JPH08282951A - エレベータの故障発報装置 - Google Patents

エレベータの故障発報装置

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JPH08282951A
JPH08282951A JP9285395A JP9285395A JPH08282951A JP H08282951 A JPH08282951 A JP H08282951A JP 9285395 A JP9285395 A JP 9285395A JP 9285395 A JP9285395 A JP 9285395A JP H08282951 A JPH08282951 A JP H08282951A
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Katsu Sugita
克 杉田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 故障による戸開閉不良状態を確実に識別検出
して発報でき、故障でない場合に作業者の無駄な出動を
防止するエレベータの故障発報装置を得る。 【構成】 かご呼びまたは乗場呼びの入力信号に基づき
走行指令を送出する走行指令送出手段10A、走行指令
に基づきカウント動作を開始する故障検出タイマー10
B、走行信号及び戸開信号が順に入力された時にタイマ
ーキャンセル信号を送出するタイマーキャンセル信号送
出手段10C、故障検出タイマーのタイム満了以内にタ
イマーキャンセル信号が送出されない時に故障検出タイ
マーからのカウントアウト出力に基づき発報を行う発報
装置10D、かご扉の全開検出接点を介してドアモータ
の電機子に流れる電流を検出する電流検出装置9、故障
検出タイマーのカウント動作開始後に電流検出装置によ
る検出出力が送出されない場合に故障検出タイマーのタ
イム切り替えを行うタイマー切替器10Eを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エレベータにおける
戸開閉不良故障を検出して外部に発報するエレベータの
故障発報装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10はエレベータ制御盤内に備えられ
る従来の故障発報装置を示すシステム構成図である。図
10において、故障発報装置10は、かご呼び12また
は乗場呼び13の入力信号に基づいて走行指令を送出す
る走行指令送出手段10Aと、その走行指令に基づいて
カウント動作を開始する故障検出タイマー10Bと、エ
レベータの走行信号14及び戸開信号15が順に入力さ
れた時にタイマーキャンセル信号を送出するタイマーキ
ャンセル信号送出手段10Cと、エレベータに異常があ
って故障検出タイマー10Aのタイマー満了以内に上記
タイマーキャンセル信号が送出されない場合に故障検出
タイマー10Bのカウントアウト出力に基づいて管理会
社等に外部発報20を行う発報装置10Dとを備えてい
る。
【0003】すなわち、図10に示す従来の故障発報装
置10は、エレベータのかご呼び12または乗場呼び1
3の信号が入力されると、走行指令送出手段10Aから
走行指令が出力され、その走行指令に基づいて故障検出
タイマー10Bがカウント動作を開始する。エレベータ
が正常であると、故障検出タイマー10Bのタイム満了
以内にエレベータの走行信号14及び戸開信号15があ
り、この信号が順に入力されることにより、タイマーキ
ャンセル信号送出手段10Cからタイマーキャンセル信
号17が出て、故障検出タイマー10Bのカウント動作
をキャンセルする。他方、エレベータに異常があり、故
障検出タイマー10Bのタイマー満了以内にエレベータ
の走行信号14及び戸開信号15がない場合は、故障検
出タイマー10Bのカウントアウト信号に基づいて発報
装置10Dが動作し、管理会社等に外部発報20を行
う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マンシ
ョン等の引越し時等には、図示しないかご操作盤の戸開
釦に異物を押し付けたり、かご扉と乗場扉との間に異物
が挟まれるのを検出して戸開動作させる図示しない扉安
全装置に異物を押し付けたりして、戸開状態を継続させ
ることにより、荷物を搬入または搬出する間、長時間、
かごを引越階に停止させておくことが多く、このような
状態でも、故障検出タイマー10Bはカウントを続け、
タイマーが満了すると、発報装置10Dが動作し、管理
会社等に外部発報20を行うことになり、この発報を受
け作業者が現場に出動することになる。この場合、作業
者が出動しても引越荷物の運搬は完了し正常運転を行っ
ていることが多く、無駄な出動になる。
【0005】すなわち、従来の故障検出による外部発報
は、かご内の呼びまたは乗場での呼びができ、つまり、
エレベータが走行すべき状態において、走行しなかった
り、戸開きせずに一定時間を経過すると、自動的に故障
と判断して管理会社等外部に故障発報を行っているの
で、マンションの引越等に、エレベータの戸開釦や扉安
全装置に異物を押し付けて長時間戸を開いたままにして
いると、この状態でも一定時間経過すると、故障と判断
し故障発報を行うことになり、その場合、作業者が到着
するときには、引越し荷物が運び終っており、無駄な出
動になる。
【0006】このような無駄な出動を防止する意味で、
故障検出タイマー10Bの設定時間は引越荷物の運搬時
間を考慮して長く設定することも可能であるが、これで
は実故障がある場合の外部発報20が遅れる弊害が発生
し、改善が必要である。
【0007】この発明は上述した従来例に係る問題点を
解消するためになされたもので、故障による戸開閉不良
状態を確実に識別検出して発報することができ、故障で
ないにも拘わらず作業者の無駄な出動がなされるのを防
止することができるエレベータの故障発報装置を得るこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係るエレベー
タの故障発報装置は、かご呼びまたは乗場呼びの入力信
号に基づいて走行指令を送出する走行指令送出手段と、
その走行指令に基づいてカウント動作を開始する故障検
出タイマーと、エレベータの走行信号及び戸開信号が順
に入力された時にタイマーキャンセル信号を送出するタ
イマーキャンセル信号送出手段と、上記故障検出タイマ
ーのタイム満了以内に上記タイマーキャンセル信号が送
出されない場合に故障検出タイマーからのカウントアウ
ト出力に基づいて発報を行う発報装置とを備えたエレベ
ータの故障発報装置において、かご扉の全開時に接点開
放する全開検出接点を介して該かご扉を駆動するドアモ
ータの電機子に流れる電流を検出して検出出力を送出す
る電流検出手段と、上記故障検出タイマーのカウント動
作開始後に上記電流検出手段による検出出力が送出され
ない場合に上記故障検出タイマーのタイム切り替え設定
を行うタイマー切替器とを備えたことを特徴とするもの
である。
【0009】また、上記タイマーキャンセル信号送出手
段は、上記故障検出タイマーのタイム満了以内に上記電
流検出手段から検出出力が送出されたときに上記故障検
出タイマーのカウント動作のキャンセル信号を送出する
ことを特徴とするものである。
【0010】さらに、上記電流検出手段は、上記電機子
への電流が上記かご扉の全閉時に接点開放する全閉検出
接点と上記全開検出接点を介して流れる場合に、上記全
閉検出接点両端間に抵抗を並列接続して、該抵抗を介し
て上記電機子に流れる電流を検出して検出出力を送出す
ることを特徴とするものである。
【0011】
【作用】この発明に係るエレベータの故障発報装置にお
いては、かご扉の全開時に接点開放する全開検出接点を
介して該かご扉を駆動するドアモータの電機子に流れる
電流を検出して検出出力を送出する電流検出手段と、上
記故障検出タイマーのカウント動作開始後に上記電流検
出手段による検出出力が送出されない場合に上記故障検
出タイマーのタイム切り替え設定を行うタイマー切替器
とを備えたことにより、戸開閉用のドアーモータの電流
よりエレベータの故障状態を判断し、故障発報するため
の故障検出タイマーのタイム時間を変化させて、実故障
によるタイムを適切に設定することができ、故障による
戸開閉不良状態を確実に識別検出して発報することがで
き、実故障でないにも拘わらず作業者の無駄な出動がな
されるのを防止することができる。
【0012】また、上記タイマーキャンセル信号送出手
段は、上記故障検出タイマーのタイム満了以内に上記電
流検出手段から検出出力が送出されたときに上記故障検
出タイマーのカウント動作のキャンセル信号を送出する
ことにより、故障検出タイマーのタイム満了以内にかご
操作盤の戸開釦や扉安全装置に異物を押し付けたりして
戸開状態を継続維持させる行為が解除された場合に、発
報装置から誤発報されるのを防止する。
【0013】さらに、上記電流検出手段は、上記電機子
への電流が上記かご扉の全閉時に接点開放する全閉検出
接点と上記全開検出接点を介して流れる場合に、上記全
閉検出接点両端間に抵抗を並列接続して、該抵抗を介し
て上記電機子に流れる電流を検出して検出出力を送出す
ることにより、ドアモータの電機子にかご扉の全閉検出
接点が直列接続されている場合に、該全閉検出接点が開
放することにより、発報装置から誤発報されるのを防止
する。
【0014】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1を図に基づいて説
明する。図1はエレベータ制御盤内に備えられる実施例
1に係る故障発報装置10のシステム構成図である。図
1において、図10に示す従来の故障発報装置と同一部
分は同一符号を付し、実施例1おける故障発報装置10
は、従来例と同様に、かご呼び12または乗場呼び13
の入力信号に基づいて走行指令を送出する走行指令送出
手段10Aと、その走行指令に基づいてカウント動作を
開始する故障検出タイマー10Bと、エレベータの走行
信号14及び戸開信号15が順に入力された時にタイマ
ーキャンセル信号を送出するタイマーキャンセル信号送
出手段10Cと、エレベータに異常があって故障検出タ
イマー10Aのタイマー満了以内に上記タイマーキャン
セル信号が送出されない場合に故障検出タイマー10B
のカウントアウト出力に基づいて管理会社等に外部発報
20を行う発報装置10Dとを備えていると共に、新た
な構成として、故障検出タイマー10Bのカウント動作
開始後に後述する電流検出装置9による検出出力が送出
されない場合に上記故障検出タイマー10Bのタイム切
り替え設定を行うタイマー切替器10Eを備えている。
【0015】すなわち、図1に示す実施例1に係る故障
発報装置10においては、かご扉が全開している時には
ドアーモータ電機子に電流が流れなく、例えば引越し時
等に、かご操作盤の戸開釦に異物を押し付けたり、扉安
全装置に異物を押し付けて戸開状態を維持している時
は、長時間、電流検出装置9は出力を出さない状態にな
るので、これを利用して、そのような場合には、タイマ
ー切替器10Eにより故障検出タイマー10Bのタイム
を延長すべく切り替え設定を行うものである。
【0016】ここで、上記かご扉は、図2に示すかご戸
閉装置の概略構成図に示すように、ドアモータにより制
御されるようになされ、また、該ドアモータの制御回路
としては、図3に示す回路を有する。すなわち、図2に
おいて、1はかご室、2はかご扉、3はドアモータ、4
は後述するかご扉2の全開検出接点を有する戸開機械、
5は駆動ワイヤーを示し、かご扉2はドアーモータ3よ
り駆動ワイヤー5を介して開閉し、ドアーモータ3は戸
閉機械4にて制御される。また、図3において、6と7
は上記ドアモータ3の電機子8に直列に接続されたかご
扉2の全開検出接点と抵抗を示し、該抵抗7の両端間に
電流検出装置9が設けられていて、該電流検出装置9に
よりドアモータ3の電機子8に流れる電流を検出するよ
うになされている。
【0017】通常、ドアーモータ3の電機子8には、か
ご扉2が全開し全開検出接点6が回路を遮断している以
外の時は電流が流れることにより、かご扉2に戸開閉力
・走行中の押付力を供給している。この間は、電流検出
装置9は抵抗7の電圧降下を検出して出力を出してい
る。しかし、かご扉2が全開し全開検出接点6が回路を
遮断している時には、ドアーモータ3の電機子8に電流
が流れないので、電流検出装置9は抵抗7の電圧効果を
検出できず出力を出さない。
【0018】例えば図4と図5はかご扉2が長時間全開
する状態を説明するためのかご操作盤の構成図とかご扉
の扉安全装置部分を示す説明図である。図4において、
21はかご操作盤、22はかご呼釦、23は戸閉釦、2
4は異物、25はかご操作盤スイッチボックスを示し、
また、図5において、26は乗場三方枠、27は乗場
扉、28は乗場敷居、29はかご扉2と乗場扉27との
間に異物が挟まれるのを検出して戸開動作させるかご扉
安全装置、30はかご敷居を示し、図4に示すかご操作
盤21の如く、戸開釦23に異物24を押し付けて長時
間継続して戸開釦23を押圧して戸開状態にしたり、図
5に示すかご扉2のの如く、かご扉安全装置29に異物
24を押し付けて長時間継続して戸開状態にしている時
は、その間、電流検出装置9は出力を出さない状態にな
り、このような場合は、図1に示す発報装置10Dから
外部発報20がなされるのを阻止すべく、電流検出装置
9の出力に基づきタイマー切替器10Eにより故障検出
タイマー10Bのタイムを延長すべく切り替え設定を行
うようになされている。
【0019】次に、上記構成を備える実施例1に係る動
作を図6に示すフローチャートを参照して説明する。か
ご呼び12または乗場呼び13の信号が入力されると
(ステップSA1)、走行指令送出手段10Aから走行
指令が出力され、この走行指令に基づいて、かご扉2が
閉まる時間を考慮して数秒後に故障検出タイマー10B
がタイムカウント動作を開始する(ステップSA2)。
【0020】上記走行指令に基づいてかご扉2が閉まる
と、戸閉機械4の中の全開検出接点6が閉になり、ドア
モータ3の電機子8に電流が流れ、これに基づき電流検
出装置9は出力を送出する(ステップSA2→ステップ
SA4)。これにより、故障検出タイマー10Bは通常
のタイム設定でタイムカウントを行う(ステップSA
5)。
【0021】他方、上記走行指令に基づいてかご扉2が
閉まる間に、かご操作盤21の戸開釦23に異物24を
押し付けたり、扉安全装置29に異物24を押し付けた
りして戸開状態を継続して維持させた時はかご扉2が閉
まらず、従って、図3に示す全開検出接点6は開とな
り、ドアモータ3の電機子8には電流が流れなく、電流
検出装置9は出力を送出しないので(ステップSA
4)、タイマー切替器10Eが動作して(ステップSA
6)、故障検出タイマー10Bを延長のタイムに設定し
てタイムカウントを行う(ステップSA7)。なお、一
旦延長タイマーが設定されると通常のタイムには戻らな
い。
【0022】このようにして、故障検出タイマー10B
のタイムが設定され、上記走行指令に基づいて走行後に
戸開動作が行われるが、上記故障検出タイマー10Bの
タイム満了前に(ステップSA8)、走行信号14の入
力後、戸開信号15の入力に基づき戸開動作が行われる
と(ステップSA9)、タイマーキャンセル信号送出手
段10Cからタイマーキャンセル信号が送出され、故障
検出タイマー10Bのタイムカウント動作をキャンセル
して初期状態に戻る(ステップSA10)。
【0023】他方、走行信号14の入力がなかったり、
走行後に戸開信号15の入力もなく故障検出タイマー1
0Bのタイムが満了すると(ステップSA9→SA3→
SA8、またはステップSA9→SA3〜SA5→SA
8、またはステップSA9→SA3→SA4→SA6〜
SA8)、故障検出タイマー10Bのタイムアウト信号
に基づいて発報装置10Dが起動し外部発報20を行う
(ステップSA11、SA12)。
【0024】これにより、かご操作盤21の戸開釦23
に異物24を押し付けたり、扉安全装置29に異物24
を押し付けたりして戸開状態を継続して維持させた時の
故障検出タイマー10Bのタイムが通常時とは別に設定
でき、実故障によるタイムが適切に設定可能となり、故
障による戸開閉不良状態を識別検出して発報することが
でき、故障でないにも拘わらず作業者の無駄な出動がな
されるのを防止することができる。
【0025】実施例2.上述した実施例1では、かご操
作盤21の戸開釦23等に異物24を押し付けて継続戸
開状態で、かご呼び12または乗場呼び13の信号が入
力されると、故障検出タイマー10Bがタイムカウント
動作を開始するが、故障検出タイマー10Bのタイム満
了時間近くで異物24の押し付けを除去すると、走行を
開始したのにも拘わらず、故障検出タイマー10Bが出
力を出し、発報装置10Dが動作し外部発報20を行う
ことになるが、この実施例2では、このような不具合を
解消するもので、図1に示す実施例1のタイマーキャン
セル信号送出手段10Cに、故障検出タイマー10Bの
タイム満了以内に電流検出装置9から出力が送出された
ときに上記故障検出タイマー10Bのカウント動作をキ
ャンセルするキャンセル信号を送出する機能を加えるよ
うにする。
【0026】すなわち、図7に示す動作フローチャート
の如く、図6に示す実施例1と同様なフローチャートの
ステップSA2の後に、故障検出タイマー10Bのカウ
ント動作開始後に、電流検出装置9から検出出力が送出
されると、タイマーキャンセル信号送出手段10Cは、
例えばかご操作盤21の戸開釦23等から異物24が取
り除けられて継続戸開状態にすることが除去されたと判
断し、キャンセル信号を出し故障検出タイマー10Bを
キャンセルして、初期状態に戻すステップSB1とステ
ップSB2を加えることにより、異物24の除去時に誤
って外部発報20が行われるのを防止する。
【0027】実施例3.次に、この実施例3において
は、電機子8への電流がかご扉2の全閉時に接点開放す
る全閉検出接点と前述した全開検出接点6を介して流れ
る場合に、図1に示す電流検出装置9として、上記全閉
検出接点両端間に抵抗を並列接続して、該抵抗を介して
上記電機子8に流れる電流を検出して検出出力を送出す
ることにより、上記全閉検出接点が開放することによ
り、発報装置10Dから誤発報されるのを防止するもの
である。
【0028】すなわち、エレベータによっては、かご扉
2の重量が重く自重によって走行中も戸閉力を保持する
場合、図8に示す如く、電機子8への電流供給を行う制
御回路に、電機子8に対しかご全開検出接点6と共にか
ご扉2の全閉時に接点開放する全閉検出接点31を直列
接続して、ドアモータの電機子8への電流を絶つ場合が
ある。
【0029】この場合、上述した実施例1及び2の構成
では誤動作する。この実施例3では、図8に示す如く、
全閉検出接点31に並列に回路が誤動作しさい程度の検
出用高抵抗32を接続して、その電圧降下を電流検出装
置9に取り入れ、全閉検出接点31が開いていても電流
検出装置9が検出出力を送出するようにすることによ
り、全閉検出接点31が開放することによって発報装置
10Dから誤発報されるのを防止する。
【0030】実施例4.上述した実施例1ないし3は回
路抵抗7の電圧降下を利用したが、適当な回路抵抗がな
い場合があるので、この実施例4では、図9に示す如
く、電流変成器CT33を利用して電流検出するもので
ある。
【0031】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、かご
扉の全開時に接点開放する全開検出接点を介して該かご
扉を駆動するドアモータの電機子に流れる電流を検出し
て検出出力を送出する電流検出手段と、上記故障検出タ
イマーのカウント動作開始後に上記電流検出手段による
検出出力が送出されない場合に上記故障検出タイマーの
タイム切り替え設定を行うタイマー切替器とを備えたこ
とにより、戸開閉用のドアーモータの電流よりエレベー
タの故障状態を判断し、故障発報するための故障検出タ
イマーのタイム時間を変化させて、実故障によるタイム
を適切に設定することができ、故障による戸開閉不良状
態を確実に識別検出して発報することができ、実故障で
ないにも拘わらず作業者の無駄な出動がなされるのを防
止することができるという効果がある。
【0032】また、上記タイマーキャンセル信号送出手
段は、上記故障検出タイマーのタイム満了以内に上記電
流検出手段から検出出力が送出されたときに上記故障検
出タイマーのカウント動作のキャンセル信号を送出する
ことにより、故障検出タイマーのタイム満了以内にかご
操作盤の戸開釦や扉安全装置に異物を押し付けたりして
戸開状態を継続維持させる行為が解除された場合に、発
報装置から誤発報されるのを防止することができるとい
う効果がある。
【0033】さらに、上記電流検出手段は、上記電機子
への電流が上記かご扉の全閉時に接点開放する全閉検出
接点と上記全開検出接点を介して流れる場合に、上記全
閉検出接点両端間に抵抗を並列接続して、該抵抗を介し
て上記電機子に流れる電流を検出して検出出力を送出す
ることにより、ドアモータの電機子にかご扉の全閉検出
接点が直列接続されている場合に、該全閉検出接点が開
放することにより、発報装置から誤発報されるのを防止
することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係るエレベータの故障発報装置を
示すシステム構成図である。
【図2】 かご戸閉装置の概略構成図である。
【図3】 この発明の実施例1に係る電流検出装置を備
えたドアモータの制御回路図である。
【図4】 この発明を説明するためのかご操作盤の構成
図である。
【図5】 この発明を説明するための戸閉構成図であ
る。
【図6】 この発明の実施例1に係る動作フローチャー
トである。
【図7】 この発明の実施例2に係る動作フローチャー
トである。
【図8】 この発明の実施例3に係る電流検出装置を備
えたドアモータの制御回路図である。
【図9】 この発明の実施例4に係る電流検出装置を備
えたドアモータの制御回路図である。
【図10】 従来例に係るエレベータの故障発報装置を
示すシステム構成図である。
【符号の説明】
2 かご扉、3 ドアーモータ、4 戸閉機械、6 全
開検出接点、8 ドアーモータの電機子、9 電流検出
装置、10 故障発報装置、10A 走行指令送出手
段、10B 故障検出タイマー、10C タイマーキャ
ンセル信号送出手段、10D 発報装置、10E タイ
マー切替器、12 かご呼び、13 乗場呼び、14
走行信号、15 戸開信号、20 外部発報、21 か
ご操作盤、22 かご呼釦、24 異物、29 扉安全
装置、31 全閉検出接点、32 検出用高抵抗。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 かご呼びまたは乗場呼びの入力信号に基
    づいて走行指令を送出する走行指令送出手段と、その走
    行指令に基づいてカウント動作を開始する故障検出タイ
    マーと、エレベータの走行信号及び戸開信号が順に入力
    された時にタイマーキャンセル信号を送出するタイマー
    キャンセル信号送出手段と、上記故障検出タイマーのタ
    イム満了以内に上記タイマーキャンセル信号が送出され
    ない場合に故障検出タイマーからのカウントアウト出力
    に基づいて発報を行う発報装置とを備えたエレベータの
    故障発報装置において、かご扉の全開時に接点開放する
    全開検出接点を介して該かご扉を駆動するドアモータの
    電機子に流れる電流を検出して検出出力を送出する電流
    検出手段と、上記故障検出タイマーのカウント動作開始
    後に上記電流検出手段による検出出力が送出されない場
    合に上記故障検出タイマーのタイム切り替え設定を行う
    タイマー切替器とを備えたことを特徴とするエレベータ
    の故障発報装置。
  2. 【請求項2】 上記タイマーキャンセル信号送出手段
    は、上記故障検出タイマーのタイム満了以内に上記電流
    検出手段から検出出力が送出されたときに上記故障検出
    タイマーのカウント動作のキャンセル信号を送出するこ
    とを特徴とする請求項1記載のエレベータの故障発報装
    置。
  3. 【請求項3】 上記電流検出手段は、上記電機子への電
    流が上記かご扉の全閉時に接点開放する全閉検出接点と
    上記全開検出接点を介して流れる場合に、上記全閉検出
    接点両端間に抵抗を並列接続して、該抵抗を介して上記
    電機子に流れる電流を検出して検出出力を送出すること
    を特徴とする請求項1または2記載のエレベータの故障
    発報装置。
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