JPH08282932A - エレベータ用カウンタ固定装置 - Google Patents

エレベータ用カウンタ固定装置

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JPH08282932A
JPH08282932A JP8967495A JP8967495A JPH08282932A JP H08282932 A JPH08282932 A JP H08282932A JP 8967495 A JP8967495 A JP 8967495A JP 8967495 A JP8967495 A JP 8967495A JP H08282932 A JPH08282932 A JP H08282932A
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counter
holding
fixing device
distance
elevator
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JP8967495A
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Inventor
Masami Kuroyanagi
正己 黒柳
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Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
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Publication date
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  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 保守機能維持工事の作業効率が向上できるカ
ウンタ固定装置を提供する。さらに、保守機能維持工事
の安全性が向上できるカウンタ固定装置を提供する。 【構成】 エレベータシステムのカウンタ2が保持され
るカウンタ固定装置20において、カウンタ保持本体2
1に設置された距離検出センサ22でカウンタ保持本体
21とカウンタ2との間の距離が検出され、この距離情
報は距離表示装置23に送られる。エレベータ籠14に
おいて、距離表示装置23で得られる距離情報に基づき
作業者はカウンタ2の保持位置が把握できる。作業者は
距離表示装置23を見ながらカウンタ2の下降を制御で
き、単独の作業者でメインロープの取替え作業、切詰め
作業等の準備作業が行える。ピット室内に作業者が待機
していなくても保守機能維持工事が行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエレベータ用カウンタ固
定装置に関する。特に本発明は、エレベータ籠とカウン
タとの間を連結するメインロープの取替え作業、切詰め
作業等の作業においてカウンタを一時的に保持するカウ
ンタ固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エレベータシステムにおいて、エレベー
タ昇降路内を上昇下降するエレベータ籠にはメインロー
プを介してカウンタ(釣合重り)が連結され、エレベー
タ籠の上昇下降に必要とされる駆動力が軽減される。前
記メインロープは安全性を維持するために定期的な保守
機能維持工事において取り替えられ、また伸びを調整す
るために切り詰められる。
【0003】前記保守機能維持工事においては、メイン
ロープの取替え作業、切詰め作業のいずれを行う場合に
もカウンタが治具で保持され、メインロープに荷重が加
わらずメインロープは弛ませた状態に維持される。図7
は従来の保守点検作業の状態を説明するエレベータ昇降
路(ピット室部分)の構成図である。図7に示すよう
に、エレベータ昇降路内に垂直に設置された2本のカウ
ンタレール1にガイドされ、カウンタ2は上昇又は下降
できる。カウンタ2においてはカウンタ上枠2a、カウ
ンタ下枠2b及び2本のカウンタ横枠2cで形作られる
枠内に重り2wが積載され、カウンタ2とエレベータ籠
(図示しない)との間の釣合いが調整される。カウンタ
2のカウンタ上枠2aにはメインロープ3の一端が取付
けられ、このメインロープ3の他端にはエレベータ籠が
連結される。エレベータ昇降路内の最下部に位置するピ
ット室の床面4にはカウンタレール1が取付けられるベ
ース板5が固定される。このベース板5(又は床面4)
にはカウンタ2が下降し衝突した際の衝撃を吸収できる
緩衝器受け6が設置され、一方前記カウンタ2のカウン
タ下枠2bには緩衝器7が設置される。
【0004】次に、保守点検機能維持工事について説明
する。まず、作業者がピット室内に入り、図7に示すよ
うに作業者はベース板5とカウンタ2との間においてカ
ウンタ固定用治具8aを垂直に立てる。カウンタ固定用
治具8aには木製の角材が使用される。カウンタ固定用
治具8aはベース板5に設置された緩衝器受け6、カウ
ンタ2のカウンタ下枠2bに設置された緩衝器7のいず
れにも接触しない位置に立てられる。この後、ピット室
に入り込んだ作業者と別の作業者がエレベータ籠に乗り
込み、別の作業者は運転者としてエレベータ籠を低速度
で上昇させる。このエレベータ籠の上昇に従い、エレベ
ータ籠にメインロープ3を介して連結されたカウンタ2
が低速度で下降し、カウンタ2はカウンタ固定用治具8
aの上部に接触する。この接触によりカウンタ2はカウ
ンタ固定用治具8aで保持され、メインロープ3に弛み
が形成できるので、メインロープ3の取替え作業又は切
詰め作業が行える。
【0005】なお、同図7に示すように、カウンタ固定
用治具8aに代えて金属製の支柱で形成されたカウンタ
固定用治具8bが使用できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
カウンタ固定用治具8a(又は8b)においては以下の
点の配慮がなされていない。第1に、カウンタ2がカウ
ンタ固定用治具8aの上部に接触し保持されるまでの
間、ピット室内の作業者はカウンタ固定用治具8aを垂
直に立てた状態で待機しなくてはならない。このため、
作業者がピット室で待機している分、保守機能維持工事
の作業効率が低下する。第2に、エレベータ籠に運転者
として乗り込んだ別の作業者はカウンタ2とカウンタ固
定用治具8aとの間の距離がつかみ難いので、別の作業
者とピット室で待機している作業者との間で相互に連絡
を取り合いながらエレベータ籠が運転される。このた
め、作業者同士で連絡を取り合う分、保守機能維持工事
の作業効率が低下する。第3に、ピット室で待機してい
る作業者はカウンタ固定用治具8aを支えた状態で上方
を見上げながらカウンタ2の下降の位置を常時把握しな
くてはならない。このため、作業態勢が悪く、保守機能
維持工事の作業効率が低下する。さらに、ピット室内に
作業者が待機し保守機能維持工事を行っている際にはエ
レベータ籠、カウンタ2がいずれも稼働状態にあるの
で、安全性が損なわれる。第4に、カウンタ固定用治具
8aにはベース板5に設置された緩衝器受け6の高さに
カウンタ下枠2bに設置された緩衝器7の長さを加えた
長さよりも長いサイズのものが使用される。このため、
保管場所からピット室までカウンタ固定用治具8aを運
搬する際、ピット室にカウンタ固定用治具8aを搬入す
る際、ピット室からカウンタ固定用治具8aを搬出する
際の取り扱いにいずれも労力が必要とされる。第5に、
特にカウンタ固定用治具8aは木製で形成されるので、
耐久性が欠ける。
【0007】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、本発明の目的は下記の通りである。本発
明は、第1に、保守機能維持工事作業の作業効率が向上
できるカウンタ固定装置の提供を目的とする。本発明
は、第2に、保守機能維持工事作業の安全性が向上でき
るカウンタ固定装置の提供を目的とする。本発明は、第
3に、耐久性に優れたカウンタ固定装置の提供を目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を解決
するために、請求項1に係る発明は、エレベータ籠にメ
インロープを介して連結され、かつ錘りを積載するカウ
ンタが保持されるカウンタ固定装置において、前記エレ
ベータ籠が上昇下降する昇降路内のピット室床面に着脱
自在に設置でき、前記エレベータ籠の上昇下降に応じて
下降上昇するカウンタ下面の被保持部に保持部を当接し
前記カウンタを保持するカウンタ保持本体と、前記カウ
ンタ保持本体に装着され、前記カウンタ保持本体の保持
部とカウンタの被保持部との間の距離を検出する距離検
出センサと、前記距離検出センサに接続され、少なくと
も前記エレベータ籠内、エレベータ籠外、昇降路内の機
械室のいずれかに設置でき、前記距離検出センサで得ら
れる距離情報を表示する距離表示装置と、を備えたこと
を特徴とする。請求項1に係る発明においては、前記距
離検出センサでカウンタ保持本体とカウンタとの間の距
離が検出され、この距離情報は距離表示装置に送られ
る。エレベータ籠内、エレベータ籠外、機械室のいずれ
かにおいて、距離表示装置で得られる距離情報に基づき
作業者はカウンタの保持位置が把握できる。従って、作
業者は距離表示装置を見ながらエレベータ籠を上昇でき
又は下降でき、単独の作業者でメインロープの取替え作
業、切詰め作業等の準備作業が行えるので、保守機能維
持工事の作業性が向上できる。さらに、ピット室内に作
業者が待機していなくても単独の作業者で保守機能維持
工事の準備作業が行えるので、保守機能維持工事の安全
性が向上できる。
【0009】請求項2に係る発明は、前記請求項1に記
載されるカウンタ固定装置において、前記カウンタ保持
本体でカウンタを保持する際に、前記カウンタ保持本体
の保持部とカウンタの被保持部との間の位置ずれを検出
する位置ずれ検出センサと、前記位置ずれ検出センサで
得られる位置情報に基づき、位置ずれが検出されたとき
にカウンタの少なくとも下降を自動的に停止するカウン
タ停止制御手段と、を備えたことを特徴とする。請求項
2に係る発明においては、前記カウンタ保持本体の保持
部とカウンタの被保持部との間の位置ずれが位置ずれ検
出センサで検出されると、カウンタ停止制御手段でカウ
ンタの下降(エレベータ籠)が自動的に停止できる。従
って、カウンタ保持本体でカウンタが保持できない可能
性がある場合にはカウンタの下降が自動的に停止できる
ので、保守機能維持工事が安全に行える。
【0010】請求項3に係る発明は、前記請求項1に記
載されるカウンタ固定装置において、前記カウンタ保持
本体には前記カウンタ保持本体の転倒を防止する転倒防
止脚が取付けられることを特徴とする。請求項3に係る
発明においては、前記転倒防止脚でカウンタ保持本体の
転倒が防止できるので、カウンタ保持本体でカウンタが
確実に保持でき、保守機能維持工事が安全に行える。
【0011】請求項4に係る発明は、前記請求項1に記
載されるカウンタ固定装置において、前記カウンタ保持
本体の保持部には、前記カウンタを両側からクランプで
きるクランプ部が構成されることを特徴とする。請求項
4に係る発明においては、カウンタ保持本体の保持部に
クランプ部が構成され、クランプ部でカウンタの両側が
保持されるので、カウンタ保持本体の保持部にカウンタ
が確実に保持できる。従って、保守機能維持工事が安全
に行える。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。なお、以下に説明する実施例において前述の図7に
示す要素に付した符号と同一符号が付された要素は同一
機能を有し、説明が重複するので、重複する部分の説明
は省略する。実施例1 図1は本発明の実施例1に係るカウンタ固定装置が設置
されたエレベータシステムの概略構成図である。図2は
保守点検作業の状態を説明する前記エレベータシステム
のエレベータ昇降路(ピット室部分)の構成図である。
図3は前記カウンタ固定装置の斜視図である。図1に示
すように、本実施例に係るエレベータシステムにおいて
エレベータ昇降路10の最上部には機械室11が配備さ
れ、最下部にはピット室12が配備される。機械室11
とピット室12との間には各階の乗降場13a−13c
が配備される。エレベータ昇降路10内においてはエレ
ベータ籠14が上昇下降し、このエレベータ籠14の上
昇下降に従いカウンタ2が下降上昇する。エレベータ籠
14、カウンタ2は各々メインロープ3を介在し連結さ
れ、このメインロープ3は機械室11に設置された巻上
げ機(駆動モータ)15を介在し折り返される。つま
り、エレベータ籠14、カウンタ2のいずれも巻上げ機
15により上昇下降が行われる。巻上げ機15において
は同様に機械室11に設置された制御装置(制御盤)1
6で駆動の制御が行われる。
【0013】このように構築されるエレベータシステム
においては、図1−図3に示すように、前記エレベータ
昇降路10のピット室12の床面4にカウンタ固定装置
20が設置される。このカウンタ固定装置20はカウン
タ保持本体21、距離検出センサ22及び距離表示装置
23を備える。
【0014】前記カウンタ固定装置20のカウンタ保持
本体21はベース支柱21a、ベース板21b、連結軸
21c、連結支柱21d、保持部(受板)21e及びガ
イド板21fを備える。前記カウンタ保持本体21のベ
ース支柱21aはカウンタ2を保持しメインロープ3を
弛ませるための基本的構成要素である。ベース支柱21
aにおいては、着脱自在に取付けが行え、軽量化で搬送
及び取り扱いが容易に行え、カウンタ2を安定に保持す
る強度が具備される。ベース支柱21aには例えばアル
ミニウム合金で形成された合金製中空パイプが使用され
る。ベース板21bはベース支柱21aの下部に取付け
られ、このベース板21bはガイド板21fにガイドさ
れ、ベース板21bがガイド板21fにはめ込まれる。
つまり、ベース板21b及びガイド板21fはベース支
柱21aの取付け位置を決定する。ガイド板21fはピ
ット室12の床面4に取付けられたベース板5に固定さ
れ、この固定には例えばボルトが締結具として使用され
る。
【0015】前記連結軸21cはベース支柱21aの上
部に取付けられる。連結軸21cは例えば溶接等の固定
手段でベース支柱21aの内側に取付けられる。この連
結軸21cはベース支柱21aに連結支柱21dを着脱
自在に連結でき、この連結の際の位置ずれが防止でき
る。連結軸21c、連結支柱21dはいずれも例えばベ
ース支柱21aと同様に軽量で強度に優れたアルミニウ
ム合金で形成される。連結支柱21dには前記ベース支
柱21aと同様に中空パイプが使用される。
【0016】前記連結支柱21dの上部には保持部21
eが取付けられる。保持部21eは上部(最上部)がカ
ウンタ2のカウンタ下枠2bに接触する受板(円盤)を
有しフランジ形状で構成される。保持部21eは前述と
同様に例えばアルミニウム合金で形成される。カウンタ
2との間のすべりを防止しカウンタ2を確実に保持する
ために、保持部21eにおいてカウンタ2が接触する表
面にはゴム材が貼り付けられる。
【0017】図3に示すように、前記カウンタ保持本体
21のベース支柱21aにはカウンタ保持本体21の転
倒を防止する転倒防止脚30が取付けられる。転倒防止
脚30は脚支持部30a、脚30b及び固定用ねじ30
cを備える。脚支持部30aはベース支柱21aにはめ
込まれ、上下方向にスライドができる。脚支持部30a
には脚30bの一端側が取付けられ、脚30bの他端側
はピット室12の床面4に当接できる。脚30bの他端
側は伸縮自在に構成される。本実施例において脚30b
の本数は3本である。すなわち、転倒防止脚30はいわ
ゆる3脚構造で構成され、カウンタ保持本体21のベー
ス板21bで形成される底面積が見掛け上拡大される。
固定用ねじ30cはベース支柱21aの所定位置におい
て脚支持部30aを固定する。
【0018】前記転倒防止脚30の脚支持部30aには
同図3に示すように水準器31が設置される。水準器3
1はカウンタ保持本体21を垂直に設置するために使用
される。
【0019】前記カウンタ保持本体21において連結軸
21cの中央部分には距離検出センサ22が内蔵され
る。距離検出センサ22においてはカウンタ保持本体2
1の保持部21e上面とカウンタ2の被保持部に相当す
るカウンタ下枠2b下面との間の距離が検出できる。距
離検出センサ22には例えば光発振器及び光受光器で形
成される距離検出センサが使用され、距離検出センサ2
2から検出光がカウンタ2の被保持部に向かって出力さ
れる。被保持部で反射された検出光に基づき距離が求め
られる。また、距離検出センサ22には超音波、レザー
光等を利用する距離検出センサが使用される。さらに、
距離検出センサ22に代えて視覚情報を検出するカメラ
(例えば、2次元CCDセンサ)が使用できる。前記距
離検出センサ22で検出された距離情報は信号線24を
通して距離表示装置23に送られる。距離表示装置23
は本実施例において図1に示すようにエレベータ籠14
の外部上側に設置される。距離表示装置23においては
前記距離検出センサ22で検出された距離情報が数値、
画像等の距離情報として表示される。
【0020】前記距離表示装置23が設置されたエレベ
ータ籠14の外部上側には図1に示すように籠上運転ス
イッチ25が設置される。この籠上運転スイッチ25は
信号線26を介して制御装置16に接続されており、籠
上運転スイッチ25でエレベータ籠14の上昇下降が行
える。つまり、距離表示装置23で表示される距離情報
に基づき、保守機能維持工事を行う作業者はエレベータ
籠14に乗り込んだ状態(エレベータ籠14の外部上側
に乗り込んだ状態)において籠上運転スイッチ25でエ
レベータ籠14の上昇下降の運転を行い、かつカウンタ
2の下降上昇が制御できる。なお、前記距離表示装置2
3及び籠上運転スイッチ25はエレベータ籠14内に又
は機械室11に設置でき、いずれかにおいてカウンタ2
の上昇下降制御が実現できる。
【0021】このように構成されるカウンタ固定装置2
0はメインロープ3の取替え作業又は切詰め作業を行う
保守機能維持工事において以下のように使用される。ま
ず、カウンタ固定装置20のカウンタ保持本体21は、
ベース支柱21a、連結支柱21dの各々が分割された
状態において、作業者によりピット室12内に搬送され
る。図3に示すように、搬送されたカウンタ保持本体2
1のベース支柱21aは、床面4に設置されたベース板
5に予め取付けられたガイド板21fにはめ込まれる。
ベース支柱21aにおいては、転倒防止脚30の複数本
の脚30bが各々広げられ安定性が確保されるととも
に、水準器31で垂直度が高められる。前記ベース支柱
21aの取付け後にはベース支柱21aの上部に連結支
柱21dが取付けられ、カウンタ保持本体21の組み立
てが完了する。連結支柱21dは連結軸21cによって
簡単にベース支柱21aに取付けられる。そして、前記
距離表示装置23に接続された信号線24が距離検出セ
ンサ22に接続される。
【0022】次に、作業者はピット室12からエレベー
タ籠14の外側上部に乗り込む。エレベータ籠14の上
部において、作業者は籠上運転スイッチ25を操作し、
エレベータ籠14が低速度で上昇を行う。このエレベー
タ籠14の上昇に伴い、カウンタ2が下降する。カウン
タ2とカウンタ保持本体21の保持部21eとの間の距
離は距離検出センサ22により検知され、この距離情報
は距離表示装置23で表示される。作業者は距離表示装
置23から得られる距離情報に基づきカウンタ2の下降
を制御し、カウンタ保持本体21の保持部21e上にカ
ウンタ2を接触させる。この結果、カウンタ2はカウン
タ保持本体21で確実に保持され、メインロープ3に弛
みが形成できる。
【0023】次に、弛みが形成されたメインロープ3は
取替え作業で新たなメインロープに取り替えられ、また
切詰め作業でメインロープ3の弛みが調整される。
【0024】上記作業が終了すると、今度は逆の手順に
おいてピット室12からカウンタ保持本体21が搬出さ
れる。
【0025】以上説明したように、本実施例に係るカウ
ンタ固定装置20においては、前記距離検出センサ22
でカウンタ保持本体21とカウンタ2との間の距離が検
出され、この距離情報は距離表示装置23に送られる。
エレベータ籠14外(又はエレベータ籠14内、機械室
11のいずれか)において、距離表示装置23で得られ
る距離情報に基づき作業者はカウンタ2の保持位置が把
握できる。従って、作業者は距離表示装置23を見なが
らエレベータ籠14を上昇でき(カウンタ2を下降で
き)、単独の作業者でメインロープ3の取替え作業、切
詰め作業等の準備作業が行えるので、保守機能維持工事
の作業性が向上できる。さらに、ピット室12内に作業
者が待機していなくても単独の作業者で保守機能維持工
事の準備作業が行えるので、保守機能維持工事の安全性
が向上できる。
【0026】さらに、前記転倒防止脚30でカウンタ保
持本体21の転倒が防止できるので、カウンタ保持本体
21でカウンタ2が確実に保持でき、保守機能維持工事
が安全に行える。
【0027】さらに、カウンタ保持本体21が連結支柱
21d、ベース板21bの各々に分割できるので、カウ
ンタ保持本体21の搬送、ピット室12内への搬入、ピ
ット室12からの搬出、ピット室12内での組み立て、
分解がいずれも容易に行える。従って、保守機能維持工
事の作業性が向上できる。
【0028】実施例2 本実施例2は、カウンタを保持する位置からカウンタ固
定装置の保持部が位置ずれを生じた場合にカウンタの下
降を自動的に停止する機能がカウンタ固定装置に付加さ
れる、本発明の第2実施例である。図4は本発明の実施
例2に係るカウンタ固定装置が設置されたエレベータシ
ステムの概略構成図である。同図4に示すように、本実
施例に係るカウンタ固定装置20においてはカウンタ2
のカウンタ下枠2bに位置ずれ検出センサ32が設置さ
れる。位置ずれ検出センサ32は距離検出センサ22の
光発振器(図示しない)から発振される光を受光し、受
光の有効範囲内から逸脱したときに保持部21eとカウ
ンタ2との間の位置ずれが検出される。位置ずれ検出セ
ンサ32は信号線33を介在し制御装置(カウンタ停止
制御手段)16に接続され、位置ずれ検出センサ32で
得られる位置情報に基づき位置ずれが検出されたときに
カウンタ2の下降が自動的に停止される。
【0029】以上説明したように、本実施例に係るカウ
ンタ固定装置20においては、カウンタ保持本体21の
保持部21eとカウンタ2のカウンタ下枠2b(被保持
部)との間の位置ずれが位置ずれ検出センサ32で検出
されると、制御装置16に予め組み込まれたプログラム
によりカウンタ2の下降(エレベータ籠14の上昇)が
自動的に停止できる。従って、カウンタ保持本体21で
カウンタ2が保持できない可能性がある場合、例えば機
械的な振動でカウンタ保持本体21が傾いたとしてもカ
ウンタ2の下降が自動的に停止できるので、保守機能維
持工事が安全に行える。
【0030】実施例3 本実施例3は、カウンタを安定にかつ確実に保持できる
クランプ部がカウンタ固定装置に設置された、本発明の
第3実施例である。図5は本発明の実施例3に係るカウ
ンタ固定装置の要部構成図である。同図5に示すよう
に、本実施例のカウンタ固定装置20においては、カウ
ンタ保持本体21の保持部21eにカウンタ2を両側か
らクランプできるクランプ部35が取付けられる。クラ
ンプ部35はクランプ支持台35a、クランプ35b及
び弾性体35cを備える。クランプ支持台35aの対向
する位置に各々取付けられたクランプ35bは弾性体3
5cによりカウンタ2を両側から挟み込める。弾性体3
5cには例えばコイルスプリングが使用される。
【0031】以上説明したように、本実施例に係るカウ
ンタ固定装置20においては、カウンタ保持本体21の
保持部21eにクランプ部35が構成され、クランプ部
35でカウンタ2の両側が保持されるので、カウンタ保
持本体21の保持部21eにカウンタ2が確実に保持で
きる。従って、保守機能維持工事が安全に行える。
【0032】実施例4 本実施例4は、カウンタの荷重が大きい場合に対処する
ために、複数のカウンタ保持本体がカウンタ固定装置に
設置された、本発明の第4実施例である。図6は本発明
の実施例4に係るカウンタ固定装置の要部構成図であ
る。同図6に示すように、本実施例のカウンタ固定装置
20においては、複数本(本実施例においては2本)の
カウンタ保持本体21が連結体36で連結される。連結
体36は、長さが調整できるスライドバー36a、長さ
調整用ボルト36b、及びカウンタ保持本体21に固定
する取付けボルト36cを備える。スライドバー36a
の一端側は取付けボルト36cでカウンタ保持本体21
に固定される。スライドバー36aの他端側には長さ調
整用長穴が形成され、この長さ調整用長穴には長さ調整
用ボルト36bが挿入される。長さ調整用ボルト36b
の締付け位置の調整でスライドバー36aの長さが調整
される。
【0033】以上説明したように、本実施例に係るカウ
ンタ固定装置20においては、複数本のカウンタ保持本
体21が連結体36で連結されるので、安定性が向上で
きかつカウンタ2の荷重に対する機械的強度が向上でき
る。
【0034】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種
々変更できる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るカウ
ンタ固定装置においては下記の効果が得られる。第1
に、保守機能維持工事の作業効率が向上できるカウンタ
固定装置が提供できる。
【0036】第2に、保守機能維持工事の安全性が向上
できるカウンタ固定装置が提供できる。第3に、耐久性
に優れたカウンタ固定装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1に係るカウンタ固定装置が
設置されたエレベータシステムの概略構成図である。
【図2】 保守機能維持工事の状態を説明する前記エレ
ベータシステムのエレベータ昇降路の構成図である。
【図3】 前記カウンタ固定装置の斜視図である。
【図4】 本発明の実施例2に係るカウンタ固定装置が
設置されたエレベータシステムの概略構成図である。
【図5】 本発明の実施例3に係るカウンタ固定装置の
要部構成図である。
【図6】 本発明の実施例4に係るカウンタ固定装置の
要部構成図である。
【図7】 従来の保守機能維持工事の状態を説明するエ
レベータ昇降路の構成図である。
【符号の説明】
2 カウンタ、3 メインロープ、4 床面、5 ベー
ス板、10 エレベータ昇降路、11 機械室、12
ピット室、14 エレベータ籠、15 巻上げ機、16
制御装置、20 カウンタ固定装置、21 カウンタ
保持本体、21a ベース支柱、21b ベース板、2
1c 連結軸、21d 連結支柱、21e 保持部、2
1f ガイド板、22 距離検出センサ、23 距離表
示装置、24,26,33 信号線、25 籠上運転ス
イッチ、30 転倒防止脚、30a 脚支持部、30b
脚、30c 固定用ねじ、31 水準器、32 位置
ずれ検出センサ、35 クランプ部、35a クランプ
支持台、35b クランプ、35c 弾性体、36 連
結体、36a スライドバー、36b 長さ調整用ボル
ト、36c 取付けボルト。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年6月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】次に、保守機能維持工事について説明す
る。まず、作業者がピット室内に入り、図7に示すよう
に作業者はベース板5とカウンタ2との間においてカウ
ンタ固定用治具8aを垂直に立てる。カウンタ固定用治
具8aには木製の角材が使用される。カウンタ固定用治
具8aはベース板5に設置された緩衝器受け6、カウン
タ2のカウンタ下枠2bに設置された緩衝器7のいずれ
にも接触しない位置に立てられる。この後、ピット室に
入り込んだ作業者と別の作業者がエレベータ籠に乗り込
み、別の作業者は運転者としてエレベータ籠を低速度で
上昇させる。このエレベータ籠の上昇に従い、エレベー
タ籠にメインロープ3を介して連結されたカウンタ2が
低速度で下降し、カウンタ2はカウンタ固定用治具8a
の上部に接触する。この接触によりカウンタ2はカウン
タ固定用治具8aで保持され、メインロープ3に弛みが
形成できるので、メインロープ3の取替え作業又は切詰
め作業が行える。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータ籠にメインロープを介して連
    結され、かつ錘りを積載するカウンタが保持されるカウ
    ンタ固定装置において、 前記エレベータ籠が上昇下降する昇降路内のピット室床
    面に着脱自在に設置でき、前記エレベータ籠の上昇下降
    に応じて下降上昇するカウンタ下面の被保持部に保持部
    を当接し前記カウンタを保持するカウンタ保持本体と、 前記カウンタ保持本体に装着され、前記カウンタ保持本
    体の保持部とカウンタの被保持部との間の距離を検出す
    る距離検出センサと、 前記距離検出センサに接続され、少なくとも前記エレベ
    ータ籠内、エレベータ籠外、昇降路内の機械室のいずれ
    かに設置でき、前記距離検出センサで得られる距離情報
    を表示する距離表示装置と、 を備えたことを特徴とするカウンタ固定装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載されるカウンタ固定
    装置において、 前記カウンタ保持本体でカウンタを保持する際に、前記
    カウンタ保持本体の保持部とカウンタの被保持部との間
    の位置ずれを検出する位置ずれ検出センサと、 前記位置ずれ検出センサで得られる位置情報に基づき、
    位置ずれが検出されたときにカウンタの少なくとも下降
    を自動的に停止するカウンタ停止制御手段と、 を備えたことを特徴とするカウンタ固定装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1に記載されるカウンタ固定
    装置において、 前記カウンタ保持本体には、前記カウンタ保持本体の転
    倒を防止する転倒防止脚が取付けられることを特徴とす
    るカウンタ固定装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項1に記載されるカウンタ固定
    装置において、 前記カウンタ保持本体の保持部には、前記カウンタを両
    側からクランプできるクランプ部が構成されることを特
    徴とするカウンタ固定装置。
JP8967495A 1995-04-14 1995-04-14 エレベータ用カウンタ固定装置 Pending JPH08282932A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107512641A (zh) * 2017-09-14 2017-12-26 通用电梯股份有限公司 一种电梯用滚动轴承
CN108439130A (zh) * 2018-03-30 2018-08-24 迅立达智能装备制造科技有限公司 一种用于电梯底坑检修的保护装置及安装方法

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