JPH08283160A - プロスタグランジン類含有乳剤性組成物 - Google Patents

プロスタグランジン類含有乳剤性組成物

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JPH08283160A
JPH08283160A JP8395595A JP8395595A JPH08283160A JP H08283160 A JPH08283160 A JP H08283160A JP 8395595 A JP8395595 A JP 8395595A JP 8395595 A JP8395595 A JP 8395595A JP H08283160 A JPH08283160 A JP H08283160A
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prostaglandin
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methano
linear
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JP8395595A
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English (en)
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Nobuaki Hanashima
伸明 花嶋
Noriaki Okamura
憲明 岡村
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 褥瘡などの、末梢循環不良に基づく皮膚疾患
一般、なかでも、比較的広い範囲の皮膚に塗布する必要
のある、レイノー症、熱傷、凍傷などに対して適する、
べとつかず、使用感が良好で、かつ経皮吸収性が良好で
あり、更に主薬の安定性に優れたプロスタグランジン類
含有乳剤性組成物を提供する。 【構成】 血小板凝集抑制作用および/または血管拡張
作用を有するプロスタグランジン類と、10〜30重量
部の高級パラフィン系炭化水素と、2〜10重量部の高
級アルコール類と、0.01〜1.0重量部の脂肪酸エ
ステルと、界面活性剤と、水相成分とを含んで成るプロ
スタグランジン類含有乳剤性組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プロスタグランジン類
を活性成分として含有してなる経皮吸収性、主薬の安定
性、および使用感に優れた外用製剤、特に乳剤性基剤に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、新しい作用機序の薬として、血小
板凝集抑制作用あるいは血管拡張作用のあるプロスタグ
ランジン類を経皮吸収型製剤として、末梢循環改善作用
に基づく皮膚潰瘍等の治療にに適用しようという試みが
なされている(特開昭63−99866号公報、特開昭
63−135333号公報、特開昭63−146812
号公報、特開平1−143340号公報、特開平3−8
3925号公報、特開平3−83926号公報、特開平
4−164034号公報、特開平4−243827号公
報、特開平4−243827号公報、特開平4−300
833号公報、国際公開WO93/15739号)。
【0003】皮膚適用の製剤には半固形剤(軟膏剤、ク
リーム剤)、貼付剤、ローション剤等がある。プロスタ
グランジン類の皮膚適用製剤については対象が局所的な
潰瘍部位の場合、刺激性の小さな油脂性軟膏剤が適して
いるが、軟膏基剤が白色ワセリン等であるため塗布した
後が油っぽく、べとつき感を避けることはできない。一
方、レーノー症、熱傷、凍傷など適用皮膚が比較的広範
囲にわたる場合にはべとつき感のなく衣服への付着もな
いクリーム剤が適している。
【0004】さて、プロスタグランジン類のクリーム剤
については、例えば上記国際公開WO93/15739
号には、プロスタグランジンI2類およびプロスタグラ
ンジンE1類のクリーム剤の処方例が開示されている。
しかしながら、この先行技術においては、薬理活性や安
定性について一切開示されていない。すなわち、この従
来技術には、クリーム剤の構成成分の種類とその配合量
がプロスタグランジン類の薬理活性や主薬安定性にどの
ような影響を及ぼすかについては、なんの記載も示唆も
なされていない。そこで本発明者らがプロスタグランジ
ンE1類を用いてこの処方を追試したところ、上記の先
行技術のクリーム剤では主薬の安定性は十分ではなかっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明が解決
しようとする課題は、褥瘡などの、末梢循環不良に基づ
く皮膚疾患一般、なかでも、比較的広い範囲の皮膚に塗
布する必要のある、レイノー症、熱傷、凍傷などに対し
て適する、べとつかず、使用感が良好で、かつ経皮吸収
性が良好であり、更に主薬の安定性に優れたプロスタグ
ランジン類含有乳剤性組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決するために鋭意検討を重ねた結果、プロスタグランジ
ン類の薬理活性および安定性は、成分中の油相部分を構
成する成分の種類と組成に著しく依存することを見いだ
した。そしてクリーム剤の特定の構成成分の、特定の組
み合わせを選択することによって、前記式[1]で表さ
れるプロスタグランジン類の薬理活性と、クリーム中の
主薬の安定性の優れた乳剤性組成物が得られることをを
見いだし、本発明を完成した。
【0007】すなわち本発明は、高級パラフィン系炭化
水素、高級アルコール類、および脂肪酸エステル等を至
適割合で含有してなるものである。具体的には、血小板
凝集抑制作用および/または血管拡張作用を有するプロ
スタグランジン類と、10〜30重量部の高級パラフィ
ン系炭化水素と、2〜10重量部の高級アルコール類
と、0.01〜1.0重量部の脂肪酸エステルと、界面
活性剤と、水相成分とを含んで成るプロスタグランジン
類含有乳剤性組成物である。
【0008】ここにおいて、血小板凝集抑制作用および
/または血管拡張作用を有するプロスタグランジン類は
主剤として、高級パラフィン系炭化水素は油分として、
高級アルコール類は乳化助剤として、脂肪酸エステルと界面
活性剤は可溶化剤として加えられたものである。もっと
も、これらの各成分は本発明の乳剤性組成物において他
の作用を発揮していることも考えられる。すなわち、本
発明の乳剤性組成物は、全体として上記目的を達成でき
るのであって、本発明は、その各成分が上記したそれぞ
れの作用を発現しているもののみに限定されない。
【0009】本発明はまた、上記高級パラフィン系炭化
水素が、固形パラフィンおよび/またはワセリンとから
なるか、またはこれにさらに油相全体の0.01〜30
重量%の範囲の流動パラフィンおよび/またはスクワラ
ンを添加したものである上記のプロスタグランジン含有
乳剤性組成物である。
【0010】本発明には、また、主薬としての血小板凝
集抑制作用および/または血管拡張作用を有するプロス
タグランジン類が、下記式[1]で表される化合物、ま
たはその鏡像体、あるいはそれらの任意の割合の混合物
であるものが含まれる。
【0011】
【化5】
【0012】[式中、R1は水素原子、C1〜C4の直鎖
状あるいは分岐状のアルキル基を表す。R2はR21また
は(CH2n22を表す(ここでR21は置換されていて
もよいC3〜C12の直鎖状あるいは分岐状のアルキル
基、アルケニル基、あるいはアルキニル基を表し、R22
は置換されていてもよいC3〜C10のシクロアルキル基
を表し、nは0〜2の整数を表す。)。R3およびR4
各々独立に水酸基、または式: −OC(=O)R5 (ここでR5は、C1〜C5の直鎖状または分岐状のアル
キル基を表す。)を表す。]
【0013】上記式[1]において、R1は水素原子、
1〜C4の直鎖状あるいは分岐状のアルキル基を表す。
1〜C4のアルキル基としては、例えば、メチル基、エ
チル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブ
チル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等のも
のを挙げることができる。R1としては特に水素原子、
メチル基が好ましく、なかでもメチル基が好ましい。上
記式[1]においてR 2はR21または(CH2n22
表す。ここでR21は置換されていてもよいC3〜C12
直鎖状あるいは分岐状のアルキル基、アルケニル基ある
いはアルキニル基を表し、R22は置換されていてもよい
3〜C10のシクロアルキル基を表し、nは0〜2の整
数を表す。R21に関する非置換のC3〜C12のアルキル
基としては、C3〜C10のアルキル基、特にC5〜C10
アルキル基が好ましい。更にR21に関する非置換のC3
〜C12アルケニル基としては、C4〜C10のアルケニル
基、特にC5〜C10 のアルケニル基が好ましい。更に
21に関する非置換のC3〜C12アルキニル基として
は、C4〜C10のアルキニル基、特にC5〜C10のアルキ
ニル基が好ましい。
【0014】これらのR21の置換基としては、フッ素、
塩素などのハロゲン原子:メトキシ基、エトキシ基、プ
ロポキシ基、ブトキシ基などの低級アルコキシ基などが
あげられる。その中でもここで例示した低級アルコキシ
基が好ましい。
【0015】上記式[1]のR2に関するR21におい
て、R21は好ましくはC3〜C7の直鎖状あるいは分岐状
のアルキル基を表す。また、上記式[1]に関するR2
が(CH2n22を表す場合のR22は、置換されていて
もよいC3〜C10のシクロアルキル基を表す。かかるC3
〜C10のシクロアルキル基としては、C3〜C8のシクロ
アルキル基、特にC4〜C7のシクロアルキル基が好まし
く、特にシクロペンチル基またはシクロヘキシル基が好
ましい。なお、その置換基としては、例えばメチル基、
エチル基、プロピル基、ヘキシル基等のC1〜C6の低級
アルキル基:フッ素、塩素などのハロゲン原子:メトキ
シ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などの低
級アルコキシ基:トリフルオロメチル基等のハロゲン化
低級アルキル基等が挙げられる。
【0016】上記式[1]において、R3およびR4は、
各々独立であり、すなわち同一または異なり、水素原子
または式: −OC(=O)R5 を表す。ここでR5としては、C1〜C5の直鎖状あるい
は分岐状のアルキル基を表し、その例としてはR2の例
と同様のものが挙げられる。かかるR5としては、C1
3のアルキル基が好ましく、なかでも直鎖状のものが
好ましく、特にメチル基が好ましい。ここでR3、R4
しては、ともに水素原子が好ましい。
【0017】上記式[1]で表されるプロスタグランジ
ン類の8位、9位、11位、12位、15位の立体配置
は天然プロスタグランジンと同一であり、特に有用な立
体異性体であるが、本発明ではそれぞれの位置の立体配
置が異なることによる立体異性体、あるいはそれらの任
意の割合の混合物を含むものである。
【0018】本発明において用いられるプロスタグラン
ジン類の好ましい具体例を挙げれば、例えば次の通りで
ある。 (1) 9(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグラン
ジンI1 (2) 20−メチル−9(O)−メタノ−△6(9α)
プロスタグランジンI1 (3) 20−ノル−9(O)−メタノ−△6(9α)−プ
ロスタグランジンI1 (4) 19−メチル−9(O)−メタノ−△6(9α)
プロスタグランジンI1 (5) 18−メチル−9(O)−メタノ−△6(9α)
プロスタグランジンI1 (6) 20−エチル−9(O)−メタノ−△6(9α)
プロスタグランジンI1 (7) 19−メチル−20−エチル−9(O)−メタ
ノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (8) 18−メチル−20−エチル−9(O)−メタ
ノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (9) 20−ノル−18,19−ジデヒドロ−9
(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (10) 18,19−ジデヒドロ−9(O)−メタノ
−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (11) 18,19−ジデヒドロ−20−メチル−9
(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (12) 18,19−ジデヒドロ−20−エチル−9
(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (13) 19,20−ジデヒドロ−9(O)−メタノ
−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (14) 19,20−ジデヒドロ−20−メチル−9
(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (15) 19,20−ジデヒドロ−19−メチル−9
(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (16) 19,20−ジデヒドロ−20−エチル−9
(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (17) 20−メチレン−9(O)−メタノ−△6(9
α)−プロスタグランジンI1 (18) 20−メチル−20−メチレン−9(O)−
メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (19) 19−メチル−20−メチレン−9(O)−
メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (20) 20−エチリデン−9(O)−メタノ−△
6(9α)−プロスタグランジンI1
【0019】(21) 20−(1−メチルエチリデ
ン)−9(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジ
ンI1 (22) 19,19−ジメチル−20−メチレン−9
(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (23) 20−ビニル−9(O)−メタノ−△6(9α)
−プロスタグランジンI 1 (24) 19−メチル−20−ビニル−9(O)−メ
タノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (25) 19,19−ジメチル−20−ビニル−9
(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (26) 20−メチル−20−ビニル−9(O)−メ
タノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (27) 20−(1−メチルビニル)−9(O)−メ
タノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (28) 20−ノル−18,19−テトラデヒドロ−
9(O)−メタノ−△6( 9α)−プロスタグランジンI1 (29) 18,19−テトラデヒドロ−9(O)−メ
タノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (30) 18,19−テトラデヒドロ−20−メチル
−9(O)−メタノ−△ 6(9α)−プロスタグランジンI
1 (31) 18,19−テトラデヒドロ−20−エチル
−9(O)−メタノ−△ 6(9α)−プロスタグランジンI
1 (32) 18,19−テトラデヒドロ−20,20−
ジメチル−9(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグラ
ンジンI1 (33) 18,19−テトラデヒドロ−20,20,
20−トリメチル−9(O)−メタノ−△6(9α)−プロ
スタグランジンI1 (34) 18,19−テトラデヒドロ−20−メチル
−20−エチル−9(O)−メタノ−△6(9α)−プロス
タグランジンI1 (35) 18,19−テトラデヒドロ−20,20−
ジメチル−20−エチル−9(O)−メタノ−△6(9α)
−プロスタグランジンI1 (36) 18,19−テトラデヒドロ−20,20−
ジエチル−9(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグラ
ンジンI1 (37) 19,20−テトラデヒドロ−9(O)−メ
タノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (38) 19,20−テトラデヒドロ−18−メチル
−9(O)−メタノ−△ 6(9α)−プロスタグランジンI
1 (39) 19,20−テトラデヒドロ−18,20−
ジメチル−9(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグラ
ンジンI1 (40) 19,20−テトラデヒドロ−20−メチル
−9(O)−メタノ−△ 6(9α)−プロスタグランジンI
1
【0020】(41) 19,20−テトラデヒドロ−
20−エチル−9(O)−メタノ−△ 6(9α)−プロスタ
グランジンI1 (42) 20−メチリジン−9(O)−メタノ−△
6(9α)−プロスタグランジンI1 (43) 20−メチリジン−18−メチル−9(O)
−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (44) 20−エチリジン−9(O)−メタノ−△
6(9α)−プロスタグランジンI1 (45) 20−エチニル−9(O)−メタノ−△6(9
α)−プロスタグランジンI1 (46) 20−エチニル−18−メチル−9(O)−
メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (47) 20−エチニル−19−メチル−9(O)−
メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (48) 20−エチニル−19,19−ジメチル−9
(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (49) 20−エチニル−20−メチル−9(O)−
メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (50) 20−エチニル−20,20−ジメチル−9
(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (51) 16,17,18,19,20−ペンタノル
−15−シクロペンチル−9(O)−メタノ−△6(9α)
−プロスタグランジンI1 (52) 16,17,18,19,20−ペンタノル
−15−シクロヘキシル−9(O)−メタノ−△6(9α)
−プロスタグランジンI1 (53) 16,17,18,19,20−ペンタノル
−15−(2−クロロシクロペンチル)−9(O)−メ
タノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (54) 16,17,18,19,20−ペンタノル
−15−(3−トリフルオロメチルシクロヘキシル)−
9(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (55) 17−エトキシ−9(O)−メタノ−△6(9
α)−プロスタグランジンI1 (56) 17−メチル−9(O)−メタノ−△6(9α)
−プロスタグランジンI 1 (57) 17(R)−メチル−9(O)−メタノ−△
6(9α)−プロスタグランジンI1 (58) 17(S)−メチル−9(O)−メタノ−△
6(9α)−プロスタグランジンI1 (59) 20−ノル−17−メチル−9(O)−メタ
ノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (60) 17,19−ジメチル−9(O)−メタノ−
6(9α)−プロスタグランジンI1
【0021】(61) 17,18−ジメチル−9
(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (62) 17−メチル−20−エチル−9(O)−メ
タノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (63) 17,20−ジメチル−20−エチル−9
(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (64) 17,19−ジメチル−20−エチル−9
(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (65) 17,18−ジメチル−20−エチル−9
(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (66) 20−ノル−17−メチル−18−メチレン
−9(O)−メタノ−△ 6(9α)−プロスタグランジンI
1 (67) 20−ノル−18,19−ジデヒドロ−17
−メチル−9(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグラ
ンジンI1 (68) 18,19−ジデヒドロ−17−メチル−9
(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (69) 18,19−ジデヒドロ−17,20−ジメ
チル−9(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジ
ンI1 (70) 18,19−ジデヒドロ−20−エチル−1
7−メチル−9(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグ
ランジンI1 (71) 18−メチレン−17,20−ジメチル−9
(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (72) 18,19−ジデヒドロ−17,20,20
−トリメチル−9(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタ
グランジンI1 (73) 18,19−ジデヒドロ−17,20−ジメ
チル−20−エチル−9(O)−メタノ−△6(9α)−プ
ロスタグランジンI1 (74) 19,20−ジデヒドロ−17−メチル−9
(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (75) 19,20−ジデヒドロ−17,20−ジメ
チル−9(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジ
ンI1 (76) 19,20−ジデヒドロ−17,19−ジメ
チル−9(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジ
ンI1 (77) 19,20−ジデヒドロ−17−メチル−2
0−エチル−9(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグ
ランジンI1 (78) 19,20−ジデヒドロ−17,18,20
−トリメチル−9(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタ
グランジンI1 (79) 17−メチル−20−メチレン−9(O)−
メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (80) 17,20−ジメチル−20−メチレン−9
(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1
【0022】(81) 17,19−ジメチル−20−
メチレン−9(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグラ
ンジンI1 (82) 17−メチル−20−エチリデン−9(O)
−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (83) 17−メチル−20−(1−メチルエチリデ
ン)−9(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジ
ンI1 (84) 17,19,19−トリメチル−20−メチ
レン−9(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジ
ンI1 (85) 17−メチル−20−ビニル−9(O)−メ
タノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (86) 17,19−ジメチル−20−ビニル−9
(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (87) 17,19,19−トリメチル−20−ビニ
ル−9(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジン
1 (88) 17,20−ジメチル−20−ビニル−9
(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (89) 17−メチル−20−(1−メチルビニル)
−9(O)−メタノ−△ 6(9α)−プロスタグランジンI
1 (90) 20−ノル−18,19−テトラデヒドロ−
17−メチル−9(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタ
グランジンI1 (91) 18,19−テトラデヒドロ−17−メチル
−9(O)−メタノ−△ 6(9α)−プロスタグランジンI
1 (92) 18,19−テトラデヒドロ−17,20−
ジメチル−9(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグラ
ンジンI1 (93) 18,19−テトラデヒドロ−17−メチル
−20−エチル−9(O)−メタノ−△6(9α)−プロス
タグランジンI1 (94) 18,19−テトラデヒドロ−17,20,
20−トリメチル−9(O)−メタノ−△6(9α)−プロ
スタグランジンI1 (95) 18,19−テトラデヒドロ−17,20,
20,20−テトラメチル−9(O)−メタノ−△6(9
α)−プロスタグランジンI1 (96) 18,19−テトラデヒドロ−17,20−
ジメチル−20−エチル−9(O)−メタノ−△6(9α)
−プロスタグランジンI1 (97) 18,19−テトラデヒドロ−17,20,
20−トリメチル−20−エチル−9(O)−メタノ−
6(9α)−プロスタグランジンI1 (98) 18,19−テトラデヒドロ−17−メチル
−20,20−ジエチル−9(O)−メタノ−△6(9α)
−プロスタグランジンI1 (99) 19,20−テトラデヒドロ−17−メチル
−9(O)−メタノ−△ 6(9α)−プロスタグランジンI
1 (100) 19,20−テトラデヒドロ−17,18
−ジメチル−9(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグ
ランジンI1
【0023】(101) 19,20−テトラデヒドロ
−17,18,20−トリメチル−9(O)−メタノ−
6(9α)−プロスタグランジンI1 (102) 19,20−テトラデヒドロ−17,20
−ジメチル−9(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグ
ランジンI1 (103) 19,20−テトラデヒドロ−17−メチ
ル−20−エチル−9(O)−メタノ−△6(9α)−プロ
スタグランジンI1 (104) 20−メチリジン−17−メチル−9
(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (105) 20−メチリジン−17,18−ジメチル
−9(O)−メタノ−△ 6(9α)−プロスタグランジンI
1 (106) 20−メチリジン−17,20−ジメチル
−9(O)−メタノ−△ 6(9α)−プロスタグランジンI
1 (107) 20−エチリジン−17−メチル−9
(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (108) 20−エチニル−17−メチル−9(O)
−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (109) 20−エチニル−17,18−ジメチル−
9(O)−メタノ−△6( 9α)−プロスタグランジンI1 (110) 20−エチニル−17,19−ジメチル−
9(O)−メタノ−△6( 9α)−プロスタグランジンI1 (111) 20−エチニル−17,19,19−トリ
メチル−9(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグラン
ジンI1 (112) 20−エチニル−17,20−ジメチル−
9(O)−メタノ−△6( 9α)−プロスタグランジンI1 (113) 20−エチニル−17,20,20−トリ
メチル−9(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグラン
ジンI1 (114) 17(R),20−ジメチル−9(0)−
メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (115) 17(S),20−ジメチル−9(0)−
メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1 (116) (1)〜(115)のメチルエステル (117) (1)〜(115)のエチルエステル (118) (1)〜(115)のブチルエステル (119) (56)〜(115)の17位のメチル
基がエチル基であるものなどを挙げることができるが、
これに限定されるものではない。
【0024】上記式[1]で表されるプロスタサイクリ
ン類は、公知の方法により容易に製造される。その製造
方法は、例えば特開昭59−210044号および同6
1−197518号公報等に詳しく記載されている。
【0025】本発明には、更に、主薬としての血小板凝
集抑制作用および/または血管拡張作用を有するプロス
タグランジン類が、下記式[2]で表される化合物、ま
たはその鏡像体、あるいはそれらの任意の割合の混合物
であるものが含まれる。
【0026】
【化6】
【0027】[式中、R1はC1〜C10の直鎖状もしくは
分岐したアルキル基、C2〜C10の直鎖状もしくは分岐
したアルケニル基、置換もしくは非置換のフェニル基、
置換もしくは非置換のC3〜C10のシクロアルキル基、
置換もしくは非置換のフェニル(C1〜C2)アルキル
基、またはエノールエステルのカルボニル基を含めて置
換もしくは非置換のアミノ酸残基となる基を表す。R2
は水素原子、C1〜C4の直鎖状もしくは分岐したアルキ
ル基を表す。R3およびR4は同一もしくは異なり、水素
原子、トリ(C1〜C7炭化水素)シリル基、または水酸
基の酸素原子とともにアセタール結合を形成する基を表
す。R5は水素原子、メチル基、またはビニル基を表
す。R6はC1〜C8の直鎖状もしくは分岐したアルキル
基、C2〜C8のアルケニル基、C2〜C8のアルキニル
基、置換もしくは非置換のフェニル基、置換もしくは非
置換のC3〜C10のシクロアルキル基、さらにC1〜C5
のアルコキシ基や、置換もしくは非置換のフェニル基
や、フェノキシ基や、C3〜C10のシクロアルキル基で
置換されている直鎖状もしくは分岐したC1〜C5のアル
キル基を表す。X−Yはエチレン基、ビニレン基、また
はXが酸素原子でYがメチレン基であるエーテル結合を
表す。]
【0028】上記式[2]で表されるプロスタグランジ
ン類において、R1はC1〜C10の直鎖状もしくは分岐し
たアルキル基、C2〜C10の直鎖状もしくは分岐したア
ルケニル基、置換もしくは非置換のフェニル基、置換も
しくは非置換のC3〜C10のシクロアルキル基、置換も
しくは非置換のフェニル(C1〜C2)アルキル基、また
はエノールエステルのカルボニル基を含めて置換もしく
は非置換のアミノ酸残基となる基を表す。C1〜C10
直鎖状もしく分岐したアルキル基の好ましい例として
は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、te
rt−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペ
ンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニ
ル基、デシル基などが挙げられ、C2〜C10の直鎖状も
しくは分岐したアルケニル基の好ましい例としては、ビ
ニル基、アリル基,3−ブテニル基、2−ブテニル基、
4−ペンテニル基、2−ペンテニル基、プレニル基(3
−メチル−2−ブテニル基)、2,4−ヘキサジエニル
基、2,6−オクタジエニル基、ネリル基、ゲラニル
基、シトロネリル基、ファルネシル基、アラキジル基な
どが挙げられる。また、置換もしくは非置換のフェニル
基の置換基の好ましい例としては、ハロゲン原子、ヒド
ロキシル基、C2〜C7のアシルオキシ基、ハロゲン原子
で置換されていてもよいC1〜C4のアルキル基、ハロゲ
ン原子で置換されていてもよいC1〜C4のアルコキシ
基、ニトリル基、カルボキシル基、(C1〜C6)アルコ
キシカルボニル基などが挙げられる。置換もしくは非置
換のC3〜C10のシクロアルキル基の好ましい例として
は、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキ
シル基、シクロヘキセニル基、シクロヘプチル基、シク
ロオクチル基、シクロデシル基などが挙げられる。ま
た、置換もしくは非置換のフェニル(C1〜C2)アルキ
ル基としては、該フェニル基が上記したと同じ置換基で
置換されているか、または非置換のベンジル基、α−フ
ェネチル基、β−フェネチル基などが挙げられる。さら
に、エノールエステルのカルボニル基を含めて置換もし
くは非置換のアミノ酸残基となる基のアミノ酸として
は、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギ
ン酸、システイン、グルタミン、グルタミン酸、グリシ
ン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メ
チオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、スレ
オニン、トリプロファン、チロシン、バリンなどが挙げ
られる。これらのなかでも、R1としてはC1〜C10の直
鎖状もしく分岐したアルキル基、または、置換もしくは
非置換のフェニル基が好ましく、プロピル基であるもの
が特に好ましい。
【0029】上記式[2]で表されるプロスタグランジ
ン類において、R2は水素原子、C1〜C4の直鎖状もし
くは分岐したアルキル基をあらわす。C1〜C4の直鎖状
もしく分岐したアルキル基の好ましい例としては、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチ
ル基、などが挙げられる。これらのなかでもR2として
は、メチル基であるものが特に好ましい。
【0030】上記式[2]で表されるプロスタグランジ
ン類において、R3およびR4は同一もしくは異なり、水
素原子、トリ(C1〜C7炭化水素)シリル基、または水
酸基の酸素原子とともにアセタール結合を形成する基を
表す。かかるトリ(C1〜C7炭化水素)シリル基の好ま
しい例としては、トリメチルシリル基、トリエチルシリ
ル基、tert−ブチルジメチルシリル基の如きトリ
(C1〜C4アルキル)シリル基、tert−ブチルジフ
ェニルシリル基の如きジフェニル(C1〜C4)アルキル
シリル基またはトリベンジルシリル基などが挙げられ
る。水酸基の酸素原子とともにアセタール結合を形成す
る基の好ましい例としては、メトキシメチル基、1−エ
トキシエチル基、2−メトキシ−2−プロピル基、2−
エトキシ−2−プロピル基、(2−メトキシエトキシ)
メチル基、ベンジルオキシメチル基、2−テトラヒドロ
ピラニル基、2−テトラヒドロフラニル基、6,6−ジ
メチル−3−オキサ−2−オキソビシクロ[3.1.0]
ヘキス−4−イル基などが挙げられる。これらのなかで
も、R3、R4としては水素原子、トリメチルシリル基、
tert−ブチルジメチルシリル基が特に好ましい。
【0031】上記式[2]で表されるプロスタグランジ
ン類において、R5は水素原子、メチル基、またはビニ
ル基を表すが、なかでも水素原子とメチル基が好まし
い。
【0032】上記式[2]で表されるプロスタグランジ
ン類において、R6はC1〜C8の直鎖状もしくは分岐し
たアルキル基、C2〜C8の直鎖状もしくは分岐したアル
ケニル基、C2〜C8の直鎖状もしくは分岐したアルキニ
ル基、置換もしくは非置換のフェニル基、置換もしくは
非置換のC3〜C10のシクロアルキル基、またはC1〜C
5のアルコキシ基や、置換もしくは非置換のフェニル基
や、フェノキシ基や、C3〜C10のシクロアルキル基で
置換されている直鎖状もしくは分岐したC1〜C 5のアル
キル基を表す。かかるC1〜C8の直鎖状もしくは分岐し
たアルキル基の好ましい例としては、プロピル基、ブチ
ル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基,1−メチル−1−ブチル基、2−メチルヘキシル
基、2−ヘキシル基、1,1−ジメチルペンチル基が挙
げられ、C2〜C8の直鎖状もしくは分岐したアルケニル
基の好ましい例としては、アリル基,3−ブテニル基、
2−ブテニル基、4−ペンテニル基、2−ペンテニル基
が挙げられる。C2〜C8の直鎖状もしくは分岐したアル
キニル基の好ましい例としてはエチニル基、2−プロピ
ニル基、1−プロピニル基、2−ブチニル基、3−ブチ
ニル基、3−ヘキシニル基、1−メチル−3−ヘキシニ
ル基が挙げられ、置換もしくは非置換のフェニル基の置
換基としてはR1における置換フェニル基の置換基とし
て挙げた置換基を好ましいものとして挙げることができ
る。また、置換または非置換のC3〜C7シクロアルキル
基の好ましい例としては、シクロプロピル基、シクロペ
ンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘキセニル基、シ
クロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロデシル基な
どが挙げられる。C1〜C5のアルコキシ基や、置換もし
くは非置換のフェニル基や、フェノキシ基や、C3〜C
10のシクロアルキル基で置換されている直鎖状もしくは
分岐したC1〜C5のアルキル基において、C1〜C5のア
ルコキシ基としては、例えばメトキシ基、エトキシ基、
プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、ter
t−ブトキシ基、ヘキシルオキシ基などが挙げられ、置
換されていてもよいフェニル基、フェノキシ基の置換基
としては、前記R1におけるフェニル基についての置換
基をそのまま好ましいものとして挙げられる。C3〜C
10のシクロアルキル基としても前記のR1、R2における
ものをそのまま好ましいものとして挙げられる。直鎖状
もしくは分岐したC1〜C5のアルキル基としてはメチル
基、エチル基、プロピル基、iso−プロピル基、ブチ
ル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブ
チル基、ペンチル基などを挙げることができ、置換基は
そのいずれの位置に結合していてもよい。これらの中で
も、R6としては、C3〜C8の直鎖状もしくは分岐した
アルキル基、置換もしくは非置換のC3〜C10のシクロ
アルキル基、置換もしくは非置換のフェニル基で置換さ
れている直鎖状もしくは分岐したC1〜C5のアルキル基
が好ましく、ペンチル基、シクロヘキシル基、ベンジル
基と2−メチルヘキシル基が特に好ましい。
【0033】また上記式[2]で表される化合物におい
てシクロペンタノン環上に結合している置換基の立体配
置は天然のプロスタグランジンE1から導かれる立体配
置を有しているために特に有用な立体異性体であるが、
本発明ではその鏡像体である下記式[2]entで表され
る立体異性体、あるいはそれらの任意の割合の混合物を
も用いることができる。
【0034】
【化7】
【0035】[式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6
n、X−Y は前記定義と同じである。]
【0036】また、OR4、R5およびR6が置換してい
る炭素は不斉炭素であるために2種類の光学異性体が存
在するがいずれの光学異性体でもあるいはそれらの任意
の割合の混合物をも含むものである。
【0037】本発明で用いられる上記式[2]で表され
るプロスタグランジン類の好ましい例としては、下記に
示した化合物を挙げることができるがこれらに限定され
るものではない。 201) (11R,12S,13E,15S)−9−
アセトキシ−11,15−ジヒドロキシ−7−チアプロ
スタ−8,13−ジエン酸 202) (11R,12S,13E,15S)−9−
プロピオニルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−7−
チアプロスタ−8,13−ジエン酸 203) (11R,12S,13E,15S)−9−
ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−7−チア
プロスタ−8,13−ジエン酸 204) (11R,12S,13E,15S)−9−
イソブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−7−
チアプロスタ−8,13−ジエン酸 205) (11R,12S,13E,15S)−9−
バレリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−7−チア
プロスタ−8,13−ジエン酸 206) (11R,12S,13E,15S)−9−
イソバレリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−7−
チアプロスタ−8,13−ジエン酸 207) (11R,12S,13E,15S)−9−
ピバロイルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−7−チ
アプロスタ−8,13−ジエン酸 208) (11R,12S,13E,15S)−9−
アクリロイルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−7−
チアプロスタ−8,13−ジエン酸 209) (11R,12S,13E,15S)−9−
メタクリロイルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−7
−チアプロスタ−8,13−ジエン酸 210) (11R,12S,13E,15S)−9−
クロトノイルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−7−
チアプロスタ−8,13−ジエン酸 211) (11R,12S,13E,15S)−9−
ベンゾイルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−7−チ
アプロスタ−8,13−ジエン酸 212) (11R,12S,13E,15S)−9−
シンナモイルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−7−
チアプロスタ−8,13−ジエン酸 213) (11R,12S,13E,15S)−9−
シクロヘキシルカルボニルオキシ−11,15−ジヒド
ロキシ−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸 214) (11R,12S,13E,15S,17
R)−9−アセトキシ−11,15−ジヒドロキシ−1
7,20−ジメチル−7−チアプロスタ−8,13−ジ
エン酸 215) (11R,12S,13E,15S,17
R)−9−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ
−17,20−ジメチル−7−チアプロスタ−8,13
−ジエン酸 216) (11R,12S,13E,15S,17
S)−9−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ
−17,20−ジメチル−7−チアプロスタ−8,13
−ジエン酸 217) (11R,12S,13E,15S,17
R)−9−イソブチリルオキシ−11,15−ジヒドロ
キシ−17,20−ジメチル−7−チアプロスタ−8,
13−ジエン酸 218) (11R,12S,13E,15S,17
R)−9−ピバロイルオキシ−11,15−ジヒドロキ
シ−17,20−ジメチル−7−チアプロスタ−8,1
3−ジエン酸 219) (11R,12S,13E,15S)−9−
ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−15−メ
チル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸 220) (11R,12S,13E,15S)−9−
ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−15−シ
クロペンチル−16,17,18,19,20−ペンタ
ノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸
【0038】221) (11R,12S,13E,1
5S)−9−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキ
シ−15−シクロヘキシル−16,17,18,19,
20−ペンタノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエ
ン酸 222) (11R,12S,13E,15R)−9−
ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−15−シ
クロヘキシル−16,17,18,19,20−ペンタ
ノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸 223) (11R,12S,13E,15S)−9−
ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−17−フ
ェニル−18,19,20−トリノル−7−チアプロス
タ−8,13−ジエン酸 224) (11R,12S,13E,15S)−9−
ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−フ
ェノキシ−17,18,19,20−テトラノル−7−
チアプロスタ−8,13−ジエン酸 225) (11R,12S,13E,15S)−9−
ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−18−オ
キサ−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸 226) (11R,12S,13E,15S)−9−
ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16,1
6−ジメチル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸 227) (11R,12S,13E,15S)−9−
ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−7−チア
プロスタ−8,13−ジエン−18−イン酸 228) (11R,12S,13E,15S)−9−
ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16,2
0−ジメチル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン−
18−イン酸 229) (2E,11R,12S,13E,15S)
−9−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−7
−チアプロスタ−2,8,13−トリエン酸 230) (11R,12S,13E,15S,17
R)−9−ベンゾイルオキシ−11,15−ジヒドロキ
シ−17,20−ジメチル−7−チアプロスタ−8,1
3−ジエン酸 231) (11R,12S,13E,15S)−9
−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−15−
フェニル−16,17,18,19,20−ペンタノル
−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸 232) (11R,12S,13E,15S)−9
−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−
フェニル−17,18,19,20−テトラノル−7−
チアプロスタ−8,13−ジエン酸 233) (11R,12S,13E,15S)−9−
ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16,1
6,20−トリメチル−7−チアプロスタ−8,13−
ジエン酸 234) (11R,12S,13E,15S,17
R)−9−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ
−17,20−ジメチル−3−オキサ−7−チアプロス
タ−8,13−ジエン酸 235) (11R,12S,13E,15S,17
R)−9−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ
−17,20−ジメチル−3−オキサ−7−チアプロス
タ−8,13−ジエン酸 236) (11R,12S,13E,15R)−9−
ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−フ
ェニル−17,18,19,20−テトラノル−7−チ
アプロスタ−8,13−ジエン酸 237) (11R,12S,13E,15S,16
S)−9−ブチリルオキシ−11,15 −ジヒドロキ
シ−16−フェニル−18,19,20−トリノル−7
−チアプロスタ−8,13−ジエン酸 238) (11R,12S,13E,15S,16
R)−9−ブチリルオキシ−11,15 −ジヒドロキ
シ−16−フェニル−18,19,20−トリノル−7
−チアプロスタ−8,13−ジエン酸 239) (11R,12S,13E,15R,16
R)−9−ブチリルオキシ−11,15 −ジヒドロキ
シ−16−フェニル−18,19,20−トリノル−7
−チアプロスタ−8,13−ジエン酸 240) (11R,12S,13E,15R,16
S)−9−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ
−16−フェニル−18,19,20−トリノル−7−
チアプロスタ−8,13−ジエン酸 241) 201)〜240)の化合物の鏡像体 242) 201)〜240)の化合物のメチルエステ
ル 243) 201)〜240)の化合物のエチルエステ
ル 244) 201)〜240)の化合物のブチルエステ
ル 245) 201)〜240)の化合物のアリルエステ
ル 246) 201)〜252)の化合物のベンジルエス
テル 247) 201)〜252)の化合物の水酸基(11
位、および15位または16位)がtert−ブチルジ
メチルシリル基、および/またはトリメチルシリル基、
および/または2−テトラヒドロピラニル基で保護され
たエーテル類 また201)〜247)の化合物のω鎖の水酸基(15
位または16位)部分についての立体異性体、およびこ
れらすべての鏡像体もあわせて挙げられる。
【0039】上記式[2]で表されるプロスタグランジ
ン類は、以下に述べる方法で製造される。すなわち、下
記式[5]
【0040】
【化8】
【0041】[式中、R5、R6、およびnは前記定義と
同じであり、R41はトリ(C1〜C7炭化水素)シリル
基、または水酸基の酸素原子とともにアセタール結合を
形成する基を表す。Mはリチウム原子、またはトリ(C
1〜C6炭化水素)スタンニオ基を表す。]で表される有
機リチウム化合物、または有機スズ化合物と CuQ [式中、Qはハロゲン原子、シアノ基、フェニルチオ
基、1−ペンチニル基、または1−ヘキシニル基を表
す。]から調製した有機銅化合物と、下記式[6]
【0042】
【化9】
【0043】[式中、R21はC1〜C10の直鎖状もしく
は分岐したアルキル基、C2〜C10の直鎖状もしくは分
岐したアルケニル基、置換もしくは非置換のフェニル
基、置換もしくは非置換のC3〜C10のシクロアルキル
基、または置換もしくは非置換のフェニル(C1〜C2
アルキル基を表す。R31はトリ(C1〜C7炭化水素)シ
リル基、または水酸基の酸素原子とともにアセタール結
合を形成する基を表す。X−Yは前記定義と同じであ
る。]で表される2−オルガノチオ−2−シクロペンテ
ノン類、またはその鏡像体、あるいはそれらの任意の割
合の混合物と反応させた後、さらに、 (R1CO2)O [式中、R1は前記定義と同じ。]または、 R1COCl [式中、R1は前記定義と同じ。]または、下記式
[7]
【0044】
【化10】
【0045】[式中、R1は前記定義と同じ。]などで
表される酸無水物や、酸ハロゲン化物や、混合酸無水物
と反応させ、必要に応じて脱保護および/または加水分
解成反応に付することにより上記式[2]で表される化
合物を製造することができる。
【0046】かかるプロスタグランジン類の合成経路を
図示すると次のようになる。
【0047】
【化11】
【0048】[R1、R21、R31、R41、R5、R6
M、Qおよび表記X−Yは前記定義と同じである。] 前記式[6]の2−オルガノチオ−2−シクロペンテノ
ン類は公知の方法で得ることができる(特開昭60−1
85761号公報)。
【0049】上記スキームにおいて、出発原料としてラ
セミ体を用いると、途中の中間体はスキーム中に示した
化合物とその鏡像体との混合物として立体特異的に合成
経路を進んで行くので、上記式[5]あるいは上記式
[6]で示される化合物のいずれか一方が光学活性なら
ば、適当な段階において分離することにより各々の立体
異性体を純品として単離することができる。
【0050】この方法では有機銅化合物とともに、三価
の有機リン化合物、例えば、トリアルキルホスフィン
(例えば、トリエチルホスフィン、トリブチルホスフィ
ンなど)、トリアルキルホスファイト(例えば、トリメ
チルホスファイト、トリエチルホスファイト、トリイソ
ブチルホスファイト、トリブチルホスファイトなど)、
ヘキサメチルホスホラストリアミド、あるいは、トリフ
ェニルホスフィンなどを用いると共役付加反応が円滑に
進行する。特にトリブチルホスフィン、ヘキサメチルホ
スホラストリアミドが好適に用いられる。
【0051】この方法は、非プロトン性不活性有機溶媒
存在下、上記式[5]で表される有機リチウム化合物ま
たは有機スズ化合物と、CuQ(Qは前記定義と同じ)
から調製した有機銅化合物と、上記式[6]で表される
2−オルガノチオ−2−シクロペンテノン類を反応させ
た後、酸無水物または酸クロリドと反応させることによ
り行われる。
【0052】2−オルガノチオ−2−シクロペンテノン
類と有機銅化合物とは、化学量論的には等モル反応を行
うが、通常、2−オルガノチオ−2−シクロペンテノン
類1モルに対し、0.5〜5.0倍、好ましくは0.8
〜2.0倍、特に好ましくは1.0〜1.5モル倍の有
機銅化合物を用いて行われる。
【0053】2−オルガノチオ−2−シクロペンテノン
類と有機銅化合物の共役付加反応の反応温度は−100
℃〜50℃、特に好ましくは−78℃〜0℃程度の温度
範囲が採用される。反応時間は反応温度により異なる
が、通常−78℃〜−20℃にて約1時間反応させれば
十分である。
【0054】また、2−オルガノチオ−2−シクロペン
テノン類と有機銅化合物の共役付加反応で得られた反応
中間体と、酸無水物または酸クロリドとは、化学量論的
には等モル反応を行うが、通常、酸無水物または酸クロ
リドが過剰になるようにして反応を行わせる。すなわ
ち、2−オルガノチオ−2−シクロペンテノン類1モル
に対し、1.0〜10.0倍、好ましくは2.0〜5.
0モル倍の酸無水物または酸クロリドを使用して反応を
行う。
【0055】2−オルガノチオ−2−シクロペンテノン
類と有機銅化合物の共役付加反応で得られた反応中間体
と、酸無水物または酸クロリドとの反応の反応温度は−
30℃〜50℃、特に好ましくは−20℃〜30℃程度
の温度が採用される。反応時間は反応温度により異なる
が、通常0℃〜20℃にて約15分反応させれば十分で
ある。
【0056】反応は有機溶媒の存在下で行われる。反応
温度下で液状であって、反応試剤とは反応しない不活性
の非プロトン性の有機溶媒が用いられる。
【0057】かかる非プロトン性不活性有機溶媒として
は、例えば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘ
キサンのような飽和炭化水素類、ベンゼン、トルエン、
キシレンのような芳香族炭化水素、ジエチルエーテル、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、
ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテ
ル系溶媒、その他、ヘキサメチルホスホリックアミド
(HMP)、N,N−ジメチルホルムアミド(DM
F)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMA)、ジメ
チルスルホキシド(DMSO)、スロホラン、N−メチ
ルピロリドンのようないわゆる非プロトン性極性溶媒等
が挙げられ、二種以上の混合溶媒として用いることも可
能である。また、かかる非プロトン性不活性有機溶媒と
して、有機銅化合物を製造するのに用いた不活性溶媒を
そのまま用いることもできる。すなわち、この場合、有
機銅化合物を製造した反応系内に2−オルガノチオ−2
−シクロペンテノン類を添加して反応を行えば良い。有
機溶媒の使用量は反応に円滑に進行させるのに十分な量
があれば良く、通常は原料の 1 〜 100 倍容量、好ま
しくは 2 〜 20 倍容量が用いられる。
【0058】三価の有機リン化合物は有機銅化合物の前
記した調製時に存在させておくこともでき、その系内に
2−オルガノチオ−2−シクロペンテノン類を加えて反
応を実施することもできる。
【0059】かくして、前記式[2]で表される化合物
のうち、水酸基が保護され、かつ、1位のカルボン酸が
エステルになったものが得られる。本発明の製造法は立
体特異的に進行する反応を用いているために上記式
[6]で表される立体配置を持つ出発原料からは前記式
[2]で表される立体配置を持つ化合物が得られ、上記
式[6]の鏡像体からは前記式[2]entで表される前
記式[2]の鏡像体が得られることになる。
【0060】反応後、得られる生成物は通常の手段によ
り反応液から分離、精製される。例えば抽出、洗浄、ク
ロマトグラフィーあるいはこれらの組み合わせにより行
われる。
【0061】さらにここで得られた水酸基が保護され、
かつ1位のカルボン酸がエステルになっている化合物
は、必要に応じて脱保護、加水分解反応に付すことがで
きる。
【0062】水酸基の保護基が(R31および/またはR
41)の除去は、保護基が水酸基の酸素原子と共にアセタ
ール結合を形成する場合には、例えば酢酸、p−トルエ
ンスルホン酸のピリジニウム塩または陽イオン交換樹脂
を触媒として、例えば、水、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、アセトン、アセトニトリル等を反応溶媒とする
ことにより好適に実施される。反応は通常−78℃〜5
0℃の温度範囲で10分〜3日間程度行われる。また、
保護基がトリ(C1〜C7炭化水素)シリル基の場合に
は、例えば酢酸、テトラブチルアンモニウムフルオライ
ド、セシウムフルオライド、フッ化水素酸、フッ化水素
−ピリジン等を触媒として、上記した反応溶媒中で、同
様の温度で同程度の時間実施される。
【0063】1位のカルボシキル基の保護基(R21)の
除去、すなわち、エステルの加水分解反応は、例えば、
リパーゼ、エステラーゼ等の酵素を用い、水または水を
含む溶媒中で−10℃〜60℃の温度範囲で10分〜2
4時間程度行われる。ただし、9位のエノールエステル
もこの条件で加水分解されるため、反応の進行の確認は
頻繁に行い、9位のエノールエステルが加水分解される
ような場合には、1位のカルボシキル基の保護基
(R21)の除去が完全に行われるのを待たずに反応を止
め、目的のプロスタグランジン類が得られるようにすべ
きである。エステルがアリルエステルである場合(R21
=Allyl)には、パラジウム触媒を用いた加水素分
解反応により保護基(R21)の除去を行うことができ
る。
【0064】この方法によれば、上記のようにして加水
分解反応により得られたカルボキシル基を有する化合物
は、次いで必要に応じて、さらにエステル化反応に付さ
れ、相当するエステルを得ることができる。
【0065】本発明には、このほか、主薬としての血小
板凝集抑制作用および/または血管拡張作用を有するプ
ロスタグランジン類が、下記式[3]で表される化合物
であるプロスタグランジン類含有乳剤性組成物が含まれ
る。
【0066】
【化12】
【0067】[式中、Rは水素原子またはC1〜C4のア
ルキル基を表す] かかる主薬としてのプロスタグランジン類の好ましい例
を挙げれば、次の通りであるが、これらに限定されるも
のではない。 (1) プロスタグランジンE1メチルエステル (2) プロスタグランジンE1エチルエステル (3) プロスタグランジンE1プロピルエステル (4) プロスタグランジンE1t−ブチルエステル 上記式[3]で表されるプロスタグランジンE1類は、
公知の方法により容易に製造される。その製造方法は、
例えば特開昭61−115044号公報に詳しく記載さ
れている。
【0068】本発明には、ほかにも、主薬としての血小
板凝集抑制作用および/または血管拡張作用を有するプ
ロスタグランジン類が、下記式[4]で表される化合物
であるプロスタグランジン類含有乳剤性組成物が含まれ
る。
【0069】
【化13】
【0070】かかる主薬としてのプロスタグランジンI
1類の好ましい例を挙げれば、次の通りであるが、これ
に限定されるものではない。
【0071】2−[(1S,3R,5S,6R,7R)
−7−ヒドロキシ−6−[(1E)−(3S,5S)−
3−ヒドロキシ−5−メチル−1−ノネニル]ビシクロ
[3.3.0]オクタ−3−イル]エトキシ酢酸メチル 上記式[4]で表されるプロスタグランジン類は、公知
の方法により容易に製造される。その製造方法は、例え
ば特開昭59−141536号公報、特開昭60−15
6640号公報に詳しく記載されている。
【0072】主薬としての血小板凝集抑制作用および/
または血管拡張作用を有するプロスタグランジン類とし
ては、その他に、ベラプロスト、イロプロストおよびそ
のエステル等を用いることができる。
【0073】プロスタグランジン類の軟膏剤全量に対す
る濃度は治療効果のある量であればいくらでもよいが、
例えば0.000001%〜0.1%の範囲が挙げられ
る。好ましい範囲としては0.00001%〜0.01
%が挙げられる。
【0074】基剤として用いられる「高級パラフィン系
炭化水素」とは、炭素数がおおよそ15以上のパラフィ
ン系炭化水素の混合物をいい、通常軟膏基剤として用い
られているものを意味する。この中でも特に、常温で固
形または半固形のもの、またはこれらの混合物が好まし
い。また本発明において「パラフィン」とは、石油等か
ら得た固形の炭化水素類の混合物であり、パラフィンワ
ックスも含まれる。日本薬局方(第12改正)に記載さ
れている品質のものを用いるのが好ましい。薬理活性お
よび主薬安定性の点で、油分中のパラフィンおよび/ま
たはワセリンの含量は多いほうが好ましい。後述の実験
例で示した通り、パラフィンおよび/またはワセリンを
主体とした油分中に液状炭化水素を除く他の種類の油分
を少量でも含有した場合、薬理活性は著しく減少した。
【0075】パラフィンおよび/またはワセリンだけで
はクリームの保形成が十分でない場合があるが、流動パ
ラフィンおよび/またはスクワラン等の液状炭化水素を
適量添加することによって、薬理活性、保形成共に良好
なクリーム剤が得られので、必要に応じてパラフィンお
よび/またはワセリンに、保形成や使用感を改善する目
的で液状炭化水素を添加することができる。もっとも、
実施例に記載した通り、液状炭化水素の添加量が多くな
ると薬効が損なわれるのであるが、液状炭化水素が油分
の0.01〜30%の範囲では薬効が損なわれず、保形
成が良好なクリーム剤が得られるのである。従って、ス
クワランおよび/または流動パラフィンは、ワセリンと
パラフィンの組み合わせによる薬効を損なわぬまま、基
剤の物性(固さ等)や塗布時の使用感を調整する目的
で、油相全体の0.01〜30重量%の範囲で添加する
ことができる。
【0076】また、油相には酸化防止剤を添加すること
ができる。かかる酸化防止剤としてはブチルヒドロキシ
アニソール、ブチルヒドロキシトルエン等が挙げられ
る。
【0077】基剤中に含まれる高級アルコール類は、本
発明においては、主に乳化助剤の目的で添加される。高
級アルコール類としては通常セチルアルコール(セタノ
ール)、、ステアリルアルコール、あるいはこれらの混
合物が使用されるが、いずれも日本薬局方(第12改
正)に記載されている品質のものを用いるのが好まし
い。高級アルコールの添加量は1〜15重量部が好まし
く、より好適には2〜10重量部である。
【0078】基剤中の構成成分である水相には保湿剤、
防腐剤、キレート剤、緩衝剤等を添加することができ
る。保湿剤としてはプロピレングリコール、グリセリ
ン、ソルビトール等が挙げられ、その添加量は1から2
0重量部、より好適には2から15重量部である。防腐
剤としてはメチルパラベン、プロピルパラベン、それら
の混合物、クロロブタノール、モノチオグリセロール、
ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、ベンジルアルコール
等が挙げられ、その添加量は0.001〜10.0重量
部であり、より好適には0.01〜0.5重量部であ
る。キレート剤としてはクエン酸、クエン酸ナトリウ
ム、エデト酸ナトリウム等が挙げられ、その添加量は
0.001〜5.0重量部であり、より好適には0.0
1〜3.0重量部である。緩衝液としてはリン酸水素2
ナトリウム、リン酸2水素ナトリウム等が挙げられる。
【0079】基剤中の構成成分である界面活性剤として
は、ソルビタン脂肪酸エステル類としてソルビタンモノ
ラウレート、ソルビタンモノステアレート等;ポリオキ
シエチレン(POE)ソルビタン脂肪酸エステル類とし
てPOE(20)ソルビタンモノラウレート、POE
(20)モノステアレート等;グリセリン脂肪酸エステ
ル類としてグリセリンモノステアレート等;ポリオキシ
エチレン(POE)アルキルエーテル類としてPOEラ
ウリルエーテル、POEセチルエーテル等;ポリオキシ
エチレン硬化ヒマシ油誘導体類としてPOE(60)硬
化ヒマシ油等の非イオン性界面活性剤が好適である。エ
マルジョンの物理的安定性のためには上記の界面活性剤
の中から適当に組み合わせて適当な量を使用する必要が
あり、通常HLB値が6.0〜18.0になるような組
み合わせで0.5〜30.0重量部量で使用される。よ
り好適にはHLB値を8.0〜16.0に、量を1.0
〜7.0重量部に調製される。
【0080】可溶化剤として用いられる脂肪酸エステル
としては、例えばアジピン酸ジイソプロピル、パルミチ
ン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、リノー
ル酸エチル、ミリスチン酸ミリスチル、イソオクタン酸
セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル等の高級脂肪酸
エステル、あるいは例えばジカプリル酸エチレングリコ
ール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジオクタン
酸プロピレングリコール、中鎖脂肪酸トリグリセリド、
トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン等の脂肪酸の多
価アルコールエステルが挙げられる。好ましい脂肪酸エ
ステルとしては、例えばアジピン酸ジイソプロピル、パ
ルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル等
が挙げられる。可溶化剤の配合量としては、薬効の点で
軟膏剤全量の0.01〜1重量%の範囲が好ましく、よ
り好適には0.1〜0.5重量%が挙げられる。
【0081】また上記基剤及び有効成分以外にも必要に
応じて、上記以外の油分、界面活性剤、乳化助剤、水相
成分、可溶化剤を本発明の効果を損なわない範囲で適宜
配合することができる。また増粘剤、香料、色素等を本
発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができ
る。
【0082】クリーム剤は通常の方法によって製造する
ことができる。例えばプロスタグランジン類を可溶化剤
に加え溶解させる。この溶液を別に加温溶融させた油相
成分と界面活性剤の混合物に添加する。加熱・撹拌され
ている状態のこの混合物に、加熱した水相成分を徐々に
添加し、混合しながら室温まで冷却する方法などが挙げ
られる。
【0083】上記のプロスタグランジン類含有乳剤性組
成物は振動病、バージャー病、およびレーノー病等の末
梢循環不全の治療剤として使用することができる。また
皮膚潰瘍、例えば褥瘡、熱傷潰瘍、血管障害性潰瘍、糖
尿病性潰瘍、末梢循環障害、膠原病を伴う潰瘍、および
その他の潰瘍に使用することができる。
【0084】
【実施例】以下本発明を、比較例とともに記載した実施
例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれにより
限定されるものではない。なお、以降、9(O)−メタ
ノ−Δ6(9α)−プロスタグランジンI1 メチルエステル
を化合物aと、(11R,12S,13E,15S,1
7R)−9−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキ
シ−17,20−ジメチル−7−チアプロスタ−8,1
3−ジエン酸メチルを化合物bと、プロスタグランジン
1メチルエステルを化合物cと、2−[(1S,3
R,5S,6R,7R)−7−ヒドロキシ−6−[(1
E)−(3S,5S)−3−ヒドロキシ−5−メチル−
1−ノネニル]ビシクロ[3.3.0]オクタ−3−イ
ル]エトキシ酢酸メチルを化合物dと、それぞれ略記す
る。
【0085】[実施例1]化合物aの400mgをアジ
ピン酸ジイソプロピル100gに溶解させた。この溶液
の0.25gを、80℃に加温して溶液とした固形パラ
フィン13g、白色ワセリン8g、ステアリルアルコー
ル4g、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油0.4g、ポ
リオキシエチレンセチルエーテル0.4g、グリセリン
モノステアレート1.2g、ヒドロキシ安息香酸メチル
0.1g、ヒドロキシ安息香酸プロピル0.1gの混合
物に添加した。この溶液に、80℃に加温したプロピレ
ングリコール10gと水62.6gの混合液を添加し、
撹拌混合し乳化した後、室温まで冷却して白色のクリー
ム剤(実施例1)100gを得た。
【0086】[実施例2〜11]実施例1の方法に従い
表1に示した成分含有比(重量%)の全量100gのク
リーム剤を調製した。(なお表1には実施例1の成分含
量比もあわせて記載した。)
【0087】
【表1】
【0088】[比較例1]化合物aの400mgをアジ
ピン酸ジイソプロピル100gに溶解させた。この溶液
の0.25gを、80℃に加温して溶液とした固形パラ
フィン3g、スクワラン18g、ステアリルアルコール
4g、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油0.4g、ポリ
オキシエチレンセチルエーテル0.4g、グリセリンモ
ノステアレート1.2g、ヒドロキシ安息香酸メチル
0.1g、ヒドロキシ安息香酸プロピル0.1gの混合
物に添加した。この溶液に、80℃に加温したプロピレ
ングリコール10gと水62.6gの混合液を添加し、
撹拌混合し乳化した後、室温まで冷却して白色のクリー
ム剤(比較例1)100gを得た。
【0089】[比較例2〜6]比較例1の方法に従い表
2に示した成分含有比(重量%)の全量100gのクリ
ーム剤を調製した。(なお表2には比較例1の成分含有
比もあわせて記載した。)
【0090】
【表2】
【0091】[比較例7]80℃に加温して溶液とした
白色ワセリン20g、流動パラフィン200g、ステア
リルアルコール40g、グリセリンモノステアレート4
0g、ステアリン酸ポリオキシル40の40gの混合物
に、化合物aの0.01gを添加した。この溶液に、8
0℃に加温したマクロゴール400の150gと水51
0gの混合液を添加し、撹拌混合し乳化した後、室温ま
で冷却して白色のクリーム剤(実施例7)1000gを
得た。
【0092】[比較例8および9]比較例7の方法に従
い表2に示した成分含有比(重量%)の全量1000g
のクリーム剤を調製した。(なお表2には比較例7の成
分含有比もあわせて記載した)
【0093】[実施例12] 組成物中での主薬の安定
性試験 実施例9、実施例10、比較例7、比較例8、比較例9
で得られた製剤を47℃で7日間保存し、主薬の残存率
について、HPLC法にて測定した。結果を表3および
表4に示す。
【0094】
【表3】
【0095】
【表4】
【0096】この結果より、本発明のプロスタグランジ
ン類含有乳剤性組成物は、比較例の組成物と比較して安
定であることが認められた。
【0097】[実施例13] 皮膚部位血流量試験 本発明のプロスタグランジン類含有乳剤性組成物の皮膚
局所における効力を確認するために、投与部位の皮膚血
流量を測定した。
【0098】実施例1〜11、および比較例1〜6で得
た組成物を、それぞれウレタンにより麻酔したヘアレス
ラットの大腿部の1cm×1cmに23mgずつ非密閉
塗布した。塗布90分後にレ−ザ−ドップラ−血流量計
にて投与部位の皮膚血流量を測定した。結果はプロスタ
グランジン類含有乳剤性組成物塗布前後の差を血流量増
加値として求めた。結果を表5に示す。
【0099】
【表5】
【0100】この結果より、本発明のプロスタグランジ
ン類含有乳剤性組成物には、比較例と比較して顕著な血
流量増加作用が認められた。
【0101】
【発明の効果】本発明のプロスタグランジン類含有乳剤
性組成物は、組成物中で主薬が安定に存在する。さら
に、これによれば顕著な皮膚血流量の増加が認められ
る。これは本発明の乳剤性組成物が、主薬の安定性に優
れており、皮膚部位より速やかに吸収され、薬効を発現
したことを十分に裏付けるものであり、製剤処方上この
うえないものである。
【0102】このように本発明のプロスタグランジン類
含有乳剤性組成物は、バ−ジャ−病、レーノー病、潰瘍
性皮膚疾患等の末梢循環不全の治療薬としての使用が期
待できるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/10 A61K 47/10 E 47/14 47/14 E

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 血小板凝集抑制作用および/または血管
    拡張作用を有するプロスタグランジン類と、10〜30
    重量部の高級パラフィン系炭化水素と、2〜10重量部
    の高級アルコール類と、0.01〜1.0重量部の脂肪
    酸エステルと、界面活性剤と、水相成分とを含んで成る
    プロスタグランジン類含有乳剤性組成物。
  2. 【請求項2】 高級パラフィン系炭化水素が、固形パラ
    フィンおよび/またはワセリンである請求項1に記載の
    プロスタグランジン類含有乳剤性組成物。
  3. 【請求項3】 油相全体の0.01〜30重量%の流動
    パラフィンおよび/またはスクワランをさらに含んで成
    る請求項1または2に記載のプロスタグランジン類含有
    乳剤性組成物。
  4. 【請求項4】 血小板凝集抑制作用および/または血管
    拡張作用を有するプロスタグランジン類が下記式[1] 【化1】 [式中、R1は水素原子、C1〜C4の直鎖状あるいは分
    岐状のアルキル基を表す。R2はR21または(CH2n
    22を表す(ここでR21は置換されていてもよいC3
    12の直鎖状あるいは分岐状のアルキル基、アルケニル
    基、あるいはアルキニル基を表し、R22は置換されてい
    てもよいC3〜C10のシクロアルキル基を表し、nは0
    〜2の整数を表す。)。R3およびR4は各々独立に水酸
    基、または式: −OC(=O)R5 (ここでR5は、C1〜C5の直鎖状または分岐状のアル
    キル基を表す。)を表す。]で表されるプロスタサイク
    リン類、またはその鏡像体、あるいはそれらの任意の割
    合の混合物である請求項1〜3のいずれかに記載のプロ
    スタグランジン類含有乳剤性組成物。
  5. 【請求項5】 血小板凝集抑制作用および/または血管
    拡張作用を有するプロスタグランジン類が下記式[2] 【化2】 [式中、R1はC1〜C10の直鎖状もしくは分岐したアル
    キル基、C2〜C10の直鎖状もしくは分岐したアルケニ
    ル基、置換もしくは非置換のフェニル基、置換もしくは
    非置換のC3〜C10のシクロアルキル基、置換もしくは
    非置換のフェニル(C1〜C2)アルキル基、またはエノ
    ールエステルのカルボニル基を含めて置換もしくは非置
    換のアミノ酸残基となる基を表す。R2は水素原子、C1
    〜C4の直鎖状もしくは分岐したアルキル基を表す。R3
    およびR4は同一もしくは異なり、水素原子、トリ(C1
    〜C7炭化水素)シリル基、または水酸基の酸素原子と
    ともにアセタール結合を形成する基を表す。R5は水素
    原子、メチル基、またはビニル基を表す。R6はC1〜C
    8の直鎖状もしくは分岐したアルキル基、C2〜C8のア
    ルケニル基、C2〜C8のアルキニル基、置換もしくは非
    置換のフェニル基、置換もしくは非置換のC3〜C10
    シクロアルキル基、さらにC1〜C5のアルコキシ基や、
    置換もしくは非置換のフェニル基や、フェノキシ基や、
    3〜C10のシクロアルキル基で置換されている直鎖状
    もしくは分岐したC1〜C5のアルキル基を表す。X−Y
    はエチレン基、ビニレン基、またはXが酸素原子でYが
    メチレン基であるエーテル結合を表す。]で表される化
    合物、またはその鏡像体、あるいはそれらの任意の割合
    の混合物である請求項1〜3のいずれかに記載のプロス
    タグランジン類含有乳剤性組成物。
  6. 【請求項6】 血小板凝集抑制作用および/または血管
    拡張作用を有するプロスタグランジン類が下記式[3] 【化3】 [式中、Rは水素原子、またはC1〜C4のアルキル基を
    表す。]で表されるプロスタグランジンE1類である請
    求項1〜3のいずれかに記載のプロスタグランジン類含
    有乳剤性組成物。
  7. 【請求項7】 血小板凝集抑制作用および/または血管
    拡張作用を有するプロスタグランジン類が下記式[4] 【化4】 で表されるプロスタグランジンI1類である請求項1〜
    3のいずれかに記載のプロスタグランジン類含有乳剤性
    組成物。
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