JPH08283037A - 光ファイバ及び光ファイバ増幅器 - Google Patents

光ファイバ及び光ファイバ増幅器

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JPH08283037A
JPH08283037A JP8027127A JP2712796A JPH08283037A JP H08283037 A JPH08283037 A JP H08283037A JP 8027127 A JP8027127 A JP 8027127A JP 2712796 A JP2712796 A JP 2712796A JP H08283037 A JPH08283037 A JP H08283037A
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JP
Japan
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glass
optical fiber
refractive index
mol
core
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Application number
JP8027127A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Yanagida
裕昭 柳田
Katsuhisa Ito
勝久 伊東
Etsuko Hayashi
悦子 林
Hisayoshi Toratani
久良 虎溪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
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Publication date
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  • Manufacture, Treatment Of Glass Fibers (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)
  • Lasers (AREA)
  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 比屈折率差(Δn)が大きく、開口数が大き
い光ファイバ及びこの光ファイバーを用いた光ファイバ
ー増幅器の提供。 【解決手段】 コアとクラッドとからなる光ファイバー
であって、コアがIn−Ga−Cd−Pb系ハライドガ
ラスからなり、クラッドが屈折率1.515以下、好ま
しくは1.500以下のハライドガラスから光ファイバ
ー。コアがさらに1種又は2種以上の発光種イオン、例
えば希土類イオンを含有する光ファイバ。励起光源、光
ファイバー及び前記励起光源から発生する励起光と信号
光源から発生する信号光とを前記光ファイバーに入射さ
せる手段を構成要素として含む光増幅器であって、前記
光ファイバーが上記本発明の光ファイバーである光増幅
器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可視から赤外域にわた
る波長領域において透明性を有し、光通信用、光計測
用、またはレーザー光伝送用に利用されるハライドガラ
スを用いた光ファイバに関する。さらに本発明は、発光
種として希土類イオンをコアガラスに導入し、可視・赤
外域の光増幅媒体、レーザー材料として利用できる光フ
ァイバに関する。加えて本発明は、光通信システムで使
用される光増幅用光ファイバ及びこれを用いた光ファイ
バ増幅器に関する。特に本発明の光増幅用光ファイバ及
びこれを用いた光ファイバ増幅器は、利得係数が高いと
いう利点がある。
【0002】
【従来の技術】ガラスの長波長域の透過限界波長は、そ
のガラスのもつ格子振動エネルギーの大きさによって決
定される。すなわち、より小さい格子振動エネルギーを
もつガラスは、より長波長にその透過限界が存在する。
可視−中赤外域にかけて、良好な透過特性を有するガラ
ス材料として、フッ化ジルコニウム(ZrF4 )を主成
分とするフッ化物ガラスが知られている。このフッ化物
ガラスは、優れた耐失透性を有する。しかし、Zrイオ
ンが比較的小さい原子量をもつこと、及び高い原子価
(4価)を持つことから、陰イオンを強く引きつける。
そのため、このフッ化ジルコニウムガラスは、格子振動
エネルギー(hω/2π)が550cm-1程度であり、
4〜5μm付近から吸収が生じ、長波長域での使用が制
限されるという欠点があった。
【0003】一般に、結晶又はガラスに希土類イオンを
導入してレーザー材料として利用する場合、その多フォ
ノン緩和による非幅射緩和速度(Wnr)は、次式で示
されることが知られている。 Wnr=Wnr(0)・exp〔−α・ΔE/(hω/
2π)〕 ここで、Wnr(0)及びαは、その材料に特有な定
数、ΔEは発光準位(励起準位)とその直下の準位との
間のエネルギー差、hω/2πはガラスのもつ格子振動
エネルギーである。これら因子のうちガラス中のWnr
に支配的なのは、hω/2πである。いいかえれば、大
きなhω/2πをもつガラス中では、非幅射緩和速度が
大きく、発光の効率が小さくなってしまうということが
できる。上記ZrF4 を主成分とするフッ化ジルコニウ
ムガラスは550cm-1程度の大きいhω/2πを持つ
ため、上記式で示されるように希土類イオンの発光効率
が小さいという欠点があった (R. S. Doelら, Journal
of Non-Crystalline Solids, 161, 1993, p.257 を参
照) 。
【0004】一般に光ファイバは、コアおよびこれより
も屈折率の小さいクラッドから構成される。ここで、コ
アの屈折率をn1 、クラッドの屈折率をn2 としたとき
に、次式で表されるΔnを、比屈折率差と呼んでいる。 Δn=[(n1 −n2 )/n1 ]×100(%) 開口数(N.A.)は次のように定義される。 N.A.=[(n1 2 −(n2 2 1/2 上記の関係から、比屈折率差の大きなファイバは、開口
数も大きい、ということがいえる。
【0005】開口数は、ファイバに入射される光をファ
イバが捕獲しうる角度の目安である。言い換えれば、フ
ァイバ内を伝播しうる光の最大入射角度の目安である。
開口数の値が大きいほうがファイバへの光の入力を大き
くできることから、光計測用・レーザ光伝送用ファイバ
等では開口数を大きくすること、すなわち比屈折率差を
大きくすることが好ましい。また、コアに希土類イオン
を含有させたファイバは、ファイバレーザやファイバ増
幅器として有望である。そして、この場合にも、開口数
を大きくする、すなわち比屈折率差を大きくすること
で、伝搬光の光パワーを微小なコアに集中させることが
できる。そのため、効率の向上という観点から、開口数
を大きくする、すなわち比屈折率差を大きくすることが
好ましい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ハライドガラスやフッ
化物ガラスからなるファイバの比屈折率差及び開口数を
大きくする方法として、(1)クラッドにHfを添加し
て屈折率を下げる方法、及び(2)コアにPbイオン等
の重金属を添加し屈折率を高める方法などが知られてい
る(特開平6−24791号、特開平6−69584
号)。特開平6−24791号に開示されているファイ
バの比屈折率差(Δn)は、最大で3.5%である。ま
た、特開平6−69584号には、別々に作製したコア
ガラスの屈折率とクラッドガラスの屈折率とから求めら
れる最大の比屈折率差(Δn)は5.4%であり、実際
に作製したファイバとしては、最大で3.7%の比屈折
率差(Δn)が開示されている。
【0007】上記公報に記載のファイバのコアは、フッ
化ジルコニウムを主成分とするガラスである。一方、
1.3μm帯において動作する光ファイバ増幅器用光フ
ァイバには、発光種としてPrイオンが用いられる。と
ころが、フッ化ジルコニウムを主成分とするフッ化物ガ
ラスにドープされたPrイオンの1.3μm帯での発光
効率は、他のフッ化インジウムやフッ化インジウム及び
フッ化ガリウムを主成分とするガラスにドープした場合
と比べて低いという問題があった(前記R. S. Doelらの
文献参照)。
【0008】また、上記比屈折率差(Δn)が3%から
4%に1%向上することで、効率は一般に20〜30%
向上すると言われている(特開平6−69584号参
照)。また、コア用として高屈折率のガラス及びクラッ
ド用の低屈折率のガラスはそれぞれ作製できるが、ガラ
スの組成によっては、ファイバ化が容易でないという場
合もある。
【0009】そこで本発明の目的は、コア及びクラッド
ともにファイバ化が可能なガラスからなり、コアはPr
イオンの発光効率が高いガラスからなり、かつより比屈
折率差(Δn)が高い、具体的には、4%以上、好まし
くは5.5%以上の比屈折率差(Δn)を示す高開口数
を有する光ファイバを提供することにある。さらに本発
明の目的は、上記光ファイバであって、コアに発光種を
含み、ファイバレーザや光増幅器に有用な光ファイバを
提供することにある。加えて本発明は、上記コアに発光
種を含む光ファイバを用いた光増幅器を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、コアとクラッ
ドとからなる光ファイバであって、コアがIn−Ga−
Cd−Pb系ハライドガラスからなり、かつクラッドが
屈折率1.515以下のハライドガラスからなることを
特徴とする光ファイバに関する。さらに、本発明の好ま
しい態様は、コアとクラッドとからなる光ファイバであ
って、コアがIn−Ga−Cd−Pb系ハライドガラス
からなり、かつクラッドが屈折率1.500以下のハラ
イドガラスからなることを特徴とする光ファイバであ
る。
【0011】また、本発明の別の態様は、上記光ファイ
バにおいて、In−Ga−Cd−Pb系ハライドガラス
が、発光種イオン又は発光種イオン及びこの発光種イオ
ンを増感させる増感イオンを含有する光ファイバであ
る。さらに本発明は、励起光源、光ファイバ及び前記励
起光源から発生する励起光と信号光源から発生する信号
光とを前記光ファイバに入射させる手段を構成要素とし
て含む光増幅器であって、前記光ファイバがコアに発光
種イオンを含有する本発明の光ファイバであることを特
徴とする光増幅器に関する。以下本発明について説明す
る。
【0012】In−Ga−Cd−Pb系ハライドガラス
としては、例えば、ガラスを構成する陽イオンとしてモ
ル%表示で、 In 15〜40% Ga 15〜40% ただし、In+Ga=35〜65% Cd 5〜40% Pb 10〜30% を含有し、陰イオンとしてFあるいはFおよび10モル
%以下のClを含有するハライドガラスを挙げることが
できる。
【0013】上記In−Ga−Cd−Pb系ハライドガ
ラスにおいて、In、Gaイオンはガラスの骨格を形成
する必須成分である。Inイオンは15〜40%(以
下、成分量はモル%表示)、Gaイオンは15〜40
%、また、In,Gaイオンの合量(In+Ga)は3
5〜65%である。Inイオンが40%を越えると、結
晶化し易くなり安定なガラスが得られにくくなる。ま
た、15%に満たない場合、融液が黄褐色に濁り易くな
り、透明なガラスが得にくくなる。Gaイオンが40%
を越えると、融液が黄褐色に濁り易くなり、透明なガラ
スが得にくくなる。また、15%に満たない場合、結晶
化し易くなり安定なガラスが得られにくくなる。In及
びGaイオンの合量(In+Ga)が65%を越える
と、均一な融液が得られにくく、そのため均質なガラス
が得られにくい。一方35%に満たないと、ガラスが結
晶化し易くなる。
【0014】上記In−Ga−Cd−Pb系ハライドガ
ラスにおいて、Cd,Pbイオンは、ガラス骨格を修飾
する必須成分である。これらイオンが共存することによ
り溶融温度が下がり、均一な融液が低温で得られるよう
になり、ガラスの耐失透性を向上させる。その量はCd
イオン5〜40%、Pbイオン10〜30%である。C
dイオン量が40%を越える場合、結晶化し易くなり安
定なガラスが得られにくくなる。また、ガラスの耐候性
が劣化する傾向があり、実用性が乏しくなる。また5%
に満たない場合は、結晶化し易くなり安定なガラスが得
られにくくなる。Pbイオンが30%を越える場合、結
晶化し易くなり安定なガラスが得られにくくなる。ま
た、10%に満たない場合、原料の揮発が激しく、結晶
化し易くなり安定なガラスが得られにくくなる。
【0015】上記In−Ga−Cd−Pb系ハライドガ
ラスは、陰イオンとしてFまたはFおよびClを含有す
る。Clイオンを含有する場合、その量は10モル%以
下である。この値を超えた場合、結晶化し易くなり安定
なガラスが得られにくくなる。また、ガラスの耐候性が
著しく劣化する傾向があり、実用性が乏しくなる。
【0016】以上、In−Ga−Cd−Pb系ハライド
ガラスの必須成分およびその量的範囲について説明して
きたが、好ましい陽イオンの量は、 In 17〜35% Ga 17〜35% ただし、In+Ga=40〜65% Cd 7.5〜30% Pb 12〜30% である。また、陰イオンとしてClイオンを含有する場
合、好ましいClイオンの量は5%以下である。
【0017】さらに上記In−Ga−Cd−Pb系ハラ
イドガラスには、ガラスの耐失透性を向上させる目的、
あるいはガラスの特性、すなわち屈折率、ガラス転移点
などを調整する目的のために、追加イオンを導入するこ
とができる。これら追加イオンおよびその量を示すと次
のとおりである。
【0018】 Li 0〜12% Na 0〜12% K 0〜12% Cs 0〜12% Tl 0〜12% Mg 0〜 8% Ca 0〜23% Sr 0〜23% Ba 0〜34% Zn 0〜28% Sn 0〜34% Y 0〜12% La 0〜12% Gd 0〜12% Lu 0〜12% Pr 0〜12% Nd 0〜12% Sm 0〜12% Eu 0〜12% Tb 0〜12% Dy 0〜12% Ho 0〜12% Er 0〜12% Tm 0〜12% Yb 0〜12% Bi 0〜 9% Zr 0〜15% Hf 0〜15%
【0019】これら追加イオンのうち、ガラスの耐失透
性を向上させる働きをもつイオンとしては、Na,K,
Ca,Sr,Ba,Zn,Sn,Y,La,Gd,L
u,Pr,Nd,Sm,Eu,Tb,Dy,Ho,E
r,Tm,Yb,Zr,Hf等が挙げられる。また、上
述の元素(イオン)の導入により屈折率を変化させるこ
とができる。例えばガラスの屈折率を上げようとすると
き、Cdの一部をBiに置換したり、あるいはGaの一
部をCs,Tlに置換するなどの方法が有効である。
【0020】また、ガラスの屈折率を下げようとする場
合、Pbの一部をLi,Na,K,Cs,Mg,Ca,
Sr,Ba,Zn,Sn,Y,La,Gd,Luに置換
する方法が効果がある。これら追加イオンの合量は、
0.01〜35%であるのが好ましい。これらイオンの
合量が0.01%に満たない場合、耐失透性の向上ある
いは特性の調整の効果が小さく、一方35%を越えると
結晶化しやすくなる。
【0021】また、上記In−Ga−Cd−Pb系ハラ
イドガラスは追加イオンとして発光種である希土類イオ
ンを導入した場合、その発光を利用してレーザー材料と
して利用することができる。このような発光希土類イオ
ンは、例えば、Pr,Nd,Sm,Eu,Tb,Dy,
Ho,Er,Tm,Ybである。発光種イオンの含有量
は、0.01〜12%(2種以上の場合は合量で)の範
囲とすることが適当である。発光種イオンの含有量が
0.01%に満たない場合、発光種のイオン密度が低す
ぎるために、このガラスをレーザー発振や光増幅に利用
する際、低い励起効率しか得られず、結果として励起に
高いエネルギーが必要となる。一方、発光種イオンの含
有量が12%を越えると、ガラスが結晶化し易くなるこ
とから、12%以下であることが適当である。
【0022】本発明のコアガラスであるIn−Ga−C
d−Pb系ハライドガラスは、1種又は2種以上の発光
種イオンを含有することもできる。発光種イオンは、主
に希土類元素のイオンから選ばれる。例えばPr
3+(0.6、1.0、1.3μm)、Nd3+(0.9、
1.06、1.3μm)、Sm3+(0.6、1.3μ
m)、Eu3+(0.6μm)、Tb3+(0.5μm)、
Dy3+(1.3、3.0μm)、Ho3+(0.7、1.
0、1.2、1.3、1.4、1.5、1.7、2.
1、2.4、2.9μm)、Er3+(0.7、0.9、
1.3、1.6、1.7、2.8μm)、Tm3+(2.
0、2.4μm)、Yb3+(1.0μm)を挙げること
ができる。尚、括弧内は主な発光波長である。また、発
光種イオンは、希土類元素のイオン以外に遷移金属元素
のイオンから選ぶことできる。
【0023】本発明の光ファイバは、コアとクラッドと
からなる光ファイバである。コアとするハライドガラス
に含まれる発光種は、光ファイバを使用する目的に応じ
て適宜選択することができる。例えば、1.3μm帯増
幅用の光ファイバの場合、前記ハライドガラスとして、
1.3μm帯に発光波長を有するPr、Nd、Sm、D
y、Ho及びErからなる群から選ばれる1種又は2種
以上の発光種イオンを含有するガラスを用いることがで
きる。
【0024】本発明のレーザーガラスは、上記発光種イ
オンを増感させる増感イオンを含有させることもでき
る。増感イオンの種類は、発光種イオンにより適宜選択
することができる。発光種イオンと増感イオンの組み合
わせの例を以下に示す。括弧内に増感イオン、括弧の前
に発光種イオンを示す。Pr3+(Yb3+)、Nd3+(C
3+、Cr3+)、Sm3+(Tb3+)、Tb3+(G
3+)、Dy3+(Er3+)、Ho3+(Cr3+、Yb3+
Er3+、Tm3+)、Er3+(Yb3+、Cr3+)、Tm3+
(Cr3+、Er3+、Yb3+)、Yb3+(Nd3+、C
3+) 増感イオンの添加量は、発光種イオンの種類及び添加
量、並びに励起効率等を考慮して適宜決められる。
【0025】また、本発明の光ファイバを構成するクラ
ッドとしては、屈折率1.515以下のハライドガラ
ス、好ましくは、屈折率1.500以下のハライドガラ
スを用いる。
【0026】クラッドとして用いる屈折率1.515以
下のハライドガラスは、例えば、ガラスを構成する陽イ
オンとしてモル%表示で、 In 28〜40% Zn 20〜30% Ba 15〜25% Sr 8〜20% 陰イオンとしてFを含有するハライドガラスを挙げるこ
とができる。
【0027】In、Zn、Ba及びSrの各イオンは、
ガラスの骨格を形成する必須成分である。これらのイオ
ンが上記の組成範囲を外れると結晶化する傾向があり、
均一なガラスが得られにくく、実用性に乏しくなる。さ
らに上記クラッドガラスには、ガラスの耐失透性を向上
させる目的、あるいはガラスの特性、すなわち、屈折
率、ガラス転移点などを調整する目的のために、追加イ
オンを導入することができる。
【0028】さらに上記屈折率1.515以下のハライ
ドガラスは、ガラスを構成する追加の陽イオンとしてモ
ル%表示で、 Pb 0〜10% Ga 0〜6% Al 0〜4% Ca 0〜6% Cd 0〜5% Y 0〜4% La 0〜2% Na 0〜5% Li 0〜4% を更に含有し、かつ、これらイオンの合量が2〜25モ
ル%であることができる。これらの組成範囲を外れると
結晶化する傾向があり、均一なガラス得られにくくな
り、実用性に乏しくなる傾向がある。
【0029】さらに、クラッドとして用いる屈折率1.
500以下のハライドガラスとしては、例えば、ガラス
を構成する陽イオンとしてモル%表示で、 In 30〜40% Zn 20〜30% Ba 15〜25% Sr 10〜20% 陰イオンとしてFを含有するハライドガラスを挙げるこ
とができる。
【0030】In、Zn、Ba及びSrの各イオンは、
ガラスの骨格を形成する必須成分である。これらのイオ
ンが上記組成範囲を外れると結晶化する傾向があり、均
一なガラスが得られにくくなり、実用性に乏しくなる。
さらに上記クラッドガラスには、ガラスの耐失透性を向
上させる目的、あるいはガラスの特性、すなわち、屈折
率、ガラス転移点などを調整する目的のために、追加イ
オンを導入することができる。
【0031】上記屈折率1.500以下のハライドガラ
スは、ガラスを構成する追加の陽イオンとしてモル%表
示で、 Ga 0〜6% Ca 0〜6% Cd 0〜5% Y 0〜2% La 0〜2% Na 0〜5% Li 0〜2% を更に含有し、かつ、これらイオンの合量が2〜15モ
ル%であることができる。これらのイオンが上記組成範
囲を外れると結晶化する傾向があり、均一なガラス得ら
れにくくなり、実用性に乏しくなる。
【0032】クラッドを構成する屈折率1.515以下
のハライドガラスの別の例として、ガラスを構成する陽
イオンとしてモル%表示で、 Zr及びHfの少なくとも1種を45〜55% Ba 17〜25% Pb 0〜7% La 0〜5% Y 0〜4% Gd 0〜4% ただし、La+Y+Gd=3.5〜6% Al 2.5〜5% Na 5〜23% Li 0〜18% Cs 0〜8% ただし、Na+Li+Cs=17〜23% In 0〜2% 陰イオンとしてFを含有するハライドガラスを挙げるこ
とができる。
【0033】Zr及びHfの少なくとも1種及びBaの
各イオンはガラスの骨格を形成する必須成分である。ま
た、La、Y、Gd、Al及びNaは、ガラスの耐失透
性を向上させる成分である。これらのイオンが上記組成
範囲を外れると、ガラスが結晶化する傾向がやや高くな
り、均一なガラスが得られにくくなり、実用性に乏しく
なる。
【0034】さらに上記クラッドガラスには、ガラスの
耐失透性を向上させる目的、あるいはガラスの特性、す
なわち、屈折率、ガラス転移点などを調整する目的のた
めに、Pb、Li、Cs及びIn等の追加イオンを導入
することができる。上記追加イオンが上記組成範囲を外
れると、結晶化する傾向があり、均一なガラス得られに
くくなり、実用性に乏しくなる。
【0035】さらに、クラッドを構成する屈折率1.5
00以下のハライドガラスの別の例として、ガラスを構
成する陽イオンとしてモル%表示で、 Zr及びHfの少なくとも1種を45〜55% Ba 17〜25% Pb 0〜2% La 0〜5% Y 0〜4% Gd 0〜4% ただし、La+Y+Gd=3.5〜6% Al 2.5〜5% Na 5〜23% Li 0〜18% Cs 0〜4% ただし、Na+Li+Cs=17〜23% In 0〜2% 陰イオンとしてFを含有するハライドガラスを挙げるこ
ともできる。
【0036】Zr及びHfの少なくとも1種及びBaの
各イオンはガラスの骨格を形成する必須成分である。ま
た、La、Y、Gd、Al及びNaはこのガラスの耐失
透性を向上させるために必要な成分であり、これらのイ
オンが上記の組成範囲を外れると、結晶化する傾向がや
や高くなり、均一なガラスが得られにくく、実用性に乏
しくなる。
【0037】さらに上記クラッドガラスには、ガラスの
耐失透性を向上させる目的、あるいはガラスの特性、す
なわち、屈折率、ガラス転移点などを調整する目的のた
めに、Pb、Li、Cs及びIn等の追加イオンを導入
することができる。追加イオンは上記組成範囲を外れる
と結晶化する傾向があり、均一なガラスが得られにく
く、実用性に乏しくなる。
【0038】本発明の光ファイバは、上記コア用及びク
ラッド用のハライドガラスとを用いて、常法により作製
することができる。例えば、まずコア用ガラスとクラッ
ド用ガラスの2層構造のロッド状のプリフォームを作製
し、次いでこのロッド状のプリフォームを線引きしてフ
ァイバとすることができる。ファイバの形状及び寸法等
には特に制限はない。一般には、外径100〜500μ
m、コア径1〜15μm、但し、これらに限定されるも
のではなく、ファイバの用途等を考慮して適宜決定する
ことができる。
【0039】尚、上記プリフォームは、例えば押出し成
形法によって作製できる他、フッ化物ファイバプリフォ
ーム作製法として知られている"Fluoride Glasses" ed.
A.E. Comyns (John Wiley & Sons, America), p.187に
記載されているビルド−インキャスティング法、ローテ
ーショナル キャスティング法やサクション キャステ
ィング法(T. Kanamori, Materials Science Forum, Vo
l. 19-20, pp363-374)又はこれらの組合せにより作製す
ることもできる。
【0040】尚、本発明の光ファイバのコア−クラッド
間の屈折率差(Δn)は、クラッドとして屈折率1.5
15以下のハライドガラスを用いる場合には、4.0%
以上になり、屈折率1.500以下のハライドガラスを
用いる場合には、5.5%以上となる。
【0041】次に、本発明の光増幅器について説明す
る。本発明の光増幅器は、発振器で得られたレーザー光
の干渉性を維持したまま、出力をさらに増強するために
使用することができる。光ファイバ増幅器は、信号光、
励起光が長さ方向にわたって小さなコアに閉じこめられ
るため、比較的小さな利得係数でもファイバを長くする
ことで大きな利得が得られる。
【0042】本発明の光増幅器は、励起光源、光ファイ
バ及び前記励起光源から発生する励起光と信号光源から
発生する信号光とを前記光ファイバに入射させる手段を
構成要素として含み、前記光ファイバが本発明の光ファ
イバであることを特徴とする。光ファイバ増幅器は、例
えば特開平5−63285号公報や特開平5−1365
16号公報などに詳しく説明されている。但し、本発明
の光増幅器は、これら公報に記載されている光ファイバ
増幅器において、光ファイバとして本発明の光ファイバ
を用いたものである。特に発光種としてPrイオンやD
yイオンなどをドープしたガラスをコアとする光ファイ
バを用いた光ファイバ増幅器は、1.3μm帯の光増幅
器として実用化されることが期待されている。
【0043】図1は、本発明の光ファイバ20を用いた
光ファイバ増幅器の一構成例を示す。図に示すように、
ファイバ増幅器は信号光を増幅する本発明の光ファイバ
20と、信号光源21と、レーザ光源である励起光源2
2と、励起光源22から発生する励起光と信号光源21
から発生する信号光とを光ファイバ20内に入射させる
手段である光カプラ23とを備える。
【0044】2本の光ファイバ28、29の融着延伸に
より形成したカプラ23の一方の入力用ファイバ28a
には、信号光源21が接続される。他方の入力ファイバ
29aには、上述の励起光源22が接続される。また、
光カプラ23の他方の出力用ファイバ29bは、戻り光
を防止するためにマッチングオイル27浸漬されること
もできる。光カプラ23の他方の出力用ファイバ29a
は、コネクタ等を介して光ファイバ20に結合され、信
号光及び励起光をファイバ20内に導く。光ファイバ2
0からの出力光は、光スペクトラムアナライザ25に導
かれる。光スペクトラムアナライザ25は、増幅された
信号光の強度、波長等を測定する。尚、励起光をカット
する目的でフィルタ26を介した出力光を、光スペクト
ラムアナライザ25に導くこともできる。
【0045】図1の光ファイバ増幅器の動作について、
信号光が波長1.3μm帯の場合について簡単に説明す
る。信号光源21からの波長1.3μm帯の信号光は、
光カプラ23をへて光ファイバ20内に入射する。同時
に、レーザ光源22からの励起光もカプラ23をへて光
ファイバ20内に入射する。この励起光は光ファイバ2
0内の発光種イオンを励起する。発光種イオンがPr3+
である場合、波長1.02μmの励起光を用いてPr3+
の電子を準位 14 に励起する。この状態のPr3+は、
信号光に誘導された遷移 14 35 に対応する波長
1.3μm帯の放射光を発生する。したがって、励起光
が所定の強度を超えると、信号光は増幅されることとな
る。
【0046】以上、波長1.3μm帯の信号光の例につ
いて説明したが、その他の波長の場合、信号光の波長に
発光波長を有する発光種イオンを含有するガラスをコア
ガラスとして用いた光ファイバを用いることで、光ファ
イバ増幅器を構成することができる。また、励起光源の
波長は、発光種イオン又は増感イオンの種類により適宜
決定できる。また、前記の光カプラ23に代えて、励起
光源22から発生する励起光と信号光源21から発生す
る信号光とを光ファイバ20内に入射させる手段とし
て、例えばハーフミラー等を用いることもできる。
【0047】
【実施例】以下本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。 実施例1 コアガラスを作製するために、原料として、いずれも無
水物のInF3 、GaF3 、CdF2 、PbF2 、Zn
2 、LaF3 を用い、モル%表示で、23.5InF
3 −23 .5GaF3 −15CdF2 −20PbF2
−13ZnF2 −5LaF3 の組成になるよう秤量、混
合されたバッチ30gにNH4 HF2を2g加え、混合
した後、カーボン製るつぼに入れ、アルゴンガスを雰囲
気として、約900℃で1時間加熱熔融した。その後、
るつぼを取り出し、真鍮製の型に融液を流し込み、約2
50℃まで急冷固化し、そのまま徐冷を行い、およそ3
5mmφ×5mm厚のガラス円板を得た。
【0048】また、クラッドガラスを作製するため、原
料として、いずれも無水物のInF3 、ZnF2 、Ba
2 、SrF2 、PbF2 、AlF3 、LaF3 を用
い、モル%表示で35InF3 −25ZnF2 −20B
aF2 −10SrF2 −5PbF2 −4AlF3 −1L
aF3 となるよう秤量混合されたバッチ35gにNH4
HF2 を2g加え、混合した後、カーボン製るつぼに入
れ、アルゴンガスを雰囲気として、約900℃で1時間
加熱熔融した。その後、るつぼを取り出し、真鍮製の型
に融液を流し込み、約250℃まで急冷固化し、そのま
ま徐冷を行い、およそ35mmφ×7mm厚のガラス円
板を得た。
【0049】プリフォームの作製は、図2、図3に示し
た押し出し成形装置により行った。まず図2に示すよう
に、クラッド用ガラス1の両面とコア用ガラス2の一面
(片面)をλ/2以上の面精度で研磨し、クリーンブー
ス内でガラスの研磨面をオプティカルコンタクトさせた
後、内径約35mmのシリンダー3内にコア用ガラス2
が押し出しパンチ4側に位置するようにガラス1、2を
入れ、約300℃まで加熱した。そして、図3に示すよ
うに押し出しパンチ4に50barの圧力を加え、成形
部5の直径5mmφの成形穴5aから二重構造のロッド
状ガラスをライナー部6に沿って押し出し、プリフォー
ムを得た。得られたプリフォームは、クラッド径5.0
mmφ、コア径4.6mmφ、長さ120mmであっ
た。
【0050】このようにして得たプリフォームを線引き
し、外径200μm、コア径185μmのファイバを得
た。このファイバは波長3.5μmにおける伝送損失が
0.05dB/mであり、良好な透過特性をもつことが
確認された。なお、上記ファイバ用に作製したのと同様
にして別に作製して得たガラスを用いて、波長589.
291nmにおける屈折率(nD )を測定したところ、
コアガラスで1.602、クラッドガラスで1.512
であった。これから求められるこのファイバのコア−ク
ラッド間の比屈折率差は5.6%(開口数0.53)で
あった。
【0051】実施例2〜10 表1に示す組成のクラッドガラスを実施例1と同様に作
製した。これらのクラッドガラス(屈折率1.515以
下)と実施例1と同様のコアガラスを用い実施例1と同
様にしてファイバを得た。コア−クラッド間の比屈折率
差を表1の最下欄に示す。比屈折率差5.4%〜5.7
%であった。これらのファイバの波長3.5μmにおけ
る伝送損失は0.05〜0.2dB/mであり、良好な
透過特性を持つことが確認された。
【0052】
【表1】
【0053】実施例11〜20 表2に示す組成のクラッドガラスを実施例1と同様に作
製した。これらのクラッドガラス(屈折率1.500以
下)と実施例1と同様のコアガラスを用い実施例1と同
様にしてファイバを得た。コア−クラッド間の比屈折率
差を表2の最下欄に示す。比屈折率差6.5%〜7.1
%であった。これらのファイバの波長3.5μmにおけ
る伝送損失は0.05〜0.2dB/mであり、良好な
透過特性を持つことが確認された。
【0054】
【表2】
【0055】実施例21 コアガラスの作製のため、原料として、いずれも無水物
のInF3 、GaF3、CdF2 、PbF2 、Zn
2 、LaF3 を用い、モル%表示で20InF3−2
0GaF2 −5CdF2 −30PbF2 −21ZnF2
−4LaF3 の組成になるよう秤量、混合されたバッチ
30gにNH4 HF2 を2g加え、混合した後、カーボ
ン製るつぼに入れ、アルゴンガスを雰囲気として、約8
00℃で1時間加熱熔融した。その後、るつぼを取り出
し、真鍮製の型に融液を流し込み、約250℃まで急冷
固化し、そのまま徐冷を行い、およそ35mmφ×5m
m厚のガラス円板を得た。
【0056】また、クラッドガラスを作製するため、原
料として、いずれも無水物のZrF2 、BaF2 、La
3 、AlF3 、NaFを用い、モル%表示で、53Z
rF2 −20BaF2 −4LaF3 −3AlF3 −20
NaFの組成になるよう秤量、混合されたバッチ60g
にNH4 HF2 を3.5g加え、混合した後、カーボン
製るつぼに入れ、アルゴンガスを雰囲気として、約45
0℃で0.5時間加熱した後、ひきつづき約850℃で
1時間熔融した。その後、るつぼを取り出し、真鍮製の
型に融液を流し込み、約250℃まで急冷固化し、その
まま徐冷を行い、およそ35mmφ×15mm厚のガラ
ス円板を得た。これらのガラスを用いて実施例1と同様
にプリフォームを作製した。得られたプリフォームは、
クラッド径5.2mmφ、コア径3mmφ、長さ200
mmであった。また、界面に結晶化は観察されなかっ
た。
【0057】このようにして得られたプリフォームを線
引きし、外径250μm、コア径145μmのファイバ
を得た。波長3.5μmにおける伝送損失は0.05d
B/mであり、良好な透過特性を持つことが確認され
た。なお、上記ファイバ用に作製したものと同様にして
作製して得たガラスを用いて、波長589.29nmに
おける屈折率(nD ) を測定したところ、コアガラスは
1.619、クラッドガラスは1.498であった。フ
ァイバのコア・クラッド間の比屈折率差は7.5%(開
口数0.61)であった。
【0058】比較例1 原料として、いずれも無水物のZrF2 、BaF2 、L
aF3 、YF3 、AlF3 、NaF、LiF、PbF2
を用い、コアガラスは、モル%で、58ZrF2 −6B
aF2 −3.5LaF3 −2YF3 −2.5AlF3
3LiF−25PbF2 の組成に、クラッドガラスは、
47.5ZrF2 −23.5BaF2 −2.5LaF3
−2YF3 −4.5AlF3 −20NaFの組成になる
ように秤量、混合されたバッチ30gに3.5gのNH
4 HF2 をそれぞれ加え、混合した後、カーボン製るつ
ぼに入れ、アルゴンガスを雰囲気として、約450℃で
0.5時間、さらに850℃で1時間加熱溶融した。
【0059】コアガラスについては、その後、るつぼを
取り出し、真鍮製の型に融液を流し込み、約250℃ま
で急冷固化し、そのまま徐冷を行い、およそ35mmφ
×15mm厚のガラス円板を得た。クラッドガラスにつ
いては、るつぼを取り出し、るつぼごと約250℃まで
急冷し、融液を固化し、そのまま徐冷を行い、およそ3
5mmφ×15mm厚のガラス円板を得た。
【0060】上記のようにして得られたコアガラス、ク
ラッドガラスを用いて、実施例1と同様、押し出し成形
法により、プリフォームを作製し、線引きしてファイバ
を作製した。得られたファイバは、外径250μm、コ
ア径150μmであった。このファイバを観察したとこ
ろ、コアガラスの結晶化による光散乱点が、ファイバの
一部にみられた。散乱点が1mあたり数個みられる部分
の波長3.5μmにおける伝送損失は1dB/mであっ
た。なお、散乱点のみられない部分では、同伝送損失は
0.2dB/mであった。上記ファイバ用に作製したも
のと同様に作製して得られたガラスの波長589.29
nmにおける屈折率(nD )を測定したところ、コアガ
ラスは1.580、クラッドガラスは1.495であっ
た。このファイバの比屈折率は5.4%(開口数0.5
1)であった。
【0061】上記コアガラスの組成は、特開平6−69
584号に開示されている、Pbを多量に含有させるこ
とが可能である、(59.5−0.5y)ZrF2 −2
yBaF2 −(32.5−2.5y)PbF2 −3.5
LaF3 −2YF3 −2.5AlF3 −yLiF(モル
%)においてy=3とした組成である。さらに、コア・
クラッド間の比屈折率差を大きくするため、コアガラス
の屈折率を大きくするべく、上記と同様に58.5Zr
2 −4BaF2 −3.5LaF3 −2YF3 −2.5
AlF3 −2LiF−27.5PbF2 (y=2)の組
成ガラスを作製した。しかし、内部に多量の結晶が観察
され、均質なガラスが得られなかった。即ち、Zrを主
成分として含むフッ化物ガラスでは、PbF2 量の上限
は25モル%まであり、これ以上のPbF2 を導入する
ことにより、これ以上の屈折率を持つガラスを得ること
は困難であった。
【0062】実施例22〜83 表3に示した組成(a、b、c)のガラスと表4から表
13に示した組成のコアガラスを用いて、実施例1と同
様にしてファイバを作製した。原料には、いずれも無水
のフッ化物、塩化物を用いた。これらのファイバのコア
・クラッド間の比屈折率差は表4から表13の最下欄に
示したように、5.7%〜9.4%であった。また、こ
れらのファイバ波長3.5μmにおける伝送損失は0.
05〜0.2dB/mであり、良好な透過特性を持つこ
とが確認された。
【0063】
【表3】
【0064】
【表4】
【0065】
【表5】
【0066】
【表6】
【0067】
【表7】
【0068】
【表8】
【0069】
【0070】
【表9】
【0071】
【表10】
【0072】
【表11】
【0073】
【表12】
【0074】
【表13】
【0075】実施例84〜96 実施例3で示したコアガラスと、表14及び表15に示
した組成のクラッドガラスを用いて実施例1と同様な方
法でファイバを作製した。原料にはいずれも無水のフッ
化物を用いた。これらのファイバのコア・クラッドの比
屈折率差は、表14及び表15の最下欄で示したよう
に、最低でも6.0%であり最高は7.5%であった。
また、これらのファイバの波長3.5μmにおける伝送
損失は0.05〜0.2dB/mであり良好な透過特性
を持つことが確認された。
【0076】
【表14】
【0077】
【表15】
【0078】実施例97〜106 実施例23で示したコアガラス(屈折率1.632)
と、表16に示した組成のクラッドガラスを用いて実施
例1と同様な方法でファイバを作製した。原料にはいず
れも無水のフッ化物を用いた。これらのファイバのコア
・クラッドの比屈折率差は、表16の最下欄で示したよ
うに、最低でも7.2%であり最高は8.0%であっ
た。また、これらのファイバの波長3.5μmにおける
伝送損失は0.05〜0.2dB/mであり良好な透過
特性を持つことが確認された。
【0079】
【表16】
【0080】実施例107 コアガラスとして、LaF3 の一部(0.04モル%)
をPrF3 に置換した以外は実施例3と同じ組成のガラ
ス30g(35mmφ×5mm厚)を実施例1と同様に
して作製した。又、クラッドガラスは実施例1と同様の
60g(35mmφ×15mm厚)のガラス円板を3個
作製した。これら3個にクラッド用ガラスの両面とコア
用ガラスの一面(片面)をλ/2以下の面精度で研磨
し、クリーンブース内でガラスの研磨面をオプティカル
コンタクトさせた後、実施例1と同様な条件で押し出し
成形法により、クラッド径5.2mmφ、コア径0.1
7mmφ、長さ200mmの一次プリフォームを得た。
このプリフォームを、長さ13mmに切断し、一端面
(片端面)をλ/2以下の面精度で研磨し、外径35m
mφ、内径5.5mmφ、厚さ10mmの成形治具(サ
ブシリンダー)の中に設置した。さらにクラッドガラス
として、実施例1と同様のガラス60g(35mmφ×
15mm厚)を1個作製し、その両面をλ/2以下の精
度で研磨した。
【0081】この一次プリフォームと上記クラッドガラ
ス(35mmφ×15mm厚)の研磨面をクリーンブー
ス内でオプティカルコンタクトさせた後、内径約35m
mのシリンダー内のプリフォームが押し出しパンチ側に
位置するようにして、プリフォーム及び成形治具(サブ
シリンダー)と上記クラッドガラス(35mmφ×15
mm厚)を入れ、他は実施例1と同様にして、押し出し
成形により、クラッド径5.0mmφ、コア径48μm
φ、長さ200mmの二次プリフォームを作製した。こ
のようにして得られた二次プリフォームを線引きし、外
径125μm、コア径1.2μmのファイバを得た。こ
のファイバの3.5μmにおける伝送損失は0.05d
B/mであり、良好な透過特性を示すことが確認され
た。なお、このファイバは、コア・クラッド間の比屈折
率差が8.2%、開口数0.65、カットオフ波長は
1.0μmであり、波長1.0μm以上でシングルモー
ドファイバとなる。
【0082】このファイバを20m用いて図4に示す光
ファイバ増幅器を作製し、増幅特性を測定した。図中の
参照数字の説明は以下のとおりである。7は1.02μ
mの励起光源であり、8は1.31μmの信号光源であ
る。9は光カプラとして作用するハーフミラーである。
10は集光レンズ、11及び12は励起光及び信号光導
光用石英ファイバであり、13は試験用の光ファイバで
ある。14は光スペクトラムアナライザである。また、
図中の点線は、光(励起光、信号光)の進行を模式的に
示すものである。
【0083】光信号増幅の測定は次のような方法で行っ
た。信号光源8からの1.31μm信号光と励起光源7
からの1.02μm励起光とを、ハーフミラー9を介し
て合波した後、集光レンズ10により集光し、導光用石
英ファイバ11に入射する。この導光用石英ファイバ1
1の末端を試験用ファイバ13の端面につきあわせて信
号光と励起光とを、同時に試験用ファイバ13に入射す
ることができる。試験用ファイバ13から出力される光
出力は、試験用ファイバ13の末端につき合わせた導光
用石英ファイバ12によって導かれ、光スペクトラムア
ナライザ14に入力される。光スペクトラムアナライザ
14は、信号光の強度、波長等を測定する。このような
光学系を用い、励起光のオン、オフ時における信号光強
度を測定し、利得を求めた。その結果、励起光100m
Wの入力に対し、27dBの利得が得られた。
【0084】比較例2 コアガラスとして、LaF3 の一部(0.05モル%)
をPrF3 に置換した以外は比較例1と同じ組成ガラス
30g(35mmφ×5mm厚)を実施例と同様にして
作製した。又、クラッドガラスは比較例1と同様の60
g(35mmφ×15mm厚)のガラス円板を4個作製
した。このコアガラスと3個のクラッドガラスを用い
て、実施例107と同様の方法で、クラッド径5.1m
mφ、コア径0.17mmφ、長さ200mmの一次プ
リフォームを得た。
【0085】この一次プリフォームを、長さ13mmに
切断し、一端面(片端面)をλ/2以下の面精度で研磨
し、外径35mmφ、内径5.5mmφ、厚さ10mm
の成形治具(サブシリンダー)の中に設置した。さらに
クラッドガラス(35mmφ×15mm厚)1個の両面
をλ/2以下の面精度で研磨した。この一次プリフォー
ムと上記クラッドガラスの研磨面をクリーンブース内で
オプティカルコンタクトさせた後、内径35mmのシリ
ンダー内にプリフォームが押し出しパンチ側に位置する
ようにして、一次プリフォーム及び成形治具(サブシリ
ンダー)と上記クラッドガラス(35mmφ×15mm
厚)を入れ、他は、実施例1と同様にして、押し出し成
形によって、クラッド径5.0mmφ、コア径60μm
φ、長さ200mmの二次プリフォームを得た。
【0086】このようにして得られた二次プリフォーム
を線引きし、外径125μm、コア径1.5μmのファ
イバを得た。このファイバは、コア・クラッド間の比屈
折率差が5.4%、開口数0.51、カットオフ波長は
1.0μmであり、波長1.0μm以上でシングルモー
ドファイバとなる。このファイバの増幅特性を実施例1
07で示した方法で評価したところ、励起光100mW
の入力に対して15dBの利得しかえられなかった。
【0087】比較例3 原料として、いずれも無水のInF3 、ZnF2 、Ba
2 、SrF2 、PbF2 、GaF3 、YF3 、Na
F、PrF3 を用い、コアガラスとして、30InF3
−25ZnF2 −5BaF2 −9SrF2 −20PbF
2 −4GaF3 −3.95YF3 −3NaF−0.05
PrF3 (モル%)の組成に秤量・混合されたバッチ3
0gに、3.5gのNH4 HF2 をさらに加えた。ま
た、原料として、いずれも無水のZrF4 、BaF2
LaF3 、YF3 、AlF3 、NaFを用い、クラッド
ガラスとして、47.5ZrF4 −23.5BaF2
2.5LaF3 −2YF3 −4.5AlF3 −20Na
F(モル%)の組成に秤量・混合されたバッチ60g
に、3.5gのNH4 HF2 をさらに加えた。
【0088】これらのバッチから、比較例1と同様の方
法で、30g(35mmφ×5mm)コアガラス1個
と、60g(35mmφ×15mm)のクラッドガラス
4個を作製した。なお、これらのガラスは特開平6−6
9584号に、InF3 系ガラスをコアに用い、大きな
比屈折率差が得られる組み合わせとして示されているも
のである。これらのガラスを用いて実施例107と同様
の方法で、クラッド径5.1mmφ、コア径0.2mm
φ、長さ200mmの一次プリフォームを得た。さら
に、比較例2と同様の方法で、二次プリフォームを得、
さらに外径125μm、コア径1.7μmのファイバを
得た。このファイバは、コア・クラッド間の比屈折率差
が4.7%、開口数0.48、カットオフ波長は1.0
μmであり、波長1.0μm以上でシングルモードファ
イバとなる。このファイバの増幅特性を実施例107で
示した方法で評価したところ、励起光100mWに対し
て、20dBの利得しか得られなかった。
【0089】実施例107と比較例2及び3とを比較す
ると、本発明の光ファイバを使用して作製した増幅器
は、特開平6−69584号に記載されているような従
来のファイバを用いて作製した増幅器よりも格段に優れ
た性能を有することが確認できた。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ファイ
バは、可視から中赤外の波長域において良好な透明性を
有し、従来知られているハライドガラス光ファイバより
極めて高い開口数をもち、光通信用、光計測用またはレ
ーザ光伝送用などに応用できるファイバを得ることがで
きる。また、発光種として希土類イオンをコアガラスに
導入することにより、可視・中赤外域において、高効率
に動作するレーザファイバまたは光増幅用光ファイバを
得ることができる。そして、この光増幅用光ファイバを
使用することにより、安価で高効率の光増幅器が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光増幅器の説明図である。
【図2】 ガラスプリフォーム成形に用いる押し出し成
形装置においてコア用ガラスおよびクラッド用ガラスを
装着した状態を示す説明図である。
【図3】 ガラスプリフォーム成形に用いる押し出し成
形装置においてガラスを押し出している状態を示す説明
図である。
【図4】 本発明の実施例で使用したファイバの増幅特
性を評価するための光増幅測定装置の説明図である。
【符号の説明】
1:クラッド用ガラス 2:コア用ガラス 3:シリ
ンダー 4:押し出しパンチ 5:成形部 6:ライ
ナー部 7:励起光源 8:信号光源 9:ハー
フミラー 10:集光用レンズ 11、12:導光用石英ファ
イバ 13:増幅試験用ファイバ 14:光スペクトラムア
ナライザ 20:本発明の光ファイバ 21:信号光源 22:励起光源 23:光カプラ 25:光スペクトラムアナライザ 26:フィルター 28a、29a:入力用
ファイバ 28b、29b:出力用ファイバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01S 3/10 H01S 3/10 Z 3/17 3/17 // C03B 37/012 C03B 37/012 Z (72)発明者 虎溪 久良 東京都新宿区中落合2丁目7番5号 ホー ヤ株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアとクラッドとからなる光ファイバで
    あって、コアがIn−Ga−Cd−Pb系ハライドガラ
    スからなり、かつクラッドが屈折率1.515以下のハ
    ライドガラスからなることを特徴とする光ファイバ。
  2. 【請求項2】 コアとクラッドとからなる光ファイバで
    あって、コアがIn−Ga−Cd−Pb系ハライドガラ
    スからなり、かつクラッドが屈折率1.500以下のハ
    ライドガラスからなることを特徴とする光ファイバ。
  3. 【請求項3】 In−Ga−Cd−Pb系ハライドガラ
    スが、ガラスを構成する陽イオンとしてモル%表示で、 In 15〜40% Ga 15〜40% ただし、In+Ga=35〜65% Cd 5〜40% Pb 10〜30% を含有し、 陰イオンとしてFあるいはFおよび10モル%以下のC
    lを含有するハライドガラスである請求項1又は2記載
    の光ファイバ。
  4. 【請求項4】 In−Ga−Cd−Pb系ハライドガラ
    スが、ガラスを構成する陽イオンとしてモル%表示で、 In 17〜35% Ga 17〜35% ただし、In+Ga=40〜65% Cd 7.5〜30% Pb 12〜30% を含有し、 陰イオンとしてFあるいはFおよび5モル%以下のCl
    を含有するハライドガラスである請求項1又は2に記載
    の光ファイバ。
  5. 【請求項5】 In−Ga−Cd−Pb系ハライドガラ
    スが、ガラスを構成する陽イオンとしてモル%表示で、 Li 0〜12% Na 0〜12% K 0〜12% Cs 0〜12% Tl 0〜12% Mg 0〜 8% Ca 0〜23% Sr 0〜23% Ba 0〜34% Zn 0〜28% Sn 0〜34% Y 0〜12% La 0〜12% Gd 0〜12% Lu 0〜12% Pr 0〜12% Nd 0〜12% Sm 0〜12% Eu 0〜12% Tb 0〜12% Dy 0〜12% Ho 0〜12% Er 0〜12% Tm 0〜12% Yb 0〜12% Bi 0〜 9% Zr 0〜15% Hf 0〜15% を更に含有し、かつ、これらイオンの合量が0.01〜
    35モル%である、請求項3又は4に記載の光ファイ
    バ。
  6. 【請求項6】 屈折率1.515以下のハライドガラス
    が、ガラスを構成する陽イオンとしてモル%表示で、 In 28〜40% Zn 20〜30% Ba 15〜25% Sr 8〜20% 陰イオンとしてFを含有するハライドガラスである請求
    項1、3〜5のいずれか1項に記載の光ファイバ。
  7. 【請求項7】 屈折率1.515以下のハライドガラス
    が、ガラスを構成する陽イオンとしてモル%表示で、 Pb 0〜10% Ga 0〜6% Al 0〜4% Ca 0〜6% Cd 0〜5% Y 0〜4% La 0〜2% Na 0〜5% Li 0〜4% を更に含有し、かつ、これらイオンの合量が2〜25モ
    ル%である、請求項6記載の光ファイバ。
  8. 【請求項8】 屈折率1.500以下のハライドガラス
    が、ガラスを構成する陽イオンとしてモル%表示で、 In 30〜40% Zn 20〜30% Ba 15〜25% Sr 10〜20% 陰イオンとしてFを含有するハライドガラスである請求
    項2〜5のいずれか1項に記載の光ファイバ。
  9. 【請求項9】 屈折率1.500以下のハライドガラス
    が、ガラスを構成する陽イオンとしてモル%表示で、 Ga 0〜6% Ca 0〜6% Cd 0〜5% Y 0〜2% La 0〜2% Na 0〜5% Li 0〜2% を更に含有し、かつ、これらイオンの合量が2〜15モ
    ル%である、請求項8記載の光ファイバ。
  10. 【請求項10】 屈折率1.515以下のハライドガラ
    スが、ガラスを構成する陽イオンとしてモル%表示で、 Zr及びHfの少なくとも1種を45〜55% Ba 17〜25% Pb 0〜7% La 0〜5% Y 0〜4% Gd 0〜4% ただし、La+Y+Gd=3.5〜6% Al 2.5〜5% Na 5〜23% Li 0〜18% Cs 0〜8% ただし、Na+Li+Cs=17〜23% In 0〜2% 陰イオンとしてFを含有するハライドガラスである請求
    項1、3〜5のいずれか1項に記載の光ファイバ。
  11. 【請求項11】 屈折率1.500以下のハライドガラ
    スが、ガラスを構成する陽イオンとしてモル%表示で、 Zr及びHfの少なくとも1種を45〜55% Ba 17〜25% Pb 0〜2% La 0〜5% Y 0〜4% Gd 0〜4% ただし、La+Y+Gd=3.5〜6% Al 2.5〜5% Na 5〜23% Li 0〜18% Cs 0〜4% ただし、Na+Li+Cs=17〜23% In 0〜2% 陰イオンとしてFを含有するハライドガラスである請求
    項2〜5のいずれか1項に記載の光ファイバ。
  12. 【請求項12】 In−Ga−Cd−Pb系ハライドガ
    ラスが、発光種イオン又は発光種イオン及びこの発光種
    イオンを増感させる増感イオンを含有する請求項1〜1
    1のいずれか1項に記載の光ファイバ。
  13. 【請求項13】 発光種イオンがPr、Nd、Sm、E
    u、Tb、Dy、Ho、Er、Tm及びYbからなる群
    から選ばれる1種又は2種以上のイオンであり、かつこ
    れらイオンの合量が0.01〜12モル%である請求項
    12記載の光ファイバ。
  14. 【請求項14】 発光種イオンがPr、Nd、Sm、D
    y、Ho及びErからなる群から選ばれる1種又は2種
    以上のイオンであり、1.3μm帯増幅用である請求項
    12又は13記載の光ファイバ。
  15. 【請求項15】 励起光源、光ファイバ及び前記励起光
    源から発生する励起光と信号光源から発生する信号光と
    を前記光ファイバに入射させる手段を構成要素として含
    む光増幅器であって、前記光ファイバが請求項12〜1
    4のいずれか1項に記載の光ファイバであることを特徴
    とする光増幅器。
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JP2005210072A (ja) * 2003-12-25 2005-08-04 Japan Science & Technology Agency 光ファイバおよび広帯域光増幅器
CN114836831A (zh) * 2022-04-11 2022-08-02 同济大学 一种Er,Dy共掺氟化铅中红外激光晶体及其制备方法与应用

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