクリュ
ーコンベアのブレード、羽根又はリボンの切欠き部の端
部を折り曲げてパドル部とすることが好ましい。さら
に、スクリューコンベアのブレード、羽根もしくはリボ
ン又は/及びパドル部と装置内壁との間に一定の間隙が
生じるようにスクリューコンベアのブレード、羽根又は
リボン及びパドル部を配置し、摺りつぶしのための摩砕
板をスクリューコンベアのブレード、羽根又はリボン及
びパドル部に連結することが望ましい。このように構成
することにより、フレーク状等に固まっている湿潤固体
を粉末化することができ、従来必要としていた粉砕機が
不要になる。この場合、固体を巻き込むようにパドル部
に一定の角度を持たせることがより好ましい。
【0006】また、スクリューコンベア型の熱処理装置
をスクリューコンベア型の乾燥部とスクリューコンベア
型の乾留部とで構成し、摩砕板を乾燥部のみに設けて、
粉砕機と熱処理装置とを一体とした構成とすることもで
きる。
をスクリューコンベア型の乾燥部とスクリューコンベア
型の乾留部とで構成し、摩砕板を乾燥部のみに設けて、
粉砕機と熱処理装置とを一体とした構成とすることもで
きる。
【0007】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明するが、本発明は下記実施例に何ら限定されるも
のではなく、適宜変更して実施することが可能なもので
ある。 実施例1 図1は本実施例における湿潤固体の熱処理装置を示し、
図2は図1におけるスクリューコンベアを示し、図3は
図2におけるA−A線断面の一例を示し、図4はA−A
線断面の他の例を示している。本実施例の装置は、スク
リューコンベア型の熱処理部を竪型多段に設置したもの
で、一端部に湿潤固体入口10を他端部に熱処理固体出
口12を備えた円筒14内にスクリュー16を配置して
乾留部上段18を形成し、この乾留部上段18の大部分
を熱風入口20及び熱風出口22を備えた熱風炉(室)
24内に収納して乾留炉上段26を構成し、一方、一端
部に熱処理固体入口28を他端部に乾留炭出口30を備
えた円筒32内にスクリュー34を配置して乾留部下段
36を形成し、この乾留部下段36の大部分を前記熱風
炉24内に収納して乾留炉下段38を構成したものであ
る。
に説明するが、本発明は下記実施例に何ら限定されるも
のではなく、適宜変更して実施することが可能なもので
ある。 実施例1 図1は本実施例における湿潤固体の熱処理装置を示し、
図2は図1におけるスクリューコンベアを示し、図3は
図2におけるA−A線断面の一例を示し、図4はA−A
線断面の他の例を示している。本実施例の装置は、スク
リューコンベア型の熱処理部を竪型多段に設置したもの
で、一端部に湿潤固体入口10を他端部に熱処理固体出
口12を備えた円筒14内にスクリュー16を配置して
乾留部上段18を形成し、この乾留部上段18の大部分
を熱風入口20及び熱風出口22を備えた熱風炉(室)
24内に収納して乾留炉上段26を構成し、一方、一端
部に熱処理固体入口28を他端部に乾留炭出口30を備
えた円筒32内にスクリュー34を配置して乾留部下段
36を形成し、この乾留部下段36の大部分を前記熱風
炉24内に収納して乾留炉下段38を構成したものであ
る。
【0008】熱処理固体出口12と熱処理固体入口28
とは接続されており、乾留炉上段26の乾留ガス出口4
3と乾留炉下段38の乾留ガス出口40とに乾留ガスラ
イン41を介して乾留ガスを凝縮させるための凝縮器4
2が接続されている。44は原料ホッパー、46は原料
供給機、48は供給ロータリーバルブ、50は排出ロー
タリーバルブである。熱風室24内の温度範囲は300
〜450℃、湿潤固体の装置内滞留時間は15〜90分
である。
とは接続されており、乾留炉上段26の乾留ガス出口4
3と乾留炉下段38の乾留ガス出口40とに乾留ガスラ
イン41を介して乾留ガスを凝縮させるための凝縮器4
2が接続されている。44は原料ホッパー、46は原料
供給機、48は供給ロータリーバルブ、50は排出ロー
タリーバルブである。熱風室24内の温度範囲は300
〜450℃、湿潤固体の装置内滞留時間は15〜90分
である。
【0009】スクリューコンベアのスクリューリボン5
2は、図2及び図3に示すように、一定間隔(図面では
一例として1/6ピッチ)に切り欠かれて多数の切欠き
部54が設けられている。すなわち、1/6ピッチのス
クリューリボン52と、1/6ピッチの切欠き部54が
交互に配置されている。56はスクリューリボンの固定
具、58はスクリュー回転軸である。
2は、図2及び図3に示すように、一定間隔(図面では
一例として1/6ピッチ)に切り欠かれて多数の切欠き
部54が設けられている。すなわち、1/6ピッチのス
クリューリボン52と、1/6ピッチの切欠き部54が
交互に配置されている。56はスクリューリボンの固定
具、58はスクリュー回転軸である。
【0010】また、分割されたスクリューリボン52の
切欠き部54の端部を、スクリュー回転軸58とほぼ平
行となるように折り曲げてパドル部(掻上げ板)60を
形成し、円筒14内全域が撹拌されるように構成されて
いる。さらに、図4に示すように、スクリューリボン5
2又は/及びパドル部60と円筒14内壁との間に間隙
t(例えば2〜20mm)が生じるように、スクリューリ
ボン52及びパドル部60を配置し、摺りつぶしのため
の摩砕板(摺合せ板)62(例えば長さ5〜50mm)を
スクリューリボン52及びパドル部60に連結してい
る。この場合、湿潤固体を巻き込むように、パドル部6
0に一定の角度θ(例えば30〜85度)を持たせるこ
とが望ましい。図1は乾留のみを行う場合を示している
が、1つの熱風炉内で上段を乾燥部、下段を乾留部とす
ることも可能である。また、乾燥と乾留の温度を違える
ために、乾燥部を収納する熱風炉と乾留部を収納する熱
風炉とを分離して構成することも可能である。
切欠き部54の端部を、スクリュー回転軸58とほぼ平
行となるように折り曲げてパドル部(掻上げ板)60を
形成し、円筒14内全域が撹拌されるように構成されて
いる。さらに、図4に示すように、スクリューリボン5
2又は/及びパドル部60と円筒14内壁との間に間隙
t(例えば2〜20mm)が生じるように、スクリューリ
ボン52及びパドル部60を配置し、摺りつぶしのため
の摩砕板(摺合せ板)62(例えば長さ5〜50mm)を
スクリューリボン52及びパドル部60に連結してい
る。この場合、湿潤固体を巻き込むように、パドル部6
0に一定の角度θ(例えば30〜85度)を持たせるこ
とが望ましい。図1は乾留のみを行う場合を示している
が、1つの熱風炉内で上段を乾燥部、下段を乾留部とす
ることも可能である。また、乾燥と乾留の温度を違える
ために、乾燥部を収納する熱風炉と乾留部を収納する熱
風炉とを分離して構成することも可能である。
【0011】図1〜図4はスクリューコンベアのリボン
の場合について説明したが、図5及び図6に示すよう
に、スクリューコンベアの切欠き型とすることもでき
る。すなわち、図5は原型がリボンではなく、通常のス
クリューである場合で、ブレード又は羽根52aとスク
リュー回転軸58とが一体型となったものである。この
場合、図6に示すようなブレード又は羽根52bの形状
としても差し支えない。
の場合について説明したが、図5及び図6に示すよう
に、スクリューコンベアの切欠き型とすることもでき
る。すなわち、図5は原型がリボンではなく、通常のス
クリューである場合で、ブレード又は羽根52aとスク
リュー回転軸58とが一体型となったものである。この
場合、図6に示すようなブレード又は羽根52bの形状
としても差し支えない。
【0012】実施例2 本実施例の湿潤固体の熱処理装置は、図7に示すよう
に、乾燥炉26と乾留炉38とが水平方向に一列に一体
化されて横型一体化構造とされ、この横型一体構造物の
ほぼ中間部でのキャリアガスで流入により発生する乾留
ガスが分取できるように構成したものである。この場
合、円筒の中間部内を、キャリアガスとともに被処理物
でマテリアルシールするように構成することが望まし
い。図7に示す装置は、乾燥炉の円筒14と乾留炉の円
筒32とを水平方向に連結し、この円筒を熱風炉24で
被覆し、円筒のほぼ中央部にキャリアガス導入管72を
接続し、円筒の一端部の湿潤固体入口10の近傍に乾燥
ガス出口74を設け、円筒の他端部の乾留炭出口30の
近傍に乾留ガス出口76を設けたものである。
に、乾燥炉26と乾留炉38とが水平方向に一列に一体
化されて横型一体化構造とされ、この横型一体構造物の
ほぼ中間部でのキャリアガスで流入により発生する乾留
ガスが分取できるように構成したものである。この場
合、円筒の中間部内を、キャリアガスとともに被処理物
でマテリアルシールするように構成することが望まし
い。図7に示す装置は、乾燥炉の円筒14と乾留炉の円
筒32とを水平方向に連結し、この円筒を熱風炉24で
被覆し、円筒のほぼ中央部にキャリアガス導入管72を
接続し、円筒の一端部の湿潤固体入口10の近傍に乾燥
ガス出口74を設け、円筒の他端部の乾留炭出口30の
近傍に乾留ガス出口76を設けたものである。
【0013】この場合、図4に示す摩砕板(摺合せ板)
62を乾燥のみに設けて、キャリアガス導入管72と湿
潤固体入口10との間を粉砕・乾燥部とし、キャリアガ
ス導入管72と乾留炭出口30との間を乾留部とするこ
とが好ましい。
62を乾燥のみに設けて、キャリアガス導入管72と湿
潤固体入口10との間を粉砕・乾燥部とし、キャリアガ
ス導入管72と乾留炭出口30との間を乾留部とするこ
とが好ましい。
【0014】熱風炉24の下部の熱風入口20から30
0〜350℃の燃焼ガスを導入し、乾留部の円筒32の
まわりに流して、この円筒32を加熱した後、乾燥部の
円筒14を加熱する。湿潤固体、例えば水分30wt%を
含む醤油粕は左半分の円筒14の一端部に投入され、ス
クリューコンベアで所定の長い装置内滞留時間をかけて
搬送されている間に撹拌・混合・粉砕されるとともに加
熱されて、水分が10wt%前後まで乾燥する。乾燥した
醤油粕は右半分の円筒32に導入され、スクリューコン
ベアで長い滞留時間をかけて搬送されている間に加熱さ
れて乾留され、乾留ガスと乾留炭とが回収される。乾留
ガスは凝縮器で冷却・凝縮されて酢液及び乾留油と非凝
縮性乾留ガスとに分離される。図7に示す装置において
は、左半分の乾燥部のスクリューコンベアのブレード、
羽根又はリボンのみに、図4に示す摩砕板(摺合せ板)
62を設けて、粉砕・乾燥部とすることが望ましい。他
の構成及び作用は実施例1の場合と同様である。
0〜350℃の燃焼ガスを導入し、乾留部の円筒32の
まわりに流して、この円筒32を加熱した後、乾燥部の
円筒14を加熱する。湿潤固体、例えば水分30wt%を
含む醤油粕は左半分の円筒14の一端部に投入され、ス
クリューコンベアで所定の長い装置内滞留時間をかけて
搬送されている間に撹拌・混合・粉砕されるとともに加
熱されて、水分が10wt%前後まで乾燥する。乾燥した
醤油粕は右半分の円筒32に導入され、スクリューコン
ベアで長い滞留時間をかけて搬送されている間に加熱さ
れて乾留され、乾留ガスと乾留炭とが回収される。乾留
ガスは凝縮器で冷却・凝縮されて酢液及び乾留油と非凝
縮性乾留ガスとに分離される。図7に示す装置において
は、左半分の乾燥部のスクリューコンベアのブレード、
羽根又はリボンのみに、図4に示す摩砕板(摺合せ板)
62を設けて、粉砕・乾燥部とすることが望ましい。他
の構成及び作用は実施例1の場合と同様である。
【0015】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、つぎのような効果を奏する。 (1) スクリューコンベア型熱処理装置において、ス
クリューコンベアのブレード、羽根又はリボンを一定割
合で切り欠いているので、被処理物の装置内滞留時間が
長くなり、装置のコンパクト化を図ることができる。 (2) スクリューコンベアのブレード、羽根又はリボ
ンの切欠き部にパドル部(掻上げ板)を設ける場合は、
被処理物の撹拌混合能力を向上させることができ、優れ
た品質の製品を安定的に得ることができる。 (3) スクリューコンベアのブレード、羽根又はリボ
ンの切欠き部及びパドル部(掻上げ板)を適切に組み合
わせることにより、装置内全域を撹拌領域とすることが
でき、乾留炭の付着・固化を防止することができる。 (4) スクリューコンベアのブレード、羽根又はリボ
ンの切欠き部を折り曲げてパドル部(掻上げ板)とする
場合は、製作が容易で製造コストを低減することができ
る。 (5) スクリューコンベアのブレード、羽根もしくは
リボン又は/及びパドル部(掻上げ板)と円筒内壁との
隙間を所定の間隔とし、さらに円筒内壁とパドル部との
間に適切な角度をもたせ、かつ、所定幅の摩砕板(摺合
せ板)を設ける場合は、被処理物を熱処理すると同時に
粉砕する機能を発揮させることができる。 (6) 摩砕板を有する部分と切欠き部を有する部分と
を適当な割合で組み合わせる場合は、粉砕機能と熱処理
機能とを同時に発揮させることができる。すなわち、粉
砕機又は破砕機が不要になり、装置製作コストの低減化
を図ることができる。
で、つぎのような効果を奏する。 (1) スクリューコンベア型熱処理装置において、ス
クリューコンベアのブレード、羽根又はリボンを一定割
合で切り欠いているので、被処理物の装置内滞留時間が
長くなり、装置のコンパクト化を図ることができる。 (2) スクリューコンベアのブレード、羽根又はリボ
ンの切欠き部にパドル部(掻上げ板)を設ける場合は、
被処理物の撹拌混合能力を向上させることができ、優れ
た品質の製品を安定的に得ることができる。 (3) スクリューコンベアのブレード、羽根又はリボ
ンの切欠き部及びパドル部(掻上げ板)を適切に組み合
わせることにより、装置内全域を撹拌領域とすることが
でき、乾留炭の付着・固化を防止することができる。 (4) スクリューコンベアのブレード、羽根又はリボ
ンの切欠き部を折り曲げてパドル部(掻上げ板)とする
場合は、製作が容易で製造コストを低減することができ
る。 (5) スクリューコンベアのブレード、羽根もしくは
リボン又は/及びパドル部(掻上げ板)と円筒内壁との
隙間を所定の間隔とし、さらに円筒内壁とパドル部との
間に適切な角度をもたせ、かつ、所定幅の摩砕板(摺合
せ板)を設ける場合は、被処理物を熱処理すると同時に
粉砕する機能を発揮させることができる。 (6) 摩砕板を有する部分と切欠き部を有する部分と
を適当な割合で組み合わせる場合は、粉砕機能と熱処理
機能とを同時に発揮させることができる。すなわち、粉
砕機又は破砕機が不要になり、装置製作コストの低減化
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の湿潤固体の熱処理装置の一実施例を示
す断面構成図である。
す断面構成図である。
【図2】図1におけるスクリューコンベアを示す正面図
である。
である。
【図3】図2におけるA−A線断面図である。
【図4】図2におけるA−A線断面の他の例を示す拡大
断面図である。
断面図である。
【図5】図2におけるA−A線断面の他の例を示す断面
図である。
図である。
【図6】図2におけるA−A線断面のさらに他の例を示
す断面図である。
す断面図である。
【図7】本発明の湿潤固体の熱処理装置の他の実施例を
示す構成図である。
示す構成図である。
10 湿潤固体入口 14 円筒 18 乾留部上段 24 熱風炉 26 乾留炉上段 30 乾留炭出口 32 円筒 36 乾留部下段 38 乾留炉下段 42 凝縮器 52 スクリューコンベアのリボン 52a スクリューコンベアのブレード又は羽根 52b スクリューコンベアのブレード又は羽根 54 切欠き部 58 スクリュー回転軸 60 パドル部(掻上げ板) 62 摩砕板(摺合せ板) 72 キャリアガス導入管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永易 弘三 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 水上 裕之 神戸市中央区東川崎町3丁目1番1号 川 崎重工業株式会社神戸工場内 (72)発明者 湯浅 克己 千葉県野田市野田339番地 キッコーマン 株式会社内 (72)発明者 岡安 誠 千葉県野田市野田339番地 キッコーマン 株式会社内 (72)発明者 藤井 則和 千葉県野田市野田339番地 キッコーマン 株式会社内 (72)発明者 山口 仁美 千葉県野田市野田339番地 キッコーマン 株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 湿潤固体を熱処理するためのスクリュー
コンベア型の熱処理装置において、スクリューコンベア
のブレード、羽根又はリボンを一定間隔に切り欠き多数
の切欠き部を設けることにより、スクリューコンベアの
ブレード、羽根又はリボンを均等に分割して非連続型の
スクリューとしたことを特徴とする湿潤固体の熱処理装
置。 - 【請求項2】 分割されたスクリューコンベアのブレー
ド、羽根又はリボンの切欠き部の端部に、スクリュー軸
とほぼ平行なパドル部を設けた請求項1記載の湿潤固体
の熱処理装置。 - 【請求項3】 分割されたスクリューコンベアのブレー
ド、羽根又はリボンの切欠き部の端部を折り曲げてパド
ル部とした請求項2記載の湿潤固体の熱処理装置。 - 【請求項4】 スクリューコンベアのブレード、羽根も
しくはリボン又は/及びパドル部と装置内壁との間に一
定の間隙が生じるようにスクリューコンベアのブレー
ド、羽根又はリボン及びパドル部を配置し、摺りつぶし
のための摩砕板をスクリューコンベアのブレード、羽根
又はリボン及びパドル部に連結した請求項2又は3記載
の湿潤固体の熱処理装置。 - 【請求項5】 固体を巻き込むようにパドル部に一定の
角度を持たせた請求項4記載の湿潤固体の熱処理装置。 - 【請求項6】 スクリューコンベア型の熱処理装置をス
クリューコンベア型の乾燥部とスクリューコンベア型の
乾留部とで構成し、摩砕板を乾燥部のみに設けた請求項
4又は5記載の湿潤固体の熱処理装置。
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- 1995-04-06 JP JP10698395A patent/JP3597251B2/ja not_active Expired - Fee Related
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