JPH08283676A - 粘着テープの端縁処理方法 - Google Patents

粘着テープの端縁処理方法

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JPH08283676A
JPH08283676A JP7093806A JP9380695A JPH08283676A JP H08283676 A JPH08283676 A JP H08283676A JP 7093806 A JP7093806 A JP 7093806A JP 9380695 A JP9380695 A JP 9380695A JP H08283676 A JPH08283676 A JP H08283676A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive tape
tacky
tape
roll
adhesive
Prior art date
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Pending
Application number
JP7093806A
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English (en)
Inventor
Hirafumi Tada
衡史 多田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粘着テープの製造工程を増やすことなく粘着
テープの側面を能率的に非粘着加工することができ、巻
重体となされた粘着テープの側面全体を確実に非粘着化
することのできる粘着テープの端縁処理方法を提供す
る。 【構成】 粘着テープの両側端縁に非粘着加工する方法
において、粘着テープ原反1がスリットされた粘着テー
プ11、12の両側端縁に有機チタネートを含浸したス
ポンジ5、6を当てて塗布することにより、粘着テープ
巻重体の両側側面を非粘着化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロール状の巻重体とな
されたあと、巻重体の側面が粘着性を示す粘着テープの
側面を非粘着化するための粘着テープの端縁処理方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】巻芯に巻き取られた粘着テープ巻重体
は、巻き取り時に受ける圧力により巻芯方向へ収縮する
力が働き、時間の経過とともに基材に塗布された粘着剤
が巻重体の側面からはみ出してくる。この結果、粘着テ
ープ巻重体同士の側面が接着して離れなくなったり(サ
イドスティックといわれる)、ごみが付着して見栄えが
悪く、包装紙等の被着体を汚したりするという問題があ
る。
【0003】このような問題点を解決するための技術と
して、特開平5−302069号公報に、切断カッター
の刃にエマルジョンを供給し、該刃から粘着テープ巻重
体の切断面に塗布して粘着テープ巻重体の側面に非粘着
性の薄層を形成する方法が記載されている。
【0004】又、粘着テープの側面を非粘着化する方法
として、塗料を側面に塗布する方法、サイドパッキンと
して非粘着性のフィルムで側面を覆う方法、光硬化性の
架橋剤を塗布し、これに光照射することにより硬化させ
る方法などがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載の方法
によると、粘着テープ巻重体を切断する際に刃と切断面
との摩擦が大きいため、非粘着性物質が巻重体表面でし
ごき落とされる傾向にあり、且つ、刃の両面にしのぎの
角度が設けられているため、切断面全体にエマルジョン
等の非粘着性物質を塗布して非粘着加工することは困難
である。
【0006】塗料を塗布する方法は、高温で長時間経過
後に粘着テープ巻重体の側面に粘着性が回復するという
問題がある。粘着テープ巻重体の側面をフィルムで覆う
方法は、作業に手間を要し、コストがかかるという欠点
がある。又、光硬化性の硬化剤を使用する方法では、硬
化剤の塗布と光照射の工程が増え、光照射時間は1個の
粘着テープ巻重体に対して少なくとも10秒程度が必要
であり、高い生産性を得ることは難しい。
【0007】本発明は上記従来の問題点を解消し、粘着
テープの製造工程を増やすことなく粘着テープの側面を
能率的に非粘着加工することができ、巻重体となされた
粘着テープの側面全体を確実に非粘着化することのでき
る粘着テープの端縁処理方法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明粘着テープの端縁
処理方法は、粘着テープの両側端縁に非粘着加工する方
法において、粘着テープの両側端縁に有機チタネートを
塗布することにより非粘着化することを特徴とする。
【0009】本発明における粘着テープの基材は特に限
定するものではなく、和紙、クラフト紙、織布、不織
布、セロファン等、又、ポリプロピレン、ポリエステ
ル、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂フィルムが挙げられ
る。粘着テープに用いられる粘着剤も特に限定はなく、
一般には天然ゴム系、合成ゴム系、アクリル樹脂系、シ
リコーン系のものが使用される。
【0010】又、本発明で用いる有機チタネートとは、
チタン有機金属錯体であり、具体的にはジプロポキシチ
タン−ビス(トリエタノールアミナート)、ジ−n−ブ
トキシチタン−ビス−(トリエタノールアミナート)、
トリ−n−ブトキシチタンモノステアレート、ブチルチ
タネートダイマー等が使用できる。このようなものとし
て、例えば、日本曹達(株)製・商品名「TAAチタボ
ンド−50」、「TAT」、松本製薬(株)製・商品名
「有機チタネートオルガチックスTC−400」等が挙
げられる。
【0011】粘着テープの両側端縁に有機チタネートを
塗布するには、巻重体となされた粘着テープの製品の両
側面に、例えば、ウエスや刷毛を用いて塗布してもよ
く、スプレーで噴霧してもよい。又、巻重体とする前工
程、例えば、所定の幅にスリット加工する際に、スリッ
トした直後の粘着テープの両側端縁に有機チタネートを
含ませた布あるいはスポンジを当てることにより塗布す
れば、新しい工程を加えることなく非粘着加工すること
ができるので非常に生産性がよい。
【0012】
【作用】液状の有機チタネートを塗布した薄い塗工膜は
空気中の水分と速やかに反応して硬化し非粘着性とな
る。この硬化速度は早く、粘着テープの両側端縁に塗布
すると直ちに非粘着性を発現する。これにより粘着テー
プ巻重体の側面にごみの付着や製品同士が接着すること
がない。
【0013】
【実施例】次に、本発明粘着テープの端縁処理方法の実
施例を説明する。 (実施例1)粘着テープとして幅10mmで巻き長さ5
0mの両面粘着テープ巻重体(積水化学工業社製,商品
名「ダブルタックテープ#570)を用いた。この粘着
テープ巻重体の両側面に、有機チタネート(日本曹達社
製,商品名「TAAチタボンド−50」)をウエスに含
ませて塗布したところ、直ちに硬化して粘着感がなくな
った。同様にして両側面を処理した2個の粘着テープの
側面同士を重ね合わせ、側面の上から5kgの荷重をか
けて40℃、湿度90%の環境下で1週間放置した後、
重ねた側面の接着状態を調べたところ、接着は全くなか
った。
【0014】(実施例2)粘着テープとして幅25mm
で巻き長さ20mの片面粘着テープ巻重体(積水化学工
業社製,商品名「ポリエステルテープ#51)を用い
た。この粘着テープ巻重体の両側面に、有機チタネート
(日本曹達社製,商品名「TAT」)をウエスに含ませ
て塗布したところ、直ちに硬化して粘着感がなくなっ
た。実施例1と同様にして評価したところ、同様の結果
であった。
【0015】(実施例3)粘着テープとして幅6mmで
巻き長さ200mの両面粘着テープ巻重体(積水化学工
業社製,商品名「ダブルタックテープ#5756)を用
いた。この粘着テープ巻重体の両側面に、有機チタネー
ト(松本製薬社製,商品名「有機チタネートオルガチッ
クスTC−400」)をウエスに含ませて塗布したとこ
ろ、直ちに硬化して粘着感がなくなった。実施例1と同
様にして評価したところ、同様の結果であった。
【0016】(実施例4)図1は本発明粘着テープの端
縁処理方法の実施例を示す斜視図であり、粘着テープ原
反1は切断刃8、8で所定幅にスリットされ、交互に上
下の巻芯13、14に巻き取られて製品とされる。タン
ク2内の処理液(有機チタネート;日本曹達社製,商品
名「TAAチタボンド−50」)は、上側の巻芯13に
巻き取られる粘着テープ11の間及び両端に配置された
供給管3、及び下側の巻芯14に巻き取られる粘着テー
プ12の間及び両端に配置された供給管4へ送られる。
【0017】それぞれの供給管3、4の先端には連続気
泡からなる軟質のスポンジ5、6が取付けられ、処理液
は該スポンジ5、6に含浸され、スリットされ走行する
粘着テープ11、12の両端縁に接して塗布される。7
は受け皿であり、余分に供給された処理液は製品や床に
落ちないように受けられて回収される。
【0018】粘着テープとして幅150mmで巻き長さ
300mの両面粘着テープ原反(積水化学工業社製,商
品名「ダブルタックテープ#5756)を、又、処理液
としては硬化速度の早い有機チタネート(日本曹達社
製,商品名「TAAチタボンド−50」)を用いた。上
記の装置を用いて両面粘着テープ原反を10mm幅で1
5本に20m/分の速度でスリットしながら、スリット
した両面粘着テープの両側端縁に処理液を塗布した。得
られた粘着テープ巻重体を実施例1と同様にして評価し
たところ、同様の結果であった。
【0019】(実施例5)粘着テープとして幅150m
mで巻き長さ500mの片面粘着テープの原反(積水化
学工業社製,商品名「ポリエステルテープ#31)を、
又、処理液として実施例4で用いたものと同じものを使
用した。図1に示す装置を用いて、25m/分の速度で
15mm幅で10本にスリットしながら実施例1と同様
にしてスリットした粘着テープの両側端縁に処理液を塗
布し、実施例1と同様にして評価した。その結果は実施
例1と同様であった。
【0020】(比較例1)巻重体の側面に処理液を塗布
しない以外は実施例1と同じ両面粘着テープを用いた。
これを実施例1と同様にして評価したところ、2個の粘
着テープは側面同士が接着し、分離するためには50k
g以上の力を必要とした。
【0021】(比較例2)巻重体の側面に処理液を塗布
しない以外は実施例2と同じ片面粘着テープを用いた。
これを実施例1と同様にして評価したところ、2個の粘
着テープは側面同士が接着し、分離するためには少なく
とも20kg以上の力を必要とした。しかも、引き剥が
す際に粘着剤が糸状に伸び、分離した後の側面が汚くな
った。
【0022】(比較例3)巻重体の側面に処理液を塗布
しない以外は実施例3と同じ両面粘着テープを用いた。
これを実施例1と同様にして評価したところ、2個の粘
着テープを軽い力で分離することはできず、又、ある程
度以上の力を加えると粘着テープ巻重体の形が崩れるた
め分離することはできなかった。
【0023】
【発明の効果】本発明粘着テープの端縁処理方法は以上
の構成であり、有機チタネートを粘着テープの両端縁に
塗布することにより、粘着テープの製造工程を増やすこ
となく巻重体となされた粘着テープの側面全体を確実に
非粘着化することができるので、商品価値の高い製品と
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明粘着テープの端縁処理方法の実施例を示
す斜視図。
【符号の説明】
1:粘着テープ原反 2:タンク 3,4:供給管 5,6:スポンジ 7:受け皿 8:切断刃 11,12:粘着テープ 13,14:巻芯

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘着テープの両側端縁に非粘着加工する
    方法において、粘着テープの両側端縁に有機チタネート
    を塗布することにより非粘着化することを特徴とする粘
    着テープの端縁処理方法。
JP7093806A 1995-04-19 1995-04-19 粘着テープの端縁処理方法 Pending JPH08283676A (ja)

Priority Applications (1)

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JP7093806A JPH08283676A (ja) 1995-04-19 1995-04-19 粘着テープの端縁処理方法

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JP7093806A JPH08283676A (ja) 1995-04-19 1995-04-19 粘着テープの端縁処理方法

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JPH08283676A true JPH08283676A (ja) 1996-10-29

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ID=14092655

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JP7093806A Pending JPH08283676A (ja) 1995-04-19 1995-04-19 粘着テープの端縁処理方法

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