JPH082829B2 - ジヒドロキシアセトンの製造法 - Google Patents
ジヒドロキシアセトンの製造法Info
- Publication number
- JPH082829B2 JPH082829B2 JP2573988A JP2573988A JPH082829B2 JP H082829 B2 JPH082829 B2 JP H082829B2 JP 2573988 A JP2573988 A JP 2573988A JP 2573988 A JP2573988 A JP 2573988A JP H082829 B2 JPH082829 B2 JP H082829B2
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- Japan
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- dihydroxyacetone
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- concentration
- concentrated
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は医薬品等の原料として有用なジヒドロキシア
セトンの製造法に関する物である。
セトンの製造法に関する物である。
(従来の技術) 従来より、ジヒドロキシアセトンは種々の方法により
製造されている。例えば、微生物発酵法によって製造さ
れたジヒドロキシアセトン含有発酵液は、菌体を除去し
た後、陽イオン交換樹脂・陰イオン交換樹脂を順次接触
させ、しかる後減圧濃縮して得られたジヒドロキシアセ
トン濃縮液に溶媒を加え晶析することによりジヒドロキ
シアセトンを得ている。
製造されている。例えば、微生物発酵法によって製造さ
れたジヒドロキシアセトン含有発酵液は、菌体を除去し
た後、陽イオン交換樹脂・陰イオン交換樹脂を順次接触
させ、しかる後減圧濃縮して得られたジヒドロキシアセ
トン濃縮液に溶媒を加え晶析することによりジヒドロキ
シアセトンを得ている。
(発明が解決しようとする課題) この微生物発酵法では、発酵液中のジヒドロキシアセ
トン濃度はたかだか20wt%であり、このような低濃度の
ジヒドロキシアセトン水溶液を晶析するのに適当な濃度
まで濃縮するにはかなりの時間を要する。
トン濃度はたかだか20wt%であり、このような低濃度の
ジヒドロキシアセトン水溶液を晶析するのに適当な濃度
まで濃縮するにはかなりの時間を要する。
又、晶析液から結晶を濾過・分離する際の結晶の濾過
性が極端に低下する場合がある。そのため、晶析液から
の結晶の分離に遠心分離機を使用する場合には、より高
性能を遠心分離機を必要としたり、濾過性が悪いために
得られる結晶の品質に問題が生じたり、濾過に長時間を
要した。
性が極端に低下する場合がある。そのため、晶析液から
の結晶の分離に遠心分離機を使用する場合には、より高
性能を遠心分離機を必要としたり、濾過性が悪いために
得られる結晶の品質に問題が生じたり、濾過に長時間を
要した。
本発明はこのような問題点を解決するために晶析液の
濾過性を改良することを目的とするものである。
濾過性を改良することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明者等は前述の濾過性について鋭意検討した結
果、以外にも、濃縮後、晶析を開始するまでの時間が、
晶析液の濾過性に大きな影響を与えていることを見いだ
し本発明に至った。
果、以外にも、濃縮後、晶析を開始するまでの時間が、
晶析液の濾過性に大きな影響を与えていることを見いだ
し本発明に至った。
即ち、本発明はジヒドロキシアセトン水溶液を濃縮
し、濃縮液に溶媒を加えて晶析を行う際に、濃縮液中の
水分が20wt%以下となってから、濃縮を終了し溶媒を添
加して晶析を開始するまでの時間が50時間を越えないよ
うにする事を特徴とするジヒドロキシアセトンの製造法
である。
し、濃縮液に溶媒を加えて晶析を行う際に、濃縮液中の
水分が20wt%以下となってから、濃縮を終了し溶媒を添
加して晶析を開始するまでの時間が50時間を越えないよ
うにする事を特徴とするジヒドロキシアセトンの製造法
である。
上記時間が50時間を超えると加速度的に晶析液の濾過
性が低下し好しくない。
性が低下し好しくない。
ジヒドロキシアセトン水溶液は合成法により得られた
ものでも発酵法により得られたものでもよい。
ものでも発酵法により得られたものでもよい。
発酵法により得られる該水溶液のジヒドロキシアセト
ン濃度はたかだか20wt%であり、通常はこれを約90%程
度以上にまで脱水濃縮する。
ン濃度はたかだか20wt%であり、通常はこれを約90%程
度以上にまで脱水濃縮する。
濃縮後、溶媒を加えて通常の方法により晶析を行う
が、溶媒としては、イソプロパノール等の低級アルコー
ル、アセトン等が使用できる。
が、溶媒としては、イソプロパノール等の低級アルコー
ル、アセトン等が使用できる。
用いる溶媒量は、ジヒドロキシアセトン1重量部に対
し0.3−2.0重量部用いるのが好ましい。溶媒の使用量が
少な過ぎると操作上結晶の取り出しが困難となり、ま
た、多過ぎると収率が悪くなる。
し0.3−2.0重量部用いるのが好ましい。溶媒の使用量が
少な過ぎると操作上結晶の取り出しが困難となり、ま
た、多過ぎると収率が悪くなる。
晶析を行なう温度は特に限定しないが、好ましくは0
−30℃である。
−30℃である。
実施例1 微生物発酵法によってジヒドロキシアセトンを製造
し、菌体除去した発酵液を陽イオン交換樹脂(IR−120
B)、陰イオン交換樹脂(IRA−68)、活性炭処理して粗
ジヒドロキシアセトン水溶液を得た。
し、菌体除去した発酵液を陽イオン交換樹脂(IR−120
B)、陰イオン交換樹脂(IRA−68)、活性炭処理して粗
ジヒドロキシアセトン水溶液を得た。
この粗ジヒドロキシアセトン水溶液を、50℃の水浴中
で撹拌しながら水分20wt%まで約4時間かけて減圧濃縮
し、引き続き水分10wt%まで50時間かけて濃縮した。
で撹拌しながら水分20wt%まで約4時間かけて減圧濃縮
し、引き続き水分10wt%まで50時間かけて濃縮した。
こうして得られたジヒドロキシアセトン濃縮液200gに
対しただちにイソプロパノールを160g加えて20℃にて32
時間撹拌しながら晶析した。晶析液を30cm2の濾過面積
を有する濾過装置で吸引濾過したところ、約10分間で濾
過した。
対しただちにイソプロパノールを160g加えて20℃にて32
時間撹拌しながら晶析した。晶析液を30cm2の濾過面積
を有する濾過装置で吸引濾過したところ、約10分間で濾
過した。
比較例1 実施例1と同じ方法で粗ジヒドロキシアセトン水溶液
を得た。
を得た。
この粗ジヒドロキシアセトン水溶液を、50℃の水浴中
で撹拌しながら水分20wt%まで約4時間かけて減圧濃縮
し、引き続き水分10wt%まで70時間かけて濃縮した。
で撹拌しながら水分20wt%まで約4時間かけて減圧濃縮
し、引き続き水分10wt%まで70時間かけて濃縮した。
こうして得られたジヒドロキシアセトン濃縮液200gに
対しただちにイソプロパノールを160g加えて20℃にて32
時間撹拌しながら晶析した。晶析液を30cm2の濾過面積
を有する濾過装置で吸引濾過したところ、約50分間で濾
過した。
対しただちにイソプロパノールを160g加えて20℃にて32
時間撹拌しながら晶析した。晶析液を30cm2の濾過面積
を有する濾過装置で吸引濾過したところ、約50分間で濾
過した。
実施例1および比較例1と同様の方法により、水分20
wt%から10wt%への濃縮時間を変化させた結果を次に示
す。
wt%から10wt%への濃縮時間を変化させた結果を次に示
す。
(発明の効果) 本発明の方法により、濃縮時間をコントロールするだ
けで濾過性の優れた晶析液が得られ、効率的にジヒドロ
キシアセトンを製造することが可能になった。
けで濾過性の優れた晶析液が得られ、効率的にジヒドロ
キシアセトンを製造することが可能になった。
Claims (1)
- 【請求項1】ジヒドロキシアセトン水溶液を濃縮し、濃
縮液に溶媒を加えて晶析を行う際に、濃縮液中の水分が
20wt%以下となってから、濃縮を終了し溶媒を添加して
晶析を開始するまでの時間が50時間を越えないようにす
る事を特徴とするジヒドロキシアセトンの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2573988A JPH082829B2 (ja) | 1988-02-08 | 1988-02-08 | ジヒドロキシアセトンの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2573988A JPH082829B2 (ja) | 1988-02-08 | 1988-02-08 | ジヒドロキシアセトンの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01203348A JPH01203348A (ja) | 1989-08-16 |
JPH082829B2 true JPH082829B2 (ja) | 1996-01-17 |
Family
ID=12174190
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2573988A Expired - Fee Related JPH082829B2 (ja) | 1988-02-08 | 1988-02-08 | ジヒドロキシアセトンの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH082829B2 (ja) |
-
1988
- 1988-02-08 JP JP2573988A patent/JPH082829B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01203348A (ja) | 1989-08-16 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |